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サン・ミッシェル大聖堂 [ベルギー]

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今日からしばらく年末のブリュッセル旅行のお話を。日本から遊びに来て、ブリュッセルに是非行きたいという妹の希望で一泊二日の小旅行。めぎにとっては3回目、うちのドイツ人にとっては6~7回目(よく覚えてないらしい)のブリュッセルだが、我々はこれまでブリュッセルを「見に」行ったことはなかった。つまり、仕事だったりデートだったりで、ブリュッセルを純粋に観光に行ったことはどちらもなかったのだ・・・うちのドイツ人にとってブリュッセルという町は、古いものと新しいもの、美しいものと汚いものがごちゃごちゃに混在し、小さな通りを曲がるとまた違う世界が開ける、という印象。めぎにとっては、社会階層・階級の違いがくっきりと分かれているのがよく見える町、という印象。何と言っても食事が美味しいし、いろんな顔を持つブリュッセルが興味深くて好きだけど、覚えているのはちょっとした街角での思い出ばかり。これが見たいというものは特になく、これを見せたいというものも特になく、今回は妹たちが見たいところにお連れする、というスタンスでおつきあい。

ブリュッセルへ行ったのは12月27日。車でブリュッセル入りし、最初に目についたここでまず駐車。こういう行き当たりばったり的なことをするのがめぎ家の旅の特徴。
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以下の2枚は妹の撮影。なかなか綺麗に撮れていて、めぎのお気に入り。
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次以降は全てめぎの撮影。ここは、サン・ミッシェル大聖堂。
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中は日曜日のミサ中。
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内陣は13世紀に作られたとか。
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一つ一つが精巧ですねえ。
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ステンドグラスも立派。
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回廊を覗くと・・・
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立派なパイプオルガンが見え・・・
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ちょうど弾いているのが見えた。
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ここは前国王が結婚式をしたところ。日本からも現在の両陛下がご出席になった様子。
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妹たちは日本から限られたお休みで来ているから、しっかりガイドブック持参で見たいもの、したいこと、行きたいところ等々満載。若いからパワフルで(義弟はうちのドイツ人より18歳若い)、疲れても貪欲に予定を制覇していった・・・人混みの多い町では疲れやすくくじけやすい老人めぎたちは、妹たちのおかげで自分たちだけだったら絶対行かない観光スポットにもたくさん足を踏み入れた。いつものめぎ家の人のいないところばかり探してまわる行き当たりばったりの旅とちょっと違った旅行記を、どうぞお楽しみに。
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光と建物 [ベルギー]

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現在、年末のブリュッセル一泊旅行を連載中。

まずはここにご挨拶いたしましょ・・・あらまあ、人がいっぱい!
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クリスマス期間中に、日曜日の街中に、こんなに人がいるなんて。ヨーロッパといえども、隣国といえども、ドイツと全く違う・・・ブリュッセルは日曜日でもお店開いてるのね。

みんなが見ているのはもちろんこちら。
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これ、ほんとにちっちゃいんですよね~小さいってことはもう分かっているのだけど、何度見ても改めてびっくりする小ささ。寒さで凍っちゃうからかしら、小便してませんでしたわ。

さて、妹たちがブリュッセルでぜひ見たいものNo.1は、王立美術館。次の一枚は妹の撮影。
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入るのになんと一時間待ち。入場券を買うための行列を見た瞬間、うちのドイツ人は「僕は入らない」と断言。めぎも以前ゆっくりとここを堪能したことがあったので、3時間後に迎えに来るという約束をしてめぎたちはホテルで休息。着いた途端の人混みにもう疲れちゃったの・・・妹たちにとっても結構な人出で美術館見学を次の日に回したいところだったけど、次の日は月曜日で美術館は閉館。日程上この日取りしか旅行はできなかったので、日曜日の朝早くデュッセルを出発し、昼頃到着して午後は美術館巡り、と計画してたの。クリスマス期間中はヨーロッパの人は旅行しなくて空いていると思ってたんだけど、計算違いだったわね。

妹夫婦は駆け足でマグリットの絵など堪能し、次に駆け込みで楽器博物館へ。
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アール・ヌーヴォーの素晴らしい建築。
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よく見ると、いろんな楽譜が。読めないわ~
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王立美術館の見学後義弟はかなり疲れていたが、楽器博物館を是非見たかった妹にしっかりおつきあい。こういうとき、めぎが頑張ってお伴しなくてもよくなって、一つ肩の荷が下りた気分。彼らが楽器を見学している1時間ちょっとの間、めぎたちはまたもや外でのんびり休憩。ちょうど夕方の光が美しかったの♪
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見えます?日時計が3時と4時の間を指してるの・・・これは、3時50分頃の撮影。
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ホンの一瞬ですぐに陰ってしまったのだけど、この光は本当に美しく、めぎの今回のブリュッセルの中ではハイライト♪
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同じ景色を光無しの時に写すと印象が全然違うでしょ。
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王立美術館や楽器博物館が建っている辺りは王宮があるところで、それはブリュッセルの高台にある。次の地図のマイナスを1~2回クリックしていただければ見えてくるのだが、その辺りから右側は道路が幾何学的にまっすぐで、王家が計画的に王宮や新しい町を建設させたことが分かる。

ブリュッセルの高台




そして、下にはブリュッセルの街並みが。市民がそれぞれ自分の利害で家を建て、誰かのイニシアチブではなく自然に徐々に拡大して作られていった町は、道路が曲がりくねっていてぐちゃぐちゃ。普通は大きな教会を真ん中にして町が建設されるものだが、ブリュッセルは市庁舎のあるグラン・プラスを中心としており、この町が歴史上、宗教的に発展したのではなく商業都市として発展したことが伺える。そんな庶民の町を、王家はこうやって上から眺めていたのね。
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みなさま、ベルギーという国にどんなイメージをお持ちかしら。小パリといわれるエレガントな街?王家や歴史的建造物のある古の街?EU本部のあるヨーロッパの中心地?フランスやイタリアほどメジャーじゃないのでちょっと穴場的な街?めぎは昔々世界史選択したんですけど、ろくに覚えてなくって。うちのドイツ人がすらすらっと説明してくれたところによれば、ベルギーは、非常に簡単に言えば、19世紀初めにこの地域をフランス領にもオランダ領にもスペイン領にもオーストリア領にもしたくないヨーロッパ列強各国の思惑で意図的に作られた国。初代国王は今のバイエルンのコーブルクという町のザクセン・コーブルク・ゴータ家という貴族の家から迎えられたとか・・・つまり、国王はもともとは全然ベルギー人じゃない。だいたい、ベルギー人って存在しない・・・公用語も3つあり、それはフランス語とオランダ語とドイツ語・・・つまり、民族がバラバラで、未だに相互仲がよくないからなかなか政治的な求心力をまとめることができない。そして、ベルギー王家はコンゴを植民地として相当残忍に搾取して儲けたらしい・・・そっかーだからダイヤモンド商がいっぱいいるんだね・・・みなさまのイメージと現実、いかがでした?
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グラン・プラスのホテル [ベルギー]

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現在、年末のブリュッセル一泊旅行を連載中。

限られた時間でブリュッセルを堪能するにはここに泊まるのが最も良いかしら、と選んだのがこちら。
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全体像を写し忘れたのだが、これはグラン・プラスにあるブラバン侯爵の館という建物の中のホテル。ホテルの名前はサン・ミッシェル。ホテルのホームページはこちらをどうぞ。

中はとってもヨーロッパ、つまり、一見エレガントで素敵だけど、とっても古い。ロマンチックだけど、シャワーはお湯が出てくるまでに3分間。それでもある程度の湯量があったから良しとするかな・・・3分くらいしたらまた冷たくなっちゃったけど。
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でも、ここからこんなのが眺められるんですから!
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左側には市庁舎が。
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てっぺんにあるのは、ブリュッセルの守護聖人である大天使ミッシェル(=ミヒャエル=ミカエル=マイケル=ミゲール)と竜。サン・ミッシェルはセイント・マイケルだし、ザンクト・ミヒャエルだし・・・と同じ大天使が国によって別人みたいね。
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市庁舎のお隣には白鳥の館。miffyさんがお食事なさったというところですね♪
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そのずっと上にはこんな金ピカがあるんですが・・・
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その足元の裏にはこんな木の古い入り口。そう、これがブリュッセル。すごく綺麗なエレガントなものの裏に、あれ?と思うような古いものや汚いまま放置されているものがある。
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広場の右側には王の家。
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す、すごい人・・・!!!!
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そして、向かいにはこのような家々が。他の大きな建物に圧倒されてなかなか目が向けられないけれど、これがかつてのブリュッセル市民の典型的な家の形。ここのは、商いを営む人たちのギルド・ハウス。
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もちろん、ここのは今や歴史的建築物だけど、今も尚こういうところに多少の(否、かなりの)不自由さ・不便さを甘受しつつ住み続けている人がいる。こういう古い建物で、シャワーなどが普通に機能するはずはないのだ・・・だって、こちらはカルキが多くてお湯の配管はもう何百年ものカルキが貯まりに貯まってしまっているはずなのだから。石造りの家ではその配管を取り替える工事もままならないし。そして、こういう何百年も前に建てられた家は、電話やインターネットに対応することなど考えて作られたはずもなく、電気がきちんと配線されただけでも素晴らしいと考えなければならない。それがヨーロッパの大都市の姿。

さてさて、多少の不便さはあっても、ホテルの部屋からグラン・プラスを堪能できる気持ちよさ。ブラバン侯爵の館は正面から見ると大きな邸宅に見えるけど、内部は細長く仕切られてて、縦長の建物がくっついて立っていて正面のファサードのみつながっている感じ。このホテルも縦長で、広場側の部屋はほんの数室。上の部屋を妹たちに、めぎたちは下の部屋を。広場側の部屋を2部屋取ることができてよかった♪ 上に揚げた部屋の写真は妹たちの部屋。めぎたちの部屋は撮り忘れ、この下の写真だけ。似てるけど微妙に違う作り。シャンデリアが違うでしょ。
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ところで、グラン・プラスでは1月3日までだったかクリスマスの光のイベントが。
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とっても綺麗だったんですが・・・
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うるさいの!この安っぽい音楽はちょっと考え直した方がいいんじゃないかしらねえ・・・



夜中近くまで変な電子音楽でうるさくて、そのあとも酔っぱらった人々の怒鳴り声などで夜通しうるさくて、ようやく静かになったと思ったら早朝に清掃車がやってきて大きな音を立てながら広い広場を時間かけてくまなく掃除・・・広場側はうるさいだろうとは思ってたけど、クリスマス期間だから空いててそうでもないかな、と誤算。でも、妹たちは時差の疲れもあってか爆睡して気にならなかったとか。このホテルをご検討の方はその辺もどうぞご考慮を。
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