ひらがな [仕事風景]
10月16日月曜日から冬学期が始まり、今週は第一週目。ドイツ人といえども大学への新入生は右も左も分からずなんだか可愛い。○番の建物ってどこですか?と聞かれたりする。
日本学を専攻すると、必修日本語の時間が週に5時間もある。今週から初めて日本語を習い始めた学生でも、今週中にひらがなを完全マスターする。これは水曜日提出の宿題である。
五十音をマスターするだけでなく、長音や撥音なども学ぶ。おとうさん、と書くが発音はOtoosan、となることや、せっけん、やっぱり、といった言葉をアルファベットで書くとSekken, Yappariとkk、ppとなるのに、ひらがなでは全て小さい「っ」を書くことなどの不思議は、日本人ネイティヴにはなかなか気がつかないことである。
余談だが、ドイツ人は平気で外国人に道を尋ねる。見るからに外国人の私に向かって「○○通りはどこですか」などと聞いてくるドイツ人って、最初は不思議だった。私が日本で誰かに道を聞くとしたら、日本語ができないかもしれない外国人には絶対に聞かないからだ。
でもドイツ人は、ドイツにいる以上はドイツ語ができるはず、という思考でいるらしい。外国人が非常に多い国でもあるので物珍しくもない。あるデュッセルドルフ市立の小学校では、一クラス16人のうち両親共にドイツ人の子どもは5人のみ、という例もあるという。あとはハーフだったり外国人だったりするのだ。そんな環境で育つと、ドイツ語の話せない外国人がいる、という発想が影を潜めるのかもしれない。
学内でビール [仕事風景]
デュッセルドルフ大学構内も、秋色に染まってきている。
構内にも池があって、カモやハクチョウたちが生息しているのだが、今日はこんな鳥たちも見かけた。ちょっと遠かったのでぼけているが・・・
構内には食堂や売店がある。私がよく行く売店とその前の休憩スペースはこんな感じだ。
売店ではビールが売られている。買っている人はまだ見たことがないけれど。
そうそう、ここの空き瓶ペットボトルは、この売店に返せばお金が戻ってくる。学生たちはたいてい払い戻してもらっている。その辺に捨てられた空き瓶などを集めて換金している路上生活者みたいな人もたまに見かける。
芸術家の卵? [仕事風景]
今日は、ドイツに生まれ育つ子どもの創造力豊かな作品をご紹介。
紅葉して落ちた葉を拾って、その葉のついている木を観察し、図鑑で日本名を探そう、という目論見だったのだが・・・。図工の時間に早変わり。
これがその作品の一つ。
子どもの創造力ってすごい、と思う。一人一人、やり方が違うことがまた非常に面白い。性格が作品に表れている。
一番小さい子ども一人だけが、図鑑に熱中して名前を調べ上げた。
これが合っているかどうかは問題ではない。間違っていてもご指摘なきよう。彼は全部見つけて大満足で帰っていった。子どもが満足することが何より重要だと思う。
これらの植物は、全て学校の庭で見つけたものである。子どもたちは、すっかり寒くなった今も新しい芽を吹いている植物に感動し、私にその写真を撮ってくれとねだった。
なんときのこも。
そして、小さな虫さんも。
一週間別の仕事でずっしり疲れた上に週末に子供相手の仕事をするのは、正直非常に辛い。しかし、疲れた身体に鞭打ってやるだけの充実感がある。