ドイツとフランスの国境 [プファルツ地方]
今日からこの週末の一泊遠出のお話を。
昨日も書いたように、出かけたのはドイツとフランスの国境のところ。詳しく言えば、ラインラント=プファルツ州の南部プファルツ地方で、フランスのアルザスに面したところ。そこにはこんなバス停があって、泊まった宿はこのバス停の名前。左奥に写っている白い建物がその宿。
ここで後ろを向くと、フランスへ続く道。ちょうど道路の見えなくなるあたりからフランスで、奥の山はフランス領。
↑上のトリミング。あの3つ旗が立っているところの向こうがフランスなのだ。その前にある建物はドイツの税関など。
道路の片側(宿のある側、上の写真の右側)を見ると、向こうに林が見える。その林の辺りにヴィースラウターという小川があり、その向こうがフランス。つまりあのちょっと霧のかかっている山はフランス領。ちなみにこの写真の反対側も山で、そこはドイツ領。
その山と山の間の川沿いの僅かな平坦な土地にめぎの泊まった宿があるというわけで、もともとは修道院だったところらしい。そんな山間の国境地帯で携帯の電波が入らず、またこの宿はWi-Fiも無い古い田舎スタイルのところだったので、いつもの時間帯にブログアップができなかったというわけである。
St. Germanhofをドイツ語読みするとザンクト・ゲルマンホーフで、訳すと聖ゲルマヌス宮。ちょっとネットで調べてみたところによると、もともとはヴァイセンブルク修道院の管轄で11世紀に建てられたそうで、そのヴァイセンブルクというのはここから3kmほど離れたフランスのヴィサンブールのこと。この辺りもアルザス地方なので、つまりここは長い歴史の中でドイツ領だったりフランス領だったりした場所である。St. Germanをフランス語読みすればサンジェルマンとなるわけで、おお~ここはサンジェルマン!とめぎたちは盛り上がった。(日本語でサンジェルマンと言うとまずはパン屋さんを思い浮かべるのではと思うが、ドイツでサンジェルマンと言うとパリの修道院とサッカーチームを思い出すのが普通。)
裏にもかつての修道院の建物と思われる紋章のついた建物が半分崩れて立っていた。
その裏には馬の牧場があった。この辺りまで来るとフランスからの電波が入ったのだが、非常に弱く途切れ途切れで、ブログアップするには弱すぎた。ちなみにめぎの携帯はシェンゲン内一律料金なのでフランスの電波でも追加料金なく使えるのだが。
ああ、秋だなあ・・・
つい3日くらい前までは半袖でもOKという陽気だったのが嘘のよう。
一帯に、使われているのか物置になっているのか放置されているのかわからない建物が並んでいた。まあ車が止まっているからそれなりに使われているのだろう。
綺麗な蔦に覆われているこの建物は屋根が壊れていて、中は飲み物の倉庫になっていた。むき出しのままドアも閉められていない状態で、長閑なところだった。
場所はこちら。マイナスをクリックすると国境が表示されてくる。この2日間フランスとドイツを何度も何度も行ったり来たり。車でも歩いても。そういうのって、ヨーロッパに住んで何年経っても面白い。(↓この地図、正しく表示されないというお知らせが出るわねえ。ソネットさん、地図貼り付けの機能のライセンス持ってないってことかしら・・・それとも地図を貼るなら自分でライセンスとらなきゃいけないってことかしら。)
撮影: D600 + 20mm(F1.8)
昨日も書いたように、出かけたのはドイツとフランスの国境のところ。詳しく言えば、ラインラント=プファルツ州の南部プファルツ地方で、フランスのアルザスに面したところ。そこにはこんなバス停があって、泊まった宿はこのバス停の名前。左奥に写っている白い建物がその宿。
ここで後ろを向くと、フランスへ続く道。ちょうど道路の見えなくなるあたりからフランスで、奥の山はフランス領。
↑上のトリミング。あの3つ旗が立っているところの向こうがフランスなのだ。その前にある建物はドイツの税関など。
道路の片側(宿のある側、上の写真の右側)を見ると、向こうに林が見える。その林の辺りにヴィースラウターという小川があり、その向こうがフランス。つまりあのちょっと霧のかかっている山はフランス領。ちなみにこの写真の反対側も山で、そこはドイツ領。
その山と山の間の川沿いの僅かな平坦な土地にめぎの泊まった宿があるというわけで、もともとは修道院だったところらしい。そんな山間の国境地帯で携帯の電波が入らず、またこの宿はWi-Fiも無い古い田舎スタイルのところだったので、いつもの時間帯にブログアップができなかったというわけである。
St. Germanhofをドイツ語読みするとザンクト・ゲルマンホーフで、訳すと聖ゲルマヌス宮。ちょっとネットで調べてみたところによると、もともとはヴァイセンブルク修道院の管轄で11世紀に建てられたそうで、そのヴァイセンブルクというのはここから3kmほど離れたフランスのヴィサンブールのこと。この辺りもアルザス地方なので、つまりここは長い歴史の中でドイツ領だったりフランス領だったりした場所である。St. Germanをフランス語読みすればサンジェルマンとなるわけで、おお~ここはサンジェルマン!とめぎたちは盛り上がった。(日本語でサンジェルマンと言うとまずはパン屋さんを思い浮かべるのではと思うが、ドイツでサンジェルマンと言うとパリの修道院とサッカーチームを思い出すのが普通。)
裏にもかつての修道院の建物と思われる紋章のついた建物が半分崩れて立っていた。
その裏には馬の牧場があった。この辺りまで来るとフランスからの電波が入ったのだが、非常に弱く途切れ途切れで、ブログアップするには弱すぎた。ちなみにめぎの携帯はシェンゲン内一律料金なのでフランスの電波でも追加料金なく使えるのだが。
ああ、秋だなあ・・・
つい3日くらい前までは半袖でもOKという陽気だったのが嘘のよう。
一帯に、使われているのか物置になっているのか放置されているのかわからない建物が並んでいた。まあ車が止まっているからそれなりに使われているのだろう。
綺麗な蔦に覆われているこの建物は屋根が壊れていて、中は飲み物の倉庫になっていた。むき出しのままドアも閉められていない状態で、長閑なところだった。
場所はこちら。マイナスをクリックすると国境が表示されてくる。この2日間フランスとドイツを何度も何度も行ったり来たり。車でも歩いても。そういうのって、ヨーロッパに住んで何年経っても面白い。(↓この地図、正しく表示されないというお知らせが出るわねえ。ソネットさん、地図貼り付けの機能のライセンス持ってないってことかしら・・・それとも地図を貼るなら自分でライセンスとらなきゃいけないってことかしら。)
撮影: D600 + 20mm(F1.8)
国境を歩く [プファルツ地方]
現在、先週末のプファルツ地方の話を連載中。
宿のあるSt. Germanhofから200mくらい歩くと、そこはドイツとフランスの国境。
かつての税関が立っていた。
そこにドイツ語とフランス語でこんな表示があった。
なんでも1950年にドイツとフランスの学生たちが国境廃止の集会をしたようなのだ。そのときにここにあった遮断器を壊したのだという。彼らの主張は、ヨーロッパ人としての権利を訴えるもの。なるほどなあ・・・ドイツ人としての権利、フランス人としての権利もあるけれど、もっと大きくヨーロッパ人としての権利もあるんだわね。ヨーロッパ人としては、ヨーロッパ中どこにでも自由に行ける権利があるということなのだろう。そう言われると、アジア人としての権利って、ほとんど無いわねえ・・・
1950年に学生だった人たちって今88歳前後。彼らにしてみたら今の世の中って、彼らが成し遂げたことをこんな晩年になってまた壊されていくという感じ。どう感じているのかな。
なにはともあれここには今は誰もいなくて、ここまでがSt. Germanhofで3km先にWissembourgがあるという極めて普通のドイツ表示に並んでフランス語の標識があって(居住者以外駐車禁止)・・・
ここからフランス。
そこから200mほど歩くと、ノートルダム礼拝堂!
フランスの聖母さん、おはようございます!(見えにくいけど)
礼拝堂には入れなかった。
もう500mほど先へ行けばWeiler(訳すと「小さな村」!)という小さな集落に出るのだが、このときかなり冷えていたのでもう引き返すことにした。朝8時頃で、そろそろおなかすいてたし。
で、ここからまたドイツ。
撮影しながら、手が冷たかった・・・
通り沿いの木にりんごがたわわになって、どれも虫食いになっていた。
歩いたのは左上の建物(めぎの泊まった宿)から右下の建物(ノートルダム礼拝堂)まで。写真はPCの画面を撮ったもの。これがドイツとフランスの国境。なんて平和なんだろう。
ところで昨日のこの地図だけど、これはソネットのこの記事を書く画面にある「地図貼り付け」機能を使ったもの。どうやらこれはソネットのAPIキーとやらが有効でないってことのようね。
昨日のYAPさんのコメントを読んで、ああそうか~とGoogle Mapそのものの埋込機能を使ってみた。これはこれで、自分専用の地図だから訪問者には別の地図が表示されると但書があったのだけど、皆様の画面にはいったいどこが表示されているのかしら・・・?
撮影: D600 + 20mm(F1.8)
宿のあるSt. Germanhofから200mくらい歩くと、そこはドイツとフランスの国境。
かつての税関が立っていた。
そこにドイツ語とフランス語でこんな表示があった。
なんでも1950年にドイツとフランスの学生たちが国境廃止の集会をしたようなのだ。そのときにここにあった遮断器を壊したのだという。彼らの主張は、ヨーロッパ人としての権利を訴えるもの。なるほどなあ・・・ドイツ人としての権利、フランス人としての権利もあるけれど、もっと大きくヨーロッパ人としての権利もあるんだわね。ヨーロッパ人としては、ヨーロッパ中どこにでも自由に行ける権利があるということなのだろう。そう言われると、アジア人としての権利って、ほとんど無いわねえ・・・
1950年に学生だった人たちって今88歳前後。彼らにしてみたら今の世の中って、彼らが成し遂げたことをこんな晩年になってまた壊されていくという感じ。どう感じているのかな。
なにはともあれここには今は誰もいなくて、ここまでがSt. Germanhofで3km先にWissembourgがあるという極めて普通のドイツ表示に並んでフランス語の標識があって(居住者以外駐車禁止)・・・
ここからフランス。
そこから200mほど歩くと、ノートルダム礼拝堂!
フランスの聖母さん、おはようございます!(見えにくいけど)
礼拝堂には入れなかった。
もう500mほど先へ行けばWeiler(訳すと「小さな村」!)という小さな集落に出るのだが、このときかなり冷えていたのでもう引き返すことにした。朝8時頃で、そろそろおなかすいてたし。
で、ここからまたドイツ。
撮影しながら、手が冷たかった・・・
通り沿いの木にりんごがたわわになって、どれも虫食いになっていた。
歩いたのは左上の建物(めぎの泊まった宿)から右下の建物(ノートルダム礼拝堂)まで。写真はPCの画面を撮ったもの。これがドイツとフランスの国境。なんて平和なんだろう。
ところで昨日のこの地図だけど、これはソネットのこの記事を書く画面にある「地図貼り付け」機能を使ったもの。どうやらこれはソネットのAPIキーとやらが有効でないってことのようね。
昨日のYAPさんのコメントを読んで、ああそうか~とGoogle Mapそのものの埋込機能を使ってみた。これはこれで、自分専用の地図だから訪問者には別の地図が表示されると但書があったのだけど、皆様の画面にはいったいどこが表示されているのかしら・・・?
撮影: D600 + 20mm(F1.8)
宿の中 [プファルツ地方]
現在、先週末のプファルツ地方の話を連載中。
ここはめぎたちが今回泊まった宿。Waldgaststätteという看板がついていて、それは訳すと森のレストラン付き旅館。イメージは、民宿とかペンションという感じかしら。
↑ちょうどビールを持って出てきたおにいさんがこのあとにっこりポーズ取ってくれたのだけど、思いっきりブレちゃった。Coolpix Aのピント合わせは瞬間的なスナップには向かないかも。
玄関先にはカボチャの飾り。いろいろ飾っているけどハロウィーン的な飾りは一切無い。昔ながらの収穫祭的な飾りのみ。古き良きドイツという感じ。
部屋は12室。非常に寝心地の良いベッドだった。
ネットは全く通じないが、立派なテレビはある。一度も付けなかったけど。結構大きめのテーブルに写ってないけど大きなソファーもあって、休暇をゆっくり過ごすのにも向いているところ。バスルームも広々としていて明るくて暖房もバッチリでよかったが、シャンプーがないところがいかにも昔ながらのドイツの宿という感じ。清潔なタオルもドライヤーもガラスのコップもハンドソープもあるのにね。
窓からの眺め。中庭側で静かだった。ただ、窓を開けているとものすごくたくさんハエが入ってくるので、うちのドイツ人がハエを追い出して窓を占めるという作業を窓3枚分繰り返さなければならなかった。まあ追い出したらそれで終わりだが、真夏はハエに加え、蚊がすごいかも・・・
廊下には可愛いインテリア。
庭で食事することもできるみたい。さっきのおにいさんはここへビールを運んでいったのだ。男性たちが楽しそうにビール片手に盛り上がっていた。こんな明るいけど、このとき17時45分頃。
家庭的な宿と言うか、家族経営のような感じで、おばあちゃんから若い孫までが働いていた。孫の一人はフランスで大学に行っていると言ってたが。
この宿を見つけたのはめぎ。うちのドイツ人に、あるものを食べにPfälzerwald(プファルツの森)という山地に行こう、その山地の一帯のどこかめぎが行きたいところに宿を見つけてくれ、と言われたのだ。それでそのある料理をキーワードにその地域をグーグルマップであれこれ見て、見つけたのがここである。この地域の町をいくつかWikipediaで見て行ってみたいところを洗い出し、その近くで宿を探す、という感じ。プファルツ地方にはたくさん宿があって、ワインセラーのレストランもいっぱいあるのだが、この人里離れた宿に強烈に惹かれたのだった。レストラン付きだし、食べたいものもちゃんとあるようだし、ここにしましょ。ホームページはこちら。見ると、ザ・ドイツというニオイがプンプンする。
想像していたよりみなさん親切で、というかとてもざっくばらんとしてて開放的で、非常に個性豊かで我が道を行くという感じなのにとても居心地のいい宿だった。
うちのドイツ人がめぎに紹介したかった料理のことはまたあした。
撮影: Coolpix A
ここはめぎたちが今回泊まった宿。Waldgaststätteという看板がついていて、それは訳すと森のレストラン付き旅館。イメージは、民宿とかペンションという感じかしら。
↑ちょうどビールを持って出てきたおにいさんがこのあとにっこりポーズ取ってくれたのだけど、思いっきりブレちゃった。Coolpix Aのピント合わせは瞬間的なスナップには向かないかも。
玄関先にはカボチャの飾り。いろいろ飾っているけどハロウィーン的な飾りは一切無い。昔ながらの収穫祭的な飾りのみ。古き良きドイツという感じ。
部屋は12室。非常に寝心地の良いベッドだった。
ネットは全く通じないが、立派なテレビはある。一度も付けなかったけど。結構大きめのテーブルに写ってないけど大きなソファーもあって、休暇をゆっくり過ごすのにも向いているところ。バスルームも広々としていて明るくて暖房もバッチリでよかったが、シャンプーがないところがいかにも昔ながらのドイツの宿という感じ。清潔なタオルもドライヤーもガラスのコップもハンドソープもあるのにね。
窓からの眺め。中庭側で静かだった。ただ、窓を開けているとものすごくたくさんハエが入ってくるので、うちのドイツ人がハエを追い出して窓を占めるという作業を窓3枚分繰り返さなければならなかった。まあ追い出したらそれで終わりだが、真夏はハエに加え、蚊がすごいかも・・・
廊下には可愛いインテリア。
庭で食事することもできるみたい。さっきのおにいさんはここへビールを運んでいったのだ。男性たちが楽しそうにビール片手に盛り上がっていた。こんな明るいけど、このとき17時45分頃。
家庭的な宿と言うか、家族経営のような感じで、おばあちゃんから若い孫までが働いていた。孫の一人はフランスで大学に行っていると言ってたが。
この宿を見つけたのはめぎ。うちのドイツ人に、あるものを食べにPfälzerwald(プファルツの森)という山地に行こう、その山地の一帯のどこかめぎが行きたいところに宿を見つけてくれ、と言われたのだ。それでそのある料理をキーワードにその地域をグーグルマップであれこれ見て、見つけたのがここである。この地域の町をいくつかWikipediaで見て行ってみたいところを洗い出し、その近くで宿を探す、という感じ。プファルツ地方にはたくさん宿があって、ワインセラーのレストランもいっぱいあるのだが、この人里離れた宿に強烈に惹かれたのだった。レストラン付きだし、食べたいものもちゃんとあるようだし、ここにしましょ。ホームページはこちら。見ると、ザ・ドイツというニオイがプンプンする。
想像していたよりみなさん親切で、というかとてもざっくばらんとしてて開放的で、非常に個性豊かで我が道を行くという感じなのにとても居心地のいい宿だった。
うちのドイツ人がめぎに紹介したかった料理のことはまたあした。
撮影: Coolpix A
ザウマーゲン [プファルツ地方]
現在、先週末のプファルツ地方の話を連載中。
宿のレストランが用意してくれていためぎたちの席はここだった。
座るとまず、香ばしくて美味しい黒パンと豚のラード(バター代わりに塗って食べる)がお通しのようにやってきた。
アペリティフにはビールを頂いた。実は到着時に軽く一杯この地方の地ビールBellheimerをいただいたのだが、それは撮り忘れ。これはミュンヘン近くのErdingというところのビール。ビールはどちらもまあまあ。
めぎたちは目当ての料理に合わせて白ワインを選んだ。赤でも白でも良いようだが、この地方では白と合わせるのが多いとかで。で、↑上の写真のワイングラスは赤用なので、こちらのグラスが出された。わ~いよいよドイツって感じ♪
飲んだのはこちら。カビネットのワインをレストランで奮発するのはめぎ家としては珍しいこと。気合入ってます・・・と言っても一本17ユーロ弱で、レストランにしては非常に庶民的値段であったのだが。
これがとっても美味しかった♡あ、ドイツの白ワインだけど、辛口である。
そうこうしていると、お待ちかねの料理がワゴンで運ばれてきた・・・この日はこの宿のレストランでその料理のフェストが開かれる日だったのだ。それでここに泊まることを決めたのだが、いよいよですわ~カメラを構えると、写真撮っていいよ、とジェスチャーしてくれたので・・・
近くに行って撮らせてもらった。ちなみに撮影したのはめぎだけだった。お客さんたちはみんなこの地方の人達で、特に珍しいものではないようなのだ。フェストだからと撮ってSNSにアップしようというような人もいなかった。まあなんと言ってもここは携帯も通じないしねえ。
↑上のトリミング。これはザウマーゲンという料理。ザウとはドイツ語で雌豚のことだが、プファルツ地方の方言で豚全般を指す。マーゲンは胃。つまり「豚の胃」という料理。
と言っても豚の胃をそのまま食べるわけではなく、中に詰め物をしてそれを沸騰させないように茹で、こうしてスライスして出される料理。詰め物は豚肉とジャガイモと玉ねぎとハーブ。ハーブは胡椒とマジョランとタイムなど。血のソーセージのようなものを想像していたが、中身はかなりあっさりとしていてヘルシーに感じられるほど。これしか写していないが、付け合せは熱々のザウアークラウト。その他にサラダもあった。
このザウマーゲンというのはドイツ郷土料理の一つだが、これを食べるドイツ人は現在かなり少数派。めぎの周りは親戚友人知人同僚誰も食べないし、ザウマーゲンを食べに行くと言うと、うえぇぇぇぇぇぇ~!と気持ち悪そうな声を上げてものすごく不味そうなしかめっ面をされるほど。そうは言ってもザウマーゲンがどんな料理かを知る人もほとんどいない。めぎが今までに入ったデュッセルドルフやケルンやハンブルクやベルリンやミュンヘンやドレスデンなどの主要都市の数え切れないほどたくさんのドイツ料理のレストランにザウマーゲンという料理があった記憶もない。ハッキリ言ってドイツ全国的には全く見向きもされない料理なのだ。
しかし同時にこの料理はドイツでは非常に有名である。それは、コール元首相の大好物で、サッチャーさんやレーガンさんやクリントンさんやゴルバチョフさんやミッテランさんなど当時の政治家みんなにふるまったからだ(当時の日本の首相も食べたのかどうかは不明)。コール元首相はこのプファルツ地方の出身で、プファルツ地方訛りのドイツ語を話し、それがプファルツ地方以外のドイツの人々には非常にウケが悪く、彼の訛りそのものがうえぇぇぇぇぇぇ~!なわけで、ドイツを統一に導いたとは言え色々と政治的功罪のある彼には批判も多く名前を聞いただけでうえぇぇぇぇ~!となる人も多く、更に彼のこよなく愛した料理などは食べるまでもなくうえぇぇぇぇぇぇぇ~!のようなのだ。
そんなわけでうちのドイツ人も60歳をこす今の今まで一度も食べたことのない料理だったそうなのだが、先日知人の娘さんがエジンバラに留学するとかでスコットランド料理のハギス(羊の胃の詰め物料理)の話になり、それでこのザウマーゲンのことを思い出し、一度食べに行ってみようという気になったのだとか。いつもプファルツ地方の白い羽ちゃんを愛飲しているめぎもプファルツ地方のワインに興味あったし、めぎは食べず嫌いはないので一度コールさんの好きな料理を味わってみようと思ったわけである。
豚の胃の詰め物という説明だったからすっかり血のソーセージのようなものを想像していたのだけど、あっけないほど野菜主体であっさりヘルシーで、これなら日本の首相だって美味しく食べられたんじゃないかなあと思う。この地方ではこういうスライス状態のがパックで売っていて焼いて食べたりもするようだし、こってりソースを掛ける場合もあるそうだが、ここでは茹でたままで出てきて付け合せもザウアークラウトだけでとても食べやすかった。ここのはつなぎも入っていないので、ナイフを入れるとバラバラと崩れてしまう感じ。
野菜主体と言えど結構なボリュームで、一枚食べるとすっかりお腹いっぱい。ザウマーゲンを注文すると前菜やスープなども全く勧められなかったが、おかげで助かったわ~
デザートなどもとても入るゆとりはなく(勧められもせず)、食後は蒸留酒でゆっくりと。レストランに入ったのが18時40分位で、食べ終わったのは20時40分位で、このあと特に何もすることがないのですっかり落ち着いておしゃべり。色なしの方はアプリコットので、色付きの方はプラムのお酒。
↑このプラムのほうがとても美味しかったので、二人で1グラスをもう一度。これを写したのは21時50分頃。ドイツのレストランというのは時間制がなく、席を予約したらそこに何時間いてもよく、食べ終わってからもずっとそのまま座っていてもよく、ずっといるからと何かを勧められることもなく、ひたすらその日のことやら近くに座っている人々のことやらこの宿の人たちのことなどをあれこれおしゃべりしていた。
部屋に引き上げたのは22時半頃。星でも撮ろうかなと三脚持っていっていたのだけど、冷えてきたし美味しいお酒ですっかりいい気分だったのでスパッと断念、次の日朝早く起きて散歩に行く方を選択し、サクッと就寝。ネットも通じないのでサッカーの試合結果を見ることもできず、ブログも見られず、ザウマーゲンの薀蓄やらこの辺りの地理やらを調べることもできず、まさに文字通りサクッと。
撮影: Coolpix A, D600 + 20mm(F1.8), Huawei p20 pro
宿のレストランが用意してくれていためぎたちの席はここだった。
座るとまず、香ばしくて美味しい黒パンと豚のラード(バター代わりに塗って食べる)がお通しのようにやってきた。
アペリティフにはビールを頂いた。実は到着時に軽く一杯この地方の地ビールBellheimerをいただいたのだが、それは撮り忘れ。これはミュンヘン近くのErdingというところのビール。ビールはどちらもまあまあ。
めぎたちは目当ての料理に合わせて白ワインを選んだ。赤でも白でも良いようだが、この地方では白と合わせるのが多いとかで。で、↑上の写真のワイングラスは赤用なので、こちらのグラスが出された。わ~いよいよドイツって感じ♪
飲んだのはこちら。カビネットのワインをレストランで奮発するのはめぎ家としては珍しいこと。気合入ってます・・・と言っても一本17ユーロ弱で、レストランにしては非常に庶民的値段であったのだが。
これがとっても美味しかった♡あ、ドイツの白ワインだけど、辛口である。
そうこうしていると、お待ちかねの料理がワゴンで運ばれてきた・・・この日はこの宿のレストランでその料理のフェストが開かれる日だったのだ。それでここに泊まることを決めたのだが、いよいよですわ~カメラを構えると、写真撮っていいよ、とジェスチャーしてくれたので・・・
近くに行って撮らせてもらった。ちなみに撮影したのはめぎだけだった。お客さんたちはみんなこの地方の人達で、特に珍しいものではないようなのだ。フェストだからと撮ってSNSにアップしようというような人もいなかった。まあなんと言ってもここは携帯も通じないしねえ。
↑上のトリミング。これはザウマーゲンという料理。ザウとはドイツ語で雌豚のことだが、プファルツ地方の方言で豚全般を指す。マーゲンは胃。つまり「豚の胃」という料理。
と言っても豚の胃をそのまま食べるわけではなく、中に詰め物をしてそれを沸騰させないように茹で、こうしてスライスして出される料理。詰め物は豚肉とジャガイモと玉ねぎとハーブ。ハーブは胡椒とマジョランとタイムなど。血のソーセージのようなものを想像していたが、中身はかなりあっさりとしていてヘルシーに感じられるほど。これしか写していないが、付け合せは熱々のザウアークラウト。その他にサラダもあった。
このザウマーゲンというのはドイツ郷土料理の一つだが、これを食べるドイツ人は現在かなり少数派。めぎの周りは親戚友人知人同僚誰も食べないし、ザウマーゲンを食べに行くと言うと、うえぇぇぇぇぇぇ~!と気持ち悪そうな声を上げてものすごく不味そうなしかめっ面をされるほど。そうは言ってもザウマーゲンがどんな料理かを知る人もほとんどいない。めぎが今までに入ったデュッセルドルフやケルンやハンブルクやベルリンやミュンヘンやドレスデンなどの主要都市の数え切れないほどたくさんのドイツ料理のレストランにザウマーゲンという料理があった記憶もない。ハッキリ言ってドイツ全国的には全く見向きもされない料理なのだ。
しかし同時にこの料理はドイツでは非常に有名である。それは、コール元首相の大好物で、サッチャーさんやレーガンさんやクリントンさんやゴルバチョフさんやミッテランさんなど当時の政治家みんなにふるまったからだ(当時の日本の首相も食べたのかどうかは不明)。コール元首相はこのプファルツ地方の出身で、プファルツ地方訛りのドイツ語を話し、それがプファルツ地方以外のドイツの人々には非常にウケが悪く、彼の訛りそのものがうえぇぇぇぇぇぇ~!なわけで、ドイツを統一に導いたとは言え色々と政治的功罪のある彼には批判も多く名前を聞いただけでうえぇぇぇぇ~!となる人も多く、更に彼のこよなく愛した料理などは食べるまでもなくうえぇぇぇぇぇぇぇ~!のようなのだ。
そんなわけでうちのドイツ人も60歳をこす今の今まで一度も食べたことのない料理だったそうなのだが、先日知人の娘さんがエジンバラに留学するとかでスコットランド料理のハギス(羊の胃の詰め物料理)の話になり、それでこのザウマーゲンのことを思い出し、一度食べに行ってみようという気になったのだとか。いつもプファルツ地方の白い羽ちゃんを愛飲しているめぎもプファルツ地方のワインに興味あったし、めぎは食べず嫌いはないので一度コールさんの好きな料理を味わってみようと思ったわけである。
豚の胃の詰め物という説明だったからすっかり血のソーセージのようなものを想像していたのだけど、あっけないほど野菜主体であっさりヘルシーで、これなら日本の首相だって美味しく食べられたんじゃないかなあと思う。この地方ではこういうスライス状態のがパックで売っていて焼いて食べたりもするようだし、こってりソースを掛ける場合もあるそうだが、ここでは茹でたままで出てきて付け合せもザウアークラウトだけでとても食べやすかった。ここのはつなぎも入っていないので、ナイフを入れるとバラバラと崩れてしまう感じ。
野菜主体と言えど結構なボリュームで、一枚食べるとすっかりお腹いっぱい。ザウマーゲンを注文すると前菜やスープなども全く勧められなかったが、おかげで助かったわ~
デザートなどもとても入るゆとりはなく(勧められもせず)、食後は蒸留酒でゆっくりと。レストランに入ったのが18時40分位で、食べ終わったのは20時40分位で、このあと特に何もすることがないのですっかり落ち着いておしゃべり。色なしの方はアプリコットので、色付きの方はプラムのお酒。
↑このプラムのほうがとても美味しかったので、二人で1グラスをもう一度。これを写したのは21時50分頃。ドイツのレストランというのは時間制がなく、席を予約したらそこに何時間いてもよく、食べ終わってからもずっとそのまま座っていてもよく、ずっといるからと何かを勧められることもなく、ひたすらその日のことやら近くに座っている人々のことやらこの宿の人たちのことなどをあれこれおしゃべりしていた。
部屋に引き上げたのは22時半頃。星でも撮ろうかなと三脚持っていっていたのだけど、冷えてきたし美味しいお酒ですっかりいい気分だったのでスパッと断念、次の日朝早く起きて散歩に行く方を選択し、サクッと就寝。ネットも通じないのでサッカーの試合結果を見ることもできず、ブログも見られず、ザウマーゲンの薀蓄やらこの辺りの地理やらを調べることもできず、まさに文字通りサクッと。
撮影: Coolpix A, D600 + 20mm(F1.8), Huawei p20 pro
車で国境をウロウロ [プファルツ地方]
現在、10月20~21日のプファルツ地方の旅の話を連載中。
泊まった宿の朝食会場。
とってもオースドックスなドイツの朝食をいただき・・・
二人で夕食込みで全部で166.7ユーロを払ってチェックアウト。朝食込みの宿泊が二人で99ユーロで、ビール4杯とワイン1本と蒸留酒3グラスとザウマーゲン2人分(お通しのパンやサラダや付け合せを全て含む)が全部で67.7ユーロだったというわけである。安くもないが決して高くない。これだけ充実してて一つもケチらずに飲みたいものを飲んでこの値段で済んで大満足。
さようなら~
そしてめぎたちは帰りの途に着いた。ここからはフロントガラス越しの撮影。まずは先日ご紹介した道を200mほど進んでフランスに入り、そこから1kmほど進んでWeilerという集落に入り・・・
街中をこうして通り抜ける。
ドイツとほぼ変わらない木組みの街並み。
そのまま行けばWissembourgという街へ続くのだが、そこへは土曜日のうちに行ったので寄らずに逸れて・・・
暫く走るとまた国境。
Allemagne・・・フランス語でドイツ・・・と書かれてて、その向こうにPennyというドイツのスーパーが見え、そのすぐ先には・・・
Bundesrepublik Deutschlandと、ドイツ語でドイツと書かれている。
こうしてまたドイツに戻ってきたのだった。宿からここまで6kmほどで、その間に国境を2度越えるという面白さ。これ↑は帰りに撮った写真だけど、土曜日にも何度もここを行ったり来たりして写真を撮ったり街を見たりした。何度国境越えをしたかわからない。
ちなみにドイツだけを通って帰ることも可能。その道も土曜日に一度通ってみた。それはこんな山道。時折自転車ツアーの人達を見かけた。
結構スピンカーブで、長々うねうねと続く山道だった。
山の紅葉はイマイチだった。どうも紅葉していると言うより疲れて枯れているという感じなのだ。それでも光を浴びた木々は時折黄金色に見えて美しかったけど。
山越えをしてようやく村に出てくると嬉しいわね。
さて、これで旅は終わるのだが、土曜日の宿に着くまでの話をまだ全く書いていない。フランスの街歩きをしたりプファルツ地方のワイン畑を散歩したりした話は、11月になってから。
撮影: D600 + 58mm(F1.4)/ 70-200mm(F4)
泊まった宿の朝食会場。
とってもオースドックスなドイツの朝食をいただき・・・
二人で夕食込みで全部で166.7ユーロを払ってチェックアウト。朝食込みの宿泊が二人で99ユーロで、ビール4杯とワイン1本と蒸留酒3グラスとザウマーゲン2人分(お通しのパンやサラダや付け合せを全て含む)が全部で67.7ユーロだったというわけである。安くもないが決して高くない。これだけ充実してて一つもケチらずに飲みたいものを飲んでこの値段で済んで大満足。
さようなら~
そしてめぎたちは帰りの途に着いた。ここからはフロントガラス越しの撮影。まずは先日ご紹介した道を200mほど進んでフランスに入り、そこから1kmほど進んでWeilerという集落に入り・・・
街中をこうして通り抜ける。
ドイツとほぼ変わらない木組みの街並み。
そのまま行けばWissembourgという街へ続くのだが、そこへは土曜日のうちに行ったので寄らずに逸れて・・・
暫く走るとまた国境。
Allemagne・・・フランス語でドイツ・・・と書かれてて、その向こうにPennyというドイツのスーパーが見え、そのすぐ先には・・・
Bundesrepublik Deutschlandと、ドイツ語でドイツと書かれている。
こうしてまたドイツに戻ってきたのだった。宿からここまで6kmほどで、その間に国境を2度越えるという面白さ。これ↑は帰りに撮った写真だけど、土曜日にも何度もここを行ったり来たりして写真を撮ったり街を見たりした。何度国境越えをしたかわからない。
ちなみにドイツだけを通って帰ることも可能。その道も土曜日に一度通ってみた。それはこんな山道。時折自転車ツアーの人達を見かけた。
結構スピンカーブで、長々うねうねと続く山道だった。
山の紅葉はイマイチだった。どうも紅葉していると言うより疲れて枯れているという感じなのだ。それでも光を浴びた木々は時折黄金色に見えて美しかったけど。
山越えをしてようやく村に出てくると嬉しいわね。
さて、これで旅は終わるのだが、土曜日の宿に着くまでの話をまだ全く書いていない。フランスの街歩きをしたりプファルツ地方のワイン畑を散歩したりした話は、11月になってから。
撮影: D600 + 58mm(F1.4)/ 70-200mm(F4)
ヴィサンブールまたはヴァイセンブルク [プファルツ地方]
今日からまた10月中旬のプファルツ地方のお話を。
ドイツのプファルツ地方のフランスとの国境付近に出かけためぎたちは、お昼頃フランスのヴィサンブール(Wissembourg、ドイツ語ではWeißenburg=ヴァイセンブルク)に立ち寄った。
ああ、ここはアルザス地方なのね~ストラスブールから70kmくらいのところ。
そう言えば7年前の同じくらいの時期にめぎの母と妹を連れてコルマールとリクヴィルに立ち寄ったことがあったなあ。そのとき母が妹のためにコウノトリのぬいぐるみを買ったような気がする・・・もちろんある願いを込めて。いやはや、あれから7年かあ・・・
そんなことを思い出しながら街歩き。ここはチーズ屋さん。
中もちょっと覗いてみた。向こうにソーセージもぶら下がってる♪
そこからちょっと歩くと市庁舎前広場に出た。
土曜日の市が開かれていた。
ここはドイツと言われてもそうですかと言ってしまいそうなほぼ同じ街並み。でも、お店の表示のドイツ語を見ると小さな間違いがあちこちにあって、ああやっぱりここはフランスなのね、とわかる。昨日ご紹介したお墓に供える花もこの町で撮ったのだが、ご紹介した通り、似てるけど若干ドイツと違う。そんな国境の町での時間を楽しんだ。
つづく
撮影: Coolpix A
ドイツのプファルツ地方のフランスとの国境付近に出かけためぎたちは、お昼頃フランスのヴィサンブール(Wissembourg、ドイツ語ではWeißenburg=ヴァイセンブルク)に立ち寄った。
ああ、ここはアルザス地方なのね~ストラスブールから70kmくらいのところ。
そう言えば7年前の同じくらいの時期にめぎの母と妹を連れてコルマールとリクヴィルに立ち寄ったことがあったなあ。そのとき母が妹のためにコウノトリのぬいぐるみを買ったような気がする・・・もちろんある願いを込めて。いやはや、あれから7年かあ・・・
そんなことを思い出しながら街歩き。ここはチーズ屋さん。
中もちょっと覗いてみた。向こうにソーセージもぶら下がってる♪
そこからちょっと歩くと市庁舎前広場に出た。
土曜日の市が開かれていた。
ここはドイツと言われてもそうですかと言ってしまいそうなほぼ同じ街並み。でも、お店の表示のドイツ語を見ると小さな間違いがあちこちにあって、ああやっぱりここはフランスなのね、とわかる。昨日ご紹介したお墓に供える花もこの町で撮ったのだが、ご紹介した通り、似てるけど若干ドイツと違う。そんな国境の町での時間を楽しんだ。
つづく
撮影: Coolpix A
ヴィサンブールのローター川運河 [プファルツ地方]
現在、10月中旬のプファルツ地方のお話を連載中。
プファルツ地方からフランスに入ったところにあるヴィサンブールにはローター川の運河がある。
このローター川(La Lauter)はドイツ側ではWieslauterという川。フランスとドイツの国境になっている川である。フランスに入ると川もお洒落。
向こうの橋もお洒落なので・・・
行ってみた。
ね、お洒落よね~
これはトリミング。
この川沿いに古い建物があったので何枚か撮った。後で調べたところによると、これは「塩の家」と呼ばれているようだ。もともとは1450年に病院として建てられ、塩の倉庫と野戦病院(!)として使われてきたのだとか。
つづく
撮影: Coolpix A
プファルツ地方からフランスに入ったところにあるヴィサンブールにはローター川の運河がある。
このローター川(La Lauter)はドイツ側ではWieslauterという川。フランスとドイツの国境になっている川である。フランスに入ると川もお洒落。
向こうの橋もお洒落なので・・・
行ってみた。
ね、お洒落よね~
これはトリミング。
この川沿いに古い建物があったので何枚か撮った。後で調べたところによると、これは「塩の家」と呼ばれているようだ。もともとは1450年に病院として建てられ、塩の倉庫と野戦病院(!)として使われてきたのだとか。
つづく
撮影: Coolpix A
フラムクーヘンとクグロフ [プファルツ地方]
現在、10月中旬のプファルツ地方のお話を連載中。
ここ数日ご紹介しているヴィサンブールでお昼をいただくことにした。この日は10月中旬としては異例の暖かさで、こうして外に座っている人がたくさん。
このレストランは、昨日ご紹介したローター川のすぐ横。
めぎは赤ワインで休暇を満喫(こんなになみなみ入ってくるとは思わなかった!)。うちのドイツ人はアッシー君なのでコーラ。
食べたのはエスカルゴとサラダと・・・
フラムクーヘン♪ フラムクーヘンとは、簡単に言うとフランス風ピザ。生地がとっても薄くてパリパリしてて美味しい。これをふたりで半分こしたが、配分はめぎが3分の1、うちのドイツ人が3分の2。
それからこんなパン屋さんのカフェで・・・
コーヒータイム。お土産のパンも買って。
そのお土産というのはこのレーズンパンのミニバージョン。これ欲しかったけど、流石に大きすぎるのでやめた・・・
このKougelhopfと言うパンと言うかお菓子と言うか、日本語だとクグロフというのね。
これでヴィサンブールのお話はおしまい。あとはワイン畑で撮った黄葉の写真など、もう少々。
撮影: Coolpix A
ここ数日ご紹介しているヴィサンブールでお昼をいただくことにした。この日は10月中旬としては異例の暖かさで、こうして外に座っている人がたくさん。
このレストランは、昨日ご紹介したローター川のすぐ横。
めぎは赤ワインで休暇を満喫(こんなになみなみ入ってくるとは思わなかった!)。うちのドイツ人はアッシー君なのでコーラ。
食べたのはエスカルゴとサラダと・・・
フラムクーヘン♪ フラムクーヘンとは、簡単に言うとフランス風ピザ。生地がとっても薄くてパリパリしてて美味しい。これをふたりで半分こしたが、配分はめぎが3分の1、うちのドイツ人が3分の2。
それからこんなパン屋さんのカフェで・・・
コーヒータイム。お土産のパンも買って。
そのお土産というのはこのレーズンパンのミニバージョン。これ欲しかったけど、流石に大きすぎるのでやめた・・・
このKougelhopfと言うパンと言うかお菓子と言うか、日本語だとクグロフというのね。
これでヴィサンブールのお話はおしまい。あとはワイン畑で撮った黄葉の写真など、もう少々。
撮影: Coolpix A
秋のワイン畑 [プファルツ地方]
今日からまた十月中旬のプファルツ地方のお話を。
と言っても残っているのはワイン畑などの風景写真がほとんど。
きれいな色に仕上げるためにRAWから現像して・・・と思っていたけれど、今あまりにも忙しくて結局撮って出し。
これは貴腐ワインになるのかしらねえ・・・
ここまではCoolpix Aでの撮影。
同じところでD600と70-200mmの望遠ズームでも撮影。これはDXクロップで撮ったので300mm。
ぶどうを撮りたかったのだけど採り入れは殆ど終わっていた。
紅葉もイマイチで、やっと見つけたこんなのを利用して・・・
前ボケにチャレンジしてみたり。
さて、なにか臭うなあ・・・と思ったら、近くに大量にぶどうが捨てられていた。これ、もういらなくて捨てられたのか、傷んでいてより分けられたのか、どうしてこんな状況になっているんでしょうかねえ・・・
撮影: Coolpix A, D600 + 70-200mm(F4)
と言っても残っているのはワイン畑などの風景写真がほとんど。
きれいな色に仕上げるためにRAWから現像して・・・と思っていたけれど、今あまりにも忙しくて結局撮って出し。
これは貴腐ワインになるのかしらねえ・・・
ここまではCoolpix Aでの撮影。
同じところでD600と70-200mmの望遠ズームでも撮影。これはDXクロップで撮ったので300mm。
ぶどうを撮りたかったのだけど採り入れは殆ど終わっていた。
紅葉もイマイチで、やっと見つけたこんなのを利用して・・・
前ボケにチャレンジしてみたり。
さて、なにか臭うなあ・・・と思ったら、近くに大量にぶどうが捨てられていた。これ、もういらなくて捨てられたのか、傷んでいてより分けられたのか、どうしてこんな状況になっているんでしょうかねえ・・・
撮影: Coolpix A, D600 + 70-200mm(F4)
安いハイムという村 [プファルツ地方]
現在、10月中旬のプファルツ地方のお話を連載中。
プファルツ地方のフランス国境付近には、ワイン畑が広がっていて・・・
その所々に小さな村が転々としている。
その一つにちらっと立ち寄ってみた。というのは、その村はBilligheimという名で、訳すと「安いハイム」となるので興味をそそられたから。これが街の中心部で、左が市庁舎。
人口1600人もいないほどの村で、この塔が有名みたい。この辺りではとても古い街の一つで、歴史は7世紀に遡るみたい。村の名前の由来は安さとは全く関係ないようだけど、安いハイムという名になっちゃってなんともお気の毒・・・
村を出るとすぐに広大な畑。ワイン用のぶどうばかりではなく、こんなのも。
かぶ?砂糖大根?
撮影: Coolpix A, D600 + 70-200mm(F4)
プファルツ地方のフランス国境付近には、ワイン畑が広がっていて・・・
その所々に小さな村が転々としている。
その一つにちらっと立ち寄ってみた。というのは、その村はBilligheimという名で、訳すと「安いハイム」となるので興味をそそられたから。これが街の中心部で、左が市庁舎。
人口1600人もいないほどの村で、この塔が有名みたい。この辺りではとても古い街の一つで、歴史は7世紀に遡るみたい。村の名前の由来は安さとは全く関係ないようだけど、安いハイムという名になっちゃってなんともお気の毒・・・
村を出るとすぐに広大な畑。ワイン用のぶどうばかりではなく、こんなのも。
かぶ?砂糖大根?
撮影: Coolpix A, D600 + 70-200mm(F4)
畑の風景 [プファルツ地方]
現在、10月中旬のプファルツ地方のお話を連載中。
畑の広がる地域で、何度か車を止めて撮影。
肥料になるシロガラシ。
フルサイズの望遠でも撮影。
そのすぐ横にはワイン畑。Coolpix Aの広角では寄って撮影。
ここでもフルサイズの望遠で。
ノスリ?がいたので望遠で撮り、かなりトリミング。
特別なものは何もないけどなんだか特別。デュッセルドルフから約350kmを移動してきた甲斐があった。
撮影: Coolpix A, D600 + 70-200mm(F4)
畑の広がる地域で、何度か車を止めて撮影。
肥料になるシロガラシ。
フルサイズの望遠でも撮影。
そのすぐ横にはワイン畑。Coolpix Aの広角では寄って撮影。
ここでもフルサイズの望遠で。
ノスリ?がいたので望遠で撮り、かなりトリミング。
特別なものは何もないけどなんだか特別。デュッセルドルフから約350kmを移動してきた甲斐があった。
撮影: Coolpix A, D600 + 70-200mm(F4)
沈黙という村 [プファルツ地方]
現在、10月中旬のプファルツ地方のお話を連載中。
ここはドイツとフランスの国境の村、シュヴァイゲン。訳すと「沈黙」という意味。
ワインにまつわるものが色々と置かれていた。
この村はちょっと小高いところに「ドイツワインの門」というのが立っていて、それが遠くからも見えて、おおおあれはなんだなんだ?と目を引いた。
上からはこんな景色。
ここで望遠でも写してみた。
ワインや蒸留酒やリキュールが売られているようだったのだけど、ここには寄らなかった。
ツーリングの人たちが一休みしているようだった。でも、ワインの街で一休みしてもツーリング中じゃ飲めないし、残念よねえ・・・
撮影: Coolpix A, D600 + 70-200mm(F4)
ここはドイツとフランスの国境の村、シュヴァイゲン。訳すと「沈黙」という意味。
ワインにまつわるものが色々と置かれていた。
この村はちょっと小高いところに「ドイツワインの門」というのが立っていて、それが遠くからも見えて、おおおあれはなんだなんだ?と目を引いた。
上からはこんな景色。
ここで望遠でも写してみた。
ワインや蒸留酒やリキュールが売られているようだったのだけど、ここには寄らなかった。
ツーリングの人たちが一休みしているようだった。でも、ワインの街で一休みしてもツーリング中じゃ飲めないし、残念よねえ・・・
撮影: Coolpix A, D600 + 70-200mm(F4)
ワイン畑の風景 [プファルツ地方]
現在、10月中旬のプファルツ地方のお話を連載中。
ワイン畑の地帯をウロウロして、うまく被写体になりそうな場所を探す・・・あ、ここ良いかも、と思ったらアッシー君ことうちのドイツ人に車を止めてもらって撮影。
ちょっと高台からワイン畑のうねりを見下ろせるような場所を探していたのだが、なかなか見つからなかった。
良い被写体を探すのって、一日じゃ難しいわねえ。
↑上の3枚は望遠で。広角で撮るとこんなところ。これが1枚目の場所で・・・
これが2枚めと3枚目の場所。
うちのドイツ人、昔はめぎが写真を撮っている間タバコを吸って待っていたのだが、今はすることがない(禁煙してからもう1年11ヶ月くらいで、その間本当に一回も吸っていない)。ここではたまたまクルミを見つけて、夢中で集めていた。
一冬分くらいのクルミを集めて大満足の様子だった。
撮影: D600 + 70-200mm(F4), Coolpix A
ワイン畑の地帯をウロウロして、うまく被写体になりそうな場所を探す・・・あ、ここ良いかも、と思ったらアッシー君ことうちのドイツ人に車を止めてもらって撮影。
ちょっと高台からワイン畑のうねりを見下ろせるような場所を探していたのだが、なかなか見つからなかった。
良い被写体を探すのって、一日じゃ難しいわねえ。
↑上の3枚は望遠で。広角で撮るとこんなところ。これが1枚目の場所で・・・
これが2枚めと3枚目の場所。
うちのドイツ人、昔はめぎが写真を撮っている間タバコを吸って待っていたのだが、今はすることがない(禁煙してからもう1年11ヶ月くらいで、その間本当に一回も吸っていない)。ここではたまたまクルミを見つけて、夢中で集めていた。
一冬分くらいのクルミを集めて大満足の様子だった。
撮影: D600 + 70-200mm(F4), Coolpix A
羽を買って帰宅 [プファルツ地方]
10月中旬のプファルツ地方のお話は本日最終回。
写したのは前日の夕方だが、一泊して帰途に付く前にここでお買い物。
場所はAppenhofenという村だったと思う。先日ご紹介した安いハイムという村のすぐそば。ここでの買い物の目的は、試しに赤と白のワインを一本ずつと、この一週間後に控えていたハンブルク行きに備え、友人夫婦にお土産のスパークリングワインを購入、そして・・・
これである。
↑これは白い羽と赤いざわざわの直売。デュッセルドルフではお洒落に瓶に入って売られているが、こういう買い方をしてみたかったのだ。ここには3リットルと5リットル用の容器が置かれていて、どっちがいい?と聞かれて、危うく5リットル!と言いそうになったが、赤も白も買いたかったので、そして、これは思いっきり生物なので5リットルも買ったら飲み切る頃には美味しくなくなるかもと思い、3リットルずつにした。白をほとんど飲みきった頃に写したものだが、これがその容器。
知らない方のために一応書くが、これはワイン醸造の最初の段階の発酵中の葡萄液で、つまり酵母が生きている状態。酵母は葡萄液の甘い糖分を一生懸命分解して二酸化炭素を吐き出しているところなので、容器の口を締めると容器が膨張し、下手すると破裂する。帰宅中に漏れないように少し口を締めたのだが、デュッセルドルフに到着したときは、容器がまっすぐ立たないほど膨張していて、口をちょこっと緩めるとプシュ~~となった。こわいこわい・・・その後は冷蔵庫に保管したので発酵の進度が遅くなったが、それでもこの3週間に味がどんどん変わっていった。その味の進化を毎日舌で感じるのもこの白い羽ちゃんの面白さ。白ワイン用の発酵中葡萄液はFederweißer(フェーダーヴァイサー)といい、訳すと白い羽。赤ワイン用のはRoter Sauser(ローターザウザー)といい、訳すと赤いざわざわ。味が羽のようにざわざわ飛び回っているイメージ。と言ってもただNeuer Wein(新しいワイン)と呼ぶ地方も多いようだし、同じドイツ語圏でもオーストリアではSturm(嵐)。うんうん、嵐っていう感じもするのよねえ。こんなふうにどぶろくみたいに濁っていた。
これを毎晩楽しむ贅沢をこの一ヶ月存分に楽しんだ。赤いざわざわの方が若かったのでまだ手を付けずに置いてあって、もうしばらく楽しめそう。
赤ワインも早々に頂いた。でもこれはドイツワインらしくめぎにはちょっと薄い感じ。この繊細さが好きという人もいるが、めぎはもっと太陽いっぱい浴びて男性的なスペインやイタリアのワインの方が好き。
そうそう、最初にご紹介した直売店では、ワイン用のブドウも売られていた。粒は小さくて種もあるけれど、これが巨峰みたいに甘くてめぎは大好き。日本の種無しに品種改良したのと違って、種があるのは本物の味というか、生殖機能を備えた生きている味という気がする。
欲しかったものを買って大満足で帰宅。これにてプファルツ地方旅行記はおしまい。
撮影: Coolpix A, Huawei p20 pro, D600 + Voigtländer 40mm(F2)
写したのは前日の夕方だが、一泊して帰途に付く前にここでお買い物。
場所はAppenhofenという村だったと思う。先日ご紹介した安いハイムという村のすぐそば。ここでの買い物の目的は、試しに赤と白のワインを一本ずつと、この一週間後に控えていたハンブルク行きに備え、友人夫婦にお土産のスパークリングワインを購入、そして・・・
これである。
↑これは白い羽と赤いざわざわの直売。デュッセルドルフではお洒落に瓶に入って売られているが、こういう買い方をしてみたかったのだ。ここには3リットルと5リットル用の容器が置かれていて、どっちがいい?と聞かれて、危うく5リットル!と言いそうになったが、赤も白も買いたかったので、そして、これは思いっきり生物なので5リットルも買ったら飲み切る頃には美味しくなくなるかもと思い、3リットルずつにした。白をほとんど飲みきった頃に写したものだが、これがその容器。
知らない方のために一応書くが、これはワイン醸造の最初の段階の発酵中の葡萄液で、つまり酵母が生きている状態。酵母は葡萄液の甘い糖分を一生懸命分解して二酸化炭素を吐き出しているところなので、容器の口を締めると容器が膨張し、下手すると破裂する。帰宅中に漏れないように少し口を締めたのだが、デュッセルドルフに到着したときは、容器がまっすぐ立たないほど膨張していて、口をちょこっと緩めるとプシュ~~となった。こわいこわい・・・その後は冷蔵庫に保管したので発酵の進度が遅くなったが、それでもこの3週間に味がどんどん変わっていった。その味の進化を毎日舌で感じるのもこの白い羽ちゃんの面白さ。白ワイン用の発酵中葡萄液はFederweißer(フェーダーヴァイサー)といい、訳すと白い羽。赤ワイン用のはRoter Sauser(ローターザウザー)といい、訳すと赤いざわざわ。味が羽のようにざわざわ飛び回っているイメージ。と言ってもただNeuer Wein(新しいワイン)と呼ぶ地方も多いようだし、同じドイツ語圏でもオーストリアではSturm(嵐)。うんうん、嵐っていう感じもするのよねえ。こんなふうにどぶろくみたいに濁っていた。
これを毎晩楽しむ贅沢をこの一ヶ月存分に楽しんだ。赤いざわざわの方が若かったのでまだ手を付けずに置いてあって、もうしばらく楽しめそう。
赤ワインも早々に頂いた。でもこれはドイツワインらしくめぎにはちょっと薄い感じ。この繊細さが好きという人もいるが、めぎはもっと太陽いっぱい浴びて男性的なスペインやイタリアのワインの方が好き。
そうそう、最初にご紹介した直売店では、ワイン用のブドウも売られていた。粒は小さくて種もあるけれど、これが巨峰みたいに甘くてめぎは大好き。日本の種無しに品種改良したのと違って、種があるのは本物の味というか、生殖機能を備えた生きている味という気がする。
欲しかったものを買って大満足で帰宅。これにてプファルツ地方旅行記はおしまい。
撮影: Coolpix A, Huawei p20 pro, D600 + Voigtländer 40mm(F2)