ドイツとフランスの国境 [プファルツ地方]
今日からこの週末の一泊遠出のお話を。
昨日も書いたように、出かけたのはドイツとフランスの国境のところ。詳しく言えば、ラインラント=プファルツ州の南部プファルツ地方で、フランスのアルザスに面したところ。そこにはこんなバス停があって、泊まった宿はこのバス停の名前。左奥に写っている白い建物がその宿。
ここで後ろを向くと、フランスへ続く道。ちょうど道路の見えなくなるあたりからフランスで、奥の山はフランス領。
↑上のトリミング。あの3つ旗が立っているところの向こうがフランスなのだ。その前にある建物はドイツの税関など。
道路の片側(宿のある側、上の写真の右側)を見ると、向こうに林が見える。その林の辺りにヴィースラウターという小川があり、その向こうがフランス。つまりあのちょっと霧のかかっている山はフランス領。ちなみにこの写真の反対側も山で、そこはドイツ領。
その山と山の間の川沿いの僅かな平坦な土地にめぎの泊まった宿があるというわけで、もともとは修道院だったところらしい。そんな山間の国境地帯で携帯の電波が入らず、またこの宿はWi-Fiも無い古い田舎スタイルのところだったので、いつもの時間帯にブログアップができなかったというわけである。
St. Germanhofをドイツ語読みするとザンクト・ゲルマンホーフで、訳すと聖ゲルマヌス宮。ちょっとネットで調べてみたところによると、もともとはヴァイセンブルク修道院の管轄で11世紀に建てられたそうで、そのヴァイセンブルクというのはここから3kmほど離れたフランスのヴィサンブールのこと。この辺りもアルザス地方なので、つまりここは長い歴史の中でドイツ領だったりフランス領だったりした場所である。St. Germanをフランス語読みすればサンジェルマンとなるわけで、おお~ここはサンジェルマン!とめぎたちは盛り上がった。(日本語でサンジェルマンと言うとまずはパン屋さんを思い浮かべるのではと思うが、ドイツでサンジェルマンと言うとパリの修道院とサッカーチームを思い出すのが普通。)
裏にもかつての修道院の建物と思われる紋章のついた建物が半分崩れて立っていた。
その裏には馬の牧場があった。この辺りまで来るとフランスからの電波が入ったのだが、非常に弱く途切れ途切れで、ブログアップするには弱すぎた。ちなみにめぎの携帯はシェンゲン内一律料金なのでフランスの電波でも追加料金なく使えるのだが。
ああ、秋だなあ・・・
つい3日くらい前までは半袖でもOKという陽気だったのが嘘のよう。
一帯に、使われているのか物置になっているのか放置されているのかわからない建物が並んでいた。まあ車が止まっているからそれなりに使われているのだろう。
綺麗な蔦に覆われているこの建物は屋根が壊れていて、中は飲み物の倉庫になっていた。むき出しのままドアも閉められていない状態で、長閑なところだった。
場所はこちら。マイナスをクリックすると国境が表示されてくる。この2日間フランスとドイツを何度も何度も行ったり来たり。車でも歩いても。そういうのって、ヨーロッパに住んで何年経っても面白い。(↓この地図、正しく表示されないというお知らせが出るわねえ。ソネットさん、地図貼り付けの機能のライセンス持ってないってことかしら・・・それとも地図を貼るなら自分でライセンスとらなきゃいけないってことかしら。)
撮影: D600 + 20mm(F1.8)
昨日も書いたように、出かけたのはドイツとフランスの国境のところ。詳しく言えば、ラインラント=プファルツ州の南部プファルツ地方で、フランスのアルザスに面したところ。そこにはこんなバス停があって、泊まった宿はこのバス停の名前。左奥に写っている白い建物がその宿。
ここで後ろを向くと、フランスへ続く道。ちょうど道路の見えなくなるあたりからフランスで、奥の山はフランス領。
↑上のトリミング。あの3つ旗が立っているところの向こうがフランスなのだ。その前にある建物はドイツの税関など。
道路の片側(宿のある側、上の写真の右側)を見ると、向こうに林が見える。その林の辺りにヴィースラウターという小川があり、その向こうがフランス。つまりあのちょっと霧のかかっている山はフランス領。ちなみにこの写真の反対側も山で、そこはドイツ領。
その山と山の間の川沿いの僅かな平坦な土地にめぎの泊まった宿があるというわけで、もともとは修道院だったところらしい。そんな山間の国境地帯で携帯の電波が入らず、またこの宿はWi-Fiも無い古い田舎スタイルのところだったので、いつもの時間帯にブログアップができなかったというわけである。
St. Germanhofをドイツ語読みするとザンクト・ゲルマンホーフで、訳すと聖ゲルマヌス宮。ちょっとネットで調べてみたところによると、もともとはヴァイセンブルク修道院の管轄で11世紀に建てられたそうで、そのヴァイセンブルクというのはここから3kmほど離れたフランスのヴィサンブールのこと。この辺りもアルザス地方なので、つまりここは長い歴史の中でドイツ領だったりフランス領だったりした場所である。St. Germanをフランス語読みすればサンジェルマンとなるわけで、おお~ここはサンジェルマン!とめぎたちは盛り上がった。(日本語でサンジェルマンと言うとまずはパン屋さんを思い浮かべるのではと思うが、ドイツでサンジェルマンと言うとパリの修道院とサッカーチームを思い出すのが普通。)
裏にもかつての修道院の建物と思われる紋章のついた建物が半分崩れて立っていた。
その裏には馬の牧場があった。この辺りまで来るとフランスからの電波が入ったのだが、非常に弱く途切れ途切れで、ブログアップするには弱すぎた。ちなみにめぎの携帯はシェンゲン内一律料金なのでフランスの電波でも追加料金なく使えるのだが。
ああ、秋だなあ・・・
つい3日くらい前までは半袖でもOKという陽気だったのが嘘のよう。
一帯に、使われているのか物置になっているのか放置されているのかわからない建物が並んでいた。まあ車が止まっているからそれなりに使われているのだろう。
綺麗な蔦に覆われているこの建物は屋根が壊れていて、中は飲み物の倉庫になっていた。むき出しのままドアも閉められていない状態で、長閑なところだった。
場所はこちら。マイナスをクリックすると国境が表示されてくる。この2日間フランスとドイツを何度も何度も行ったり来たり。車でも歩いても。そういうのって、ヨーロッパに住んで何年経っても面白い。(↓この地図、正しく表示されないというお知らせが出るわねえ。ソネットさん、地図貼り付けの機能のライセンス持ってないってことかしら・・・それとも地図を貼るなら自分でライセンスとらなきゃいけないってことかしら。)
撮影: D600 + 20mm(F1.8)
国境を歩く [プファルツ地方]
現在、先週末のプファルツ地方の話を連載中。
宿のあるSt. Germanhofから200mくらい歩くと、そこはドイツとフランスの国境。
かつての税関が立っていた。
そこにドイツ語とフランス語でこんな表示があった。
なんでも1950年にドイツとフランスの学生たちが国境廃止の集会をしたようなのだ。そのときにここにあった遮断器を壊したのだという。彼らの主張は、ヨーロッパ人としての権利を訴えるもの。なるほどなあ・・・ドイツ人としての権利、フランス人としての権利もあるけれど、もっと大きくヨーロッパ人としての権利もあるんだわね。ヨーロッパ人としては、ヨーロッパ中どこにでも自由に行ける権利があるということなのだろう。そう言われると、アジア人としての権利って、ほとんど無いわねえ・・・
1950年に学生だった人たちって今88歳前後。彼らにしてみたら今の世の中って、彼らが成し遂げたことをこんな晩年になってまた壊されていくという感じ。どう感じているのかな。
なにはともあれここには今は誰もいなくて、ここまでがSt. Germanhofで3km先にWissembourgがあるという極めて普通のドイツ表示に並んでフランス語の標識があって(居住者以外駐車禁止)・・・
ここからフランス。
そこから200mほど歩くと、ノートルダム礼拝堂!
フランスの聖母さん、おはようございます!(見えにくいけど)
礼拝堂には入れなかった。
もう500mほど先へ行けばWeiler(訳すと「小さな村」!)という小さな集落に出るのだが、このときかなり冷えていたのでもう引き返すことにした。朝8時頃で、そろそろおなかすいてたし。
で、ここからまたドイツ。
撮影しながら、手が冷たかった・・・
通り沿いの木にりんごがたわわになって、どれも虫食いになっていた。
歩いたのは左上の建物(めぎの泊まった宿)から右下の建物(ノートルダム礼拝堂)まで。写真はPCの画面を撮ったもの。これがドイツとフランスの国境。なんて平和なんだろう。
ところで昨日のこの地図だけど、これはソネットのこの記事を書く画面にある「地図貼り付け」機能を使ったもの。どうやらこれはソネットのAPIキーとやらが有効でないってことのようね。
昨日のYAPさんのコメントを読んで、ああそうか~とGoogle Mapそのものの埋込機能を使ってみた。これはこれで、自分専用の地図だから訪問者には別の地図が表示されると但書があったのだけど、皆様の画面にはいったいどこが表示されているのかしら・・・?
撮影: D600 + 20mm(F1.8)
宿のあるSt. Germanhofから200mくらい歩くと、そこはドイツとフランスの国境。
かつての税関が立っていた。
そこにドイツ語とフランス語でこんな表示があった。
なんでも1950年にドイツとフランスの学生たちが国境廃止の集会をしたようなのだ。そのときにここにあった遮断器を壊したのだという。彼らの主張は、ヨーロッパ人としての権利を訴えるもの。なるほどなあ・・・ドイツ人としての権利、フランス人としての権利もあるけれど、もっと大きくヨーロッパ人としての権利もあるんだわね。ヨーロッパ人としては、ヨーロッパ中どこにでも自由に行ける権利があるということなのだろう。そう言われると、アジア人としての権利って、ほとんど無いわねえ・・・
1950年に学生だった人たちって今88歳前後。彼らにしてみたら今の世の中って、彼らが成し遂げたことをこんな晩年になってまた壊されていくという感じ。どう感じているのかな。
なにはともあれここには今は誰もいなくて、ここまでがSt. Germanhofで3km先にWissembourgがあるという極めて普通のドイツ表示に並んでフランス語の標識があって(居住者以外駐車禁止)・・・
ここからフランス。
そこから200mほど歩くと、ノートルダム礼拝堂!
フランスの聖母さん、おはようございます!(見えにくいけど)
礼拝堂には入れなかった。
もう500mほど先へ行けばWeiler(訳すと「小さな村」!)という小さな集落に出るのだが、このときかなり冷えていたのでもう引き返すことにした。朝8時頃で、そろそろおなかすいてたし。
で、ここからまたドイツ。
撮影しながら、手が冷たかった・・・
通り沿いの木にりんごがたわわになって、どれも虫食いになっていた。
歩いたのは左上の建物(めぎの泊まった宿)から右下の建物(ノートルダム礼拝堂)まで。写真はPCの画面を撮ったもの。これがドイツとフランスの国境。なんて平和なんだろう。
ところで昨日のこの地図だけど、これはソネットのこの記事を書く画面にある「地図貼り付け」機能を使ったもの。どうやらこれはソネットのAPIキーとやらが有効でないってことのようね。
昨日のYAPさんのコメントを読んで、ああそうか~とGoogle Mapそのものの埋込機能を使ってみた。これはこれで、自分専用の地図だから訪問者には別の地図が表示されると但書があったのだけど、皆様の画面にはいったいどこが表示されているのかしら・・・?
撮影: D600 + 20mm(F1.8)
宿の中 [プファルツ地方]
現在、先週末のプファルツ地方の話を連載中。
ここはめぎたちが今回泊まった宿。Waldgaststätteという看板がついていて、それは訳すと森のレストラン付き旅館。イメージは、民宿とかペンションという感じかしら。
↑ちょうどビールを持って出てきたおにいさんがこのあとにっこりポーズ取ってくれたのだけど、思いっきりブレちゃった。Coolpix Aのピント合わせは瞬間的なスナップには向かないかも。
玄関先にはカボチャの飾り。いろいろ飾っているけどハロウィーン的な飾りは一切無い。昔ながらの収穫祭的な飾りのみ。古き良きドイツという感じ。
部屋は12室。非常に寝心地の良いベッドだった。
ネットは全く通じないが、立派なテレビはある。一度も付けなかったけど。結構大きめのテーブルに写ってないけど大きなソファーもあって、休暇をゆっくり過ごすのにも向いているところ。バスルームも広々としていて明るくて暖房もバッチリでよかったが、シャンプーがないところがいかにも昔ながらのドイツの宿という感じ。清潔なタオルもドライヤーもガラスのコップもハンドソープもあるのにね。
窓からの眺め。中庭側で静かだった。ただ、窓を開けているとものすごくたくさんハエが入ってくるので、うちのドイツ人がハエを追い出して窓を占めるという作業を窓3枚分繰り返さなければならなかった。まあ追い出したらそれで終わりだが、真夏はハエに加え、蚊がすごいかも・・・
廊下には可愛いインテリア。
庭で食事することもできるみたい。さっきのおにいさんはここへビールを運んでいったのだ。男性たちが楽しそうにビール片手に盛り上がっていた。こんな明るいけど、このとき17時45分頃。
家庭的な宿と言うか、家族経営のような感じで、おばあちゃんから若い孫までが働いていた。孫の一人はフランスで大学に行っていると言ってたが。
この宿を見つけたのはめぎ。うちのドイツ人に、あるものを食べにPfälzerwald(プファルツの森)という山地に行こう、その山地の一帯のどこかめぎが行きたいところに宿を見つけてくれ、と言われたのだ。それでそのある料理をキーワードにその地域をグーグルマップであれこれ見て、見つけたのがここである。この地域の町をいくつかWikipediaで見て行ってみたいところを洗い出し、その近くで宿を探す、という感じ。プファルツ地方にはたくさん宿があって、ワインセラーのレストランもいっぱいあるのだが、この人里離れた宿に強烈に惹かれたのだった。レストラン付きだし、食べたいものもちゃんとあるようだし、ここにしましょ。ホームページはこちら。見ると、ザ・ドイツというニオイがプンプンする。
想像していたよりみなさん親切で、というかとてもざっくばらんとしてて開放的で、非常に個性豊かで我が道を行くという感じなのにとても居心地のいい宿だった。
うちのドイツ人がめぎに紹介したかった料理のことはまたあした。
撮影: Coolpix A
ここはめぎたちが今回泊まった宿。Waldgaststätteという看板がついていて、それは訳すと森のレストラン付き旅館。イメージは、民宿とかペンションという感じかしら。
↑ちょうどビールを持って出てきたおにいさんがこのあとにっこりポーズ取ってくれたのだけど、思いっきりブレちゃった。Coolpix Aのピント合わせは瞬間的なスナップには向かないかも。
玄関先にはカボチャの飾り。いろいろ飾っているけどハロウィーン的な飾りは一切無い。昔ながらの収穫祭的な飾りのみ。古き良きドイツという感じ。
部屋は12室。非常に寝心地の良いベッドだった。
ネットは全く通じないが、立派なテレビはある。一度も付けなかったけど。結構大きめのテーブルに写ってないけど大きなソファーもあって、休暇をゆっくり過ごすのにも向いているところ。バスルームも広々としていて明るくて暖房もバッチリでよかったが、シャンプーがないところがいかにも昔ながらのドイツの宿という感じ。清潔なタオルもドライヤーもガラスのコップもハンドソープもあるのにね。
窓からの眺め。中庭側で静かだった。ただ、窓を開けているとものすごくたくさんハエが入ってくるので、うちのドイツ人がハエを追い出して窓を占めるという作業を窓3枚分繰り返さなければならなかった。まあ追い出したらそれで終わりだが、真夏はハエに加え、蚊がすごいかも・・・
廊下には可愛いインテリア。
庭で食事することもできるみたい。さっきのおにいさんはここへビールを運んでいったのだ。男性たちが楽しそうにビール片手に盛り上がっていた。こんな明るいけど、このとき17時45分頃。
家庭的な宿と言うか、家族経営のような感じで、おばあちゃんから若い孫までが働いていた。孫の一人はフランスで大学に行っていると言ってたが。
この宿を見つけたのはめぎ。うちのドイツ人に、あるものを食べにPfälzerwald(プファルツの森)という山地に行こう、その山地の一帯のどこかめぎが行きたいところに宿を見つけてくれ、と言われたのだ。それでそのある料理をキーワードにその地域をグーグルマップであれこれ見て、見つけたのがここである。この地域の町をいくつかWikipediaで見て行ってみたいところを洗い出し、その近くで宿を探す、という感じ。プファルツ地方にはたくさん宿があって、ワインセラーのレストランもいっぱいあるのだが、この人里離れた宿に強烈に惹かれたのだった。レストラン付きだし、食べたいものもちゃんとあるようだし、ここにしましょ。ホームページはこちら。見ると、ザ・ドイツというニオイがプンプンする。
想像していたよりみなさん親切で、というかとてもざっくばらんとしてて開放的で、非常に個性豊かで我が道を行くという感じなのにとても居心地のいい宿だった。
うちのドイツ人がめぎに紹介したかった料理のことはまたあした。
撮影: Coolpix A