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いつもと違う乗り物で出発 [2019年夏 ザルツブルク]

めぎ家に滞在していた学生さんは元気に日本へ戻って行ったそうだ。最後の晩にうちのドイツ人と一緒にバルコニーで撮ったビデオを送ってくれたが、学生さんの顔に終わりの寂しさが滲み出ていて、なんだか切ない気分。なんか昔のめぎみたい。人生、色々試行錯誤して、未来を切り開いて行ってくれたらいいな。その際に、めぎ家での滞在がいつか何らかの形でほんのちょこっとふっと役立ってくれればいいな。

さて、今日からこの夏の旅行記をいきなり始める…まだ来たばっかり、旅が始まったばかり、旅の途中だけど、もうちゃんと旅行記にしちゃえ、と思い立った。普通は旅に出た時くらいネットからも解放されて旅に集中すべきと考えるのだろうが、めぎは夏休みの今のほうが書く時間がいっぱいあるのだ。なにしろ今はめぎ一人だし、特に予定も立て込んでいない暇な旅だし、旅に集中すればするほど書くことも思いつくのでその勢いのまま書いちゃえば書く時に思い出そうと考えずに済むし、帰ったらまた激務が待っているのでゆっくり書く時間はなくなるし、そもそも2年前の夏の話も去年のもまだ書いてなくてその後となると忘れちゃうだろうし、それなら書ける今のうちに少しでも書いちゃおう、と。まあ、書けない時はスマホで写真のみアップの「めぎはいまここ」で対応するということで。

旅の始まりは7月も押し迫ってきたある日の早朝。まあ早朝と言っても出発は7時10分、搭乗は6時台。わ~プロペラ機だ~!
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ちょっと離れて全体像を撮りたいところだが、ここで我慢。
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プロペラ機に乗るのは生涯でたぶん3度目くらいだと思う。1度目は小学生の時で、札幌から釧路まで往復。2度目はドイツに来てからで、フリース諸島の何処かの島からドイツ本土まで。それ以外は思い出せない。
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1時間半ちょっとかかって、到着。これは着陸の瞬間。この山を見ただけでわかる方は通。
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のどかな飛行場…
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ここ、歩いてあそこまで。
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飛行場の前のバスターミナルも閑散としてて、乗ったバスもめぎ一人でチャーターみたい。普通の路線バスなのでしばらくすると人でいっぱいになったけどね。
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そして15分ほどで到着~~そう、いつものザルツブルク♪ 到着は9時15分ごろ。
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今までは電車で来ていた。電車の旅も楽しかったけど、デュッセルドルフからザルツブルクまで7~8時間かかる。ドイツ鉄道はよく遅れるので、ミュンヘンでの乗り換えに遅れて次の電車まで1時間待ちなんてこともあったし、レイルジェットの1等車の座席指定をしたのに次の電車は普通電車で1等は1等でもこれですかという座席になったなんていう経験もして、乗り換えなしの飛行機のほうがいいような気がしたのだった。予約したのは4~5か月前のことで、23㎏のスーツケースを預ける分も含め片道78ユーロ。帰りはうちのドイツ人の車なので、片道だけ。

いつもの宿に荷物を置いて、まずは朝食へ。トマセッリというカフェでザルツブルクの新聞を読みながら、ああ、今年も夏がやってきたわ~と至福の時。
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つづく♪
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ザルツブルク一日目 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、旅先から旅の話を連載中。

ザルツブルクに到着後、カフェで朝食を食べ終えて出かけた先は、フランツィスカーナー教会。
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モノクロで撮っているのは、今回の旅ではモノクロに挑戦するつもりだから。ヘタッピーだけど練習せずしてうまくなるはずもないし。これなど、これ以上近づけないところで単焦点レンズだからあとで切るつもりで撮ったために余計なもの写り込んでいるのは仕方がないとしても、斜めになっちゃってるし、もっとしっかり撮らなきゃねえ。
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黒すぎて、モニター見てもちゃんと写っているのかよくわからなったりする。老眼の所為もあるけど。ゴーストも写ってるし。
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ホント綺麗だったんだけどねえ。ここにはまた行ってリベンジしてこなければ。
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さて、教会で涼んでいる間に…そう、この時は暑かったのだ。と言ってもデュッセルドルフの40℃に対しザルツブルクは最高31℃くらいで十分過ごしやすく感じたけど…宿から部屋の支度ができたという連絡が届き(10時半!)、若干の食料品の買い物をして宿へ。宿はアパルトマンで、つまり自炊である。長期滞在なので、毎日外食すると飽きるからキッチン付き。

部屋はエアコン付きだが、使わなくてもいい程度に涼しくて、快適にゆっくりと過ごした。午後、ちょっと散歩に出かけたが、暑いけどその暑さを楽しめる程度の暑さ。ホント、デュッセルドルフの40℃(オフィシャルには40.7℃を記録したとのこと)は過激だったわ…
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それからちょっと昼寝して早めの夕食をとって、20時半からのコンサートへ。これが聞きたくて1月初めに申し込みをし、3月初めにチケット割り当ての連絡が届いて大喜びで飛行機をとったのだった。
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それはクルレンツィスというギリシャ出身の若手の指揮者のショスタコーヴィッチ第7番で、期待以上に興味深く面白く素晴らしかった。1時間半ものシンフォニーがアッという間に感じたほど。書き忘れたので追記だが、オケは現在クルレンツィスが首席指揮者のSWR Symphonieorchester(南西ドイツ放送交響楽団)。
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うんうん、この雰囲気、一年ぶり。今年もいっぱい見ていっぱい聞いて、心のタンク飽和状態にまで充電しますわよ~
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ザルツブルク2日目 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、旅先から旅の話を連載中。

ザルツブルク滞在2日目の朝はめぎ的にはかなり遅く8時過ぎに起床。買ってあったパンとハム、宿備え付きのコーヒーで簡単に朝食を済ませ、9時過ぎに散歩に出発。まず向かったのは古い水車小屋。
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↑この水車小屋の中はこれまた古い中世からあるパン屋さんなのだが、この日はここでは購入せず、そのままあの有名な墓地の中へ。
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何度かご紹介したあのサウンドオブミュージックに出てくる鉄格子の墓地である。映画ではこんなきれいなシーンは出てこなくて、真っ暗な怖そうなところだったけど、ここは色とりどりの花と鉄細工の十字架が美しいところ。
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その真ん中に泉があった。
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ボコボコと湧き出てくる…そんな様子を撮っていたその時…
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ふと誰かがやってきて、水を汲んだ。不意だったのでびっくりしたが、じょうろに水をこうして入れているところをぎりぎりキャッチ。
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あ、お墓の花の水遣りに来たのね。結構きちんとした身なりで、こざっぱりとしたちょっとお年の方。スカートとバッグが緑で、緑色が好きなのかな。ちょっとついて行ってみよう…もしかしたら声をかけてお話できるかもしれないし…めぎは、ここにお墓を持っていて世話をしている人にお話を伺ってみたいと思っていたのだった。いいチャンスだわ!
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そう思っていたのだけど…
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できなかった。だって、どうやら泣いているみたいだったから。
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ちょっと遠くからでも、この人の悲しみがめぎにビンビンと伝わってきた。そんな人を撮るのもどうかしているが、めぎはどうしてもこの人の悲しみを記録しておきたいと感じた。なんだかそんなに他人事に思えなかったのだ。あの姿は、いつの日かのめぎ。そんな気がしたのだった。

その人はしばらくここにいた。蝋燭を付けて。
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つづく
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生きている墓地 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、旅先から旅の話を連載中。

ここは昨日ご紹介し始めたザルツブルクの有名な墓地。
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昨日の女性は、お墓を離れてからも途中で立ち止まって振り返って涙をぬぐっていた…
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その人がじょうろを泉に戻して去って行ってしまってから、失礼ながらそのお墓へ行ってみた。赤い蝋燭が灯っていた。赤い花が鮮やかで、この下に誰かが眠っているなんて、なんだかイメージが結びつかない。生命って、なんて生き生きと力強く、かつ儚く脆いものなのかしら…
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この日、真新しい盛り土のお墓も目に入った。見ればまだ若そうな写真だったし、この観光地化したお墓が今回は全く違って見えてきた。
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ここはここの人々に寄り添う生きたお墓なんだわ…
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じょうろを使ったあの女性のおかげで、この観光地の墓地がちょっと身近になったような気がした。
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まああくまでそんな気がしただけなんだけど。めぎはただの訪問者でザルツブルクの真の姿は知りようがないし、お墓もまだやっぱり遠い先のことで、その時になったらまだまだ何にもわかっていなかったと思うのだろうな。

さて、この墓地の次にはめぎの大好きな聖ペーター教会を見学するつもりだったのだが…あの白い内装の美しい教会は、外側のみならずなんと内部も改装中だった。そっか~今年はあの白い内装の撮影を試行錯誤することができないのね。
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今年の音楽祭ではこの聖ペーター教会でのコンサートがなくて、どうしてなのかな、と思っていたのだが、そういうことだったのね。

その後、音楽祭のメイン会場である祝祭劇場へ抜けると、ここには軍隊様方が!一体何事???
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と思ってみていたら、吹奏楽のパレードが始まった。その後ろに武器を持った兵隊たちが続いていく。
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何のためなのかわからないけど、めぎはついていくのをやめた。で、またその日に食べる食料品の買い物をして宿に戻ったのだった。
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この日はなんだか疲れてしまい、そのまま宿でのんびりと過ごした。夜も音楽祭の予定を入れていなかったので、テレビでバイロイト音楽祭の初日のオペラ放映を楽しんだ。新しいタンホイザー、斬新で非常に面白かった。
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ザルツブルク8月2日午前中 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、旅の途中で旅の話を連載中。

ザルツブルク2日目の話が昨日で終わり、今日から3日目の話…ではなく、数日飛ばすことにする。というのは、実はその数日間は別の町へ旅していたのだが、そこの話を始めるとうちのドイツ人が来るまでに終わらないし、旅の臨場感を出すにはやっぱりできるだけアクチュアルな方が書いてても面白いなあとも思うし、ザルツブルクの話はまとめて書いてしまった方がいいかなとも思うので。

そんなわけで、これは8月1日、ザルツブルクに戻ってきた日の写真。定宿のご主人に「おかえり~」と迎えられ(オーストリア訛りのドイツ語がチャーミング)、それがまた何とも嬉しい。預けてあった荷物はもう部屋に置いてあるとのこと。スーツケースの中身を全部出してタンスなどにしまい、カメラやレンズなども棚に置き、まさに暮らしているかのようにセッティング。やっと落ち着いたところで部屋からの景色をパチリ。
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↑この景色、別のカメラとレンズだとこんな色。上はパナソニックのお任せオートで撮ったもので、下はニコンのPモード(WBはオート)。
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その日はそれでワインなど飲んで部屋でのんびりし、さて、今日の記事の本題、次の日のこと。まずはネットで購入した音楽祭のチケットを受け取りに行く。ザルツブルク音楽祭のチケット販売は2段階になっていて、最初は1月初旬締め切りの一次販売。そこでまず売り切れになりそうなオペラや人気指揮者などの演目を予約し、チケットが取れたかどうかの連絡が3月に来る(抽選だが、パトロンの人たちが優先となる、パトロンにもランクがあって、一番安いランクは1300ユーロだが、それでも必ず取れるとは限らない)。パトロンなどではないめぎのようなのは取れたかどうか一喜一憂することになる。取れたチケットは4月に郵送されてくる。次に残席チケットが二次販売になり、それはネットで購入し、チケットは直接受け取りに行くという方式(送ってもらうこともできるようだが、送料がかかるのでめぎはいつも受け取りに行く)。今年は見たいオペラや人気のコンサートのチケットを無事に一次販売でゲットし、残りの日程を埋める形で残席チケット(一次で売り切れるほどではないリサイタルや室内楽など)を購入した。さらに一次販売で取れなかったオペラ一つはゲネプロのチケットをゲットした。で、このとき、それらの後からネット購入したチケットを取りに行ったのである。ちなみに今回のめぎのチケットは一番安いものが25ユーロ(室内楽のコンサートの一番下のランク)、一番高いのが195ユーロ(オペラで、上から4つ目、下からも4つ目のランク。一次販売のチケット申し込みの際にランクの上下限を指定するとその中で割り当てられるのだが、やっぱり一番上のランクのが来た…まあ超人気で先行販売で売り切れだったから、チケットが割り当てられてラッキーだけど)。

チケットオフィスはあの岩のトンネル右の手前にある白い(灰色かな)建物。
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その手前に有名な馬洗場がある。そういえばうちにホームステイした学生さん、よくスマホで斜めに撮っていたなあと思いだしてやってみた。うーん、どうかなあ・・・今、斜めで撮るのが流行ってるの?
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チケットオフィスにはたまたまめぎの前に日本人の方がいた。人気公演のチケットがギリギリで手に入ってよかったよかったとご夫婦で喜んでいた。そうね、ここでチケットを引き取っているということは、キャンセルチケットを正規料金で手に入れたわけで、ホントよかったわね。ギリギリで行けなくなった人がキャンセルする場合があって、こまめにネットをチェックしていると意外と残席がポッと数席ネットに出たりするのだが、必ず出るとは言えないしね。人気公演は他のチケットセンターでは割高だし(そこでも4月以降は売り切れ状態だけど)、日本のチケットオフィスを通すとマージンでとんでもなく高くなるし、ホテルのコンシェルジュに頼むとまた高いしね。

さて、チケットを引き取って、今度はフランツィスカーナー教会へ。今回は聖ペーター教会が改装中で撮れないから、フランツィスカーナー教会をとことん攻めることにした。その後ほぼ毎日通って撮っている。
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そうそう、フランツィスカーナー教会とはイタリアのアッシジの聖フランチェスコを祀った教会のこと。

ゆっくりと時間を取って、どんな風に撮れるか考えて試行錯誤。
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太い支柱にはがれたような部分があって、その下から絵が出てきたかのように見えた。教会を建てた人たちかしら…
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鉄細工の柵、天井画を突き刺しそう。
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また別のレンズつけて来よう…めぎは散歩はレンズを付けたカメラ2台と決めている。途中でレンズ変えるのは億劫でしていない。
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この後は食料品の買い物をして、宿に戻ってのんびりした。長くなってきたので続きはまた明日。
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8月2日の午後 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、旅の途中で旅の話を連載中。

話は8月2日の午後。この日音楽祭を見に行く予定はなく、同時開催の別のものを見に行こうと思ていたのだけど、雲行きが怪しくなってきた。
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直前に雨になってやめようかとも思ったが、その雨がまたギリギリになって小降りになったので、えいっと気合を入れて出かけた。行った先は、一応音楽祭の正規のプログラムなのだけど無料の公演。子供のためのオペラ・キャンプの発表会なのだ。数日間そのキャンプに参加した子供たちのオペラ演劇(子供たちはオーケストラと合唱と演劇をし、主役のオペラ歌手だけ本物のプロが担当)は、とても素晴らしかった。全員がオケも合唱も演劇も全部うまく交互に担当してて、コンサートマスターの男の子が演劇に回ったりなどするのだが、誰が今どの役をやっているか一目でわかるように衣装がうまく工夫されてて面白かったし、合唱はもともとのオペラ通りイタリア語なのだけど演劇部分はその子供たちのお国の言葉で話すので英語やフランス語やスペイン語などが飛び交い、それでも会話になっていて非常に楽しめた。一般には全く知られていない「メデア」というオペラをきちんと解釈してやっていて、なんて素晴らしい催しなのだろうと感心してしまった。
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こういうのが日本にもあるべきだよなあ…ホント、ショパンばっかり弾いてないで、こういうのを企画して子供たちに本当のクラシック音楽やオペラを広めていく人は日本に出てこないのかしら。本場で修業したという先生たちも、自分探ししている大人に教える暇があったら、未来の子供たちのためにこういうことしてほしいよなあ…別にオペラに限らず、能でも歌舞伎でもいいんだけど。夏休みに塾に通って受験勉強しているより、こういうのに参加したら、どんなに教養が深まるかしれないのにな。と言うか、こういう夏休みを過ごしていたら、後で自分探しなどしないで済むかもしれないのにな。

16時から1時間で終わり、その後次の無料公演へ。まずはこの橋を渡って新市街の方へ。
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いつも人がいっぱいの橋。あの鍵も今も盛況の模様。
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橋を渡ってちょっと行ったところにある屋台のボスナ(バルカン風ソーセージパン)をつまんで時間をつぶし、18時からの公演先へ。モーツァルテウムのウィーン・ザールである。
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…と思ったら、ワンちゃんを連れた人が入っていった!
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先生なのか、職員なのか…ドイツでも大学に犬を連れてくる職員や学生がいるけど、ここでもなのね。
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聞きに来たのは、音楽祭と同時開催されているモーツァルテウム音楽大学のサマーアカデミー受講生たちのコンサート。9人の若者たちのピアノやバイオリンの演奏を聴いたのだが、うわわ、アマチュアですねえ…でも、数人は、これは将来きっと活躍するんじゃないかなと思える人たちがいた。若者たちの将来に期待。そうそう、その9名の内訳は、イタリア人(男)、リトアニア人(男)、イギリス人(女)、トルコ人(女)、韓国人(男)、中国人(男2名)、日本人(男女1名ずつ)で、男の子が多かったことになんだか感銘を受けた。音楽って、女の子だけの習い事じゃないのよね…見ている人たちも韓国人と中国人の割合が多かったし、たぶん受講生も増えているのだろう。国の勢いをここでも大いに感じたわ。
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そうそう、イギリス人女性が弾いたのはショパンのあのバラード一番だった。あれを聞くと今となっては羽生選手のオリンピック・ショートの演技を思い出しちゃうわねえ。まあ弾き方はあの音源とは全く違ったけどね。このタイミングじゃあのジャンプ飛べないなあ、なんて。

色々と思うことの多い無料公演だった。これで8月2日のお話はおしまい。
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ザルツブルク8月3日 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、旅先から旅の話を連載中。

8月3日の朝は曇りだった。これは朝8時半ごろ。うーん、降りそう…
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その後すぐにザーッと降って、結構あっという間にスカッと晴れた。で、9時20分ごろからちょっとお散歩へ。
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影が綺麗♪
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ここでは毎日撮っているのだけど、やっぱり日が差すと印象が全く違うな…
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3日は土曜日で、午前中に市が立つ。あとで買い物して帰らなきゃ。
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ここがめぎがいつも買い物している市の立つ広場。毎日観光客向けのスタンドがあるのだが、土曜日には地元の野菜や肉やチーズのスタンドが立つのだ。パンやお惣菜も美味しくて、ここで数日間分の買い物をするのを楽しみにしていた。雨の後の濡れた地面が日に輝いて綺麗だった。
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買い物すると重くなるからね…と、まずはいつものフランツィスカーナー教会へ。
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ちょうどミサが終わったところを狙ってやってきた…というのは、ミサの時にはライトアップされるから。ミサ中は撮影はご法度だが、終わってから照明が消されるまでのわずかな時間に撮影しようと。
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蝋燭もアッという間に消されていく…これはトリミング。
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この日はD5600にフォクトレンダーの40㎜を付けて換算60㎜での撮影。フォクトレンダーはマニュアルレンズなので、Mモードですべてマニュアルで撮影。こうしてきっちり自分で合わせて撮る方が、オートフォーカスでPモードとかAモードとかよりかえってきっちり撮れているように感じた。

ほんの5分くらいの間に主な照明は消されてしまった。それでもこれはまだ若干ついているときのもの。鉄細工の枠越しに拘って写しているけど、写真としてはやっぱり枠なしの方がすっきりしてるわねえ。
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また別のレンズで来よう。
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8月3日のその後 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、旅先から旅の話を連載中。

8月3日の午前中、フランツィスカーナー教会を撮影して外に出たところ。ここは左側に高級ブティック、右側にこのあたりに勤める人の駐車スペースがあって、その間を観光馬車が通っていく。
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あ、足が切れちゃった…
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馬車の後ろから、落とし物を掃除する人がついていく。大変な仕事だなあ…同時に写ったスカーフをした女性は、たぶんロマ(いわゆるジプシー)だと思う。ザルツブルクにはかなり多い。
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その道をしばらく行って左に曲がってここを通ると市の立っている広場に出る。こちらのお手々つないだお二人は、音楽祭の11時からのコンサートの前に市場へちょっとつまみに行くのではないかと思う。
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めぎはこの日、昼間には何も予定を入れず、部屋でのんびりすることにしていた。で、買い物をして部屋に戻ると、下の部屋の人たちがバルコニーで豪華なブランチをしていた。下はベッドルームが2つと大きなリビングのある部屋で、よく家族連れが休暇を過ごしている。この人たちは昼間もバルコニーでよく本を読みながら日光浴をしていた。
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さて、この日の音楽祭は19時半からのオーケストラのコンサート。これは休憩中に撮ったもの。
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人々はそんなに豪華な身なりではない…それは、このコンサートが若手指揮者のコンクールで昨年優勝した人のデビューコンサートだから。オケはORFラジオ交響楽団というオーストリアの放送局のオケ。チケットも他と比べてお安め。
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でもねえ、ウィーンフィルや何やらと同じこの場所を使うわけだしね。
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こんなところでデビューコンサートができるなんて、指揮者としては感動的なんだろうな。
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今年の滞在では、ザルツブルク音楽祭のもう一つの顔…若手育成・発掘プログラムをいくつか見て回っていて、この日のもその一つ。Gabor Kaliというこの指揮者、めぎはあまり好みではなかったが(大振りしているのに音が盛り上がらず、まだオケから深みを引き出せていないという気がしたが、それはまだまだ若手だからなのかもしれない)、聴衆には非常に好感を持たれていて拍手喝采だった。これだけスタンディングオベーションで温かい拍手をもらえたら、大いに自信になったことだろうな。
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8月3日の話はこれでおしまい。
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ザルツブルク8月4日 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、旅先から旅の話を連載中。

今日は8月4日の話をするが、この日はスマホでしか撮影していない。というのは、一日中音楽祭で忙しいからだ。まずこれはめぎの朝食。オレンジジュースは買い置きがおしまいで、ちょっと少なめ。コーヒーは宿にあるエスプレッソマシーンので、ハム類は肉屋さんで好きなのを好きな量切り売りしてもらったもの。ハムのない葉っぱの下にはクリームチーズが隠れている。朝昼はだいたいこんな食生活。あとは果物をつまんだり。
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日曜日のこの日、まずは11時にオーケストラのコンサート。オケはバイエルン放送局交響楽団。
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民族衣装が目に付く。このあたりの人が来ているのね。
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昼のコンサートなのでそれほどゴージャスではないが、皆さんお洒落。
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この日のプログラムはチケットを買った当時の予定と全く変わった。まず指揮者。もともとはMariss Jansonsだったのだが、健康上の理由でYannick Nezet-Seguinに交代したというお知らせが来たのは一か月くらい前だったと思う。Jansonsの指揮が見たかっためぎはちょっと残念だったが、まあ仕方がない。次に、前日だったかにまたメールが来て、バイオリン奏者のLisa Batiashviliがやはり健康上の理由でGil Shahamに交代したとのこと。これに関してはめぎはまあどっちでもいいが、バイオリニストを見たくて(その演奏を聞きたくて)チケットを買った人はがっかりよね…

しかし、このGil Shahamの演奏は素晴らしかった。曲はプロコフィエフのバイオリンコンチェルト第2番で、小編成のオケとの演奏だが、こんなに音色を弾き分けられるのね~と感動。使っているバイオリンは1699年のストラディバリとのこと。そして、バイエルン放送局交響楽団のコンサートマスターさんとアンコールで二重奏してくれて、それもまた素晴らしかった…ソリストと対等に演奏できるこのコンサートマスターさん、すごい。もちろん有名どころの楽団員はソロ活動もしているとは言え、でもでもすごい。
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それからYannick Nezet-Seguinとバイエルン放送局交響楽団の演奏もよかった。シベリウスの交響曲1番は、めぎはシベリウスがあまり好きじゃないけどホントよかったし、リヒャルト・シュトラウスのオペら「ばらの騎士」のスイートが本当に素晴らしかった。今年の3月にウィーンで見た「ばらの騎士」のシーンが目に蘇ってきたわ…
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ちなみにこのチケットは80ユーロ。上から5ランク目、下から3ランク目のチケット。

2時間半くらいでコンサートは終了し、いったん宿でゆっくりしてから今度は17時に再び外へ。このゲトライデガッセはほんといつも人でいっぱい。
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この時見たのは若手オペラ歌手のマイスタークラスの公開レッスン。コンサートが終わった時にチケットショップによって、無料の整理券をもらってあった。先生はオペラ歌手で今回音楽祭でもオペラに出るAnne Sofie von Otterという人。リハーサルの合間にレッスンをして、この公開レッスンの準備をしてあったらしい。生徒さんたちは24~29歳の男女6名で、もうこのままオペラに出られそうな上手な方々だったが、この本職のオペラ歌手さんにかかっては微に入り細に入り、または大きな視点であれこれとアドバイスし、うわわそう来ましたか…なるほどねえ、さすがだなあ、と失礼ながら感心し、それをまたその場で呑み込んでいく生徒さんたちは素晴らしかったし、その中でも本当にずば抜けてできる人とそうではない人との差もはっきりわかって興味深かった。なるほど、オペラの歌い手さんたちはこういう風に曲を解釈してこういう風に声で表現していくわけね、ととても参考になった。そして、特筆すべきは、みんなどの国籍だろうと(フランス・イギリス・カナダ・スペイン・ポーランド・アメリカだった)英語はもちろんドイツ語もフランス語もイタリア語もある程度できるということである。先生自身もドイツ語で話していたと思ったら急に英語、今度はフランス語、イタリア語、と七変化。で、歌詞をしっかり解釈してその響きとメロディーで表現していくので、発音指導がとても厳しかった。先日の子供たちへのオペラキャンプでも思ったが、やっぱり言語がねえ…イタリア語やドイツ語やフランス語の曲をすべて原曲の言語で自由自在に指導できる先生なんて、いないものね。めぎだって、ドイツ語しかできないしなあ。しかもオペラの背景にある文化(ギリシャ・ローマ・ゲルマン神話や歴史・宗教・民族など)に精通している先生となると、音楽だけやってた人にはなかなか無理だしねえ。

これは終わったところで、もう生徒の歌い手さんは舞台にいないが、先生とピアノ伴奏者。
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このマイスタークラスが19時15分ごろ終わって、速攻で宿に戻ってシャワー浴びてちょっとパンをつまんで着替えてこの日の最後の予定、20時半からのピアノコンサートへ。
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あ、あの男の人はイドメネオ(モーツァルトのオペラ)の演出家だわ…彼もこのコンサートを見に来ていた。
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ピアニストはIgor Levitで、演目はベートーベンの「6つのバガテル」と「ディアベリ変奏曲」と、Ronald Stevenson編曲のマーラーの「交響曲第10番アダージョ」。見かけが非常に地味なピアニストだが、音が繊細でピアニッシモが素晴らしかった。ピアニストは撮っていない。
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こんな景色のこの席は30ユーロ。ピアノが真下に見えて非常に良かった。
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これは休憩中に撮影。
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皆さん大満足のようだった。
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こうして長丁場の日曜日が無事に終わった。こんなにいっぺんに聞くと飽和状態になるが、これを乗り切るために事前に数日間思いっきりのんびりしていたのだ。見たい聞きたいという欲求が溜まって、最後まで新鮮に見ることができた。そしてちょっと豪華に夜の乾杯。オーストリアワインの炭酸割。
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これで8月4日のお話はおしまい。
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ザルツブルク8月5日 [2019年夏 ザルツブルク]

昨日9日、うちのドイツ人が合流。ここまでの一人の夏休みを心置きなく楽しみ、ここからは夫婦での夏休みに突入。と言っても記事の方はまだまだ一人の間の話が続くが。準備した記事が終了するまでは、これまでのめぎ一人の話にどうぞ引き続きお付き合いを。

今日のお話は8月5日のこと。久々にこのカフェで朝食をとったその日、メルケルさんがザルツブルクにやってきた。これは数年前の写真だそうだが、今年も彼女が夏の休暇に律義に音楽祭を訪問するということが書かれている。
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なんでもメルケルさんは先月バイロイト音楽祭の初日に出席したのを皮切りに休暇に突入。もちろん何かあればすぐに首相の仕事に復帰するが、基本的に3週間公式な予定を入れていないのだそうだ。バイロイトの次の日にはインスブルックに降り立ってそこから車で南チロル地方に行って一週間ハイキングなどして過ごし、その後ドイツの警視庁のヘリでザルツブルクに移動してきたのだとか。それが5日の月曜日だったのだ。メルケルさんのこの夏の過ごし方は例年通りで、昨年も一昨年も同じような記事を読んだ記憶。そして、この服も、メルケルさんは長年着まわしていて、これは2017年の写真だが、その前にもザルツブルク音楽祭で同じのを着たことがあるし、その前にも別の場で着ているところが写真にとられているのだとか。そして、これまた毎年書かれていることだが、音楽祭は首相としてではなくプライベートの訪問で、つまり公式訪問ではないのだそうだ。まあそうはいっても厳重警備になるのだが。

そうそう、その頃、Minaminoさんがザルツブルクで大活躍していたみたい。
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さて、これは肉屋さんの前の立ち食い席で食事をとるご主人を辛抱強く待っているワンちゃん。ちゃんとご褒美のお肉をもらっていた。
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いつものフランツィスカーナー教会は、ライトアップが消されている時間帯。窓からの光だけで撮る。
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この日は70‐200㎜の望遠で。APS-Cなので35㎜換算で105‐300㎜となる。
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自然光、綺麗だった。
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帰りにも望遠での圧縮を楽しんでみた。ああ、時計が隠れちゃった…
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このとき11時。この通りは人がいっぱい。
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ちょっと目線を上にあげると、看板が綺麗。看板に光が当たった時に写せばとても綺麗だと思うのだが、その時間帯には今日は音楽祭なんだよなあ…写真撮影と音楽祭の両立は難しい。
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つづく
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8月5日の午後 [2019年夏 ザルツブルク]

今日のお話は8月5日の午後のこと。

この日は12時からアルチーナというオペラのゲネプロを見学。まあ見学と言っても一部売りに出されたチケットを買っての見学で、本番と同じような雰囲気だった。
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このオペラはとっても長くて4時間45分かかるので、さすがに途中でおなかがすき、こんなのをつまんでしまった。これ、これだけで4ユーロ以上するので、いつもは食べないんだけどね。
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ツェツィーリア・バルトリという有名なオペラ歌手が出る演目なので彼女目当ての人が多いのだが、バルトリ以外の歌手のレベルの高さが印象に残った。カウンターテナーとか、少年とかも出ているのだがそれも素晴らしかった。演出はまあまあという感じ。全く悪くないが、すごく印象に残る感じでもない。これは本番初日も見る予定なので(この記事がアップされる頃には初日が終わっているのでこのカーテンコールを載せることに問題はないだろうと思う)、ゲネプロとどう違うか見るのが楽しみだ。演出はもう変わらないだろうが、歌は本番となると声の伸びが違うだろうから。ちなみに歌手はみんな本番衣装だが、指揮者とオケは普段着。
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さすがに5時間近くのオペラを見た後は疲れがどっと出て、宿に帰ってまずはちょっとお昼寝。その後何やらちょっと雲行きが怪しくなった中支度をし…
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再び音楽祭へ。この日は21時からウィーンフィルのコンサート。
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テーマは「死」で、パーシヴァルの序曲やリヒャルト・シュトラウスの「死と変容」をウェルザー・メストの指揮で。これはすごかった…今までウィーンフィルはどうも何を弾いてもウィンナーワルツ的な粘っこい弾き方だなあと感じていたのだが、この日の演奏は違った。ワーグナーも厳格に、本当に厳しい印象に仕上がっていた。そして休憩後、ショスタコーヴィッチの交響曲第14番(オケはこんな小編成!)にめぎの大好きなAsmik Grigorianというソプラノ歌手が出たのだが、それも期待以上に素晴らしかった。この歌手は去年サロメを歌ってあまりにも素晴らしくて涙が出たのだが、本当にもうもうもうもう…ちなみにザルツブルク音楽祭では今年もサロメがあって同じ演出で彼女が歌うのだが、その時期にはすでに高校が始まってしまうので見ることができない。ああ残念。でも、この別の作品を生で見ることができて本当によかったわ。
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実はこの日、メルケルさんも来ていたそうだ。その記事はこちら。プライベートの訪問とのことで入口で写真撮影に応じることすら避け、楽器搬入口のようなところに乗り付けたらしい。休憩にも全く公衆の面前には姿を見せなかった。メルケルさんと同じ空間であの演奏を見たんだなあ…実は去年も同じオペラを同じ日に見ていたのだけど、全然気が付かず、次の日の新聞で知ったのだった。しかもそのオペラのあとめぎの宿のめぎの部屋の窓から見下ろせるレストランで食事をしたそうなのに、見事に気が付かなかった。それほどお忍びが徹底しているということである。まあそこまでのお忍びができるというのこそ要人ならではのことでもあるが、社交界に顔とドレスを見せるために来るのではなく、首相として文化交流に来るのでもなく、本当に音楽を楽しみに、休暇としてきているということを徹底するその姿勢、めぎはすごいなあと思う。
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↑スマホでこの写真が撮れるってすごいなあって思う。夜の手持ちなのに。

そうそう、メルケルさんの休暇のハイキングは毎年のことで、冬には毎年スキーもするし、あの体型でも結構身軽のようだ。健康面、本当のところは全くわからないが、休暇の過ごし方には今のところ変更はなかった模様。

これで8月5日のお話はおしまい。
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ザルツブルク8月6日 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、旅先から旅の話を連載中。今日は8月6日のお話を。

この日は夜まで予定を入れず、雨がちだったので写真を撮りにもいかず、宿でゆっくりとオペラの予習をした。今はネットですぐにいろんな演奏が見られる&聞けるから、本当に便利。オペラのあらすじだって、作品によっては対訳だってネットに出てるしねえ。

この日のコンサートは20時30分から。
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↑実は向こうにいる人たちは18時半から始まっているオペラの幕間休憩の人たち。この日、メルケルさんがそのオペラを見ることになっていた…あの中にいるかもしれないんだなあ…(新聞によると実際はやっぱり公衆の前に出てくることはなかったらしいけど。)これは上のトリミング。
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そのオペラはめぎはうちのドイツ人と見ることにしていて、この日は別のコンサートのチケットを買ってあった。ちなみにザルツブルク祝祭劇場は3つのホールが並んでいて、さらに別の劇場やホールも使っていて同時に複数の公演があるため、この日はどれにしようかなと選ぶことになる。それが結構悩ましかったりする…

めぎの方は遅いスタートのコンサートなので、休憩の時にはもう真っ暗だった。
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めぎたちが休憩の時には、オペラはそろそろ終わるはずなのだが、車がスタンバっているものの、まだの模様。
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メルケルさんの乗る車はドイツのベルリンナンバーのはず…どれかなあ…
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たぶんあれかな…関係者しか入れないところ。
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ナンバーはちょっと見えないけどアウディらしきのが止まってるし。やっぱり人前に出ないようにしてるのね。これはトリミング。
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この日のメルケルさんについての新聞記事はこちら。2年前と同じドレスだったみたい…ホントこの人つつましいというか、ドレスを競う社交界と一線を画しているのよね。

まあ野次馬もこれくらいにして諦めて、戻りましょ…
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この日めぎが見に来たのはEvgeny Kissinというピアニストのコンサートで、演目はすべてベートーベン。ソナタが3つ(8番と17番と21番)とエロイカ変奏曲。左手の演奏が素晴らしいと感じた。すべての音が生き生きと生きていて、昔自分でも弾いた事があってよく知っているとはいえ、ああこれってこういう曲だったんだと思うほどだった。
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人気オペラと同時開催なのに、大ホールが満席。素晴らしい演奏に拍手大喝采だった。
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これで8月6日のお話はおしまい。
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ザルツブルク8月7日 朝の眺め [2019年夏 ザルツブルク]

現在、旅先から旅の話を連載中。

8月7日の朝は6時に目が覚め、天気もよさそうだったので早速撮影に出かけることにした。これはちょうど朝食中だったねこちゃん。割れた卵だったんだけど、ごみ箱からは取れないし、誰かからもらったのかな…6時50分の撮影。
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朝から頑張って山登り。小高い丘という会話の上まで登ると、反対側には山々が見える。うーん、もうちょっと光が欲しいなあ。
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街を見下ろす側に来てみると、うん、やっぱり曇ってる。
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…と思っていたら、いろいろ撮っているうちに晴れてきた!
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この日広角はCoolpix Aを持ってきていたのだが、そのデータはタブレットに取り込めないので割愛。残念だけど、スマホので記事を書いている。

でも、D5600の方は取り込めるので、望遠で撮った景色をここに載せられる。
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これは音楽祭の会場。本当に岩山にへばりついている。というか、岩山に穴を掘って作ってあるのだが。
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その手前左の教会が今回内装を改装中で全く見られない聖ペーター教会。右のが今回何度も撮影に行っているフランツィスカーナー教会。フランツィスカーナー教会も塔の外壁工事中。これ去年もだったような気がする…
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あそこが先日お墓参りの泣いている女性を写したところ。
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グロッケンシュピールの塔。左は何だったかな…
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川の向こうにはミラベル庭園。
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あ、そろそろ観光客が動き出したわね…このとき8時10分ごろ。
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つづく
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ノンベルク修道院教会にて [2019年夏 ザルツブルク]

現在、旅先から旅の話を連載中。

8月7日の朝、岩山の上から町の写真を撮った後、そのまま山の上を縦走して(と言ってもちゃんと道がついているのだが)、ノンベルク修道院へ。あのサウンドオブミュージックのマリアがいた修道院である。
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ここは今回も車が停まっているわ…
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中は誰もいなくて、美しい気に満ちていた。
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ここは50セント入れるとライトアップしてくれるシステムがある。結構長くついていてくれるので、ゆっくりと堪能できる。
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毎年この像と祭壇をうまく撮りたいなあと思っているのだが、難しいなあ。
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サウンドオブミュージックのあの修道院長を思い出す。
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…とそこへ、修道女が現れた。使い終わった蝋燭の整理などをして…
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花の世話なども。ちょっとお話したが、とてもやさしい人だった。
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いつも撮っているポイントを今年も。
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清々しい時間だった。
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この日の話はもう一回続く。
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8月7日のその後 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、旅先から旅の話を連載中。

8月7日の朝、ノンベルク修道院を堪能しためぎは、いつものフランツィスカーナー教会に戻ってきた。これはその前の通り。
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この日もちょうどミサが終わったところで、綺麗にライトアップされていた。
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蝋燭もついていたし。
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何度も来ていると、それまで気に留めていなかったものが目に入ってくる。これ、光が綺麗だった。
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ミサが終わった後、最前列に座っていた年取ったシスターさんがなんと眠っていた。あらら、起こした方がいいかしら、と思っていたら、片付けをしていた教会の人が声をかけ、しばらく談笑。その様子がなんだか素敵だった。
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この日はこれで宿に戻り、またオペラの予習。そうそう、オペラと言えば、花形スターのネトレプコさんがのどの使い過ぎとやらであちこち降板。ザルツブルク音楽祭も一日休んだが、バイロイトをお断りとは、それはそれは…。彼女を目当てに来る人も多いだろうしねえ。めぎは彼女のオペラはチケットを取っていないので関係ないが、目当てに日本からくる人はかわいそうだな。たぶんそういう人はたくさんいると思うのだ…
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さて、オペラの時間。
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メルケルさんはこの日ベルリンへ帰ってしまったけど(その記事はこちら)、昨日より物々しい警備だった…まあ警察がいるのはいつものことなのだが、中にも怖そうな人がいっぱいいたし。
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この日めぎが見たのはメデアというオペラ。古代コリントを舞台にした話だが、それを演出家がグルジアからザルツブルクへやってきた移民夫婦の話に置き換え、非常にリアルでグッとくる話だった。最後はガソリンスタンドで子供と心中。
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18世紀末のオペラなので音楽的にそれほど重くなく、2時間半で終わるのでそれほど辛くなかったが、内容的にしんどかったなあ…フランス語がお洒落だったけど。映像を駆使していて、それも今や普通だけど、非常にうまくはまっていた。現代への置き換えがうまく言ったパターンだったと思う。まあ好き好きはあるだろうけど。雰囲気はこちらの写真をどうぞ。

これで8月7日の話はおしまい。
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8月8日と8月9日 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、旅先から旅の話を連載中。

一人の時間の最終日であった8月8日、一日宿で前日に撮った写真を確認したりブログの記事を書いたりオペラの予習をしたりして過ごした。これは部屋からの眺め。雲が面白かったので。
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その後写真は音楽祭のスマホ撮影のみ。これは開演前。19時ちょっと前。
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これは一幕目のあとの休憩中、20時15分過ぎ。
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これは二幕目のあとの休憩中、22時近く。
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この日見たのは、先日ゲネプロを見たアルチーナ。本番は歌手の皆さん、特にバルトリの歌い方が数段上だった。バロックの節でこんなに情感が込められるとは、すごいなあ。演出については、舞台の天井が高いのでその空いた空間をもっと有効活用できるんじゃないかなあとも思ったが、全体的に悪くなかった。ゲネプロを見たおかげであれこれ一回目より気が付いて楽しめたし、オケの演奏もヘンデルの時代の古楽器の音が素敵でとてもよかったわ。
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終わったのは23時半ごろ。終わってから会場近くのこのレストランに行くのは、関係者や上流社会の人たち。まあたぶん日本からの高いツアーの人たちもここに席を取っているんだろうけれど。めぎはまだ足を踏み入れたことはない。だって、簡単なスープが25ユーロぐらいするんだもの(普通のレストランでは4.5ユーロ程度のものなのに)。
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さて、その次の日8月9日はうちのドイツ人がザルツブルクにやってくる日。当初は10日に来るつもりだったが、仕事の都合がついて9日から来られるようになった。というか、土曜日はアウトバーンが混むので何とか金曜日に来られるように都合をつけたのだろう。朝5時に出発して800キロ駆け抜けて14時くらいに着く予定で、めぎは午前中買い物をしたり部屋を多少片づけたり。宿の人もこの日の午前中に一度抜本的な掃除を入れてくれた。

で、9日にめぎの分だけ取っていたコンサートのチケットを、うちのドイツ人の分も買いに入ったり…
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例のフランツィスカーナー教会で最後の一人でゆっくりの撮影を楽しんだり。
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で、無事に14時20分ごろ到着し、コンサートの前に軽い食事。
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コンサートは室内楽で、フォーレのバイオリンとピアノのソナタ第2番と、ブラームスのバイオリンとピアノのソナタ第3番と、ジョルジェ・エネスクのピアノ五重奏。会場では写真撮り忘れ。

で、終わってから二人でビールを飲みながらその演奏や作品についてあれこれと談義。いつもの旅が始まりましたわ…
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以上、書き上げた記事はここまで。その後うちのドイツ人とオペラ2つ、コンサート2つを見て、あとはのんびりと過ごした。その話はうちに帰ってからゆっくりと。めぎたちは今日16日からザルツブルクを後にしてちょっと車であちこちを回ってから帰る予定。その様子はいつものように「めぎはいまここ」をどうぞ。
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旅の土産 [2019年夏 ザルツブルク]

今日からぼちぼちとうちのドイツ人と合流してからのザルツブルクの話を始めようと思うのだが、まずはお土産の話から。というのはめぎの場合、話の最後にたどり着いたらもうお土産の話など忘れちゃうと思うので。

まずこれは全体像。本のようなのは音楽祭のプログラム。オペラは10ユーロ、コンサートは5.5ユーロだったかな。いっぱい見たので、結構な量になった。雑誌は音楽祭会場でもらったもので、新聞の切り抜きを挟んである。ザルツブルク最終日に宿の近くで、そして旅の最終日の帰りにアウトバーンで買った新聞は、どちらもまだ読んでいない。
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これはザルツブルク土産。オリーブオイルと塩はアパルトメントで料理に使った残り。それ以外のワインはスーパーで買ったお手軽品で、1本5~9ユーロでコルクでもないものだが、どれも産地厳選で思い入れがあって買ったもの。
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こちらはスロヴェニアとクロアチア土産。市場で買ったオリーブオイルとトマトスープに、スーパーで買ったワインと、たまたま寄った墓地で買った蝋燭。
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後で撮り忘れに気がついたので追加写真。クロアチアの市場で買った鹿肉のサラミに、うちのドイツ人の思い出の場所で拾ってきたザクロとクルミと(隠れて見えにくいけど)オリーブの実と、ホテルの朝食会場で後で食べようと取ってきた小さな梨。
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撮影できないのは思い出。思い出がいっぱい。それが旅の良さだわね。
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ザルツブルク8月10日のこと [2019年夏 ザルツブルク]

今日からこの夏のザルツブルクの第3部、うちのドイツ人が来てからのお話を。8月9日に到着した日のことは既にサラッと書いたが、今日は10日のこと。

10日の朝は光が綺麗だった。
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ここ、絵葉書ではこんな綺麗に撮れている。ちょっと離れたところから望遠で撮ったようなんだけど、まねしてみようと思っていたのに忘れちゃったわ・・・
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この日は土曜日で、大学広場に市が立つ日。うちのドイツ人は土曜日の朝にザルツブルクを見たことがなかったので(いつも月曜に来るとか金曜に発つとかで土曜日は彼は未経験だった)、それを見せるつもりだったのだ。あら、なんだかかわいい車ね~
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ここでは何も買わなかったけど。
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ここではパンやらなにやらを。ものすごくぎっしりとした黒パンは写し忘れちゃったのだが…
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りんごの揚げ物や・・・
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ブフテルンはパチリ。中は杏のジャムと・・・甘いものが大好きなハチさんがいっぱい。買うときと食べるときは気をつけないとね。
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その他にも野菜やソーセージやお惣菜を買ったのだけど撮り忘れ。

これはずいぶんリアルだわね・・・
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それから一日、どこにも行かず宿でのんびりとしていた。例によってオペラやコンサートの曲や内容の予習をしたり、めぎは撮ってきた写真を見たりなど。うちのドイツ人はめぎがここまでの2週間新聞から彼のために取ってためておいた数独やクロスワードパズルをやっていた。彼はこの前日に800kmを駆け抜けてきたわけだし、その前もずっと忙しかったので、数独のようなどうでもいいことしかしないでのんびりするという時間を殊の外楽しんでいた。そうそう、以前コメントいただいた「安心感」についてだが、ザルツブルクの場合うちのドイツ人がいるかいないかによって安心感に違いはまったくない。ドイツに居るのと同じ感覚だからだ。行ったことのないスロヴェニアやクロアチアでは一人より二人のほうが心強いけど、言葉に関しては両国ともどこに行ってもドイツ語が通じてしまって英語さえ使わずにすんで、行った印象では街の治安に関してもドイツと変わりなく、次回は一人でも安心して楽しんでこられそうである。まあ足の問題はあるのだけど、電車とバスで行けないところでもないし、荷物さえリュックひとつにできて(カメラとレンズを一つだけにするとかして)、ワインのお土産を持ち帰らなければ行けそう。ただ、ザルツブルクはともかく外国は(ドイツとオーストリア以外の外国という意味)、一人より二人のほうがずっとずっと楽しいということはハッキリ言えるわね。うちのドイツ人も一人でどこにでも行けるけど、めぎが興味ないところには彼は興味津々でも行こうとしない。どうしても二人で行って楽しみを共有したいからなんだって。

さて、のんびりしまくった後、16時ちょっと前に近くへ生ビールを飲みに。めぎは濁りのあるのが好みで、うちのドイツ人は透き通ったのが好み。
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近くにいた花輪をつけた女性たち。もしかしたらもうすぐ結婚する人が女友達と独身最後のお祝いをしていたのかも知れない。男性は男性でやはり集まって、飲みまくりの一夜を過ごしたりする。ドイツ語圏にはそういう習慣があるのだ。
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この日の夜は、めぎのリクエストでうちのドイツ人がトマトスパゲティを作ってくれた。そのために自宅からハーブと胡椒を持参してきてくれたのだ。めぎはオリーブオイルと塩を買っておいたというわけである。まあその2つはうちのドイツ人が来る前にも使っていたのだが。上に乗っている白いのは市場で買った山羊のチーズ。この日のワインはオーストリア・ブルゲンラント州のブラウフレンキッシュというブドウの赤ワイン。うちのドイツ人はこれを飲むのを楽しみにしていたのだった。
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昨日みなさまにコメントいただいたお土産のワインについて、たしかに車だからいくらでも持って帰れるわけで、実は旅の前はもっと買うつもりでいたのだけど、最後になったらもういいか~という気になっちゃって(長旅をしていたので現地で十分飲んじゃって特に持って帰りたいという気がしなくなっちゃって)、産地とブドウの種類にだけこだわって数本だけ買って持ち帰ったのだった。ちなみにEU内の旅の場合特に輸出入の制限はないので(関税もないし)、飛行機でも重量さえクリアすればいくらでも持ち帰れる。例えば以前ポルトガルに行ったときには飛行機でポートワイン8本を持ち帰ったのだが、その時はハードスーツケースなども持ってなかったので、Tシャツなどでぐるぐる巻きにして万一割れたときのためにビニール袋にも入れて普通の旅行かばんに入れて預けたのだが、無事に持ち帰ることができた。めぎは日本へもお土産にワインを持ち帰ることがあるし、日本からお酒を持ち帰ったりするが、それも基本は自分でプチプチなどに包んで服の間に入れ込んでいるだけ。今まで割れたことはない。

夕暮れの雲が美しかった。せっかく美しいのにスマホでしか撮っていないけど。
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この日は音楽祭の予定も入れておらず、これでおしまい。
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8月11日のこと [2019年夏 ザルツブルク]

現在、この夏のザルツブルクの話を連載中。

うちのドイツ人が来て3日目の8月11日、日曜日のこの日は11時からのマチネー(昼のコンサート)に行った。場所はモーツァルテウム(ザルツブルクの音楽大学)のこのホール。
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このホールは休憩時間に中庭の魔笛小屋(モーツァルトがオペラの魔笛を作曲したと言われる小屋、もちろん移設してきたもの)に行けるのが楽しい。
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と言ってももう何度も見たので小屋の中を見る気はなくて、木陰で外の空気をちょっと楽しみ、休憩が終わる前に席に戻った。
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この日の演目はモーツァルトづくしで、まずB-Durのディヴェルティメントにピアノコンチェルト第27番。写真はピアニストのFrancesco Piemontesiとモーツァルテウムオーケストラで、休憩前に撮ったもの。このあとこのピアニストさんがアンコールに2曲も演奏したのだけど、モーツァルトではないもっと新しい曲(作品名はわからない)を弾いてくれちゃって、素晴らしいのはわかるけど気が削がれちゃった。めぎ的にはホント余計なアンコールだったなあ・・・
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↑めぎの斜め前右に4人のアジア人たち(日本人かも)がいたのだけど、このおじさん、疲れているのか時差なのかほとんど寝ちゃってた。つきあわされたって感じで、なんであの人はここに来ているんだ?ホテルで休むとか外でビールでも飲んで待っていればいいじゃないか、とうちのドイツ人。そうねえ、外にはチケット求むというカードを持った人もいたのになあ。本当に聞きたい人に譲ってあげたいわね。

休憩の後は交響曲第40番、つまり最も有名な曲で、演奏は、うーん、まあまあ。悪くはないけど特に感動はしないというか。ホルンさんもうちょっと頑張ってね、という感じだったし。これほど有名な曲は、聞くほうがすっかり耳が肥えているから外すと目立っちゃって大変だわよね。終わってすぐに席を立ったので(もちろん指揮者が一度引っ込むまでは拍手したけど、アンコールはもう懲り懲りだったので)、終わったあとの写真はなし。

その後めぎたちは宿に帰り、うちのドイツ人がデュッセルドルフから食べたいと言って持ってきたインスタント冷やし中華(麺を1分茹でて水で洗えば出来上がりでタレも付いているもの)を作った(これはめぎが作る・・・と言ってもトマトやパプリカなどを切ってサラダ風に仕立てるだけだけど)。写真は撮っていない。

そしてまたのんびりと過ごして、18時を過ぎ、生ビールのお時間に。
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ビールを飲んだ後宿に帰って夕食を済まし(写真を撮っていないのだが、残り物をあれこれとつまんだ)、この日は夜散歩に出かけた。
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20時40分頃。
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めぎの泊まることのないホテル・ザッハー。ここの1泊分でめぎの5泊分になっちゃうのでね。
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ここで暮れていく様子をしばし楽しんだ。
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つづく
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夜景 [2019年夏 ザルツブルク]

今日からめぎは新年度。夏休み自体はあと2日あって生徒たちはまだ休みなのだが、教職員は本日から仕事始め。まず今日は研修で、明日は会議。今年は立場が変わったので仕事量も増えて色々と待っている模様。日本の方には6週間も休むと仕事復帰できなさそうと言われたりするが、6週間も遊び呆けているとさすがに、なんというか、仕事もいいなっていう気がしてくる。まあ始まるとあっという間に渦の中に巻き込まれていってアップアップするのだろうけれど。

現在、この夏のザルツブルクの話を連載中。

8月11日の夜、散歩ついでにエレベーターで山登り。徒歩でも登れるけど夜だからエレベーターでサクッと。エレベーターは真夜中まで動いているとのことで、そんな遅くまで山の上にいるつもりはなかったが、往復のエレベーター料金を払って頂上へ。そこからの眺めは素晴らしい。
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山の頂上には現代美術館とレストランがあり、眺めも人気のスポットで実は人がいっぱい。そこからうねうねとホーエンザルツブルク城塞まで20~30分程度の散歩道になっていて、もう真っ暗だが犬の散歩の人やジョギングの人が時折通っていく。城塞まで行くつもりはなかったが、美術館のあるところからちょっと林の中を抜けて城塞の一部のこんなトンネルを潜り、別の見晴らしスポットへ移動。
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例えばここからは街の反対側が見える。ここにはカップルが一組いたが、めぎたちが来るとすぐに移動していった。ごめんね~切り立った山や、明るいところは多分空港。
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左に写っているのが城塞の一部。山の上が光るのにタイミングを合わせてパチリ。
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そしてまた街を見下ろすスポットへ。ここは城壁の端っこでちょっと回り道になるせいか誰もいない。暗いが、真ん中に川。川向うは新市街で、真ん中らへんにミラベル庭園がある。川向うの明るくライトアップしている右側の教会の手前の川岸にあるのがホテル・ザッハー。
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ここからは美術館前からは見えなかったゲトライデガッセの明かり(左の細長い通り)が見下ろせる。それと並行の大きな教会の前の空間が、いつも買い物している市の立つ大学広場。三脚でも持ってきて長時間露光をすれば面白い写真になっただろうなあ。
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ホーエンザルツブルク城塞も入れて、その上の赤い灯りがつくタイミングをはかって撮影。真ん中の明るい大きな教会の右奥にちょっと暗く、でも内部に青紫の光が見える教会が大聖堂(このとき大聖堂前広場でイェーダーマンという演劇が上演中で、大聖堂はその演出の光だったのではと思う)。その手前右に暗くてほとんど見えないけど教会があって、それが今回何度も撮影に行ったフランツィスカーナー教会。その右に結構明るく綺麗な塔が見えるのが聖ペーター教会(今年は内部が改装中)。その手前右に見える広い屋根の平たい部分が音楽祭の行われている祝祭劇場。その前の道の奥の方にお迎えの大きな黒い車たちが並んでいる・・・あの辺りはフェルゼンライトシューレで、この日はジョルジェ・エネスクという作曲家のエディペ王というオペラの初日。そろそろ終わりなのね。このとき22時ちょっと前。
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めぎたちはまた林とトンネルを抜けて美術館のところに戻り、エレベーターで下界へ降りた。そして、再び本日2回目の生ビールを楽しんだ。あ、そうそう、いつも生ビールはめぎもうちのドイツ人も小さめのグラスで一杯だけ。お腹いっぱいになっちゃうのでね。
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この週末は久々に30℃程度になって、夏らしさを楽しめた。
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こうして11日はおしまい。
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8月12日の日中 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、この夏のザルツブルクの話を連載中。

8月12日、朝は宿でゆっくりし、10時半過ぎに祝祭劇場へ。11時から「地獄のオルフェウス」というオペラのゲネプロを一人で観に行った。
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ね、リハーサルなので、オケの人たちが普段着。あ、水飲んでる。
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一人で行ったのは、実はこの日夕方からうちのドイツ人とオペラを見に行くことになっていて、彼は一日に2つもオペラを見るなんていうことはしないから。オペラ鑑賞は体力と気力を使うので、2つも見るとどちらも不完全燃焼になってもったいないというのだ。それはめぎも同感なのだが、めぎはどうしてもこの「地獄のオルフェウス」を見てみたかった。で、別の日にチケットを申し込んでいたのだが外れちゃって手に入らず、ゲネプロが手に入ったのでまあ仕方がないというわけなのである・・・

これは一回目の幕間休憩のときの撮影。カール・ベームの間。
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もともと騎馬学校だったところに祝祭劇場を作ったので、こんな天井画があるのだ。
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めぎの立っているところの真上も天井画が続いているので、まっすぐ見上げて撮ってみた。
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外には結婚式らしき人たちが。アジア人ね。日本?韓国?中国?わからないけど、きっとこうするのが夢だったんでしょうね~
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ほとんど誰も注意を払っていない・・・観光馬車が毎日いっぱい走っているところだからね。
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2回の幕間休憩を経て、約3時間のオペラ終了。これはとってもとっても面白いコメディオペラで、演出がウィットに飛んでいてえげつないほどでただただ楽しめた。単純に面白かったので、3時間見ても疲れなかったわ。面白いだけで内容についても演出についてもあとで考える必要もないので、次のオペラに向けてサラッと切り替えられもした。それから、隣りに座った初老のオーストリア人たちがとってもいい人たちで、一緒に楽しめたのが良かったわ。ゲネプロって、本当にオペラが好きだけど高いチケットが買えないような地元の人たちが来たりするので、雰囲気がいい。まあ関係者や批評家なども多いし、さらに寄付をしているようなお金持ちに無料で公開していたりもするのだけど。
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雰囲気は、英語で紹介されているこちらをどうぞ。日本で開けるかしら。



このオペラはもう初日も過ぎてドイツのテレビ局でも放送されて、オンデマンドでこちらのリンク先で全曲見られるのだが、日本でも開けるかしら。ヨーロッパだけとかドイツだけとかかも知れない。もし開けたら、今年の11月15日まで見られるって。

これはめぎが見たものではないが、最も有名な音楽なので良かったらどうぞ。聞けばわかるが、日本人なら誰でも知っている曲である・・・これがオペラの曲だとはほとんどだれも知らないけれど。ちょうどその場面(2:24:45)から始まるようにしてある。



14時過ぎに宿に戻り、シャワーを浴びてお昼を食べてちょっと一休みして、今度はうちのドイツ人と別のオペラへ。その話はまたあした。
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今回一番楽しみにしていたオペラ [2019年夏 ザルツブルク]

現在、この夏のザルツブルクの話を連載中。

8月12日の夕方16時にめぎたちが見に行ったのは、メルケルさんが6日に見たオペラ、モーツァルトのイドメネオである。これは初演からもう数回目なので、予め批評もいっぱい読んでいたので、どれどれホントのところはどうかしら、と思いながら出かけた。

イドメネオというのはもともとはトロイア戦争後のクレタ島の話で、捕虜となったトロイア王女を愛してしまったクレタ王子とその王子を愛している別の王女との三角関係と、船旅で嵐に遭って海王ネプチューンに「クレタに帰って最初に会った人を生贄にする」という誓いを立てて助けてもらったところ最初に会ったのは息子の王子だったというクレタ王イドメネオの苦悩とを描いたもの。最後はネプチューンがクレタ王子と捕虜のトロイア王女の愛を讃えて二人が結婚して王位につくようにと決める・・・それはかなりあっけなく決められちゃうので、演劇としてはもともとあまり成熟した感じではない。今回演出はアメリカ人のPeter Sellarsが担当し、この一年ドイツの新聞を賑わせたテーマFridays for Futureという高校生たちのデモ運動と結びつけ、海のプラスチックごみなどを舞台に再現し、さらに難民問題を扱った。しかしそれが一昨年の「皇帝ティートの慈悲」のようにはうまく成功せず、メディアではかなり批判されていたのだった。

その一方で音楽の演奏の方、つまり指揮者Teodor Currentzisはどのメディアでも絶賛されていた。オケは古楽器を使うフライブルク・バロックオーケストラ。古楽器が嫌いな人もいるが、めぎはその当時の楽器で弾くという試みに賛成派だし、なんといってもこのTeodor Currentzisのショスタコーヴィッチの指揮に完全ノックアウトされたばかりだし、2年前の「皇帝ティートの慈悲」も彼の指揮でとても良かったので、ものすごく楽しみにしていたのである。実はチケット手配の際このオペラに関してはうちのドイツ人は全く興味を示さなかったのだが、「皇帝ティートの慈悲」のPeter SellarsとTeodor Currentzisが二人でまた手がけるオペラなのだから絶対に面白いだろう、どうしてもうちのドイツ人と一緒に見て感動を分かち合いたい、特にうちのドイツ人にTeodor Currentzisを知ってほしいというめぎの希望でこのオペラに来てもらったのである(ついでにいうと、めぎがオペラのチケット代を払ってうちのドイツ人を招待した。一枚195ユーロ、上から4番目、下からも4番目のカテゴリーで、今回のめぎの買ったザルツブルク音楽祭チケットで最も高かった演目。ちなみに一番上のカテゴリーなら一枚440ユーロ、一番下の立ち見席なら20ユーロ)。うちのドイツ人はその昔ハンブルクでPeter Sellarsと仕事をしたことがあって、その演出は好みではなかったというのだが、まあそれも40年くらい前の話だし、少なくとも音楽の方は素晴らしいはずだから、と。この写真はSüddeutsche Zeitungから。
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これは幕間の休憩中。
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これまでと違ってうちのドイツ人とあーだこーだと演出や音楽や歌手について話せるのが嬉しい。
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会場はフェルゼンライトシューレだったのだが、この会場をうまく使っているとはお世辞にも言えない演出だった。「皇帝ティートの慈悲」も好き嫌いに分かれる演出だったが、今回は好き嫌い以前に、どうも意味がわからないと言うか、意味があったはずなのに途中で方向性を失ったという感じ。パジャマにしか見えない衣装もやっぱりどうかと思うし。ガラスは綺麗だったけど。
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それに、最後にバレエがあるのだが、そこにPeter Sellarsはわざわざポリネシアンダンサーを連れてきたのだけど(つまりその島々が海のゴミで汚染されているわけだから)、その意味付けが見ただけでは全くわからない演出だった。さらにそのダンスはめぎの知っているポリネシアンと違って女性が一人ただ真ん中に立って手を動かしているだけで申し訳ないがつまらなく、所作に意味があるのかも知れないが全く理解できず、動くのは後ろにいる男性なのだけどその動きはただせわしなくさらに音がうるさくてモーツァルトの音楽に騒音が入るという感じしかしなくて、15分間舞台的には何の意味も感じられなかったのが残念だった。そもそも最後にバレエがあるというのも、それが当時のフランス風のオペラの常識だったというのはわかるけど、歌が終わった後が長すぎて、どうもしまりがないという感じがしてしまった・・・まあオリジナルはこうなんだとわかるメリットはあったけど。モーツァルトは天才だけど、すべての曲が素晴らしいわけじゃないんだということもわかったかな。
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めぎの見たイドメネオのオペラは最初から最後までドイツのテレビ局のオンデマンドのこちらこちらで見ることができる。日本でも開けるかどうかはわからないけど。そうそう、歌としては、捕虜のトロイア王女を演じた中国人ソプラノ歌手Ying Fangが非常にうまかった。ニューヨークのメトロポリタン・オペラのプリンシパル歌手だとのこと。歌を聞いただけで、そりゃもうひとりの恋敵の王女は負けるでしょ、と思っちゃったわ・・・肝心のイドメネオと王子がめぎ的にイマイチで残念。

この日、やっぱり絶賛できるのは指揮者のCurrentzisただ一人だった。オケはまたもやホルンあたりがもう少し頑張って~という感じだったけど、Currentzisの采配に十分見事に応えていたと思う。モーツァルトってこういうふうに演奏できるんだ、と目からウロコの演奏。殆ど知られていないイドメネオとかじゃなくて、有名な作品の彼の演奏を聞きたいところ。最後のバレエの部分は、ハッキリ言ってCurrentzisの指揮の様子が何より面白かった。あれこそダンスという気がする・・・オケも立ちっぱなしでの演奏でご苦労さま。
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そんなわけで、大枚叩いてうちのドイツ人を招待したのにイマイチなオペラでとっても残念だった。でも、Currentzisの指揮を経験してもらえたのは本当に良かったし、うちのドイツ人は感動するほどではなかったようだけど、その音楽の解釈は素晴らしいと気に入ってくれてよかったわ。めぎと同じで中国人歌手の歌声も良いと思ったみたいだったし。更にめぎと同じで、最後の踊りに関しては酷評の極みを尽くしていたけれど。

この日の夜は、残り物と焼きそば風スパゲティ。お惣菜で買ってあったアーティチョークのマリネのオイルが美味しかったので、それを使ってスパゲティを炒めて卵でとじたもの。うちのドイツ人が来てからは美味しいものが食べられていいわ~
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これで8月12日のお話はおしまい。


♪ 追記 ♪

このリンクだったら開けるかしら。最初に貼り付けた全曲のリンクは削除されたようなので、歌が少し長く聞けるこちらのリンクをどうぞ。



これは演出家のインタビュー。

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8月13日のこと [2019年夏 ザルツブルク]

現在、この夏のザルツブルクの話を連載中。

8月13日、日本はお盆なんだなあと思いながら起きた。この日は音楽祭の予定を入れていなくて、どこか山にでも行こうかと話していたのだが、天気が悪く断念。宿で例のごとく次の日に見るオペラの予習をしたり、ザルツブルクの後の旅の準備をしたりしていた。

雨が上がったタイミングで食べ物の買い物にでかけ、そのついでにちょっとあのフランツィスカーナー教会へ。ライトアップもなかったし窓から差し込む光もないので、祭壇以外のものをちょこっと撮影。
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この教会を作った人たちなのかなと思う絵に惹かれるのよねえ・・・
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こんな絵もあったのね。
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こんな小部屋もあったのね・・・
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それからうちのドイツ人の好きな肉屋さんへ。これはノーファインダーで撮ったのだが、頭切れちゃった。
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この肉屋さんは美味しいのよね~
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まあ肉を買って焼いたりはしなかったが、パンに乗せて、または塗って食べるものをあれこれと。
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その後また雨が降って、結局どこにもいかずに宿でのんびり。夜は頑張って外に食べに行った。めぎのスープはフリターテンズッペといって、パンケーキを細切りにしたものをコンソメに入れたもの。うちのドイツ人はレバー団子スープ。
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メインは、めぎはグーラシュで(なぜかタコさんソーセージが!)、うちのドイツ人は何だったかな・・・彼の腕がちょっとぼんやり写っているが、この日どれほど涼しかったかわかるでしょ。最高が19℃くらいだったかな。
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屋根付きのテラス席で食べたのだが、ガーデン席は雨だった。
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この日はこれでおしまい。

それから、昨日の記事の最後にここなら開けるかなというリンクを付けてみたので、今回のザルツブルクのIdomeneoを見てみたい方は是非どうぞ。
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ザルツブルク8月14日のこと [2019年夏 ザルツブルク]

今日からまた夏のザルツブルクのお話を。

8月14日の朝はどんよりと曇りだった。
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しかしそれでも散歩に出かけることにした。9日にやってきたうちのドイツ人は、ここまでかなりのんびりゆっくり過ごして、やっとちょっと歩き回りたいという気持ちが芽生えたのだろう。あの山の上へ行こうと言う。
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川を渡った向こうのそこは、ザルツブルクの新市街。と言ってもその山の麓の辺りは町としては古い地帯。この9番の家、4年前には「きよしこの夜」の作詞をしたJoseph Mohrの生家だという表示が出ていたのだが、今は取り払われている。
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2015年にこの辺りを歩いて生家の表示を写した記事はこちら。2016年に改装中の様子を写したのはこちら。2016年のにはまだ表示が出ているのだけど。2017年にはまだ工事中で表示の有無を確かめるのを忘れ、2018年には表示がなかったのだがまだ工事中でもあったので工事が終わったらつけるのかなと思っていた・・・それが今年も全く無いので不思議に思って調べてみたら、どうやらここで生まれたというのは間違いだったらしい。ドイツ語のWikipediaによるとザルツブルクの旧市街の方にある通りで生まれ、その後この通りの別の番号の家で育ったと書かれている。そして、2017年に生家だという表示が取り払われたのだとか。ふーん、そうだったのね。

その建物のすぐ手前に、山に登る階段がある。このキリスト像は2018年には工事の為取り払われていたのだが、今年は再び取り付けられていた。
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登っていく途中の家の壁にとんでもなく落書きがいっぱいあったのだが、それがすっかり綺麗に塗り直されていた。
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改装工事をしなかったところが薄汚れて見えるわね。
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もう少し登っていくと、漢字の落書きが。
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落書き、やあねえ。
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ここから川の反対側の山の上の城塞が見えるのだが、あの城塞もずいぶん汚れているわねえ・・・
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そのうちに壁の化粧直しか改装が行われるかも知れないわね。
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この日の話は長々とつづく。
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小さな教会など [2019年夏 ザルツブルク]

現在、この夏のザルツブルクの話を連載中。カプツィーナーベルクという山に登っているところ。

階段を登ってくると、小さな教会がある。
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聖ヨハネス教会といって、以前にもご紹介したところ。こちらは2015年に訪ねたときのお話で、こちらは2016年のお話。2017年に写したのはまだアップしてなくて、2018年にはこの教会は撮っていない。
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この日はAPS-CセンサーのD5600にうちのドイツ人の18-200mmの便利ズーム(2005年発売の古いバージョン)をつけて行ったので、柵で入れないところをまさに便利にズームで撮影。でもねえ、なんとなく不鮮明。
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望遠端はどうもちょっと不鮮明。2005年当時はなんて素晴らしく鮮明に撮れるんだろうって思っていたんだけどな・・・手ブレなのかも知れないけど。
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なんにせよ、一本で広角も望遠も撮れるというのは本当に便利で、旅行にはやっぱり便利ズームが良いのかも知れないな、と思ったり。でもうちでPCの大画面で見るとあれれとがっかりすることも多く、やっぱり単焦点でもうちょっとパッチリ撮りたいなと思ったり。新しい便利ズームならもっとよく撮れるのかなと思ったり。せめてF4止まりのズームだったら綺麗かしらと思ったり。でも今は、どうもレンズを買う気がしないのだ。なにしろFマウントが今後どうなっていくのかどうもなんとも言えないし、とは言えZマウントを揃えるというのにもまだ気が進まないし(高すぎて先立つものもないし)。

これはちょっとだまし絵みたいな天井画ね。
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2~3年前は柵ももっとかっこよく撮ってみたいと思っていたのだが、今回はこんな感じでお茶を濁して切り上げた。
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これで教会をあとにして、ちょっと階段を登って振り向いてパチリ。真ん中に写っている教会が聖ヨハネス教会。
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↑実はここで振り返ったのは、教会を撮ることも然ることながら、誰かここで寝ていたから。寝袋に入って傘でもガードしていて顔は見えなかったのだが、ホームレスなのではと思う。夏はいいけど、冬はここ辛そうだな・・・
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この階段の横にはきれいな庭のある家があって、明け方まで降っていた雨露が美しかった。
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でも、垣根がこんなので、侵入者とかが多かったのかな・・・観光客が始終行き来する階段だしね。
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まだまだつづく。
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カプツィーナーベルクからの眺め [2019年夏 ザルツブルク]

現在、この夏のザルツブルクの話を連載中。

カプツィーナーベルクのビューポイントに到着。
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毎年絶景を撮ってきた場所だが、今年は天気悪くて全然絶景に見えないな・・・

正面に見える塔を改装中で下の部分がかなりどっしりと大きな教会が今年何度も撮りに行ったフランツィスカーナー教会で、左に見えるエレガントな塔が今年内装を改装中の聖ペーター教会。
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これはサウンド・オブ・ミュージックのマリアがいたノンベルク修道院。
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レンズ一本で色々撮れるのはホント楽だわね。
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この展望スポットからではないが、別の方向へ向かう道から人々の屋根の暮らしが垣間見えた。
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見てるだけでこわいんですけど・・・
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何してるのかな・・・
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さて、めぎたちはリスさんのいる道を通り・・・
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カプツィーナー修道院を素通りし・・・
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更に奥へと進んだ。
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ここからがこの朝の本番。つづく。
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さらなる山登り [2019年夏 ザルツブルク]

現在、この夏のザルツブルクの話を連載中。

カプツィーナーベルクの修道院から少し行くと、こんな平屋建ての建物があって(この建物は空き家のようだった)、そこから「シュテファン・ツヴァイクの道」という道がうねうねと続いている。この日はここを行ってみようということでここに来たのだった。
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場所はこちら。



↑今めぎたちがいるところは、この山の左端にあるKapuzinerkloster(カプツィーナー修道院)からちょっと右に行ったところ。そこから山を突っ切るKapuzinerbergという道は舗装されていて、車も通れる。ずっと右へ行くとかつての要塞を利用した高級ホテル・レストランがあるので、そこまで車を通しているのだろう。

しかしめぎたちは、舗装されていない山道を行くことに。それはこの左の階段から始まるのだが、整備されていないのでちゃんとした靴を履いて自己責任で行くように、と書かれている。
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時折舗装した道を横切っていく。
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これは横切るときに写した写真。舗装した道の方にはベンチもあるのね。
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こちらはめぎたちが通った道。昔整備したことがあります、という感じ。
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20分位歩くと、見晴らしのいいところに出た。これは中央駅側で、つまり旧市街は見えないところ。
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便利ズームでずっとずっと向こうをズーム。オーストリアの田舎が見える。
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そこからまた暫く歩くと、日が差してきた!
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さっきの展望スポットからまた20分位歩くと、別の展望スポットに出た。ザルツブルクのこちらの方角を見たのは初めてである。
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こっちの駅は貨物列車用なのね。
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もう少しつづく。
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帰り道 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、この夏のザルツブルクの話を連載中。8月14日朝の山登りの話をしているところ。

カプツィーナーベルクの山道を歩いて40分、昨日ご紹介しためぎたちが辿り着いた2つ目の見晴らしのいいところには、こんな建物が立っていた。もともとは17世紀の30年戦争当時防衛のために作られた要塞である。
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↑今は一泊440ユーロ以上の高級ホテル・レストランになっているようである。しかもプライベート車両は進入禁止だそうで、ここに泊まるのはかなり敷居が高そうだ。シャトルサービスはあるようだが、全て予約制とのこと。まあ素晴らしいスイートルームしか無いし、ここから観光に行けるような場所ではないので、特別な人しか泊まらないのだろう。レストランは結構大きく、結婚式などもできるようである。ホームページはこちら

そこからまた別の道を歩いて戻ることにした。あ、リスさん♪何かの実を咥えていた。
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しばらく歩いて、旧市街側のホーエンザルツブルク城が見える展望スポットにやってきた。旧市街側と言っても旧市街そのものは陰になっていて見えず、城とその左下にサウンド・オブ・ミュージックのマリアがいた修道院の赤い屋根が見えるだけ。あの城、崖の上にそびえ立っているという感じね。
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壁が傷んでますわね・・・
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晴れていたらくっきり綺麗なんだろうけど、こういう雲があるのも素敵だなあと感じた。素敵には撮れなかったけど。よく見ると、外壁工事中の部分も見えるわね。
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そこからまた暫く歩くと、きのこがいっぱい生えていた。
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うちのドイツ人によると、食べられる種類だと言う。大きさがわかるように手にとって撮影。
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日差しが美しかった。
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久々の山歩き、雨に降られずに済んで良かった。
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要塞のところから30分ほどでカプツィーナー修道院のところまで戻ってきた。
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この散歩の話はあと一回。
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シュテファン・ツヴァイクのヴィラなど [2019年夏 ザルツブルク]

現在、この夏のザルツブルクの話を連載中。

ここは、カプツィーナー修道院から行きに登った道とは違う別の階段を降りてきたところ。
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ここにこんな門の家がある。
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そしてその足元に、ここにシュテファン・ツヴァイク(オーストリアの作家)が住んでいたという表示がある。
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緑の中から垣間見える家はものすごく大きい。今は別の持ち主のプライベート空間であるため全く公開されていない。
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その建物、全体像がWikipediaに載っていた。ドイツ語でPaschinger Schlösslという名で、つまり城という名がついている建物である・・・シュテファン・ツヴァイクって、ユダヤ人であるために15年住んだこの家を追われたのだが、もともとはこんな大きな持ち家ができるとんでもなく裕福な人だったのね・・・

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Von Anton-kurt - Eigenes Werk, CC BY-SA 3.0 at, Link




そこからどんどん山を降りていく。ずいぶん降りてきたわねえ。
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そこそこの坂道なのだが、子どもたちが駆け上がってきた。元気ねえ。名札をぶら下げていたので、たぶん夏休みのキャンプのようなものなんだろうな。キリスト教団体がやっているイベントで、カプツィーナー修道院に行くところなのだろう。
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このあとめぎたちはカフェで朝食を取って、買い物をして宿に戻ったのだが、そのカフェの話は日を改めることとし、ここからは午後にスマホのカメラで撮ったもの。あの有名な墓地に、真新しい鉄細工の墓標がたくさん並んでいた。と言っても新しく葬られた人のではなく、18世紀に亡くなった人たち・・・どうしてなのかな。
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この墓標とは関係ないのだが、そこから岩山に目を写すと、以前中を見たカタコンベが岩に張り付いている様子がよく分かる。
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特に、左端のこの部分(これはトリミング)・・・岩山の中をくり抜いた部屋があるというのがわかるわね。ここの中で2015年に撮った写真はこちらで、2016年にはここには入っていなくて、2017年に撮った写真はこちら。2018年のはまだ記事にしていない。
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2017年のザルツブルクの話もまだ中途半端で、その年はその後にドイツを旅した話も書きたいし、2018年の話に到達するのはいったいいつになるかしらねえ・・・

この日は結局一日中こんな雲だった。山登り中に日が差して、ホントラッキーだったな・・・
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山登りの話は終わったけど、8月14日の話はまだ続く。
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カフェでの朝食 [2019年夏 ザルツブルク]

現在、この夏のザルツブルクの話を連載中。

8月14日の朝、山登りをしてきた後すっかりお腹が空いて、めぎたちはあるカフェへ。
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特に有名でもないこのカフェはゲトライデガッセと大学広場の間のパッサージュの一つにあるのだが、昨年ここで朝食を食べてみてとても美味しかったので、今年も是非と楽しみにしていた。
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そのパッサージュはちょっと広場のような中庭のような空間になっていて、お土産屋さんがある。
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めぎたちが食べている間にここを日本人観光客ツアーがいくつか通り過ぎていった。その後自由行動になったようで、おみやげを買いにいくつものグループや家族がここに戻ってきていた。
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めぎたちが食べたのは卵料理。シンプルだが熱々でとても美味しい。
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食べている間に目に入ったこの表示・・・
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世界で多分一番美味しいクルミ入りカタツムリパンがここにあるって。お持ち帰りもできると書かれている。
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で、試しに一つ買ってみた。あとで宿でコーヒータイムに食べてみたけど、うーん、まあまあね。
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さて、この日、新聞を読んでいた時に目に入った話題。一つは日本人の卓球選手ので、この選手、ザルツブルクのチームに入ったらしい。そのチームは今年一部に昇格したところで、この日本人選手は一部に定着するよう活躍してくれることを期待されているのだとか。めぎは全然わからないのだが、卓球界では有名な選手なのかな。
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それからこちらは世界で最も有名なオペラ歌手ドミンゴのスキャンダル。ああとうとう来たか、という感じだが、数名の匿名の女性たちがスキャンダルを暴露したということで真相はわからないわけで、まだ裁判にも至っておらず、そういう場合ヨーロッパは疑わしきは罰せずなので、ザルツブルク音楽祭には予定通り出演させるというお話(その後8月末に本当に予定通り出演したようだ)。しかしこの時点でアメリカのオペラ座等は続々とキャンセル。アメリカとヨーロッパの違いをまざまざと表す出来事で印象に残った。
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