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上から見たパリ(パリ序章) [パリ]

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パリに行こう。
これはパリのポンピドゥー芸術文化センター。
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もうずいぶん前からそんなことを毎年口にはしていたのだけど、なかなか機会がなかった。
中に入るとこんな空間。
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いざ旅行の計画を立てるとなると、街を見る気がしなくって、海へ向かうことが多かった。そして、人のできるだけ少なそうな、できればあまり観光客のいなそうな、マイナーなところや僻地を探してた。ルーマニアの黒海沿岸やら、北ドイツのフリース諸島やら、スペインのバスクやら、ポーランドやチェコの田舎やら。
外の見えるエレベーターで上っていくと・・・
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時間がいっぱいあったらもっともっと東欧を探索してみたいというのがうちのドイツ人の希望なのだけど、今回は日数があまりなく、限られた時間でぱーっと発散したい気分。
上からはパリが一望。
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それじゃ、パリに美味しいものを食べに行こうか。
右側の小高いところがモンマルトル。サクレ・クール聖堂の前の階段、人がいっぱいね~!
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生牡蠣が食べたいね、フランスの美味しいクロワッサンの朝食を食べたいね、あ、それじゃ絶対にあそこで朝食食べなきゃ、あ、そういえば若い頃いつもあのホテルの前を通ってここにいつか泊まってみたいなあと思ってたな、せっかくだから着飾ってバレエかオペラでも見に行こうか・・・
真ん中よりちょっと左にオペラ座(ガルニエ)。
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話は盛り上がり、今回の旅のテーマは「優雅な休日」。
左端に見えたのは、パレ・デ・コングレの高層ビルを背景にしたサントゥスタッシュ教会。
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めぎは8年くらい前の冬にパリを訪れ、ルーヴル、オルセー、オランジュリーを始め主な見所をまわり、興味のあったマイナーな美術館やギャラリーなども既に見てあって、パリで特に見たいものはもう無い。
次にもうちょっと左の方へ目を向けると・・・
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ただ、真冬でとっても寒くて天気もイマイチだったから、花の都パリという印象は全く無く、美しい季節を見てみたい、そういえばシャンゼリゼはあまりにも寒くて歩くのを断念したから、春のシャンゼリゼを歩いてみたい、そういえば以前はガルニエの方でバレエを見たから、今回はバスティーユの方に行ってみたい、という希望。
あ、エッフェル塔♪ ドイツ語だとアイフェル塔っていうの。
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うちのドイツ人の方はパリには若い頃からもう何度訪れたか分からないほどで、パリ郊外に住んでいた友人の家に2~3ヶ月泊まって語学学校に通ったこともあって、やっぱり特にパリで見たいものは無いらしい。もう飽きちゃって足が向かなくなって、今回12年ぶりだとか。
向こうに凱旋門が見える。手前の大きなドームは何だっけ・・・?
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ただ、うちのドイツ人も若い頃はいつも友人の家か安宿住まいだったから、50代半ばの今、高級な雰囲気を楽しむのも悪くないかな、という希望。
パリの屋根って独特ね。
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そんなめぎ家なので、美術館巡りや名所見学をする予定は全く無く、綺麗なホテルに泊まってゆったり朝食を食べてのんびり散歩して着飾ってオペラかバレエを見に行って生牡蠣を食べに行く、というパリの休日プランを立てたのだった。
昔は煙突と並んでたくさんたくさんアンテナがあったそうなのだけど、すっかりケーブル化したようね。
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行ける期間は限られていたので、うちのドイツ人が泊まってみたいというホテルを早割で予約した。めぎ家的には非常に高額なホテルなので、早割は有り難かった。
突き当たりはちょっとだけガラスのない空間が。上の写真はずっとガラス越しの撮影。いい景色だからこそ、ガラス無しで写したいわよねえ。
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オペラとバレエの予定もすぐに調べたが、ちょうどその期間のバスティーユの演目は数ヶ月前から売り切れだった。予約したホテルのコンシェルジュにメールを書いても梨の礫。ま、現地に行ってから直接聞いてみましょ。ダメだったら当日券求めて並んでみてもいいし、散歩に切り替えてもいいし。
下の池にはポップなアートが。
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そんなアバウトなプラン。パリへ何もしない休日を送りに行く。なんて贅沢なことだろう。
右にはモンパルナス・タワーを背景にしたサン・ジャック塔。
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幸運なことに天候に恵まれ、まるで初夏のような暖かさ。暑すぎず、寒くなく、散歩には完璧。お天気が悪かったら香水博物館に行こうという案もあったのだけど、青空と光に誘われて建物に入る気が起きなかった。
真ん中左寄りにはノートルダム。その後ろはパンテオンかな。
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さて、ドイツにとってフランスは、長年の宿敵。「犬猿の仲」と言ったら、うちのドイツ人がそうそうその通り、とにっこり頷いたほど。彼に依れば、忠実だけど鈍臭い犬がドイツ、器用で賢いけどうわべだけな猿がフランス。どちらも一長一短あって、優越つけがたい。
そして、左にパリ市庁舎。
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文化的なことだけ考えても、どちらも世界の文化をリードし担ってきたという自負を持っている。でも、その文化の趣が全く異なる。語弊を承知で簡単に言うと、ドイツの深く重く慎重で重厚で確かな技術と思慮に思慮を重ねたような文化に対し、フランスのは美しく華やかでふんわり軽くこまっしゃくれて気分屋で刹那的で即興的。
展望台と並んで屋上にカフェがある。赤いバラが一輪ずつ飾ってあるのが素敵。
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うちのドイツ人は、生粋のドイツ貴族の末裔だけど申年生まれ。パリ的な華やかさとドイツ的な内省を併せ持つ、軽くて重い人。自分こそ文化人だと思っていて、絵になるほどパリの文化を上手に楽しみつつ非常に辛辣に批判的。
帰りはこんなエスカレーターで降りた。ちょっと宇宙的な、パリと似合わないような、でもとってもパリらしくも感じる建物。
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そんな彼の視点をご紹介しながら、3泊4日のパリの思い出を書き留めていきたい。
パリをこんな低い建物から一望できるってことに、気がつきました?パリの建物はせいぜい4~5階建て。高層ビルは中心部からずっとずっと遠くにちょこっとだけ。こういう街作り、素敵だなあ。
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散歩の前に [パリ]

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4月16日、デュッセルドルフを出発したのが朝8時頃。アウトバーン530キロを途中で2回ほど休憩しながら駆け抜けて、パリのホテルに着いたのが午後2時ちょっと前。チェックインして、さあ、どうする?ちょっと休む?いや、この素晴らしい天気だからやっぱりすぐに散歩に行こうよ、と外へ。この日の散歩の起点はこちら。
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ザ・ゴ~~~ジャス♪
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足下の方々はかなり苦しそうだけど。
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パリにいらしたことのある方や音楽ファンならすぐ分かるここは、パリ・オペラ座・ガルニエ宮。この中は下手したらヴェルサイユよりゴージャスなのだけど、今回はこの建物の中には入る機会が無く。でも、外側だけでもかなりゴージャスでしょ。
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子供天使さんには重すぎるわよね~
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オペラ座の前には人だかり。うちのドイツ人は「外国人ばっかり」と。ええ、あなたもわたしもここでは外国人♪
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オペラ座が見えるカフェは人・人・人で落ち着けそうになく、ちょっと裏手のカフェで一休み。
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このケーキ、一個6ユーロ。コーヒーも一杯5~6ユーロだった記憶。ひょ~~銀座みたい。パリは物価高いわ~@@
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でもまあ、そりゃそうよね。ここ、ラファイエットのすぐ近くなんだもの。
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ちょっとラファイエットにも寄ってみましょ。中はとってもゴージャス。
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ザ・ゴ~~ジャス!
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売られているものもゴージャス♪
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ここはアジア人がいっぱいで、みなさん有名ブランド店の前に列を作っていた。入場制限なんて、ヨーロッパに来て初めて見たわ~~
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めぎはここで買い物をしても免税の恩恵がないのでスルー。あのう、食料品売り場は・・・え、建屋が違うの・・・とやってきたのが別館。
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↑ここ、ちょっと惹かれたけど、立ち食いにしてはすっごく高くてスルー。

奥の方には鮮魚コーナーもあり、ここでもちょこっとつまめるようなコーナーがあった。でもね、牡蠣はうちのドイツ人が是非行きたいところがあるっていうから、ここでは我慢我慢。
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美味しそうなチーズたち♡ ここで堅いのを1センチくらい切ってもらって購入。
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美味しそうな肉の加工品たち。(ぽりぽりさん、ここでリエット買えますよ~リエットの綴りはRillettesで、豚やガチョウや鴨のなど色々あります。白い陶器の大きな鉢に入ってて、そこから切り売りしてくれます。1センチくらいを指で示してシルヴプレと言えばきっと買えるはず。)めぎたちはこのコーナーをぐるっと回りながら色々ちょっとずつ衝動買いし、早くもピクニック気分。
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この後ワインコーナーを物色したら、安くても30~50ユーロのワインばかり。それはなんだか見てもパッとしないし、主流は150ユーロ程度。ワインにラファイエット・ネーム料を払いたくもないしねえ・・・でもここ、素晴らしいワイン博物館って感じの雰囲気。写真撮らなかったことが悔やまれるほど。奥の方で450ユーロとかの素晴らしいワイン様方を拝み、どうする?と言いながら行ったり来たり。そこで目にとまったのが、なんと4.5ユーロの大安売りワイン。ええ?どうして?それは相当な訳ありワインなんでしょうねえ・・・ちょっと試してみる?

と買ってきたのがこちら。
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うん、たしかに、ちょうどあちらの世界へ行く境界線上って感じ。でも、なかなかのお味だったわ~♪

買い物はこの後も続き、大きなスモークサーモンの塊から一枚切ってもらったり。鮭から大きくすーっと横へ切る技術は素晴らしく、写真撮らなかったことを悔やむほど。でも、目の玉飛び出るお値段で、一枚(85グラム)10ユーロ。めぎの前にパリの奥様が同じのを10枚くらい買っていったんだけど・・・いやあ、すごいわね。

全部で40ユーロくらい買い込んで(めぎたちったら、着いて早々デパートの食料品売り場で何をやっているんでしょう・・・でも楽しかった♪)、大荷物になって一度ホテルへ戻り、食料品を冷蔵庫へ。この日の晩餐は、ホテルの部屋でラファイエットの衝動買い戦利品を楽しんだめぎ家だった。あ、ホテルのお話はまた後日、ゆっくりと。
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せっかくの散歩日和。めぎたちはホテルに食料品を置いた後また外へ。あ、ここにはもう寄らなかったけど、綺麗だからパチリ。
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つづく(これからかなり永遠に)。


♪ おまけ ♪

ラファイエットの中で見かけた「笑っている牛」さん♪
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これはフランスの普通のスーパーでも売っている乳製品メーカー。フランス語って、「笑っている牛」がこんなに素敵に響いちゃうんだから、いやあねえ。
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パリにこんにちは [パリ]

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現在、先週末の3泊4日間のパリ小旅行の話を連載中。今日の話は旅の始まりの4月16日夕方、パリど真ん中を散歩しているところ。

昨日のデブデブさんのご質問、リエットは8年前シャルトルの朝市マルシェにもあったし、6年前のブルターニュの肉屋にもあったし、今回ベルギーとの国境の辺りの小さな町の肉屋にもあったので、もうずいぶん前から全国に広がったのかも。詳細はフランスにお詳しい方にお尋ねを。そういえば、パリのホテルの朝食ビュッフェには並んでいなかった。
それからテリーさんのコメント、ごもっとも♪ めぎたちは、今回の旅のテーマ「優雅な休日」のイベントの一つとして、きゃ~高いね~と言いながら久々のデパ地下ショッピングを心から楽しんだの。イメージは、いつも地元の西友やヨーカドーで食料品買ってるけどたまに銀座や新宿のデパ地下でちょっとお高めのお総菜を買って帰る楽しみと同じかしら。
二人で40ユーロの晩餐は、ナツパパさんのおっしゃるように下手なレストランよりずっと美味しい。めぎ家はパリに限らずどこへ行ってもよく町でお総菜買ってホテルの部屋でピクニックするの。旅って一日歩いたりたくさん運転したりして疲れるから、パジャマで晩餐できると楽だし♪ (パジャマで晩餐って、究極の優雅な休日・・・もちろん、着飾って美味しいレストランにも行ってきたけどね。)
 
ドイツへ帰る前には、本当はマルシェで買い物したかったのだけどイマイチ都合とあわずに断念し、代わりにスーパーに寄って安いけど美味しそうなフランスワインを買い込み、街角の肉屋さんでリエットやらパテやらテリーヌやらをもっとお安く大量に購入。でも、そんな日常に戻る旅の終わりはまだまだ。みなさま、しばらくめぎたちのおのぼりさん休日におつきあいしてね。(ホント、ドイツの田舎から花の都パリへおのぼりさんしたって感じのおバカな旅なのよ~♪)

さて、ようやく本当に散歩の開始。時刻は早くも午後6時半。ヨーロッパはすっかり日が長くなって、この時間からでもまだお昼みたいな散歩が楽しめる。
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オペラ座を背にして右を見るとヴァンドーム広場。あのあたりにあのホテル・リッツがあるのよね。めぎたちが泊まったのはリッツではない。うちのドイツ人は故ダイアナ妃に興味がないし。
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オペラ座を背にしてまっすぐ行くと突き当たりにはホテル・ルーヴル。泊まったのはルーヴルでもない。
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パリに到着した今日の散歩の目的は、パリにご挨拶すること。だから、こんな王道の通りを歩き始めたんだけど、車いっぱいで面白くないのでちょっと横道に。そしたらこんな教会の横に出た。
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このあたりの建物とちょっと趣の異なる雰囲気。St. Roch教会というそうだが、ちょっと中を見てみたいな。そう言ったら、うちのドイツ人はどうぞどうぞごゆっくり、でも自分は外で待っている、と言う。カトリックの教会には入りたくないんですって。

それじゃちょこっと、と一人で中に入っためぎ。
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うんうん、とってもカトリックというか、ちょっとセクトっぽいかも。
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そう思いながら歩いてたら、突然オルガンの音が響き始め、ずっと奥の小さな空間でミサが始まった。カトリックのミサは服装がゴージャスで、うちのドイツ人はコスプレなどと呼んで揶揄している(カトリックとプロテスタントとの断絶は深い)。土曜日の夕方にミサに出席するということは相当に敬虔な信者なのだろう、出席している人たちの格好も小綺麗だ。見るのは非常に興味深いが、ちょっとその儀式の様子を遠くから眺め、邪魔しないように出口へ向かった。

こういう大理石を使って重厚な感じに仕立てているのも、うちのドイツ人は好きじゃないのよね~
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あ、ヨハネ・パウロII世の蝋燭がある。フランスではJean Paul(ジャン・パウル?フランス語の発音はめぎはからっきしダメで、うちのドイツ人にからかわれまくり)っていうみたいね。ドイツではJohannes Paul(ヨハネス・パウル)。ここはやっぱりカトリックなんだわ。
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とゆっくり見て、外へ。あ、娑婆へ戻ってきた感じ。中はとっても敬虔な厳かな感じだったのに。うちのドイツ人は一服を満喫中。あ、もう終わったの?それじゃ行こうか。

そしてやってきたチュイルリー公園。
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エッフェル塔さん、こんにちは♪
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カメラの中にゴミが入っているようね。これを次の日の朝掃除するのが大変だった・・・カメラのお手入れキットは旅行には必需品。

金ぴかのはアンヴァリッドかな。二本の尖塔はよく分からない。
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この公園も広いんだよね~こちらにはカルーゼル凱旋門。その向こうには皆様お馴染みルーヴル美術館のピラミッド。
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反対側には・・・
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コンコルド広場。そのさらに向こうにシャンゼリゼ。その果てにあの凱旋門。さらにその果てにパレ・デ・コングレに立つ、凱旋門のように上がつながった形をしたツインタワー。
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土曜日の夕方だからか、人がいっぱい!

そうそう、ヨーロッパにいると欧米人の見分け方がだんだん分かってくる。態度とか、髪や肌の色とか、歩き方とかで。でも、昨日のオペラ座前で「外国人ばかり」だと分かったのは、聞こえてくるのがアメリカ語と英語と(敢えてこれは分けて書かせていただく・・・発音と態度があまりにも違うから)スペイン語と中国語だったから。時々、アメリカ語の人がレストランなどでフランス語を話すとすごく発音が綺麗なことがあって、もしかしたらアメリカ人じゃなくてカナダ人なのかもねってうちのドイツ人が言っていた。

チュイルリー公園を歩くと、なんだか埃まみれになった。デュッセルドルフと比べると、海に近い所為かちょっと湿っぽさを感じるが、長いこと雨が降らなかったようでとっても乾燥していてとっても埃っぽい。
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ルーヴルを後にすると・・・
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そこはセーヌ。ちょうどマロニエが満開。
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セーヌって、響きも、景色も、ラインと違って優雅ねえ。(カタカナで書くとその違いがよく分からないが、セーヌをフランス語らしく、ラインをドイツ語らしく発音するとその差は歴然。)
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夕日を浴びたセーヌ、綺麗ねえ♡
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こんな風にパリの主だったところをぶらぶら歩いてパリにご挨拶。この時点で午後7時を過ぎたところ。散歩はまだ半分くらい。あ、帰りの分も考えると、4分の1かな。明日へ続く。
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セーヌ [パリ]

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現在4月16日~19日のパリ小旅行記を連載中。今日は初日16日夕方の散歩の後半編。

セーヌまでたどり着いたのが午後7時過ぎ。
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向こうに見えているゴージャスな建物はフランス学士院。憧れるわあ♡
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そこへ向かって架かる橋、ポンデザール。これ、Pont des Artsという字面からはとても想像がつかないカタカナですわよね。これをうちのドイツ人が発音するとこれまたあまりにも発音がよすぎて何のことやら分からなかっためぎ。あーあ。
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なんか光ってるわねえ・・・と行ってみたら、南京錠だったのね。
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あとから調べてみたら、これ、一年前に記事にもなってたのね。そう言えばケルンのラインに架かる橋にもこういうのがあったなあ。こんな風に愛を誓うのが流行っているのかしら。めぎは愛を鍵で雁字搦めにしたくないわ。愛は心から湧き出て流れ去るもののはず。閉じこめちゃ、渦巻いて逆巻いて行き場が無くて危ないわ。



ここは本当に外国人だらけ。警察までいるってことは、パトロールが必要な区域ってことなのね。南京錠取り締まりとかかしら。
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座り込んでいる人やら、何かを売っている人やら、色々と。
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橋からの眺めも素敵♪ 向こうに見えるポンヌフっていう橋は新しい橋っていう意味だけど、400年も前に造られたんですってね。当時はとっても新しい最先端の橋だったんでしょうねえ。
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日が当たるところはまだ暖かく、下に座っている人たちも気持ちよさそう。
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若いっていいわね~~
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明るく見えるけど、だんだん日没が迫ってきていた。
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右の黒い点は鳥。カラスかしら。そう言えばパリではほとんど鳥の声を聞かなかったな。街のど真ん中にしかいなかったからかな。
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めぎたちはセーヌを渡って向こう側のもうちょっと奥へ。
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ポンヌフ橋近くのRue de Nesleという小さな通りのここに、うちのドイツ人は若い頃泊まったんだって。
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その頃の面影がないほど小綺麗になっててびっくりしてたけど。
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めぎたちはこの辺りで次の日の夜のレストランの下見をし、適当などうってことのないカフェに座ってちょっと一杯飲んで一休み。
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しかしねえ、こんなワイン一杯が5ユーロもするとはね・・・この地域が見直され、観光地化され、さらにお値段もどーんと上がったってことなのね。古き良き時代は終わってしまった・・・とまた失望したうちのドイツ人。歳をとるっていうのはそういう失望を繰り返すことでもあるのよね~それでもヨーロッパは彼の若い頃とそんなに町並みが変わってないから、昔を懐かしめる部分が残っていると思うんだけど。日本だったら跡形もなく再開発されちゃってたりするわよね。

そろそろホテルに戻って晩餐にいたしましょ。この写真を撮ったのが午後8時ちょっと前。めぎたちはここからまた30分ほどかけてホテルまでぶらぶら歩いたのだった。薄暗くなってきたから写真は無し。
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明日はホテルのお話を。
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ル・グラン [パリ]

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現在4月16~19日のパリ小旅行記を連載中。

昨日のナツパパさんのアンポンタン・ピエールの意味は、第1に石橋、第2に不能なあそこ、ですね~~うふふ♪
このカタカナをまさにカタカナ読みしてうちのドイツ人にクイズとして聞いてみたら、第2の意味の方を即答。めぎ家のレベルってそんなもの♪

それからBonheurさんのご質問だが、総じてパリはドイツの都市に比べて物価が高いという印象。あくまでもフランスじゃなくてパリが。デュッセルドルフはドイツのなかでは物価の高い方だが、市内のImbissレベルのカフェ(座るところもちょっとある立ち食いソーセージ屋さんみたいな感じ・・・昨日の写真のテーブルとポテトチップスの感じからその安っぽい雰囲気がお分かりいただけるかしら・・・)に座ってただのグラスワインに一杯5ユーロは考えられない。めぎたちの感覚ではこのどうってことない、雰囲気もイマイチだし景色も悪いところでは、一杯2.5ユーロくらい。場所がカルチェ・ラタンの辺りだということを差し引いても3ユーロ程度。ちなみにドイツでも田舎へ行くと、小さな町のカフェでは2ユーロ程度でグラスワインが0.2リットルなみなみとつがれることもある。ただ、ここ最近また物価が上がったからこれも2ユーロ以上になってきたかも。
デュッセルドルフでも高級なカフェとかライン河畔やケーニクスアレーという一等地の辺りの素敵なカフェならグラスワイン一杯4~5ユーロするだろう。ベルリンにはもう9年くらい行ってないし、ミュンヘンは私も90年代のマルク時代にしか行ったことがないので詳細は分からないが、ハンブルクはデュッセルドルフと同じ感覚だ。アルスター湖畔の有名なホテルの素敵なカフェなら4~5ユーロ、街中のクナイペ(居酒屋)で3~3.5ユーロくらい。あ、もちろん、ワインの銘柄にこだわると、もっともっとお値段は上がる。これはあくまでハウスワインレベルのお話。


さて、今日からしばらく泊まったホテルのお話を。

泊まったのはmiffyさんも何度かお泊まりになったというこちら。
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あら、ル・グランなの~私もツアーで泊まったわ・・・と仰る方もきっといらっしゃると思う。滞在中、朝のロビーで日本人ツアー客の出発場面に遭遇したり、コンシェルジュに「この近くで美味しい日本食レストランはどこにあります?」と日本なまりの英語で訪ねている紳士を見かけたり、日本人にはメジャーなホテル。オペラ座の隣だし、ラファイエットの近くだし、シャンゼリゼやルーヴルなどにも徒歩圏で、ここを利用するツアーは多いらしいわね。個人でも、空港から直通バスがあることやメトロの駅が目の前にあることなどの利便性からお泊まりになる方は多いはず。
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ヨーロッパ在住でここに泊まる、しかも車で向かった場合、最も楽しいのはここに自家用車で乗り付けること。
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↑のような立派な車がごろごろやってくるここに、うちの可愛いチープな車ちゃんが乗り付ける楽しさ!ええ、一応敬意を表して綺麗に洗車していきましたのよ。そして、ベルボーイさんたちがドアを開けてくれ、荷物を全て下ろして運んでくれ、車も駐車場へ連れて行ってくれ・・・駐車場代が1泊40ユーロ、3泊で120ユーロも払ったけど・・・それって、めぎ家の普段の旅ならめぎとうちのドイツ人二人分の3泊のお値段と同じだけど・・・この優雅さと言ったら!

おバカなめぎたちでしょ♪

中もとっても豪華。こちらはチェックインカウンター。失敗写真だけど雰囲気だけでも。
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この奥にゴージャスな空間が。
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光が入るととても綺麗。
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そして、こんなエレベーターホールから部屋へ。
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予約したのはクラブ・インターコンチネンタル・ルーム。
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アンバサダーとかいうカード会員になるとアップグレードしてくれるとか、週末一泊無料になるとか、ポイントためられるとか色々ネットで紹介されているけれど、めぎ家はたぶん今後インターコンチネンタル系のホテルに泊まることはないと思われるので、そういうものを全く使わずに、また他のホテル予約サイトも使わずに、ル・グランのネットページから直接予約。レセプションで見たところ一泊780ユーロもする部屋だそうだが、もちろんそんな値段は払っていない。その半額くらいかな。(ちなみにこれをアップグレードしてもらうとスイート!ちょっと興味あったけど、この上アンバサダー会員料200ドルはね・・・)

なんとなく、シングルルームにダブル使いとして二人押し込まれたような気がするけれど・・・(やっぱりアンバサダー会員になるべきだったかしらね)でもまあ、居心地はよかったですわ♪
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バスルームはこんな感じ。
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いつもはトイレ・バス共同、部屋の中に洗面台があったりするチープな部屋に泊まってるので(二人で1泊40ユーロだとそんなもの・・・でも、そんな値段のはパリにはないかも)、ロクシタンのアメニティが揃っていることとか、スリッパがあることとか、タオルがたくさんいろんな大きさのがあっていくらでも使えることとか、バスローブがちょっとお洒落にかけてあることとか、いちいち物珍しい。いや、そもそもこんな広々としたバスルームがあるだけで別世界。ここにまでこんな絵が飾ってあるしね。
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しかしねえ、このホテル、見かけの豪華さと細かい不備のアンバランスがすごく可笑しいのよね。例えば・・・まず、シャワーは上から降ってくるタイプ。これはこれですごく気持ちいいのだけど、背の低い日本人ならあまりにも上過ぎるし、下半身を洗いたいときに不便。2枚上の写真に写っているように手に持つタイプのシャワーもついているが、それを固定する場所はない。しかもその手に持つタイプの方は温度調節が非常に難しく、冷たいか熱いか極端(上から降ってくるシャワーは温度調節完璧)。

そして、シャワーと外とはこのガラスで遮られているのだが、ガラスと湯船の縁との間に5ミリ程度の隙間がある。そこからどうしても水が漏れる。床が水浸しになるので、タオルを一つ雑巾にすることに。
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それからこのトイレ。ふたを開けるとぎりぎり立つが、この金属のホースに当たるのだ。このホースはビデで、ウォシュレットのように用足し後に洗うことができるのだけど、こんな風に後ろにあるから取るのも洗うのも使用後元の位置にかけるのも難しいし、とにかく便器のふたを開け閉めするときに当たるのが煩わしい。
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他にも、冷蔵庫と食器棚の扉がイマイチきちんと閉まらない仕組みだったり、ベランダに出るドアの鍵がちょっと壊れてたり、すっごく素敵に作っているのにちょっと間が抜けているというか、うわべばかり美しくてちょっと不備が多いところがいかにも(19世紀の)パリらしくて、うちのドイツ人が大喜び。直したいところ、いっぱいあったみたい。ル・グランさん、うちのドイツ人をメンテナンスに雇ってくれないかしら?
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ベランダに出ると、向かいはホテル・スクリーブ。
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オペラ座が見える部屋もあるが、オペラ座側はにぎやかでうるさいかな、と避けた。うちのドイツ人は空気のよどみに敏感で、いつも窓を開けて寝るから、外の喧噪は結構重要なのだ・・・ちなみにここは、スイートだとエッフェル塔が見える部屋もあるらしい。窓の景色が中庭側じゃなくて外側で気持ちよかった。
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スクリーブの上にも煙突が。一番上の部屋にも人が泊まれるのかなあ。
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向こうへ行くとラファイエット。
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香水博物館もあそこに見える。
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ここに3泊。ちょっと狭いけど、先日ご紹介したようにここでピクニック晩餐をしたり、ちょっと一休みしたり。フルーツ(2種類のプラムとバナナ)やお水(エヴィアン)もあったし、グラスも数種類完備されてて(シャンパングラス、ワイングラス、水用のグラスなど)こんな風に買ってきたワインをちょこっと楽しむこともできる。
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これはウエルカムの小さなマドレーヌ。食べずに持ち帰ってきてある。そのうちつまんでみることにしよう。
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こんな調子だとホテルだけで一週間記事を書き続けることになりそう。明日は部屋の絵について。
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部屋の絵とバレエ [パリ]

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現在、4月16~19日のパリ小旅行記を連載中。

昨日のご質問だが、めぎ家の旅行滞在先は、どちらの希望というわけでもなくいつも自動的に決まる。行きたいところは色々あるが、たいていそこへ行く機会が降ってくるのだ。例えばルーマニアやハワイやアルザスはめぎの仕事がきっかけで旅をそれにくっつけた形、チェコとポーランドはザクセンの母親を訪ねたあとに旅をくっつけた形。北ドイツはうちのドイツ人の故郷だし海だからめぎは喜んでついていく。今回のパリのような純粋な旅のみのパターンはめぎ家の旅の4分の1くらいかも。
めぎ家は基本的に旅に機能性を求めていない。居心地がいいのは自宅であって、旅に出ると不具合だらけ、居心地悪いことこの上ない。でも、この居心地の悪さ、不具合こそが旅の良さ。古くてあちこちまともに機能しない方が非常に面白く、その土地らしさが感じられ、味わい深い。だから、新しいアメリカンタイプの均一的水準の機能的ホテルを一番最初に避ける(これはめぎ家双方の一致した趣味)。旅に求めるもの、人それぞれですわね♪


ここはル・グランのめぎ家が泊まった部屋。
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ベッドに置かれた黄色と水色のはめぎたちのパジャマ。パジャマが起きっぱなしでも綺麗にたたんでくれてて(写真はもううちのドイツ人が壊してしまったあとなのだが)、ベッドメイキングも過不足無く丁寧で気持ちがよかった。向こうに見えているスリッパは、ベランダに出て一服するためにうちのドイツ人が置いたもの。

今日は部屋に掛かっていた絵をご紹介。ドゥガの絵は後回しにして、まずは右側のから。
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この絵は、夜に電気を消すと月明かりですーっと浮かび上がる不思議な絵。あら、こんなところで密会?とのぞき見している気分。うちのドイツ人は、たぶんオペラや演劇の舞台上を描いたものじゃないか、と言う。
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その昔、ミシンがなかった頃の縫い方がそのまま描かれている。
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今でいえば仮縫いのような、仮止めのような。
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この絵は油絵の絵の具が触ると感じられ、オリジナルと思われる。
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とっても残念なのは、そのオリジナルの絵の具が、誰かがひっかいて破がされていたこと。ほら、女の人の目の部分。
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ベッドの向かいにはミューズの絵。
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なかなか力強そうなミューズ。
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サンダル履きの足も力強そう。
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ドアの近く、タンスやセイフティボックスがあってスーツケースを置く台がある空間には、蝶々夫人のオペラのポスターが。オペラ座隣のホテルっていう感じがしますねえ。
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さて、いよいよメインのドゥガ。
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未来のプリマたち、顔はずいぶんいい加減に描かれているのだけど・・・
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脚は非常にリアル。
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脚・脚・脚♪
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トゥシューズも非常に詳細。
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ドゥガは脚が大好きだったのね。そういえば、下の方の席からオーケストラ団員を描いた絵もあるけれど、それにも舞台の脚がちゃんと描かれているものね。

子供の頃から40歳くらいまでオペラ座のバレエやオペラ公演の舞台に関わった、つまりこういう稽古場に居合わせたうちのドイツ人には、この絵を見ただけで独特のにおいまで思い出されるとか。
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もちろんこの絵ははコピー。オリジナルは、あとから調べてみたらワシントンのCorcoran Gallery of Artにあるみたい。ル・グランの所有かと思ったけど、違ったのね。
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話は逸れるが、めぎたちは今回のメインイベントとして、パリでバレエを見に行った。それは、先日ご紹介したこちらのガルニエ宮の方ではなくて・・・
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バスティーユの方。
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なかはガラスで開放的。
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外の建物のガラスに、七月革命記念柱が映っていた。
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先日もちらっと書いたように、この日の演目は数ヶ月前から売り切れ状態。ル・グランのコンシェルジュに聞いても、ものすごいウェイティングリストがあるとかで、全く無理と首を振られてしまった。で、当日券求めて並んでみたら、なんと30分くらいで順番が!手に入ったのは、10ユーロの桟敷席。つまり、横の天井近くのとってもお安い席。
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もともと上の方の席を希望だったうちのドイツ人は大喜び。彼は、バレエでもオペラでも決していい席を取らない。理由は、1.自分が何百回と舞台に出て、オペラもバレエも内側からよく知っていて、いい席で見たいと思わないから(この日の演目にも花売りの役で何度も舞台に立ったらしい。振付によっては踊らない花売りもあるってことね)。2.上からの方が舞台全体がよく見えるから。3.音響が上の方がいいから。4.オーケストラを眺めたいから。

オーケストラを真上から楽しめる席。
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あ、そうそう、うちのドイツ人によると、下の前の方の席の唯一の、でもとても大きなメリットは、バレリーナの脚をチュチュのしたから堪能できること、ですって。でもその場合は舞台や音楽などどうでもよくなって、脚ばっかりに心を奪われてしまう危険があるとか♪

演目はヌレエフ版のロミオとジュリエット。この日は初日と同じキャスト。ジュリエットはめぎ的にもうちのドイツ人的にもイマイチで、申し訳ないがコマネズミさんみたいね~って感じだったが、このロミオがあまりにも素晴らしくて感激。Mathieu Ganioというエトワール。
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出てきた瞬間から、その手の美しくエレガントな動きに魅了され、あまりにも美しくて3回も泣いてしまっためぎ。美しさに感動して泣く・・・なんと久しぶりの感覚だろう。芸術の美しさに泣ける自分がいる。ああ、私は生きているんだな。ああ、この世は美しいな。

胸とか脚とかは力強いのに、腕から手先まではプリマより美しい。別の演目の写真だけど、雰囲気をこちらの引用でどうぞ。
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ロミオじゃないけど、踊っている様子に興味がある方はこちらこちらの映像をどうぞ。

オーケストラの演奏も、多少のミスがあったとはいえ情感あふれて素晴らしく、プロコフィエフの音楽(めぎはクラシックではプロコフィエフが一番好きな作曲家)とバレエを心ゆくまで味わった。ああ、この音楽を生で聴いただけでも、このバレエを見ただけでも、このダンサーに巡り会っただけでも、パリに行ってよかったわ♡
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明日もホテルのお話を。
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ル・グランの館内 [パリ]

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そろそろ日本はGWですわね。こちらはイースターが終わり、大学は通常通りに、高校のイースター休暇もあと数日。イースター終了と同時に雨になって涼しくなり、そういえばこれがドイツの4月の天気だった・・・って感じ。

現在4月16日~19日のパリ小旅行記を連載中。今日も宿泊したル・グランのお話。

館内の通路も、ゴージャスな雰囲気。
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あちこちに絵が飾ってある。オペラ座の隣だと言うことにちなんだ絵が多い。
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これは、なかなか誇り高く厳めしい雰囲気。うちのドイツ人は、服装と髪の色からたぶんスペイン人女性だろうって言っていた。
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こんな風に絵を見て歩いていると、美術館にいるみたい。

こちらは朝食に向かうときに利用した階段。
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階段だけでもこんなにスペース使ってて、お姫様が降りていきそう。
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5階建てくらいだから、エレベーターを使う必要もないって感じ。しかも、階段の踊り場にも立派な絵があって、また美術館みたいに鑑賞したりして。
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かつてのパリって感じね~
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特にこの絵・・・
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背景はどこかしら。
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ヒップはこんなに逞しいのに、こんなに小さな足。足、痛くない?
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そんな話をしながら地上階のカフェ・ド・ラ・ペに向かう。3泊だから朝食も3回。うちのドイツ人はパリでの朝食に一カ所思い入れがあって、その予定を中心に3回別々の場所で食べる予定を立てていた。1回目の朝食が、パリでも非常に名高いこのオペラ座前のカフェ。中はとっても豪華。
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フランスパンやクロワッサン、菓子パンなどパンだけでも食べきれないくらいの種類。様々な種類のチーズやハムやサラミ、スモークサーモン、火を通したソーセージやベーコン、卵料理、切ったフルーツが何種類もあり、さらに丸のままのフルーツもたくさん。日本人向けの和食もあったが、こんなところで和食なんて食べていられませんわ・・・めぎはパンケーキやオムレツをその場で焼いてくれるコックさんに熱々のプレーンオムレツを作っていただいた。頼めばキノコや野菜入りも作ってくれる。
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ここで最も美味しいと思ったのがオレンジジュース。席に着くとボーイさんがコーヒーか紅茶か聞きに来るが、そのときにオレンジジュースも欲しいかと聞いてくるので、迷わずウィ、スィルヴプレ♪と言うべし。オレンジ絞りたてという感じのフレッシュオレンジジュースで朝から幸せな気分になる。
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ただね・・・↑の写真にちらっと写っているうちのドイツ人の服装、分かります?めぎたちはこの由緒あるホテルの豪華なカフェでの朝食に対し、敬意を表してきちんとした格好で食べに行ったの。ネクタイまではしなかったけど、うちのドイツ人は上着着用。でも、ここにはたくさんの非欧米人が、トレーニングウエア上下やスニーカー、Tシャツに半ズボンなどで現れて、子供は大騒ぎするし、ビュッフェにまさに群がっているという感じで、うちのドイツ人がすっかり興醒め。あの不作法はなんだ?あの人たちは、礼儀を知らないのか?

このホテルやこのカフェについて、ネットでいろいろな話を読んだ。サービスがイマイチとか、従業員の応対が丁寧さに欠けるとか、ネガティヴなこともたくさん読んだ。それについて、我々は思うのだ。あのお客の様子を見たら、あそこで働いている人たちの誇りなんて吹き飛ぶだろうなって。上品な行き届いたサービスをしようなんて気持ち、萎えるだろうなって。ホテル側がカフェ・ド・ラ・ぺの朝食に行くときのドレスコードについて何も書いていない以上、浴衣やバスローブで来ている訳じゃないし、別にいいのかも知れない。でも、どこに行くときにはどんな格好で、という最低限のルールはわきまえておくべきことじゃないのかな、と思う。トレーニングウエアで朝食を食べるのなら、それにあった場所というのがあるはずなのだ。ルームサービスをとるとかね。

しかしまた一方で、うわべばかり飾り立てて中身が伴わない場合も、往々にしてある。TPOなどと色々言って、この格式にはこういう服装、それにはこのバッグ、この靴、このアクセサリー・・・と外見をこの場にあわせて飾ることに懸命で、それが素晴らしくマッチしていても、例えばここの歴史の一つも知らずにここにいるとしたら・・・しかし、ホテルなんだから、中身なんかどうでもよくて、やっぱり見かけが大事なのでは?結局は見かけで判断するしかないんだし・・・あの博論盗用騒ぎで辞職せざるを得なかったグッテンベルクだって、つまりは見かけだし。うちのドイツ人だって、中身はともかく、見かけは素晴らしくエレガントですっごくこのパリにぴったりなのだ。

そんなことを話しながらの朝食。議論で写真撮るの忘れちゃった。これは最後のフルーツ。このフルーツ、見かけはゴージャスだけど実は種ばっかりで中身がない。でも、食べてみるとなかなかの美味しさ。それがいかにもパリらしくって、めぎたちはこれをザ・パリと名付けた。本当はなんていう名前なのかしら?
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あと2泊は別の場所で朝食。カフェ・ド・ラ・ぺ、さようなら。

明日はこのホテルの話の最終回。パリの散歩の話はまだまだその後に続くけどね。
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クラブ・ラウンジ [パリ]

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現在4月16~19日のパリ小旅行記を連載中。

昨日のお話、実はもうちょっと続きがあって、たぶん場にあった服装とか立ち居振る舞いとかは、その場の雰囲気を感じることができれば自動的になされることじゃないかと思う・・・それが、めぎたちの到達した結論。ただ、その、「場を感じる」ということが、異なる文化圏に行くと非常に難しい。「空気を読む」のが部外者には難しいのと同様に。めぎたちも、久々のパリで、最初は張り切ってノリノリで突っ走り(ラファイエットでショッピング♪)、昨日のカフェ・ド・ラ・ぺの朝食で失望し(過剰な期待とがっかりな現実)、身の丈にあったことをしたあと(バレエを見てうちのドイツ人が選んだレストランで食事したあと)くらいから復活し、3日目にはこの場の雰囲気にすっかり慣れてそれが普通になった。すると、場の読みも磨きがかかってきて、よりスマートに、よりスムーズに、なんでもうまく滑るように回転していく。今日のお話は、バレエを見て、レストランで食事をしたあとから始まる。

めぎたちが3泊したル・グランでは、クラブ・インターコンティネンタル・ルームに泊まると、5階にあるクラブ・ラウンジが使える。そこには朝・昼・晩にビュッフェが用意され、飲み物とスナックを自由にとって楽しむことができる。ここに最初に足を踏み入れたのは、2日目の夜。バレエを見て、レストランに生牡蠣食べに行って、寝る前にちょこっとエスプレッソでも飲もうか、と。
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エスプレッソだけのつもりが、素敵なバーを見てうちのドイツ人がポートワインを運んできた。甘いデザートワイン、寝る前にはまさに媚薬ね。
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なかなかいい雰囲気ねえ・・・
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静かだし、かかっているテレビも音が非常に低くて邪魔じゃないし、向こうに無料のインターネットルームもあるし。
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このホテル、インターネットは別料金。しかも部屋のワイヤレスは一日24ユーロ。でも、ここなら無料でネットが見られるというわけで、ちょこっと自分のブログにいただいたコメントをチェックしたり、ドイツのブンデスリーガの試合結果を確認したり。

ザ・ゴージャスのオペラ座もこの部屋から綺麗に見えた。
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この静かな雰囲気が気に入って、3日目の朝食はあるところへ食べに行く予定だったのだけど、そこへ行く前にちらっとここでつまむことに。朝のビュッフェ、地上階のカフェ・ド・ラ・ぺに全く劣らない品揃え。あ、日本食はないけどね。
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ちょこっとのつもりが、こんな素晴らしい朝食に。
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これはパッションフルーツというのですね~めぎはこういうお洒落なフルーツにとんと疎くって。
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このあと、もともと予定していたところでクロワッサンとカフェラテの朝食を楽しむ予定だったから、あくまでも軽くつまもうと努力し、フルーツ中心に。
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その、あるところの朝食の話はまたそのうちに。

そして一日散歩して足の疲れためぎたちは、夕飯も迷わずここで食べることに決定。まずはシャンパンで乾杯♪
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下手なレストランに行くより素晴らしい品揃え。イクラやキャビアもあって、嬉しくなってサーモンの上にいっぱいのせためぎ。トマト味のリゾットのようなご飯ものもなかなかのお味。生ハムも美味しかったし、真ん中のスプーンに載っている一口前菜はからすみみたいなのの小さなスライスにイチゴやイチジクや葡萄を小さく切ったのが添えられていて一口でいろんな美味しさが。小さな器に入っているのはマンゴームースで、金粉が上に。その器の後ろにちらっと見えているのはイチジクのコンフィ。そして、皿の真ん中奥にでんと横たわっているのがフォアグラ。
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ビュッフェのところで何をとろうかな、と皿を片手に思案していたとき、知らないお姉さんが「これ、ファンタスティッシュよ」と2切れくらいどっかりと皿に載せながら勧めてくれたのがフォアグラ。ええ、本当に、ファンタスティッシュでしたわ~♪ でも、そのままより、イチジクのコンフィと一緒に食べると、これがまあ、感激の美味しさ。(そのお姉さん、ファンタスティッ「シュ」と言ったんだけど、ドイツ人だったのかなあ・・・)

うちのドイツ人もフォアグラ楽しんでいた。それ以外のものを見ると、めぎとうちのドイツ人の味覚の違いがよく分かるわね。
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ちょっとしたデザートも色々と。上にあったマンゴーのムースも美味しかったけど、カカオムースも美味しかったし、これはこの器の部分がブラックチョコでできてるの。全部食べられちゃう素晴らしいデザート。
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シャンパンの後は、またポートワインを楽しんだめぎ家。その他ウィスキーやらブランデーやらリキュールやら色々置かれていて飲み放題。温かい食事はないけれど、いろんな贅沢な美味しいものでおなかが十分満たされる。お昼やティータイムを試す時間がなかったことがとっても残念。朝から晩までここで何かつまんであとは部屋でゆっくりくつろぐ、なんていうパリの休日はいかが?
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これは夜7時半頃の撮影。ヨーロッパの大部分は緯度が高いので、この時期とっても昼が長い。でも、緯度が低いイタリアやスペインなどは日本と同程度。
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こうして美味しいものをたくさんいただいて、4日目、出発の日。もう一度このラウンジで朝食を。そろそろ飽食気味。3泊がちょうどよかったわ。
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チェックアウトの時、もっとここにいたいけど残念ながら帰らなければならなくてね、と言ったら、受付のお兄さんが「そうでしょうねえ」とにっこり。日本だったらお礼の言葉が出てくるところだけど、フランスやドイツでは同意されちゃう。でも、こういう一言が人間関係を和やかにし、いい気分で過ごしてお別れできるという仕組みはどこも全く共通だ。お会計には部屋のミニバーから飲んでいない飲み物の分が計上されていたが、それは予想していたこと・・・めぎ家はいくつかの見物を冷蔵庫から出して自分たちの買い物した食料品を冷やすのに使っていたので、もしかしたらその飲み物が計上されるんじゃないかと思っていたの・・・その旨説明したらすぐに正しく精算してくれて、サインして終了。パッキングした荷物やコートは実は部屋に置きっぱなしで、その旨言ったらすぐにベルボーイを手配してくれて、うちのちっちゃな可愛い車ちゃんが駐車場から運ばれてきてまたここへ横付けされ、ベルボーイさんがトランクに荷物を入れてくれ、チップを渡して、ベルボーイさんに車のドアを閉めていただいて、さあ出発と車にエンジンをかけようとしたら鍵がないことに気付き、あのう鍵は?とベルボーイに言ったらおやおや申し訳ありませんとすぐ鍵を持ってきてくれて、きわめてスマートに、スムーズに、さようなら。
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ここの滞在をこうしてブログを書きながら振り返ってみて・・・うん、とっても楽しかった。とっても優雅な気分になったし、良くも悪くもパリらしさを存分に味わうこともできた。非常に鬱々とした気分だったのが吹き飛んで、大いにリフレッシュできた。十分心ゆくまで楽しんで心から思ったこと・・・そして心からうちのドイツ人と同意したこと・・・つまりうちのドイツ人も全く同じ意見だったこと・・・それは、今度同じお金を使うなら、是非是非日本の古い温泉旅館に行こう、ということ。3泊で約13万円・・・老舗の古い高級温泉旅館にも二人で2~3泊して美味しい和食と美味しいお酒を楽しめる額。でもねえ、日本までは、交通費がね・・・

明日からはまたパリの散歩のお話を。みなさま、どうぞよいGWを。
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パリ2日目の散歩開始 [パリ]

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今日からまた4月16~19日のパリ小旅行記の続きを。今日は4月17日、ル・グランのカフェ・ド・ラ・ぺで朝食を食べてその雑踏的雰囲気に失望し、気を取り直してバレエを見に出かけたところ。と言ってもバレエも先日書いたようにチケットが取れていなかったので、ダメ元で並んでみようか、という消極的な出発。この日は日曜日でバレエは珍しくお昼過ぎ、2時半からの開演。1時間前から並ぶつもりで、バスティーユ目指してオペラ座ガルニエ宮隣のル・グランより徒歩でゆっくり出発。ホテルを出たのは11時過ぎ。

Rue Daunouという細い通りをちょっと歩くと、向こうにヴァンドーム広場。広場はルイ14世のために作られたらしいが、そこに据えられていたルイ14世の騎馬像は革命時になくなり、あそこに見えるあの柱はナポレオンが建てたもの。
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場所はこちら。




上に乗ってるナポレオン像もその後下ろされたりまた新しくつけられたり色々したらしい。なんでもナポレオンはローマを向いているそうで、ローマはあっちの方にあるのね。
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これとそっくりの柱をローマで見たわね~と思い出して、2006年のイースター時のローマ旅行写真をごそごそ。あ、あったあった。トラヤヌスの記念柱。
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これは古代ローマのトラヤヌス帝のお墓として、ダキア戦争の勝利を記念して建てたとか。記念柱を建てたのが113年、亡くなってここに葬られたのが117年。ダキアってどこだったっけ・・・あ、ルーマニアの方でしたか・・・
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ちなみに似たような記念柱がローマにはもう一つあって(いや、もっとあったような記憶だが、めぎはこれしか覚えてないし、写真もこれしかない)、こちらはマルクス・アウレリウスの記念柱。
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建てられたのは180年頃。
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ナポレオンが古代ローマ皇帝に対抗していたってこと、よく分かりましたわ~

話は戻ってパリのお話。今回このヴァンドーム広場には足を踏み入れなかったので、以前の写真をまたごそごそと。2003年に訪れたとき、一枚だけホテル・リッツを撮ってましたわ。
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そしてまた話はずれるけど、似たようなのがデュッセルドルフのゲレスハイムという地域にもあるの。かわいいでしょ。
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さてさて、記念柱はこれでお仕舞いにして本当にパリの散歩の話に戻りましょ。このRue Daunouという通りには、こんな劇場も。
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どんな演劇やってるのかな。
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この通りにはこんな日本食レストランが。あとで調べてみたら、偶然その左隣に写っているHarry'sっていうバーは、ヘミングウェイ行きつけだったとか。
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行き先(バスティーユ)の場所をあらかじめ地図でだいたい頭にたたき込んで、あとは何も調べずガイドブックも持たずに歩いていたので、きっといろんな見所を見逃しているんだろうな。でもその分、これを見るべき、とお仕着せられるんじゃなくて、自分の興味が向くところをゆっくり見ながら散歩できるというメリットがある。

Rue Daunouの突き当たりにはオペラ座からホテル・ルーヴルまでのまっすぐなオペラ大通り。そこをちょこっと歩く間に見かけた画廊なのかポスター屋さんなのか何なのか分からない店の前に、こんな絵が。
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ああ、いかにも19世紀のパリって感じの雰囲気ねえ・・・本を読んで色々勉強しているつもりで、でももう若くはなく、色々鬱々と考えているみたい。ブルジョワのお嬢さん、このあとどんな人生を歩んだのかしら。あ、そうそう、この本、ちゃんと装丁してないって、うちのドイツ人が指摘してたわ(笑)。

そこからオペラ大通りを横切って、こんな名前の通りへ。
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Champって、英語で言えばfield(フィールド=野原、畑)っていう意味だけど、ラテン語の野原とか畑という意味のcampusから来てて、フランス語ではその元の意味が生きているみたい。でも、ドイツ語や英語ではcampusは大学のキャンパスという意味になったのよね。ちなみにfieldはドイツ語ではFeld(フェルト)。ラテン語系と、ゲルマン語系の違いがくっきり。

↑この話、もう何十回もうちのドイツ人から聞いているんだけど(しかもめぎもラテン語習ったときに聞いたんだけど)、彼はこの話が好きみたいでいつもラテン語圏の旅行先のストリートでこの単語を見ると繰り返す(この単語はどこの都市でも非常によく通りや広場名に使われている)。そのたびにラテン語苦手だったこと思い出して、げんなりするめぎ。

場所はこちら。




このちっちゃなChamp通りには、日本食レストランやショップがいっぱい。ラーメンやら寿司やら、1~2軒おきにあるって感じ。パリではずいぶん日本食が人気なのね。
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この通りの突き当たりにはこんな騎馬像が見えるんだけど・・・
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そのちょこっと手前でこんな風に道が分岐してて・・・
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斜めに分かれた道の向こう側がなんだか魅力的。
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しかも左に曲がる道もあって、突き当たりに立派な建物があるわねえ。
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↑この突き当たりのは、あとで調べてみたら、証券取引所だって。道路沿い右側に見えるフランスとEUの旗があるところはパリの2区区役所ですって。

この分岐点の建物も素敵ねえ。パリはこんな風に真四角じゃない建物がいっぱいあって、道路も放射線状に分岐していく。だから、ちょっと逸れるとどこへ向かうか分からず、ぐるぐる回っちゃいそうなんだけど、めぎたちはこのあとちょっと斜めに進んでみることにしたのだった。
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つづく。(こんな調子じゃ、2日目の散歩だけでGWが終わりそう。)


♪ おまけ ♪

ドルトムント、優勝!(写真はARDより引用)
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あと2回の試合を残しての優勝。今シーズンは本当に素晴らしかった。後半怪我で出られなかったのが残念なカガワのこと、ドルトムントの今シーズンを振り返る記事で最初に出てくる。35万ユーロで買った日本人が人々を魅了する驚きの活躍をしたって。何と言っても17試合で8ゴールもしたんだものね。
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今日はケルンも勝ってくれてよかった♪ (ケルンが勝ったからドルトムントが今日早くも優勝できたし、2部に落ちるんじゃないかという危機にあるケルンも、まあなんとか望みをつないだわね。)
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ルイ14世の広場 [パリ]

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現在4月16~19日のパリ小旅行記を連載中。今日は4月17日の散歩の話の2回目。

昨日の分岐点からちょっと左斜めに向かう。向こうに見える建物、いろんな形で面白いでしょ。
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青い家はその名も青い家。
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その向かいにはNotre-Dame-des-Victoiresという教会。調べてみたら、バジリカらしい。
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ミサが始まるみたいで、聖歌隊の歌声が外まで響いていた。そこへ足早に向かう黒人の女性。きちんとした格好をして、傘も持って。この辺りでは宗教が生きているんだな。
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場所はこちら




小さな神父さんの広場??
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ここの神父さんは位が低いってことかしらね。それとも愛しの神父さんかしらね。

さて、次はどこへ向かう?あちこち放射線のように道が延びてて、ここでさらに別の方向へ行くとバレエは諦めなきゃいけなくなっちゃうわ。ま、散歩もなかなか面白いからそれもいいわね。
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でも、この神父さんの広場からはあの騎馬像の広場がすぐ見えた。よかった、道に迷わずに済みそうね。
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この騎馬像の広場は、勝利の広場。
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広いわねえ。
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場所はこちら。




ここに住んでいる人なのかな・・・ここに住むのって、どんな気分なのかな。
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騎馬のお方はルイ14世。もともとここに据えられていたのは革命で壊されちゃって、今のはあとで作られた別のものだけど。台座の後ろ側にはラテン語で、ルイ18世が1816年にご先祖様のルイ14世の戦勝記念にもう一度作らせたって書かれている。
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大学で一年間ラテン語を習って辞書を引き引きやっとこさで訳せる程度のめぎと、中学から高校にかけて数年間勉強したうちのドイツ人とでは、雲泥の差がある。教会や銅像などに刻まれているラテン語表記がそこそこ読めちゃって、何気なく散歩していても見えている景色が全然違う。しかも、ラテン語の知識のおかげで、イタリア語やスペイン語が習ったこともないのになんとなく話せる。羨ましい限りだ。
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ラテン語は今でもドイツの中学で選択科目となっている。言葉の習得のみならず、それによってたくさんの古典を読む。その教養の深さといったら・・・日本人がこれに対抗するには(別に対抗しなくてもいいけど)、せめて漢文を必修にすべきじゃないかな、と思う。めぎの頃は高校でまだ必修で、ちょこっとだけ論語やら中国の古い詩などを読んだけど、そのかすかな記憶がラテン語の代わりに大いにめぎの役にたっている。

さてさて・・・ルイ14世さんが向いている先にはフランス銀行。そうね、お金、大事だったのね。
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何の場面なのかな~
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後ろ姿ばかり見てたので、ちょっと前にも回ってみた。
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あら!失礼♪
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反対側にまわったら・・・
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ルイ14世さんはそっぽ向いていた。
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ルイ14世の顔に縁の無かっためぎ。そろそろここを後にして、まっすぐ向かいましょ。
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さらにつづく。
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ミシンとマルシェ [パリ]

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みなさま、GWをいかがお過ごしかしら・・・ドイツにはGWが無いので、めぎは3日も4日も5日も平日、通常通り朝8時半から夕方5時まで断続的に授業中。ううう。

さ、逃避逃避♪ 現在4月16~19日のパリ旅行記を連載中。今日は4月17日の散歩の話の3回目。始まりは、昨日ご紹介したルイ14世のために作られたヴィクトワール広場を通り過ぎて、この通りに入ったところから。
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場所はこちら。




ここをしばらく歩いていくと、こんなのが飾っていあるショーウィンドウを発見。
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古いミシンがいっぱい♪
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ガラスが鏡のように反射してなかなか見えにくいけど、どうやら中は仕立屋さんみたい。たくさん生地や服がぶら下がっていた。
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いい感じでしょ。
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ここまで歩いてきてふと通りの反対側を見てびっくり。一枚目の写真の場所では、このビル、こんな形だとは夢にも思わなかったわ。
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歩いてきた通りの名前はこちら。
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時々屋根の上が見えて、とっても面白い。パリって、大都会のような、古い田舎のような。どちらでもある街って、味わい深いわね。
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気持ちよさそうだな~バイクも、自転車も、カフェも。
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ちょうどこの辺りで右側になにやらとっても魅力的なものが見えて、つい曲がってしまった。まあ、方向的には間違っていないし、大丈夫ね(この日の目的地はバスティーユ)。




ほら!
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うわ~買いた~い!食べた~~い!!
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ナス、大きいねえ。
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あ、白アスパラ、高い!!ドイツのはこの半分以下ですわ~
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↑それに、あんまり美味しくなさそうだなあ・・・

でも、それ以外の野菜はなんかお洒落で魅力的♪
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野菜だけじゃなくてお魚も。
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おお、ウニもあるわ!パリ、いいなあ。
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このマルシェの通り、結構な賑わいだった。
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まだまだつづく。
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サントゥスタッシュ教会からバスティーユまで [パリ]

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現在4月16~19日のパリ旅行記を連載中。今日は4月17日の散歩の4回目。

昨日のマルシェがあった通りはこちら。




上の写真ではマルシェは写ってないから、日曜日だけなのかも知れない。このちょうど突き当たり辺りに、こんな立派な教会がある。
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ガーゴイルが縛られているように見えるわね・・・
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ここでちょっと一休み。今日の散歩の出発点(ル・グラン・ホテル)からだいたい1.5キロくらいかな。
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例によってコーヒーは結構高い。うちのドイツ人は、昔は小銭でコーヒーが飲めたのに、今はお札を出さなきゃならなくなった・・・とブツブツ。
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この通りの名前はモンマルトル通り。ここを反対方向にまっすぐひたすら行くと、モンマルトルなのね。
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モンマルトル(Montmartre)のmontは山、martreはmartyreで殉教者のこと。その昔、パリにキリスト教を布教した司教たちがモンマルトルの場所で処刑されたのに由来する名前らしい。そんな話をうちのドイツ人がしてくれて、後で調べたら、それは272年のことだって。何も知らないとモンマルトルっていう響きはなんだかパリの素敵な地域って感じだけど、訳すと殉教者の山・・・うーむ。外国語ができない方がいいこともあるかも。

さて、コーヒー飲んで一息ついて、この教会を後にした。あ、この教会はSt-Eustache(サントゥスタッシュ)という名前。
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この教会の前にはForum des Hallesというショッピングセンターがある。元は市場があったのが再開発されたところ。
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↑このガラス、あんまり掃除されてなくてすごく汚かった・・・こういう建物を造った場合は、ちゃんとメンテしなくちゃね。

ここは再開発がさらに進んでいる模様。
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こんなのが横に立っている。ええと・・・商品取引所ね♪
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このForum des Hallesの横を通り抜け、Rue Rambuteauという通りをまっすぐ歩く。時々曲がり角を覗くとなかなか魅力的なんだけど、そろそろ寄り道する時間が無くなってきたので写真だけ。
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この通りね。




こんなところも横切って・・・
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そしてポンピドゥー芸術文化センターへ。ここに上って上からパリを見た話はパリ旅行記の序章として最初にご紹介した。それからもうそろそろ2週間も経つのね。もう一度ご覧になりたい方はこちらをどうぞ。それにしても、こんな低い建物からあんなにパリが一望できたなんて、大都市のあり方を色々考えさせられるわね。
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ポンピドゥー芸術文化センターを後にしたのが13時10分頃。そろそろバスティーユへ急がないと、並ぶ甲斐もなくなっちゃうわ(先日もちらっと書いたが、この日は2時半からのバレエのキャンセルチケットの当日券を求めて1時間前くらいから並ぶつもりだったの)。
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あら、ここでもバレエ?
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ポンピドゥー芸術文化センターからバスティーユまで約1キロくらい。どこをどう通ったか、急いでいたのでちょっと定かじゃないんだけど・・・
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これは・・・どこかしら・・・?
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Rue Trenneの3区と4区の分かれ目のところに出てきたから、たぶんまっすぐ歩いてRue des Francs Bourgeoisを来たんだと思う。
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↑それはここね。




そして突き当たりの大通りを右へ曲がって、無事にバスティーユ到着!ホテルからここまで約3キロ、歩きましたわ♪ バレエを見るために結構シックな格好をしていたんだけど(うちのドイツ人はスーツ、めぎはワンピース)、靴だけはこの3キロに備えてある程度歩きやすい履き慣れた靴を履いていためぎ家(スニーカーじゃないけどね)。綺麗な靴を持ち歩くと重いから、そのままで。ま、旅行者だからね。
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13時半過ぎから約30分並んで無事にチケットゲット。バレエを見た話は先日書いたので省略。その話はこちら

明日はバレエ終演後からのお話を。
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2日目のセーヌ [パリ]

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現在、4月16~19日のパリ旅行記を連載中。今日は4月17日の夕方以降のお話を。

14時半からのバスティーユでのバレエ、ロミオとジュリエットを見終わって外に出てきたのが18時頃。感動していっぱい泣いて、浄化された気分。
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それから高揚した気持ちを落ち着けながらアンリ・キャトル大通りを歩いていくと・・・
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セーヌ。
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場所はこの辺。




セーヌって、どの橋を切り取っても絵になるわねえ。
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こんなボートが駆け抜けたと思ったら・・・
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その後ろからこんな船がゆっくりと。
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みんなデッキに鈴なり状態。ホント、いいお天気で、びっくりするくらい暖かかったもの。
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サン・ルイ島の端っこ辺りから見えたエッフェル塔。
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結構遠いわね。
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そこからどう歩いたか、だんだんおなか空いてきてただうちのドイツ人について歩いてよく覚えていないんだけど・・・
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いつの間にかノートルダム大聖堂。人がいっぱい並んでた。
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待てって言われているみたい・・・・
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中に入るのにあんなに並ぶのかしら。それとも何かあったのかしら。18時過ぎだから、ミサかしら、コンサートかしら。
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そんなノートルダムを後にして、しばらくセーヌ沿いをてくてく。
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マロニエが赤も白も満開。
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ああ、おなかすいた~~~思えば、午前中にホテルのカフェ・ド・ラ・ぺで朝食を食べてから、バスティーユに向かう途中にコーヒー一杯飲んだだけで何も食べていない。バレエでも幕間にお水飲んだだけ。休憩が2回もあったけど、涙を拭き取って落ち着いてお手洗いに行ってそれでお仕舞い。ホント、おなかすいたわ~~~今ちょうどこの辺だと思う。




このあとレストランまで300メートルくらいひたすら必死に歩き、写真無し。腹が減っては写真も撮れぬ・・・明日はそのレストランのお話を。
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パリ最古のカフェ・レストラン [パリ]

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現在4月16日~19日のパリ旅行記を連載中。今日は4月17日の夕食のお話を。

バスティーユから2キロくらい歩いてたどり着いたここは、Le Procopeというレストラン。
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外のショーウィンドウに牡蠣が飾られている。
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1686年創業の、パリで最古のカフェレストランらしい。なんでも、当時コーヒーはバーで飲むもので、カフェ、つまりコーヒーを飲む喫茶店という店ができたのはここが初めてだったとか。それが大当たりして大ヒット、大流行。知識人や文化人の溜まり場となり、ヴォルテール、ルソー、ロベスピエール、さらにドイツのアレクサンダー・フォン・フンボルトもここにきていたというお話。公式HPはこちら。場所はこの辺。




うちのドイツ人は、なんとなくこの辺で十数年前に牡蠣を食べて美味しかったという記憶があるんですって。でも、このレストランに来ても、本当にここだったかどうかはよく思い出せないんですって。

ここに到着したのは18時40分頃。フランスの夕飯時には早いのか、日曜日だから空いていたのか、窓際の席に案内された。ここに来る時間が予めハッキリしなかったから、予約はしていない。
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ワインを飲みながらワクワクして待ってたら・・・
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やってきました生牡蠣ちゃん♡ あ、Clam(蛤?)も頼んだら、焼いて出てくるのかと思ったら生で出てきたわ。
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↑これ、牡蠣が痩せて見えるけど、実際はまるまる太ってて、あの白い部分がぽっくりとしてて、なんとも美味しかった♪ 一人生牡蠣4つと蛤1つ。堪能いたしました~
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ちょっと人心地ついて、辺りを見回してみる。結構隣との間が狭くて、ちょっと東京のレストランを思い出す。でも、内装は歴史ある感じでしょ。
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ここに来た人たちの肖像画かしら。
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それから間もなく、他の料理が運ばれてきた。めぎたちはメインを頼まず、前菜系を色々と。これはエスカルゴ。巻き貝をニンニク焼きしたみたいなイメージ。このニンニクの利いたソースが美味しいの♪
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これはサーモンのタルタル風。もう少し細かいのを想像していたんだけど、ちょっと違ったわ。美味しいけれど、どうしてもここで食べなきゃってほどじゃない。
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今回感動したのがこちら。
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↑手前に写っているトーストはドイツ語でStutenというちょっともちもちっとした甘めの葡萄パン(フランス語で何というのか分からない)。奥のピンクの物体はフォアグラ。その右横のはイチジクのコンフィ。この三つの組み合わせが信じられない美味しさ。目から鱗の組み合わせ。フランス人って、さすが美食家、すごいわ~

このあとチーズをとって・・・
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赤ワインと♪
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ここは☆付きレストランじゃないから気取らずに食べられるし、こうやってメインなし、デザートなしでも全くOK。いっぱい食べて、フォアグラや生牡蠣も食べて、全部で二人で約110ユーロ。この歴史と雰囲気と食事の量と質では、ずいぶんお安い気分。この次の日にシャンゼリゼの某有名店でとんでもなく高いのにとんでもなくまずいお昼を食べたことを思うと、ほんとレストランは名前じゃないなあってつくづく思う。

ホテルに戻る前にちょこっと探検。
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みなさま、パリにいらしたら是非。英語のメニューもあるから、フランス語できなくても大丈夫。うちは、うちのドイツ人がフランス語の、めぎが英語のメニューを見てオーダーした(めぎは大学の第二外国語で2年間フランス語を学んだが、ほとんど綺麗さっぱり忘れてしまった。くっそ~次回は絶対にフランス語でオーダーして見せるわ!と旅行のたびに毎回意気込むが、それが成功したことは未だ無い)。
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めぎたちが座った席は、あの奥の窓際。店の入り口入ってすぐの左側の部屋。
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奥も深いし2階もあるから、通された場所で印象がまたずいぶん違うかも。

ああ、美味しかった♪ これはお店の裏側。ね、素敵でしょ。
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夕方のパリ [パリ]

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現在4月16日~19日のパリ旅行記を連載中。今日は4月17日のお話の最終回。

夕食を食べ終わったら、8時半頃。
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まだ明るくて、うきうきしちゃう。
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ここ、レストランがいっぱい。みんなもめぎと同じように満ち足りた気分になっているといいな。
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そんな美味しい思い出をあとにして・・・
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ホテルまでゆっくりとぶらぶらと。
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セーヌのところまで戻ってきた。
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たしかここはカルーゼル橋で、向こうに見えるのがロワイヤル橋。
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地図で見るとここ。




ということは、あそこに見えているのはオルセーってことね。
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セーヌを渡ってルーヴルの前へ。
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そこにはカルーゼル凱旋門。
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ナポレオンの勝利を記念して建てられたという・・・パリは良くも悪くもナポレオン様々ね。本当はこの門の上にはナポレオンがヴェネツィアから奪ってきた彫刻が飾ってあったというし。
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このずっと向こうに見えるオベリスクも、ナポレオンがエジプトから奪ってきたものだし(うちのドイツ人が習った歴史に依れば、エジプトから贈られたのではなく奪ってきたものだとか)、その向こうにかすかに見えるエトワールの凱旋門も、ナポレオンの命で造られたもの。(ちょっと人が邪魔だけど、半分見えるでしょ♪)
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ちなみにエトワールの凱旋門は、遠目に見ると似てるけど、実は全然違う。これは次の日の昼に写したもの。
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夕闇にだんだんと呑まれていくいくパリの景色。こういう時間が最も美しいかも。
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エッフェル塔さん、おやすみなさい。
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こうしてレストランから約2キロ歩いてホテルへ。この日の歩いた総距離は7キロくらい。7キロの散歩と、バレエ鑑賞と、飲食しかしていない一日。ホテルに着いてからは、ゆったりと満足して心地よく疲れを感じながらホテルのクラブ・ラウンジでエスプレッソとポートワインを楽しんだのであった。

これでようやく4月17日のお話がお仕舞い。明日から18日のお話に入るか、ちょっと休んでデュッセルの話題にするか、どうしようかしら。
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マドレーヌ [パリ]

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今日からまた4月16~19日のパリ小旅行記を。ようやく後半に突入し、今日は4月18日の朝のお話。

宿泊していたホテル・ル・グランを出てここをまっすぐ行くと・・・
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そこにはマドレーヌ教会が。
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朝はこちらの側に日が当たっていなくて残念ながら暗いけど、上の方もフォーカスしてみたり。
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側面は綺麗に朝日を浴びていた。
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ちなみにこの日の夕方にここの前を通ったら、印象がまるで違ってた。光の有無で全然違うわねえ。
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マドレーヌと言えば、めぎが子供の頃近所の友達のお母さんがよく焼いてお裾分けをもらったものだった。あの頃マドレーヌが流行っていたのかしら。

本当は目的があってこの辺りに来たのだが、ちょっとだけ中が見たくなっためぎ。例によってうちのドイツ人は外で一服しながら待つと言い、めぎだけ中へ。
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しーんとした静寂。
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蝋燭の光があたたかいような冷たいような。
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外へ出ると喧噪の世界。
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↑車がかなり入り乱れている感じ、分かります?パリの人の運転は結構乱暴。隙あらば割り込むという感じで、車線もないし、あっても守ってない。

あそこに見えるのは、うちのドイツ人曰く、ナポレオンがエジプトから奪ってきたというオベリスク。
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さて、ここにやってきたのは、めぎ家積年の夢のフォーションで朝食をとるため。うちのドイツ人によると、パリではフォーションで朝ご飯を食べるのがカッコイイのだとか。その考えが、うちのドイツ人の若い頃の思い出に因るのか、何か映画か演劇のシーンであったのか、フォーションが憧れだったのか、どうもよく分からないが、うちのドイツ人はずいぶん前からパリに行ったらフォーションで朝食を、と言い続けていて、それがいつの間にかめぎ家の夢になっていた。それで、ここへやってきたのだが・・・
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↑このピンクの外装にあれれ?と思ったのだが、案の定、すっかり改装されてて雰囲気は薄っぺらい現代風。もう片方のカフェの方も同様で、これにはうちのドイツ人のみならずめぎもがっかりし、コーヒーも飲まずに退散。あまりにもがっかりしたので写真もない。めぎはフォーションと言えば銀座や二子玉に何度かお茶や昼食に寄ったことがあるのだが、もっと気品ある雰囲気だったのになあ・・・
(返す返すもあのクラブ・ラウンジで朝食を食べてきておいてよかった・・・)


さて、出鼻をくじかれためぎたちは、それじゃ何しようか、と協議し、思いつきでモンマルトルへ。この日の午後はシャンゼリゼで約束があったから、体力温存のため歩くことをせず、マドレーヌから地下鉄で。
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地下鉄の中はこんな雰囲気。
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降りたのはメトロポリタンではなくて、Abbessesという駅。ここ、きっとご存じの方も多いと思うけど、駅のホームから地上までが非常に遠い。つまり、すごく深いところに駅があって、階段をかなり上る。体力のない方はエレベーターを使うことをお勧めする。めぎはかなりバテた・・・(←軟弱。歩くのは得意だけど、上るのは苦手なめぎ。)
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そこからちょっと歩くとこんなところに出る。
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いつもだったら左側の階段を上るところだけど、さっきの地下鉄の駅から地上まででかなりバテためぎは、ケーブルカーを利用することにした。
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ちょっと面白そうだし♪
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つづく。
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サクレ・クール聖堂 [パリ]

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現在、4月16~19日のパリ小旅行記を連載中。今日は4月18日午前中、モンマルトルのケーブルカーを上ったところ。

ケーブルカーを降りるとそこにはもうこんなのが見えて、気分が高まる。立て札に書かれている表示は、ここの通りの名前。
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階段を上ると、きゃあ素敵♪
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あれも素敵ねえ・・・ときょろきょろ。
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そしてちょっと進むとそこには真っ白な聖堂が。
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20世紀にできあがったものだから、建物自体非常に新しい感じがする。しかし、モンマルトルという言葉の意味が殉教者の山だということを知った今、この辺りでその昔(3世紀)司教たちが殺されたんだな、と思うと、なんとなくこの美しい聖堂も違って見える。


聖堂の前にいるのはルイ9世(13世紀頃)と・・・
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ジャンヌ・ダルク。
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さて、このサクレ・クール聖堂もやはり人がいっぱいいて・・・
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塔に上ってみようという案はすぐに水に流れた。中に入らずに最も高い場所、つまり入り口のところまで階段を上がり、そこから撮影。
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ちょっと霞んでますわね~
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ポンピドゥー芸術文化センターの右奥に見えているあのビルは何かしら。モンパルナスにしては近すぎるし・・・??
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パンテオンはずいぶん高いのね。
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ちょっとここで眺めを楽しんで、帰りはこちらを降りてきた。
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それにしてもなんて青い空。白い聖堂が映えるわね。
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サクレ・クールが聖なる心だという意味だということは、パリのガイドブックやWikipediaを見ればすぐに分かるが、その発音はこのカタカナからはとても想像できない。パリで何をするかという話をしていたときに、うちのドイツ人が何度かサクレ・クール聖堂を見たことがあるかとめぎに尋ねたのだが、何を言っているのかしばらく分からなかっためぎ。うぐぐぐ。

まぶしすぎて、ちょっと陰の方へ逃げるめぎたち。
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新緑が美しいところだった。
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あっちの方へいくとすごい人・・・あそこへ行くのは避けましょ。
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つづく。
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歓楽街を昼間に歩く [パリ]

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現在4月16~19日のパリ小旅行記を連載中。今日は4月18日、モンマルトルを降りてきたところから。

ケーブルカー乗り場から地下鉄のAbbesses駅の方へ向かうと、こんなカフェがある。
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フォーションで何も飲まなかったことだし、ここでちょっと休憩しましょ・・・あ、めぎたちが飲んだのはコーヒーよ♪
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あら、ドイツのブレーメンから来たバイクだわ。HBはハンザ都市ブレーメンのこと。
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一服してからRue des Martyrsという通りの方へ。その通りだったかそこへ向かう途中だったかうろ覚えなのだが、その途中で日本語が聞こえて、振り返ったらツアーの方々がいた。ここ、お人形が売っているようだけど、有名なお店なのかな。
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そして、Rue des Martyrsには、こんなお店も。
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↑これは、どういう意味・・・?

その近辺にはちょっと怪しげなお店。
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そう、ここはパリの歓楽街にだんだん足を踏み入れてきたところ。Rue des Martyrsを降りきるとこんなカフェがあって・・・
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そこで右に曲がってちょっと行くと、ピカデリーの駅。
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ここから一駅歩くことに。
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真ん中の緑の部分を歩いていくと、両脇に色々と。
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あら、また日本食レストランだわ。ここにはどんなお客さんが来るのかな~ホントにお魚やたこ焼きや焼き鳥を食べられるのかな。
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そして一駅歩くと、そこには有名なムーラン・ルージュ。
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ちょっとカンカン踊りを見てみたい気もするけれど。こんな明るい時間にここを見ても、なんのイメージもわかないわねえ。

これで見所はお仕舞いとのことで、このBlancheという駅から地下鉄に乗って一気に移動することに。
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つづく。
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凱旋門 [パリ]

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現在、4月16~19日のパリ小旅行記を連載中。今日はBlancheという駅から地下鉄に乗って移動し、あるところで降りたところから。

その降りたところはこちら。
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本当はうちのドイツ人がここの上に上ったことがないので行ってみようということだったのだけど・・・
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ここへ上る入り口には長蛇の列で、もちろん即諦めた。でも、せっかくここまで来たし、もうすることもないからゆっくり見ることにいたしましょ。

凱旋門と言えば、めぎにとってはこの壁画。
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『エースをねらえ!』を読んだときから、パリに凱旋門というのがあって、そこにこういう壁画があるということを知っていためぎ。マンガってすごいわね。

この人、こういう顔をしていたのね。
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ちょっと角度を変えるとちょっと表情が違うような。
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こちらから見るとまた雰囲気が違う。
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その下の人たちもよく見てみましょ。
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この胸元の手は誰の手?(手ですよね?)
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顔も手も色々物語ってますねえ。
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この人、口にいったい何が?
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足元を見ると、みんな履き物が別々。
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こんなにじっくりと詳細まで見ることができて、望遠レンズに感謝。このラ・マルセイエーズの他にナポレオンやらなにやら掘られているのだけど、同じような画像ばかりだから省略。あ、一つだけ、向こうに見えるエッフェル塔と。
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この門の下には無名戦士が葬られ、第一次世界大戦の犠牲者を弔っているそう。
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その説明に、なぜかドイツ語が。パリではドイツ語表示なんて滅多に見かけないのに。ちょっとドイツに対する因縁を感じるめぎ。ま、考えすぎかも知れないけど。
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でもね、かつてフランスのために戦った将軍の名前が刻まれているというこの内側も、よくよく見るとフランス人というよりはドイツ人、チェコ人、ロシア人などの名前だと思われるのがあって、そこまで勢力を伸ばしてそこの人たちをフランスのために戦わせ、犠牲にしたんじゃないの?とうちのドイツ人は思っちゃうんですって。
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ここには観光バスがひっきりなしに現れて、ぐるぐるゆっくりまわって乗客にシャッターチャンスを与えていた。
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ずっと向こうにはパレ・デ・コングレのビル群。
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その反対側のずっと向こうには、あのオベリスク。
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↑車の列がぐちゃぐちゃ。横入りがすごい所為か、壊れたまま走っている車も多かった。花のパリなのにこんなに壊れた車が多いというのは、なんだか治安悪そうでちょっとイメージよくないんじゃない?と思うほど。ドイツはやっぱり車をもっと大事にする・・・古くても壊れているのは滅多に見かけない。ちなみに縦列駐車のすごさは、ドイツもフランスに引けをとらない印象。

あっちの方のあの花は何かな~
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こうしてゆっくりと凱旋門を見ても、ようやく1時半になるかどうかというところ。シャンゼリゼでの待ち合わせは3時過ぎ。どうする?一度ホテルに戻るにしてはちょっと慌ただしいし、でも他にもう見たいものもないし、なんか疲れたね~とりあえず座ろうか。

ということで、めぎたちはその待ち合わせのシャンゼリゼのカフェへ向かうことにしたのだった。
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シャンゼリゼのカフェ [パリ]

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現在、4月16~19日のパリ小旅行記を連載中。今日は4月18日の午後1時半頃から5時頃まで。

やってきました~シャンゼリゼ♪
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ちょっと歩くと、すぐに待ち合わせのカフェが見えた。
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このLe Fouquet'sのFouquet'sをどう読むか・・・フーケッツと出てたり、フーケと出てたり色々だけど、本当のところはどうなんだろう?

ドイツ文学をちょっとかじったことがある人なら、このFouquetという綴りを見ればすぐに『ウンディーネ』を書いたロマン主義作家フリードリヒ・ド・ラ・モット・フーケー(Friedrich de la Motte Fouqué)を思い出すだろう。彼の家系はもともとはフランスの貴族だが、ナントの勅令廃止でプロイセンに逃れ、彼自身はフランス人とドイツ人のハーフ。ちょっと話は逸れるが、ナントの勅令廃止でプロイセンに逃げたプロテスタントのフランス人の多くは知識人でもあり、そのおかげでプロイセンは新しい技術や先進的な学問を手に入れることが出来、急速に力をつけたとか。フランスったら、意図せずプロイセンの強大化に力を貸したってことね・・・それはともかく、このフーケーという名字だが、めぎにはどうしてもフケーに聞こえるのだ。だから、めぎ自身はフケーと書くことにしている。しかし、今度のはFouquet'sだからなあ・・・

さて、このFouquet'sでInatimyさんと3時過ぎに待ち合わせ。それまでどうするかはさておき、とりあえずちょっと休みましょ。
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ここにはハトさんがいっぱいいて、隙あらばと狙ってた。
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めぎたちの隣のこのおじさまは、白ワインを2回もお代わりしていた。
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↑つまみの豆を、このおじさまが去ったときにウェイターがフリスビーのように皿を動かして歩道に投げ、そこへざざざっとハトが飛びついたときにはびっくり、大笑いしてしまったわ♪ ウェイターさんもめぎにウィンクしてくれちゃった。

左隣のこのおじさまはビールを飲み始め・・・
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さらにしっかりお昼ご飯を。
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そしてデザートもしっかりと。
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前を通り過ぎていく人たちや、ここに座っては去っていく人たちを眺めていたら、すっかりここに落ち着いちゃって、めぎたちもここで昼食をとることに。めぎはオニオングラタンスープ、うちのドイツ人はクラブハウスサンドイッチを。
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これがねえ、あんまり美味しくなかったのよね~オニオングラタンスープはデニーズとどっこいどっこいだと思ったし、サンドイッチはNG。隣のおじさまの鶏のローストは美味しそうだったんだけどな。ここ、有名だけど味は別に一流って訳じゃないのね。

そうこうしているうちに1時間45分くらいが過ぎ、3時15分頃ようやくInatimyさんが登場。はじめまして~と言いながら、でも初めて会ったような気がしないのがブログのオフ会の面白いところ。これまでのヨーロッパ暮らしのお話など伺いながら、時間はあっという間に過ぎていった。Inatimyさん、どうもありがとう。
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そして5時近くなって、お開きに(さすがにおしり痛くなった・・・)。昼番だったウェイターさんが途中で会計にやってきたほど長居しためぎたち。〆てお会計は79.5ユーロ。ここはお値段は一流ですわね~♪
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シャンゼリゼでお茶してみよう、というのも、めぎたちの今回のパリ旅行のテーマの一つだった。めぎは前回真冬のパリで、シャンゼリゼはあまりにも寒そうで行くのをやめたところだったから、是非ブラブラしてみたかった。そう言ったら、うちのドイツ人がそれじゃFouquet'sでお茶しないとね、と言いだしたのだ。うちのドイツ人にとってパリでの食事は、若い頃はただフランスパンかじりながらの旅、それからも街角の適当なカフェでコーヒーやワインを飲む程度、三つ星レストランなどには入ったこともないし、シャンゼリゼを歩いたことはあってもここで何か食べようなどとは考えたこともなかったそうだ。高そうで、貴婦人とかが座っているイメージだったとか。今回初めて座ってみて、観光客だらけだったけど、時々綺麗に身なりを整えたパリの老婦人が連れ立ってやってきてお茶してて、味はまあまあでもエレガントなカフェ文化の伝統は今もどこかに生きているのね、と話し合っためぎたちだった。ホント、パリの老婦人たち、お洒落でちょっと若作りしててエレガントでなかなかに可愛いのよ。

ずいぶん影が長くなったわね。左にちらっと見えているのはルイ・ヴィトンの本店。
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そうそう、Fouquet'sに座っていたら、ルイ・ヴィトンの袋を山と抱えたアジア人が何組も目の前を通っていった・・・それも、たいていがカップルで、女性の方が満面の笑みをたたえていて、男性の方は疲れた表情だったりして、なんだかすごく面白かった。それにしても、家族連れで本当に山のようにいっぱいぶら下げていく光景を見ると、その方々のお国は本当に発展したんだなあと思い知らされる。だって、本当に、文字通り、山のように抱えてるんですもの。

さてさて・・・めぎはルイ・ヴィトンは寄らなかったけど、大満足でお~しゃんぜりーぜ~~♪
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らららんらららん♪
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こうして散歩するにはすごく綺麗な通りよ♪
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ちょうどマロニエが満開だった。
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つづく。
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300万アクセス御礼&パリの並木道 [パリ]

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5月14日土曜日、気がついたらアクセス数が300万を超えていた。
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アクセス解析を見て計算すると、どうやら5月12日の夜遅くに超したようだ。お訪ねくださるみなさまに心から感謝。

さて、現在4月16~19日のパリ小旅行記を連載中。今日は4月18日の最終回。

シャンゼリゼの並木道までやってきた。
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右を見ると色んなものが次から次へと見えて、写真撮ってるとなかなか前に進まない。
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ね、どれも魅力的でしょ。あ、たまに左側も。
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それに、この四角い街路樹も魅力的ねえ。
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マロニエの赤と白がとても美しかった。
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濃い赤に・・・
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背の高い白。
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白いマロニエは4階建てか5階建てくらいの高さまで生長する。

あ、ここはあんまり真四角じゃないわねえ。
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こんな風にブラブラ歩いてきて、シャンゼリゼはそろそろお仕舞い。これはセーヌに向かってトンネルになっている道路。
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そしてようやくコンコルド広場に到着。広いわね~~
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観光客はハイテンション♪
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オベリスク、すぐそこなのに、こんなに小さく見えちゃう。広々としたこの空間には車線がないから、混むと車が入り乱れやすい。
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横断歩道の真ん中から振り返って写した凱旋門。いっぱい歩きましたわ~
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このコンコルド広場で左へ曲がると、この日の朝最初に立ち寄ったマドレーヌ教会。
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↑ここのプラタナスはずいぶん葉っぱがない・・・剪定をしたプラタナスはようやく芽が出始めたところだった。

マドレーヌ教会の前で右に曲がってホテル・ル・グランへ。そのとき、レンタサイクルの駐輪場を発見。
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こんな機械でお金払って借りるみたい。
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この日の散歩の最初とは全く違って、太陽が正面から照らしていた。
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このあとホテルに戻ってシャワーを浴びて、しばらく前にご紹介したようにクラブ・ラウンジで夕食をつまんだ。これでようやく4月18日のお話がお仕舞い。明日から続けて最終日のお話を。
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パリ最終日 [パリ]

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みなさま、昨日の300万アクセスの記事にお祝いコメントをありがとうございました!

300万アクセスというのは本当に途方もない数だし、自分のブログでありながらなんだかウソのような、信じ難い気がする。本当に毎日の積み重ねあればこそだし、それを毎日見に来てくださる方のおかげ様である。4年半を過ぎ、毎年同じことの繰り返しが多いけれど、それでも書くネタはいっぱいあるので、毎日更新はそういう意味では苦にならない。でも、書く時間を作り出すのはやはりなかなかに大変だ・・・基本的に一週間分をまとめ書きしているが、最近その時間も取れなくなってきた。土日に書くことにしていると、その土日に予定が入ると途端にリズムが崩れる。今週末はうちのドイツ人の父親夫婦が来ていたから(その話はパリの話が終わり次第書くつもり)、火曜日までの分しかできていない。どうしましょ。今週も来週も卒業試験でバタバタなんだけど・・・このように非常にしんどいこともあるけれど、とにかく日本語で何かを考えて書く時間が非常に貴重で、書き続けることを自分に強いている。もともと書くことが好きだから、たぶんなんとか続いているのだろう。いただいたコメントを読むのもとっても楽しいし、お訪ねくださった方のブログを訪ねて日本の日常のあれこれを垣間見ることができるのもとても嬉しい。

ドイツ再発見という名前のブログでありながら、一年の3分の1から半分くらいは旅行記事になっているような感じ・・・パリの話だって、もう一ヶ月も続いてるし。まあ、ドイツ人連れで旅行するとどうなるかということでお茶を濁しておこう・・・そんなわけで、今日も4月16~19日のパリ小旅行記の続きをどうぞ。今日はようやく最終日のお話に突入。

4月19日、ゆっくり起きて、クラブ・ラウンジでゆっくり最後の豪華な朝食を楽しんで、横付けしてもらったうちのちっちゃな車ちゃんに乗り込んでル・グランを出発、パリで最後に食料品の調達をして帰ろうと、パリの胃袋とも称されるという市場通りの方向へ。途中でたまたまここの前に出たのでちょこっと記念撮影。
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朝からいっぱいいますねえ。
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パンテオンの前には5区の区役所。
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立派ですねえ。
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パンテオンからまっすぐ前を見ると、エッフェル塔。
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パンテオンの横には大きな駐車場があったのだけど、目的の通りにはちょっとまだあるのでやっぱり車でそこまで向かうことに。だって、買い物したら重いしね。
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もーきちさ~ん、行きますよ~~
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そして車を止めたのはこんな建物の前。これ、止めているときには気がつかなかったけど、振り返ってびっくり、こんなに細い、と言うか、薄い建物だったとは。
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今までのパリの高級な感じとはちょっと違う、庶民的な雰囲気。
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そしてこんな広場へ。
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この広場の感じが、うちのドイツ人の知っているパリの雰囲気なんですって。うちのドイツ人が初めてパリを知ったのは、ハンブルクのオペラ座の舞台上。子役でラ・ボエームというオペラに出たのが彼にとって最初の舞台で、その舞台セットがまさにこんな感じだったとか。パリのカルチエ・ラタンを舞台にしたオペラは、まさにカルチエ・ラタンの街角のようにきちんと再現してあったのね。

ここでめぎたちは二度目の朝食というか早めの昼食というか、ちょっとつまむことに。食べ過ぎですわね~でも、ここのコーヒーもオレンジジュースもクロワッサンもとても美味しくて、これこそがうちのドイツ人の求めていたパリの朝食という感じだったそう。
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お昼前からビールの人もいましたわ♪
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綺麗な花ね~
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藤やライラックみたいな色だけど、なんていう木なのかしら。
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この広場からまっすぐ伸びているのがこの通り。
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なんでもこの通りはローマ帝国時代からある古い通りだそうで、両側に月曜以外には市場が並ぶということだったのだけど、まだお昼前だからかもう昼休みに入っているからか早朝しかやってないのかほとんどの店が閉まってて、ここでの買い物を断念。
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デュッセルドルフまで6時間くらいかかるし、明るいうちに着きたいから、そろそろパリとはお別れ。買い物はフランスとベルギーの国境辺りで試みることにいたしましょ。

パリ、楽しかったな。でも、この非日常を十分堪能して、もうおなかいっぱい大満足。だから、何か用事ができない限り、たぶんもう10年くらいは行かないだろうな。次にプライベートで行きたくなるのはいつかしら。どういう目的で行きたくなるのかしら。パリさん、素敵な滞在をさせてくれて、ありがとう。
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これでパリの話はお仕舞い。明日は帰りに休憩して買い物した小さな町のお話を。
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フランス国境付近の町カンブレー [パリ]

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昨日のあの花はなんと桐だったのですね~!そうかあ、あの桐の箪笥の花なのか・・・調べてみたら、ドイツ語ではBlauglockenbaum(ブラウグロッケンバウム)といい、青い鐘の木、と言う意味。ヨーロッパにはシーボルトが初めてもたらしたそうだから、パリへもその後広まったのね。とってもパリっぽく感じたけど、日本から伝わったものだったとは。

本日4月16~19日のパリ小旅行記の最終回。と言ってもパリの話は昨日で終わり、今日は帰りに途中休憩した町Cambrai(カンブレー)のお話を。カンブレーの場所はこちら。




と言ってもこの町を予め知っていたわけでも、調べておいたわけでもない。パリに向かう途中、ベルギーからフランスに入った辺りでなかなかかわいらしい町を見かけ、帰りにここで休憩しようという話をしていただけである。高速を降りてちょっと走ると、こんな入り口が見えてきた。
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車を降りてこの塔をくぐってみた・・・なんか素敵な気分♪
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塔の下にはチューリップがいっぱい咲いていた。4月19日はまだそんな季節だったのね。
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ずっと向こうにはなにやら市庁舎っぽい建物が。
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この通りをまっすぐ歩いていくと、まず右側にこんな素敵なカテドラルが見えてくる・・・
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なかなか立派ですわね。
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その横には桜が咲いていた。
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その向かいにもカテドラルのようなのが。
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この建物は味がありますわねえ。
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どこを見てもこぢんまりとしていてなかなかに可愛い。豪華なパリも素敵だけど、こういう普通の町もいいわねえ。
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ここをまっすぐ行くと・・・
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あ、やっぱり市庁舎♪
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大きな駐車場付き。
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この人たちは・・・ここで何してるのかな。
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ちょっと曲がって・・・
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適当に休憩。
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素朴な飾りねえ。
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そして適当な肉屋さんを見つけてお買い物♡
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ほほ~豚の脳みそさんですって♪ その横には子羊の心臓と肝臓も。
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手前にはハトさん、奥にはウズラさん、その他仔牛の肝臓とかウサギの背肉とか。
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色々惹かれるけど、生肉はデュッセルドルフでも買えるから、フランスならではの加工肉を。ほら、リエットがあるし、生ハムの挽肉もあるわ。
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テリーヌとかパテとか、色々買って帰りました♪
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その他、この町でスーパーも見つけて、普段飲みワインなどをお安く。そう言えばもう全部飲んじゃったような。

こうして帰ってからの楽しみをいっぱい抱えて家路へ。帰り道、菜の花が満開だった。
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以上で4月16~19日のパリ小旅行記はお仕舞い。一ヶ月ものおつきあいに感謝。
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