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2019年を振り返る 9~12月編 [小さな出来事]

今年を振り返るのも大晦日までかかってしまったわ…

9月はあまり心に残る写真がない。夏には遅く秋には早い時期で、散歩のときに写した写真もあまり心にヒットしないのだ。そんな中、暮れる空がとても印象に残っている…ああ暗くなってきたなあという物憂げな気分とともに。
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美しい夕焼けが撮れる時期、と前向きに捉えればいいのかもね。
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10月はまずコンピューターを購入。めぎは10年位前に買ったデスクトップを自分で適宜バージョンアップ&メンテナンスしながら使ってきたのだが(メモリを増設するとかクーラーを取り替えるとかCPUも取り替えるとか)、それでもだんだんとスペック間に合わなくなってきて、写真のレタッチも時間かかるようになって、最後にはなぜかデータが処理中に破損したりもするようになって、思い切って一新。自分で中のハードを選んで組み立ててもらうという買い方をし、窓十やその他の必要なソフトは自分でインストール。それにしても今はOSのインストールもオフィスなどもすべてネットでダウンロードする形となって、便利になったと言えばそうだが、どこか私の力の及ばないところに実権を握られてしまったという、なんとも言えない嫌な気分も。このコンピューター、また次の10年使えるかどうかは何とも言えないが、10年後はどんな技術になっているかしらね…ついていけるかな…
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ちょっと長くなるが…道具としてすっかり使いこなしていたPCや携帯も、いつかは古くなる。今はOSがサポート終了になったりするので、昔のようにずっと大事に使い続けるということが不可能だ。新しく買いなおすとOSやらソフトやらすっかり変わってしまって新しいアプリに慣れなければならない。それはまだめぎには可能だけど、70代80代になるとどうだろうか。いつか、もうついていけなくてもいいや、と思うかもしれないが、ついていけないがために生活の一部分を諦めなければならないことも多々出てきそうでもある…先日80代のうちのドイツ人の叔母が、彼女は古いタイプの携帯しか持っておらずPCすら持っていなくてインターネットとは無縁で生きているのだが、駅が改装になって無人になってチケットはネットで買えとのお達しになったとかで(ホント?)、移動できなくなったと言うのだ。それが本当かどうかはともかく、それまで馴染んで使ってきたものや精通している方法が無くなってしまうと、新しいものを使いこなすのが大変な世代は取り残されてしまうということが伺える。

めぎの勤める高校でも、教室にプロジェクターが設置され、PCやi-Padをつないで授業ができるようになったのだが、なぜかWi-Fiがうまく繋がらなかったり(これは学校のWi-Fi運営の所為)、画面がなぜかスクリーンに映し出されなかったり音が出なかったりということが相次ぎ(多くはケーブルの接続を間違ったとかアダプターがないとかそういうことなのだが)、定年近い同僚たちからはOHPやビデオやDVDの時代はスイッチを入れればパッとすぐに見せられて授業が中断することがなく本当によかった、と言われる。たしかに、授業中に慣れない機器に四苦八苦して時間が過ぎていくのはやるせないだろうな。それに、新しい技術は常にウィルス対策やらライセンスやらあれこれあって、学校で使うにはこれをこうしてああしてと色々制約も多く、めんどくさいことこの上ない。まあそういうふうに、慣れ親しみ、使いこなしていた方法が新しいものに置き換わられていく頃に定年するわけで、そこまで何とかめぎも頑張っていかなくちゃ、最後はきっと、ああもう無理、と悟って退職するんだろうな、と思う今日この頃である。

さて、10月は秋休みをまるまる使えるという初めての経験をしみじみと味わった時。高校が休みに入るとともに大学の冬学期が始まったはずなのだが、このときから大学の仕事を引退したので2週間の秋休みを満喫できたのだ。これは、休みの最初に訪れたプファルツ地方のワイン用ブドウ。
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それから最近まで旅行記を書いていたフランス北東部へ。レタッチでちょっと工夫したものをここに載せようと思う。こんな風にしてみたり…
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こんな風にしてみたり。
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そんな中から、この写真がとある写真サイトの週替わりで選別される作品に選ばれた。一週間そこに展示されて次の週には別のに替わられてしまうのだが、まさか選ばれると思わなかったし、それもこれが選ばれるとは全く思わなかったので、意外性にびっくり。これはトリミングしているしレタッチもかなりして印象をがらりと変えてあり、ああこういうのもOKなのね、と。
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ブログにはレタッチした写真はほとんど載せず撮って出しので記事を書いているのだが(そうじゃないととてもじゃないが記事を毎日は書き続けられない)、こそっと結構レタッチに凝った秋休みだった。例えばこんな感じ。
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そうこうして秋休みは過ぎ去り、一年で最もしんどい11月がやってきた。まずは誕生日祝いを兼ねて行ったバーデンバーデンでのクルレンティスのコンサート。クルレンティスは好きだけど、いつでもなんでもどれでも素晴らしいわけじゃない、という現実が見えたコンサートでもあった。来年もいくつか彼の公演のチケットを押さえてあって、どんな印象になるか楽しみである。
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秋の美しさの最後の輝きを撮った写真たち。
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そして、秋のもの悲しさを感じた景色。まあいつものマルクト市場でチーズを買うために並んでいる人たちなんだけど。ちょっと絵画風にレタッチ。
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そして12月。
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実は12月にめぎは新しくZ50を買った。APS-Cのお手頃なミラーレスである。ダブルズームキットレンズがすごくいいという評判で、試してみたくなったのだ。キャッシュバックキャンペーンで1100ユーロほどで買えるというのもあったし(そんなに安くて本当に写りいいのか?という半信半疑の気持ちは少なからずあったのだが)、ドイツのアマゾンで、11月と12月に買ったものは1月にも返却を受け付ける、というサービスをやっているのもめぎの背中を後押しした。写りに満足しなければ返却すれば全額戻ってくるのだから…だからものすごく大事に使っているのだが、比べているのは同じAPS-Cのレフ機D5600と。左がD5600で右がZ50。カメラの大きさと重さは大差ないが、レンズがまるで違う。
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めぎはD5600の方はキットレンズの望遠ズームを持っていないので、いつもフルサイズ用のF4通しの70-200㎜をつけているのだが、Z50のキット望遠ズームはF4通しと比べても写りに遜色ないというか、本当に凄く良い…悔しいほどに。こんな小さなプラスチックみたいなレンズなのに。くっきりパッチリ。
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高感度もすごいし。今年のクリスマスマーケットは実はZ50とキット望遠ズームで撮ったのだ。
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シルエットのように写っていた木の幹とガンの模様もレタッチでくっきりとここまで浮かび上がるし。
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ここからはキットの広角ズームレンズの撮って出し。28日、所用で旧市街に出かけた折に寄ったデュッセルドルフで一番おいしいと言われるパン屋さんは、ものすごい人だった。
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カールスプラッツという旧市街に隣接した市場では、腰の曲がったこのおばあさん(左奥に白髪だけ見えている女性)の花売りが健在だった。今年もお元気で何より。
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年末になってちょっと冷えてはきたが(最低がマイナス1~0℃くらいで最高が4~5℃)、めぎ家のバルコニーではもう球根がこんな状態。年が明けて、いつ咲くかな…
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そんなこんなで今年も暮れていく。皆様とこうして今年も無事にやり取りができたことと、SSブログの外から多くの方々が閲覧に来てくれたことに感謝し、来年も健康で記事が書き続けられることを祈りつつ、皆様どうぞよいお年を。
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2019年を振り返る 5~8月編 [小さな出来事]

現在、2019年のめぎの一年を写真で振り返り中。できるだけブログに出さなかった写真をと思ってはいるのだが、被ったものもありそう…

5月はシャクヤクで始まった。
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ライラックも切り花のあるドイツ。めぎは買ったことないけど。
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影が面白いなあと思って撮ったもの。ちょうどクラシックカーがやってきてラッキー。
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5月は広角のボディーキャップレンズでちょっと遊んだりしていた。
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ピント合わせが簡単そうでいて難しく、ピンボケ写真を量産してブログに載せられなかったような記憶。
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デュッセルの上空は、飛行船がよく飛んでいたなあ。乗ってみたいけど、どうやったらあれに乗れるのかしら。
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このアートを見に行ったのは5月末だった。そう言えば未だこの中に入っていないなあ。
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6月はバラが咲いた。
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めぎの高校での昇進が決まり、お祝いにオランダの港町イェールセケまで牡蠣を食べに行ったのは6月の初め。嬉しいお祝だったけど、ちょっと残念な思い出…というのは、ペナン島に次いでここも再開発で馴染みの姿が激変していて、大好きで何度も通ってきたけどもう行かないかもしれないと思うから。
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歳を取ってくると、それまで気に入って馴染んでいたものが変わってしまうということが多々起こる。馴染みの肉屋のご主人が歳を取って店をたたみ、いつも買っていたものが買えなくなるということもすでに経験した(別の肉屋やスーパーでは取り扱っていない内臓系などを売ってくれていたのだ)。旅の際も、あそこに行けばあれがある、と思って楽しみにしていた古くてちょっと汚いけど美味しい小さな定食屋のようなところが、再開発で小奇麗で広々としたレストランに替わっていて、それなら世界中どこにでもあってここまで来なくてもいい、というようなことが起こる。そのがっかり感は大きく、大袈裟だが、もうこんな世の中なら生きていく価値もないな、と思ったりもするのだ。力尽きる、というのはそういうことかも知れない。まあめぎもうちのドイツ人も力尽きてはいないが、昔はよかったね、という言葉を口にする歳になったことを実感した一年だった。

6月中旬、もうすっかり夏のようだった。
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今年はバルコニーのアジサイが素晴らしくいっぱい咲いてくれた。
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6月は北ドイツにも行った。ここでもボディーキャップレンズでお遊びしていた。
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野ばらが綺麗だった。
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猫ちゃんといっぱい遊んで幸せだった。
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そして7月。日本から語学研修に来た学生さんのホームステイを受け入れた。この学生さんがいる頃、ドイツは40℃の暑さになった。エアコンもなく、逃げ場がなく、本当に死にそうだった…
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そうそう、暑いと言えば去年の夏も非常に暑く、バイロイトのエアコンのないホテルでこれまた死ぬ思いをした。その時に撮ったこの写真…レモンの演出が涼しげだけど、実際は煮えるように暑いんだよなあ…と思って撮ったこの写真が、ある写真サイトの「今日の一枚」に選ばれた。コンテストと違って賞品とかはないし、たった一日で別の写真に入れ替わってしまうし選ばれた事実を後になって確認する術もないのだが、選ばれて嬉しかった。
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それから夏休みに入り、めぎは一人でハルシュタットへ。それまでの40℃の暑さが嘘のように涼しくなり、長袖にカーディガンとウインドブレーカーを羽織って撮影。しかも雨ばっかりだった。
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その後いつものようにザルツブルク音楽祭。
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朝は写真撮影、昼は宿でのんびり、夜は音楽祭、という休日を過ごした。これはほぼ毎日通った教会で撮ったもの。
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今年のザルツブルクは涼しくて、山に登るのも楽だった。
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それからうちのドイツ人がやってきて…
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スロヴェニアのイゾラという小さな港町へ。
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それからクロアチアのリエカという港町へ。
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そのあたりの話はいずれちゃんと旅行記にしたいと思っているので写真2枚だけで。

そして帰宅し、高校の新年度が始まった。新たな役職で新たな出発。それと同時にめぎたちが新たに始めたこと…土曜日にサッカーを見るのをすっぱりとやめ、代わりにコンサートやオペラなどを一緒に見ることにしたのだった。それは、サッカー界の汚職に辟易したから。まあどの世界も汚職だらけの世の中だけどね…これはアルゲリッチのピアノ。
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夏は写真多かったわねえ…明日は9月から12月のお話を。
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2019年を振り返る 1~4月編 [小さな出来事]

休暇にかまけてなんだかぼんやりしているうちに今年も押し迫ってきた。いつもはこの時期旅をしているのでなかなかできなかった「写真で今年を振り返る」なんてことをやってみようかと思う。今日はその1月~4月編。

2019年の1月はマレーシアのペナン島で迎えた。これは滞在したホテルのプール。
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ここ10年間に3回も訪ねたペナン島を訪れることは、もう無いかも知れないと思う。まあ5年10年経ったらもう一回と思うかもしれないが、ホテルにあった大好きな仕立て屋さんが別の業者に代わってしまったことに始まり、周りの馴染みの小さなホーカーが再開発の波に呑まれて潰れて行っているのを目の当たりにして、めぎたちにとっては魅力を失ったのだった。

そんなペナン島からの思わぬお土産になったのが、この写真。ホテルの近くを散策したときに写したこれが、とある写真コンテストで佳作を受賞したのだ。植物に埋もれつつあるこのスクーターが哀れに思う反面、咲いた綺麗な花にまんざらでもない気分でニタッと笑っているようにも見えて、面白いなと撮ったもの。久々の入賞で嬉しかった。
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それから長旅を耐えてまたドイツに戻ってきた…この長旅が結構辛く感じ、アジアへも日本へも足が遠のきつつある。こんな思いをするならもっと長く滞在したいし、でも仕事的にも金銭的にもできないし。
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そしてまた日常が始まった。1月はまだまだ日の長さが短くて、朝大学に出勤する頃はまだこんなに暗かった。そう、1月のこの頃は大学の仕事をしていたんだったなあ…
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暗く寒い1月を耐え抜き、2月。明るくなってきた空に心はときめく。
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と言っても朝9時でまだこんなに影が長かったのだけどね。
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2月の終わりにはマルクト市場に春の色が現れ、本当に心が華やいだ。しかしこのとき、まだこんな真冬のコートを羽織っていたのよね…
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その頃めぎは淡いレタッチに凝っていて、こんなのを作っていた。これは結構眩しいけれど…
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これは淡いでしょ。
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春の優しい気分だったのかもしれない。
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光が綺麗だったなあ。
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しかし暖かくなるのはもう少し先。3月初め頃、長谷部の出たサッカーを見に行ったのだが、この日はとんでもなく寒かった。赤い人はデュッセルドルフのチーム。その右にいるのがフランクフルト所属の長谷部。このシーズン(サッカー的には昨年のシーズン)の長谷部、すごく活躍してたわねえ。
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フランクフルトから乗り込んできたフーリガンもすごかったなあ。
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3月にはウィーンに行ったんだった。「薔薇の騎士」というオペラを見るために。これはオペラ座の中。
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季節は巡り、4月。大学の夏学期が始まったころ。
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このときにはまだ、まさかこれが大学最後の学期になろうとは思っていなかった。この後急展開に次ぐ急展開で高校の仕事一本に絞って生きていける立場となり、大学の仕事をやめることになった。
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美しい新緑の大学を写せなくなったのは残念だなあと思う。責任も多くなって仕事は非常にしんどくなった。でも、代わりに得たものの方が大きくて、大きな変化と決断だったがこれでよかった。
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4月なのに外で食べられるほど急に夏めいてきた頃。遠くへ旅をするのも楽しいけれど、こういう時間こそが幸せだと感じる。来年もまた無事にこんな時間をたくさん楽しめたらいいな。
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明日は5月から8月のお話を。
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