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今回の旅の飛行機のこと [2016-17年年末年始 ボルネオ]

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今日から年末年始のボルネオ旅行のお話を。

ボルネオの旅の話に入る前に、まずは往復の飛行機のことを書いてこの話を終わらせてしまいたいと思う。今回使った飛行機はターキッシュエアラインズ。その航空会社を選んだのは、1)デュッセルドルフから出発すること、2)ボルネオまで乗り換えがイスタンブールとクアラルンプールで2回あるのだが、待ち時間が長過ぎもせず短過ぎもせず良かったこと、3)そして1000ユーロ程度と、年末年始の長距離飛行機代にしてはまあまあの値段だったことによる。格安航空券会社の手配チケットだったのだが、ターキッシュエアラインズで直接予約すると同じくらいの値段でクアラルンプールまでしか手配できず、そこからボルネオのコタキナバルまでは自分でさらにチケットを用意する必要があった。100ユーロくらい上乗せすればエア・ベルリンというドイツの航空会社でアブダビとクアラルンプール経由で最終目的地までのチケットを直接買える方法もあったのだが、100ユーロ高い上に乗り換えの待ち時間が長いし、スーツケースを預けるとさらにお金がかかるし、ということでターキッシュエアラインズに決定。

旅の直前になって、手配した格安航空券会社から日程の変更依頼が届いた。本当は土曜日にドイツに戻る便を予約したのだが、帰りはターキッシュエアラインズのフライト予定が変更になって日曜日に延期したという。それで良いか否か返事をくれ、とのこと。日曜日か・・・うーん、本当は土曜日までに帰ってきたかったけど、日曜日夜にデュッセル到着なので、まあちょっと辛いけど仕事には全く支障はないわよね・・・ということで、そのまま変更を承諾したのだった。

さて、デュッセルドルフからイスタンブールまでは3時間半くらい。デュッセルを夜7時近くに出発し、イスタンブールに夜中に着く便で(時差は2時間)、その写真は全く無し。それから乗り換えが2時間。これはイスタンブールの空港待合室。待合室の椅子が非常に少なく、あとから来た人たちは床にどっかりと座っていく。それが面白くてスマホで撮影。
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さて、やっとクアラルンプール行きの搭乗時間になり、全く統制の取れていない群衆がほんの一人しか担当者のいないゲートに押しくらまんじゅうのように群がって一人一人チケットをチェックしてバスに乗り込んでいったのだが、やっと順番の回ってきためぎのチケットがなにやらピピッと変な音がして、担当者がコンピューターで調べ始めた。えええ~いったいどういうこと?と思ったら、なにやらチケットに書き込み、あなたの席はここ、と言われた・・・え?で、あとからやっと群衆をかき分け順番の回ってきたうちのドイツ人を待っていると、やはり同じことが。

そう、めぎたちは、なぜかビジネスにアップグレードされたのだ。きゃあ~どうしましょ!さっきの群衆押しくらまんじゅうから突然VIP扱いのパラダイスへ!
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そんな訳で、思いがけずめぎたちは11時間ほどターキッシュエアラインズのフルフラットシートと機上シェフの料理を満喫した。うちのドイツ人など、降りたくない~などと言ったほど快適だった。
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これは朝食。
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朝食と言っても、クアラルンプールの到着は午後6時近く。それから乗り換えまで3時間ほど待ち時間があって、お弁当を用意したのはこの時間のため。クアラルンプールからボルネオのコタキナバルまではマリンドエアーというローカルな航空会社で、本当は3時間待ちのはずが4時間待たされ(理由は不明)、2時間半飛んで、到着が夜中を過ぎた。席は再びエコノミーだったけど、機内食(たしかピザパンのようなもので熱々)が意外と美味しく、飛行機自体は悪くない印象。残念ながらその写真もないけれど。

そして到着してみれば、なぜかデュッセルドルフからコタキナバルまで通しでチェックインされていたはずのスーツケースが届いておらず、それがターキッシュエアラインズの所為なのかマリンドエアーの所為なのかクアラルンプール空港の所為なのかは分からないが、宿泊したホテルの人の尽力で無事一日遅れでホテルまで届けられたのだった。(コタキナバル空港でロストバゲージの手続きをしたマリンドエアーからはウンともスンとも返事が無く、本当にホテルの人の尽力の賜である。)

そんなわけで、往路に関しては、ビジネスへのアップグレードという幸運と、ロストバゲージという悪運とで、差し引きゼロという感じの・・・でもスーツケースは一日遅れで到着したのでアップグレードの幸運ばかりが心に残って、プラスの印象であった。

そして2週間があっという間に過ぎ、帰る日に。前の日にネットでチェックインしようとしてもエラーになり、むむ?と思っていたのだが、まあ空港でチェックインすればいいことよね・・・ということで、ホテルをちょっと早めにチェックアウト。これはコタキナバル空港の朝6時頃で、無事にチェックインを済ませたあと待合室から撮影。写っているのはマレーシア航空の飛行機で、めぎたちの乗るマリンドエアではないが、待合室からはこれしか見えなかったので。向こうに海と島が見える・・・ああ、お別れね。
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これはマリンドエアの中。
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ここで新聞にイスタンブールの雪の話が出ていることに気がついた・・・1月6日に雪でたくさん欠航になったらしい。うーん、2日前で良かったね、などと話していたのだが・・・
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クアラルンプールに着いて、カウンターで乗り継ぎ手続きをしようとすると、あ、ターキッシュエアラインズですね、ここでは手続きできないので、ついてきてください、と言われ、乗り継ぎエリアから導かれてやってきたのは出発手続きエリア。そう、1月8日の便も欠航だったのだ!いや、1月6日からずっと欠航していたらしい。そういうこと、メールで知らせてくれればいいのに・・・せめてホームページに載せてくれればいいのに!
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で、ターキッシュエアラインズの手配したバスで連れてこられたのがこのホテル。めぎたちのチェックインのあとにも続々と。
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なんでもイスタンブール空港は雪で4日間も閉鎖?麻痺?して何千人も何日も空港で夜明かししたそうで、それと比べたら立派なホテルで素晴らしい3食付きで待たせてもらえて有り難いことであるのだけど、このときはまさかこの後3日間も足止めになるとは思ってもみなかった。ターキッシュエアラインズの人も、もしかしたら今晩か明日にも連絡する、と言い、携帯電話番号とメールアドレスを書かされたので、スマホを片時も離さず夜中も何度も何度も確認しためぎ。今思うとバカみたい。

長くなったので続きはまた明日。

撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)、Xperia Z1
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帰りのフライトが決まるまで [2016-17年年末年始 ボルネオ]

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現在、年末年始の旅の行き帰りの話を連載中。

帰りのフライトがキャンセルになって、連れてこられたホテルの部屋から見えた景色。まあタダで泊めてもらっているから仕方ないけど、あまり景色は良くないわねえ。
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部屋はそこそこ広く、ベッドも快適。ただ、外の空調の音が煩かった。
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窓のずっとずっと向こうには・・・
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クアラルンプールのシンボルが見える。ちょっと遠いわねえ・・・
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バスで連れてこられるときに道を確認していたから分かってはいたけれど、ここはクアラルンプールではなく隣町スバン。クアラルンプールまではタクシーで行けるとのことだったが、以前見て知っているし、お金も手持ちはもうそろそろ終わりだったし、もうすっかり旅の終わりの心づもりだっためぎたちは特に出かけたいという気にはならなかった。だって、出かけている間に帰りのフライトが決まったら、慌ただしいじゃない?フライトの連絡も、ホテルにいた方がすぐに入るだろうし。

そんなわけで、めぎたちは出かけることなくホテルで時を過ごしたのだった。でも、こうして到着した日は、次の日にはもう帰路につけると思っていたのだけど。
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ちょうどこの日、クリスマスツリーを解体していた。
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めぎは上階へ行って夕陽を撮影したり・・・
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街並みを見下ろしてみたり。
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そうして次の日のフライトに備えたつもりだったのに、次の日も何の連絡もなく、夕方になってもう一泊を覚悟しためぎたちは、なけなしの最後の手持ちのお金で近くのローカル店に缶ビールを買いに行った。ホテルの食事にはアルコールは含まれてないし、ホテルのお酒はものすごく高いし、まあカードで払ったりお金を下ろせばいいのだが、予定外のこんなところでお金を使う気にはならなかったのだ。
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泊まったホテル。あとで調べてみたら、そんなに高くもなく安くもない普通のビジネスホテル。
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食事は非常に充実していて、3食バイキングだが種類は十分にあり、毎日中身もちょっと違っていた。
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美味しかったのが本当に救いになった。
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ホテルはもともとは中国系のチェーンのようで、お客も中国人団体客が圧倒的に多かったが・・・
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マレー人も結構見かけた。
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ヨーロッパ人のほとんどは、めぎたちと同じ運命の飛行難民たちのようだった。
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だって、そうよねえ・・・ヨーロッパからはるばる来て、このホテルで何週間も休暇を過ごそうとは思わないわよね、普通。団体旅行の最初か最後の一泊なら分かるけど。ホテルのプールだってこれだけだし。泳いでいるのはやはりめぎたちと同じ飛行難民たちばかりのようだった。
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めぎたちも水着を持っていたら一回くらいここで泳いでみたかったのだが、スーツケースが無くて、それが適わなかった。なぜスーツケースが無かったか・・・それは、めぎたちがトランジットだったからだ。コタキナバルからクアラルンプールに着いたとき、めぎたちは乗り継ぎのつもりだったのでスーツケースを受け取らなかった。スーツケースはコタキナバルでのチェックイン時にデュッセルドルフまで運ばれることになっていたのだから、当然である。それがいきなり乗り継ぎカウンターから直接出発ロビーに連れて行かれ、そこからバスに乗せられたのだから、スーツケースは空港に置きっぱなしになったのだ。次の日には発てると思っていたからスーツケースのことは話題にしなかったし、その次の日に発てなくなったときも、その次の日には帰れるだろうと・・・いや、帰れないかもと思い始めてもいたのだが、ここでスーツケースを引き取りたいなどと言いだして、受け取ったらすぐに帰国なんてことになるのもバカみたいだと思って・・・もしかしてホテルへ運んでいる最中に帰国のフライトが決まったら困るし・・・ということで、結局言い出さなかったのだった。これは説明会の様子。何の説明にもなっていなかったけど。今思えば、このとき航空会社は本当にフライトの手配を待っている人を確認していたのだろうと思う。どうやら勝手に自腹で帰ることにして消えちゃった人もいたようなのだ。
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で、結果はみなさんご存じの通り3日目も帰りのフライトは決まらなかったのであって、まさかの3泊になることが決まったとき、スーツケースのことをようやく訊ねてみた。なにしろもう2日も着の身着のままなのだ。ほとんど部屋にいて部屋のガウンで過ごしてたし、それ以外も冷房の効いたホテルにずっといるからまあいいけどね・・・すると、どうやらターキッシュエアラインズには全く届いて無くて、たぶんマリンドエアーにあるのではと言う。ええええ・・・で、またホテルの人の力を借りてマリンドエアーに問い合わせをしたが、ウンともスンとも返事がない。ちょっとぉ~~またもやスーツケース紛失ですか・・・マリンドエアー恐るべし。

その3日目の午後、急にホテルのロビーに掲示があって、まだ帰りのフライトが決まっていない人はどこどこにこれこれを書いてメールしろ、という指示があった。おいおい、メールアドレスならフライトキャンセルの日にもう書いたのに、どうして?と腹が立ったが、もちろんすぐに手続き。すると、まわりに帰りのフライトの連絡が入った人がちらほらいて、どんどん出発していく・・・でも、めぎたちには来ない・・・ああ、腹立たしい!

そしてホテル滞在4日目のお昼前、ようやく帰りのフライトの連絡があって、無事に帰路につけることになったという訳である。フライトは夜9時過ぎだが6時にタクシーが手配され、ホテルの部屋は2時でチェックアウトと言われ、めぎたちは2時から遅いお昼をゆっくりと食べ、3時頃から6時までロビーでその時を待った。まわりには同じような人たちが勝手にスマホの充電などしていた。時々その中から、それじゃ!と出て行く人がいる・・・早めのフライトでもう空港へ移動するのだ。この人たちはイタリア人で、グループなのかと思いきやここで知り合って一緒に過ごしていたようで、出発はバラバラだった。
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めぎもイタリア人の真似をして充電しつつネットを徘徊し、時々ホテルの中を撮影に行ったりして待ち時間を過ごした。うちのドイツ人は3時間びっちり新聞を読んだりその新聞に載っている数独をやったりしていた。
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ホテルの中はいつの間にか旧暦のお正月の準備が進んでいた。相変わらず人々はインターナショナル。
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空港に向かうタクシーは若いドイツ人カップルと一緒だった。彼らはもうターキッシュエアラインズを信用できなくなり、自分で別の航空会社の便を予約したのだという。めぎも自腹で帰ろうかと一人ずいぶんあれこれ検討し、高すぎたり乗り換えが多すぎたりしてどれも断念したのだが・・・うちのドイツ人はそんな気がさらさら無かったのでただ辛抱強く待っていたけれど・・・でも、結果としては、自分で手配した彼らとターキッシュエアラインズが手配しためぎたちとは同じ時間帯の出発(飛行機は違うが)。うーん、何という皮肉・・・自腹を切った彼らはあとでターキッシュエアラインズに請求するつもりだと言っていたが、うまくいくといいわね・・・

もう一日続く。


撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)、Nikon 1 V3 + FT1 + 70-300mm(F4.5-5.6)、Xperia Z1
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帰りのフライトで [2016-17年年末年始 ボルネオ]

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現在、年末年始の旅の行き帰りの話を連載中。

3泊という予想外の長居をして、コンシェルジュや3食ずっと同じ所で食べたレストランの従業員とも顔なじみになったホテルをちょっと寂しい気分にさえなりながらようやくあとにし、タクシーでクアラルンプール空港に到着して、まずめぎたちがしなければならなかったこと・・・それは、チェックインより何より前に、3日前にコタキナバルで預けたままのスーツケースを探し出すことだった。なにしろ、昨日書いた通り、スーツケースは3日前にめぎたちと共にマリンドエアーでクアラルンプールに到着したきり、行方不明なのだ。乗り継ぐはずだったターキッシュエアラインズには届いていないし、その前のマリンドエアーからは連絡無し。で、クアラルンプール空港であちこち聞き歩き。まずは今回乗るシルク・エアーという飛行機のチェックインカウンターで事情を話すと、係員が二人がかりで追跡調査をしてくれたが、見つからず。それで次にマリンドエアーのカウンターで事情を話すと、たぶん到着手荷物受取所のマリンドエアーのところにあるのではないかと言われる。そこに行くにはどうしたらいいかと問えば、今いるのは5階だが、3階のバガキの横に入口があるという・・・バガキ?と聞くと、今度はゆっくりとバーガキンと言う・・・あ、バーガーキングね!とめぎが気がつき、大笑い。そこを訪ねてみると、入るのにデイリーパスが要ると言われ、それを発行するところはどこ?と聞くと、2階のガーデンの後ろだという。ガーデン?と繰り返すと、フドコトの後ろだと・・・フドコト?あ、フードコートね!とやはりめぎが気がつく・・・そこに行くと、確かにフードガーデンという名のフードコートが。うちのドイツ人にはアジア訛りの英語は非常に聞き取りにくく、時々めぎの方が分かったりするのが面白い。

で、フードコートの裏にはなかなかいかめしいセキュリティのカウンターがあって、2.1リンギット(約60円)でパスポートと引き替えにこのパスが渡された。
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そのとき、めぎのパスポートを見たいかめしい制服の男性係員が、急にトーキョー?どこ?と聞くので、そんなことを聞かれてなんて答えて良いか分からないめぎはa City in Japanと間抜けなことを言ったのだが、さらにその係員はサッポロまでどのくらい?と聞いたのだ。めぎの本籍は東京にあるので、パスポートには札幌の文字はない。それなのにどうして札幌?と思いつつ、東京から1000kmくらい、と答えると、1000kmかあ・・・遠いねえ・・・と憧れに満ちた声で言ったのだった。

そう言われて改めてそのいかめしい制服を着た係員を見ると、若い童顔のお兄ちゃんで、もしかしたらアニメとかが好きで日本に憧れがあるのかも知れないし、もしかしたらマレーシアでたくさん放映されている中国の人気ドラマで北海道を知ったのかも知れない。なんとまあ・・・今まで怖そうなセキュリティチェックの人という印象だったのが、一気に可愛い生徒の一人のような、そんな風に見えたのが面白かった。

デイリーパスは結局一つしか発行されず、うちのドイツ人が代表して一人でこのデイリーパスで到着手荷物受取所のマリンドエアーのところに入っていった。いいなあ。辿り着くと、マリンドエアーの人が二人スマホに夢中になっていて、その一人に事情を話すと、あああの紺と赤の2つね、とすぐに出してきてくれたのだという。こんなに簡単にすぐに見つかるのに、どうして問い合わせに返事くれないのか、あんなに脇目もふらずスマホいじっているのに!とうちのドイツ人は憤慨していたが、とにもかくにも無事にスーツケースを取り戻し、ご機嫌にポーズを取るのでパチリ。
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余談だが、マリンドエアーのカスタマーセンターにメールを送ってから一週間も経った1月18日、ようやく返事が来た。お問い合わせの用件をどこどこに電話してください、とのこと・・・でもね、ホテルの人がそこに電話をかけてくれて、カスタマーセンターにメールしろ、と言われたからメール打ったんだけど。第一、便名とか名前とかも書いてあるんだから、その荷物が既に引き取られたことくらい調べがつかないのかしらね?マリンドエアー恐るべし。

さてさて、スーツケースを取り戻し、ようやくシルクエアーにチェックイン。まず向かうのはシンガポール。
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これはシルクエアーの中。非常にシンプルな飛行機だった。
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1時間でシンガポールに到着。実はめぎもうちのドイツ人もシンガポールは初めて。こんなことで上陸することになるとはね~初めてなのに真っ暗で、素通りとは残念。ずっと向こうに観覧車が見えた。あの辺のビルの中にあの有名な上のつながったホテルもあるのね・・・とうちのドイツ人に言ったら、新しいものに疎いうちのドイツ人はそのビルのことを全く知らなかった。
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シンガポールに到着して、次のフライトのフィンエアーの乗り継ぎゲートを探していたら、もう一人めぎたちと同じ運命でホテルで待機していた若い女性が同様に探してて、一緒に移動。彼女は早い時期に姿が見えなくなっていたので、もう帰国したのかなと思っていたら、なんとホテルを移動させられたのだとか。そうか、そういうケースもあったのね。彼女はフィンランド人で、次のフライトが最後のフライト。いいなあ。めぎたちはヘルシンキで乗り換えてデュッセルドルフへ向かうので、まだまだ先は長い。

そして乗り継ぎカウンターで次の2つのフライトのチケットを受け取り、ようやくヨーロッパへ出発!
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ちょっと空いていたのか、ターキッシュエアラインズのサービスなのか、めぎたちは2人で3席を使え、しかも1席は足の伸ばせるタイプで非常に楽だった。これは到着直前のオーロラライト。
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そしてヘルシンキに到着。到着は朝の5時半頃で、次のフライトまで2時間待ち・・・コーヒーでも飲もうか、と言いながらふとチケットを見ると、ラウンジにご招待と書かれてる!席も前の方だし、これ、ビジネスじゃない!?

ということで、ビジネス客用のラウンジで一息。
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おお~久々のベーコン!
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こうして少しゆっくり出来ためぎたちは、上機嫌で最後のフライトへ。
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外には雪が見える。寒そうだなあ・・・
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中で朝食が出された・・・こんな短いフライトなのでビジネスと言ってもたいしたことはないのだが、それでもちょっと良い気分。おなか空いてなかったけど、一生懸命食べた。
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地球は丸いんだなあ・・・
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デュッセルドルフという文字が近づいてきた頃・・・
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少しずつ・・・
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夜が明けた!
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ああ、光が綺麗ね~
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太陽を久々に見た気がした。太陽いっぱいのところにいたのにね。
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そして雲の下に出て、ドイツの街並みを見た。ただいま~!
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こうして朝9時過ぎ、無事に到着。仕事は午後から。
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以上が行きと帰りの顛末。

全体を総括してみると、行きは予期せぬビジネスクラスへのアップデートとロストバゲージ、帰りは3日にわたる遅延とそこそこ居心地の良いホテルでの上げ膳据え膳とロストバゲージとビジネスクラスへのアップデートで、これをどう評価したらよいものかしらね・・・3日間先の見通しがないというのはその当時は辛かったが、今となればそれも過ぎ去った思い出。まあめぎもうちのドイツ人も元気だし、終わりよければ全て良しかしら。

それにしても、めぎ家の年末年始の旅って、そういえばモスクワで飛行機遅延のためビザ無しトランジットを経験したり、シチリアで旅を打ち切らなければならなかったり、マレーシアからオランダまでの向かい風が強いからとスーツケースを置いて飛行機が飛び立ったりと、いろんなハプニングがあるなあ・・・年末年始の旅って鬼門なのかしら。いずれにしても、こうしてこの3日間の話を書き終えて、ようやくスッキリ旅の話に取りかかれるわ・・・

撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)、Xperia Z1
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ボルネオ旅行記~プロローグ~ [2016-17年年末年始 ボルネオ]

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年末年始のボルネオ旅行記を始める前に、プロローグらしきものを書いておこうと思う。

今回の旅行は2016年12月23日の夜にデュッセルドルフを旅立ち、2回の乗り継ぎと時差の関係でボルネオ到着は25日未明、帰りは2017年1月8日の早朝に現地を飛び立ち当日夜に帰宅するという予定で(それが1月12日の朝戻るというハプニングになった訳だが、それはさておき)、ホテル泊は15泊という長丁場(さらに3泊増えて18泊もしたのだから、ホント長い旅)。

その中で予め決めていったことは、その間宿泊するホテルと、前半に2泊3日でジャングルに行ってみること(移動の飛行機の予約とその間の宿泊予約)と、3~4日間ダイビング講習を受けることの3つだけ。あとは完全フリーというか、とにかくゆっくりしよう、その場でしたいことをしよう、と話していた。

これが最初の3泊と後半の10泊を過ごしたステラハーバーパシフィック。3年前にボルネオに行ったときに前半に泊まったホテルだ。あのときは後半に同じステラハーバーのマジェランというホテル方に泊まったのだが、いかにも南国リゾートという感じのマジェランより、めぎたちはこの見かけが全然リゾートっぽくないパシフィックの方が気に入ったのだった。それは、中で働いている人たちがとても明るく親切で気持ちが篭もっていて温かかったから。そして、部屋とクラブラウンジからの眺めが抜群によいから。
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そういえば、木に寄生着生している生き生きとしたランを初めて見て感動したのもこのホテルだった。

2泊3日でジャングルの方に行って泊まったのはこちらのコテージ。サンダカン近くのセピロックネイチャーリゾートというところ。
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ジャングルと言っても海から車で一時間程度で町にも近く、広いボルネオ全体から見たらジャングルの入口に過ぎないのだが、還暦&中年夫婦の疲れためぎたちにとってはそこそこの冒険。近くのジャングルの中を歩いたりリバークルーズをするツアーがあるようだったが、めぎたちはこのすぐ近くのオランウータン保護センターを見に行っただけで、あとは部屋から見える植物や動物や鳥や蝶を眺めながら、そして何の鳴き声か分からない虫の音や鳥の囀りを聞きながら、ひたすらゆっくりして過ごした。なにしろこんなのが見えるので、特にどこかへ行こうという気も起こらなかったのだ。暑い中歩く元気がまだ無かったとも言えるが。
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どこにいても欠かさず日課としていたこと・・・それは、朝5時45分に起きて、6時頃の夜明けを眺めること。これはステラハーバーからの眺め。
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これはネイチャーリゾートからの眺め。
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休暇に行って、観光の予定もないのに毎日そんなに早起きしてどうするの?という感じだが、刻々と変化する熱帯地方の空を見るのが楽しくて。もともとめぎたちは時差があったので、早起きし始めたら身体がそう慣れてしまい、苦でもなかった。その代わり夜は早く眠くなり、遅くとも9~10時には就寝し、8時頃に就寝してしまった日も多かった。

全部で13泊もしたステラハーバーで毎日何度もお世話になったクラブラウンジ。そして、この2人がうちのドイツ人のお気に入り。
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↑右奥の女性は大学生で、ビジネスマネジメントを専攻し、このホテルで実習生をしているという。あら、ビジネスマネジメントって、そういえばどこかの息子も専攻したいとかなんとか豪語してたよね~この女の子はこんなに若いのにもう大学生で、しかもこうして朝早くから実習までこなしてて、ああこの差はいったい・・・という話になったりもしたのだが、うちのドイツ人はここで若い女性に囲まれて過ごしているうちにそのあれこれを吹っ切ることが出来たようだ。左側の女性はここに就職したけどまだ実習生という身で、とにかく明るく一生懸命。めぎたちの好みをすっかり把握し(卵の焼き方とかどのタイミングでコーヒーをもう一杯とかめぎは最後にお茶を飲むとか)、至れり尽くせり。めぎたちは毎朝6時半のラウンジ開始と共にラウンジ入りし、2時間近くゆっくり座って朝食と新聞と景色を楽しんでいたのに対し、多くの宿泊客は8時過ぎに現れるし、ラウンジよりレストランの方がバイキングの選択肢が多いのでそちらへ行く人も多く、めぎたちは彼女をほとんど二人占めし、彼女も暇な時間をめぎたちと過ごすことが出来て楽しかったようで、あれこれちょっとお喋りも。チャーミングで興味津々で若々しくて可愛くて、彼女への興味からボルネオのことをほんのちょっぴり前よりも深く知るきっかけになった。

3年前はプール三昧&シュノーケル三昧をして過ごし、たまにコタキナバルの街中へ出かけてローカルフードを楽しんだ程度の旅だったのだが、その中で最も印象に残ったことの一つがクラブラウンジの人たちとのふれ合いだった。同じステラハーバーのマジェランよりこちらの方がいいと感じた理由も、ラウンジの人たちとの思い出が温かかったから。それなのに、思えばめぎたちはその人たちのことを何も知らないわよね・・・どんなところに住んでいて、どんな生活をしているのか、何も知らない。今度行ったときは、もう少し現地の人たちと交流してみたいね・・・などと話していたのだが、交流と言ってもやっぱりただの観光客のめぎたちには限度があるので、このラウンジの人たちがとっかかりになったという訳である。

そういう姿勢で臨んだ旅だったので、出かけた先のローカルフード店などでも以前よりも現地の人たちにアンテナを張って接した。これは有名な中華系のシーフードレストランで、今回は2回食べに行ったのだが、お給仕を世話してくれる数人のマレー系の人たちとは、この食事中のほんのわずかなひとときなのだけど、心がちょっと触れ合った気がする。ビールを注いでくれている男の子は片言の英語でドイツのサッカー選手のことをあれこれ聞いてきたし、向こうからこちらを見ている女性は英語が全く出来なかったが、その眼差しでうちのドイツ人の心をわしづかみにし、たくさん撮影させてもらった。
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町に出ると、現地の若者たちがたぶんものすごく安い賃金で、でも一生懸命、でも生き生きと働いているのが嫌でも目に入る。それに引き替え自分の息子はあんなに無気力で、何もしたがらず、何も出来ず・・・とうちのドイツ人は時折心が痛んだようだった。現地マレー人たちとの交流にのめり込んでいったのは、そういう心の中の苦しみを忘れるためだったのかも知れない。

もう一つ、旅の前からあそこ見に行ってみたいね、と話していたところ・・・それは、ホテルの窓から見えた水上集落。観光ツアーで見せてくれる綺麗なところではなく、不法滞在の移民も多いとの曰く付きの場所。危険を避けるために案内人を手配して、実現したのは滞在最終日なのだが、心に焼き付く光景だった。
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そして、何と言っても海!
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海の中でのダイビング講習は、泣きそうなほど辛かった。でも、やり遂げた~!

めぎを指導してくれたのは、現地のマレー人。うちのドイツ人のシュノーケルのガイドをしてくれたのも、現地のマレー人。彼らと過ごしたのは全部で4日間。それは本当に濃い交流で、海の中の美しい光景と並んで、めぎたちの心にとてもとても印象深く残った。
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美しい花や珍しい鳥や綺麗な珊瑚礁やダイナミックな空など、被写体はいっぱいで、ボルネオは何度行ってもますます魅力を増すばかり。でもやっぱり、最も心に残るのは、人との交流なのかも知れない。

さてさて、いったい何の話から書こうかしら・・・


撮影: D600 + 70-300mm(F4.5-5.6)、Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)、Coolpix AW130
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セントラルマーケットの2階 [2016-17年年末年始 ボルネオ]

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ぼちぼちとこの冬のボルネオの話を書き始めようと思って写真を見ながら何の話から始めようかとあれこれ考えるのだが、どうもなかなかまとまらない。観光をした訳でもなく、写真を撮りに行った訳でもないのに、でも撮った写真は膨大で、そこに写っているものの全てから強烈な記憶が蘇るのだ。それをどう書いてよいものやら。

それで手始めに、一回限りの場所で、したがって続きがないのでまとめるのが比較的簡単で、でも非常に印象深い場所について書いてみることにする。それでもあれこれ思い出してなかなか筆が進まないので、ちょっとずつ。

その前にまずボルネオという場所についてだが、ボルネオは国ではない。島の名前である(別名カリマンタン)。世界で3番目に大きな島なのだそうだ(1番目はグリーンランド、2番目はニューギニア)。ボルネオ島は3カ国が領有していて、最も大きいのはインドネシア領、次がマレーシア領、そしてブルネイである。めぎが行ったのはマレーシア領のサバ州で、2週間コタキナバルに滞在した。下の地図は今日ご紹介する場所だが、マイナスをクリックし続けていただくと、まずコタキナバルが見えてきて、それからサバ州とブルネイが分かり(ブルネイはとても小さい)、さらにクリックし続けるとボルネオの3カ国の領土の大きさがご覧いただける。




滞在中、ほとんどV3と18.5mm(換算50mm)単焦点で撮影。一応D600と35mm単焦点やマクロレンズ、望遠ズームなどを持っていったのだが、2週間の滞在のうち持ち出したのはほんの2~3回で、いつもホテルに置きっぱなし。今までの南国リゾート休暇の経験から、暑くてフルサイズカメラを持ち歩く元気が出ないことは分かってはいたのだが、でもやっぱり一応持っていき、やっぱりほとんど使わなかったという訳だ。旅に出て、フルサイズカメラもあるのに1インチカメラに単焦点レンズ一本だけで撮影するなんて、ある意味勿体ないことよね・・・ヨーロッパでは常にフルサイズをぶら下げて歩いているのに、東南アジアは暑くて体力温存優先。お金はうちのドイツ人が担当し、めぎはお金も携帯もバッグも何も持たず、ただV3だけをぶら下げて出来るだけ軽く済ませたという感じ。それで十分撮れるという安心感と自信があったとも言える。たしかにV3は十分良い写りをして安心感に応えてくれたが、自信の方はただの自信過剰で、今回写りが暗すぎる失敗写真が多かった。どこかで眩しくて露出をぐぐっとマイナスにしたのを、その後気が抜けていて戻さなかったのだ。RAWでも撮っていたので、ある程度復元できたのだが。

さて、今日の場所だが、サバ州の州都コタキナバルのセントラルマーケット。そこは1階が市場で、野菜や果物がたくさん並んでいたが、写真を撮っていない。めぎたちが目指したのは2階のこんな空間。
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ここはいわゆるフードコート。非常に大きな空間で、屋根はあるが窓はない。向こうは海。
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その反対側はこんな歩道橋が延びているところ。
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ここになぜ来たのか・・・それは、3年前に市場に果物を買いにきてたまたまここに迷い込み、非常に印象に残ったから。めぎたちは今回ここへ、ホテルを出て一番最初に訪ねたのだった。今回滞在初日は夜中の到着、次の日はスーツケースが届かなかったので着替えが無く、うちのドイツ人などドイツから穿いていったコーデュロイのズボンしか無く、クーラーの効いたホテルでのんびり、そして2日目の夜にスーツケースを無事受け取って、滞在3日目の朝食後に最初に訪ねたのがここなのだ。ホテルからタクシーで15リンギット(約460円)。小綺麗なリゾートホテルとは全く異なる庶民のニオイ。
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つづく

撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
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広いフードコートで [2016-17年年末年始 ボルネオ]

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現在、年末年始のボルネオの話を連載中。

ここはコタキナバルという町のセントラルマーケットの2階。ホテルで朝食を食べてきてまだおなか空いていないけど、何か飲んでみようか・・・ネスカフェ、コピ、ティー、ミロ・・・どれにしよう?どれも日本円で30円くらい。
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うちのドイツ人はミロを、めぎはティーを頼んでみたのだが、こんなになみなみと。どちらも下に甘い練乳のようなものがねっとりと入っていて、かき混ぜなくても既に十分甘い。
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テーブルにはセルフサービスの水もあった。ちょっと怖くて飲まなかったけど。
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近くに座っている人を観察。この人は何か飲みながら新聞を読んでいた。
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この人たちは賑やかに話し合っていた。
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そしてこの人たちはなにやら餡まんのようなものを食べていて、うちのドイツ人がそれが売っているところをちょっと探しに行ったが見つからず、それはどこで買えるのか?と、この女性たちに尋ねたところ、売っているのではなく持ち込んだものだというようなことを身振り手振りで教えてくれた。
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そっか~残念、と諦めて甘い飲み物と格闘していたら、突然女性の一人がどこからか皿を調達してきて、どうぞ、と一つ目の前に。
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えええ~とびっくりして、おいくら?と聞くと、お金は要らないという(全て身振り手振りでコミュニケーション)。で、ありがたく頂戴し、食べてみた。中は東南アジアの味・・・ココナツかなぁ・・・?
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想像と違って冷たくて、残念ながらそれほど美味しくもなかったのだが、見ず知らずのイスラムの女性たちの大らかさと親切が心に残った。ここでこうして一日が始まって、彼らの一日ってどのように過ぎていくのかな。


撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
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コタキナバルを歩く [2016-17年年末年始 ボルネオ]

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現在、この冬のボルネオの話を連載中。

ここは、昨日ご紹介した場所からすぐのビルの中。3年前にもここに来て、日本でいえば40年くらい前の古い懐かしいショッピングアーケード街のようなところで髪を切ったのだが、その場所を訪ねてみるとそこは閉店してて、そのすぐそばに真新しいこんなショップが出来ていた。
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そこで髪を切ってもらう。まずうちのドイツ人から。
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その後めぎも切ってもらい、カット代は二人で40リンギットくらいだったと思う。換算すると二人で10ユーロ程度、日本円で1200円くらい。その店の入っているビルはこちら。




それからめぎたちはコタキナバルを南へ歩く。街並みはこんな感じ。
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上の写真をトリミング。このお兄さん、卵で何か準備中なのかな・・・
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近くの道路上で乾燥中のナマコと・・・
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タツノオトシゴ!これ、どうやって食べるのかな。
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そして、3年前に何度か訪れた食堂へやってきて、一休み。
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その場所はこちら。




お昼にこんなのを食べた。餡かけ焼きそばのようなもの。
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そこからさらに南へ歩き・・・と言っても暑いのでビルの中を横切り、道路を渡ってまたビルの中を横切り・・・と歩いて行ったのだが、ここはその一つ、新しいIMAGOというファッションビル。外見も中身もまるで東京のようなところ。コタキナバルもどんどん再開発されてて、今やアジアもどこに行っても同じような感じになってきたなあ・・・
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IMAGOはこちら。




そしてようやくIMAGOの隣のKK Times Squareに到着。いつもならファッションビルなどには近づかないのだが、今回歩いてそこまで行ったのはそのKK Times Squareの中にあるダイビングスクールに最後の手続きをするため。ドイツからそこにメールで申し込み、手付け金も振り込んでいったのだが、残りのお金を払い、さらに教科書を受け取る必要があったのだ。その場所は写し忘れちゃったけど。

そこからこんな運河のようなところの横を通って、ホテルに戻った。見えにくいけど、トカゲさんが向こう岸にいて、そこへもう一匹トカゲさんが泳いでいくところ。
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その場所はこの辺。すぐ先(地図上南、つまり下)に見えているステラ・ハーバーの方へ行く道へ曲がると、そこはもうホテルの敷地内である。




上から順番に地図を辿っていただければ分かるのだが、髪を切った場所からホテルまでそんなに距離はない。KK Times Squareからはもう目と鼻の先。しかし、歩くと暑くてもうぐったり。この日はこの後何をする気にもならず、ただラウンジで涼んで、部屋でのんびりして過ごしたのだった。


撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
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ダイビング講習へ [2016-17年年末年始 ボルネオ]

今日からまた年末年始のボルネオのお話を。

3年前にも行ったボルネオに再び行って何をするか・・・12月中旬、旅の直前にあれこれ話していたことは、例えば・・・前回訪ねたところで思い出に残っているところにもう一度行きたいね~とか、前回はずっと海の近くで過ごしたから今回はジャングルにちょっと入っていってみたいね~とか、3年前にシュノーケリングを堪能したあの島(その話はこちら)に行ってもう一度珊瑚礁やお魚を写したいな~とか。コタキナバルの思い出の場所は2週間の滞在中にきっと行くチャンスがあるだろう。ジャングルは、飛行機と宿を予約して準備万端。シュノーケルは特に事前に予約する必要はなく、ホテルのハーバーから島に渡ってシュノーケル三昧すればいいわよね・・・と話しつつ、あのときからずっとずっと懸案事項だった思いがまた甦ってきた。それは、ダイビング。

シュノーケルで見た海の下の世界があまりにも素敵で、ダイビングのライセンスを取ってもっと潜ってみたいな~という思いが湧いた3年前。ドイツにもダイビングスクールがあるのだが、仕事をしながらそのスクールに通うのはなかなか重い腰が上がらない。基本的にドイツはいつも寒いので、プールに行こうという気もなかなか起こらず。それに、ダイビングって結構命に関わる危険もあるので、まずは母国語で教わりたいな、という気持ちもあって、沖縄でチャレンジしたのが1年半くらい前のこと。しかしそのときには、風邪を引いて耳抜きが出来ず、調子が悪くて海に入って色々なスキルの練習をするのもしんどくて、途中で諦めたのだった。その話はこちらの記事の下の方

でも、ダイビングそのものへの興味が失せた訳ではなく、体験ダイビングをしてみたのがちょうど1年前の年末年始(その話はこちら)。そのときの感動は大きく、やっぱりいつかは・・・と思うように。でもその反面、あの耳抜きが出来なかったときの痛みや、様々な鬱陶しくちょっと怖いスキルの練習をも思い出し、二の足を踏んでいた。ライセンスというのは緊急時にどうするかのスキルを身につけて取るものなので、エア切れになった場合とか(水中で息が吸えない!)、水中でマスク(=ゴーグル)が取れちゃった場合とか、結構怖いことを想定してその時にどうするかを練習するのだ。中でも特に海の中でマスクを外して再び装着するというのがめぎにとっては非常に嫌なスキルで、あれをもう一度やるのか、と思うと、やっぱり体験ダイビングに留めておくのが良いんじゃない?と思ったりも。ドイツで時間を作って通ってみようかな、それとももう一度いつか日本で数日の集中コースを受けることにしようかな、と漠然と考えつつ時は過ぎ、沖縄で取った学科試験の有効期限(1年間)が過ぎてしまっていた。

で、今回ボルネオでシュノーケルだけじゃなくて再び体験ダイビングでもする?という話になったとき、そういえばダイビングのライセンス取ろうという話もしてたよね~と二人で思い出し、そこでうちのドイツ人が言ったのだ。今回ボルネオでライセンス取ろうよ、と。

ええええ~英語でですか!?そ、それは想定外・・・減圧症とか圧平衡とかの用語を勉強しなければならないことに加え、あの学科試験は選択式で、引っかけみたいな文章を読んで正しいのを選ばなければならなくて、と言ってもちゃんと勉強すれば誰でも受かる試験で日本語では簡単だったけど、それはそういう引っかけ問題は日本語でならパッと見で分かるからで、ドイツ語だったらまだしも、あれを、もうすっかり忘れかけた英語でですとぉ~~?ううううう・・・

しかし、うちのドイツ人はやる気満々。そんなの、よっぽどでない限り受からせる試験なのだから、パーフェクトである必要もないし、きっとインストラクターが手助けしてくれるはずだし、大丈夫、めぎは英語出来る!英語で発表したじゃないか・・・(10年前のある学会の話をそこで持ち出す・・・ああ~)などと言って、めぎにボルネオのダイビングスクールを探させた(なぜかめぎが探すハメに)。めぎは候補を2つ選び、まずは問い合わせ。○日から×日までの間で2人ライセンス講習の空きがないか、と。

そのスクールの1つは、この写真の左端に写っている島にある。この島はマムティク島。めぎたちが3年前にシュノーケルに通った思い出の島。そこに小さなダイビングショップがあったのを覚えていて、あそこに通いたいな、と思ったのだ。うちのドイツ人も懐かしく思い出し、あああそこ、いいね~とノリノリで、そこを本命に問い合わせ。その当時のマムティク島とダイビングショップの話はこちら
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しかし、そのスクールからの返事は非常に遅かった。しかも問い合わせた日程以外の日程を提案されたり、質問にも一部ちゃんと答えてなかったり。それに、費用が思いの外高かった。さらに、せっかくめぎたちのいるホテルにハーバーがあるのに、別のハーバーから行かなければならないという。ピックアップしてはくれるのだが、その費用も別。そして、講習日程は3日間で、そのうちの1日は学科講習。うーん、うちのドイツ人はともかく、めぎはあのスキルを2日でやり遂げられるとは思えない・・・ということで、懐かしのマムティク島での講習は見送った。そのマムティク島とダイバーズスクールのことについては、いつか日を改めて書こうと思う・・・3年間で変わり果てたその島のことについては、モブログでもちょっと触れたが、心の中に大きな悲しみとして残っている。

もう1つのスクールは上の写真の右に写っている大きな島にある。下の写真では島が複数重なっているように見えるが、それが全てつながっている。この島は非常に大きいのにリゾートが数件しか無く、そのリゾートホテルは非常にお高い上に宿泊客しか上陸できないというちょっと敷居の高いところ。しかしそのスクールはレスポンスが早く、質問にも的確に答えてくれた上に非常に親切でフレンドリーな印象。費用もマムティク島のより安く、めぎたちのいるホテルのハーバーから出発でき、基本3日間だが4日目が予備でついていて、3日で出来なかったら4日目がフリーで追加されるという。そして予約客しか渡らせないので、島を独り占めしたかのように習えるようだ。さらに、12月31日から1月3日までなら、今のところめぎたちしか講習への申し込みがないという!おおお~これよ!!!!ということで、このガヤ島という島のダイビングスクールに決定。
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スクールの場所はこちら。何度かマイナスをクリックしてガヤ島を右側のコタキナバルの街と比べると、その大きさが分かる。




さて、スクールを決定し申し込んだはいいが、めぎにとってはそれはつまりダイビング講習を受けると同時に英語レッスンを受けるようなもの。まずは内容をしっかり理解できるように、かつて沖縄で日本語版をもらった教科書を読み返しておきましょ・・・と、飛行機の中で、そしてホテルに着いてからも猛勉強。そんなこともあってめぎは今回、写真撮影どころではなかったのだ。250ページぐらいの教科書を読んで練習問題を総復習し、そのあとそっくり同じ内容の英語の教科書を受け取って、もう一度一から読み直してキーワードとなる単語を覚え、練習問題をこなす・・・そんなことをして12月23日から30日までの一週間を過ごした。英語のを受け取ったのは26日で、めぎは27~29日のジャングル滞在にもその教科書を持ち込んで勉強した。全く何しにボルネオまで行ってるんだか・・・
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休暇に来てなんでこんなに勉強しなければならないの・・・?と何度も投げ出しそうになりつつ、でも踏ん張ったのは、うちのドイツ人と同時にライセンスを取りたかったから。彼がここで取っちゃって、私があとでドイツか日本でやり直しなんて嫌だ、絶対にここで取る!と負けず嫌いのめぎは本当に必死だったのである。その間うちのドイツ人も英語の教科書を一通り読み、一応練習問題に目を通していたようだが、めぎほど熱心ではなく、まあなんとかなるだろうという感じだった。この辺り、個人的な性格の差とも言えるし、英語力の差とも言えるが、今思えば、一度チャレンジして挫折して再び挑む者と、まだその実態が分かっていないお気楽者との差とも言えたかも知れない・・・
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さて、12月31日がやってきた。うちのドイツ人はウキウキ楽しそうに迎えの人とお喋りしていたが(この歳で新しいことにチャレンジするのはなんて楽しいことだろうかとかなんとか)、めぎは相当にブルーだった。ああ、これから英語。ああ、これからあのスキルの訓練・・・で、島に渡る船の中で、うちのドイツ人に告げた。
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め「もしめぎが途中でギブアップしても、気にせず最後まで受講して良いからね。」
ド「もちろんそうするよ♪ めぎも、自分がギブアップしても、最後まで続けてね♪♪」

このとき誰が想像できただろうか、最後の結末を(ちょっと英文直訳みたいな文章♪ちなみにドイツ語でもそういう言い方をする)。めぎはこのとき、自分がギブアップする可能性を6割くらいと読んでいた。あの海の中でマスクの中に水をわざと入れてクリアするとか、マスクを取り外して再び装着するとか、あれがやっぱり出来ないかも知れない・・・そして、自分からギブアップしなくてもギブアップせざるを得ない事態が起こる可能性を、9割と見ていた。なにしろめぎはダイビングライセンスの前提条件の一つである「10分間海の上に浮かび続ける」なんてことは経験したことがないので、それが出来なくてあっけなくさようならかもと思っていたのだ。

大晦日のこの日、ファンダイビングとシュノーケルに申し込んだ人たちがいて、船には15人くらい座っていた。
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10分くらいで島に到着。ここがめぎの通ったスクールである。これを撮ったのは今回水中撮影用に買った防水カメラで、撮影は3日目。最初の2日間は写真どころではなく、思いついたときにスマホで撮影。枚数は非常に少ない。
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上陸すると、そこが島だということをすぐに忘れそうなジャングルが後ろに控えていた。中庭にもこんなに植物が茂る。この島に来たことのある人たちはすぐにそれぞれの準備に取りかかり(リピーターが多かった)、初めての人たちはまず島の概要のオリエンテーション。その後、めぎとうちのドイツ人のダイビング講習が始まった。
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つづく


撮影: Xperia Z1、AW130
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ダイビング講習の1日目 [2016-17年年末年始 ボルネオ]

昨日から年末年始のボルネオでのダイビング講習の話を連載中。

ここはめぎがダイビング・ライセンス講習を受けたダイビングショップ。この丸いのは、ボルネオの少数民族のものなのだとか。ただのオーナメントなのか、ここのオーナーがその少数民族の出身なのかは、ナゾ。
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大晦日のこの日、ダイビングに訪れていた人たちは約10名。ダイバーたちって超体育会系で、正直めぎは場違いって感じ。うーん、どう考えても、あの人たちの仲間入りが出来るような気がしない・・・
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ここでダイバーズログブックというのをもらう。受けたトレーニングや行ったダイビングの内容を記録するもの。右は教科書。講習が全て終わってから写したもので、ちょっと濡れたりしたので既にかなり年季が入った雰囲気。なんとなく、めぎの努力の象徴のようでとても大事なものだ。
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さて、めぎたちのインストラクターは非常に親日で、アニメのワンピースが大好きだというおじさん(めぎはワインピース見たことないんだけど、ドイツの学生・生徒たちはみんなよく知っている・・・マレーシアでも有名なのね)。減圧症の話の時に、わざわざワンピースのそのシーンを見せてくれたり。めぎより一回り若いのだが、テレサ・テンとか五輪真弓の歌を歌ったりして、妙におじさん臭い。これまた古い表現だが、妙にひょうきんでもある。まずはおずおずと知り合いながら学科講習から入り、5つのセクションのうち1つめが終了。心配の英語も予習のおかげで問題なく、確認クイズも合格。これがログブックに記入された終了のサイン。
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終わったところで限定水域講習に突入。空気の入ったシリンダー(スクーバータンク=空気ボンベ)にBCDという浮力を調節するベストのような形の器材を取り付けるところから。そしていろんな装置の名前の復習。そして重いウエイトベルトをした上に重い器材を背負い(全部で25kgくらいかな)、30℃の暑さの中をこの浜辺から遠浅の海を向こうまでひたすら歩いていく・・・これが辛かった。そうそう、沖縄でも、これが辛かったのよね。暑いし、重いし、こんなの背負って入るなんて楽しくも何ともない!という気分になる。まあ体力がないということでもあるのだろうけど。
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シリンダーとBCDという浮きベストはちょっと遠いけどこんな感じ。
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シリンダーの大きさはこれでお分かりいただけるかしら・・・1本15kgくらい。
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重くて重くて、こんなことしたくない~と思いながらよたよた歩いていたが、胸くらいまでの深さまで来ると重さは気にならなくなる。波で足が取られるが、まずは背の立つところでスキルの練習。この日の限定水域講習でしたことはこちら。分かりやすいように日本語でアップするが、これは沖縄でもらったトレーニング・ログブックから。いくつかやったことはあるのだが、全部終わらなかったから何にもチェックがついていない・・・ちょっと悔しい記録。トレーニング・スキルの内容は万国共通で、めぎはこれに再び挑戦なのだ。
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↑これの左側下から2番目に出ている「部分的に水の入ったマスクのクリア」というのがこのセクションのめぎの難関。ダイビング中にマスクに水が入ることがあるので、それをクリア、つまりマスク(ゴーグル)の中にわざと水を入れて、その水を外に出す訓練をしなければならない。水中でマスクから水を出して空気を入れるにはどうするか・・・それは、ちょっと上を向いてマスクの上を手で抑え、鼻から息を出して水をマスクの下から外へ吹き飛ばすのである。空気はマスク内でもまず上へ行くから、水が下へ押し出されるという訳だ。ここで最も難しいのは、鼻から息を吸ってはいけないと言うことである。鼻から吸うと当然水を吸い上げることになるからだ。しかしそれが非常に難しいし、下手するとパニックになる。めぎはこれが沖縄でクリアできなかったのだが・・・と言うか、マスクに水を入れるというのがどうにも嫌でギブアップしたのだが、今回はここに至るまでに何度もイメージトレーニングしてきたので、なんとかやり遂げることが出来た。おお!これはいけるかも!?

と思った矢先、うちのドイツ人が上手く出来ないと言いだした。口から吸っても鼻からも吸い込んでしまうというのだ。あらら。何回か練習し、どうやらなんとかクリア出来たらしく(インストラクターがOKと言ったので)、続けてその他のスキルの練習。そして、そのまま海底を這うように泳いで少しずつ深いところへ。いつのまにか限定水域からオープンウォーターの講習に突入した模様。そこでもいくつかのスキルをやらされる。その内容はこちら。(限定水域というのは水深3mくらいまでの穏やかなところで、めぎたちは海だったが都市のスクールではプールでやる場合が多い。オープンウォーターというのは、上に何もない水域のことで、水深も5~18メートル。普通は海で行うので、日本語で海洋実習と訳しているのもある。めぎが取ろうとしているライセンスはオープンウォーターので、例えば海の中の洞窟とか沈没した船の中とかに入りたい場合はさらに別の資格を取る必要がある。)
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ここで、またもや「少し水の入ったマスクのクリア」をやらされる。浅いところで自信を得ためぎはすぐに成功!な~んだ、やり方が分かればたいしたことないじゃない、と思いきや、うちのドイツ人は・・・あ~れ~~~!どうやら水を吸い込んだ模様で、あっという間に海上へ上がっていった。おお~~昇って行っちゃう~~~インストラクターのおじさんは、手で「ここで待て」とめぎに指示し、追いかけて昇っていった。ありゃりゃ・・・何という事態。大丈夫かしら、うちのドイツ人。それにしても海底でめぎ一人って、凄いこと!耳も痛くないし、マスククリアも出来たし、わたし、いけるかも・・・それにしても結構長いなあ・・・上を見上げるとぼんやり二人の影が見えるような幻のような。ああ、このシーン、写真撮れればよかったな~ここ、何メートルくらいなのかな。うちのドイツ人、もう戻ってこないのかな・・・と思っていたらインストラクターだけが戻ってきて、上へ行くよ、と合図される。でも、浮上はうちのドイツ人みたいな大あわてではなく、然るべき速度で。上へ行くとうちのドイツ人はもう落ち着いていて、普通に浮かんで泳ぐことが出来ていた。鼻から水を吸ってしまってパニックになったとか。ああやっぱりね。まあでも、大丈夫だったようね。

これで午前中の講習はお仕舞いとなり、泳いで戻る。浅瀬に来ると今度は歩かなければならない・・・それがまた大変。だってシリンダーが重いし、浅瀬は足が取られる。よたよたで足の進まないめぎを見かねてインストラクターさんはめぎの器材を担いでくれたが(細くて小柄なのにシリンダー2本担げちゃうって、流石鍛えている男ね~)、うちのドイツ人は自分で運ばねばならない。それが彼には結構応えた模様・・・我々、ホント運動不足で体力無いのよね。

さて、やっと昼食に。お昼はバイキング。と言ってもこのお皿に載っているメニューしかないけれど、お代わりは十分。お昼休みもビデオを見せられ、次に習うスキルの確認をする。
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ここでログブックのサイン。めぎは限定水域1を終え・・・
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オープンウォーター1も終えた模様。
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そしてオープンウォーター1の詳細も。7.6メートルの深さに21分いたようだ。
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うちのドイツ人のログブックは、このオープンウォーター1が空欄のままだった。彼はマスククリアが出来なかったから、このセクションを終えられなかったのだ・・・明日もう一度やるよ、とインストラクターが言い、はーい♪と元気に答えたうちのドイツ人。まあ明日もう一度やればなんとかなるだろう。めぎだって出来たのだもの。でもやっぱり、初めてやるとこのマスククリアってキツイのね。いきなり出来ないのはめぎだけじゃないのね・・・とちょっと一安心。

お昼休み、ダイバーたちも一緒に昼食を取り、一休み。中国人とオーストラリア人が多かったが、一人フランス人も。右側のテーブルにこちら向きに座っているキャップを被って青地に黒の模様の短パンを穿いているのがめぎたちのインストラクター。英語ぺらぺらのマレーシア人というか、ボルネオ人である。ムスリムで、奥さんの写真はしっかりベールを被ったものだった。小さいお子さんがいて、お父さんは頑張って働かねば、というところ。以前は陸上競技をやっていたそうだが、足を痛めてダイビングに転向したそうだ。人に歴史ありという感じ。
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さて、昼休み後は過酷なものが待っていた・・・それはトレーニングではなく、出来るか否かのチェックなのだが、まず、この桟橋の先端から海へ飛び込む。飛び込むと言っても競泳のような飛び込み方ではなく、足から下へ落ちるタイプ。しかし、それがまずものすごく怖かった・・・写真で見るとそれほど高さがないが、海面まで2メートルくらいで、上から見るととても高い。飛び込んだ直後の呼吸などを必死にイメトレし、決死の思いで飛び込んで、大成功。
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そしてそのあと、水泳のチェック。ゆっくりで良いのだが、休まずに200メートル泳ぐか、300メートルシュノーケルで泳ぐかが出来なければならない。うちのドイツ人は水泳が得意なので、さっきの鼻から水吸い込み大騒ぎはどこへやら、涼しい顔であっという間に泳ぎ終わって休憩。めぎは200メートル泳ぎ続けることは出来ないので300メートルシュノーケルの方を選び、必死にクリア。なんとかできるとは思っていたものの、実際に300メートルシュノーケルで泳ぎ続けるということはしたことがなかったので、初の快挙である。しかしそのあとに最難関が待ち受けていた・・・10分間上向きに浮き続けなければならないのだ。背泳ぎのように上向きになって、シュノーケル無しで、もちろんライフベストも無しでただ浮いていろと言う。めぎは背泳ぎが苦手で・・・というのは、それこそ下手すると鼻から水を吸っちゃうから・・・10分間も浮いて呼吸出来るとはとても思えなかった。うちのドイツ人にはものすごく容易いことで、背泳ぎほど楽なものはないなどと言っている。海なんだし、何をしなくても浮いていられるとも。そんなこと言ったってぇ~ううううう・・・しかし、インストラクターのおじさんが凄く上手くコツを教えてくれて、めぎは楽に浮かぶことにすんなり成功し、そのまま10分間カウントしてもらったのだった。おおお~何という快挙!さらにそのあと、素潜りチェックもあったのだが、素潜りなど全く出来なかっためぎにそのコツを伝授してくれて、ほんの少し潜ることが出来たのだった!!インストラクターさん、凄い~~あなたは神様ですぅ~~めぎ、どこまでもあなたについていきます!

このときつくづく思ったが、師によってこれほどまでにやり方も達成度も違うものなのだ。沖縄では若い体育系バリバリのお姉さんが担当してくれたのだが、彼女にはスポーツ音痴のおばさんめぎが何に躓き、何が難しいのか、全く理解出来なかったし、理解しようともしなかった。ただ、できますよ~できますよ~もう一度やってみましょう~と言うだけなのだ。しかしこのインストラクターのおじさんは、めぎより一回り若いと言ってももうすっかりおじさんで、見たところ酸いも甘いも色々経験しているようで、人の立場に立てる。待つことも出来るし、その人に合わせて的確なアドヴァイスをすることも出来る。うーん、凄い。教える者はこうであらねば。この件につき、あとからうちのドイツ人に聞いた話だが、インストラクターさんは、めぎが是が非でも絶対にマスターしたいと言う意欲に燃えていて、だから教えることが出来たのだ、と言ったのだとか。たしかに、生徒の意欲にも大いに因るわよね~師というのはその意欲にちょっと手助けするだけでいいのよね。ホント、教える者はこうあらねば。

なにはともあれ、めぎにとって恐らく最難関のこの10分間サバイバルフロートというのとスキルのマスクの水クリアをパスして、これはいけそう!いける!!と思った一日目だった。めでたく300メートルと10分間もサインをいただけて、もうめぎは怖いもの無し。
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こうして講習一日目が終了。船でハーバーまで送ってもらい、ホテルに戻り、シャワーを浴びてラウンジで夕食。この日は大晦日でカウントダウンパーティーがあり、かなりへろへろだったけどそれにも一時間ほど行ってきた。
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以上が一日目の顛末。二日目に続く。

撮影: Xperia Z1、AW130、Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
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ダイビング講習2日目 [2016-17年年末年始 ボルネオ]

現在、年末年始のボルネオでのダイビング講習の話を連載中。

講習2日目は2017年1月1日元旦。この日、島に渡るのはめぎたちだけだった。
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めぎたちだけのためにお迎えの人が働いているのは申し訳ない気がしたが、ついでになにやら運んでいるみたいだったし、この日程は彼らの方からの提案だったのだからまあいいのだろう。前日のカウントダウンパーティー疲れでみんな二日酔いダウンしている元旦は、普通は誰もダイビングになど来ないのだろうが、その間に稼げるならば、ということなのかもしれない。そう言えばめぎたちを担当しているインストラクターはムスリムだし、お酒は飲まず、新年カウントダウンすらしないのかも。
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島に向かう船の中で、めぎはこれからの講習でどこまで行けるかやっぱりちょっと不安でブルーだったが、そのブルーさは最難関をクリアしたので前日の朝ほどではなく、どこまでいけるかな・・・いけるところまで頑張ろう、という感じだった。うちのドイツ人は海も船も大好きで上機嫌で、あのマスククリアは出来ないかも知れないけれど・・・なにしろ口から息を吸ってもどうしても鼻からも吸ってしまうのだから、どうして良いか分からない・・・でもまあもう一度やってみよう、という感じだった。でもさ~ゴーグル無しで泳げるんだし、つまり顔や目を水中に入れても気にならない訳だし、海で200メートルゴーグル無しでさくっと泳げるんだし、10分間何の不安もなく浮いていられるんだし、素潜りだって何の苦労もなく出来るんだから、まあ大丈夫でしょ・・・
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ハーバーとホテルが遠くなっていく。ちなみに配られたチケットに書かれていたこのガヤ島送迎チケットのお値段は14リンギットもしない。日本円で言えば350円程度だ。これは非常に印象に残った。というのは、ホテルのハーバーで直接どこかの島に渡る往復チケットを買うと、平均60リンギット(約1500円)もするからだ。そちらは島の往復だけで、さらに入島料が10リンギットかかるし、何という観光客価格。彼らは本来14リンギット弱のところをそんなにマージン取ってるのね。
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そんなことを話しているうちに船はまたガヤ島の例の場所までやってきた。ああ、またここで潜ってスキルの練習するのね・・・一気にブルー度が増した。お正月なのに辛いスキルの練習。ううううう。
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さてこの日、まずは学科講習。宿題だった問題の答え合わせをし、大事なポイントの説明を聞き、ビデオを観て、確認テスト。この日はセクション2と3が終了。予習バッチリだったしね。
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それからまた海へ。この日は例の波止場の先端にシリンダなど器材が用意されてあって、めぎたちが運ぶ必要がないようにセッティングされていた。めぎたちがあまりにも体力無いのを見て、少し楽にしてくれたのかしら。波止場で器材装着の復習をしながら準備し、先端からまた足から落ちる形で下へ飛び込み。前日に器材無しで経験済みだったとは言えまたちょっと怖かったが、もう何でもあれという感じでざっぶーん。めぎはどんどん強く図太くなっていったというか、やれと言われたことをちょっとイメトレする時間をもらってよしっと心を決めてチャレンジし、一発成功という感じになっていた。これは、インストラクターさんの教え方が上手かったおかげなのだが、だから彼を信頼出来たからかも知れないし、やり遂げたいという意識が強かったからかも知れない。

さて、飛び込んだところから泳いで外海に出たところで、うちのドイツ人が突然「悪いけど自分はギブアップする」と告げた。ええええ~!そ、そんな・・・あんなにやる気いっぱいで煙草までやめて臨んだのにですか!?・・・なんでも、この重い器材を背負って飛び込んだ時点で、もうこんなことはしたくない、と悟ったのだとか。器材なしであんなに自由に泳げるのに、器材があれば波があっても浮いていられるし呼吸も出来てもっと自由に泳げるのに・・・でもうちのドイツ人は、シリンダからの空気を吸うレギュレーターに馴染めず、どうしても鼻から息を吸ってしまうこと、こんな器材を背負って飛び込むだけでもうパニックになりそうで、それ以上スキルの練習をする意欲を無くしたのだという。あ、その感覚、めぎの沖縄のときと同じ・・・やっぱり、このダイビング講習で何をするか事前にちゃんと知って覚悟が出来ていなければ、やり遂げるのは結構辛いのよね。

「そうですか・・・」ダイビングをするか否かは本人が決めるべきことなので、インストラクターも「もう少し頑張ってみましょうよ」などとは全く言わなかった。今思えば、もし昨日の浅瀬のスキル練習の時にもう少し時間をかけてうちのドイツ人にマスククリアの練習をさせ、レギュレーターでの呼吸にも慣れ、なんだ簡単だ、と思ってから深いところに移動していれば、もしかしたら大丈夫だったのかも知れない。でも、水に慣れてて泳ぎの得意なうちのドイツ人にこんなことが起こるとはインストラクターさんには想像出来なかったのだろう。でもめぎは・・・せっかくあの嫌なマスククリアも出来るようになり、せっかく最難関の10分間フロートも合格し、これで終わりにするなんて勿体ないことは出来ない。悪いけど、私はもう少し続けてみるわよ。

もちろん!ごめんね。頑張って!

と言ってうちのドイツ人は陸へ上がっていった。その後めぎは限定水域のセクション2を行い、引き続き難関の「全部に水の入ったマスクのクリア」「マスクの脱着とクリア」「マスクなし呼吸」をも合格。スキルの練習はどれも楽しいものではなくハッキリ言って不快なことばかりだが、もうこうなったら(うちのドイツ人がやめちゃったから)どうしても終わらせる必要はないし、出来るところまでやろうという気持ちで臨むとそれなりに淡々と進む。エアが無くなるという仮設定の経験もし、なるほど、こうなるのか・・・と大変ながらも興味深く練習。
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それからお昼休憩。うちのドイツ人は清々しい顔で寛いでいた。何をすることもなく、セルフサービスのコーヒーなど飲みながら、熱帯地方の鳥の声や海風を楽しく堪能していたらしい。なんだかいいなあ。

見渡してみると、このダイブショップの近くには簡素な宿泊施設もあった。あの行きの船に積まれていた飲み物や食料などはここで使うためのものなのね。いつかここに泊まってダイビング三昧するのも良いなあ・・・あ、でも、うちのドイツ人はもうライセンス取らないのよね。うーん、二人でダイビング三昧の休暇の夢はもう無理かしらね・・・
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午後にはまたここから海に入り(このときは飛び込まず階段を利用した記憶)、限定水域3とオープンウォーター2をやったように記憶している。記憶が定かでないのは、慣れてきたからでもあるし、もしかしたら疲れてきたからかも知れないし、一つ一つはそれほど難しくはないが次から次へと新しいスキルの練習があって、そのどれもがそんなに楽しいものではなく、それを独りぼっちでクリアしていかなければならなくて、この午後がめぎにとって意外に辛くて、ただ終わらせるために次々とこなしただけだったからかも知れない。そして、基本的に水中だからそんなに長い時間ではないが、インストラクターさんと一人で会話しなきゃならないのも結構大変。うちのドイツ人がいれば、彼がずっと会話しててくれて、めぎは聞いているだけで済むのになぁ。ホント、まさに英語のインテンシブコースを受けに来たみたい。インストラクターさんは親切で面白くて、お喋りするのは楽しかったけど、でもめぎ、もうへとへとだったから。
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やったことは、限定水域3ではこんなこと。水面でウエイトシステム脱着というのがなかなか大変だった。まずはウエイトのベルトを外し、落とさないように気をつけながら、自分の上に載せて自分がぐるぐる水面で回転しながらウエイト(ベルト)を装着する。
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オープンウォーター2ではこんなこと。中世浮力がちょっと体得出来たのは楽しかった。ここで最もしんどかったのは、水中でエア切れになったという想定で浮上し、水面でオーラルで浮力装置に空気を入れるというもの。もうへとへとなところで自分の浮力だけで海の波に呑まれつつ必死に息を吸い込んで全身を包む大きさの浮きベストを膨らますというのは、本当に大変である。
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この日は11.8メートルのところに37分いたらしい。
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限定水域の水中時間は記録されないので、全部でいったい何分潜っていたか分からないのだが、うちのドイツ人は、ずいぶん長い間潜ってたね~凄いね!といたく感心していた。

そしてまた終わったことにサイン。
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ここまで終わると、スクーバダイビングのライセンスが取得出来たのだという。ここで辞めても、一つライセンスを持って帰れる。ああ、もうやめちゃおうかな・・・そう思うほど、へとへと。もうあのスキルの練習、嫌。
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この日、帰りの船でめぎはくたくただった。ここまでやったからには、あとにどんな辛いスキルがあっても最後までやり遂げよう、とは思っていたのだが、あと1日で全て終わるとも思えず、予備日も使ってあと2日もあんな辛いことをしなければならないのかと思うと、もうどうでもいい、明日は寝ていたい、と思うほど疲れていた。うちのドイツ人が途中放棄したことなどもう何のフォローも出来ないほど、自分自身のことでいっぱいいっぱいだった。だから帰りの船の写真もないし、ホテルのラウンジでの夕食の写真もない。それでもめぎはホテルで最後の学科の予習をし、へたり込むように就寝したのだった。なんというか、もうやめても問題はないのだけど、でもでもここまでやったんだから、という思いが強くて。凄い元旦だったなあ・・・方やうちのドイツ人は、途中放棄は残念だけど、でももう十分、次の日はシュノーケルをして一日過ごせるようにダイブショップで交渉したから時間も有意義に過ごせるし、めぎ、気にせず最後まで頑張ってね~と上機嫌であった。


つづきはまた来週に。

撮影: Xperia Z1
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ダイビング講習3日目の始まり [2016-17年年末年始 ボルネオ]

今日からまたダイビングのライセンス講習のお話を。

大晦日から始めためぎのダイビングへのチャレンジは、1日目に多くの難関をクリアし・・・英語で受けるという難関を予習でクリアし、海面の1~2メートル上から飛び込むという難関を決死の思いでクリアし、マスク(ゴーグル)に水を入れて水中でその水を外に出すという難関を練習でクリアし、10分間上向きで浮き続けるという難関をインストラクターさんの的確なアドヴァイスでクリアし・・・2日目の初っ端でうちのドイツ人がギブアップするという想定外の最難関も意地でクリアし、お正月を祝うどころではないくたくたよれよれの元旦を過ごしたところまで既にご紹介した。今日から3日目のお話に突入。

1月2日の朝、いつものように朝6時半からラウンジで朝食を取りながら、ああまたあそこで辛いスキルの練習をするんだな・・・とどんよりしていためぎ。この日はもう全然行きたくなかった。
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行きたくないけど、でも、ここまでやったんだから最後までやらなきゃ!と自らに鞭打ってやってきたガヤ島のいつもの波止場。ここ、もう何回往復したか分からない。
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浜辺で寝ころんでぼんやりしていたいな・・・なんて思いつつ、まずは学科講習の4と5をこなした。学科に関してはうちのドイツ人も引き続き参加。お金も払ってあるんだし、学科だけでも終わらせておけば、実習だけドイツでやるということも出来るよね、と。ドイツでゆっくり、通いで少しずつ波のないプールで練習したら、マスククリアも出来るかも知れないよね、と。
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学科講習が終わったところで、うちのドイツ人はガイドと共にシュノーケルへ。ウキウキでかけるうちのドイツ人。いいなあ~・・・めぎは容赦なく重いダイビング器材を背負って海へ。この日はまず限定水域の4を。
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4にもまたこれでもかとあれこれ嫌なスキルがあった。「水面でスクーバ・キットの脱着」というのは、そんなに難しくはないが非常にめんどくさい。「マスクなしで泳ぐ」というのは実際何メートルだったか何分だったかもう覚えていないが、水中でマスクを外し、しばらく泳ぎ、その後またマスクを水中でつけ、水をクリアするというものである。鼻をつまんでていいよ、と言われていたが、つままないと結構怖い。うちのドイツ人じゃないけど、鼻で息しちゃいそうなんだもの。

それから、この日の最大難関は「フリーフロー・レギュレーター呼吸」。レギュレーターというのは水中での呼吸器だが、それが壊れて空気がフリーフローした場合に、漏れる空気を水中で吸ってそれで呼吸するという、なんだかとてもあり得ない話である。フリーフローするとレギュレーターを咥えていては普通に呼吸出来ないので、レギュレーターから口を少し離して漏れてくる空気を吸い込む、と言うのだが、それを説明されても、空気と共に水も吸い込んじゃいそうな気がする。本当に出来るのか?半信半疑でとても水中で一発勝負する気になれず、インストラクターさんに待っててもらって、海面で一度やってみる。ほうほう。こんな感じなのか・・・次に、顔だけ水中に入れてやってみる。ほっほ~ほんとだ、できるわ~水を吸い込んだりしないで呼吸出来るのだ。いや~面白いわ、これ・・・と、海面で浮きながら一人数回トレーニングをし、意を決して水中に潜り、このスキルをクリアしたのだった。

今思えば、めぎはダイビングの個人レッスンを受けていたようなもので、本当にラッキーとしか言いようがない。一人のインストラクターに最大4人までで講習をするそうで、別の日程なら知らない人と一緒だったかも知れないのだが、大晦日からの日程を選んだおかげで申し込みはめぎたちだけで、うちのドイツ人がギブアップした今や、生徒はめぎ一人。インストラクターさんを独り占めして、めぎは自分のペースでやらせてもらっていた。疲れたときや出来ないときやまだ決心がつかないときは臆せず待たせ、出来る!と自分で思ってからチャレンジ。そういうのは、他の人がいなくて気兼ねが要らなかったから出来たとも言えるわよね。インストラクターさんも、またかよ~とか、のろいな~といったシグナルは全く出さず、非常に忍耐強く待っててくれたので、とても助かった。こういう「待つ」能力は、教える者にとって最も大事なことだわね。めぎも見習わなくちゃ。

その他、着底しないとか、水底に触れないとか、ホバリングとか、珊瑚礁の上で珊瑚に触れずにダイビングするためのスキルを練習し、4は終了。

そして限定水域5へ突入。
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今度は水中でスクーバ・キットとウエイトの脱着。ああ、ホント、めんどくさい。でも、だんだんと慣れてもきて、あまり綺麗な着方じゃないけどなんとかクリア。海底に沈んでいる船とか、岩とか、隠れている魚とかを見てちょっと楽しんで浮上。

ここまで終わったところで海から上がって休憩。シュノーケルチームも同時に休憩。うちのドイツ人は感動でエキサイティングしている。素晴らしい珊瑚礁だったらしい。いいわね~めぎはまだ珊瑚礁なんて見てないわ・・・

休憩が終わると、今度はファンダイビングチームとシュノーケルチームと一緒に船で海へ!
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サピ島沖だったかマヌカン島沖だったかもう全く思い出せないが、その辺りでまずファンダイビングチームを下ろす。6~7人にガイド3名。見ていると、器材は全てダイブショップの人が準備万端整えていてくれてて、自分でセットする必要は全くないようだった。みんな、船の上で背負うだけだったのだ。そうか、ライセンスを取れば、あとはこうやって準備してくれるツアーに参加すればもう自分で用意する必要がないのかも。もっと上のライセンスを取るならまだしも、ただレジャーでダイビングするだけなら、ショップの人がちゃんとやってくれるものなのね、きっと。
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みんなが順番に海へ入っていき、そこから少し離れたところへ船で移動。今度はシュノーケルチームを下ろす。シュノーケルはうちのドイツ人と、もう一人中国人の女性の二人きり。この女性は、ご主人がダイビングに参加しているというパターン。あ、うちと似てる。それにガイドが一人ついて、贅沢なひとときだったらしい。
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そこからまたちょっと離れたところでめぎのオープン・ウォーター3が行われた。さて、ここで最初の難関は、ボートから後ろ向きにでんぐり返しして海に入る、と言うか、海に後ろ向きに落ちる、というものである。こ、怖いよ~~おんおんおんおん・・・この撮影はインストラクターさん。めぎのカメラAW130をお渡しし、色々撮ってもらった。
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つづく。

撮影: Xperia Z1、AW130
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ダイビングらしいダイビングの経験 [2016-17年年末年始 ボルネオ]

現在、ボルネオでのダイビング講習の話を連載中。

めぎ、意を決して後ろへでんぐり返し!
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↑マスクが衝撃で外れないように前後を手で押さえ、レギュレーター(呼吸器)を咥え、フィンが船の手すりに当たらないように足を交叉して。でんぐり返しと言っても実際は回転はしてなくて、背中から落ちる感じ。

ばっしゃーん!!
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ぶくぶくぶくぶく・・・

できました~~パチパチパチ♪ こんな風にOKサインを出すのもスキル練習の一つ。安全のため、相手と常に身振り手振りでコミュニケーションしなければならないのだ。
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使ったカメラはニコンのAW130というコンデジ。30mまでハウジング無しでOKという優れもの。今回の旅のために新しく買って持ち込んだ。ハウジングを買ってもっと良い写りの写真撮りたいな~と思うけど、それはダイビングが上手くなってからね。旅の前にはライセンスが取れるかどうかも疑わしかったので、お遊びカメラでお茶を濁すことに。と言ってもAW130はお遊びにしては十分優れものだけど。

さて、オープン・ウォーター・ダイブ3の内容はこちら。
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ここで水中コンパスの使用を実践。コンパスをセットし、行きたい方向へ移動し、また戻ってくるというもの。それからまたもやマスクの脱着。もうかなり慣れたけど、やっぱりこのスキル、嫌い。

水中でのめぎ。ホバリングしているところ。
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それから少し探検。こんなお魚?も。海の下は本当に美しい珊瑚礁。やっとダイビングらしいダイビングが出来るようになって嬉しいな。でもまだ、写真撮影どころじゃないけどね。
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そうこうしていると、マスクが曇ってしまって、よく見えない・・・油膜はインストラクターさんがしっかり落としてくれたのでもう無いはずなのだが、鼻で息を吐いちゃってるのよね。うーん、どうしよう・・・と思っていたら、水中でマスク脱着スキルをやると、一気にまたよく見えるようになった。そうか、水中で眼鏡が曇ったら、わざと水を入れてクリアすればいいんだわ。このスキル、そういう風に使えるんだわ・・・そう言えば、インストラクターさんもよくそうしているわ!この件に関しては、ダイビング前にしっかり曇り止めを塗ればいいのだろうが、講習中は曇り止めを塗ってなかったのだ。と言うのも、インストラクターさんはそんなの使ってなかったし、塗ったりする暇もなかったし。そう言えばこのダイビングショップでは曇り止めを塗るなんてことをしている人は見かけなかったな。お国柄かしら。

なんだかあっという間に時は過ぎ、浮上して水面で再び器材の脱着をやらされて、ようやく船へ。
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そしてうちのドイツ人たちシュノーケルチームをピックアップし、さらにファンダイビングチームもピックアップし、お昼休憩へ。
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3では16メートルまで潜ったのね~35分も潜ってたのね。
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残念ながらお昼の写真は全く撮っていない。が、お昼を食べていたときにインストラクターさんがめぎにこう告げたことは鮮明に覚えている。

イ「海の実習はあともう一回だけ。最後の一回はスキルなし!」
め「ええっ!?明日は・・・?」
イ「明日はフリー。ホテルでのんびりできるよ~」
め「でも、スキルは・・・?全部終わったの?」
イ「ぜ~~~んぶ終わった。あともう一回は、是非是非ただただダイビングを楽しんで。」

え~~~~~~!!!!!もうあのスキルがないなんて!!!

今、記事を書きながら一つ一ついつ何をやったかを思い出し、確かにスキルがこの時点で全部終了していることが分かるのだが、やっていた間はめぎはただ言われたことを次々こなすのでいっぱいいっぱいで、どこまで終わったか、あと何が残っているかはもう全く把握していなかったのだ。いつの間にスキル終わったの・・・?めぎはもう本当にあの嫌なスキルをやらなくて良いの~?わたし、ホントにこれでもうライセンスとれるってこと!?きゃ~~~~それは、なんと、突然開けたパラダイス♪ 世界はバラ色。海もバラ色に見えるほど。

そして最後のダイビングへ出かける時間になった。


つづく


撮影: AW130
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最後のダイビング [2016-17年年末年始 ボルネオ]

現在、年末年始のボルネオでのダイビング講習の話を連載中。

とうとう講習最後のダイビングへ。また船でお出かけ。まずはファンダイビングチームを降ろし、シュノーケルチームも降ろし・・・
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めぎも海へ。ほら、ホバリング♪
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ニモさんにも会いました~♪
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ライトがないので暗い写真ばかりだけど。水中では、コンデジのフラッシュだけでは限界が。
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綺麗だけど危ない生物もいっぱい。刺激しないようにしつつ近づいて撮るというのは難しい。
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めぎがいつかダイビングしたいな~と思ったきっかけは、15年くらい前、ドイツのレニ・リーフェンシュタールという写真家・映画監督のダイビング映像を見たこと。素晴らしい海の世界に魅せられたのと同時に、おばあちゃんのレニ・リーフェンシュタールが水中でカメラを抱えて泳ぐ様子に感動。めぎもいつかやってみたいな~と思ったのだった。そんな希望が具体的にライセンス取ろうかなというのに変わったきっかけは、めぎの親友がダイビングを始めたこと。話を聞く度に、いつか一緒に潜りたいね~と。そうは言っても時間ないし、そう言い始めてから5年くらいかかったが、やっとここまで来ましたわ。

インストラクターさんがめぎを上手くフォローしてくれたからなのだが、やっと本当にダイビングを楽しむことが出来た。マスクが曇っちゃって、水をわざと入れてクリアするというのを何度も繰り返さなければならなかったのが鬱陶しかったけど、そんなことが出来るようになったというのもこの3日間の成果。信じられないほどの成果である。まだ写真を撮る余裕はほとんどなかったけど。

この4回目のオープン・ウォーター・ダイビングの内容はこちら。確かに面倒なスキル練習はもう無い。今まで習ったことを実践して正しいダイビングをするだけ。
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こうしてめぎは実習の全てを終えたのだった。
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ログブックにはこんな風にサインが並んだ。これ、本当に全部やったのね~
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今回の深さは10.4メートルで、潜っていたのは42分間。
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ここまでの3日間のトータルで135分潜っていたようだ。
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ああ、お魚さんたち、珊瑚礁、素晴らしかったな~次回はしっかりライトを用意してもっと良いカメラで撮りたいな。あ、いや、その前にもう少しダイビングの練習をして、もっとホバリングが上手くならないとね。
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もう一回つづく。

撮影: AW130
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講習が終わって・・・ [2016-17年年末年始 ボルネオ]

年末年始のボルネオでのダイビング講習の話は本日めでたく最終回。

やっとダイビングを楽しむことが出来、満足して美しい海をあとにして・・・
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めぎを待っていたのは最後の学科試験。これはうちのドイツ人も一緒に受けた。へとへとでもう判断力もないところなのに、なんだかろくに習っていないダイブプラナーの試験もあったが(特別な表を見ながら減圧症にならないようにどのくらい間隔を開けたらいいかを判断する)、うちのドイツ人のシュノーケルのガイドをしてくれたお兄さんが横でつきっきりでその表の見方を説明してくれたので、それもクリア。

そしてめでたく合格!!
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ライセンスカードの申請表などを慌ただしく記入し、合格証とログブックを手にインストラクターさんと記念撮影。学科のみ合格したうちのドイツ人も、ログブックを持って。
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合格証をもらったときには不意に涙が出た。嬉しい、嬉しい、嬉し~~い!!こんなに達成感を味わったのは久しぶり。

めぎのログブックの1ページ・・・ああ、努力の痕跡がいっぱい。
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さて、こうして休む暇もなく最後の試験などやっていたらもう戻る時間に。彼らはどうしても4日目の予備日を使いたくなくて、めぎを急かして全てを終わらせたのだろう。そんなわけでゆっくり別れを惜しむ間もなく、慌ただしく船に乗り込む。予定より1時間くらい遅い出航。
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さようなら・・・
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ああ、さようなら・・・辛かった海。素晴らしかった海。
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こうしてものすごく慌ただしくホテルに戻り、改めてこの合格証書を見る。正月早々、何という快挙かしら。めぎは今年の目標を立てる間もなく、既に今年最大のものを達成したのかも知れないな。
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そして、シャワーを浴び、いつものラウンジへ。ゆっくりお酒を飲みながら、さっきまであそこにいたんだな~もう明日はあそこに行かなくていいんだな~と眺める。何という解放感。やっとめぎにも休暇がやってきたわ・・・
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辛い、でも楽しく充実した3日間だった。インストラクターさんに大感謝。そして、ここで講習を受けるというきっかけを作り、自分は止めても最後までめぎを励まし、付き添ってくれたうちのドイツ人にも感謝。
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撮影: AW130、Xperia Z1
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ボルネオ・セピロック [2016-17年年末年始 ボルネオ]

今日から思い切って一年以上前のボルネオのお話を。

一年前の年末年始はボルネオで過ごしためぎ家。その話は一部既に書いたが、アップグレードのあった幸せな行きの話と大きなハプニングのあった帰りの話と着いてすぐくらいのコタキナバルでの話をしたあとは、ほとんどダイビングのライセンスを取った話だったと思う。ダイビングはめぎ的には大変なチャレンジだったので、取った直後のハイテンションで真っ先に書いたのだが、それは2週間くらい滞在した中のホンの3日間のこと。それ以外にもたくさんの思い出があるのだが、書く機会を逃してすっかりお蔵入りしていた。今ドイツは色のない冬の最中で特にタイムリーにご紹介したいこともないし、夏のザルツブルクや秋のブルゲンラントとリンツ、2~3年前のポルトガルやギリシャなどの旅の話もいっぱい残っているけれど、常夏のボルネオの鬱蒼とした植物への憧れが強くなったので、今日からしばらくはジャングルの中に滞在した時の思い出を書こうと思う。

ジャングルと言ってもただのリゾートホテルでの滞在だけど。宿泊したのはこちら。ボルネオ島のマレーシア領のサンダカンという町からタクシーで30分位のセピロックというところのネイチャーリゾート。
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ボルネオで主に滞在したコタキナバルから飛行機で1時間ほどで、2泊3日で遠出。それだけ移動すると物価は全く異なり、こんな立派なリゾートホテルのコテージでもコタキナバルのめぎたちが滞在したホテルの普通のダブルルームの3分の1くらいの値段。
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ジャングルの中に上手くコテージを立ててあって、快適に自然を楽しめる。これを本当に自然と呼んでよいかはちょっと疑問だけど、自然を壊さないように、静かに眺められるように、非常に上手く作ってあった。
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快適と言っても外のテラスはこんな状態なので、虫や爬虫類が苦手な人は難しいかも。
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周りには鳥やら小動物やらがたくさんいて、花もいっぱいで、一日ただ座っていても飽きなかった。
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つづく

撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)/ FT1 + 70-300mm(F4.5-5.6)
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雨のジャングル [2016-17年年末年始 ボルネオ]

現在、2016年12月末のボルネオの話を連載中。

ここはめぎ家が2泊3日滞在したボルネオのジャングルの中のリゾート。
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めぎ家が滞在した頃は雨季で、雨が多かった。雨季でも一日中雨が降っているわけではないので休暇としては十分楽しめるが、日がな一日その雨を眺めているのも楽しかった。振り始めると滝のようにこれでもかこれでもかと降る雨が、様々な植物の根っこからどんどん吸収されていくのが感じられた。それほど生命力に満ちているのだった。
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止むと虹が見えた。
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そして日差しが出るとキラキラ。ちょっと伝わりにくいけど。
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見たことのない植物の形。なんでもアリという感じ。
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葉っぱの間に別の葉っぱ。そこへ上からも別の葉っぱ。茎には別の植物が絡まり、そこにまた別のも顔を出し、ホンのここだけでいったい何種類の植物があるのだろう・・・
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こんなところにいると、自分が職場であれこれとあくせくしているのがなんだか地の果てのことというか、そんなに頑張らなくても良いんじゃないかなという気がしてくる。
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まあ頑張って働かないとこんなところに来ることもできないのだけど、ここから見ると、寒いところでたくさん着込んでたくさんエネルギーを使って細かいことに気を配りながら暮らしているのってどうよ、という気がするのだった。
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撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
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熱帯でまず目に入るもの [2016-17年年末年始 ボルネオ]

現在、2016年12月末のボルネオの話を連載中。

北国から熱帯地方に行ってまず目に入る物はやっぱり熱帯ならではの花。最初は綺麗な色の花ばかり撮っていた。
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ハイビスカスは分かるけど・・・
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あとは名前がわからない。植物園ではないから、植物の名前の表示なんかもないし。でもこの白い花はあちこちで見かける特別珍しくもない花。とは言え枯れ木しか無い真冬のドイツから行くと、この白が鮮やかで目に沁みる。
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それから目に入るのがいろいろな木の実。いや、実を言えば、実なのか種なのか根なのか何なのか分からないのだけど。
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これも何なのかやっぱりわからないけれど、結構よく見かける実。そして、熱帯って常夏で緑青々としたイメージだけど、実は枯れ葉や枯れ枝も多いということに徐々に気がついた。新陳代謝が活発なのだろう。死と再生が目まぐるしく繰り返されているというか。
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枝なのか根なのかなんだかわからないものが空中に腕を伸ばしているのも多い。ランの一種なのかな。
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こういうのが入り乱れてとにかくいっぱいあるので、しばらくいると目に入らなくなる。贅沢なことだ。次に目に入ってくるのが、小鳥たち。これもわんさかといる。そこら中からぴよぴよチーチーと鳴き声も。
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宿のテラスに腰を据え、1インチカメラにアダプターでフルサイズ用の70-300mmをつけ、最高で換算810mmで目に入る小鳥たちを追ってひたすら撮影。アダプターを使った場合フォーカスが中央一点のみなので、めぎの腕では動き回る小鳥たちになかなかピントを合わせきれなかったのが残念。
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次回また南国へ行く機会があったら、ニコワン専用の超望遠レンズを用意しようかなあなんて思ったりするけど、結構高いし、それならピントが合わせやすいのかは全くわからず、躊躇してしまうところ。200-500mmとかのフルサイズ超望遠は憧れるけど重すぎて、休暇に持っていくのはたぶん無理だしね。持っていっても、蒸し暑いので重いのは担ぎたくなく、結局使わず仕舞いになると思うのだ。

魅力的な鳥はいっぱいいるけれどその場所が綺麗だとは限らず、傷んだ花ばかりだったりもする。また、魅力的な花はいっぱいあるけれど、実は虫もいっぱいで、傷んでなくて虫もいなくて被写体として綺麗な花を見つけるのは至難の業。つまり、作品作りという意味では被写体を見つけるのはかなり難しい。手入れの行き届く植物園の方がよっぽど綺麗で見つけやすいように思う。まあこれが生命なのだから、すべてを含めて撮るというのも良いかもしれない。
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撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)/ FT1 + 70-300mm(F4.5-5.6)
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だんだんと目に入ってくるもの [2016-17年年末年始 ボルネオ]

現在、2016年12月末のボルネオの話を連載中。

ボルネオ入りして数日立つと、それまで目に入らなかったものがだんだんと見えてくる。
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緑色にもこんなに様々な緑があるんだなあということとか。
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まだ咲いていないものとか。
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特に綺麗でもないけど不思議なものとか。
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どういう形状なのかよくわからない幹とか。
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リゾートホテルの中はこんな通路で結ばれているのだけど・・・
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その足元とか・・・
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通路の下とか。
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発見に次ぐ発見が続き、とても見きれない。2泊3日しか予約しなかったのが悔やまれるほど。
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ここにいたときにはまだドイツでの仕事の疲れとボルネオまでの移動の疲れが抜け切れていなかったし、このあとダイビングのライセンスにチャレンジすることになっていたのでその学科予習もあったしで、例えば夜行性の虫や鳥や動物を観察して歩くナイトウォークなどにも参加しなかった。いつかそういうのにも参加できるような余裕のある滞在がしたいなあ。

海が好きなめぎ家としてはジャングルの中に閉じこもるというのも一つの新たな試みで、とりあえず2泊で十分と見積もっていた。それが、今回の経験を通し、いつかまた熱帯に行く機会があったらもう少し長く滞在したいなあと思えるようになった。それだけ魅力的なところだったということである。
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このときの旅では1インチのニコワンのV3を使っていた。暑くて、重いフルサイズカメラをぶら下げて歩く気力がなかったからだ。まあこれで撮れるものを撮ろうというスタンスで、ダメならいいやと諦めてもいたのだが、これだけの素晴らしい写りにビックリ。フルサイズに拘る意味をちょっと考えてしまう・・・


撮影: Nikon 1 V3 + FT1 + 70-300mm(F4.5-5.6)/ 18.5mm(F1.8)
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リゾートホテル内の部屋や食事 [2016-17年年末年始 ボルネオ]

現在、2016年12月末のボルネオの話を連載中。

ここはボルネオ島マレーシア領サンダカンの近くのセピロックのリゾートホテル。熱帯雨林の中に沼や川があって、結構大きなトカゲもいるところ。飼っている訳ではなく野生の生物がその辺にうようよしてて、熱帯雨林の自然を観察しながら休暇を過ごせるようになっている。
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泊まったシャレーは入口前にテラスがあって、ハンモックに横になったり椅子に座ったりして川と熱帯雨林を眺められるようになっていた。
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部屋の中にも四方八方に窓があり、入り口以外は鬱蒼とした緑に囲まれているのがわかった。
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到着したのは昼過ぎで、まずはこのリゾートのすぐ近くのオランウータン保護センターを見学に行った。夕方戻ってきて沼を見ながらビールで乾杯。マレーシアはイスラム国家なのでアルコールはご法度だが、観光客向けにタイガービールが用意されている。こんな缶ビールだけど、とても美味しく感じる。
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周り中が植物なのに、建物のあちこちに鉢植えが飾られているのがなんとも面白く感じた。
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夜になり、夕食の時間。
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初日の夜はリゾートホテル内のレストランで。美味しいという口コミを読んでいたので楽しみにしていたのだが、これが観光客向けに上品に整えられた料理ばかりで、しかも現地価格から見ると法外に高く(つまりはユーロ換算するとドイツと同じような値段なのだ)、たしかに味は美味しかったけれどうちのドイツ人は不満だった。
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翌朝。
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このリゾートホテルは朝食がついていない。これまた結構なお値段。ジャングルの中だから外に食べに行くところも限られ、そこにつけこんでいるという気もしなくはない。
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しかし、ジャングル内でこれだけの設備を快適に維持するには、結構な費用もかかるのだろうし、それ相応の対価が求められるのも仕方がないのだろうな・・・とうちのドイツ人も自分で分析していたけれど。
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撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
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オランウータン保護センター [2016-17年年末年始 ボルネオ]

現在、2016年12月末のボルネオの話を連載中。

昨日ちらっと書いたが、ジャングルのリゾートホテルに到着した初日、宿のすぐ近くのオランウータン保護センターへ見学に行った。遡ること数年前に初めてボルネオに来たときは、コタキナバルから日帰りできるところの保護センターに見学に行ったのだが、その経験が非常に印象に残っているので再びぜひ、と思ったのである。保護センターというのは、親をなくした赤ちゃんオランウータンを保護し、餌をやりつつ森に帰るリハビリをしているところ。

こんなところを歩いて餌やり会場へ。これが結構遠い。オランウータンを森の中に帰す訓練だから森の奥深くで行われているということなのだが、暑い・・・このときはオランウータン撮影に備えてフルサイズカメラを持っていたし。
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やっとたどり着いた見学場所はしかし、想像と全く違っていた。以前見学したところでは、餌やり会場から少し離れた場所に観光客のお立ち台があって餌やりを直接見ることができたのだが、ここは建物の中から見る形だったのだ。
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よく見えるけど、臨場感に欠けるし、息遣いが感じられない。緑色のガラスを通しているので色合いも変だし。
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RAWからできるだけ自然に近づくようレタッチしたけど、やっぱり変ね。
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そんなわけで、以前ほどの感動はなく。じっくり観察できていろいろな表情を見ることができたし係の人に色々質問できたのは良かったけど、写真としては全滅。
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まあでも、本当に森に帰るリハビリをするにはこの方がいいんだろうな・・・
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途中には外で見ることのできる餌やり台もあり、もしかしたら日や時間によって別の会場ということもあるかもしれない。運が悪かったのかな・・・ちょっとがっかりしつつ戻る途中で別の猿を撮影。数も多く、意外と近くまで寄ってくるのだが、結構獰猛なので要注意。
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そう説明があったのに、近づきすぎて飛びかかられてキャーッとなっていた人がいたけれど。
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これは帰り道で撮影したバナナの木。こんなのがあちこちに生えている。
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さて、以上のように間近でオランウータンを見ることはできなかったが、宿のシャレーのテラスから早朝遠くの木の上にオランウータンがゆらゆらブラブラしているのを見ることができた。写真には写っていないけど、あの梢のところにブラブラしていたのだ。本物の野生のオランウータンを見ることができ、大満足。
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撮影: D600 + 40mm(F2.8)micro, Nikon 1 V3 + FT1 + 70-300mm(F4.5-5.6)/ 18.5mm(F1.8)
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ホテルの外での昼食 [2016-17年年末年始 ボルネオ]

現在、2016年12月末のボルネオの話を連載中。

先日、ジャングルの中に作られたリゾートホテルの中での食事の話をしたが、高い上に観光客向けのメニューで現地色が薄かったため、2日目の昼には外へ食べに行くことに。と言っても選択の余地はなく、やってきたのはホテルから歩いて10分位のオランウータン保護センターの売店兼食堂。
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ツリーが飾られてあった。南国で見るツリーって、どうも違和感あるなあ・・・
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飲み物にはレモネードのようなものを頼んだ記憶。こんなに生ライムが入っていた。
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ラーメンのような麺とスープに、エビと野菜のほか、薩摩揚の薄切りのようなものと油揚げが入っていた。
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これが現地食かと問われると???なのだが、安くて素朴な味で、うちのドイツ人は大満足。
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食べたあと、少し近場を散歩してみた。蒸し暑くてあまり長く歩けないけれど、他にもレストランがないかなあと。道の両側はこんな感じで鬱蒼と藪が茂っている。
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民家があった・・・ここの普通の暮らしはこういう感じなのね。
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見かけた鶏さんと・・・
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ワンちゃん・・・暮らし向きは結構厳しいのかもしれないな。
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一歩リゾートホテルの外に出るとまさに別世界という感じだった。

撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
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夜のローカル食 [2016-17年年末年始 ボルネオ]

現在、2016年12月のボルネオの話を連載中。

ジャングルの中に作られたリゾートホテルに泊まった2泊3日のうちの2日目の夜は、これまた思い切って外へ食べに行くことに。と言っても近くに特にレストランや食堂は見つからず、昼に行ったオランウータン保護センターの食堂は時間的に閉店。で、ホテルの外の草むらの中にあった屋台のような掘っ立て小屋のようなところを試してみることに。残念ながらその小屋の写真は撮っていない。昼に見たときは壊れて忘れられた物置小屋のようだったのだが、夜になると明かりが灯っていたのだ。行ってみると、ベニヤ板みたいなのを背にこんな台所が設置してあった。
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この女性が作ってくれるのだが、彼女は英語が全くできない。随分立派な冷蔵庫があって、それなりに儲かっているのではないかなと思う。これ、昼は崩れたような物置のような小屋にほったらかしで、意外と治安いいのかな。いや、それよりなにより、ここにもちゃんと電気が通っているというのが凄いな・・・電気の配線とタコ足のコンセントがぶら下がっていたりして、なかなか面白い。
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猫ちゃんも随分毛並みが良かったし、良いもの食べているみたいね。
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こちらの女性は英語ができて、注文を取ってくれた。まあ注文と言ってもナシゴレン(マレーシアの炒飯)だから適当に頼めたのだけど。どうやらそろそろ店じまいするところだったようで、彼女はお金を数えていた。
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それから化粧直しをして、我々が食べ始める前に迎えの車が来て帰っていってしまった。
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その場で作ってくれたナシゴレンは激安で、激ウマで、量も多く、大満足。飲み物はここにはアルコールはなく、コーラを飲んだ記憶。
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猫ちゃんも可愛かった。
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明かりも薄暗く、周りは草むらで真っ暗闇で、壁もないようなところで食べる。もちろんエアコンなどなく、扇風機があるだけで、蚊もいたのだと思うけどそれよりもブヨとかアブとかそんな感じのがいっぱい飛んでいて、かなりウザい。あまりにも暗いので、ちょっと物騒な気もする・・・が、料理は美味しく、二人共とても親切で、至って普通の当たり前の雰囲気で、今こうして写真を振り返ってとても懐かしく、またいつか訪ねてみたいなあと思う。少なくとも、小綺麗なホテルの中よりも強烈に印象に残っている。現地の人はこんなふうに働いてこんなふうに生きているんだな、と。

撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
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あっという間の2泊3日 [2016-17年年末年始 ボルネオ]

現在、2016年12月末のボルネオの話を連載中。ジャングルの中の話は本日最終回。

ここはボルネオ島のジャングルの中に作られたリゾートホテル。
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ジャングルと言っても大きなボルネオ島の中の広い広いジャングルの先端部分にあるゴマ粒にも満たない小さな空間。それでもめぎたちにとっては物珍しいものばかりだった。
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みなさま、ボルネオ島ってどのくらいの大きさのイメージをお持ちかしら。めぎなど地理に疎く、東南アジアには島国がいっぱいあるのでその一つ、インドネシアのあるあの辺の小さな島のどれかというイメージだったのだが、ボルネオ島はなんと世界で3番目に大きな島。日本の本州は約23万km²で7番目、ボルネオ島は約75万km²と本州の3倍以上。だから熱帯雨林はものすごくものすごく大きい。本州よりずっと大きな熱帯雨林・・・想像もつかない大きさだわね。

こんなに緑に囲まれて、維持にどれ程の手間と費用がかかっているのだろう。
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宿泊に訪れるのは、オーストラリア人たちと、シンガポールで働く欧米人たちと・・・
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香港あたりからの中国人が多かったかな。
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家族連れもいるけど、若い人も多い。年末年始の休みを利用して数日滞在しているという感じの人が多かった。めぎたちと違ってシャレーに一日中いる人は稀で、昼間はジャングルのトレッキングツアーに参加しているようだったけど。
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トレッキングに出かけて様々な植物や昆虫や動物を見つけ、名前を教わったりするのも面白いだろうな。でもそれには、この蒸し暑さの中を歩かなきゃならないのよね・・・
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めぎたちはこの後予定していたダイビングスクールのために体力を温存した。うちのドイツ人はエアコンの利いたシャレーでのんびり本を読んで過ごし、めぎは時折シャレーの中で涼みつつ外のテラスに座って写真を撮ったり、リゾート内を散策したり。おかげでメンテナンスの様子も見ることができた。
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D600も持ってきていたのだけど、ずっとV3で撮っていた。暑くて重いカメラを持ち出すのが面倒だったというのもあるし、この頃写真に関しては大スランプ中で、この休暇では撮影を頑張らず、気の向いたものだけを楽しく撮ろうと思っていたからだ。その割にはものすごくたくさん撮ってきたけど、こんなに適当に撮ったのに今見ると面白いものばかりで、しかも1インチセンサーなのに写りも十分良く、改めてニコワンの凄さに気付かされるのと同時に、明るいところってこんなに綺麗に撮れるんだなあと実感。

ジャングルの中のリゾート・・・数日放っておいたらきっとこの通路も緑に覆われてしまうんだろうな。
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昔だったら、ここに滞在したらすっかり外の世界から隔離されてしまった感じがしただろうな。今は場所が限られるけどネットを使えるようになっている。ここはフロントやレストランのある建物で、Wi-Fiがあるのはフロントのここだけなので、そこにずっと座り込んでスマホを使っている人が多かった。でも、せっかく大自然が目の前にあるのに、スマホの画面を見て過ごすなんて勿体無いことだわね。
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2泊3日はあっという間に過ぎ去った。またいつか滞在したいなあ・・・できたらいいな。
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撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)/ 70-300mm(F4.5-5.6)
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