マドリードの第一印象 [マドリード]
今日から9月初旬のマドリードのお話を。
その日、仕事を終えてから旅立った・・・それでも午後の授業を休講としたが、マドリードの空港に着いたのは19時半過ぎ。それから公共交通機関5日間乗り放題のツーリスト・トラベルパス(26.8ユーロ)を買って地下鉄で移動したのだが、あと一駅というところで地下鉄工事中。ええええ、行き先ってマドリードのど真ん中なのにな。そうと知っていたら別のルートで目的地まで工事を避けて向かうことも出来たのに。見れば工事は2ヶ月前から始まっている・・・チケット売り場の人は路線図とか地図とかはくれたけど肝心の工事で通行止めの路線のことはなんにも教えてくれなくて、ずいぶん不親切だなあ。まあ、それがスペイン、それがヨーロッパ、ということなんだけど。
というわけで、降りたのはこの駅。
地上に出たところにこんな美しい美術館が建っていた。
今回の旅のお伴はいつもの如くうちのドイツ人と(彼はほぼいつも出張についてきて散歩したり美味しいものを食べたりする自由人)、ニコンのD600と24-70mmレンズ。それだけでも2キロ近いし、出張だからそれほど撮影する機会はないだろうと望遠は留守番に。どうしても軽くしたい場合に備え、小さなDX40mmマクロレンズを持ってきた。
上の写真は24-70mmレンズでの撮影。手ぶれ防止機能なしの手持ち撮影だが、トリミングしてもかなり詳細に写っている。さすが、大口径F2.4レンズはすごいなあ。
ちょっと話は逸れるが、後日DX40mmレンズでクロップ機能を使って60mmで撮影したのがこちら。
それをトリミングすると、24-70mmレンズとの解像度の差は歴然・・・いや、クロップ機能だから元々切り取っている訳で、差は当然なのだけどね。
だから、クロップ機能を使わずに40mmで撮ったのも比べてみよう。四隅が黒いのはセンサーサイズが小さいAPS-CサイズのDXレンズをフルサイズカメラにつけて使っているから。残念ながらあの銅像が真ん中にある写真はないのだが・・・
トリミングするとやはり解像度が24-70mmレンズよりずっと低い。
やっぱりちゃんとフルサイズ用の60mmマクロレンズを買わなきゃダメね。もしくは、軽さを追求するなら50mm単焦点かな。24-70mmレンズの写りがあまりにも素晴らしくて、単焦点と言えどもどうもその画角のは買う気にならないのだけど、でも、この写りでがっかりするよりはね。どうしても軽さが必要なときもあるしね。
さてさて話を元に戻して・・・とにかく地下鉄工事でもう一区間乗れなかっためぎたちは、その区間を歩くことにした。
ああ、スペイン、やっぱりまだ夏だわね~もう8時半頃だったのだけど、ドイツより西にあるスペインはまだ明るく、南欧だからまだ暑く、でもからっとしていて気持ちよかった。
この暮れゆく色と生暖かい空気とラテンの陽気な雰囲気がとても心地よく、ああ異国に来たんだな、と旅情を感じた瞬間だった。ドイツを離れ、ちょっとリフレッシュできそう。やっぱりどこかへ移動するのって、息抜きには大事なのね。
失業率が26.4%、25歳以下の失業率がなんと56.1%というスペインだが、道行く人々の様子は明るい。まあ、マドリードだから観光客なのかも知れないが。
こうして一区間歩いてグラン・ビアという通りまでやってきた。ここはマドリードの目抜き通り。めぎの泊まったホテルはこの通り沿いにある。学会斡旋のホテルなのでそこになった訳だが、どこに行くにも便利で、また一等地だからこそマドリードの実態もよく見えて、非常にいい経験になった。その辺りのことは追い追いに。
あ、そうそう、そのホテルは便利な空港直通シャトルバスもあるのだが、二人で片道22ユーロということで、5日間パスの方を選んだのだった。まあ、めぎたちは急いでないし、大学までも地下鉄移動だし、どこか見に行くにしても地下鉄やバスを使うつもりだったから。
グラン・ビア [マドリード]
これはめぎたちが泊まったホテル。
これはグラン・ビアという大通りの向かい側から。ホテルの左側の細い道を入ると・・・
見上げるとこんな建物で・・・
そこに小さな入り口がある。
部屋の中は到着時に写すのを忘れ、使ったあとのものしかない。一等地に建つ古いホテルだから、部屋はかなり小さめ。外から見ると建物は美しく立派だが、中はかなり古い。それでもずいぶんちょこちょこ改装したようで、バスルームは真新しくとても綺麗だったし、ベッドも清潔で快適だった。
飾ってあるバラはうちのドイツ人が通りで一本売りしているおじさんから購入したもの。ヨーロッパではよく深紅のバラを一本売りしていて、それを普段買うことはないが、その売り子のおじさんをうちのドイツ人が気に入って、この人から買ってあげたいと。
さて、マドリードの話の初っ端からホテルの話をしたのは、めぎにとって部屋から見える景色が最も印象に残ったから。めぎたちの部屋には運良くバルコニーがついていた。
室外機も置かれている狭いバルコニー。
でも、そこから見える景色が素晴らしい。
めぎはマドリードが初めてだったが、うちのドイツ人は70年代に一度来たことがあって、そのときの印象ではこのグラン・ビアは灰色と茶色のイメージ。色がないという印象だったそうだ。スペインといえば情熱の色を多い浮かべるめぎとは全く異なるイメージだが(でも思えばそれはアンダルシアのイメージであって、ラ・マンチャは違うわね)、彼が来たのはフランコ時代の直後で、スペインはまだ閉ざされた世界だったのだとか。建物は全て古いままだったのだろう。今回このグラン・ビアの輝くような真新しい白や黄色やピンク色を見て、彼はしみじみと過ぎ去った月日を振り返っていた。
下を見るとちょっと怖いわ~
マドリードの日の出は遅く、7時半頃だった。これは8時の撮影。
これは7時40分。
8時。
夜景も素晴らしかった。
ところで、この綺麗な建物だが・・・
屋上に木のような植物やパラソルが置かれている大きなバルコニーがあるが、どんな人が使っているのかな・・・
・・・なんてことを思ったりしていたのだが、よく見ると・・・
テナント募集中。
こちらも・・・
よく見ると・・・
下の階が4階分くらい改装中。改装後はちゃんと借り手がついているのかな。
スペインならではの様式の立派な建物の並ぶこのグラン・ビア、景気は大丈夫なのかな・・・外枠は立派だけど、中身はがらんどうなんじゃないかしら。EUに加盟し、オリンピックに名乗りを上げ、バブルで勢いよく綺麗にしたのはいいけれど、テナント料が高くなりすぎて、経済も破綻して、誰も払えなくなったんじゃないかしら。
これは早朝4時半頃の撮影。通りを歩く人も通る車も24時間絶えることが無い。スペインはどこもそうだが、本当に夜が長い。どこも活気があって賑やかなのだけど、やっぱり経済は・・・うーん、どうなのかしらね。
ちょっと有名なポイントへ [マドリード]
ここはマドリードを観光したことがある方ならきっと見たことのある元コムニカシオネス宮殿かつ旧中央郵便局、今はマドリード市庁舎。見えにくいけど時計の針は6時50分。夕方だけど、ずいぶん明るい。
シベーレス広場というのがそこにあって、これはシベーレスの噴水。シベーレスとはギリシャ神話の女神キュベレのスペイン語読み。
めぎたちはここからバスに乗った。
こんなバスに揺られて北上。
途中で国立図書館前を通った。立派な建物だなあ。
さらに北へ進むと、あのレアル・マドリードのスタジアム。
マドリードへ行くことが決まったとき、真っ先にレアル・マドリードの試合日程を調べためぎ。残念ながらこのときは遠征中。でも、めぎ愛しのドイツ人選手オェーズィル(日本ではエジルと書かれている)がちょうどこの直前にアーセナルへ電撃移籍し、まあいいわ。めぎが好きなカカー選手もミランへ行ってしまったし。でも、どちらもまだキオスクで葉書が売られていた。左下がオェーズィル。
さて、めぎたちが向かったのはここ。
↑これ、スペイン経済危機がニュースで取り上げられると必ず写るシンボルのようなビル。こんなに傾いているからね。うちのドイツ人はこれがどうしても見たくて、ホテルで場所と行き方を聞いて出かけたのだった。日暮れが遅いので、7時過ぎでもまだこんなに明るい写真が撮れた。ヨーロッパの旅はやっぱり夏に限るわねえ。
その前にはこんなのが立っている広場があって・・・
そこへ向かってめぎたちが通ってきた道が。この道、マドリードの中心へまっすぐ続いている。
なんだか広々・・・マドリードって道が広く、土地がいっぱいある印象。
♪サッカーのこと♪
嬉しかった~!(写真はRP-Onlineから)
狙ったゴールじゃないのは誰もが分かっているけど、綺麗なセンタリングだったなあ。
マドリードのアパート [マドリード]
現在マドリードの話を連載中。
ここは王宮近くのアパート。マドリードの典型的なアパートだ。こういう金属製の黒い小さめのバルコニーがついている。おばあさんが外を眺めている・・・その下の部屋は借り手を捜している模様。
町中を歩いていると、そこら中に賃貸募集中の案内を見かけた。この綺麗なアパートも・・・
250㎡はいくらなのかな。
こちらも・・・
使用可能と書いてある。つまり、借り手か買い手を探しているということ。
ここはソルの近く。
アパートは暗い部屋ばかりだし(みんな外に出かけているのかも知れないが)、よく見るとアパート全体が売りに出ていたりもした。
東京でだって賃貸募集中の案内を見かけるし、これが特別経済状況と結びついている訳でもないのかも知れないが、ここは東京で言えば銀座とか六本木とか渋谷とかに当たる訳で、そこに空き家が目立つというのはやっぱりちょっと気になる。
明かりが見えるとちょっとホッとした。
ここの暮らしはどうなのかな。
そしてここは有名なマヨール広場。
ここ、そういえば昔N○Kのスペイン語講座で、この広場を取り囲む建物がアパートで部屋を借りられるなんていう話を聞いたことがあったけど、 ここもあまり電気がついていないわねえ。でも、明かりがついているところは人がバルコニーで涼んでいるみたい。この広場を見下ろしながら生活するのって、どんな感じかしら。
昼間にも行ってみた。折しもオリンピックが決まるか決まらないかの頃だったが、ほとんどそれらしいビラも集会も横断幕も見かけず、この人だかりは大道芸人を見物している人たち。
赤い壁にはなにやら描かれていた。
絵はずいぶん新しそうね。
建物は1619年のものなのだとか。古い建物をずっと使い続けるのはヨーロッパ中どこも同じ。住むとなると、それこそ電気も何もなかった時代の建物だから、その後引かれた電線、電話線、テレビの線、インターネットの線など、どうやってうまく隠してあるのかな・・・
そんなことを考えるのは、100年以上経っているうちのアパートがあちこち線丸出しだから。今から30年前や50年前にここに住んでいた人が行った工事をいつも目の当たりにしてるから。このマヨール広場に住む人は、200年前、300年前の人が行った工事と一緒に住んでいるということなのよね・・・面白そうだなあ。
気に入ったバル [マドリード]
現在、9月初旬のマドリードの話を連載中。
めぎの参加した学会では、当然のことながら連日お昼のお弁当や晩の懇親会などが用意されていたのだが、めぎはそのどれにも参加しなかった。恐ろしくつきあいの悪い人間だが、スペインに行って食事まで拘束されたくはなかったのだ・・・ヨーロッパの中でもスペインの食事はめぎ的には一番好きで、好きなものをどうしてもたらふく食べたかったから。好きなものとは・・・それは料理というより食べ方なのだが・・・バルでタパスを食べること。バルとは軽食付きの酒場で、タパスとは小皿料理のこと。土地のお酒を飲みながら土地のおつまみを少しずついただく・・・ね、魅力的でしょ♪
4泊5日の短期間に3度も通い詰めたバルがこちら。地下鉄のTribunal駅の近く。
マドリードなのに(いや、マドリードだからこそなんでもあるのだろうが)、スペイン北部のアストゥリアス地方の料理店。ちょっと一杯、のつもりが美味しくて長居し、その後2回も行ってしまったのだった。
バルではいつもハウスワインを飲む。バルでハウスワインを頼むとこういうグラスに注がれる。バスク地方のバルでもそうだったね~とうちのドイツ人と懐かしく思い出しながら乾杯。
お通しに出されたのがアンチョビのフライ。これがとても美味しくてびっくり。さらにカウンターから見える料理を適当に頼んだのだが、ムール貝が思いの外美味しかった。
さらにアンチョビの酢漬けも絶品。既にワインは2杯目。
そして〆にハモン・イベリコを切ってもらう♪
それにあわせて赤ワインに切り替えた。
これ全部で40ユーロくらい。おなかいっぱい食べて飲んで、ハモン・イベリコまで食べて、二人で40ユーロ。良心的でしょ。
バルは日本でいえば居酒屋のような所だが、基本的に立ち食い。この若者たちはここで立ち飲み立ち食いしながら誕生日パーティーをしていた。
せっかくラ・マンチャ地方の美味しいハウスワインがあるのに、若者たちはハイネケンのビールを頼んでいる・・・どうやらこれがセットでお安いからなのね。ビール6本追加するごとにカラマリ(イカリング)も出されていた。
さて、別の日には、まずアストゥリアス地方のシードルを。日本のともフランスのとも全く違ってアンモニアの臭いの濃い独特な味で、やみつきになる。
バスク地方やアストゥリアス地方ではこんな風に注がれるのだけど、残念ながらここではレバーを引くと出てくる生ビールなどと同じタイプだった。
めぎたちがこのバルを気に入ったのは、このおじさんが気に入ったから。ちょっとMr. ビーンみたい。シックな綺麗なお姉さんがやっているのではなく、こういうおじさんがやっているバルは美味しい。英語ができる様子ではなかったが、片言のスペイン語でなんとかなるものだ。
この日はガリシア地方(アストゥリアス地方の隣、ポルトガルの北)の蛸の料理と、バッカラオという塩漬け鱈を揚げたもの。料理とともに白ワインを。
これ、さくさくして、中の鱈が分厚くて美味しかった。
白ワインをお代わりしたら、鰻の稚魚のカナッペが出てきた。
ここまではD600と24-70mmレンズで撮影。
そしてもう1回、先日ご紹介した研究者さんとご一緒に。この日はD600にDX用40mmマクロレンズをつけて60mmクロップ撮影。
あの味をもう一度・・・とムール貝。
スペインオムレツはオリーブオイルたっぷり。
海の幸と生野菜のマリネはちょっと味がきつかった。
そして〆はやっぱり・・・
ハモン・イベリコ♡
食事の話はしばらく続く。
その他の入ったバル [マドリード]
現在、9月初旬のマドリードの話を連載中。
ここはホテルの2~3軒隣のバル。
何度か前を通りながらなんとなく美味しそうな気がしていたので、ある日ちょっと寄ってみた。暑かったのでビールを。
マドリードでは入ったバルの全てでいつもなぜかアムステルダムの生ビールが出てきた。ここもそう。ほら、左にぼんやりAmstelっていうレバーがあるでしょ。
美味しそうねえ・・・
ここは当たりだった。野菜も美味しい。
これは焼きたて。マリネされている生ハムみたいなのを指さしてこれが欲しいと言ったら、その場で焼いてくれた。
中は狭い。一般的なバルはどこもこんな感じ。カウンターにほんの少しだけ座るところ。この子どもたちはカウンターのおばちゃんの子どもたち。
人がまばらなのはまだ早いから。スペインのバルが混むのは夜9時頃から深夜にかけて。めぎたちが夕食を食べる頃はどこもガラ空きで、ほぼ独占状態。だからすぐになんでも頼めるし、すぐに用意してもらえるし、数少ない椅子も確保できるし、なかなか快適だった。
泊まったホテルには朝食がついていたのだが、一度だけバルの朝食を経験したくてここに入ってみた。すぐ隣の隣の隣くらいだから気楽だし。典型的なスペインの朝食はカフェ・コン・レチェというミルクコーヒーに甘いパン。
隣の魚屋さんが店を開いていた。スペインは魚屋さんがあちこちにあっていいなあ。デュッセルドルフではこういう魚を買える店は非常に限られている。めぎの徒歩圏内のスーパーには冷凍のムニエル用に既にパン粉などがついているのしかない。
これは別のバルの朝食。昼食に向けて準備中のバルで。目の前に美味しそうな料理があるけど、それはまだ準備中。
これはまた別のもう閉まっているバルだが・・・
朝食の案内が出ていたのでパチリ。写真のようにフルーツなど色々頼むと5ユーロくらいだったかな。もっとしたかな・・・普通は1.6ユーロで一番上のコーヒーとbolloというミルクパン、つまり甘いタイプの柔らかいパンを食べるのだろう。
さて、また夜のバルの話。もう一軒スペイン北部のシードルの店に入ったが・・・
若いお兄さんはやっぱりこういうレバーを引いてシードルを注いでくれた。
そうそう、めぎはほぼ常にD600と24-70mmレンズを持ち歩いてバルを写していたが、誰も全く興味を向けなかった。ヨーロッパ人は人のことにあまりかまっていないのだ。ポーズを取ってくれたのはこのお兄さんのみ。
なみなみ注いでくれてありがとう♪
ここのアンチョビの酢漬けはちょっと味がきつかった。
それから、何度か〆に入ったバル。これは甘めのデザートワイン。
W杯欧州予選のスペインvsフィンランドの試合を見たのもここ。
色々美味しそうなものも並んでいたが・・・
ここでは基本的におなかいっぱいでデザートワインとエスプレッソを楽しんだ。
ああ、よく食べて飲んだなあ・・・食事の話はまだまだ続く。
美味しかったレストラン [マドリード]
今日からまた9月初旬のマドリードの話をどうぞ。
まず、前回のバルの話で、ご紹介し忘れた写真から。
夜11時くらいの撮影。バルというのは夜遅くなればなるほどこのように溢れかえる。ここも入ってみたかったけど、おなかいっぱいでね・・・疲れてたし。
さて、今日の本題は、めぎがマドリードで唯一ちゃんとテーブルに座って食べたレストラン。それは、地下鉄のこの駅の近く。
話はちょっと逸れるが、地下鉄はこんな感じ。マドリード中どこに行くにも便利。
だが、地下鉄の乗り場はかなり地下深くにある・・・だから、2~3区間なら歩いた方が早いかも。
めぎたちの降りた駅にはこんな写真が飾られていた。
今はこんな姿。
そう、ここは市場。うちのドイツ人が普通の市場に行きたくて、ホテルの人に聞いて行ってみたのだった。残念ながらシエスタに入ったところであちこち閉まっていたけど。夕方5時からまた開くそうだったが、めぎは行く機会がなかった。
そんな訳で、市場で何かつまもうと思っていたのだけど当てが外れ、近くのレストランに座ったのだった。
昼ビール♪ あれ、仕事中じゃ・・・いや、ここはスペインだからね♪ (ドイツも昼ビールOKの国だけどね~)
ここで食べたものはどれも美味しかった。まず冷製トマトスープ。トマトの他にセロリやらハーブやらもいっぱい入っている感じ。非常に濃厚かつオリーブオイルどっさり。
これはナスだったと思う。潰したナスを非常にクリーミーかつ濃厚に仕上げていて、とても優しい味付け。
そして二人でこのイカを分けて食べた。二人で食べると分かると、ウエイターは取り分け用の皿を2枚持ってきてくれた。日本的には大味なイカだけど、柔らかくて、レモン汁をかけてさっぱりといただけた。
食事の話、さらに続く。ほんと、食べに行ってきたみたいね~♪
サン・ミゲール市場 [マドリード]
現在、9月初旬のマドリードの話を連載中。
ここはMercado de San Miguelという飲食マーケット。マヨール広場のすぐ近くにある。2000年にできたそうで、70年代に来たうちのドイツ人は知らなかったところ。マドリードに最近いらした方ならきっと行ったことがあるのではないかしら。
ここには先日日本へ帰国した研究者さんとご一緒に。先にマドリード入りしていた研究者さんがめぎたちを連れて行ってくれた。
中にはたくさんのお店が並んでいて、少しずつ買って食べることが出来るバルがいっぱい。牡蠣を殻付きで出している店もあるし、もちろんハモン・イベリコもあるし、バッカラオ(塩漬け鱈)や果物などの量り売りもしている。オリーブもこんなに色々。
めぎたちはとりあえずここでつまむことに。
建物の真ん中に背の高いテーブルが並んでいて、そこで立ち食いする。
色々買ってちょっとずつ。グラスに入っている赤いのは冷製トマトスープ。ここもやはりハウスワインはこういうグラスで。
トルティーリャを頼んだら、こんな豪快にフォークを刺して渡された。
食後はモスカテルというデザートワインと・・・
うちのドイツ人がケーキを。
おなかいっぱいでケーキなんて入らないわ~~
D600と24-70mmレンズで手持ち撮影だが、さすがF2.8はすごいわねえ。もちろん三脚使ってきっちり写した写真のようにはならないけど、酔って約2キロの手ぶれ補正機能無しのカメラとレンズを持って夜景がこれだけ撮れるなんて。これだから重くてもどうしてもこのセットを持ちだしてしまう。24-70mmレンズを一度使ったら、他はもう使えなくなるほどの良さがある。
このマーケットには、もう一度夜遅くに訪れた。そのときはうちのドイツ人と二人で。
やはりスイーツのために♪
あのTribunal近くのバルからここまで地下鉄二駅分くらいの距離を散歩してきたので、めぎも多少おなかがこなれていて少しなら食べられそう。でも一人で一つは多いなあ・・・
うちのドイツ人はこれが食べたかったんだって。めぎも少し分けてもらった。そうそう、買うとき、二人で食べると言ったらこうやって切り分けてフォークを二つ突き刺してくれた。これ、見た目と全然違ってそれほど甘くなく、見た目通り濃厚で美味しかった。この日はAmontilladoというシェリーと。
ガラス越しにこんな景色を眺めながら。シェリー、最高♡
夜が更けるほど賑やかになっていくマドリード。みんないったいいつ寝ているのかしら。
アトーチャ駅 [マドリード]
ドイツは今、秋へ一直線。来週から大学は冬学期が始まるし、学校は再来週から秋休みだ。ぼやぼやしていると載せずにお蔵入りしちゃいそうなので、9月初めのマドリードの話を再開しようと思う。
と言ってもマドリードのことではなく、半日ちょっと近郊へ遠出をした日のお話を。ここはマドリードのアトーチャ駅。
古いものと新しいものがうまく組み合わさっているみたい。
こんな建物がその後ろに。
タクシーがずらーーーっと並んでて、爽快なほど。
駅前のこの空間まで来るのに、どれくらいかかるのかな。
建物の中に入ると、とても明るい。
昔はここに乗り場があったのだろうと思うけど、今は植物園みたいになっている。
そして、電車は別の空間に。
このアトーチャ駅を利用してびっくりしたのは、電車に乗るのに飛行機に乗る前みたいな荷物&身体検査があること。チケットを持っている人だけがX線検査を受けられる。お見送りの人はここでお別れだ。
そして、中に入ってからも、飛行場で搭乗口の前で待つみたいにホームの前にある待合室で待たされる。
ホームを覗いてみた・・・
誰もいない・・・
めぎたちが向かうのはトレド。直通の高速列車のチケット。
ようやく乗車時間となり、飛行機に搭乗する時みたいにここでもチケットを最後のチェック。
そして足早に自分の乗る車両へ。
シーンとした空間。なんとなく怖いほど。
座席はまあまあ。
そして時間が来て出発。
誰もいない駅。何と言ったらいいか、駅が死んでいるみたい・・・
めぎにとってこのアトーチャ駅は、マドリードの思い出の中でも、ホテルの部屋から見下ろしたグラン・ビアの通りと並んで最も印象に残ったところ。日本人としてのめぎの感覚では、駅というのはその町の顔。旅人は駅に着き、その町に初めて触れるのだ。しかし、長旅をしてようやく到着したところがこの誰もいない、誰も入ることの許されない、ちょっと飲み物を買ったりパンを買ったり新聞を買ったりなんてことも出来ない、見慣れない異国の電車の撮影をしたりするのもはばかられるような、おしゃべりする暇もなくそんな気にもなれないような冷たい駅だったとしたら・・・めぎ的にはその町の印象はものすごく悪いだろうな。もともとヨーロッパでは駅は町の外側に作られ、駅周辺は寂れていたり治安が悪かったりすることが多く、その町の本当の表情に触れるにはそこから旧市街まで移動しなければならないのだが、それでも駅のホームには人々が電車を待ちながら様々な表情をして佇んでいるものだ。この全く人の気配のない駅からは、駅という言葉からわき起こる旅情などはひとかけらも感じることが出来ず、移動手段の通過点になるだけだった。なんとなく、めぎももはや人間ではなく機械人間にでもなったような気がした。
この駅がこんな姿になったのは、2004年のテロの所為なのだけどね。仕方のないことなんだろうけれどね。
トレドに行く前のワクワクした気分が、ハッキリ言って半減どころかぺしゃんこになったほどの衝撃だった。
広い広い駅。あの大きな空間にただ電車が何本も停車しているだけで、人が誰もいないなんてね。
トレド到着 [マドリード]
現在9月初旬のマドリードの話を連載中。
アトーチャ駅をあとにして・・・
ラ・マンチャの景色を25分ほど見ているうちに・・・
あっという間にトレド到着。出口はあのおじさんの立っているところ。ここもアトーチャ駅同様ホームへの立ち入りは禁止のようだ。
この電車はここが終点。みんなこんな風に電車から出てきて・・・
こうして駅舎の方へ。
駅はとっても綺麗。
壁のタイルが素敵。
駅前にはバスが待っていた。左の2階建てのはトレド巡りをする観光バス。右のはトレドのソコドベール広場に直通で連れて行ってくれる輸送バス。
めぎ家は輸送バスを利用。
バスから見た駅舎。
ここからちょっとバスの車窓から。あ、トレドらしい廃墟が見えてきたわねえ♪とテンション高くなる。
こんな城壁の上に町が作られている。
急勾配をバスで登り・・・
途中ローカルバスにも遭遇。
そして、到着。これはアルカサル。要塞の城である。
ちょっと歩いていくと、撮影中のみなさまがいた。
めぎも人がいなくなってからパチリ。
その前にこんな空間が広がっていた。ちょっと降りて見下ろしてみましょ。
向こうに見えるのはユースホステル。
下に見えるのはタホ川。
トレドはこんな景色の中にぽつんとある町。こんな場所だけど16世紀まで首都だった町。いや、こんな場所だから難攻不落でもあったんだろうけど。
それにしても、うーん、暑い・・・このとき、ものすごく暑かった。
つづく。
トレド街歩き [マドリード]
現在9月初旬のスペインの話を連載中。
トレドに到着したものの、暑くてまずは一休み。
しかも眠いのでエスプレッソを。
スペインに来ると身体がスペイン時間に慣れてシエスタが欲しくなる。
その辺りにはお土産屋さんが並んでいたが・・・
人形も暑そう。
さて、少し歩きますか・・・
せめてあそこまでは行きましょ。
町の雰囲気と車が似合わないわね。
窓を開け放して光を入れることなんて、真夏には全く無理なんだろうな。
この町の庶民の生活って、どんな風なのかな。
うちのドイツ人がタバコ切れ。
だんだんと賑やかな地帯へ。
あちこちにナイフのお店があって・・・
めぎたちはこの9.5ユーロのチーズナイフをお土産にした。
その店の中にあった29.9ユーロのハモン・イベリコ用のこの台がめぎはとっても欲しかったけど・・・
でもねえ、どこに置くかという問題もあるしねえ。部屋中ハモン・イベリコのにおいが充満しそうだしねえ。
でも、買えない値段でもないのだ・・・台は30ユーロもしないし、ハモン・イベリコもスーパーで130ユーロ程度で売っているのだから。(この写真のみ別の日にマドリードのスーパーで撮影したもの)
ま、またの機会にまた考えましょ。
そして、ようやく目的地が見えてきた。
つづく。
♪ おまけ ♪
70年代のトレドとうちのドイツ人。
カテドラル [マドリード]
現在9月初旬のスペインの話を連載中。
暑い中トレドをてくてく歩いて辿り着いたのはカテドラル。
ここは時計の門といい、内側にも時計が。
立派な時計ねえ・・・これはトリミング。
上を見上げただけであちこちに被写体が。
向こうも絢爛豪華。
内陣の壁画などをトリミング。
少しずつ視点を右へ。
上をアップ。
トリミング。
右に移動・・・おお!人がいっぱい!
向こうにはパイプオルガン。
右には聖歌隊席。
ここ、実際はこのくらい薄暗いのだけど・・・
大口径レンズでこんなに明るく撮れる。
トリミングしてもそこそこの写り。
だから重くてもD600と24-70mmレンズを持ち歩いちゃうのよねえ・・・先日後継機D610が発表されて、めぎのD600は早くも型落ちになっちゃった。デジカメのサイクルって早いわねえ。でも、D600はこれから6年はメイン機として使うわよ。それまでのD40xも6年間メイン機だったのだもの。
さて、空いた時間にトレドに行ってカテドラルを見よう、と思ってここまでやってきたが、めぎ的にはこの時計の門から見えた分だけでおなかいっぱい。そうでなくても寝不足だったし、アトーチャ駅で精神的に疲れたし、暑い中歩いてさらに疲れたし、その上ここから見えたカトリックのこれでもかという装飾で疲労困憊。四方八方から轟音が飛んでくるような気がするのだ。もっと中に入ると轟音に閉じこめられちゃうし、人もいっぱいだし、もうこれで十分・・・
そのようなわけで、めぎのカテドラル見学はこれにて終了。
さようなら。
坂と階段を下る [マドリード]
現在9月初旬のスペインの話を連載中。
カテドラルを見終わったあと、めぎ家会議中。
というのは、めぎは午後には学会で聞きたい発表があってマドリードへ戻るつもりだったのだが、カテドラルを早く切り上げたためちょっと時間が余ったのだ。これからどうする?見所としては他にも教会があるけどもう教会は見たくないし、トレドで有名なエル・グレコもそんなに好きじゃないし、どうしよう。景色がいいというパラドールに行ってお茶でもする?でも、それだと駅から遠くなるわねえ(パラドールはトレドの南、駅は北東に位置する)・・・それじゃもう戻ろうか。
というわけで、めぎたちは早くもトレドをあとにすることにした。
帰りはバスを使わず歩いてみましょ。
アロエみたいな植物がいっぱい生えていた。
ずいぶん降りてきたなあ。
あの橋を渡ってみようかな。
あら、観光電車ね。バスだけじゃなくてああいうのもあったのね。
こうして城壁の間をひたすら降りて・・・
外へ。
橋の上から振り返ると・・・
左にトレドが・・・
右に別の町が見えた。
下にはタホ川。
そして橋の向こうには・・・
ユースホステル。岩の上にサボテンが生えている。
あっちに上るとトレドがよく見えそうね。ちょっと行ってみましょうか・・・あ、またあの観光列車ね~
トレドの話はもう一回つづく。
トレドを去る [マドリード]
現在9月初旬のスペインの話を連載中。
せっかく上ってきたが、ユースホステルは閉まっていた。
少しまわりを歩いてみたが、建物の前に出れそうなところはどこも閉まっていてダメだった。まあ、ちょうどシエスタの時間に入った頃だったから仕方がない。
これがトレドを見下ろす写真で最もよかったもの。
道路からはどうしてもこの岩が邪魔で、上の写真はこの岩の上から撮影した。
川と一緒に撮れた昨日の橋の上からのトレドの方がアングルは良かったわね。
道路から下を見ると、広大な駐車場。トレドに住む人以外、一般車両は立ち入り禁止なのだろうな。
めぎたちは坂を下りて駅に向かうことにした。ユースの裏には住宅街。ここに住んでいる人たちは日々どんな仕事をしてどんな暮らしをしているのだろう。
駅、本当に綺麗ねえ。
これはいつ頃使われていた建物なのかしらね。
そして住宅街を抜けて・・・
駅に到着。
朝顔のような花が綺麗に咲いていた。これはお昼過ぎだから、日本の朝顔とは種類が違うんだろうけど。
めぎたちが乗る電車はもうホームに着いていたが、まだ立ち入り禁止だった。
それで、駅のバルでちょっと一休み。
そしてようやく搭乗、じゃなくて乗車が許されて・・・
乗車。こんなにがら空きで、勿体ないなあ。まあお昼だから移動する人も少ないんだろうけど。
そしてまた何もない景色の中を35分ほど駆け抜けて・・・
マドリードへ。
そしてまた誰もいないアトーチャ駅へ。
めぎに乗っていた車両の後ろにさらに長い長い車両が連結されていたが、それには誰も乗車していなかった。あとで使うために運んできたのだろうけど、なんとなく不気味。
そして、前の車両に乗っていた人もこのくらい。経営、大丈夫なのかなあ。
以上でトレドのお話はお仕舞い。マドリードの話があと数回つづく。
マドリード王宮付近 [マドリード]
今日からまた数日間、9月初旬のマドリードのお話を。
ここはマドリード大学。
そこからバスに乗って南下すると・・・
Moncloaという地下鉄の駅の辺りに出る。あの門はArco de la Victoria、つまり凱旋門。
そのそばには空軍のオフィス。
そんなところから地下鉄一駅分歩いてみたりした。本当はスペイン広場まで歩こうかと思ったけど、暑くて挫折。
ここがスペイン広場の地下鉄の駅を出たところ。左奥に見える大通りがめぎが泊まったホテルのあるグラン・ビア。
スペイン広場にある有名なドン・キホーテとサンチョ・パンサ。ここで記念写真を撮った方も多いはず・・・この日も日本人ツアーを乗せた観光バスが到着して、みんな順番に撮影していた。
後ろにずいぶん立派な建物が並んでいるなあ。
そこから少し南下すると王宮。といっても今はここに王家がお住まいでは無いようだけど。
王宮の前は広い公園のような広場になっていた。
綺麗な光だったな・・・
そこから東へ抜けると・・・
ちょっと振り返りつつ・・・
また広場がある。これは王立劇場。ここにオペラという地下鉄の駅がある。
でも地下鉄には乗らずにそこからほんの少し東へ歩くとデスカルサス・レアレス修道院。
そこからまっすぐ北へちょっと歩くとグラン・ビア。
ホテルの方へ歩くと・・・
レアル・マドリードのショップ。ちょっと入ってみたかったなあ・・・機会を逃しちゃったけど。
泊まっていたホテルはこのピンクというかオレンジというか、とっても綺麗な建物だった。
つづく。
ティッセン・ボルミネッサ美術館付近 [マドリード]
今日も9月初旬のマドリードのお話を。
グラン・ビアという大通りをめぎの泊まったホテルから東の方向へ歩いていく。
立派な建物がいっぱい。
上に日傘が見える・・・どんな人があそこに部屋を持っているのかしらね。
上ばかり見ていると何かを見落としていそう・・・まあ、こういうのを見てもなんなのか分からないのだけど。
なんとなく、トイレに行きたそうな像だわねえ・・・
こうしてグラン・ビアの端っこまでやってきた。
振り返るとこんな景色。
ここでアルカラ通りと合流。中央奥に見えるのはスペイン銀行。
道路を渡ってからもう一度グラン・ビアを振り返る。
ここにスペイン銀行という名前の地下鉄の駅があり・・・
そこに前にもご紹介した元宮殿かつ元中央郵便局で現在マドリード市庁舎だという建物が。
そこから南下すると、ティッセン・ボルミネッサ美術館というのがある。
これはティッセン・ボルミネッサ男爵が個人で集めに集めたコレクションを公開している美術館。ティッセンというのは元をたどればドイツのデュッセルドルフにあった製鉄・機械の会社で、それがエッセンのクルップ社と合併して現在はティッセン・クルップ社になっているのだが、その鉄鋼財閥ティッセン家の三男だったハインリヒがハンガリー貴族ボルミネッサ家の女性と結婚し、養子縁組により男爵位を引き継いだのだとか。そのハインリヒのコレクションを次男のハンス・ハインリヒがスペインに売却し、この美術館になったらしい。インターナショナルなお話だわねえ。個人のコレクションとしてはイギリスのエリザベス女王に注いで世界第2位の規模なのだとか。すごいお金持ちだったのね。
こちらがハインリヒ・ティッセン・ボルミネッサ男爵とその夫人。男爵は貴族というよりやっぱり実業家っていう感じ。それにしてもこの男爵夫人の恰好、相当飛んだ人だったみたいね・・・
中はなかなかの見応え。ここ、19時まで開いているので仕事のあとでも見に行けた。
そこからもうちょっと南下するとプラド美術館。
朝、開館前に行ったけど、もう並んでた。
有名なゴヤとかエル・グレコとかベラスケスなどを一通り見たけど、やっぱりめぎはあまり好きじゃない。でも、好きかどうかはちゃんと見てみないとハッキリは言えないから、慌ただしかったけど見て行ってよかった。
これはプラド美術館の裏側にある教会。
たぶん結婚式があるのだろう。結構セレブの方の結婚式なんじゃないかな。
そこからちょっと南下して、プラド美術館の横を通り・・・
こんな緑の通りを南下するとソフィア王妃芸術センターとアトーチャ駅の方に出るはず。ソフィア王妃芸術センターにはピカソのゲルニカのオリジナルがあるはずだが、めぎはバスク地方のゲルニカという町に行ってそのレプリカを見たし、時間もなくてそこへは行かなかった。
マドリードの散歩、いかがでした?マドリードのお話はあともう一回つづく。
ロープウェイ [マドリード]
9月初旬のマドリードの話は本日最終回。
マドリード最終日、飛行機が夜遅い便だったので時間が余った。近郊の町に行ってくることもギリギリ出来るけど、ストレス無しでマドリードでのんびりゆっくりすることに。地下鉄のアルグエリュスという駅で降りてちょっと歩くと、こんなところに出る。
そこにロープウェイの駅が。
こんな風にちょっと並んで・・・
こんなのに乗る。
向かうのはマドリードの南西、カサ・デ・カンポというところにある公園。
出発するとすぐに左側にプリンシペ・ピオ駅があり、その向こうに王宮が見えた。
そして川を渡ると・・・
もはや町というより緑がいっぱい。その中にアパートが点々と。
15分くらい乗ったかな・・・到着。
遠くにマドリード市街が見える。
この展望台には・・・
カフェもあったのだがどうもあまり落ち着く雰囲気ではなかったので・・・
すぐに戻ることに。炎天下に公園を歩く元気もなかったし。
こうして遠くからマドリードを眺め、あれはなんの建物だったね、と振り返るのが楽しかった。午前中と夕方以降しか歩いていないのに、ほとんど見るべきものを網羅した感じ。
こんな景色を眺めながらまた15分が経過。
あれは空軍だわね。
そしてまた川を渡り・・・
アパートの上のバルコニーで人々が座ってワインを飲んでいるのを眺め・・・
これは何かなあ、もしかして焼き場?などと話しながら通り過ぎ・・・
でもこれは墓地じゃなくてバラ園だしねえ・・・と話しながら通り過ぎ・・・
そしてまたこの通りに戻ってきた。ここでベンチに座ってしばらく色々話し合い。この夏のことやらこれからのことをずいぶん深く話し合ったかな。木陰で心地よく、時間がいっぱいあってようやく少しゆったりした気分になり、数日間別世界で日常から離れて過ごしたおかげで色々な現実問題と多少距離を取って考えることも出来るようになり、お互いを思いやれるようなゆとりも出来て、非常にリラックスしつつも密度の濃い時間だった。
これでマドリードのお話はお仕舞い。9月初旬のマドリードはまだ30℃と暑かったが、種類によってはこんな色になっている木もあった。それからもう一か月半経って、今のマドリードはどんな気候でどんな色合いなのかしらね。