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2019-20年末年始 イタリア・プーリア州 ブログトップ
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実は… [2019-20年末年始 イタリア・プーリア州]

年末にこんな飛行機に乗り込んで…
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2時間ちょっと飛んで…
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4泊5日の旅をしていた。今回はのんびりしていたのではなくレンタカーしていっぱい走っていろんなところを見たのだけど、一番心に残ったのは、荒れる海と…
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光かな。
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これは持ち帰ったお土産たち。食べ物・飲み物ばっかり、それ以外は調理器具がちょっとと、拾った石など。
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多分明日からこの旅の話をする予定。
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プーリア土産 [2019-20年末年始 イタリア・プーリア州]

今日からこの年末年始の旅のお話を。例によってめぎはまずお土産の話から。

お土産と言ってもすべて自宅用。ドイツには職場や親せきなどにお土産を買う習慣がないので、自分たちのためにしか買っていない。これは昨日とほぼ同じ写真だが、全体像。
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行ったところは、例えばこちら。これはレストランで会計時にプレゼントされたもの。
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海沿いのポリニャーノという名前のこの街、めぎが自分で撮った実際の風景はこちら。
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めぎたちはデュッセルドルフから車で一時間ほどの場所にあるWeezeという空港(元はイギリス軍基地のあったところ)からライアンエアーという格安航空でBariという街へ飛んだ(一人往復&席の指定&荷物預け等込みで180ユーロくらい、約2万2千円)。BariはBaliではないので日本で有名なインドネシアのバリ島ではなく、イタリアのプーリア州にあるバーリという街。バーリ空港からレンタカーを借りて、プーリア州のバーリ付近から下半分の主に海岸沿いをウロウロして3か所の街に泊まった。ドイツからイタリアを眺めるとプーリア州の下半分はかかとのヒール部分に過ぎずものすごく小さく感じるが、それがどっこい200㎞くらいとかなり距離が長い。

ポリニャーノは一泊目。人口1万8千人ほど。
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二泊目はブリンディジと言う街。人口8万7千人ほど。今回の旅ではここが最も大きな街。
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三泊目はバジリカータ州に足を踏み入れ、2019年の欧州文化都市だったマテーラという岩山の街に行った。もともとこの旅行を企画したのは、この欧州文化都市に行ってみようと思いついたから。非常に興味深いところだった。人口約6万人。
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四泊目、最後の夜はバーリのほんのちょっと北西のジョヴィナッツォという小さな町。人口約2万人。
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欧州文化都市はともかくあとは観光客にできるだけ会わないように、そしてイタリアの田舎の地元の雰囲気を味わえるようにと、バーリ(人口32万人)とかナポリとか(人口97万人)などの大きな街を避け、プーリア州というマイナーな州のできるだけ名の知られていないところを転々とした。だから、この辺で最も有名な世界遺産の街アルベロベッロには行っていない。誰もいない遺跡と海を眺めて歩いたという感じ。夏にはとんでもなく休暇の人が集まっていそうな感じだったが、冬のアドリア海はひっそりとしていた。まあマテーラなどいくつかの街は旧市街にそれなりに人がいたが、人だかりではなく許容できる範囲。

で、買い集めたこのお土産たち…その土地のワインと、その土地のオリーブオイル。バルサミコの甘いクリームは安いスーパーのだけど。
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特に思い入れのあるのはこのワイン。2リットル入りのプラスチックボトルのも購入。これで十分美味しい。右のはその地方の甘いデザートワイン。
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めぎたちは、行きは機内持ち込みの荷物だけ(うちのドイツ人は大きなリュック一つ、めぎは機内持ち込み用の小さなコロ付きスーツケースとカメラとレンズを入れた小さなリュック)、帰りはコロ付きスーツケースに重い液体等を詰め込んで預け、持参してきた折り畳みの鞄を代わりに機内持ち込みに使った。冬の4泊5日でどうせ上にセーターとフリースとコートを着込んでいるので、着替えは下着のほかはシャツ1枚ズボン1本のみ。あとはパジャマと機内持ち込みできるサイズのわずかな洗面用具と老眼鏡とドイツ語のガイドブック2冊とスマホ(車で移動時に使うグーグルマップのため…レンタカーにもナビがついているが知らない機器を使いこなすのは面倒なので使い慣れた自分のスマホを使用、地図として使うだけでなく、目指すところまでどのくらい時間がかかるかもわかるし、近くのスーパーやガソリンスタンドなども検索できるので、旅のその場での変更やプランに非常に役に立った)と充電用のケーブル、カメラの充電器具と小さな三脚とSDカードのみ。カメラもレンズも今回は厳選してZ50とダブルキットズームレンズのみにしたため、ものすごく軽装だった。で、帰りはスーツケースにワインとオリーブオイルとバルサミコクリームと生パスタをバンバンぶち込んで預け(20㎏までOKのところ16㎏弱だった)、あとはリュックやカバンに詰め込んで持ち帰ったというわけである。空港までは車で行ったため(田舎の小さな空港のものすごく広い青空駐車場に安く駐車しておける)、帰りは16㎏のワイン等も自宅までらくらく。

生パスタは、左の耳たぶの形のパスタがプーリア州の名物。右はニョッキ。
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それからこの野菜。日本の菜の花に似たほろ苦い味がとても美味しい。レストランで耳たぶパスタに入っていて、ウエイトレスさんに名前を聞き、最終日にスーパーに買いに行った。
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調べたところ、たぶん蕪の一種。
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調理器具は、小さめのエスプレッソマシーン(めぎ家のは現在ちょっと大きめなので)と、ジャガイモをつぶしてこす道具。まあドイツでも買えるけど、ニョッキを作るために買いたかったのだし、たまたま見つけたので。
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それから忘れてならないのが宿で集めたシャワーキャップ。5~6年ほど前に知り合いのイタリア人が、パスタなどの生地を発酵させたり寝かせたりするときにシャワーキャップを使う、と言ったのが面白くて、うちのドイツ人は料理に愛用しているのだ。
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去年の夏のハルシュタットの話もまだ終わってないし、同じく夏のスロヴェニアとクロアチア(その時に泊まったリエカは今年の欧州文化都市)の話もまだしてないし、何年か前のギリシャの話もポルトガルの話もまだ終わっていないのだが…今回撮った写真は2000枚ほどで、そのうちブログに使える程度のが200枚とすると、そして一日10枚程度載せるとすると、20日かかるという計算…そんな風にうまくいくかなあ。
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ドイツ皇帝のいたところ [2019-20年末年始 イタリア・プーリア州]

今日から本格的にこの年末年始の旅のお話を。

ドイツを離陸したのが朝7時で、イタリアのヒールの付け根辺りにあるバーリ空港に着いたのが9時20分。それからレンタカーで最初に向かったのはほぼ真西へ50㎞の内陸。途中でオリーブ畑の中に何度も見かけたかまくらみたいな形の石積みの建物をパチリ。これが今回の旅の記念すべき最初の一枚で(その前に飛行機に乗り込むところと飛行機の窓からの眺めをスマホで2枚撮っているが、カメラで写したのはこれが最初)、10時39分の撮影。
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道沿いにあったので車を止めて覗きに行ってみた。
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トゥルッリという名前のこの石積みの建物はこの辺りでは住居としても使われていたらしいのだが、道路沿いのここは残念ながらゴミ捨て場になっていた。
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めぎたちが目指していたものがずっと遠くに見えてきた。
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あの山の上の建物。ものすごく異物感というか、馴染まないというか、奇妙に見える。
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なんと雪が!
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ものすごく寒かった…石の上にシャーベット状の雪で滑るし。
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これはカステル・デル・モンテという要塞で、13世紀前半に神聖ローマ帝国の皇帝フリードリヒ2世が建てたもの。彼はシチリア王でありローマ王でありドイツ王でありイタリア王であり、それと同時にエルサレム王でもあったとか。で、イスラム寺院を真似て八角形で建てたのだとか、数学に造詣が深くて黄金比を用いて八角形にしたとか、色々と説明がある。イタリアのこの辺りに旅をすると決めて真っ先にうちのドイツ人が「じゃ、ここへ寄りたい」と言ったのがこのカステル・デル・モンテだった。無学のめぎは、デルモンテ?ケチャップ?などと連想したが、デルモンテって「山の」という意味だったのよね。カステルは英語で言えばキャッスル。つまりカステル・デル・モンテは訳すと「山城」である。
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6か国語に通じ、アラブ人とも話ができたと言われるフリードリヒ2世。当時のサラセン(懐かしい言葉!世界史を思い出すわ~)に対する防衛軍事施設としてあちこちに200以上の城を建てたらしいが、数学や天文学や建築・航海術などあらゆることに精通し、文化サロンを開き知識人を招待して交流し、宗教にも寛容で、封建君主であると同時に頭は近代的で教皇から2回も破門されたのだとか。イタリア生まれで一生のほとんどを南イタリアで過ごしたイタリア人だが、中身はドイツ的でもあるような気がする。

名前の通り山の上に立つ城で、風も強く、寒かった…
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海の方角に光が見えた。ちょうどどこかの街を照らしてその町が白く浮かび上がっていた。
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その反対側は雪景色。
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場所はこちら。



ドイツ・デュッセルドルフからここまで約2000㎞の長旅をしてきたのに、うちのドイツ人は外から城を見ただけで満足し、中は見学していない。で、これでカステル・デル・モンテを後にし、東へ戻り、海の方へ移動。これは途中で寄ったサービスエリアみたいなところ。12時49分の撮影で、エスプレッソとフォカッチャの昼食。
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そうそう、朝食は持参したお弁当だったのだが(ゆで卵とおにぎりとみかんを飛行機の中で食べた)、撮り忘れ。

明日からはしばらく海沿いの話。昨日のコメントへのお返事を昨日のコメント欄にしてあるので、もしよかったらどうぞ。
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