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C.D.フリードリヒ展覧会 [プチ教養]

今、デュッセルドルフから電車で30分くらいのエッセンという町で、C.D.フリードリヒの展覧会が開催されている。
C.D.フリードリヒはご存知?
ドイツで画家といえば、この人。ドイツ・ロマン派の画家だ。
ドイツに帰化する外国人に課されているドイツ常識試験にも当然出題されている。

主な作品は、ベルリン・ハンブルク・ドレスデンに常設展示されていて、そこは全て制覇してしまったし、もともと何かのコンセプトで集められた展覧会より常設展示で絵を見たい性質なのだが、フリードリヒともあればやっぱり行っておこう、と思い、訪ねてきた友人と一緒に見に行った。

Essenの中央駅からMuseumbusが出ていて、その美術館まで直通で行けるようになっているのだが、なんと普通のチケットは使えず、特別料金2ユーロ(往復)を買わされた。これがそのバス。

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次にその美術館。Museum Folkwang Essenという。ちなみに、カメラを忘れたので携帯で撮影。画像がイマイチだ。

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中に入ると、チケット売り場に長蛇の列。
我々、10時の開場とほぼ同時に到着したのに、もうこんなに?とげんなり。
そして、大人の入場料は12ユーロ!うーむ、ぼったくり。
でも、我々は一応大学に所属してるので、学生料金でもぐり組むことに成功。
学生料金は27歳以下までってことだったけど、生年月日までは確認されなかった。まあ、東洋人の我々は若く見えたのだろう。そういうラッキーなこともたまにはある。
チケットと共に、結構立派なパンフレットをくれた。中身は、主な展示の写真とその解説、この展覧会の部屋ごとの解説など。

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展覧会会場は、人・人・人。
ドレスデンなどの常設展示はほとんど貸し切り状態だったのになあ・・・
上の写真の左側に写っている絵は普段ドレスデンにあるのだが、だれーもいなくて、私はその絵の前で30分もゆっくり堪能したのだった。右側の絵はハンブルクにあるのだけど、こちらも人はまばらだった。ベルリンはさすがに人が多かったけど、一つの絵の前に3人以上が並ぶことなんて無かった。
しかし、ここエッセンでは、左の絵の前に30人もの人が見入っていたのである。たいていのドイツ人が説明のイヤホンを4ユーロで借りて聞きながら回っていたので、絵の前にじーっと立って本当に見入っている。
その様子を写真に撮りたかった・・・

左側の絵の空のピンクと、右側の絵の男性の服の緑色が、なんとも鮮やかで印象的。このようにパンフレットや画集になると、本物の絵の色彩がやっぱり変わってしまっている。本当は、びっくりするほど鮮やかなのだ。
男性の影側(背中)の服の色がこんなにも緑色なのをみて、一緒に行った友人は、フリードリヒはゲーテの『色彩論』を読んでいたんじゃないか、と推測していた。なるほど。

展示の部屋は13室もあり、70点の油彩、100点以上の素描や水彩が展示されていて、私は途中で飽和状態になった。展覧会は、本当に辛い。私はやっぱり、常設展示で数点を堪能する方がいい。

「海辺の修道僧」と「樫の森の中の修道院」以外の主な絵はだいたい揃っていて、本当に力を入れた展覧会だった。しかし、この2点が無いというのも、とても残念。ベルリンの美術館が、目玉を手放さなかったのか。
エルミタージュ美術館所蔵の絵もあって、ちょっと得した気分。エッセンのこの美術館所蔵の「朝日の中の女」が、小さいのに強烈な印象。

もらったパンフレットといい、展覧会の充実振りといい、12ユーロ+バス代2ユーロを払う価値は十分にある。しっかり元を取って満足して帰宅した我々であった。
彼の生まれ故郷グライフスヴァルトと、時折絵に描かれているリューゲン島に、いつかは一度、という思いが新たにふつふつと沸き起こってきたのだが・・・うーん、でも、いつできるかなあ・・・


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フリードリヒの絵とドイツの空 [プチ教養]

前回に引き続き、フリードリヒの絵について。
と言っても、私は専門家じゃないし、彼の絵については既にたくさん紹介されてもいるから、絵の解説はそちらにお譲りするとして、私が言いたいのは、空のこと。

まずはこの絵をご覧頂きたい。ドレスデンにある「山上の十字架」と訳されているものだ。

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この絵は、うちにあるフリードリヒの画集5冊の中から、最もオリジナルの色に近いと思われるのを写したものである。
これでも、絵の空のピンクはオリジナルと程遠い。なにしろオリジナルの色は、こんなピンクの空ってうそっぽーい!と思いかねないくらい激しいのだ。

しかし、ドイツには本当にこういう色の空がある。次の写真は、うちのベランダから写したある日の夕暮れである。

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フリードリヒの絵の空は、このくらいのピンクなのだ。そして、このような空の色は、毎日ではないけれど、夏から秋にかけて結構頻繁に見ることができる。高い緯度と乾いた湿度がこのような直接的な色を生み出すのだろう。

そしてもう一つ。
上のフリードリヒの空には、太陽光線が縞々に描かれているのが分かるだろうか。
赤白ではないけれど、どこかの国のかつての旗みたいな縞々が。
この縞々太陽光線の所為で、ドレスデンでこの絵を見たときの私の感想は、ポスターみたい!だったものだ。

この縞々太陽光線も、現実に見ることができる。次の写真がその証拠だ。

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ドイツに住んで、ヨーロッパ絵画の光の描き方をめぐる様式の変遷はこのような空の様相によるものだろうか、と感じている。
そして、かつてヴィーラントという作家(ゲーテよりも古い作家)の『アーガトン』という作品を大学院の有志が集まって読書会を開いて読んでいたときに、恋人に会う約束をしたアーガトンが海に沈む太陽を眺めながらその太陽光線の一本一本を数えて待ちきれないときを過ごした、という記述があったことを思い出した。
それは、あり得ないことではない。ドイツの空では、太陽光線を一本一本数えることが、視覚的に可能なのである。


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ギュンター・グラス [プチ教養]

ギュンター・グラスって知ってますか?

これは、私が独文学の大学院の面接入試を受けたときにドイツ人の教授から聞かれた質問である。

そりゃー知ってるでしょう!彼を知らないでドイツ文学の大学院を受けるなんて、日本人が夏目漱石を知らないようなものだ。

しかし、質問の意図は違った。その面接の前日に、彼がノーベル賞を受賞することが明らかになっていたのである。そのドイツ人の教授は、嬉しさはちきれんばかりの表情で私を試したのだ。

そのギュンター・グラスが、1999年のノーベル文学賞受賞から7年も経った今、そして戦後61年も経った今、ナチのSSに自ら志願して所属していたことを告白した。もうすぐ発売される自伝にその経緯が詳しく描かれているらしいのだが、それに先立って、ドイツのフランクフルター・アルゲマイネ新聞(こちらではFAZと略される)とのインタビューに答え、明らかになったのである。この写真は、そのインタビューのときの写真。

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ナチのSS?

日本のメディアには、ナチス親衛隊、と訳されている。それは、ヒットラー率いるナチ党がドイツ政権を担う以前に、特にヒットラーを警護するために、反対政党及びナチ党内の不平分子を諜報・摘発する部門として組織された。政権を担ってから、そして開戦後は、特にユダヤ人絶滅収容所の看視部隊としての役割を果たすなど、当時のエリート集団組織として知られている。

そこに、自ら志願して入っていたと言うのだ。

どうして今?

これが、たいていのドイツ人の反応である。どうして彼はノーベル賞受賞前に明らかにしなかったのか。どうして今まで、誰もその事実を発見できなかったのか。

彼は今までにも、戦争中はナショナリズムに心酔していたと告白している。そこまで言っておきながら、どうしてSS所属の事実は隠していたのだろう?彼も人間なのだ、と一言で済ませるのは簡単だけど。

上の写真はFAZのネットから引用したもの。ドイツ語の読める方はぜひこちらへ。
http://www.faz.net/s/Rub28FC768942F34C5B8297CC6E16FFC8B4/Doc~E4E61DA913E954EAEA41518E564AD5375~ATpl~Ecommon~Scontent.html


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トヨタ・ドイツ社長が600時間のドイツ語コース受講義務!? [プチ教養]

「誤解」

デュッセルドルフ日本総領事のこの一言で片付けられてしまったらしいこのニュース。
トヨタ・ドイツの社長・社員にとってはきっと「ひぇーマジ?」と大騒ぎだったことだろう。

ドイツでは、2002年に移民法が改正され、2005年1月以降にドイツに入国し一年以上滞在する外国人に対し、最低限必要なドイツ語とドイツに関する知識を身につけることを目標として、630時間の総合コース(そのうち600時間がドイツ語コース、30時間が法律や歴史などについてのオリエンテーション)を受講することを義務付けている。

外国人労働者としてドイツに入国し、そのまま定住してしまうケースが増えたことから、そういう外国人の「統合」を図ろうというのが狙いらしい。

で、ケルンに住むトヨタ・ドイツ社長も、その従業員たちも、みんな本当はその総合コースに参加する義務がある、というのが、ケルン外国人局の見解なのだ。

でも、英語を使って数年ドイツに滞在してまた別の国か日本へ転勤していく彼らにとっては、630時間のコース受講義務なんて想像だにしていなかった。なにしろ、ドイツに「統合」されるべき所以もないのだ。相談されたデュッセルドルフの日本総領事が「その必要は無い、これは単なる誤解だ」と言い切り、義務を免れることになったそうだが。

日本ではこの点、どうなっているのだろう?日本へ出稼ぎに来た人たちや転勤してきている外国人ビジネスマンたちは、日本語コース受講の義務なんてあるのか?それとももっと厳しい条件を課しているのだろうか?

このニュースの記事は、こちら。
http://www.ksta.de/html/artikel/1154434439185.shtml


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カラヴァッジョ展覧会 [プチ教養]

デュッセルドルフで現在カラヴァッジョの展覧会が開かれていて、見に行ってきた。


なんでも、ドイツでカラヴァッジョの展覧会が開かれるのは初めてなのだとか。
そりゃまあ、彼の絵はたいていはローマの教会の中に掲げられているから、そう簡単によそへ持ってくることは出来ないのだろう。

行ってみると、ローマのポポロ教会やカピトリーニ美術館で見たものがあった。オリジナルに加え、模写1~3枚も一緒に並べて飾られているのが、この展覧会の特徴だ。

たまに、模写の方がずっとうまく見えるものもある。まあ、オリジナルは色あせたのかもしれないが、コピーも同時代に作られたものなのだから不思議だ。
解説ヴィデオによると、カラヴァッジョ自らが弟子たちに模写させていたのか、彼の作品自体も弟子たちに手伝わせていたのか、謎らしい。

平日に行ったのに、結構混んでいた。土日だったらまたフリードリヒのときみたいに凄まじかったことだろう。

ところで、うちはこのライン・タワーの近くなのだが、

美術館までライン川沿いを自転車で走っていたら、帆船が準備中だった。作業員たちの話す言葉から、どうやらオランダ船らしい。カメラを持ってなかったので、携帯で撮影。


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ラインタワー [プチ教養]

デュッセルドルフのラインタワーを単なるテレビ塔&展望台だと思っている人って意外に多い。
これは、実は時計塔。
さあ、何時でしょう?


答えは明日以降に。


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ラインタワーの時計の読み方 [プチ教養]

昨日出したラインタワーの時計、考えていただけただろうか?

上からランプの光の数を数えていこう。ちょっと見えにくいかもしれないが、ぜひどうぞ。


1,7,3,7,5,2

一番最後の2は、その下が建物に隠れているので見えなくなっており、本当はたぶん7くらいじゃないかと思う。

したがって、17時37分57秒。

これが、例えば23時54分24秒なら、上からランプが2,3,5,4,2,4の順に点灯するわけだ。

で、夜中の1時などは、上ががらーんとして、真ん中あたりにぽつんと1つ灯る。そんなのを見ると、わー遅くなったなーと思うのである。


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マウス [プチ教養]

私の顔として出ているのは、ドイツの人気キャラクター、マウスである。


これは毎週日曜日11時半にKIKAという子供向けテレビ局から放送されている30分番組「Die Maus」(ディ・マウス)という番組のキャラクターである。仲良しお相手は青い象エレファント。


黄色いアヒルのエンテも出ているのだが、今日撮り損なってしまったのでまたそのうちに。

このマウスのキャラクターは子どもたちに大人気であるだけでなく、大人まで結構見ている。昨年から今年にかけて、「日本におけるドイツ年」だったのだが(ご存知だった方はどのくらいいるのだろう?)、そのマスコットにも選ばれていて、日本でも知る人ぞ知るマウス、日本へのお土産に重宝している。

その「日本におけるドイツ年」を記念して、この番組は日本特集を行った。日本では挨拶するときに握手ではなくてお辞儀をすることや、学校で地震の避難訓練をすること、蕎麦をすすって食べることなどを紹介していた。その中でも一番ウケたのが、ウォシュレットであった。その放送後、よくドイツ人にその話をされたものだ。なにしろドイツではウォシュレットなるものがまだないのだから。


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チーズ三つ分の高さ [プチ教養]

外国に5年住んでいても、外国人と一緒に暮らしていても、その外国語をもう10年以上も勉強していても、外国語はやっぱり外国語であって、いまだに新しい言葉に出会うことがある。

最近目にするこの広告。


このDreikäsehoch(ドライケーゼホッホ)ってなんだろう?そのまま訳せば、三つのチーズの高さ、という意味なのだが、それはいったい何をさしているのか?

この広告は、デュッセルドルフ市の交通や光熱・水道などを司っている施設局のもので、下の方には「この町の命のために」と書かれている。命は生命、すなわち市民のことをさしているのだろう。573,000という数字は、デュッセルドルフの人口だ。それではつまり、チーズ三つ分の高さと57万3千人の他の市民のためにって???

チーズ三つ分の高さは、赤ちゃんの身長をさすそうだ。そこから転じて、ませた男の子、という意味もあるという。ここではきっと、ここに写っている男の子に代表される子供達のことをさしているのだろう。つまり、「子どもたちと57万3千人の市民のために」。ふーん、ちゃんと働いてね。


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水鳥 [プチ教養]

うちの近くにいる水鳥たちのドイツ語名をご紹介。


下のは、Teichhuhn(タイヒフーン)。そのまま訳すと沼鶏。日本名はみほさまによると、バン。ぽりぽりさまのお墨付きを頂き、バンであることは間違いなし。


次のこれは、たぶんカモの幼鳥。カモはEnte(エンテ)。コオリガモではないか、とぽりぽりさま。

これはカモメ。Möwe(メーヴェ)という。

最後に雁。Gans(ガンス)という。ぽりぽりさまによると、シジュウカラガン。

みほさま&ぽりぽりさま、名前の情報をありがとうございました!


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ヒース [プチ教養]

みなさま、特にみほさま、すみませぬ。
イヌタデはヒースではありませぬ。
謹んでお詫び申し上げまする。

お花は似ているけれどなんだか葉っぱが違うよなあ、ともやもやしていたので、キチンと調べることにした。そこで今日、花屋でヒースをしっかり観察し、写真に収めてきた。
ヒース、すなわちドイツ語のHeide(ハイデ)は、つつじ科エリカ属に属するそうである。
これがそのヒース。


同じ花屋に、似て非なるものがちゃんと別の名で売られていた。でも、花屋の人の話によると、一般的にどれもHeide(ハイデ)またはErika(エーリカ)と呼ばれているそうだ。


そうは言われても、お花の感じがずいぶん違うんだけどなあ。
 

スーパーでも売られていたのでチェック。


Schneeheide(シュネーハイデ)というのは訳すと「雪ヒース」。正式の名をErika Carneaというようだ。いつも同じように湿らせておくと良く、耐寒性植物で、12センチの鉢に植えるべきらしい。

その下の赤いところに地味に「KW43」と書かれている。今年43週目、という意味である。今年43週目の広告商品、という意味である。こんなところにも、このKW(カレンダーヴォッヘ)の文化が顔をのぞかせている。ちなみに今週は、KW44である。


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諸聖人の日(万聖節) [プチ教養]

11月1日はキリスト教のAllerheiligen(アラーハイリゲン=諸聖人の日)で、デュッセルドルフのあるノルトライン・ヴェストファーレン州以下南ドイツでは祝日でお休みであった。

南ドイツ側だけお休みなのは、南がカトリック圏だからである。ドイツでは、州ごとに祝日の日が異なる。プロテスタント圏の北ドイツ・東ドイツ側では、10月31日が祝日。宗教改革記念日である。なんでもルターがヴィッテンベルクの教会の扉にカトリックへの95か条の抗議文を掲げた日なのだとか。

デュッセルドルフはカトリックとプロテスタントの割合がちょうど半々の境界線上にある町で、電車で30分も南下すれば、カトリックの町ケルンになる。

教会の中には、聖人像やマリア像などのところに蝋燭を捧げるスペースがある。これはケルンの大聖堂の中の一角。


こういうスペースは、教会の中心となる祭壇ではなく、脇に小さく設けられた別の祭壇の近くにある。大きな主祭壇の前で祈りを捧げている人はあまり見かけないが、隅の小さな祭壇の前にじっと座って祈っている人はよく見かける。祈りまではせずとも、いくばくかの寄付をして、蝋燭を一本灯して、ちょっとマリア像の前で静かにたたずんで、そっと帰る人はかなり多い。

神社へ行ってお賽銭を入れてくるのと同じ感覚なのかもしれないが、そのマリア像の前でたたずむホンのちょっとの時間に考えていることはかなり違うようである。お願い事をしているようではない。自分と向き合っているようである。


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ライン・プロムナード [プチ教養]

デュッセルドルフのライン河畔は、市民の憩いの散歩道である。

この景色はしかしながら、たかだか10年にも満たない歴史しかないものである。20年前には、ここには交通量の激しい幹線道路が走っていて、ライン河と旧市街は完全に分断されていたという。

ラインとのつながりを取り戻そう!と、1990年からトンネル化工事が始まり、幹線道路は地下へ、地上には遊歩道が建設された。完成は1997年。1.5キロ以上にわたるトンネルが、この散歩道の下に隠されているのである。

この遊歩道は、日曜日ともなるとたくさんの人が行き交う。デパートなどのお店は軒並み閉まっているのに(閉まっているから?)、相当な人出だ。人々は、まるで儀式のように散歩をしているように見える。


ライン・タワーは、それに先立ち1982年に建てられた。これが時計であることは、既に記事に書いたとおりである。


時計の読み方はこちらをどうぞ。
http://blog.so-net.ne.jp/megimigi/2006-10-15-2


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聖マルティン祭 (ガチョウを食べる日) [プチ教養]

11月11日は聖マルティンの日。
と言われても、聖マルティンって誰?と思う人がほとんどだろう。
私もよく分からない。

なんでも、4世紀の冬のある日、マルティンという男が寒さに震える貧者に自分のマントを半分切り裂いて与えたのだが、その貧者はイエス・キリストの化身で、マルティンに聖人の称号を与えたのだとか。そのマルティンが亡くなった日が11月11日なのである。

それにちなんで、ドイツでは11月11日が近づくと、一週間くらい毎晩あちこちで提灯行列が行われる。どうして提灯なのかは分からない。子供たちが提灯を持ってお店や近所を回り、お菓子や飴をもらって歩く。10日夜にはメインイヴェントとしての大行列が行われ、行列は旧市街の大きな広場へ向かって進み、馬に乗った聖マルティンがぼろをまとった貧者にマントを与える寸劇も行われる。
これはデュッセルドルフの寸劇の様子。(デュッセルドルフ市のホームページより引用。元記事はこちら→http://www.duesseldorf.de/top/thema010/events/veranstaltungen/martinszuege/index.shtml

↑この記事はもうなかった・・・(2018年11月13日追記)

こんな感じの提灯を持って歩く。これはギーセンという町のサイトからの引用。
a0.jpg

この時期になると、マウスのサイトでも、提灯の作り方が出ている。
ドイツ語でお読みになる方はぜひどうぞ。
http://www.wdrmaus.de/spielen/basteln/mauslaterne/

↑この記事ももうなかった・・・12年の歳月はそれなりに長い。

さて、提灯行列をするのは幼稚園から小学生まで。大人が何より楽しみにするのは食事の方だ。
聖マルティンの命日11月11日には、ガチョウ料理を食べる。なぜガチョウなのか?

なんでも、聖マルティンは生涯修道士であることを望み、司教に選ばれそうになったときにガチョウ小屋に身を隠したとか。ふーん・・・
まあ、この時期が農家の仕事納めだった昔、下働きの人にガチョウをお給金として渡したとかっていう説の方が信憑性があるかも。

いわれはともかく、とにかくガチョウ料理を食べる日であって、ドイツ人たちはこの日にガチョウを買いあさる。いつも行っているマルクト(広場の市場)では、11時には全て売り切れていた。マルクトで行列を作ってまでガチョウを買うドイツ人の姿は、お正月前に築地で特価の数の子を買う光景をちょっと思い出させてくれた。
これがガチョウのお肉。

料理した一例はこちら。

今年の11月11日は土曜日。レストランは非常に混みそうだ。日にちをずらして食べに行くことにしようと思っている。


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郵便配達 [プチ教養]

An Mさん&Kさん
本日お話していた件は、もう少し画像を増やしてから載せます。もうしばらくお待ちを。

さて、みなさま
下の写真はなんでしょう?

これは、郵便屋さんの配達の手押し車。この黄色い袋の中に手紙が詰まっている。

ドイツでは郵便局の色は黄色。ポストも黄色である。郵便マークはこちら。

この黒い丸いマークは、ホルンをイメージしたものである。昔々、郵便制度が初めてできた頃、郵便配達の人は到着を知らせるのにポッポーとホルンを鳴らしたのだとか。その頃のバルブがないタイプのホルンは、ポストホルンと呼ばれている。ハイドンやモーツァルトの時代は、まだポストホルンだったはずだ。

郵便屋さんは、この郵便手押し車をごろごろ押しながらやってくる。バイクを使わないから、環境に優しいといえるかもしれない。この郵便屋さんによると、土曜日には配達する量が普段の倍になり、袋一つ一つにはちきれるように郵便物を詰め込んで歩くのだそうだ。


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デュッセルドルフのお寺 [プチ教養]

本日のテーマはこのお寺である。

このお寺は恵光(えこう)という。デュッセルドルフにある浄土真宗のお寺で、日本文化センターも兼ねている。したがって、日本人向けのドイツ語教室、ドイツ人向けの日本語教室の他、日本舞踊や生け花、お琴、書道、気功などの教室が開かれ、仏教や日本文化についてのセミナーもあり、日本の映画や能や神楽の上演、さらに禅道場も併設されている。日独両方の子供を対象にした幼稚園もある。

デュッセルドルフは、日本人のドイツにおける経済活動の中心地。それは東西分割の頃からのことで、いまだに中心は首都ベルリンではない。それどころか、ヨーロッパ全体においても、デュッセルドルフはロンドンに次いでその重要性は第2位を誇る。まあもちろん、日本人の経済活動において、という但し書き付ではあるが。

とは言え、デュッセルドルフは、ドイツ国内でも経済の要所である。なにしろルール工業地帯の取りまとめ的商業都市なのである。すぐお隣に古き百万都市ケルンがあるのに、商業の中心はデュッセルドルフである。伝統はないがお金は潤っている、という感じだ。したがって、ケルンとデュッセルドルフとは犬猿の仲である。

デュッセルドルフには6千人の日本人が住んでおり、人口57万人の1%以上を占めている。そのほとんどが駐在員とその家族であり、たいてい日本人学校の周辺に住んでいる。そのあたりは高級住宅街で、日本食材店や日本人幼稚園もある。その一角に、このお寺がある。


大晦日には除夜の鐘が撞ける。昨年末に鐘撞きに行ってみたところ、撞きに来ている人の割合は日本人とドイツ人が半々くらいだった。

日本庭園は新しいが、よく整備されていて綺麗である。



こう見てくると日本のどこかのような気がしてくるが、周りの建物を見ると、ここは外国なんだな、ということがわかる。

この他、書院造の日本家屋も併設されている。それは東京都内のある古いおうちを買い上げて、解体し、デュッセルドルフまで運び、再び組み立てたのだとか。そこにはお茶室もあって、お茶会も開かれている。

禅道場と上に書いたが、禅をたしなむドイツ人は意外と多い。それも、トップビジネスマンが集中力を養うために講習会に参加したり、カトリックの修行にも使われたりなど、インテリ・クラスの人に多い。

このような立派なお寺や日本家屋を建てたり維持したりできるのは、日本人社会のバックアップの賜物か。ちょっと格調の高い、しかも学術的なレベルでもありながら、敷居が低くて誰でも日本舞踊が習えたりするような、不思議なところである。

夕暮れ近い空が綺麗だった。


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ドイツのごみ回収 [プチ教養]

デュッセルドルフには、ゴミ・ステーションなるものがない。ゴミを回収してもらうには、市に申し込んで回収用の専用のゴミ箱を設置してもらう。アパートなどの集合住宅では、大家が部屋数に応じて複数個のゴミ箱設置を申し込んでいるようである。

そのゴミ箱は、集合住宅の地下室に置かれる。ゴミ箱はちょうど歩道の戸から引き上げられるようになっている。この黒いのが燃えるゴミ用の専用バケツである。不燃ごみは黄色いバケツになる。ばけつのふたには建物の番号が書かれている。


このゴミバケツが、回収日に回収員たちに引き上げられ、ゴミ回収車に中身を空けられ、さらに地下室に戻されていくのである。その様子は以前に載せた記事をご覧頂きたい。
http://blog.so-net.ne.jp/megimigi/2006-10-11-1

紙や段ボールは専用のコンテナに捨てる。このコンテナはものすごく大きく、クレーンをつけた専用車によって引き上げられ、下の部分のふたを開けてどさっと紙を落とす形で回収される。その場面をいつか写真にとってお見せしたいと思っているのだが、なかなかチャンスがないまま時が過ぎている。

ビール瓶やコーラやミネラルウォーターなどの瓶は、買ったお店に持っていって換金する。ペットボトルも同様に買ったお店に持っていって換金する。その徹底ぶりは感心するほどである。

換金されない瓶は、次のような三種類のコンテナに色分けして捨てる。色別にリサイクルされているようである。

 

 

特集 「福袋」

♪ ドイツ人の見た日本 ♪

これからしばらく、ドイツ人が写した日本の写真をご紹介することとする。このコーナーの話をドイツ人にしたところ、コーナーの名前を「福袋」としてはどうか、とのことだった。日本の福袋、非常に興味を持っていたのだけど、結局買わずに終わった。

今日の場所は横浜、大桟橋。


たくさんの自分と同年代以上の人がいいカメラを並べて船の出航を待っている様子が面白かったらしい。

次の写真などは、私にはどこに日本の旗があったのか思い出せないが、ドイツ人はしっかり写していたものだ。

次の写真を見ると、このカメラの望遠レンズの性能がだいたい分かるだろう。私も欲しいなあ・・・


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税関 [プチ教養]

日本から荷物が届いたとき、たいていは次の3パターンの方法で受け取る。

1.たまたま在宅のときに届き、無事にそのまま受け取る。
2.不在連絡表が残されていて、郵便局へ取りに行く。
3.不在連絡表に載っている連絡先に電話して、再配達してもらう。

これにプラスして、たまに不幸にも関税が課されることがある。特に、アマゾンなどから本を取り寄せると、新品であることがバレバレだからすぐにチェックされ、関税を払わされる確率が高い。しかし、荷物をあけられ、チェックされた跡があるのに税金を払わずにすむこともあり、いったいどういう基準で決めているのかよく分からない。運かな、という感じもする。関税の額は荷物に添付されて配達され、配達員に直接払う。

しかし、年に一回くらいの確率で、もっと不幸なパターンが起こる。それは、こんな紙で届く。

この緑色の紙が来た場合、税関まで取りに行かねばならない。税関が開いているのは平日の朝7時半から午後3時半まで。その間に税関まで出向かなければならないのである。

その税関の場所は、デュッセルドルフの北のはずれ、空港の近く。うちからは路面電車1本で行けるとは言え、1時間に3本しかなく、停留所からもちょっと歩く。辺りは淋しげなところで、非常に憂鬱な気分になる。


ここがその税関の玄関。意外に狭い。

ここが税関のカウンター。非常に狭い。

カウンターで上の緑の紙を出すと、荷物が運ばれてくる。それを、税関の人の目の前で開ける。中身を係員と一緒にチェックし、不運な場合はそこで税金を徴収され、さらに自分で持って帰らなければならない。輸入禁止のものだった場合(例えば偽ブランド品やドイツで許可されていない日本の薬局の薬など)、その場で没収される。

今回私は日本から本を送ったのだが、中古の私の本には関税を取られることは無かった。でも、ダンボール一箱分の本をそこから持って帰らなければならないことは、本当に憂鬱であった。送ってくれるサービスは全く無い。以前、ダンボール3個分の本を受け取って途方に暮れてかけあってみたが、タクシーでも呼べば、と言われる始末だった。

私より数人前に、日本人の男性がジャノメミシンを引き取りにきていた。たぶん駐在の方で、奥さんが買って送ったミシンが税関に引っかかってしまったのだろう。彼はドイツ語があまり出来ず、やりとりに非常に苦労していた。税関なのに係員の方が英語ができないというのも、ひどい話だ。まあ、英語ができるのにわざと意地悪していたのかもしれないが。ミシンと一緒に領収書が入っていて、新品でいくらで買ったのかがバレバレであったため、高額な関税を支払うことになったようだった。領収書や請求書を同封しないこと、中古品と言い張り、値段を聞かれたら非常に少なく見積もって言い張ることが、税金を払わずにすむ、または小額ですむコツであるそうだ。

 

 

特集 「福袋」

♪ ドイツ人の見た日本 ♪

本日からようやく2007年。

この人たちはどこへ行くのだろう・・・

この先にあるのは北海道神宮。

また燈篭に興味を持つドイツ人。

ドイツ人お気に入りのショット。

ようやく境内に入ることができそうだ・・・

後ろを振り返ると!

このようにコントロールされている状況を、ドイツ人は幼稚園にいるかのように感じだそうだ。

中に入っても・・・

とうとう一番前まで来た!!

注:私の手ではない。

我々の干支を記念にお買い上げ♪ 


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ライン河畔の風景 [プチ教養]

これは、先日の冷え込んだ日のライン河畔。

デュッセルドルフの中心地はここである。

まず丸い塔の方は、シュロストゥルムといい、もともとはデュッセルドルフ伯爵の城の塔であった。第二次大戦で全ての建物が消失し、1950年にこの塔だけが改築され、残されたのである。

次に教会の塔の方。これはランベルトゥス教会といい、中世にデュッセルドルフという町ができた頃からここにこの教会の前身が建っていたらしい。外見は14世紀の終わりごろのゴシック様式で、内部はバロック様式である。この塔、ちょっと傾いていることが分かるだろうか。1815年に落雷で消失した塔を1817年に新しく建て替えたのだが、その修繕に使われた木が歪んでこのようになったのだとか。

散歩するには気持ちのいいところである。

 

 

特集 「福袋」

♪ ドイツ人の見た日本 ♪

本日は、蝦夷冨士、羊蹄山の姿をご覧あれ。


一緒に写っているのは洞爺湖である。


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ハイハイは母親に学び、歩くことは父親に学ぶ [プチ教養]

最近見かけるこの広告。

これは、ドイツの家族・老人・婦人・若者連邦省の公共広告である。妊娠中の母親のおなかの上に、小さな靴が一足。「ハイハイは母親に学び、歩くことは父親に学ぶ」と書かれている。

この広告を抱えてにっこり笑っている家族・老人・婦人・若者省大臣のウルスラ・フォン・デア・ライエンの写真はこちら。↓
http://www.bild.t-online.de/BTO/news/2007/01/14/leyen-interview/leyen-interview-kinder-erziehung.html

この文面だけ見ると、どうして男が歩き方を教えるのよ、女だって教えられるわ、と言われかねない危険性があるのだが、なんでもこの広告には、子育てを母親任せにせず、子供が父親を持つ権利も大切にしよう、というアイディアが込められているのだそうだ。子育てのために父親が休暇を取った場合にはドイツ国家から補助金が支給されるのだとか。 だから、家族を持てばいいことあるよ、と右下に書いている。

ドイツでは、特に離婚家庭で、父親がかなりの責任を負って子育てに参加している例を見かける。養育費を送るだけではダメで、平日は一週間に一日、さらに週末は月に二回、子供を引き取って世話をするのが普通である。子供はあっちに行ったりこっちに行ったりで落ち着かないようにも見受けられるのだが、父親の責任をしっかり果たしてもらうこのシステム、子供にとってもお父さんを持ち続けることができるという意味で非常に良い。そういう男性たちが仕事で損をしないようなシステムも、そこそこできあがっているのだろう。

 

 

特集 「福袋」

♪ ドイツ人の見た日本 ♪

本日のテーマは、札幌・狸小路。

現在はすっかり人気のなくなってしまった狸小路。

狸が祀られている。

なぜか靴屋とパチンコ屋が目立った狸小路、こんなものを売っているお店があった。



誰が買ってどこで着てるの?とドイツ人に問われたが、うーむ・・・


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ドイツのバレンタイン・デー事情 [プチ教養]

今日の写真は、うちのベランダで今年初の花を咲かせたSchneeglöckchen(シュネーグレックヒェン)。「雪の鈴」という意味だ。

写真とは関係ないのだが、昨年末の「お年玉プレゼント」へご応募くださったとよっちさんのリクエストにより、今日はドイツのバレンタインデーをご紹介。

ドイツに来て5年、バレンタイン・デーの存在をすっかり忘れつつある。つまり、ドイツではほとんど一般化していないイベントである。うちのドイツ人が「ふーん、いつ?」なんて聞き返したくらい、知名度がないのだ。もう少し若い世代は違うのかもしれないが。バレンタイン・デーを知っている別のドイツ人によると、男性が恋人の女性に花を贈る日、という。チョコレートについては「いつもお花だと芸がないから、代わりにチョコレートを贈ることもあるかも知れませんね」などと言う人も。いずれにしても、恋人同士が贈るので、義理チョコならぬ義理花は無い。

ドイツのWikipediaによれば、14世紀のイギリスのチョーサーの作品にバレンタイン・デーが出てくるらしい。有名な『カンタベリー物語』ではなくて『鳥の議会』という詩で、バレンタイン・デーに鳥たちが自然の女神の元に集まって、パートナーを見つけるのだとか。もともとはイギリスでお花と愛の手紙を送るものだったのがアメリカに渡り、戦後になってヨーロッパに戻ってきたらしい。ドイツでは、1950年のニュルンベルクのバレンタイン・ダンスパーティが最初の催しで、その後花屋とチョコレート業界が広告を行った結果、バレンタイン・デーの存在が認知されるようになったそうだ。

その記事はこちら↓

http://de.wikipedia.org/wiki/Valentinstag

そのような訳なので、アメリカ文化の嫌いなドイツでは定着度がイマイチ。スーパーなどでも特にチョコレート売り場を作ったりすることがないので、普通に生活していると忘れてしまう。念のためスーパーに写真を撮りにいったけれど、特に何もなかった。

ちなみにドイツのWikipediaには、日本のことも書かれていた。日本では女性が夫や男性の同僚や上司などにチョコレートを贈り、そのお返しとしてホワイト・チョコレートを期待できるホワイト・デーがある、と書かれている。ホワイト・デーってホワイトチョコレートを贈るものだったっけ?私の記憶ではクッキーやマシュマロだったような…もともとはホワイト・チョコレートだったのかな?


 

特集 「福袋」

♪ ドイツ人の見た日本 ♪

本日のテーマは、電車でGO!

品川から秋葉原までの電車の一番前から写したもの。
そんな変な行為ができるのは、外国人ならではの特権かも。



運転手さんの手にはやはり白い手袋が。






線路って意外と曲がっているものである。


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カーニバル [プチ教養]

今日(ドイツ時間ではまだ今日だが、日本では昨日、つまり2月15日木曜日)はWeiberfastnacht(女たちのカーニバル)。つまり、今日からカーニバルが始まる。この写真はパン屋さんのディスプレイ。

今日は午後から多くが店じまい、祝日っぽくなる。明日の金曜日は別に祝日ではないが、カーニバルということでなんと学校がお休みだ。そして月曜日は「バラの月曜日」と呼ばれる祝日で、カーニバルの行列がある。

カーニバルはだいたい2月の今頃にあるのだが、日にちは毎年違う。なぜなら、キリストの復活祭(イースター)の日程が毎年違うからだ。

ちょっとややこしいが、まずイースターは、春分の日以降の最初の満月の日を過ぎた後に来る日曜日。そのイースターの46日前がAschermittwoch(灰の水曜日)で、その日はFastenzeit(断食期間)の初日である。カーニバルはその前の6日間で、木曜日のWeiberfastnacht(女たちのカーニバル)から火曜日のFastnacht(断食前の夜)まで。したがって、曜日は毎年同じなのだが、日にちが異なるのだ。

カーニバルが有名なケルンでは、カーニバルの幕開けは11月11日11時11分で、締めくくりは灰の水曜日と長丁場。だが、デュッセルドルフはカトリックとプロテスタントとの割合が半々だから、ケルンほどの盛り上がりはない。それでも、この時期は狂ったような人たちが街に繰り出す。お堅いイメージのドイツ人がこんなに盛り上がるなんて?とびっくりするくらいだ。今日はまだ昼の3時くらいから、外から雄叫びが聞こえてきていた。

しかし一方で、こんなバカ騒ぎには付き合っていられない、と眉をひそめるドイツ人もたくさんいて、仮装して月曜日に行列を見に行くのは一部のドンちゃん騒ぎ好きのドイツ人と観光客や留学生ばかり、という噂も。

とは言え、この時期に向け、仮装コスチュームがいっぱい売られる。スーパーでも売られるくらいだ。普段は買いものに渋いドイツ人たちも、意外に35ユーロ(5千円くらい)もの大金を払ってコスチュームを買ってしまったりする。学校や幼稚園でも仮装パーティが行われるから、手芸が得意なお母さんの家はともかく、子供のいる家庭では毎年大変な出費だ。

こちらはFAZ.NETからの引用の写真。こんな格好をしてみんな外を歩くのである。

もと記事はこちら。
http://www.faz.net/s/RubCD175863466D41BB9A6A93D460B81174/Doc~E2EE90B065EC34EDAA89BBF3351AA13E9~ATpl~Ecommon~Scontent.html

カーニバルはFastnacht(ファスナハト)と呼ばれたり、ウィーンなどではFasching(ファッシング)と呼ばれたり地方色が強い。プロテスタントの強い北ドイツではカーニバルはほとんどない。

本日の「女たちのカーニバル」は、発祥の地がボンのボイエルというところのようだ。そこでは今でも、昔の洗濯女に扮した女性たちが市庁舎を占拠して市政を司るというパフォーマンスがあるそうだ。

で、女たちのカーニバルで普通何が行われるかと言えば、簡単に言えばネクタイを切ってしまうのである。この風習は、男性権力への女性たちの一日限りの無礼講、とされていて、どんなに高価なネクタイを切られても文句は言えない。

今日は夜にパーティーにも呼ばれていて、その様子を写真に収めるチャンスだったのだけど、風邪のためうちで養生することとなった。来年に乞うご期待。

 

特集 「福袋」

♪ ドイツ人の見た日本 ♪

1月13日から毎日続けてきた特集も、とうとう今日が最終回。


日本、さようなら。またね。

 

♪ おまけ ♪

これは私が大相撲の最後に写したもの。イベントのあとの物悲しい、でもそそくさとした雰囲気が私の日本旅行終了と重なり、非常に思い出に残っている。人間は、宴のあと余韻に酔い痴れる人もいるが、さっさと通常に戻して忘れようとする人もいる。そのどちらも感じる雰囲気だった。

次は富士山の映像。非常に強風で、あっという間に雲が富士山を隠してしまう様子が印象的だった。風にあおられてふらふらしているひどい映像だが、ぜひどうぞ。


最後に、洞爺湖畔の温泉にあった人形。こういう仕掛けがなんとも日本っぽくて印象的だった。


いつも楽しみに見てくださった皆様、コメントくださった皆様に感謝。


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トンネルの中の美術館 [プチ教養]

ライン河畔に最近新しくできた建物。


KITとは、Kunst im Tunnelの略で、「トンネルの中の美術館」。地上のこの建物の部分はほんの一部で、地下に細長い美術館ができているようだ。

つまり、手前のガラスの部分からも下に入れるようになっているのである。

この美術館は、ライン河に沿ってまっすぐトンネル化されているアウトバーンのすぐ横に建設された。そのアウトバーンからも入ることができるのかどうかはよく分からない。

地上のラインプロムナードには、最近このような建物も。

有料トイレである。使用には30セントかかる。

ところで・・・
先日のカーニバルのこの写真、興味深い掛詞になっている。

イランのアフマディネジャドの肩に書かれている言葉は、Achsel des Bösenなのだが、それは、Achse des Bösen(英語ではaxis of evil)のもじりなのだ。
Achse des Bösenとは、もともとは第二次大戦中の日独伊三国同盟を連合国軍側が呼んだ言葉で、悪の枢軸、という意味である。その言葉を、ブッシュ大統領がイランやイラク、北朝鮮などをさして使ったらしい。そのドイツ語訳Achseとよく似た言葉Achselは、脇という意味。それで、Achsel des Bösenと書かれたアフマディネジャドの脇の臭いをブッシュが嗅いでいるのである。

 

♪♪ ドイツ人に出会う前のわたし ♪♪

 

本日もアムステルダムの続き。

アムステルダムと言えば、自転車!自転車道路がドイツ以上に素晴らしく整備されており、かなりのスピードで飛ばしている。

こちらはNieuwe Spiegel Straatという通り(訳すと新鏡通り)。クリスマス前なのでちょっとイルミネーションしている。

こちらはRijksmuseum(国立美術館)。レンブラントの「夜警」があるところだ。

自転車用の道路の色がご覧いただけただろうか。レンガ色の部分が自転車専用道路である。その上を歩行者が歩こうものなら、怒鳴られる。ドイツもだいたい同様である。


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デュッセルドルフの再開発 [プチ教養]

デュッセルドルフを流れるライン河は、こんなふうにくねくねしている。

地図の上の方、河がUの字を描いているところの右側で、橋と橋の間の部分が旧市街。以前ご紹介した塔の傾いた教会があるのはこの辺りだ。Uの字に挟まれた河の反対側は日本人が集中していて日本人学校のある地区。その地区のまた河の反対側、つまりUの字の左側は、昔からデュッセルドルフの港だった。時代が進むにつれて、飛行機輸送やトラック輸送も増え、昔ながらの港地区は寂れていった。また、ライン河畔には大きな自動車道が敷かれ、旧市街とライン河とは分断されていた。デュッセルドルフは、そのあたりをここ10年間に集中的に再開発している。

まずは、以前にもご紹介したように、ライン河畔の自動車道をトンネル化し、市民が散歩できるプロムナードを建設した。下の写真のコンクリートの下に、アウトバーンが走っている。


さて、地図のちょうどUの字の底の辺りに、前にご紹介したライン・タワーが立っている。拡大するとこんな感じ。

橋の左側にライン・タワーの絵が描かれている。橋の右側にはMannesmannという建物が建っているが、それは2000年ごろにVodafoneに買収された。この地図はちょっと古いので数年前のデュッセルドルフの姿がよく分かる。ちょうどそのMannesmannの前に、昨日ご紹介したKIT(トンネルの美術館)が立てられた。

ライン・タワーを下から眺めるとこんな感じ。

このライン・タワー付近の港地区は、集中的に再開発された地域。古い地図には出ていないが、ここに州政府官房のあるシュタットトアがある。ガラスに向かいのレンガ色の建物が映っている。ちょうどこの裏側からアウトバーンがトンネルに入る形になっているが、うまくカムフラージュされていて、散歩していても車の音は聞こえないし、アウトバーンも見えないようになっている。

ライン河畔から眺めた位置関係はこんな感じ。右端の黒いのがライン・タワーである。

拡大地図の中にMarinaと書かれているところはこちら。

この小さなマリーナは現在はメディア港と呼ばれ、WDRという放送局をはじめ、メディアに関する会社が集まっている。そのオフィスビルも、市と州の再開発計画の下でデザインコンテストで選ばれたものであるそうだ。従って、建築ファンには非常に興味深い建物が並んでいる。例えばちょっとくねくねした白い建物はフランク・オーウェン・ゲーリーのである。

私はもっぱらここにとまっている船に興味がある。いつか船が欲しいなあ・・・と夢見ながらここを眺めている。


 

♪♪ ドイツ人に出会う前のわたし ♪♪

 

本日ももう一度だけアムステルダム。

こちらはクラシックファンならお馴染みのコンセルトヘボー。日帰り旅行では公演を見ることなど全くできなかったが、外側のみ写真に収めてきた。

アムステルダム旅行記念に私が買ったものは、ブルーナの絵本のオランダ語版。

ミッフィーは地元オランダではNijntje(ナインチェ)という。ブルーナはアムステルダムの人ではなくて、ブルーナの博物館もユトレヒトにあるそうだが、オランダの本屋で本物のブルーナの絵本を買ってみたかった私。本屋でドイツ語で話しかけてオランダ語で返されて適当な会話をしたことが思い出に残っている。


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ドイツの仕事車 [プチ教養]

先日、ある通りで小さい消防車を発見!

開けっ放しだけど誰もいない。

見渡してみたけど、たぶん小火騒ぎだったのだろう。誰も見てないし。

一応救急車もきている。

みんなベンツだ。

でも、警察は・・・

パトカーもたいていベンツなのだけど、違うのもあるのね。

近くに泊まっていたタクシーも。

タクシーの運転手さんは、近くのキオスクでパンを頬張っていた。

♪ お知らせ ♪
今日から20日頃まで、コメントへのお返事並びに皆様のブログへの訪問が遅れがちになります。落ち着いたらまたゆっくり伺います。


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IKEA [プチ教養]

ドイツにはIKEAは41箇所もある。あまりにも有名で、家具といえばIKEA、調理器具や蛍光灯もIKEAという感じなので、わたしは昔、IKEAはドイツの会社だと思っていた。もちろん、IKEAはスウェーデンが本家本元である。

IKEAは広い。全部くまなく見ながらまわると、ルーヴル並みに疲れる。ベッドや机、マットレスや布団、ソファーやテーブル等々、なんでもある。特に充実しているのはシステムキッチンのコーナー。色々なシステムキッチンがディスプレーされている。そのホンの一部をご紹介すると・・・




これらのシステムキッチンのどのパーツにも値段がついている。例えば・・・(全体的にちょっとピンボケですが・・・)

蛇口にも、洗面台にも、

台の化粧板にも、

コンロにも、

冷蔵庫とそのまわりの化粧板にも、

台の下のモノいれとその化粧板にも、

上の棚とその化粧板にも、


こんなものにも・・・

化粧板の材質を替えると、値段が変わってくる。

以前にも書いたが、ドイツの人は一般にキッチンを家具の一つとして個人で所有している。だから、こういうシステムキッチンを丸ごとどーんと買うというより、壊れたパーツや、模様替えしたくなった部分を買い足しに来るケースが多い。だから、考えるのが面倒になるほど細かいパーツに分かれていて、自分の必要なものを自分の責任で購入していかねばならない。ランプを買ったが電球がついていない、なんてこともよくある。自分で必要な電球も買ってこなければならないのだ。

広い店内を回りながら、小物は黄色いIKEA袋に入れ、ちょっと大物は台車に載せて運び、大物は番号を控え・・・(控えるための紙や鉛筆も用意されている)

広い倉庫のコーナーで番号を控えた大物をピックアップする。


在庫が無いものはインフォメーションで確認し、取り寄せの手配をする。

IKEA色のカニさんとカメさんとタコさんとジョーズさん・・・


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王様の並木道 [プチ教養]

今日はよく晴れて、しかも気温が21度まで上がった!

ここは、ケーニヒスアレー(Königsallee)。ケーニクスアレーと読む人もいる。どちらでもよい。
Königというのは王様、Alleeは並木道、間のsは二つの単語をつなげるときに使われる。つまり、ここは王様の並木道。

もともとは、19世紀初頭にデュッセルドルフの外壁の代わりに堀と並木道が造られたのが最初で、ここは当時デュッセルドルフの町の東端だった。その後、この近くのGraf-Adolf-Platz(グラーフ・アドルフ・プラッツ)というところに駅ができ、堀を越えて町が広がった。そして1848年にプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルムIV世が訪問したのに合わせて並木通りに建物が建てられた。今は遊歩道と車道を挟んで、並木道に沿ってブランド店が並んでいる。


この通り上で、フリードリヒ・ヴィルヘルムIV世はなんと馬糞を投げつけられたのだとか。それで、その不敬を詫びる形で通りの名前が「王様の並木道」と改称されたのだとか。

並木で向こう側がよく見えないけれど・・・

水面には建物が映っている。

もう少ししたらここは紅葉で真っ黄色になる。


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褐炭採掘場 [プチ教養]

褐炭というものをご存じだろうか。ドイツ語でBraunkohle(ブラウンコーレ)という。Braunは茶色、Kohleは石炭。つまり、石炭化がそれほど進んでいない低品質の石炭のことだ。2006年のデータによると、ドイツのエネルギーの約11%はこの褐炭で賄われている。下のグラフはドイツのエネルギー研究所(Arbeitsgemeinschaft Energiebilanzen)のもの。

一番多いオレンジ色は石油、黄色は天然ガス、紺は石炭、赤茶色がこの褐炭、灰色が原子力、細い青が水力と風力、緑がその他である。

デュッセルドルフのすぐ近くで、この褐炭が採掘されている。それはどの辺?と思ってGoogle Earthで見てみると、デュッセルドルフの南西20キロの辺りのJüchenという町の下に何か三角に写っている。

お分かりだろうか。何か大きな縞模様に写っているここだ。


先日、Garzweilerというこの場所へ行ってみた。露天掘り形式の採掘場はTagebau(ターゲバウ)という。一応案内も出ている。

採掘用車両の入り口ギリギリまでいってみると・・・

じゃじゃーん!

遠くでもくもくと煙を上げているのが発電所。ここで採れた褐炭をエネルギーに変えているのだ。


こんなにもくもくとしていて健康や環境に悪いよなあ・・・と思うけれど、この褐炭のおかげで(?)デュッセルドルフをはじめとするノルトライン・ヴェストファーレン州のエネルギーは原子力を使わずに済んでいるというのだから、まあよしとするか・・・うーん・・・

とにかく広い。

遠くにいくつもマシーンが見える。

凄い景色にただ呆然。



この辺りは普通人が来ることもない何もないところで・・・

こんな車しか走ってないのだが・・・

ちょっと遠くを見ると教会が見える。

教会が見えるということは、そこに町があるということ。こんなところの近くに住むってどういう気分だろう・・・この件に関しては明日へ続く。

この辺り、歩いているとちくちくとした。犯人はこのお花。


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採掘に消える町 [プチ教養]

昨日の採掘場の大きさを、めぎと一緒にどうぞ感じてください・・・

マシーンの一つの近くに行ってみた。さすが自己責任の国、全く通行止めにもなっておらず、ずいぶん近くまで行くことができる。

じゃじゃーん!

これは、表面の土を取り除いているところ。この下に褐炭が埋まっているのだ。写真ではよく分からないが、結構な高さ。柔らかそうな土の崖っぷちに立って、結構危険。日本だったら絶対に立ち入り禁止だと思う。

こんなにたくさんえぐられたんですねえ・・・

近くの自動車と比べてみると、この機械の大きさが分かるだろう。


遠くに発電所などが見える・・・

もくもくもくもく・・・・

遠くに風力発電の風車もいくつか見える。ドイツには結構この風車が立っているのだが、昨日の最初のグラフでお見せしたように、風力発電の割合は全体の1%程度である。

彼方に教会の尖塔もいくつも見えた。

この辺りをGoogle Earthでもう一度見てみると、左側にOtzenrathという村がある。

ここに立っていた案内図ではちょうど逆の向きになっている。

Google Earthの写真と比べて、採掘場がこのOtzenrathという村にほとんど迫ってきていることがお分かりいただけるだろう。

ここについ最近まで、うちのドイツ人の知り合いが住んでいた。もうすぐ採掘場になるということで、住民は全員立ち退かされたということだった・・・

その町に行ってみると・・・

町はゴーストと化していた。

取り壊され中の家・・・

きゃーーーーーー!!!

こうやって、一つ一つゆっくりと壊していくんだろうか・・・ずいぶんゆっくりと仕事するんだなあ。その分、家の悲鳴もずーっと長く響いているような気がする。

この採掘場の名前であるGarzweilerも、ここにあった村の名前らしい。元々は13世紀の修道院に由来するその村は、1987年以降、小学校を閉鎖し、最後の射撃祭を祝い、その後全てが取り壊された。いくつもの村がこうしてエネルギーと化していったのだ。家が取り壊され、教会も潰され、お墓もなくなり、動物も住処を追われ、全てエネルギーとなっていったのだ・・・もちろん、教会のオルガンや洗礼盤やお墓などは別な場所へ引っ越ししたというが・・・

そのおかげでエネルギーが作られ、めぎはコンピューターと回線を使ってブログで皆さんと繋がることができているのですよね・・・せめて、夜更かししないで早く寝よう。


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ライン河畔の建物 [プチ教養]

ライン河畔には、個性的な建物が建っている。

こちらは州議事堂。


こちらは州庁。


そしてお馴染みライン・タワー。

以前にもご紹介したが、このライン・タワーは時計塔である。
上から順に、今、19時・・・

6分・・・

14秒。

ちょっと一番下の秒針が切れているが、これは19時10分10秒。

こちらは今日の煙るライン・タワー。

さて、何時でしょう?(一番下の秒針はちょっと切れているが、たぶん59秒。)


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