初めて見たマレーシア [2011-2012年 マレーシア]
カテゴリーを作ったけど書く機会を逃してしまって、もう一年も経ってしまったマレーシアのペナン旅行。自分でももう記憶の彼方・・・この話はお蔵入りかなと思っていたけれど、この冬はどこにも行かなかったからもはや新しい写真がないし、撮ろうにも独りぼっちのハトさんと枯れた木と枯れたバルコニーと色のパッとしない食事しかネタがないし、春はまだまだだし、つなぎにしばらくペナンの思い出話をどうぞ。めぎも一年前の明るい写真を見ることでまだまだ昼の短い暗い日々と仕事始めの現実からちょっと逃避できそうだし♪
2011年のクリスマス3日間を過ごした香港を後にし、立派な空港を午前中に飛び立って・・・
クアラルンプール経由でようやくペナンに着いたのは12月28日午後2時頃だったかしら。それからローカルバスに揺られて1時間以上。普通観光客はタクシーを利用するようだが、めぎたちはバスにチャレンジしたのだった。なにしろタクシーなら67リンギット(1リンギット=約28円)なのに対し、バスは4リンギット、つまり二人で8リンギットなのだ。
窓から見えるペナン島の景色。
香港との違いも大きいし、ドイツとはあまりにも違いすぎて、本当に異国に来たんだと実感。
旧正月の準備中だった。2012年の正月準備だから龍。
アラブ語に中国語に英語にマレー語の国。
ジョージタウンという世界遺産の町をバスで通り過ぎ、冷房のきんきんに効きすぎたバスに1時間以上も揺られてすっかり冷え切った頃、目的地の辺りに到着。
ここはペナン島の北部、この島の高級ホテルが並ぶというバトゥ・フェリンギというビーチに沿った通りのはず・・・しかし、この通りは舗装がでこぼこで、排気ガスで空気が悪く、埃っぽく、歩道もなく、運転が荒い上に交通量も多くて歩くのが結構怖い感じ。高級ホテルはどこに?
ここの人たちはどんな暮らしをしてるのかな・・・
次の一枚だけは、別の日にこの近くで撮った写真。
どうやらめぎたちは降りるのが早すぎたよう。左に見えている白い建物の、またさらに向こうに見えている白と赤のしましまの建物が滞在する予定のホテル。高級ホテルと言っても見た目はこんな建物。そこまで歩くうちに汗びっしょりになる蒸し暑さ。南国に来たんだわ~
つづく。
♪ 今日のデュッセルドルフ ♪
2013年1月3日撮影のめぎ家から見えた仕事風景。ここはアパートの並ぶ住宅街だけど、向かいの建物の一部はオフィスなのだ。ドイツでは1月2日から平常で、一般企業はこの日もまだ真っ暗な朝7時頃から電気がついて、みなさんお仕事中。
この方は煙草休憩中。ドイツは女性の喫煙率もかなり高い。
窓の向こうに見えるのはアドヴェントリース。1本目は減ってるけど、2本目以降は余り灯さなかったみたいね。
ああ、めぎも来週からまた仕事だなあ・・・
ホテルの向こう側 [2011-2012年 マレーシア]
昨日から一年前の年末年始のペナン島旅行記を連載中。
昨日のちょっと殺伐とした車の排気ガスいっぱいのバス通りからホテルの中へ入ると、突然別世界。
ここだけ見ると日本かも知れないし、アメリカかも知れないし、ドイツの大手のホテルかも知れないし、つまり世界中どこにでもある大手ホテルのラウンジに共通した雰囲気。こういうのはうちのドイツ人が実は嫌いなので、日本でもアメリカでもヨーロッパでもほとんど泊まったことがない。常に最大限の努力をして避けてきたタイプのホテル。
ほら、やっぱりここにもこういうクリスマスツリーが。もう、これを見ただけで、うちのドイツ人の機嫌が悪くなることといったら・・・生粋のドイツ人の心深く根付く譲れない伝統としては、ツリーはこういう人工的なお飾りであってはいけないのだ。でもねえ、これが世界のクリスマスの現実なのよね。
どうしてこのホテルを選んだのかと言えば、今回は冒険を楽しむのではなく、清潔なところで快適にただただゆっくりしたかったから。うちのドイツ人の希望は、一般にドイツ人がよく行くカリブやカナリアなどではなくアジアの熱帯地方で、海辺で海が見える部屋で、近くに屋台など地元の人が食べる施設があるところで、クーラーつき・・・屋台はともかく、今やアジアでこんな希望をかなえるところは大手ホテル以外になかなか見あたらない。海沿いの土地は買い取られ、新たに開発されてしまったのだろう。
そのようなわけで、絵に描いたようなリゾートホテルに泊まることとなった。ホテルのエントランスを抜けて海側に出ると、そこには(この国は宗教上アルコールは禁止なのに)宿泊客向けのオープンバーとか・・・
部屋番号を言ってタオルを借りるシステムとか、完全に閉ざされた空間。
椰子の木が心地よい木陰を作り・・・
その下には日光浴スペース。
そしてその向こうには海が広がっていて・・・
海辺を見下ろしながら・・・
一服できる。
ここで寛いでいる人たちはみんな外国人。内訳は、まず、イギリス人を中心とした欧米人。数週間という単位で滞在する時間のいっぱいある老夫婦、または年末年始1週間くらい滞在する家族連れが圧倒的多数。もしかしたらシンガポールなどに駐在している欧米人家族が休暇を過ごしているのかも知れない。片方が欧米人で片方がアジア人というめぎ家のようなカップルも結構目についた。次に、アラブ人。大家族でやってきている大金持ちで、女性は目しか出していない出で立ちの本格的ムスリム。それからターバンを巻いたシーク教の人も家族連れで。そして、ちらほら日本人。若いカップルや小さな子どもを連れた家族連れで、2泊程度で次々と顔ぶれが入れ替わる。その他のアジア人はほとんど見かけなかった。そういう外国人客を相手にここだけものの値段の桁が異なり、お金を出せば出すほど至れり尽くせりのサービスが受けられ、ここを出なければ日常と完璧に隔絶できる。究極に居心地がよく、だからこそ同時に究極に居心地の悪いところ。だって、働いている人は若いマレーシア人(マレー系・インド系・華人系)で、この人たちはどのくらいの給料をもらってめぎたちの世話をしてくれているのだろう・・・と思ってしまうから。外の世界を見ると、めぎたちはここでこんなことをしてていいのか?とすぐに思ってしまうから。決して安くはないめぎが払った滞在費のほとんどは、めぎたちの世話をしてくれた従業員にではなく全く別なところへ流れていってしまうのだろうな。
めぎたちはここに12月28日から1月4日朝まで7泊した。
その間にしたことといえば、卓球ではなく・・・
こんな風に海辺やプールサイドで寝るか・・・
プールと海で泳ぐかのいずれか。
一日だけ島の東海岸を見に船で出かけただけ。世界遺産のジョージタウンでプラナカン文化を一カ所くらいは見ようと思っていたけれど、めんどくさくなって出かけず仕舞い。一日に1~2度外へ食事に出かけた以外は、ずっと文字通りリゾートホテルライフを楽しんだ。なんだかんだ言いつつ、うちのドイツ人ものびのびと羽を伸ばして毎日日光浴と海水浴とプール遊びと読書と昼寝を楽しんでいた(そのためにドイツから分厚い本を10冊くらい持ち込んでいた)。途中チェックアウトしている人々を見かけて「ああ、帰る日が自分たちにも来ること、想像したくないな~」などと言ったくらい。そう、様々な現実に目を瞑れば、ここはパラダイスのような居心地のよいところだったのだ。
めぎにとってもここはとても快適なところだった。変な言い方だが、何もしないということに全力で取り組めたから。休みが一週間あったとして、その間ずっとうちでのんびりするという手もあるが、めぎは結局休めない。目の前に教科書やら本やらあって、たとえ何もしなくとも、しなきゃならないことから気分的に逃げられないのだ。方やドイツからマレーシアまで飛ぶのは遠くてめんどくさいけれど、全く異次元のような空間に身を置いて、束の間とは言え何もかも忘れてリセットできる。これが例えば日本への帰省だとそうはいかない。会いたい人や会わなければならない人や買いたいものや買って帰らねばならないものなどでとっても楽しく充実するけれど休む暇がない。この「何もしなかった」おかげで去年は1月から春休みまで仕事に集中できたし、真冬に一度暑さと光と綺麗な色を堪能して精神的に非常に助かった。ぜひまた東南アジアのどこかへ冬の休暇を過ごしに行きたいと思う。
つづく。
♪ 今日のデュッセルドルフ ♪
暖冬のおかげで、なでしこがなんとか生きながらえている。
ホテルの部屋 [2011-2012年 マレーシア]
現在、一年前の年末年始のペナン島旅行記を連載中。
7泊もするのだから、とても重要なホテルの部屋。外でのんびりするだけでなく毎日部屋で昼寝をすることも考え、できるだけ快適な部屋を探した。本当は、片方が昼寝して片方が起きているときもお互いに快適に過ごせるように2部屋欲しいところ。でも、ずっと割安で2部屋のスイートがとれるホテルの場所は、めぎが色々ネットで調べているうちに見つけた毎晩でも食べに行きたいと思った美味しそうな食堂からかなり遠く、食い気最優先のめぎとしてはそこがどうにも譲れず(だってせっかくアジアの島に行くんだから美味しい魚介が食べたいじゃない?)、1部屋だけで割高だけどこのホテルのこの部屋に落ち着いたのだった。
フラットテレビがついていてNHK国際放送が入ったし(しかしなぜかドイツのARDやZDFは入らず)、水は毎日2本無料だし、様々なティーバックのお茶がもらえて、コーヒーも入れられて、毎日快適だった。インターネットが無料なのが嬉しかったな。うちのドイツ人はめぎのパソコンでネットをつないでドイツのラジオを聞いていた。
バスルームも綺麗で快適。
そして何と言っても気に入ったのは・・・
マレーシアのお手洗いのこの設備。暑いこの国では温水シャワートイレよりこの水の設備がとても気持ちいいと思う。思えばノズルより清潔だし。
さて、部屋にいるときに愛用したバルコニー。ここでよくお茶をした。コーヒーやジャスミンティーを入れて、毎日サービスでもらうお菓子をつまんで、それでお昼にした日も多かった。日中はやはり暑すぎて外に出る気が失せて、ここで日陰に座って風に当たりながら、たまに部屋に入ってクーラーで涼みながら、本を読んだりネットをしたり昼寝をしたり。午前中に下に降りてプールサイドでまったりしたり泳いだりし、夕方になってから散歩に行ってそのまま夕飯を食べに行ったりする毎日だった。
バルコニーからは、真下にこういう景色と・・・
向こうにこういう景色が見えた。
もっとお金があればああいう広いバルコニーとリビングのあるお部屋がとれるのだけどね・・・
でも、上を見れば切りがない。めぎ家はアラブの億万長者じゃないし、7泊もここで過ごせるだけでも本当に幸せなこと。
さて、ここに泊まって最も印象に残っていることの一つは、早朝のこの音。
ビーチというかガーデンというか、このホテルの外の敷地を毎朝薄明るくなるのと同時に箒で掃除しているのだ。
箒の音、久々に聞いたなあ・・・ここでは掃除機のうるさい音を聞くことが無く、箒のささっという音だけがあちこちから鳴り響いた。あ、あそこでは朝食のテーブルの用意ができている・・・
そして、一日中響いていた波の音。ああ、波の音を聞きながら暮らすのって、めぎ家にとって究極の贅沢。
さらに、早朝は鳥たちが元気だった。
ぴーちくぱーちくと様々な鳥が鳴きながら飛び回っていたのだが、まだ薄暗くてなかなか良い写真が撮れなかった。
そんな素朴な音をこんな景色を見ながら毎朝聞いていた。
日の出は7時半くらいだったと思う。残念ながらここは北西側を向いていて、部屋から太陽が昇るのを見ることはできなかったが。
ちなみに部屋のドアの向こうはガラス張りの通路で、道路側が見渡せた。裏にもホテルなのかコンドミニアムなのかマンションなのか、高い建物が建っていた。日が昇るのはこの山の向こう側。
そしてこれは昼間のバルコニーからの撮影。船が一日中たくさん出ていた。
昼間は水上スキーやボートの音が時々うるさかったけど。でも、そんなに気になるほどでもなく。
そして、この部屋からは夕日が楽しめた。
実際は夕日の頃にはホテルの外の食堂にいて、そこから夕日を眺めていた日の方が多かったのだけど。
つづく。
♪ 今日のデュッセルドルフ ♪
春の準備。これはライラック。
これはクレマチス。
最も心に残った食事 [2011-2012年 マレーシア]
今日からまた授業・・・ずっとだらだら休んでいたいと思ってしまう正直な気持ちもあるが、日常が戻ることの嬉しさも。でも、毎日毎日毎日毎日曇り時々雨で、心の底まで湿った気分・・・ああ、やっぱり南国で冬休みを過ごしたかったわ。
そのようなわけで、心だけでも南国に行ってパッと晴れようと、現在一年前のペナン島旅行記を連載中。今日はとっても美味しかった食事のお話を。ここは7泊の滞在中3夜の夕食に出向いたところ。まず最初は29日、つまり滞在2日目の晩。真っ暗の左端は浜辺。
暗すぎてフラッシュ撮影。ビールのつまみは何かの貝。
ここではまず手始めに無難なものを頼んでみた。マレーシアではお馴染みのサテーという串焼きや・・・
たぶんミー・ゴレンという焼きそば。
それから適当にエビも。
これだけ食べてとっても美味しくて、お会計が全部で35リンギットくらい。つまり千円未満だったということだ・・・毎晩でもここに来たいと思ったわけ、分かるでしょ。
ここには食材が置かれてて、選ぶこともできる。次回は魚を食べてみようかな。
右端には名前の分からない巻き貝が。これがこのように元気いっぱいで、これも次回食べてみたいなあ。
ということで、後日またやってきた。
この日は大晦日。ここは屋台のような店でテーブルの予約はできないし、でも大晦日はものすごく込むとのことだったので、早めにやってきた・・・6時くらいだったかな。日没は7時半なので、まだ昼のように明るい。食材はまだ開けられてもいなくて、ビールを飲みながらゆっくりと待つ。
この日は風が強かった。
海も結構荒れていた。
ここは屋台のような食堂なので、他の店も並んでいて、そちらの方は既に食事を提供していた。観光客もいるが、地元の人たちも食事しているところ。なんでもペナン島では、地元の人も自宅で料理せず屋台で食べている人が多いという・・・それだけ安いということでもあるようだし(一食一人8~15リンギット、つまり250~400円もあれば十分おなかいっぱい食べられるということ)、大勢で集まって賑やかに食べるのが好きな民族でもあるようだ。
ビールを飲みながら人間ウォッチング・・・観光しない分、ゆっくりと時間を使って、ここにいる人たちの様子を観察していた。これもまた一つの観光の形かも。ほんの一部だけど人々の暮らしの様子を直に垣間見るという意味で。服装、話し方、食べ物、子どもの様子、男たちの様子、女たちの様子・・・なんて興味深かったことだろう。日本でもドイツでも決して見かけない光景なんだもの。この子ども、可愛かったな。
この猫を見ると、過酷な人生が伺えるわね。ずっと観察していたが、食事中のお客たちがこの猫にちょっとやったりする光景は全く見られなかった。
しばらくしてようやくここのご主人の女性がやってきて、準備。
この日のラインアップ。
この日はあの巻き貝がなかったので、こんな貝が出てきた。これもとっても美味しかった。
そして、この魚・・・揚げて甘酸っぱい餡かけになって出てきたのだが、それが感動的に美味しくて。
これでもやはりお会計は50リンギット程度、つまり1400円くらいだった。
食べているうちに日が出てきた。
この衣装が日の光を浴びてきらきらと美しかった。
大晦日の日没は、まだうねりの残る波の音と共にめぎの心の奥に滲み入った。
まだ明るいうちにここを後にした。この屋台食堂はこんな入り口から。ここを入って左側にあるのがめぎたちが食べたところ。
そうそう、あの魚、新聞の広告欄に出ていた。Pomfretというんだ・・・Wikipediaで調べてみたら、シマガツオの仲間だとか。一匹7リンギットくらいなのね。200円弱。
そして3回目は、2日の夜だった。本当は滞在最後の夜(3日)に来たかったのだけど、3日はお休みだというので。
この日はとっても凪だった。
美味しかったあの魚料理をもう一度。そして、最後にして念願のあの巻き貝も。
ところで、毎回飲んでいるTigerというビールだが、これは別料金。売っているお店も違う。アルコールが禁じられているイスラム教徒の多いこの国では、お酒がものすごく高い。ビール一本で8リンギット(約220円)くらいして、他の相場と比べるとかなり高い。あの右奥のお店でいつも買っていた。
またいつかここへ行きたいなあ・・・と思うところ。それまであの女性に頑張って営業していて欲しいと心から願っている。
♪ 今日のデュッセルドルフ ♪
1月6日、三賢者がやってきた!
ああ、クリスマス、とうとう(ようやく、いや、やっと)終わりですねえ。
ちょっと特別だった食事 [2011-2012年 マレーシア]
現在一年前の年末年始のペナン島旅行記を連載中。
今日お話ししたいのは、7泊の滞在中3回出向いたレストラン。1回目は滞在2日目のお昼。ホテルを出て浜辺をちょっと歩くとすぐに着くこんな建物。
いかにも観光客向けでバックに大きな組織があります、という雰囲気だが、試しに座ってみることにした。
華やかだけど、実はずいぶん簡単な造りのようね。
ここで食べたのはハマグリ(15リンギット)と、フカヒレスープ(35リンギット)と・・・
炒飯(15リンギット)。
昨日ご紹介したところの倍くらいの値段。観光客向け価格でしょ。ビールも1本10リンギット。2本飲んだから全部で85リンギット、さらにサービス料と税金も取られて98.60リンギット(2700円くらい)。このレシートがガイドブックに挟まっていたので、正確に分かったの。
めぎたちはいつもホテルの庭から浜辺を歩いてこのレストランへ行ったのだが、バス通りから来るとこんな建物。
高いけど美味しかったので、そしてメニューに色々あって食べたいなあと思ったものが結構あったので、このあと2回ここで夕食をとった。1回目の夕食は12月30日、うちのドイツ人の誕生日。端っこのちょっと個室みたいなところで。
ちょっと飛び出している席なので、こんな写真を撮ることができた。ここにいるのは見るからに観光客のみ。
この砂浜をこんな風に綺麗にしているとは・・・ちょっとびっくり。
お通しに出された、ピーナツを煮たもの。
そして、誕生日のメインディッシュ。
そう、これは・・・
伊勢エビの活き造り。
時価だったので予め大きさや値段を聞いてから決断して注文した。たしか200リンギットくらいだったと思う。つまり5600円程度で、ペナン島の相場からすると目の玉が飛び出るお値段だが、まあ誕生祝いということで。伊勢エビを生け簀で持っているところなんて、そして刺身で食べられるところなんて、そうそうないしね(その前に行った香港で提示された値段よりもずっと安かったというのも決め手になった)。これはとっても美味しくて、めぎたちの良い思い出になった。
それからアワビ。キュウリのサラダのようなものの塊の上にデコレーションされて出てきたかなり肉厚でちょっとねっとりとした食感。私の知るコリコリしたアワビと違うのはなぜかしら。うちのドイツ人が大好きで、喜んで食べていた。
お造りを食べ終わった後に残った殻で作ってくれた焼きそばを。
他にも何か食べたような気がするが、写真を撮ってないし、思い出せない。この日はたしか350リンギット程度(約一万円)のお会計だった。
こんな景色を見ながら食べたのだが・・・
食べ終わったらすっかり暗かった。
あの左端のちょっと出たところがめぎたちが座ったところ。
こうして夜になるとよく分かるのだが、ここは屋根にクリスマスのイルミネーションがつけられていて、中でクリスマスの歌がBGMにかかっていた。それがうちのドイツ人の気に入らなくて、大変だった・・・クリスマスのことを思い出させるこういうインチキ演出がどうにもこうにも許せないうちのドイツ人。クリスマスはあくまで宗教儀式なのであって、うわべの飾りだけ真似事するのは許せないのだろう。人工的なツリーを好まないのも、そこに魂がないからだ。日本にしろマレーシアにしろ、大多数は宗教としてクリスマスをやっている訳じゃないから当然なのだが、それなら何でクリスマスをやるの?と言いたいのだろう。
さて、なんだかんだと文句をつけつつ料理は美味しいし何と言ってもホテルから近いので、もう一度、3回目にやってきたのは滞在最終日の夜、1月3日のこと。最後の夕日を眺めながらの食事。
最後のTigerビールに・・・
焼いたエビやあのねっとりとしたアワビやフカヒレスープなどを楽しんだ。この日のお会計は170リンギット(約4700円)くらい。
7泊したうち、3夜は昨日ご紹介した屋台食堂で、2夜はこのレストランで、残りの2夜のうち1夜(滞在初日の12月28日の夜)は着いたばかりで疲れていたのでホテルのレストランで食べ(これが外で食べる5倍くらいの値段がして、レベルはファミレスだった)、もう1夜(元旦の夜)は食傷気味で近くの中華系スーパーで買ったカップ麺を部屋で食べた。
あの海の音が懐かしい。
♪ 現在のデュッセルドルフ ♪
クリスマスの飾り、片付けなきゃねえ・・・
朝食と昼食 [2011-2012年 マレーシア]
現在一年前の年末年始のペナン島旅行記を連載中。
ここは、7泊の滞在期間中毎朝美味しい朝食を食べたところ。
中にも席がいっぱいだが・・・
めぎたちはいつも外で食べた。
朝食が始まるのと同時くらいに早起きして食べに来るのは欧米人が多い。それから日本人家族がやってきて、めぎたちがゆっくり時間をかけて食べ終わってここを去る頃からアラブ人がやってくる。
めぎがよく食べたのは、美味しい麺類。毎日2種類ずつあって、日替わりだった。
それからお粥。3種類くらいあったが、いつも魚の出汁のお粥を食べた。干し魚を細かく砕いたようなのをトッピングにして、それが買って帰りたいと思ったほど美味しかった。残念ながらその魚が売っているところは見つけられなかったけど。
お魚がすごく硬いのでこうして浸して食べた。
そんなアジアな食事をしているめぎの横で、うちのドイツ人はこんな朝食をとっていた。
朝に欲しくなるものって、育ちでこうも違うのね。
朝食はバイキング。こんな広い空間に各国の食事が並んでいる。
右に見えるのがお粥コーナー。中国人もここでお粥をよそっていた。
その向こうにコックさんの並んでいるカウンターがあって、麺など茹で立てを作ってくれた。ここはオムレツを作ってくれるところ。
麺はトッピングが自由で、色々並んでいた。
その他、サラダやハムやサーモンやフルーツや・・・とたいていのものが並ぶ。焼きそばや炒飯や春巻きもあったし、本格的なカレーなども。
色々と試してみたけれど・・・
やっぱり麺が一番美味しかったな。うちのドイツ人はトマト味に煮た豆がお気に入りだった。
南国のフルーツも美味しかった。
ほら、鳥さんも♪
さて、こんな風にしっかりと朝食をとったため、お昼は部屋に毎日サービスされるクッキーのようなもので済ますことが多かった・・・6回お昼があったうちの3回がクッキーだった。後の3回のうちの1回(12月29日)は昨日ご紹介したレストランで、残りの2回は・・・まずこれは元旦のお昼。
食べたのは足繁く通った屋台食堂の一角。昼は開いていないところが多い中で、ここはいつも開いていた。
もう一回は1月2日のお昼。うちのドイツ人はこのココナッツジュースがとっても美味しかったと思い出に残っている。めぎはココナッツが好きじゃないので、レモネードのようなものを。ものすごく甘かった・・・
食事は一皿10リンギット(約280円)くらいで、十分な量だった。
ペナン島は屋台グルメの島。こういうものを手軽に楽しめる幸せが懐かしい。
♪ 今日のデュッセルドルフ ♪
もう2週間くらい太陽を見ていない。
南国の花 [2011-2012年 マレーシア]
現在一年前の年末年始のペナン島旅行記を連載中。
緑いっぱいで色々な花が咲く南国。なんて綺麗な色だったことだろう。ホテルの庭だけでも写真に撮り切れないほど様々な種類の植物がいっぱい。
直前にクリスマスプレゼントにもらったマクロレンズでたくさん試し撮りした。
どれも名前が全く分からないのだけど。
面白い形の花ね。
ちょっとトウモロコシのような、歯のような。
向こうの青い色はプール。
金ぴか☆
これは音符みたい♪
花びらはシンプルでも、細かく見るとなんて面白いんだろう。
もしゃもしゃ。
影も面白い。
この花は・・・
手がいっぱい。
この花は小さいけれど・・・
一つ一つとっても立派。
花は明日も続く。
♪ 現在のデュッセルドルフ ♪
今、どれほど色がないか、これでお分かりいただけるかしら・・・向こうにたくさん写っているのは雁の群れ。
花の続き [2011-2012年 マレーシア]
現在南国へ逃避中・・・一年前の年末年始のペナン島旅行記を連載中。
今日もお花をご紹介。
でも、花の名前も分からず、コメントも浮かばないので、日常のことをつらつらと。
今週月曜日から今年の授業が始まって、一気に日常に引き戻されためぎ。
でも、初日はまだぼけてて、なかなか調子が戻らず。
迂闊にも生徒の名前を間違って呼んじゃったり。
ショックだっただろうな・・・ほんと、ごめん。
もともと名前を覚えるのが苦手なめぎは、同じ名前の多いヨーロッパ人の名前でいつも苦労している。
同じクラスに同じ名前の人が数名いることも全く珍しくない。しかもマーヴィンとかマルティンとかマティアスとかマルクスとかマリウスとか、どれもめぎにとっては似たような名前ばかり。
毎年200名近く、一週間に1回しか会わない大学生の名前はもはやほとんど覚えられない。歳だわ・・・
でも、1クラス20名前後の高校の方は、3年間クラスが固定したままずっと一人で担当し続けることもあって、そして試験だけではなく授業態度に成績をつけるという事情もあって、全員をしっかり把握する。
生徒の側も3年間のつきあいだから、めぎに甘えたり腹を立てたりだだをこねたりカッコイイところを見せようとしたり虚勢を張ったり悩みを打ち明けたり泣いたりねだったり色々だ。
一人一人全く違う生徒たちだが、共通しているのは、教師のめぎに自分をちゃんと見てもらいたい、という強烈な熱烈な心からの願いを持っていることだと思う。主張の強い生徒も、引っ込み思案の生徒も、その願いは等しく心の奥底に強くある。一見大人の高校生でも、その思いは強い。いや、高校生だからこそ強いこともある・・・長い間なかなかありのままを見てもらえなくて、思いがつもり重なっている場合だ。非常に手を焼く生徒が毎年数人いるが、時間をかけて彼らが欲しがっているもの・・・それは凛とした規律だったり、失敗しても叱らない包容力だったり、パーフェクトじゃなくてもいいんだよという言葉だったり、人それぞれなのだが・・・そういうものに多少なりとも気がついて90分の授業の中でほんの少しでも気をつけて一人一人個別に向き合っていけば、いつかはほんのちょっとだけでも彼らと心が通じ合えると感じている。
そんな彼らが3年間に少しずつ大人になっていく様子を見るのは、毎年眩しいほど素敵な体験だ。子どもっぽく屁理屈をこねまくっていた生徒が急に冷静になったり、いつもおしゃべりでうるさかったクラスがシーンと静まりかえって課題に集中して取り組むようになったりする。毎日は格闘だが、3年間にほんの数回だけとは言えそういう瞬間に立ち会えることに幸せを感じている。
秋休み後から年末まで、色々立て込んで辛かった。その分この冬休みの2週間は外の世界をシャットダウンして冬眠していたような気分。でも、目が覚めたらスッキリ。来週中には前期の成績をつけ終わらなければならない(前期の終わりは2月初め)。気合いを入れて取り組まなくちゃ。
♪ 現在のデュッセルドルフ ♪
枯れ枯れ枯れ・・・
鳥さんたち [2011-2012年 マレーシア]
現在一年前の年末年始のペナン島旅行記を連載中。
ホテルの庭にこんな実がたくさんなっていた。
結構色づいていて、落ちてきそう。これ、そのままにしてあるのかな。収穫したりしないのかな。
あら、鳥さん♪
ちょっとクロウタちゃんに似てるわね。
仲間なのかな・・・目つき悪いけど。
よく地面におりてきていることが多いところもクロウタちゃんに似てるなあ。
彼らは食事の終わったテーブルからよく色々失敬していた。
色々なおこぼれがあって幸せねえ。
人をあまり怖がっていなくて、バルコニーにもやってきた。
それ以外の鳥は用心深かったな・・・どこにいるか、見えます?
ほら!
みんな、あったかいところで生きていて、幸せねえ。
あ、でも、やっぱり危険もありそうね。
鳥じゃないけど・・・こういうのも。
♪ デュッセルドルフの鳥たち ♪
生まれたところによってずいぶん環境が違うわねえ。
南国の休暇に気分だけ逃避 [2011-2012年 マレーシア]
今日からまたしばらく一年前の年末年始の休暇のお話を。なにしろ雪も消えちゃって、雨と曇りで写真も面白くないし、あともう少しなのにまた中途半端で終わっちゃうのは勿体ないし、日常から離れてちょっと南の島へ気分だけでも逃避するのは楽しいから。
マレーシアのペナン島の南国リゾートホテルにやってくるのは、様々な宗教・国の人たち。
過ごし方も様々。
ホテルの敷地内から出て、こんなボートに乗ったり・・・
こんなので遊覧できたり・・・
こんなのに乗ったり・・・
浜辺で足をマッサージしてもらったり・・・(ああ、想像しただけで気持ちよさそう・・・)
空を飛んだり。
いろんな色の綺麗なスカーフが目をひいた。
そう、ここはイスラム圏。モスクもあって、時間帯によっては外に大音響でお経のようなものを流していたりする。
その近くには、何かの主張がいっぱい書かれていたり。
お店の看板もアラブ語がいっぱい。
その他、かつてのイギリス統治のため英語がよく通じるし、中華系も多いし、もちろんマレー人も。
ここは中華系のお店。
いろんな小さなお店が並ぶホテル前の通りのここで・・・
うちのドイツ人は髪をカットしてもらった。
楽しそうに軽快に適当な英語でおしゃべりするこの男性は、美容師の資格などは持っていないらしい。見よう見まねで覚えてこの商売を始めたのだとか。正確には忘れたけど、お代は日本円換算で500円程度だった。
みんな自分にできることを工夫してやって生きているのだな。
この町は夜が長く、昼間は全て閉まっている。夜のギラギラとの差が面白かった。
お正月明けの新聞に載っていた日本の写真が、非常にエキゾチックだった。
ホテルからお出かけ [2011-2012年 マレーシア]
現在一年前の南国への休暇に逃避中。
一週間の滞在中、ずっとホテル内かその周辺の徒歩圏内の浜辺やレストランで過ごしていたのだが、一度だけバスに乗って観光に出かけた。イギリス領だったからか、左通行。右通行に慣れためぎにはちょっと怖い。
バスを降りると花々が。
ここはペナン国立公園のインフォメーションセンター。
その向かいの辺りで、ボートをチャーターして国立公園の向こう側の浜辺へ連れて行ってもらうことにした。トレッキングもできるようだが、暑いし、海の方が好きなめぎ家なので。残念ながらいくらだったかもう思い出せない。観光客向け価格だなと思った記憶はあるが、ホテルで斡旋している業者の値段やホテル近くで勧誘された値段よりはずっと安かった。
港にはこんなのが続いていた。こういうのは橋じゃなくて、何と言うんだったっけ?新しいのと古いのとが並んでいるのが面白い。
なんか、ここ、向こうへ行ってみたかったなあ。
そんなことを思いながら撮影していたら、向こうから・・・
めぎたちが乗るボートがやってきた。
ボートに乗って出発。すると、ちょうどあの橋のようなところの上を誰かが歩いていた。この人たちは古い方のを使ってるわ。
バイクはこんなところに置くのね。
ここは漁師の港でもあるみたい。ガイドブックにも漁村と書かれていた。
仕事しているところ、見てみたかったな。
こうして出発。振り返ると・・・
めぎたちが泊まっているホテルが見えた。バスで10分くらいかかったように思うが、海から見ると近いなあ。
港の向こうには・・・
ちょっとお洒落な、でも崩れかけた建物が。あれはなんのための建物なのかな。
・・・と思っていたら、船が止まってしまった。なんでも燃料切れだとか。
ソーリーとにっこり笑って言っていた。
あそこにも仕事している人が。ここは生け簀なのかな。
いろんな仕事、いろんな暮らしがあるのねえ。
つづく。
船から見えたもの [2011-2012年 マレーシア]
現在一年前の南国の思い出に逃避中。
船に乗って島の反対側へ行く途中、こんな鳥が見えた。
この鳥、いっぱいいるようだった。
高いところを悠々と飛ぶ様子は美しかった。
同じように遊覧しているらしいボートと何度かすれ違い。
いくつか浜辺があったが、めぎたちは寄らずに通り過ぎた。
ここには・・・
釣り客たちが。
・・・と、またあの鳥が。捕まえたのは魚?
あんな高いところに巣があるよう。
なんか、雄大だなあ。
この辺りは岩も面白かった。
猿もいるのね。
あんな船でゆっくりと来てのんびり過ごすのもいいなあ。帰りが大変そうだけど。
そして、めぎたちの目的地が見えてきた。
船を着けてもらって上陸。
つづく。
海辺 [2011-2012年 マレーシア]
現在一年前の南国の旅へ逃避中。
船で20分くらいかけてやってきた浜へ続く桟橋(みなさま、ありがとうございます!)に降り立ち・・・
桟橋から浜辺を見下ろすとこんな眺め。
あまり人がいなくて、静かなところ。ホテル前の浜辺はマリンスポーツやアトラクションで賑やかだが、ここは自然保護区域であるからね。
ここの入り江の名前はこちら。
ここから熱帯雨林の遊歩道に入れるようになっている。
船で来なくても、船を借りたあの港のところから登録すれば熱帯雨林をトレッキングしてここまで来ることもできる。歩くと1~2時間とのことだった。でもめぎたちは船に乗りたかったし、南国の暑さの中を歩きたくはなかったので(完全にのんびりだらだら休暇モードだった)、トレッキングしようという考えはかけらもなかった。
ここで、1時間くらいゆっくりご自由にどうぞ、と船で連れてきてくれた人に言われた。その辺にいるから、見終わったら声をかけてね、とも。
綺麗な海だけど・・・
ここはクラゲさんがいるみたい。
ここにいたのはこうやってのんびりしているお二人と・・・
賑やかな中国人たちだけ。
ここを歩いていたら・・・
干からびたこんなのを見つけた。
ちょっとジョーズみたい。
下から見るとこんな形。
この他トンボさんとか・・・
大きな蛾さんとか。
ずっとただ波の音を聞いていてもよかったのだけど、ちょっとだけ熱帯雨林を覗いてみることにした。
つづく。
ジャングル [2011-2012年 マレーシア]
現在、一年前の南国の話を連載中。
浜辺から内陸の方へ向かう。
入り口のところに、湖があるはず・・・
なんだか干上がっているけれど。
橋の上から左を見ると海・・・
右を見ると、あ、水がちょっとだけ。
渡りきってから振り向いて写した橋。ずいぶん新しいわね。
橋を渡りきったところからすぐにジャングル。
こんな獣道のようなところを歩いていく。
ふと見ると蝶がいた。
あまり大きく写せなかったけど。
冬になって枯れたり眠ったりすることのないところ。
意外に明るい印象。
雨期にはどんな様子になるのかな。
あ、ターザンみたい。(蔓にぶら下がってジャングルを移動するのはターザンだったよね?)
蔓と言うより、枝だけど。
意外に花はあまり見かけなかった。
でも、木々の表情が様々に面白くて、被写体が山のようだった。
ただ、めぎたちはジャングルを歩くような格好はしていなかったので、あまり深入りせずにほんのちょこっと体験しただけで戻った。ちょっと歩いただけでかなり暑かったからでもあるのだが。
つづく。
ジャングルを出たところ [2011-2012年 マレーシア]
現在一年前の南国の話を連載中。あと3回くらいで終了予定。
昨日ちょっと足を踏み入れた熱帯雨林から浜辺の方へ戻ってきた。
緑っていろいろな色があるのね。
ジャングルと海との間に、ちょっと林のようなものがあって、日陰を求めてその辺りを散歩。
あまり日陰になるほどの丈はなかったけど。
いろいろな蝶がひらひら。
ドイツにも似たようなのがあるような、でも違うような・・・
これ、何かな。
林の向こうになにやら建物が。
そこは亀の博物館。と言っても、いくつかの剥製と、説明のパネルと、水槽で出たいよ出たいよともがいている小さな亀さんたちだけ。
最後の時間、海辺を散歩。この船には誰が乗ってきたのかしら。
緑の中に赤い花?が見えた。
そろそろ帰りましょ。
静かで綺麗な浜辺、さようなら。
それにしてもずいぶん橋桁が高い・・・それだけ満潮時には水位が上がるということかしら。それとも嵐に備えてかしら。
もう2回ほどつづく。
港へ戻る [2011-2012年 マレーシア]
現在一年前の南国の思い出を連載中。
船に乗って戻る途中に見えた景色。お仕事中の地元の人かな。
これは釣り体験の観光船。ここで釣って近くの浜でバーベキューをするというツアーがあって、日本人観光客がよく利用しているみたい。
いろんな船が見えて楽しかった。
途中にあるモンキービーチというところがこの辺りでは有名で、チャーターした船の人の説明では帰りにそこに寄って今度は2時間自由行動とのことだったが、めぎたちはもうビーチもジャングルも堪能したのでそれをキャンセルし、港にまっすぐ戻ってもらうことにした。そういう自由さが欲しいのでめぎたちはツアーに参加せずボートをチャーターしたのだ。それでもホテル近くの斡旋業者が提示したバーベキュー付きのツアーなどよりずっと安かったのだけど。たしか200リンギットくらい・・・つまり、二人で往復ボートを独占して5~6千円程度。バーベキューツアーなら一人当たりそれ以上の値段だったと思う。値段はどこで手配するかにもよるだろうが。
ホテル近くの浜でチャーターすれば、あそこまでまっすぐ送ってもらえたということね。
綺麗な浜やジャングルも面白かったが、めぎにはこういう地元の人の生活が垣間見られたのが一番心に残った。
港にあっという間に戻ってきて・・・
到着。
楽しかった。ありがとう。
そうそう、ここにニワトリさんが。たくさん奥さんを連れていたわ。
昼を過ぎてかなり暑くなってきていた。水を持参していたが、この辺りにコンビニみたいなのがあって、そこで冷たい水を買って飲んだ。
一息ついてちょっと近くを散策。これは、お寺のようね。
狛犬さんも。(これを狛犬と呼ぶのか分からないが。)
ナツパパさんにお見せしたい、と思いながら撮影。
どこかで昼食を、と思うのだが、どうもこの辺りは昼は閉まっているようだった。
それで、次のバス停まで歩きながら食べられる場所を探してみることにした。
歩いていると、ここの生活の様子が見えてくる。
自転車に乗る子どもたちの表情はどこの国も同じね。
結構立派な車をお持ちなのねえ。
ペナン島旅行記はあと一回。
ペナン島の暮らしを想像する [2011-2012年 マレーシア]
一年前の年末年始の思い出話は今日が最終回。
港からバス停までの道を歩いていたら、船から見えたあの建物が見えてきた。
ちょっと崩れたような建物はなんだろう、と思ったあの建物。
中華系の飾りがちらほらと。マレーシアは昔から華僑系が多いところで、こういう光景は最近に始まったことじゃないはずだけれど。
洗濯物もあちこちにかかっていた。アパートなのかな。
建物の名前はこちら。これをネットで調べてみたら、コンドミニアムだって。へええ。
ハトさんもお住まいのようだった。
ペナン島で老後を過ごすという選択肢が日本人やイギリス人などに人気だと聞いたが、ここに住んでいる人もいるのかな。ものすごく新しい最新式の建物よりも面白そうだけど。
でも、この辺りはコンドミニアムが乱立している地域ではなく、基本的に地元の人が住んでいる漁村。
どんな部屋にどんな風に住んでいるのかな。
家族の人数は結構多いのかな。
食事は・・・
こういうところで食べたりするみたい。
おなかはすいていたのだけど、歩いているうちに暑さにやられてきて、ここで食べようという気は起きなかった。
この家は窓が少なくて、ちょっと怖いわね。
この暑さの中でクリスマスっぽい飾りをつけている家があって、それは非常に違和感だった。
途中、ペナン島でかなり有名な海鮮料理のレストランがあったが、ここもまだ閉まっていた。
バス一区間分くらい歩いたところに市場があったのだが、こちらはもう終わっちゃってお掃除中だった。ここで食べられたら面白かっただろうな・・・人々の様子が垣間見えて。ああ残念。
結局めぎたちは食べ物にありつけないままバスに乗ってホテルに戻ることにした。
ここの人たちは、何を思い、何に喜び、何に苦しみ、何をどうしようと考えながら生きているのだろう。
市場近くで見かけた犬の姿が、ここの現状を物語っているように思えた。
最後に、バス停すぐ近くにあった家の生け垣。
旅行者には決して見えないものがいっぱいあるのだろうな。
以上でペナン島の思い出は全てお仕舞い。またいつか、年末年始を南国で過ごしたい。それは、この光のない長い冬を乗り切るのに、一瞬光と色と暑さを感じるのが健康的だとつくづく感じたから。でも、それはなんと傲慢な贅沢な願いだろう。ここの人たちは世界の反対側へ出稼ぎや勉強を除いて単なる休暇を過ごしに旅をすることなどできるのだろうか。そんなことを思ったりもするわけだが、しかしながら、ここで出会った数少ない地元の人たち・・・それは、ホテルの従業員だったりレストランの人だったり仕立屋さんだったり床屋さんだったり、数は限られているがそこそこ親しく世間話をした人たち・・・は、「どちらから?」「ドイツから」「ドイツの今の気候は?」というやりとりのあと、口を揃えて「そんな寒い国へは行ってみたくもない」と言ったのだった。幸せそうに屈託無く笑いながら。そうだよねえ。こんなに明るくて、こんなに暖かくて、食事も安くて美味しくて、あとは雨露凌げれば十分なのかも知れない。だとしたら、私がこんなにもあちこち行きたくなるのはなぜなのだろう?現状に満足していなくて夢を見に出かけたいということなのだろうか。でもねえ、やっぱり、この長い冬を乗り切るのに、一瞬光と色を感じたいのよねえ・・・と思考は堂々巡りするのだった。