ハノーファー [小旅行]
An みほさま
麗しの乙女のおられるハノーファー。
Hannoverのvは、ドイツ語では濁らずfの発音となる。だから、英語読みしたハノーバーではなく、ドイツ語ではハノーファーが正しい。
これがマルクト教会と旧市庁舎。大理石ではなくレンガ造り。
旧市庁舎を横から見たもの。
その近くの町並み。
ちょっと歩くと新市庁舎。新、と言っても1901年から13年に建てられたものだとか。
街中は私にとってはこれといった面白いものが無く、電車に乗ってちょっと郊外へ。
ハノーファー大学のあたりの並木道。
この並木道の横にゲオルク庭園という大きな公園が広がっている。そこにヴィルヘルム・ブッシュ博物館もある。博物館の写真は撮り忘れたが、ゲオルク庭園をどうぞ。
しばらく歩くと別のとても大きな庭園に突き当たる。17世紀に造られたバロック庭園。
でも私はバロック庭園はあまり好きじゃないので道路の反対側のベルク庭園の方へ。
5月だったので花が文字通り咲き乱れていた。お花は別記事で後程。
ケルン大聖堂 [小旅行]
デュッセルドルフからケルンまで、快速電車で30分。
気軽に行ける距離なのに、なかなかケルンへは足が向かない。
誰かが日本から遊びに来たときには必ず案内するのだけど。
そのケルンへ、大聖堂の写真を撮ってケルンの地ビールを飲むためだけの目的で行って来た。
往復の電車の時間を合わせて4時間の小さな遠出。
こちらがそのケルン大聖堂。
ちょっと近づいてみよう。
下から上を見ると・・・
ケルン大聖堂は、ローマ人が建設した都市ケルンの聖域だったところを基礎としている。ローマ帝国の神殿があったところに、320年ごろキリスト教の教会が建てられた。現在のゴシック様式の大聖堂の建設は1248年に始まり、1880年に完成した。しかしもちろん爆撃で相当なダメージを受け、今も補修工事が続いている。だから、妙に綺麗なところと、真っ黒なところ、頭の欠けた彫刻と綺麗に復元された彫刻が組み合わさっている。
以下が、戦争直後の様子。
周りが焼け野原になっている。したがって、ケルンの町並みは新しい。向かって右側の塔の上に登ってみると、周りが如何に新しいかよく分かる。塔の高さは157メートル。509段の螺旋階段を上って、109メートルの展望台へ上る。
大聖堂はライン河のすぐそばに立っている。次の写真の下のほうに写っている三角屋根の辺りが旧市街。
橋の向こう側はメッセ。見本市の開かれているところだ。
中は非常に広い。
ステンドグラスはみな新しい。
床にはモザイク画。
日が傾き、西側の正面は夕焼けに染まった。
ドイツの世界遺産 ブリュールのアウグストゥスブルク城 [小旅行]
アンダルシア紀行をまたもや中断して、ドイツのネタを。
この週末、ビッチリ細かい予定が次々と詰まっていた中で、2時間程度の時間を作ってブリュールという小さな町に寄ってみた。
ブリュールはケルンの南、ボンの北に位置する。テニスのシュテフィ・グラフの出身地だそうだ。そこには、世界遺産に登録されているアウグストゥスブルク城がある。ちなみに、ドイツには全部で32箇所の世界遺産があるが、私が行ったことがあるのは、このブリュールを入れて15箇所。
もうちょっと近づくと・・・
ウィーンのシェーンブルン宮殿を小型化したような可愛らしい城だが、こちらには堀がある。
ケルン大司教のお城だそうで、18世紀に建てられた。バイエルンを治めていたヴィッテルスバッハ家が当時ケルン大司教をも歴任していたそうだ。
城の裏に回ると、お決まりの幾何学模様の庭園。庭園と駐車場は無料である。
大きな犬を連れた人たちが散歩途中でおしゃべり。犬の散歩もOKの庭園って悪くない。
庭園をバックに記念撮影する人たち。こういう集合写真を撮るのは、このように日本人ばかりではない。
テラスの上では、オープンカフェの用意が進んでいた。早朝だったためまだ準備中。
この手前の棟の窓の中がカフェ。
壁のくぼみや窓辺にはイースターうさぎたちが・・・
城の横側。
こうして見ると、春先は視界が遠くまで開けている。もうちょっと経つと、緑が生い茂って城は隠れてしまうのだろう。
この城の中はガイド付きで4ユーロで見学できる。しかし、我々は時間が無かったので散歩のみ。8年位前に私は入ったことがあるのだが、小さな城にしては素晴らしく綺麗な飾りと、階段の吹き抜け部分の豪華さを記憶している。そのときには、なんとシャンパンを片手に、オーケストラの生演奏に合わせて花火を見た。モーツァルトの作品のような音楽にあわせ、一楽章なら派手めの花火、二楽章ならおとなしめ、と、曲想に合わせた花火が打ち上げられたのである。ボン大学の夏期ドイツ語コースのエクスカーションで体験できたもので、学生たちは立見席、着飾った人たちが椅子席に座ってコンサート花火大会を鑑賞していた。それが、毎年あるのか、8年前の特別な催しだったのか、よく分からない。
最後の写真はドイツ人撮影。
明日はブリュールの町をご紹介。
ドイツ・ブリュールの春 [小旅行]
今日はブリュールの町をちょっとだけ散策。
世界遺産のアウグストゥスブルク城を出ると、可愛らしいおうちが並んでいる。
この辺りは緑がいっぱい。
ちょうどこの時期の緑は、うっすらと緑のベールをかぶったよう。若い芽の緑は新鮮そのもの。
桜も可愛らしく咲いていた。
桜の花びらに映る我々の影。
こちらにはモクレンが。
教会もお花に囲まれて幸せ・・・かな?
町の方へつながる小道の向こうには、3つの塔が少しずつ見える。手前右の白い建物の窓枠にはカラスの置物が。
小道を抜けるとショッピング通り。そこでは、カフェのテラス席にもうたくさんの人が座ってブランチをしていた。
ふと見ると、タンポポも逞しく咲いていた。
下の写真はドイツ人の撮影。
ディーク城 Schloss Dyck [小旅行]
お城は堀の向こう。
素敵な橋・・・
橋を渡ってもまだまだお城へはたどり着かない。地図によると11番から7番までぐるりと回っていくようだ。
つまり、あの橋を渡らないといけないらしい。
綺麗な芝生や池のような堀があって美しく見えるけれど・・・
実は結構古い。
橋もいい感じに古いでしょ。
さて、ぐるっとまわるとこんな付け足しに付け足しを重ねたような館の横を通り・・・
いくつもアーチをくぐり・・・
ようやく最後の橋に辿り着くのであった。
やっぱりお城って、簡単に攻められないようにできているのね。
ディーク城の内部 [小旅行]
いよいよディーク城の目の前に来た。
ボケボケだが、壁に埋め込まれた紋章。
くっきりしていて全く別物みたいだけど、細かいところまで全く同じ!(紋章だから当然だけど・・・)
なかなか味のある古さだ。
中はヴェルサイユなどのような豪華さはもちろん全くないが、なかなかに美しい印象。
ボケボケだが、これが家系図。
一番下の方は重いでしょうねえ・・・
これもボケボケで残念だが、18世紀後半にウィーンのハプスブルク家の皇帝カール六世が中国に製作注文して取り寄せたという絹織物の壁布。カール六世はこれを娘マリア・テレジアに贈り、それが長年の時を経て所縁のこのディーク家の女侯爵ツェツィーリエに相続され、1960年に彼女がここディーク城へ運ばせたのだとか。
中国特産品として、お茶、米、陶器、絹織物の生産の様子が描かれている。下のは陶器を作っている絵の一部。
その頃日本は鎖国中。だから注文してもらえるはずもなかったのだけど、もし取引があったらこんなところでひょっこり巡り会えたかも知れないのになあ・・・
なかなかに味のあるこのお城、改めて外から見ると継ぎ接ぎって感じ。
窓一つ潰してる・・・
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庭園 [小旅行]
ディーク城の庭園は、ちょっと夏の終わりの匂いもしつつ、もう秋。
ここのカモさんたちは、めぎとお話ししてくれなかった・・・
ここのオランジェリー庭園にひらひらと落ちていた葉。
こんな風に色づき始めている。
これは、Tulpenbaumという大きな木。Tulpenはチューリップ、Baumは木。チューリップの木??
上の方はこんな感じ。幹には別の植物が寄生している。
根元はこんな感じ。
遠くから見るとこんな木。
こんな若いお嬢さんがここで働いていた。
きっと、高校の職業実習なんだと思う。
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黒鳥の化かし合い [小旅行]
わたくし黒鳥オディール、あ、いえ、白鳥オデット姫。
ほら、美しいでしょう?
ほら、白鳥よ、間違いないでしょう?
ほら、王子様、ご覧なさい。
あら、王子様、身だしなみにお忙しそうね。
それじゃわたくしも・・・
(王子:わたしは父悪魔の化けた王子なのに、うちの娘ったら気づきやしない・・・まだまだ嫁にはやれぬなあ)
王子様、何かおっしゃった?
(王子:あ~いやあの、そなたが白鳥オデットだという証拠を見せておくれ)
ほら!ご覧になって♡
よしよし、それじゃあっちの広いところで二人で踊ろう!ついておいで。
あら?この後ろ羽根のたたみ方はお父様の癖・・・?
ああ、ばれたか・・・
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男は辛いよ・・・ [小旅行]
本日は無声映画をお楽しみください。
出演者は、ディーク城のPfau(プファオ=孔雀)たちです。
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コメントのお返事やブログへの訪問をする時間がとれずにいます。明後日くらいから少しずつ始められる見通しです。
お土産ショップ [小旅行]
ディーク城のお土産ショップには、素朴なものが並んでいる。
この時期、あちこちででたくさん見かけるカボチャ。
カボチャって、色々種類がありますねえ。
秋の飾りも。
それから植物。こちらはこの時期にドイツでいっぱい売られているエーリカ。
ハーブも色々。
こちらが今回めぎたちが買ったハーブ。Salbei(ザルバイ)といって、お茶にする。喉が痛いときに飲むお茶だ。これからの風邪のシーズンを前に備えも万全・・・
そして、大量のリンゴとシードル♪
シードルは、フェーダーヴァイサーの時期が終わったら飲もうと備蓄してある♪
ディーク城さようなら [小旅行]
今回の短い小旅行もそろそろおしまい。
この建物は1663年に建てられたそうだ。そしてこの飾りは1770年。
美しくて広い庭園には・・・
子どもたちが遠足にきていた。
こんな荷車に荷物を入れて歩く。
さて、そろそろお暇しよう。門の外へ。
ガッシャン。
ディーク城、さようなら。
ノイス1 [小旅行]
オアフ島の前にビッグアイランドに8日間、その前にサンフランシスコに3日間、さらにオアフから日帰りでカウアイ島へ行った話もあるのだが、次はどれからにしましょ?
今日から数日は旅行話をちょっと中断して、ドイツの風景をどうぞ。
日曜日、うちから車で10分のノイスという町へ、大聖堂を見に行ってきた。
ノイスは、ローマ帝国時代の遺跡が発掘されているくらいの古い町。
だから、近代以降の歴史しかないデュッセルドルフと比べると、ずっと歴史が長い。でも、近代以降はデュッセルドルフにお株を奪われ、今はベッドタウンのような位置づけになってしまった。また、戦争で爆撃されてしまったので、全て建て替えたものしかないことも残念である。
この大聖堂は、ドイツ語でMünster(ミュンスター)という。ミュンスターという町が北の方にあるが、ミュンスターはもともとは修道院付きの教会堂、または司教座聖堂という意味。
建物はロマネスク様式をバロック様式で改装したもの。
冬は木の葉がないから全景が見えやすい。
さて、中に入りましょ。こちらがドアノブ。
中は静まりかえっていた。
派手ではないが、美しい祭壇。
箱の中には、ハドリアヌス皇帝(117-138)の支配下で迫害にあった殉教者の骨が入っているとか・・・
入り口横には、キリストが洗礼を受けている絵の描かれたタペストリー。
その反対側には蝋燭の火が。
これを灯しに来る人は絶えない。一つ一つの灯火に、人々それぞれの想いが篭もっている。
こういう風景を見ると、ああヨーロッパだなあと感じる。
ノイス2 [小旅行]
ここが、中世の時代にはノイスの町の入り口だったところ。
この中にはいると、目抜き通り。
もうすぐカーニバルの季節だが、仮装用の服が売られている・・・
こちらは薬局。
日曜日だから旧市街は閑散としている。ドイツでは日曜日は店などがお休みなので、誰も町に出てこないのだ。
この路面電車の旧市街への乗り入れを廃止するかしないかで、ノイスはずっともめているらしい。
こちらが市庁舎だと思われる。
こちらはVogthaus。Vogtとは教会のパトロンのことで、ノイスの町の有力者か、ここを治めた城代の家だったのだろう。今は居酒屋になっていた。
ちょうど午後3時で、からくり時計が動いていた。
ノイス3 [小旅行]
ノイスに行った目的は、ただ、ドームを見てお茶でもしましょ、というもの。
だから、町を歩きながら、どこでお茶しようかきょろきょろ。で、ドームの裏側に発見して即決したのがこちら。
左端にちらっと写っている現代風のカフェではなく、一見とてもカフェには見えないどっしりとした黒い建物。白い木のドアも冷たく閉ざされているが、その左横にはメニューが掛かっている。
こちらが看板。
StiftskellerのStiftは、鉛筆や釘という意味もあるが、修道院という意味も。Kellerは地下室やワインセラーという意味。これは入ってみなきゃ!
で、窓から覗くとこんな感じ。
これしか見えないので中の雰囲気は分からない。思い切って白いドアを開けると、こんな床があり・・・
昔のワイン樽があり・・・
煉瓦造りの地下へ続く階段のまわりにこんなインテリアがあり・・・
吸い込まれるように下へ降りると、中は非常に暗い照明で、ほぼ蝋燭とアルコールランプの明かりだけ。
中世のインテリアに・・・
壁画も。
中は結構広かったが、中世風の格好をした人たちがこれから宗教儀式でも始めるんじゃないかと思うような秘密めいた雰囲気で、ちょっと遠慮してカウンターに。
カフェラテを注文。カウンターのお姉さんは、魔女の血を引くんじゃないかと思うような摩訶不思議な雰囲気だった。
ライン河を渡る [小旅行]
本日のデュッセルドルフも快晴。でも、気温は一気に下がり、マイナスになった。車のフロントガラスが、ほら!
ライン河付近は凄い霧。
いつもの橋も・・・
あらら。ラインタワーが消えちゃった。
さて、昨日は花粉をまき散らして失礼いたしました♪
その帰り、アール川を下って、ライン河まで出て、Remagenという町でラインのむこう側へこんな船で渡って帰宅。
まず、船に乗り込むところ。
乗り込むとこんな風に並ぶ。渡るのは、車一台2ユーロ。
この日はライダーもたくさん。
向こう側はLinzという町。
船には両方の町の名前が。
この地域の旗も。
さて、出発。Remagen、さようなら。
ラインはアール川と比べてずっと大きい。この辺りはコブレンツとボンの間くらい。
向こう岸に近づいてきて・・・
上陸してちょっと振り返ってみる。
Linzは貨物列車が走る町だが、小さくて古くて可愛らしそうで、いつか見に来てみたい。
バイクが本当に多かった。
レヴァークーゼン [小旅行]
本日のデュッセルドルフは、久々にどんよりした冬の天気。
気も滅入る暗さだが、今日も小旅行の続きで青空をどうぞ。
こんな広々としたところで車に何か起こると・・・
こんなヘリがやってくる。
ADACは、Allgemeiner Deutscher Automobil-Clubの略。日本のJAFのようなものだ。
ヘリコプターは初めて見ためぎ♪ でも、お世話にはなりたくないですねえ。
さて、家路の途中で、デュッセルドルフとケルンの間に位置する町Leverkusen(レヴァークーゼン)に立ち寄ってみた。
レヴァークーゼンは、ブンデスリーガに属するバイエル・レヴァークーゼンの本拠地。つまり、化学・製薬会社のバイエル(ドイツ語ではバイヤー)の大きな工場があるところだ。
町の方を見ると・・・
バイヤーの気球が飛んでいた。
ライン河にも、こういう景色の部分もあるのだ。いや、これが本当のラインの姿であるとも言える。
日曜日のライン河畔 [小旅行]
本日のデュッセルドルフは、最低気温がマイナス3℃。やっぱり冬だったのね・・・でも、今日もまたすっきりと晴れ渡り、春の光が眩しかった。日の出も7:48とずいぶん早くなり、日没も17:47と、どんどん明るくなってきている。
今日の写真は、昨日までの小旅行の〆。デュッセルドルフへ戻ってきたらちょうど夕陽が綺麗だったので、カメラを持って橋の方へ出かけた。これは2月10日の5時20分頃。
夕陽に照らされた旧市街。
日曜日の午後の散歩を楽しむ人がこんなに!
デュッセルドルフにしては相当な人出。こんなに人口密度が多いことは、クリスマス市以外あまり無い。
橋の上を散歩する人も。
遊覧船にも人がいっぱい。
私はとっても綺麗な町に住んでいるんだな・・・
反対側では日が暮れていく。
ライン・タワーはこのとき、17時38分を告げていた。
ちょっと薄暗くなってきた。
この日は三日月?がとっても綺麗だった。
マリア・ラーハ [小旅行]
この一年、私の日本での指導教授が研究休暇でケルンに来ていたのだが、その滞在もあと2週間程度。私の人生に多大かつ深い影響を与えた先生だし、もう長いおつきあいでもあるので、先生のドイツ滞在は私にとって非常に楽しみであったし、実際とても楽しく過ごさせていただいた。デュッセルドルフまで日本食材を買いにいらっしゃるついでに、いつもお寿司などご馳走になり♪、お決まりの喫茶店に行ってお互いに日本語で思いっきりあーだこーだとおしゃべりできるのが、とても幸せだった。もうすぐ日本へ帰国なさってしまうのがとても淋しい。
そんなわけで、最後の思い出にご一緒に小旅行。先生が過去になにやら思い出のあるらしいマリア・ラーハ修道院へ。先生は3回目、うちのドイツ人もそこへ行くのは2回目とのことで、初めてなのはめぎだけ。
めぎが写真を撮っているうちにどんどん行ってしまう二人。
こちらが、マリア・ラーハ修道院の教会。
マリア・ラーハ修道院は、ベネディクト修道会で、1093年の設立。教会は1156年に建てられ、ドイツのロマネスク様式建築最高傑作の一つと言われているそうだ。
蛇のような形のものは、灯りのようだけど、なんだろう??
さて、こんな入り口を入ると・・・
楽園を表していると言われる中庭があり・・・
柱にいろんなものが描かれている。水の精や悪魔などの表象はとっても興味深い。
そして、こんな扉を開けると・・・
こんな空間が広がっている。ここにも蛇の文様が。
入り口近くには、修道院を建てたプファルツ宮中伯ハインリッヒIIの墓。
ステンドグラスにも蛇の文様が。
ハインリッヒIIは、この教会を手に持っている。彼の墓のある部分は、彼の手にしている模型にはない。後で付け足されたのだろう。
中央祭壇はなかなか厳かな雰囲気だ。
椅子には一つ一つ別の彫刻が施されていた。
中央祭壇の右横奥に、なにやら魅力的な入り口が・・・
続きは明日。
地下聖堂とラーハ湖 [小旅行]
マリア・ラーハ修道院は、今も修道僧60人がそこで修道生活を送っている。今も尚生きている修道院だからか、非常に静寂で厳かな雰囲気が満ちていた。
さて、昨日の入り口へ。
こんな階段を降りていくと・・・
下にこんな地下聖堂が。
この空間のことをドイツ語でKryptaという。
床にはこんなモザイクが。オリジナルはボンにあるというが、レプリカもなかなかのもの。
この人は修道院長Gilbertで、1152年没。この地下聖堂は、彼の墓でもある。
さて、地下聖堂を後にし、出口の方に移動すると・・・
出口近くの一角には。15世紀のピエタ像と蝋燭。
25セントの蝋燭を灯して供えるのが、教会への寄付になる。
ところで、マリア・ラーハ修道院は、紀元前一万年頃にアイフェル火山の噴火によって出現したラーハ湖の畔にある。紀元前一万年というと、ドイツでは意外と新しい。つまり、ドイツではこのアイフェル火山が紀元前一万年以降死火山になって以来、火山活動が無いのである。ラーハ湖の辺りにはマール湖と呼ばれる火山湖がたくさんあるのだが、ラーハ湖もそのマール湖の一つだという説明が書いているものもあれば、ラーハ湖はカルデラ湖だという説明もある。私にはどれが本当なのか分からない。
教会を出て・・・
ラーハ湖の方へ。
鳥がいっぱい♪
いろんな鳥さんたちが♪
ぽりぽりさんは、ここまで来たりするかなあ?
ぼくも狙われちゃうかな・・・
さあ、やっぱり青首さんが一番ねらいでしょ?
え゛っ!?
と、鳥さんたちはしゃべっていた・・・と思う。
ラーハ湖のまわりにはこんな遊歩道が付いている。夏には自転車で回ったりすればきっと楽しいことだろう。
この日は寒くて、この辺は雨も降ったから、あまり長居をしなかった。またいつか、緑の美しい時期に行ってみたい。
マイエン [小旅行]
マリア・ラーハの後は中世の面影の残るマイエンという町へ。場所はコブレンツの近く。
ここの可愛らしい市役所。
1717年の建物だ。
可愛らしい街並みを、うちのドイツ人と恩師が相合い傘で歩いていく・・・
・・・と思ったら、なにやら立ち止まっている二人。何事かと思ったら、これを撮るようにとのご命令。
可愛らしいお城ですねえ。
薬局の看板に・・・
居酒屋の看板♪
花屋さんにも春の薫り。
花屋の裏には教会が。
こんな屋根。デュッセルドルフと似てますねえ。
ちょっと教会に入ってみましょ。
ここにもピエタ像。
蝋燭は50セント。マリア・ラーハの倍ですね・・・
この町には他にも見所があるようだったが、この日は雨で寒かったのでカフェへ。
二人が手だけ出演♪
恩師との小旅行はこれでおしまい。またいつか、日本で会いましょう。
木蓮 [小旅行]
ちょっと中に入ってみましょ。
こんな田舎にこんな立派な教会。ワインのおかげなのかしら。
町のあちこちに木蓮が。木蓮はドイツ語でMagnolie(マグノーリエ)という。
ああ、春だなあ・・・
Pfingstrose(プフィンクストゥローゼ)も蕾がこんなに大きく!
Pfingstroseはシャクヤクともボタンとも訳されている。つまり、ドイツでは区別されていない。Pfingsten()聖霊降臨祭のバラという意味だから、ドイツでは本当は5月から6月に咲く花のはず・・・
暖かいんだなあと思ったのも束の間、月曜からドイツへ寒気が。今日は最高気温6℃、最低1℃だった。今週末のイースターに向け、寒さが続くらしい・・・
クレーフェルト・リン城 [小旅行]
ひえええええ~!
鯉も動揺しております・・・
さて、今日ご紹介するのはこちら。
この住所のところにあるものは・・・
デュッセルドルフからアウトバーンで15分くらいのところに、Krefeld(クレーフェルト)という町がある。
その郊外に、リン城がある。
そこにあった案内図はこちら。
面白いほどに上のGoogle Mapと同じ。めぎが今立っているところは、上に横に走っている道から城下町に入ろうとしているところ。赤い点が見えます?
まずはそこからちょっと城下町を散歩。ここが11番のあたり。
ここが10番のあたりにあった教会の跡。
昔の絵には、10番のあたりにちゃんと教会が。この頃はここにあったのね。
10番の番号の左下にあった家。
11番から10番に抜けるあたりの角にあった家。
さて、そろそろお城の方へ行きましょ。10番から11番の方へ戻って、そのまま左へ突っ切るあたりにあったビア・ガーデン。
このあたりを歩いていたのは土曜日の朝10時半頃。ビア・ガーデンはもちろんまだ開いていなかった。
お城の敷地に入ると・・・
原っぱの脇に色々展示されていた。
こちらは博物館。11時の鐘の音がヴィヴァルディの「四季」で、とっても美しかった。
右側のこの建物は藤の花がちょうど綺麗に。
ああ、なんて美しいところなんでしょ。
ワンちゃん連れの散歩をよく見かけた。
では、中に入ってみましょ。
続きは明日。
リン城の中 [小旅行]
中世の城は住居としての役割の他に要塞としての役割も備えていたから、入り口は非常に物々しい。
中に入ると中庭が。
中庭を取り囲むように建物や壁がぐるっと立っている。
壁から生える植物。昔もあったのかしら・・・
それではいよいよ中へ。
まずお出迎えしてくれたのは糸紬や機織り機械。
リン城の前身は8世紀頃の修道院。その後、14世紀頃からリンはリンネルなどの手工業で栄え、今でも手工業者の市であるFlachsmarkt(フラッハスマルクト)がリンの町で開かれているとか。
中世の城らしく、中は非常に質素。
こんなものが壁に張り付いていたり。
よくできてますねえ。
広い空間も。
しっかり使われているようですね。
中世の武器が展示されていたり。
こちらの展示室はちょっと新しく改装したようだ。
12世紀頃のリン城。素朴ですねえ。
展示室にあった1659年の本。このページにはケルンとその統治下にあった町が描かれており、リンの町が右の下から3番目に描かれていた。
さて、外に出ると、大きな木よりももっと高い塔が。
明日は塔に上りましょ。
リン城の塔 [小旅行]
一階上ると、こんな空間に。
ここから下を覗くと・・・
深い深い塔の底、そこは、昔の牢屋。こんなところに閉じこめられて、きっとネズミやムカデやなにやらいっぱいで、寒いし暗いし本当に惨めだったことでしょうねえ・・・
さて、気を取り直し、もっと上へ。この塔は4階建て。
ようやくてっぺんへ。
ここです♪
天井が面白い。この天井はかなり新しい。
上ってきた階段の出口。
ここからの眺めはとても綺麗。
教会が見えたり・・・
可愛らしい街並みが見えたり。
でも、そればかりではない。工場がたくさん。
景色を満喫しためぎたちはそろそろ帰ることに。出口のあたりではちょうどモデルさんの撮影が行われていた。
美しくも質実剛健なリン城、デュッセルドルフにいらしたらぜひどうぞ。
ペテルスベルク [小旅行]
ずーっと向こうに山々が。白いボールみたいなものの向こうに。
この山々はSiebegebirge(ズィーベンゲビルゲ)という。七つの山々、という意味だ。
葡萄棚を見たあと、今回は、2月に寄った小さい町Altenahrや3月と4月に寄ったちょっと大きめの町Ahrweilerには寄らず、このSiebengebirgeの方へ。
まずは東へ走ってライン河を渡る。
Kripp(クリップ)という町からLinz(リンツ)という町へ。
向こうに見えるのがLinz。
ライン河はかなり広い。こんなコンテナ船も通っていく。
ラインを渡った後は北上し、Bonnの近くのKönigswinter(ケーニヒスヴィンター)の方へ走ると、右側に七つの山々が広がっている。そのうちの一つ、Petersberg(ペテルスベルク)へ。
山の上からは素晴らしい景色。
向こうに見えるのがAltenahr近くの丘。
ずっと向こうの菜の花畑。
この辺りのライン河畔は可愛らしい。
さっき渡ったLinzの方へ行くコンテナ船。
山の上に廃墟がたっているところは、は七つの山々の一つ、Drachenfels(ドラッヒェンフェルス=竜の岩)のあたり。
ライン河畔には古城がいっぱい。これもその一つ。
遠くが見渡せるのって気持ちいいなあ♪
ザンクト・ペーター礼拝堂 [小旅行]
つまり、ここは、聖ペーター(イギリスだったら聖ピーター、フランスだったら聖ピエール、イタリアだったら聖ピエトロ、スペインなら聖ペドロ、ロシアだったら聖ピョートル)の山なのだ。
だからもちろん、山の頂上には聖ペーターの名を冠した礼拝堂がある。
今の建物が建てられたのは1763年だとか。土台は中世に由来するようだ。
小さいながらもかなり豪華。
ああ、カトリックですねえ・・・
教会の向こうにはSteigenbergerのホテルが。
その向こうが昨日お見せした景色を望める見晴台。
遠くを見ると絶景なのだが、足下は・・・
木が伐採されているのは、ここペテルスベルクが、ボンが首都だった時代に各国首脳との会談が行われた場所だから。警備のための処置だったのだろう。
例えば、ここはアフガニスタン戦争終結に向けた会談が行われた場所だとか。喩えて言うなら、第二次世界大戦のポツダム会談のようなものである。また、EUの安全保障の基本となっているペテルスベルク・タスクをまとめた場所でもある。
そんな歴史を背負った場所。
あなたたちが大きくなる頃はどんな世界かしら。
花は常に春を謳う。
シュタイゲンベルガーで食事♪ [小旅行]
こんないいお天気の日にレストランの中で食事する人はいない。みんなここに。
こちらの人の色彩感覚って・・・
絶景を見下ろせる席は全て予約済み。残念だけど空いている席で我慢しましょ。
この植物は何かしら。プラタナスに似ているけど葉っぱも幹も違うし・・・
さて、いつものようにめぎだけ白ワイン♪
パンにつけるバターは冷たい水に浸けて出され、料理にかける溶かしバターは日本ではカレーを入れるこの器になみなみと(写真はかけちゃったあと)。
頼んだのは、そう白アスパラ♪♪
毎年、レストランでも一度は食べることにしている。美味しく食べる研究をするため♪
ここのは、めぎ家よりもうちょっと長く茹でた感じ。それでもドイツの一般よりは堅めで、なかなかいい感じ。めぎ家より茹で汁の塩分が多め。そのおかげでアスパラの甘みが際立っている。新じゃがも美味。
付け合わせはスモークサーモンとハモン・セラーノ?
二人で68.70ユーロ。さすがシュタイゲンベルガー・ホテル、ちょっとお高めだが、雰囲気といい美味しさといい、大満足。
今回の小旅行は5月10日土曜日、朝9時に家を出てアールの葡萄棚へ走り、ペテルスベルクへ移動してお昼をゆっくり食べて帰宅したのは4時頃。今、仕事は立て込んでいるし、ネットは未だに繋がらないしで、かなりストレス抱えているめぎ。そういうときこそ、時間に区切りをつけて小旅行したり、バルコニーライフを楽しまなきゃ。(←と、自らを甘やかすめぎ)そんなわけで、みなさまのブログへなかなか到達できず。6月になったらゆっくりお邪魔いたします。
植物の勢いにあやかって・・・ふぁいとぉ~!!!
ゾーリンゲン・グレーフラート [小旅行]
さて、通常通りというわけでもないけどとりあえずデジカメの写真をアップできて嬉しいめぎ♪
記事2つ書いちゃう♪♪
今日は、昨日のSolingen-Gräfrath(ゾーリンゲン・グレーフラート)の様子をどうぞ。
ここがマルクト広場。
ゾーリンゲンは、町の名前。刃物で有名な町である。その町の中にグレーフラートという地域があって(と言っても、ゾーリンゲンの中心部からかなり離れているけど・・・場所は、ゾーリンゲンとヴッパータールの中間くらい)、そこに18~19世紀の街並みが残っているのだ。
昨日も書いたけど、木組みの家に薄い石を貼り付ける形。
教会まで上ってみましょ。
続きはまた明日♪
♪ おまけ ♪
ゾーリンゲンの刃物と言えば、日本で有名なのはヘンケル。でも、ドイツ人は、WMFの方が断然好みだし、WMFが世界で一番素晴らしいと信じている。うちにもWMFの鍋があって、それはIKEAのよりずっと愛用されている。
WMFは、日本では貝印が売っている。しみさん、ご主人のおっしゃる通りですよ。
グレーフラートの教会 [小旅行]
途中にも可愛らしいおうちが。
のぼり着くと、そんなに高台ではないけど綺麗な景色。
教会は、ロマネスクの上に新しく付け足された感じ。
この日は18-70のレンズしか持ってなかったので、上の方は撮れず・・・
ドアがなかなか素敵♪
残念ながら鍵がかかっていて中に入れなかったので・・・
小さな窓から中を覗いてみた。
なかなか重厚ですねえ。
ほんの2時間ちょっとの小旅行。ブランチしてちょっと散歩して終了。静かにリフレッシュ。祝日なのにこんなに人がいないなんて・・・これがドイツ生活の良さかな。
久々の電車の旅 [小旅行]
デュッセルドルフ中央駅からRE(Regional Express)という近距離の快速列車に乗って南下し、コブレンツという駅でこれに乗り換え。
日曜日だけどがら空き。そうよね、シーズン終わったしね。
窓ガラスがものすごく汚かったのでひどい写真だけど、車窓から一枚。
全部で3時間くらいかけて到着。降りたところはちっちゃな駅。
ホームが電車から見えないくらい下だった・・・お年寄りや子どもじゃなくても、降りるのが結構大変。
さて、着いたところは、こんな綺麗な紅葉だった♪
おおーーーーーーー!♪♪
すっかり盛り上がるめぎと友人。友人はめぎの大学の同級生。去年の11月からデュッセルドルフに移り住んできて、もうすぐ一年になろうとするところ。仕事が忙しくてなかなか観光のできない友人は、ぜひここへ来たかったのだ。もうシーズン終わってるけど・・・と思いながら来ためぎも、予期せぬ紅葉にハイテンション♪
さあ、いきましょ♪ 同じ方向へ散歩している老夫婦も楽しそう。
ああ、とっても綺麗ね~
こうしてドイツ有数のバリバリの観光地に到着。ここはどこでしょう。
つづく