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800ユーロの車 [ケチケチドイツ人の生活]

最近、知り合いのドイツ人が車を購入した。
それはこちら。

なんの車か、わかります?

横から見るとこんな感じ。

一応オープンカーなのだが、開くけど自動で閉まらないとかで、前の所有者が無理矢理手で閉めたため、こんな形状。

向こうが見えてるんですけど・・・

でも、雨漏りもしないし隙間風も入らないのだとか。修理に出すと2000ユーロすると言われ、目下ネットで調べて自分で修理する予定だとか。(1ユーロは今160円くらい)

そんな欠陥車のこの車は92年製。車検は2009年7月。知り合いは中古で800ユーロで購入したそうだ。
どうです?安い?高い?

エンジンはこんな感じ。問題もなく快調。

近いうちに一度チェックに出そうと思っているようだが、350ユーロ+交換部品代、などと言われて、とんでもないとばかりに調べまくり、59ユーロ+交換部品代というのを見つけたそうだ。

あ!日本語だ~♪

そう、これは日本車。でも、ドイツ仕様だから運転席は左ハンドル。

ラジオも壊れていたので、ネットで15ユーロで購入して付け替えるそうだ。(この写真を撮ったのは18日だったのだが、23日無事に付け替え、ラジオが聴けるようになったとか♪)

でも、CDも聞けないのよ~
i-PodやMP3プレーヤーどころじゃないの・・・

暖房はあるけどエアコンはないし、窓は手でぐるぐる回して開けるタイプ・・・

最後に、真新しいナンバープレート。

青い部分はEUと、Deutschland(ドイツ)のD。その横の白い部分のDはデュッセルドルフのD。大きな街は1文字、小さな街は3文字表示もある。
その横上の黄色いのは、車検の時期。09年7月となっている。その下はノルトライン・ヴェストファーレン州のマーク。
その横にはアルファベット2文字と数字4文字が続く。古いナンバープレートは2段になってたり数字が3文字だったりバラエティがあるが、今は統一されているようだ。

購入した本人はものすごく嬉しそうだった。自分で直して自分のものにしていくのが楽しいのだろう。


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洗濯機のこと [ケチケチドイツ人の生活]

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これはまだ3月のこと・・・3月最後の週末に、めぎが去年の年末、クリスマスだったか誕生日だったかにうちのドイツ人にプレゼントしたなでしこの種を植えた。「なでしこ」と書いたのはうちのドイツ人。
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同時に、去年の秋に義妹からもらった別の種も。ドイツ語の達筆な文字と、上のひらがなの稚拙な書き方との違い、面白いでしょ。
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そして、確か28日だったと思うが、めでたく発芽♪
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そんな喜びの28日、うちの洗濯機が突然壊れた。前の日は普通に回っていたのに、その日はなぜか回らなくなったのだ。うちのドイツ人は中を色々見てきっとKohle(炭素カーボン)がダメになったのだろうという見通しをつけたが、この洗濯機を分解するのはかなり困難であったため、修理に出すことにした。
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いや、そうすんなり修理と決めたわけじゃなかったのだけど・・・この洗濯機を購入したのは6~7年前のこと。それまで使っていた洗濯機はうちのドイツ人が当時10年くらいの中古品を20年くらい前に買ったとかいうもので、それが壊れて6~7年前に買ったこの洗濯機も、その当時10年くらいの中古品だったと思う。見ての通りこんな旧式の洗濯機だから、思い切って新しいのを買おうかとも思い、29日に買いに行くか否か迷ったあげく、やっぱり修理の人を呼んだそうだ。ネットでメーカー名とお客様センターというキーワードで探したのだとか。
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29日にめぎが帰ってきたときには既に洗濯機は修理の人が運んでいったあとだった。電話したその日にお客様センターが手配した人が来てくれてすぐに修理に取りかかってくれるなんて、ドイツでは異例の早さ。でも、なんでも修理に430ユーロもするそうで・・・いや、正確に言えば修理代はその半分くらいであとは運送代・・・うちはエレベーター無しの4階だから、その階段運び代も大きく上乗せされているのだとか。しかも、預かり証とかもない。前金も払ったけどその領収書もない。このまま洗濯機ごと連絡がつかなくなるというリスクもあるということだ。(しかしそれって、本当にメーカーのお客様センターが手配した人なんだろうか?そのお客様センターって、そう名乗っているだけで正規のじゃないのかも。ドイツにはこの手の個人サービスが非常に多い。)

自分で修理できればきっと50ユーロもかからない、炭素カーボン代(どこで買うんだろ?見てみたかったな~)の20ユーロくらいだったかも知れない、もしかしたらそんなに払ってもちゃんと直っていないかも知れない、連絡がつかなくなったらあの前金はだまし取られたということになる、やっぱりうちで修理してもらえばよかった、そうすれば運送代は払わずにすんだのに云々と、うちのドイツ人はめぎが口を挟む隙もないほど自分であれこれ気をもんでいた。めぎだって、430ユーロも出すのなら(約4万3千円)新しいのを買った方がよかったんじゃないのかと正直思ったのだけど、あまりにもうちのドイツ人が自分であーだこーだ言い続けるので、それを聞くのがかえって面白くて、430ユーロを勉強代に使いましょ、と腹をくくったのであった。(めぎの負担は半分の215ユーロ・・・うちは個人の服や本や嗜好品以外、食費も家具も家庭用品も旅行も全て折半。あのお天気ステーションも半額はめぎが出している。)

約束の31日、なかなか電話も来なくていらいらしているうちのドイツ人は、めぎの靴下の穴を繕ってくれていた。
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中に入っているのはこれまた中古で買った古い裁縫道具のキノコ。
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この裁縫セットは、20代の頃に骨董品収集家の知り合いから譲り受けたのだそう。
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31日の夕方になって、電話もないまま突然修理屋さんが洗濯機を運んできた。
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運び入れてくれたときに、しっかりドアに傷を作っていったけど。
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でも、たった2泊3日で修理してくれるなんて、ドイツでは本当に異例の早さ。以前アンプを修理に出したら2ヶ月くらいかかったのだもの・・・土曜日に持ってきてくれるなんて、これまたびっくり。ドイツのサービスって普通平日しか対応してくれないのだもの。その後3回ほど洗濯したけど、無事に回っていた。とりあえず、よかったね。あとは、次に壊れるまで何年かかるか、だわね・・・そうねえ、費用対効果として、3年持てばよしとしましょ。

なでしこは、うちのドイツ人を元気づけるかのように、元気に育っていた。
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♪ おまけ ♪

上記のように物入りなめぎ家だけど、めぎは今週、かねてから欲しかった大きなモニターを購入した。
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27インチで229ユーロ(約2万3千円)。ああ、仕事しやすい・・・文字が大きくて楽ちん♪ ああ、歳だわねえ。
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新しい中古の洗濯機 [ケチケチドイツ人の生活]

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久々にまた最近のお話を。

洗濯機が壊れて修理した話を書いたのは2015年1月のことだった。もう1年半も前のことなのね・・・その話はこちら。←これをざっと説明すると、今から7~8年前に中古で買った1994年製のBOSCHの洗濯機が動かなくなり、うちのドイツ人がモーターを分解して炭素棒を取り替え、さらにドラム缶を支える棒も交換して見事に修理したと言う話で、つまり当時21年物の洗濯機をさらに使えるよう蘇らせたのだった。

ところが2017年5月、急にまた動かなくなった。同じ日に別の洗濯をしたときには問題なかったのに、突然のこと。給水や排水はできるのでモーターは問題ないようなのだが、ドラム缶が回らない。ドラム缶を手で動かすことはできるので、モーターとドラム缶をつなぐ電気系統がやられたのではないかと思う。

うちのドイツ人は例によってまたモーターを分解。
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炭素棒もまだ十分にあるわよね・・・
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さすがのうちのドイツ人も万事休すで、めぎたちはうちの近くの中古の電気屋さんに相談に行った。中には洗濯機がずらり。
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このお兄さん(おじさんかな?)がモーターを点検してくれることになった。
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このお兄さん、うちのドイツ人がモーターを持ってきたことにものすごく驚いていた・・・洗濯機を分解できる人はドイツと言えどももう随分稀になってて、壊れたからと言ってすぐに新しいのを買わない人が今もいるのだとエラク感心していた。ちなみにこのお兄さんは見たところたぶんトルコ系かその他のバルカン系だが完璧なデュッセルドルフ訛りのドイツ語を話し、たぶんここで生まれ育った人で、この中古電気屋さんで技術者として働いているらしい。オーナーは結構年寄りのドイツ人だった。

新しく買わなければならない事態を想定してここでちょっと洗濯機を眺めて帰った。BOSCH以外にジーメンスやらMieleやら。だいたい350~500ユーロくらい。ちなみに新品は1000ユーロ前後から。
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結論を言うと、モーターは問題なく、それでも念のため別のモーターを借りてうちで取り付けてチェックしたのだけどやっぱり動かず。こうなるとお手上げで、もちろん洗濯機をこのお店に運んで修理を依頼するという手もあるのだけど、いろいろ考えてめぎ家は23年物の洗濯機とお別れすることにした。
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で、新しくうちにやってきたのはMieleの中古の洗濯機。
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時間の表示やら電気がつくやらで、急に最新式になった気分だけど、調べたところ15年物くらいかな・・・ネットで調べてもイマイチはっきりしないのだが、Mieleは20年使うことを想定して作っていると言うから、あと5年は大丈夫かしらね。
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買ったのは相談に行った中古電気屋で、450ユーロでエレベーターなしの4階への運び込みと設置、古い洗濯機の引取りまで込み。中古でも1年保証付き。4階と言ってもドイツの4階は日本の6階くらいの高さに相当するのだが(1階分の天井の高さは4.2メートル)、そのエレベーターなしの狭い階段を男二人でさくっと運びこんでくれた・・・93kgもの洗濯機をだ。一人は上に出したバルカン系の男性で、力もあるが非常に頭のよさそうなお兄さん。もう一人はドイツ人の若者だが、こう言っては何だけどおつむがちょっと・・・今のドイツを象徴する出来事で印象に残った。そうそう、一人一人に10ユーロずつチップを渡したから、全部で470ユーロだわね。

洗濯機ではドイツNo. 1のMieleにとうとう手を出してしまったわ~Mieleだからなのか、23年物ほど古くないからか、洗濯中非常に静かでビックリ。高いものはそれだけの価値があるのね。
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さて、どれくらいもつかしらね~

撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8), D600 + 58mm(F1.4)
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