ミュンヘンで義父の奥さんと落ち合う [ミュンヘン]
今日からまた今年の夏旅のお話を。「家族の義務」編の後半に突入。
旧東ドイツ側のザクセンでのなかなかしんどい4泊5日(うちのドイツ人の叔父宅1泊、母親宅3泊)を過ごしたあと、めぎ家は一気にミュンヘンへ。ザクセンのすぐ南がバイエルンなのだが、ミュンヘンはその中でも南部で、アウトバーンでの移動は遠かった・・・が、なんとか約束の時間に間に合ったのは以前に書いた通り。ここはミュンヘン中央駅。
ここに義父の奥さんをピックアップに来たのだ。ドイツの駅はオープンで切符が無くてもホームに行けるので、脚が悪く自分では荷物を持って歩けない奥さんと、降りたところにいてね、と約束していたのだが、長い長いホーム、見当たらない・・・
ホームのずっとずっと向こうに豆粒のような奥さんを発見。脚が悪いのにこの長いホームを歩かなきゃならなかったのはアンラッキー。しかし、脚が悪いと言っても、ここまで悪いとは予想してなかっためぎたちは、ちょっとというか、かなりここでびっくり。あらら、どうしましょ・・・
というのは、脚はまあ仕方がないのだが、喘息が。ちょっと歩いては汗をだらだらとながして立ち止まり、2分くらい休まないと次に進めない。ホンの10m行くか行かないかで一休みを繰り返す。100mくらい歩くと、座って10分くらい休まないと歩けない。駅のすぐ近く、我々なら2分もかからずに着くところに車を駐めたのだが、そこまで辿り着くのに1時間近く。むむむむ、これからこの奥さんを連れて3日間ミュンヘンでいったいどうしましょう・・・
とにもかくにも車でホテルへ向かい、無事チェックイン。本当はそこから800mくらいのところにある美味しいと評判のビアガーデンに行こうと思っていたのだが、奥さんの脚では不可能。うちのドイツ人の車で出向けば彼が飲めないし、そんな距離にタクシーを使うのも何だし。で、ホテルの人に相談したら、ラッキーなことにホテルから50mもないくらいのところにビアホールがあって、そこにもビアガーデンがあるとか。それで、とりあえずそこへ。
めぎたちが泊まったのはミュンヘン大学のそばで、まわりには若者たちがいっぱい。
しかし同時にこんなおじさま方もいて、若者向けという訳ではないらしい。
さて、ミュンヘンですから、ビール、いきますよ~~~!
明るいが、夜6時過ぎ。
このビアホール、本当に幸運なことに非常にバイエルンチックで、かつ美味しかった。奥さんが何を食べたかはもう覚えていないのだが、うちのドイツ人はシュニッツェル(カツレツ)を堪能し・・・
めぎもZwiebelrostbratenという豚肉のあぶり焼きを美味しく平らげた。上にかかっているのはちりちりに焼いたタマネギ。
義母のところで結構あれこれあって疲れ切っていためぎたちは、義父の奥さんとは楽しくリフレッシュできると思っていた。義母と違って全くの他人なのでもともと多少の距離があって、でも長年のつきあいで気心も知れているし、家族同然。脚の付け根の部分の手術の経緯もよく知っていたのだが、リハビリして歩けるようになったと聞いていたので、まさかここで介護のような仕事が待っているとは思ってもいなかったのだった・・・なにしろ以前のように買い物など楽しんでいるという話だったから。喘息は誤算だったなあ。でも、とにかくめぎたちは脚の悪い奥さんをミュンヘンに招待し、奥さんも意を決して旅をしてミュンヘンまでやってきたのだ(どうして招待したかは以前に書いたが、簡略に言えば、ヨーナス・カウフマンというテノール歌手が好きな奥さんを、彼の出るオペラに招待したため)。だから、3日間精一杯お世話して、出来ることを楽しむことにいたしましょ。そのあと我々にはご褒美としてザルツブルクの1週間が待っているのだし。そこでゆっくり疲れを取ればいいじゃない?
この居酒屋は美味しい上に従業員がとてもきびきびと気の着く人たちで、ドイツのサービス業もずいぶん変わってきたなあという印象。特に、もともとはアゼルバイジャン系のドイツ人だというこの女性は、見ていて爽やかな仕事ぶり。
奥さんにとってここは、近くて美味しくて便利で気持ちよくて、最高の居酒屋。そんな訳でめぎ家はこの3泊のミュンヘン滞在中、朝食以外の5回の食事のうち4回までもここで食べたのだった。
つづく
撮影: D600 + 20mm(F1.8)、Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
大学の町を歩く [ミュンヘン]
現在、今年の夏旅の話(ミュンヘン編)を連載中。
義父の奥さんとビールと夕食を楽しんだあと、またゆっくり歩いて・・・普通なら30秒で着く距離のところを5分くらいかけて・・・ホテルに戻り、部屋に送り届けたのは8時ちょっと前。おやすみ~また明日、朝食は8時頃にしよう、などと約束し、めぎたちも部屋に一度戻ったものの、寝るにはちょっと早いよねえ。どうする?もう一度出かける?だって、まだ明るいものねえ・・・
そんな訳でめぎとうちのドイツ人は二人だけで散歩に出かけた。午後3時頃にミュンヘンに到着したのに、ホテルとすぐそばのビアガーデンしか見ていない。この辺、どんなところ?
ホテルはミュンヘン大学のすぐ近く。その所為か、若者が多い。
眩しい夕日。思いっきりゴーストが入ったけど、その眩しさを。
これは大学図書館。
ザ・夏!
ミュンヘン大学の図書館には、うちのドイツ人が若い頃、修士論文の資料集めに来たことがあるという。ハンブルクからウィーンまで、様々な大学に寄りつつ旅をして(一緒に旅をした友達とキャンプしながら!)、途中の大学の図書館で文献をコピーして資料集めしたのだそう。
うちのドイツ人が懐かしそうだった。
それから大学構内も散歩。ここは図書館の裏だったと思う。図書館もずいぶん改装したのか、それともこれは最近造られた新館なのか、詳細は分からないけど裏側は総ガラス張りで、夏休みだけど勉強しているらしい学生さんたちが見えた。
学生の街らしく、古書店もたくさん見かけた。デュッセルドルフにも大学があるが、時代の波で本を手に取る学生の数も減ったのか、古書店も書店も姿を消す一方。ミュンヘンはまだ本の文化が残っているのね。これは古書店且つ画廊。
薄暗くなってきた頃には喫茶店やバーやレストランの外の席に・・・それはテラス席というようなお洒落なものではなく、店の前の通りにテーブルと椅子を並べているだけなのだが、そこに・・・たくさんの若者たちが集う様子が見られた。その多くが非常に低いテーブルで、結構多くの学生が地べたに座っている。若いな~♪
細い道路だけど両端は駐車スペースでたくさん縦列駐車してて、歩道はこうして座って集っている学生でいっぱいで、どこの通りも人で溢れていて、ミュンヘンは活気が溢れていた。
撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
ミュンヘン旧市街を歩き始めるまで [ミュンヘン]
現在、今年の夏旅の話(ミュンヘン編)を連載中。
ミュンヘン2日目、朝食後タクシーでホテルからヴィクトアーリエンマルクトの入口へ。ホテルもマルクトも地下鉄の駅からすぐだが、義父の奥さんがそんなに歩けないのでタクシー移動。うちのドイツ人の車でというのも考えたが、駐車場から見所まで歩く分を考えてタクシーに決定。これはHeilig-Geist-Kirche(聖霊教会)。
マルクト沿いにあったお洒落なお肉屋さん。ちょっと観光地価格かも知れないが、たぶんきちんとパックしてくれるのだろう。待っている子どもが可愛くてパチリ。
それにしても素晴らしい青空!
しかし、暑かった・・・
タクシーで到着したものの、暑くて奥さんは早々にギブアップ。ヴィクトアーリエンマルクトの入口付近の木陰のベンチに座り込み、めぎ一人で写真撮影に。
Silvanerというのはワイン用の葡萄の品種で、うちのドイツ人が好きなもの。でも、うちのドイツ人は奥さんのお相手中で、一緒に見ることはできず残念。まあ、彼はこんな観光地の炎天下でワインを買ったりはしないけど。奥にはチーズが並んでいた。
シンボルのマイバウム(5月柱)。眩し~い!
そして、まだ朝10時台だというのに、既にビールを飲んでいる人々。
ここでお昼にビールと白ソーセージ、というのが当初の計画だったのだけど、暑いし、まだ早いし、奥さんの足の問題もあるし、それは見送られた。
奥さんがやっと一息ついたところで、少しずつ散歩開始。まずは左に見えている教会まで。
レッツゴー!
撮影: D600 + 20mm(F1.8)
ペーター教会から新市庁舎まで [ミュンヘン]
現在、今年の夏旅の話(ミュンヘン編)を連載中。
ヴィクトアーリエンマルクトから見えていたこの教会の名はPeterskirche(ペーター教会)。
ツアー観光客がひっきりなしにやってくるところ。
少しでも短い距離で、日陰を探して歩く。でも、義父の奥さんは炎天下でも立ち止まって呼吸を整えなくてはならなくて、転ばないように付き添っているとものすごく暑くて辛い。この自転車タイプの観光人力車にでも乗りたい気分だけど、それも暑すぎるわよね・・・
ペーター教会までは50mも無いくらいだったのだが、何回休んだかしら・・・
で、教会に入って座って一休みしてもらった。教会の中は涼しい。
そこから新市庁舎までは100mくらい。ちょうど11時になるところで、奥さんとうちのドイツ人が建物の陰のところに座って休んでいる間、めぎはグロッケンシュピール(からくり人形師掛け時計)を見た。これは時間を計ってここへ来たのではなく、全くの偶然。
中世の貴族の騎馬試合。
試合後の宴で踊る人たち。
それからめぎたちは市庁舎前の広場を横切り、市庁舎のアーケード型の通り道へ。
そこに札幌があったのだった。
ここまで30分かかった。教会の中を横切った分を合わせると約200mを30分。1分あたり6~7メートルということである。教会とグロッケンシュピールのところ以外は奥さんを支えたり、呼吸を整えている間に近道を探したりなど、とにかく暑かった。奥さんもよく頑張ったなあ・・・しかし、彼女は決して辛そうではなく、とても楽しそう&嬉しそうだった。喘息で立ち止まるのに、お喋りは絶え間なく、極めていつも通りだった。
撮影: D600 + 20mm(F1.8)、D600 + 70-300mm(F4.5-5.6)
新市庁舎の中庭から裏に抜けるまで [ミュンヘン]
現在、今年の夏旅の話(ミュンヘン編)を連載中。
ミュンヘンの新市庁舎のアーケードを抜けると、そこにはこんな空間が。
そこは四角くぐるりと建物に囲まれた中庭で、レストラン(ビアホール)の準備中。
そこの椅子に座らせてもらって休む義父の奥さん。うちのドイツ人がホテルでもらったミュンヘンの地図を見せて、ここからここまで来たんだよ、これからここまで行くよ、と説明していたが、奥さんは地図の読めるタイプではないらしく、あまりピンと来なかったみたい。
奥さんが呼吸を整えている間、ここのガーゴイルに遊んでもらうめぎ。
こっち向きやら・・・
こっち向きやら。
あの女性は中国の方。結構いいカメラを持っているわね~
そして新市庁舎の裏側へ出た。そこにはRatskellerが。RatというのはRathaus(市庁舎)のことで、sはつなぎ、Kellerは地下室という意味だが、この場合は、市庁舎の地下室→地下のワインセラー→地下の酒場→ビアホール。つまり居酒屋のようなレストラン。ドイツの主な町にはたいていRatskellerがあって、それが町で一番歴史があって賑わっていたり美味しかったりすることが多い。ここもよさげね~
上にはまたガーゴイル。その向こうにFrauenkirche(フラウエン教会)が見えた。
まだまだ奥さんのチャレンジ旅は続く。
撮影: D600 + 20mm(F1.8)、D600 + 70-300mm(F4.5-5.6)
ダルマイヤーへ [ミュンヘン]
現在、今年の夏旅の話(ミュンヘン編)を連載中。
ここは昨日の最後にご紹介した新市庁舎裏、ラーツケラー(ビアホール)の前。時間は11時40分。1時間10分くらいかけて400mほど歩いてきたところ。
↑上の写真の右奥に黄色い建物が見える。目指すはあそこ。
そこまでは日陰がないので足早に行きたいところだが、脚の悪い義父の奥さんを連れてはそうはいかない。炎天下だから息も上がりやすく、でも立ち止まっても炎天下だからなかなか息がつけず、ほんとにゆっくりゆ~~~っくり・・・
黄色い建物の近くの自転車置き場。
やっとここまで来た・・・すぐ近くにポルシェの何やらもあったが、覗く余裕は無し。
これは、めぎが今回是非行きたかったダルマイヤーというお店が入っている建物。
ダルマイヤーには入口が複数あって、そのどこから入って中をどう歩けばビストロに行けるのか、奥さんが休んで息を整えている間にめぎが偵察に。中でエレベーターなど探していっぱい歩かせたくはないからね。
1階ではお総菜やお菓子などを売っている。日本で言えば明治屋みたいなところかしら。美味しそうね~
中は人がいっぱいだし、ちょっと迷路のよう。奥さんとここに直接入り込まなくてよかったわ。
そしてめぎはエレベーターのすぐ近くの入口へ案内し、2階へ上がればすぐにビストロ。やっと一息。このとき12時10分。暑かったけど、100mを30分でここまで来られたのだから良しとしましょ。
めぎはここでランチしたくて朝食を軽く取っていたのだが、義父の奥さんとうちのドイツ人はここでは飲み物だけにしたいとのことで、めぎだけ軽くパスタをいただいた。
それから、うちのドイツ人はどうしてもあるお店を覗きに行きたかったのだが、それはここから約200mくらい離れてて、奥さんは興味なく、それで奥さんにはダルマイヤーで涼んでいてもらい、二人でそのお店へ行った。
↑ここ、その昔はバイエルン民族衣装&皮革製品専門店だったのが、今はブランドのテナントも入るブティックになっていた。それでも上階はバイエルン民族衣装のフロアで、典型的なレザーのズボンとかがとても良いお値段で売っていた。上質なコートや鞄もあったけど、お値段が凄すぎる・・・だからただ見るだけで終わったのだけど、中の写真も撮ってないけど、ちょっとだけ、めぎとうちのドイツ人二人だけの楽しい時間だった。
そのあとダルマイヤーへ戻り、奥さんが1階でお土産を買うのにつきあい、13時頃次の目的地へ出発。
さらにつづく
撮影: D600 + 20mm(F1.8)、D600 + 70-300mm(F4.5-5.6)
ミュンヘンで白ソーセージ [ミュンヘン]
現在、今年の夏旅の話(ミュンヘン編)を連載中。
昨日ご紹介したダルマイヤーから100mちょっと歩くと、そこにはバイエルン州立歌劇場。
ここで明日ヨーナスを見るのよ~~♡♡♡と盛り上がる。(めぎたちはヨーナス・カウフマンというテノール歌手のオペラを見るためにミュンヘンに来たのだ。)
そして、その大きな広場の向かいにあるシュパーテンハウスというビアホールへ。
店の前の外の席に空きがあり、すぐに座ることが出来た。13時30分頃。
ビール、美味しい~~~~~♡
親切だったウエイターさん。
いただいたのはもちろん白ソーセージ!銀の鍋には3人分6本。
白ソーセージはバイエルン特産の味覚。ソーセージと聞くと日本人的には粗挽きウィンナーのような肉肉したのが上等で、鉄板の上でジュージューと肉汁が出てくる香ばしいイメージがあるけど、この白ソーセージはそのイメージとは全く違う。食感は薩摩揚げに似ていて、焼かずに茹でて食べるもの。
そして、甘いマスタードと共に食べる。これは、慣れるとやみつきになる美味しさ。ここのはまあ悪くもないが絶品という訳でもなく、及第点+α、優ではなく良、という感じだったけど。
ここで、次の日の夜、オペラを見たあとまたここへ来ようか、という話になった。他にも食べてみたいなと思うものがメニューにあったし、オペラが終わったら目の前だから奥さんにとっても楽だし。ウエイターさんに聞いたら、晴れていたら外に、雨なら中にちゃんと席を作っておいてくれると約束してくれて、一件落着。(めぎの記事を注意深くお読みの方はここであれ?とお思いになったはずだが、まあそのことはそのうちに。)
こうしてめでたくお昼もいただき、14時10分くらいになった。一休みしたいという奥さんをタクシーでホテルに送り届け、めぎたちは二人でグリプトテークという美術館へ。
ミュンヘンと言えばアルテ・ピナコテークやノイエ・ピナコテークという美術館が有名だが、めぎもうちのドイツ人もかつて入ったことがあり、二人とも行ったことのなかった彫刻美術館へ行ったという訳である。人も少なく、静かな美術館で彫刻をゆっくり味わった。
そこからホテルまでは1kmくらい。もちろんめぎたちは徒歩で。途中で土砂降りが来そうな気配になったが、暗くなっただけで特に降らなかった。
ミュンヘンの話はまだまだ続く。
撮影: D600 + 20mm(F1.8)
ホテル近くのビアガーデンの2回目 [ミュンヘン]
現在、今年の夏旅の話(ミュンヘン編)を連載中。
ここはめぎたちが泊まったホテルの前。
↑上のトリミング。向こうに見える横断歩道を渡ったところがビアホール。ね、ホントに近くでしょ。
義父の奥さんはホテルでお昼寝して復活し、めぎたちも彫刻美術館を見て満足し、6時少し前に昨日と同じビアホールへ。2回目なのでもう勝手知ったる感じ。
振り返るとホテルが見える。ね、すぐ近くでしょ。
ここから入るとビアホールというかレストランというか居酒屋というか。
もう少し歩くと、直接ビアガーデンにつながる入口がある。そこに出ていたのはここにユダヤ人の誰某が住んでいたという歴史的説明。有名な人ではなく、ここで生活を送っていてその日常が奪われた一般のユダヤ人を紹介したもの。
さて、今晩は何を食べましょうか・・・
3人で1つ取ってみたObazdaというチーズの料理。カマンベールの凝縮したようなので、ものすごく濃い。バイエルンのビアホールの典型的な料理だそうで、ミュンヘンに来たからにはこれを食べなきゃ、と。
かなりねっとりしたもので、かなり塩気があり、ブレーツェルにつけて食べるのだけど、これはもうあまりにも塩辛すぎて、3人でも食べきれなかった。
そのあとうちのドイツ人も義父の奥さんもしっかりいっぱい美味しそうにドイツ食を食べていたが(特にこのクヌーデル(ジャガイモ団子)は絶品だったようだ)・・・
めぎはなんだか食欲が失せて・・・というのは、暑かった所為もあるけど、チーズの味が強烈だったし、旅に出てからこの日は6泊目で、その間ずっとドイツ食を食べ続けてきて、お昼のダルマイアーのパスタ以外はずっとずっと肉料理で、だんだんと飽きてきたのだった・・・で、軽くスープだけにした。軽くと言ってもドイツのスープは結構量があるし、パンもつくし、十分。
これはLeberspätzlesuppeといい、レバーのすり身で作ったもの。スープは美味しかったが、いっぱいあって、最後にはこれまたかなり飽きた。
とは言え、飽きたのはここまでずっと6日間朝昼晩ドイツ食だったからで、味は決して悪くない。バイエルンならではの料理が手頃な値段で美味しく食べられる。そして、なんといってもホテルから本当にすぐそばで、食べ終わってから戻るのも楽ちん。特に義父の奥さんにとっては最高で、今でもこの旅の話になると、このビアホールはホントによかった、という流れになる。
これでミュンヘン2日目終了。あと1泊2日。あともうちょっと!
撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
ミュンヘンで泊まったところ [ミュンヘン]
現在、今年の夏旅の話(ミュンヘン編)を連載中。
今回めぎたちがミュンヘンで泊まったホテルはこちら。そういえば部屋の写真を写していないのだが、非常にシンプルな部屋で、一人当たり一泊70ユーロくらい(値段は時期や部屋によって違う)。二重窓がしっかりしていて外の喧噪が聞こえず、エアコンもあるし、エレベーターもあるし、まわりには様々なレストランや喫茶店もあるし、地下鉄駅にも近いし、見所にも一応徒歩圏内で、とても便利。(下の写真は昨日と同じ。)
めぎたちの部屋から見た景色。
下を見下ろす。
望遠で。屋根裏部屋に住む人の暮らしがちょっと見えて面白かった。
屋根の端っこのこの柵みたいなのは何のためにあるのかしらね。雪が落ちるのを防ぐとか?
向こうの雲の中で雷がピカピカ。それを撮ろうとしたけど・・・
このときはこれが精一杯だった。
暗くなってから下を撮ってみたり。
朝食は3泊毎日同じ。でも、お安めのホテルにしては朝食の内容が充実していて、毎日飽きずに楽しめた。
ゴージャスさは全くないし、従業員にも特に笑顔はないが、ドイツ人が求める清潔さと機能性があって、従業員も仕事ぶりはよく、非常に快適だった。
撮影: D600 + 20mm(F1.8)、D600 + 70-300mm(F4.5-5.6)、Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
オペラといつものビアホールとその他色々(ミュンヘン3~4日目) [ミュンヘン]
今年の夏旅のミュンヘン編は本日めでたく最終回。というのは、ミュンヘンの3~4日目はあまり写真を撮っていないから。しかし内容は多岐にわたり、盛りだくさん。
ミュンヘン3日目は雨だった。
↑これはミュンヘン郊外のニンフェンブルク城。行ってみたけど雨が止む気配もなく、駐車場からお城までも遠く、頼んでお城横付けにさせてもらったとしてもこの広いお城を歩き回るのは脚の悪い義父の奥さんにはハードルが高すぎて、池越しにこの写真を撮っただけで撤退。そうそう、ドイツにも観光地や駅などに車椅子のサービスがあるのかも知れない(使ったことがないし見たこともないので詳しくは知らないが)。ただ、脚の悪い人がいたら誰かが飛んできて車椅子にどうぞ、などということは絶対にない。車椅子に乗るか否かはその本人の意志で決めることで、どんなに大変でも、どんなに時間がかかっても、杖を突いて自分で歩く人に車椅子を勧めることはあり得ないのだ。車椅子の必要な人はもともと車椅子でここにやってくるのであり、そういう人専用の駐車場なら整備されている。
それじゃどうしようか・・・ということで、3人ともそれぞれずっと前に見たことあるけど絵でも見ようか、とやってきたのがアルテ・ピナコテーク。15世紀の宗教画から18世紀までの絵が集められているところ。(それ以降の絵は別の美術館。)
各部屋に椅子があるのが美術館の良いところ。奥さんは適宜椅子に座って休み、ゆっくり絵を楽しむことが出来た。下の写真の真ん中に写っているのは、めぎが今回最も気に入った絵。この部屋に入った瞬間、この男たちが浮き上がって見えた。それぞれの表情がいくら見ても飽きなかった。
絵画の説明は世の中にいくらでもホームページが溢れているので割愛。めぎは絵に関してはド素人だしね。
それからめぎたちはホテルに戻り、またあのビアホールに行って昼食(このとき3回目)。雨なのでガーデンではなく、中で食事。義父の奥さんとうちのドイツ人はハンバーグだったかを食欲旺盛に食べていたが・・・
めぎはもう肉を受け付けなくなり、ガスパッチョというスペイン風のトマトやキュウリの冷製スープを。飲み物はアップルジュース炭酸割りだったと思う。
そのあとミュンヘンに来たからにはこれも食べなきゃ、と3人で1つ頼んだデザートのKaiserschmarrn(カイザーシュマルン)。量が多いので3人で1つでちょうどよかったが、これはびっくりの美味しさ。日本で言えばホットケーキのような味で、ホットケーキよりもっちりしていて、外側がカリッとしていて、なんとも絶妙の美味しさなのだ。これは本当に食べてみてよかったと思った一品。
このあとめぎたちはホテルで休憩し、この日のオペラに備えた。というのは、オペラは休憩2回を入れて5時から11時近くまでかかるワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。ミュンヘン滞在はこれがメインイベントなので、そのために体調を整えなきゃね。
16時半頃ミュンヘン・オペラ座に到着。
あのVIP席に座っている人たちは誰かしら~
オペラの様子は3分ちょっとのこちらをどうぞ。オペラに興味ない方も、ヨーナス・カウフマンの格好良さがちょっとお分かりいただけるかしら。でも彼は、カッコイイだけでなく、歌がかつての3代テノール並みに上手いのだ。
と言ってもこの日のヨーナス・カウフマンはちょっと声量が乏しく、セーブしている感じ。直前に体調が悪くて別の公演をキャンセルしてもいたので、万全ではなかったのだろう。それでも素敵な雰囲気を存分に味わえて、義父の奥さんは感無量。めぎも、去年夏のザルツブルク音楽祭での「フィデリオ」のカウフマンよりずっと楽しめた・・・なにしろ、カウフマンの出番の少ないフィデリオと比べて、マイスタージンガーは5時間ずっと楽しめた訳だから。
終わったあとのカーテンコール。この日はミュンヘンの夏のオペラ祭の千秋楽で、歌手たちもみんな嬉しそうだった。この自然体の雰囲気がヨーロッパの良いところ。
こうしてメインイベントはめでたく終了。
さて、数日前の記事で、このオペラ座近くのシュパーテンハウスというビアホールに公演後予約を入れた話を書いたのだが、2回目の休憩中に義父の奥さんがこう言い出した・・・終わったら、いつものあのホテル近くのビアホールに行くことにしない?ここからシュパーテンハウスまでは歩くと結構あるし、タクシーでまっすぐホテル近くのビアホールに行く方が楽でしょ。食べ終わってからホテルに帰るのもすぐだし。
ええええぇぇぇぇ・・・今日はあそこに昼も行ったのに・・・めぎはシュパーテンハウスで食べたいものがあって、お昼をガスパッチョ(冷静トマト野菜スープ)だけにして胃腸を整えたのになあ・・・しかし、脚の悪い奥さんの提案は当を得ているし(シュパーテンハウスはオペラ座の真向かいだけど、横切る広場の距離は石畳100m以上なのだった)、食べ終わってからまた雨の中タクシーを呼んだりすることを考えると確かに面倒だし、ということで、めぎたちはまたあのいつものビアホールで4回目の食事をしたのだった。そのときは間接照明だけで薄暗く、めぎはもう疲れちゃって、写真を撮っていない。が、食べたものは覚えている・・・もう知り尽くしたメニューからは食べたいものが全く見つからず、めぎは昼に続き再びガスパッチョにしたのだった。(そんなわけで、3泊4日の朝食以外の計5回の食事のうち、2日目の昼にパスタと白ソーセージを別のところで食べた以外は、あとの4回全て、ホテル近くのビアホールでいただいたのであった。)
そしてミュンヘン4日目の朝。奥さんを中央駅まで送り届け、ハンブルク行きICEに乗せて、さようなら~~~~!
↑ドイツは駅のホームまで誰でも入れるので、脚の悪い奥さんを電車の中まで送り届けることが出来るのが本当に便利である。ハンブルクには孫娘が迎えに来てくれることになっているが、ドイツ人というのは声をかければすぐに荷物運びなど手伝ってくれる人たちで、杖を突いた奥さんが荷物を下ろすのに困ることもたぶん無い。乗り込んだときに近くに座っていた人たちはハノーファーだったかブレーメンだったかまで乗っていたそうで、奥さんはその人たちとお喋りを楽しんで、列車の帰り旅も殊の外楽しかったそうだ。
こうしてミュンヘンでの3泊4日の家族の義務が終了。この後めぎたちはさくっとミュンヘンを後にして、ザルツブルクに向かった。その話はまたそのうちに。
♪ おまけ 1 ♪
旅を終えて、義父の奥さんは相当に楽しかったらしく、しかもあの炎天下に旧市街を歩ききったことが自信につながり、来年はウィーンにオペラを見に行きたいわ~と言いだした。おおおお~~~!あのミュンヘンの義務3日間をウィーンでもやりますか!?いや、でも、終わってみれば清々しくまあ楽しかったし、考えてみましょうか・・・と話していたところにうちのドイツ人の息子が現れ、それどころではなくなって、その話はすっかり立ち切れに。まあもうちょっと落ち着いたらみんなでゆっくり計画しましょ。
♪ おまけ 2 ♪
ミュンヘンで見かけたポケモンGOに関する記事。ゲームをする若者がある広場を占拠しているという記事だが、このゲーム、ドイツでもかなり問題になっている。
それからアイスコーヒーについて。日本で言うアイスコーヒーの文化は(たぶん)日本発祥のもので、ヨーロッパにはもともとはコーヒーを冷やして飲む文化がない。冷やすと美味しくない、と言うのが定説で、それはお茶も同様。だから、ドイツでアイスコーヒー(Eiskaffee)と頼むと、日本で言うコーヒーフロートが出てくるのが一般的。これはダルマイヤーのアイスコーヒー。
アイスコーヒーのアイス(Eis)というのは、氷のように冷たいという意味ではなく、アイスクリームのアイスを指しているのだ。これはホテル近くの適当な喫茶店のアイスコーヒー。
一昔前のアイスコーヒーはアイスクリームの下に生温かいコーヒーが入っていたものだが、今回飲んだ印象では、どちらもキンキンに冷えてはいないものの温かいという感じでもなかった。しかし、未だ、日本風の冷たい氷の入ったアイスコーヒーには巡り会わなかった。(スタバなどに入れば万国共通のメニューがあるのかも知れないが。)
撮影: D600 + 20mm(F1.8)、Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)、Xperia Z1