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イタリア・ウンブリア州 ブログトップ
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アッシジへ [イタリア・ウンブリア州]

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10日間くらいの間に東へ南へいったい何キロ移動したのだろう・・・ちょっと目がぐるぐる状態のめぎ。ドイツ東部の義母の家での話は後回しにして、先に真夏の暑さだったイタリアの話を書こうと思うのだけど、まずはめぎ家バルコニーのこの黄色いお花(トマトの花)から。トマト、なるかな。
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デュッセルドルフから飛行機でローマまで1時間半くらいだったかな・・・シェンゲン内だからパスポート検査もなく、東京から札幌へ飛ぶような感覚。写さなかったがドイツは緑いっぱいの景色で、険しく頂きに雪の残るアルプスを越えると、時々大きな湖もあるが、イタリアはなんだかずいぶん黄色っぽい。
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ちょうどめぎたちの目的地の辺りをの上空を飛んでいく。きっと相当乾いているのね・・・あの黒いぽつぽつは何かしら。
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そしてローマの空港でレンタカーして一路向かったのはウンブリア州。イタリア中部、有名なトスカーナの隣のマイナーな州。空から見たのと同じような景色が広がっているわね。
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ウンブリア州は最近アグリツーリズモとやらが日本で紹介されてちょっと注目されているという話も聞いたが、めぎたちの目的はそれではない。「めぎはいまここ」で書いたように、妹が参加している音楽祭の日程の終わり頃に合流し、数日間妹といっしょに休暇を楽しもうというのが目的。そんなことでもなければ真夏の灼熱のイタリアへ行こうなんて考えもしないし、ウンブリア州に行こうなどとはたぶん一生考えなかっただろう。
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イタリアの暑い地方ならではの景色・・・山の上に町がある。暑さとマラリアを避けただけでなく、敵が攻めにくく、城塞を兼ねていたからだ。
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結構気持ちのいいところね。
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途中渋滞と迂回も含め高速と一般道を走ること3時間半くらい。ようやく初日の目的地アッシジが見えてきた。
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わくわく♪
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きゃ~なんて素晴らしいの!
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一方通行の多い城壁の中もほとんど問題なく宿泊先のホテルResidenza D'Epoca San Crispinoにたどり着いた。14世紀の建物だという。
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こういうフレスコ画が建物の中にもあちこちにあるところ。
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ドアから中に入って階段を下りて振り返った写真。
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そこからまた下の写真の階段を上ってチェックイン。写ってないけど写真の右側にもう一つ階段があって、そこから下へ降りたところにめぎたちの部屋があった。
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部屋の鍵も素敵♡
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部屋はリビングとベッドルーム。
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こんな戸棚があって、開けてみるとキッチンだった。
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バスルームはかなり小さいが、昔のタイルが貼られてて、うちのドイツ人がコーフンして見入っていた。
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リビングからは外へ出られるようになっていて・・・
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出るとこんな風になっていて・・・
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そこにはプライベートガーデンが!
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ザクロの木と実。古の閉ざされた庭へ迷い込んだかのよう。
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これはなんていう花なのかしら。ドイツでは見たことがなかったな。
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庭からはこんな眺めが。
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あの黒いぽつぽつはオリーブの木だったのね。
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夕日の色が美しく、めぎたちは散歩に出かけることにした。
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つづく。
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アッシジの散歩 [イタリア・ウンブリア州]

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今日もまずはめぎ家の最新ショットから。うちのドイツ人が休暇から帰ってきて最初にしたことは、この新しい洗面台の下の部分を、新しく部品を買って綺麗にスッキリと修理し直すことだった。
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さてさて、今日もアッシジのお話を。めぎ家は特に観光したわけじゃなくてただ泊まって散歩しただけなのだけど、夕日の光に誘われて歩いた散歩の風景から。
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可愛い町だが、車が駐まっているのを見ると、ここが観光客に見せるための場所ではなく生活の場所なんだと感じる。車が興醒めだと感じるのも事実だが、めぎはこのような本当に生きている町を歩くのが好き。
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それにしても2千年以上の歴史の重みを感じるここかしこ。いたる所に教会と・・・
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こういう宗教画。
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ちょっと坂道を上がると、急に人が多くなって、こんな広場に出た。
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左側の白い深い帽子をかぶっている人は女性警察官。
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ユーロは、EUは、今後どうなるのだろう・・・と思うけど、イタリアのこの真夏の暑さを感じると、そんなことどうでもいいっていう気がしてくる。イタリア人ってそうなのかも。ドイツは涼しくて快適すぎてあれこれ考えちゃうんだろうな。めぎ自身、ドイツではずいぶんあれこれ考えているけれど、イタリアでは脳みそが溶ける気がしてどうでもよくなったもの。
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それにしても何という歴史の厚み・・・左の写真の神殿はローマ帝国時代のもの、その左隣の塔は1305年のもの。右の写真はその向かいに建つ市庁舎の一角だが、この天井画に関しては分からないけど、建物は1338年のもの。
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あ、あっちの方が光が綺麗。
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一瞬劇場かと思うような声が聞こえてきて振り向いたら、おじさんたちが話していた。イタリア人はまるで劇場の舞台上かのようにドラマチックに話す。
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この小さな通りに並んでいたお菓子屋さん。お菓子やデザートはイタリア語でドルチェと言うが・・・
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この大きさと甘ったるさとねっとり感と重さ。日本で音楽を習っていたとき、dolceって甘美にやさしく、などと習ったというか訳されていたけど、その日本語からこのねっとり感は全く想像できていなかった。めぎは全く誤って弾いていたというわけだ・・・
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さらに歩くと、石垣にこんな四角いところがあって・・・
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その向こうを覗くとこんな丸い空間。
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表と奥の何という違いだろう。表を見て想像するのとは全く異なる空間が奥に広がっている。どんどん入っていきたくなるわね。

それに、分岐の多いこと。
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蛇のようにくねくねとして、どこへどうつながるのか予測ができない。めぎは中世の町のそういうところが好き。
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・・・と、かなりいい加減に歩いてきたが、一応目的地があっためぎたち。町の端から端まで歩いて、ようやくそれが見えてきた。
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つづく。
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聖フランチェスコ聖堂 [イタリア・ウンブリア州]

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今日もまずはめぎ家のバルコニーから。「炎の豆」という名前の豆は本当に炎のような花を咲かせている。花のあと短く切り戻したバラからはまた新しい花芽が出てきた。
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メインの話は今日もアッシジ。アッシジといえば、この方の故郷であり、この方の聖堂のあるところ。
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その聖堂がこちら。おお、神々しいですわねえ。
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聖フランチェスコ聖堂は、彼の死後弟子たちによって建てられたもの。完成は1239年で、今もほぼそのままだという。そうかあ、鎌倉幕府の頃なのね・・・97年の地震でかなり崩壊したそうだが、それがすっかり立派に修復されていた。

これを撮影したのは午後8時頃。鐘ががらんがらんと鳴り響いていた。
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弟子たちもまあ何と素晴らしい場所に建設したこと・・・
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下界にも立派な教会が。
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聖堂前から町を振り返ると、あまりの美しさに言葉もない。
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ここでは夏中毎日この風景が繰り返されているのね。
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ほぼ満月の月が出ていた。
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中が見学できるのは18時くらいまでで(詳細は覚えていない)、次の日の朝にもう一度来ようと決めて、ここをあとにした。
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そして、散歩がてら今日の夕食探し。
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何度も振り返って写真をとりながら。
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そして、こんな景色を見下ろす素敵なところを見つけて・・・
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夕日を見ながら食事。この白い花が可愛くて試行錯誤。もっといい構図にしたかったけど、かなり無理な体勢で撮ってたのでこれが精一杯。
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日が沈んだのは8時半頃。デュッセルドルフより40~50分くらい早かった。ただ時間が早いだけじゃなくて、日が沈んでいく速度も速い。イタリアは南なんだなあと感じる。
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前菜は、めぎがメロンと生ハム。こんなにどっさりワイルドな盛りつけは予想していなかった・・・これで一皿9ユーロだったかな。隠れているメロンが甘いのにすごくさっぱりしていて、プロシュットとよくあう。連日の長距離移動とイタリアの暑さでちょっと疲れていたが、これを食べてスッキリ元気に。うちのドイツ人が食べたのはトリュフのブルスケッタ。トーストしたパンにニンニクをすり込んだものにトリュフのペーストが塗られているもの。4枚もあって、めぎが1枚手伝ったのだけど、最後にはちょっと飽きたと言っていた。右の写真は一つとばしてメイン。めぎは鶏のローストにパプリカの酢漬け。このパプリカが肉厚で甘くて美味しかった。うちのドイツ人はラム肉のローストだったと思う。どちらも美味しかったが、肉に関してはドイツでいつも食べているものもこれにひけは取らないな、という印象。
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食べていたらトカゲさん(?)が遊びに来てくれた。
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そして、話は前後するが、メインの前のパスタ。これがめぎの今回のイタリア旅行中のパスタの中で最も美味しかったもの。この焼きうどんみたいなのはすごくもちもちしてて、オリーブオイルの味がとてもさっぱりしてて、トマトとバジルとマッシュルームのソースも絶品。うちのドイツ人はトマトソースのニョッキ。彼は今回の旅の間中ずっとパスタはニョッキのみを食し、トマトソースとニョッキの研究をしていた。彼にとってもここのニョッキとトマトソースが今回の旅で一番美味しかったとか。
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ここでうちのドイツ人の思い出話・・・子どもの頃、彼は毎夏父親と継母と妹と4人でイタリアのトスカーナ地方の海辺に休暇に出かけていた。毎夏、そこで6週間過ごしたのだという。夏休みに6週間まるまるイタリアの海辺で休暇・・・日本の現実から考えると本当に夢のような別世界ですわね・・・子どもたちは宿題もないし、6週間本当に全く一度も勉強しない。それでもこれだけ教養のある人間に育つのだよなあ・・・それはさておき、いつも同じ農家の家に泊まったそうで、そこのおばあちゃんが作ってくれた手作りのニョッキが忘れられないのだとか。あれほど美味しいニョッキを食べたことはそれ以来一度もなく、いつからかそこには休暇に行かなくなって、その家族とも連絡が途絶えたが、その美味しい味と楽しかった海辺の思い出はうちのドイツ人と彼の妹の子ども時代最高の美しい記憶となっている。

ついでに言えば、うちのドイツ人の難しい議論は無理だけど十分用の足せるイタリア語は、毎夏現地の子どもたちと遊ぶ中で自然と覚えたものだ。彼はイタリア語を習ったことがない。それなのに、あれだけ話せるなんて、羨ましいの一言だ。育った環境の何という違い・・・そこで「セロリ」という歌が浮かんでくるめぎとの何という違い。

そんな全く異なる二人が今一緒に暮らし、こんな景色を見ながらニョッキのトマトソースの作り方についてあれこれ議論しているのって、ホント、人生って面白いわね。
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