SSブログ
スペイン北部(バスク・カンタブリア) ブログトップ
前の30件 | -

ゲルニカ(バスク旅行記序章) [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

今年のイースター休暇にバスク地方へ旅をしようと決めたのは、去年の8月のこと。チケットを購入したのは9月1日だった。その頃はこの時期もうちょっと暖かいことを予想していたのだけど、厳冬の影響でスペイン北部もずいぶん春が遅いようだった。
a2.jpg


どうしてバスクへ行こうということになったのか。それは、めぎがスペインへ行きたかった&うちのドイツ人がまだ行ったことのないスペインの地方は北部だけだった&飛行機のチケット代が安かった(一人往復49ユーロ+TAX)からだ。ちなみにめぎがこれまでに行ったスペインはアンダルシア地方とマヨルカ島。マドリードにもバルセロナにも行ったことがないんですけどねえ。でもまあ、海が満喫できるし、最近大都市が賑やかすぎてめんどくさく感じるようになったし、それじゃバスクに行きましょ、と同意したのだった。
a1.jpg


さて、バスクと言えば、テロの国。そういうイメージしかなかっためぎは、去年の10月に日本へ行ったときに渡部哲朗著『バスクとバスク人』という本を購入し、いったいどんなところなのか予習することとした。なにしろネットで調べてもフランスのバスク地方の話しかヒットしないのだ。めぎが行くのはスペインのバスク地方なんですけど・・・で、キーワードをスペインのバスクに絞ると、独立運動のことばかり。ええそうなんです、バスク地方とは、フランスとスペインの国境地帯にまたがっているバスク語を話す民族の住む地方のこと。Wikiから引いた地図で見ると、こんな感じのちっちゃな地帯。色が濃いところほどバスク語を話す人が多いとのこと。
Basken Lage.png


ここを拡大すると、下のようになる。これもWikiから引いたもの。黄色の部分がフランスのバスク地方。ピンクと緑の部分がスペインのバスク地方。緑はナファロア(スペイン語ではナバラ)州といい、ピンクはバスク州という。バスク州にはご覧のように3県あって、それぞれビスカイア(スペイン語でビスカヤ)、ギプスコア、アラバという名前だ。(この地域は看板や標識などにバスク語表記とスペイン語表記が入り交じっており、スペイン語がほとんどできないめぎにはどれがどちらだか分からず正しく発音できないことも多い上、ドイツ語読みしてしまうこともあるかも知れないことをここでお断りしておく。)
Euskal Herriko herrialdeen mapa.svg


めぎが今回旅をしたのは、上の地図のピンクと緑のスペイン領バスク地方、そして地図上には出ていないがピンク部分の左隣のカンタブリア州。だから、カテゴリーの名前を「スペイン北部(バスク・カンタブリア)」とした。

バスク地方の旅行記の序章としてバスク地方について説明しようとしても、何か書き始めるとすぐに長くなってしまってめぎの筆力ではまとめようがない。知識もイマイチ。だから、バスクの象徴とも言えるゲルニカについて書きながら、その雰囲気をご紹介したいと思う。めぎたちがビルバオで飛行機を降りてレンタカーして最初に向かったのはまず海で、そこからゲルニカへ南下し、初めての休憩をとった。
a13.jpg


ピカソのオリジナルはマドリードにあるようだが、この絵はスペイン内戦中にフランコを支持したナチスドイツ・イタリア軍がバスク地方攻撃の一貫としてゲルニカの市街を空襲をしたことを描いたものである。スペインでは第二次大戦後もフランコの支配が続き、バスクはバスク語の使用が禁止されるなど弾圧されたが、フランコの死後、ようやくバスク州(上の地図のピンク部分)の自治権が認められるようになった。ゲルニカはそのバスク自治州の中でも非常に重要な象徴の町で、ビスカヤ県議会が置かれているところ(県庁はビルバオにある)。その議事堂はゲルニカ空襲でも破壊されずに残り、こうしてその立派な内装を見ることができる。
a9.jpg


天井の大きなステンドグラスに描かれているのはオークの木。バスク地方の伝統として、議会はオークの木の下で開かれてきたのだとか。今や他の町のオークはなくなってしまい、ゲルニカにしか残っていない。また、バスクの伝統として、ビスカヤ伯はゲルニカのオークの下でビスカヤの自治を尊重する誓いを行わなければならなかったそうで、バスクがカスティーリャ王国の支配下に置かれても、その誓いの儀式が引き継がれてきたそうだ。だから、ゲルニカはバスクの自由を象徴する場なのだとか。そのため、バスク自治州が誕生する折にも、その自治法がこのゲルニカで承認され、自治州首相はこのゲルニカのオークの下で宣誓を行った。
a12.jpg


立派な建物・・・空襲で破壊されずに済んで本当によかったね。
a11.jpg


このバスクの自由の象徴であるオークの木は代々植え替えられ、1800年代までのすっかり石化した木はこちらに。
a6.jpg


1860年に植え替えられた木は2004年に枯れてしまい、現在のはまだ若木。
a7.jpg


議事堂の中にはオークの木があちこちに描かれていた。
a8.jpga10.jpg


ちなみにバスク州の旗は鮮やかな赤と緑と白。赤はバスク人を、緑はゲルニカのオークを、白の十字はカトリックへの信仰を指している。今回の旅では、バスク州の中でこの旗を何度見かけたことだろう。こんなに町中に旗が閃いているところがあるなんて。それもかなり大きくて、ベランダいっぱいに掲げてあったりして、カーテン代わりに旗があるんじゃないかと思うほど。それだけ自由独立への思いが強いのかな、と感じる。
a3.jpg


そんな厳しい歴史のゲルニカとバスクだけど、人々の様子は極めて平常。
a4.jpg


バスク人といえばベレー帽かぶってピレネー山脈に住んでいる孤高な戦う人というイメージもあったけど、こんな風に行列作って塩漬け鱈を買ったりしてるし、誰もベレー帽被ってないわねえ。
a16.jpg


テロのニュースがあるとどうしても怖い場所のような気がしてしまうけど、考えてみればテロの起こる確率は日本の地震の起こる確率よりずっとずっと小さく、喩えは極端だけど、日本で東京に大地震がいつ来るとも分からないのに誰も逃げ出さずに人々が普通に生活しているのと全く同様に、バスクの人々もここで日々普通に生活しているのよね・・・ということを、当たり前だけどつくづく感じた旅でもあった。
a5.jpg


ゲルニカにはちょうど春が来たところ。美しい花が見られて嬉しかった。
a14.jpg






♪ おまけ ♪
バスクの歴史はあまりにも複雑で専門外のめぎがここで簡単に説明することはできないため、興味のある方はどうぞこの本をお読みになって。

バスクとバスク人 (平凡社新書)

バスクとバスク人 (平凡社新書)

  • 作者: 渡部 哲郎
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2004/04/16
  • メディア: 新書




めぎは正直この本を読んでもイマイチピンと来なかったのだが、旅をしながら毎晩読み返して、なるほどね~と感じることがいっぱいあった。文字で読んでもよく分からなかったものが、その場に来てみるとストンと心に響くというか落ちるかのように分かることって、この世にはいっぱいありますわね・・・つくづく、自分は頭で考える学者じゃなくて感覚的人間なんだな、想像力に欠けてて経験して初めてものを知っていくタイプの人間なんだな、と実感した旅でもありましたわ。
nice!(61)  コメント(18) 

聖週間 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

めぎたちがイースター休暇だということは、スペインでもイースターだということ。でもスペインはカトリック圏だから、ドイツのプロテスタント圏とはずいぶん習慣が違う(ドイツのイースターについては去年のこちらをどうぞ)。祝日も、ドイツではキリストが磔になった聖金曜日と復活した日曜と月曜の3日間だが、スペインではそれに木曜日も加わる。そして、その頃スペイン中で(たぶん小さな村でも)こんなパレードが行われる。
a01.jpg


担いでいるのはPasoという山車で、パレードなのだが全く賑やかではなく、非常に厳かに静かに進んでいく。ドラムの音を聞きつけて人が集まってきていたが、真剣にキリスト磔を再現しているのであって、お祭り騒ぎという感じではない。響いているのはこのドラムの音とたまに奏でられるブラスバンドの音だけ。
a02.jpg


続く山車の表情が怖かった。
a05.jpg


担いでいる人たちも不気味だし。
a07.jpga08.jpg


本物の蝋燭が灯されている。静かに運ばれていく様子がお分かりいただけるだろうか。
a04.jpg


本物の人間なのか、人形なのか・・・?あまりにも冷たくリアルな表情だったのできっと人形なのだろうと思うけど、そのリアルさが怖ろしいほどで、写真を撮りながらもぞっとした。
a09.jpg


その後ろにはもっと怖ろしげな人たちが続き・・・
a10.jpg


一番最後に続くのは、たぶんこの町の司教だと思う。
a3.jpg


横にいた知らないおじさんが、このパレードはカテドラルまで続くのだと教えてくれた。もしかしたらカテドラルで受難劇をやったのかも知れないし、これらの山車を祀る儀式をやったのかも知れない。めぎはちょっと興味をそそられたけど、うちのドイツ人はカトリックのパレードには興味ないというし(なにしろプロテスタントだからね)、実はそのとき二人ともとってもおなかが空いてて、夕飯食べる方を優先しちゃった・・・このパレードを撮影したのは夜8時半頃・・・ずいぶん明るいでしょ。スペインはずいぶん西にあるのに大陸と同じ時間帯だし、夏時間だから既にこんなに遅くまで明るかった。

カンタブリア州のサン・ビセントという町のこんな小さな教会にも・・・
a5.jpg


たぶん山車として運ばれたんじゃないかと思われるこんなのが鎮座していた。
a7.jpg


こんな小さな教会だけど中は非常に立派。スペインのカトリック教徒の敬虔さとカトリックの威力を感じますねえ。
a6.jpg


ところで、イースター前は断食(肉断ち)の期間でもある。スペインでもドイツと同様、今や本当に40日間も肉を絶つ人はいないようだが、受難の聖金曜日にはたいていの人が魚を食べるらしい。そのときに食べるのがこちら。
a2.jpg


めぎの大好きなバカラオ(塩漬け干し鱈)。こんな風に山と積まれている店も。スペインの名物の一つですよ~聖週間だけじゃなくて普段も食べる。
a3.jpg


そういえば昨日お見せしたゲルニカのお店にも行列ができていた・・・あれは3月29日の撮影だったのだけど、みんな聖週間が始まる前に必要な食料品を買い揃えておくのね。
a4.jpg


めぎもバルでバカラオを食べました♪ 上に乗っているのは炒めたタマネギで、ちょっと塩辛いバカラオに甘い味のアクセントになっていた。それにしてもあの塩漬け干し鱈がこんなにふわっと美味しくなるなんて。
a5.jpg


♪ おまけ ♪
この時期は本当にスペイン中で受難パレードをやってて、しかも毎晩あちこちの町のがテレビ中継されていた。どの町のかは分からないけど、非常に立派だったので雰囲気をどうぞ。
a1.jpg


なかなかリアルですねえ。
a2.jpg


これは、この天使が髪の毛を引っぱっているの。
a3.jpg


山車もすごいけど、人もすごいですねえ。
a4.jpg


それにしてもドイツのプロテスタント圏の習慣とのなんという違いでしょ・・・うちのドイツ人は今までこういう受難パレードは見たことがなかったと言うし、少なくともデュッセルドルフにはこういう習慣はなく、ドイツのカトリック圏ではどうなのかしら。イースターにローマに一週間行ったこともあったけど、バチカンお膝元でもこういうのは見なかったなあ・・・めぎが見過ごしただけ?それともこれはスペイン独特のお祭り?キリスト教と一言で言っても、宗派によって、地域によって、ずいぶん違うものですねえ。
nice!(61)  コメント(21) 

ザビエル城 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

バスク地方を旅行することになって、二日前にご紹介した本を読んでいくうちに知ったこと。それは、日本でものすごく有名な、誰でも知っている歴史的重要人物がこのバスク地方の出身だったということ。それは絶対にその故郷を訪ねたい!と、ちょっと海辺からは離れるけれど、ナバラ州(二日前の地図の緑の部分)へと向かった。そこはとっても緑が豊かで、風が強そうなところ(右の写真の山の上にたくさん風力発電の風車が立ってるの、見えます?)。
a1.jpga3.jpg


雨がちな中、サン・セバスティアンからパンプローナのちょっと先まで高速飛ばして、その後下道を40キロくらい走って到着。
a2.jpg


スペイン語でJavier(ハビエル)と読む。これをドイツ語読みしたらヤヴィエア。え?誰?って感じですね~でも、ドイツでは普通Franz Xaverと書くみたい。英語ではFrancis Xavier。ちなみに彼の故郷の言葉バスク語ではFrantzisko Xabierkoa。誰だか、わかりました?

そう、それは、このお方。
Xavier.jpg


遠い遠いバスク地方から1549年に日本までやってきたなんて、めぎがここへ来るのも結構大変だったけど、その当時はどれほど大変だったことだろう。信仰の力ってすごいな・・・

左の写真はザビエル像を背景にした2006年ザビエル生誕500周年記念の看板。右の絵のザビエルは、アジアの地図を手にしている。
a4.jpga6.jpg


ここにはこんなお城が建っている。何を隠そう、ここがザビエルの生まれたところ。ザビエルは貴族だったんだ!と言ってももちろん地方貴族だけど、父親はナバラ王の宰相だったとか。親戚には将来王になった人も。でも、ザビエルは末っ子で、この家を継ぐ必要はなかったのね。
a7.jpg


こういう古城に入るのはいつもワクワクする。めぎはノイシュヴァンシュタイン城のような豪華絢爛なお城より、こういう10~13世紀頃に建てられた質実剛健な要塞を兼ねた城が大好き。
a8.jpg


写真撮影もフラッシュ無しなら自由。ここでちょっと写りが暗いけどザビエルの一生を振り返りましょ。

ザビエルは1506年4月7日に生まれ、洗礼を受け、子供の頃はこの城の中にある小さな礼拝堂で祈っておりました。
a9.jpga10.jpg


大人になったザビエルは母親に別れを告げて城を出、パリ大学に留学し哲学を勉強していましたが、そこで同じバスク人のイグナチオ・デ・ロヨラと出会い、聖職者になることを決心しました。
a11.jpga12.jpg


ローマ教皇パウロIII世に叙階許可を得て(ザビエル一人で謁見した訳じゃないと思うんだけどな・・・)、ロヨラらと6人でイエズス会を結成し、ポルトガル王の依頼でスペインの大型帆船ガレオン船でインドのゴアへ向かいました。
a13.jpga14.jpg


ザビエルはインドで布教活動を行い、セラム島で(以前になくした)十字架を捧げた蟹に出会うという奇跡に遇いました。
a15.jpga16.jpg


蟹さんが十字架持ってるの、見えます?
a1.jpg


インドから中国のジャンク船に乗って日本へ向かい(中国人がお地蔵さんみたいな仏陀に向かって跪いている様子が描かれている)、上陸した日本で雪道を天皇に会いに京都へ向かいました。
a17.jpga18.jpg


天皇には会えませんでしたが、山口城主に会うことが許されました(粗末な格好と献上品無しでは天皇に会うことが許されなかったので、このときには立派な格好をして献上品を持参しているという)。日本で布教したものの日本人の宗教観が中国の影響を得ていることに気付き、まずは中国をキリスト教化しないと日本での布教は無理だと考え、中国へ入国しようとしましたが、できないまま1552年12月3日、上川島で亡くなりました。
a19.jpga20.jpg


なるほど・・・

ちょっと残念なのは、城の門前で待っている人たちはどう見ても日本の武士には見えないこと。右の女性達の着物はまあまあなんだけど。まあバスクの人たちの日本の知識はめぎのバスクの知識と同じような程度だろうから(めぎもバスク人は今もベレー帽被ってると思ってたもの)、仕方が無いわね。でも、ここ、日本のイエズス会の人とか、ザビエル研究者とか、この近くの大きな町パンプローナと姉妹都市だという山口市とかがもう少し手を入れてもいいんじゃないかしらねえ。
a0.jpg


ここにはザビエルにまつわる西洋画はもちろん日本画も展示されている。
a26.jpg


バスクで日本画を見るなんて・・・なんか不思議。
a21.jpga22.jpg


ちゃんと五七五七七になっている・・・そんなことに妙に感動したりして。
a24.jpga25.jpg


その他の展示もなかなかに興味深かった。
a27.jpga28.jpg


あ、ザビエルが子供の頃にお祈りしていたという礼拝堂も!
a29.jpg


城の上からの眺め。こんな田舎にこんな立派な城がぽつんとあって、町という町もなく、なんだか不思議なほど。
a30.jpg


この近くには他にそれほどの観光見所はないし、ドイツのガイドブックにはこの地名さえ載っていなかった。ロヨラの故郷の方は載ってたけど、そちらへは行かなかった。イエズス会に興味がある訳じゃなくて、ザビエルの故郷へ来たかっただけだから。
a32.jpg


イエズス会結成は一般的にはカトリック側のドイツの宗教改革への対抗改革とみなされてるし、実際は対抗改革より前に結成されたけど、行った活動はプロテスタントの普及に対抗するものだから、そんな修道会の創始メンバーの故郷へプロテスタントのうちのドイツ人を日本つながりで連れて行くというのは、なかなかに面白い経験だった。

このザビエル城のまわりは小さなホテルやレストランなどもある綺麗な公園になっていた。雨がちのこの日はちょっと寒かったけど、夏には気持ちよさそう。
a5.jpga33.jpg


ちょっとここのバル(居酒屋と訳すよりここでは喫茶店と言った方がいいかな)でコーヒーを飲んで休憩したあと、ザビエル城をあとにした。ここに来ることはめぎはもう一生無いだろう。ザビエルはここを去るとき、どんな思いだったのかな。
a34.jpg


雨も上がり、早春の花が美しかった。
a35.jpg


♪ おまけ ♪
こんなところに!
a31.jpg

これ、実はゲルニカの議事堂にもあった。このザビエル城にもゲルニカの議事堂にも日本語の表示はもちろんパンフレットすらないのだが、傘ぽんがあるなんて。恐るべき傘ぽん。私がびっくりしていたら、係員が笑ってた♪



nice!(56)  コメント(22) 

旅の内訳 その1 交通費&飲食費編 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

今までこういうことを一切書いたことがなかったが、今回初めて旅の詳細をご紹介しようと思う。3月29日から4月5日まで計7泊8日間の旅。いったいいくらかけてどうやってまわったのか。興味あります?
a0.jpg


ドイツ人は旅好きだ。世界中どこに行っても会うのはアメリカ人と日本人とドイツ人、という話もよく聞く。ドイツ人にもパックツアーを好む人は意外に多いが、それは日本のパックツアーと違ってたいてい滞在型のエアー&ステイが多い。そのステイも普通一週間以上、たいてい二週間、なかには一ヶ月というものも。休暇にどこかへ行ってそこでゆっくり過ごし、たまにエクスカーションに参加するという感じだ。(下の写真は修学旅行生だと思う。)
a0.jpg


それに対し、完全自由形の旅を好む人も非常に多い。格安航空券を手に入れ、または電車を乗り継いで、地図を片手に自分で気ままにまわるバックパッカー。めぎ家の旅はかなりそれに近い。みなさんご存じのように、めぎ家は極めて旅行の頻度が高い。今年に入ってもう2回目だし、前回は3泊、今回は7泊である。夏の旅の予定もたてているし、めぎは旅をするために働いているようなものだ。でも、いくらなんでもそんな湯水のようにお金があるわけではなく、一回の旅にかけられる費用は日本のご家庭と同様非常に限られている。バックパッカーと異なるのは、歳をとってきたので無理せず多少の贅沢はすること。すなわち、レンタカーでまわる&ユースには基本的に泊まらない&食事をケチらない、の3点だ。
a1.jpg


今回の旅でかかった全費用は二人で1664ユーロ(一人当たり832ユーロ=約10万円)。これには飛行機代、レンタカー代(保険込み)、ガソリン代、高速代、駐車場代、宿泊代、見学料、飲食費およびお土産代全てが含まれる。内訳は、飛行機がTAX込みで約200ユーロ(TAX高いわね~)、レンタカーとガソリンと高速代と駐車場代が全部で約400ユーロ(約1500キロ走行した)、宿が全部で約360ユーロ、見学料はほとんどどこにも入っていないのでたぶん14ユーロ程度、お土産は自分たちに買ったワイン1本とシードル2本と生ハムとチーズだけだから、40ユーロくらい、残りの650ユーロが飲食費というわけだ。
a0.jpg


飛行機代を抑えるには、早くから計画してさっさと予約してしまうしかない。ガソリン代と高速と駐車場はどうしようもないが、レンタカー代は保険以外は極力抑えるようにしている。スペインは非常に細い路地が多く、とんでもないコの字型の角も多いので、できるだけ小さい小回りの利く車を、とのことで今回借りたのはトヨタのYaris(日本のVitz)。高速の長い上りでは頑張っても105キロ程度で、130~150キロくらいが普通のスペインではびゅんびゅん抜かれたが、それ以外はいたって快適だった。安いレンタカーなのでカーナビはなく、ナビはひたすらめぎが地図を読んで行う(まあ、うちの車も同じだけど)。地図は事前にドイツでミシュランの25万分の1のバスク&ナバラ州のと、35万分の1のスペイン北部のを買ってあった。一緒に買いに行って、うちのドイツ人だけじゃなくめぎも見やすいのを選んである。
a5.jpg


食費は特に抑えたつもりはなく、よく食べよく飲んだ。泊まった宿には朝食がついていないため、この650ユーロは三食×8日間分である(往路は早朝6時半、復路は夜8時半の飛行機だったから、まさに8日間ずっと三食外食した)。一人当たり325ユーロで8日間の朝昼晩の他、休憩に喫茶店でコーヒーも飲んで(スペインには缶コーヒーの自販機などは無い)、夕飯にはワインも充分飲んで、たまにデザートも食べたことを思うと、結構安く上がったかなと感じる。下はめぎ家が食べた典型的な朝食。スペインではクロワッサンをナイフとフォークで食べるの!
A1.jpgA2.jpg


お昼はいつもいつもきちんと食べた訳じゃなく、パン屋でフランスパンみたいな長いパンを買って、スーパーで買ったハモン・セラーノ(生ハム)のどっさり入ったパックを車の中でムシャムシャと食べた日も2回くらいあった。そういうのこそ、ものすごく美味しかったりして、残念ながら手が生ハムでギトギトになるから写真撮影なんてできなかったんだけど、一番ご紹介したい図だったな・・・その他はたいてい適当なバル(居酒屋・・・スペインでは昼からみんなお酒を飲んでいた)でピンチョスをつまんだ。下のはめぎ家の食べた典型的な昼食。うちのドイツ人が食べているのはスペインオムレツ(トルティーリャ)で、めぎが食べたのは生ハムのサンドと串刺しのタコ。
a1.jpg


次の写真はバルの中。串刺しになっているのはオリーブとカタクチイワシ。こういうピンチョスのオリーブオイルベースのソースが美味しくて、パンの切れ端をつけて食べる。まわりは昼からビールやらワインやらマティーニやら飲んでて(聖週間で休みってこともあるんだろうけど、スペイン人は昼からホントによく飲むわね)、運転者に遠慮して昼は飲まなかっためぎだが、最終日のみ最後のチャコリ(バスクの白ワイン)をいただいた。
a2.jpg

↑白ワインなのに大きなグラスにそれもちょこっとだけ注がれているわけは、ちょっと変わった注がれ方をするから。バスク地方のチャコリという白ワインはほんのちょっとだけ発泡性で、味はかなり進んだ白い羽ちゃんって感じ(めぎの造語「白い羽ちゃん」が分からない方はこちらをどうぞ)。それを、大きなグラスにこんな高いところから注ぎ入れ、シュワっとさせて出されるのだ。当然飛沫が飛ぶわけだし、高いところからちゃんとグラスに注ぎ入れなきゃならないわけで、こんなグラスを使うこととなったのだろう。このお姉さんの注ぎ方はかなりおとなしい方。1メートルくらい上から注ぎ入れる人もいる。
a1.jpg


この黄色っぽいのはシードラ(シードルのこと)。これまたチャコリと同じように高いところからグラスに注ぐ。日本のシードルとはかなり違ってあまり甘くなく妙に酸っぱい味だが、病み付きになる。この地で飲むのが美味しいのかも知れないが、なんとなく欲しくなってお土産に買ってきた。バルコニーでグリルをする頃にでも開けようかな。
b2.jpg


夜もめぎ家はその土地の有名な三つ星レストランに行くようなことはしないので(せっかくの休暇にそういうところへ行くような服や靴を持っていくのも面倒なめぎ・・・だらだら~んとしたいの♪)、そこらのバルで立ち食いか、それにくっついたちょっとしたレストランで食べる程度である。それでも土地柄出てくるワインはリオハワインだし、海の幸にも山の幸にも恵まれたスペインのピンチョス(タパスのこと)は非常に美味しかった。下に写っているのは、パンの上に生ハム、その上にアーティチョーク、その上にトマトソースだったと思う。ピンチョスは取り合わせが非常に大胆で創造的なものが多く、このピンチョはおとなしめの方。
a2.jpg


そんなわけで二人で650ユーロ分の飲食を満喫。毎晩美味しい物を食べながら、明日はどこへ行こうか、と打ち合わせ。めぎがどうしても行ってみたかったところは昨日ご紹介したザビエルの生まれ故郷。うちのドイツ人がどうしても行ってみたかったところは、運良くザビエルの町に近いパンプローナという牛追い祭りで有名な町。それ以外は、初日にゲルニカとサン・セバスティアンというのが二人の一致した意見で、あとはその日の気の向くままできるだけ西の方へ海岸沿いを行ってみようということしか決めていなかった。遠くに綺麗な雪化粧した山を見つけて、あそこへ行ってみようか、と話したり。寝る前にガイドブックを読んで、この近くにこんなところもあるみたいだから行ってみようか、と言われたり。どこへ行こうとも泊まるところに関しては、バルを梯子して美味しい物を食べたかったから、そして一日運転して疲れているうちのドイツ人が美味しくお酒を飲めるように(つまり歩いて飲みに行けるように)、ある程度の大きさの町の旧市街に泊まろうということで一致していた。
b7.jpg


内訳を見ると、宿代がダントツに抑えられていることにお気づきかと思う。7泊全部で二人合わせて360ユーロって、日本円にすれば約4万5千円だから、一人当たり一泊3200円。学生の貧乏旅行みたいでしょ。でも、予算が限られているため、どこを削るといえば宿代を抑えるしかないのだ。聖週間だから大幅オーバーってこともあったけど、一泊二人で30ユーロのところに泊まった日もあって、今時のドイツのユースホステルより安くあがったかも。そのお話はまた明日ね。
nice!(59)  コメント(27) 

旅の内訳 その2 宿泊編 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

これは昨日の記事の続き。昨日のを読んでいない方は、ちらっと先に読んでくださいね~どうしても読めない方、これは、7泊8日のバスク旅行でかかった全費用は1664ユーロ(一人当たり832ユーロ=約10万円)、そのうち宿泊料は二人で360ユーロ=約4万5千円(一人当たり一泊約3千円)だったというところの続きです。
(↓ここは残念ながら泊まれなかったところ。フランスの見える高台のこのペンシオンに泊まってみたかったな~)
a1.jpg


今回の旅では、めぎ家は一泊二人で40~45ユーロ程度(二人で一泊5300円前後)を目標に宿探ししたのだが、現実は大半が44~50ユーロ(二人で一泊6000円前後)だった。それでも、ドイツでは安宿もすっかり値上がりしてオフシーズンでも60~70ユーロ以上(一泊8000円前後)が普通になってしまったことを思えば、スペインではまだその価格帯に抑えられていてラッキーだった。事前にはどこも予約せず、その日その日に着いた町で探したのだが、その際参考にしたのはドイツ語のスペインのガイドブック(Michael Müller Verlagの"Spanien")。余談だが、3センチ以上の厚さのそのガイドブックでめぎたちが必要としたバスク・カンタブリア地方の部分は5ミリ程度しかなかったけれど、85ページにわたって絵や写真などは極力抑えてぎっしりと小さな文字で案内が書かれてて、安宿情報もさることながら町ごとの特徴や歴史の説明なども非常に情報が豊富。結構小さな町のことも紹介されてて、移動中運転手(=うちのドイツ人)に今通っているところの説明をめぎがバスガイドのように朗読する、なんていう楽しみも。下の写真は、ガイドブックには、観光地化した町だけどその度合いが悪くない、などと書かれてて、どんなんだろ、と思ったらなかなか美しかったので、ビューポイントで車を止めてもらったLekeitioという町。ゲルニカからサンセバスティアンに向かう途中の海岸沿いにあった。
c2.jpg


さてさて、宿の話に戻らなきゃ。安宿は英語ができる人が滅多にいなくて、部屋があるか、値段はいくらかを聞く程度のスペイン語ができると便利だろう。たいてい地元のおばちゃんって感じの人がやっていて、宿代も現金手渡し即金払い、次の日は鍵を部屋に置きっぱなしにして出てってね、11時過ぎにチェックアウトするならお金は明日の朝でもいいわよ、というシステムだった(スペイン人の朝は異常に遅い)。ホンのちょこっとでもスペイン語ができればスペイン人は特別にフレンドリーだった。
a1.jpg


ではここで、みなさまにめぎの泊まった宿を全部公開しちゃいます!スペインで一泊一人3千円くらいの宿とはどんな感じか、どうぞご覧あれ。

1.3月29日(月)
まずは一泊目、サン・セバスティアン(バスク最大のリゾート避暑地)のペンシオンPension Loinaz。旧市街の古い建物。バストイレ共同。48ユーロ(一人当たり24ユーロ=3千円弱)。
b3.jpgb2.jpg
b4.jpgb1.jpg

↑ここはエレベーターがないから荷物が多いと大変だろう。ちなみに駐車場もなく、車は自分で駐車料金を払ってどこかに駐めてくるしかない。旧市街には車は入れないため、荷物運びが結構大変だった(これらの件は基本的にどの町も同じ。ただ、駐車場代に関しては、日曜祝日はスペインは駐車無料になるため、それにずいぶん救われた。)。




2.3月30日(火)
次に二泊目、パンプローナ(ナバラ州の州庁所在地)のオステルHostel Bearan。やはり旧市街の古い建物。シャワートイレ付き。エレベーターもあり。46ユーロ(一人当たり23ユーロ=一人当たり2850円くらい)。ここのお兄さんは英語ができた。
a1.jpg
b1.jpgb1.jpg




3.3月31日(水)
三泊目はサンタンデル(カンタブリア州の高級リゾート地)の市街地のオステルHostel Los Caracoles(HP無し)。非常に古い建物でバストイレ共同。エレベーター無し。ダントツの安さで30ユーロ(一人当たり15ユーロ=約1860円)。
b1.jpg
b1.jpgb2.jpg

↑右の写真の椅子が安さを物語ってるでしょ。実は窓もちょっと壊れててきちんと閉まらず、夜中は寒いわ外が聖週間の始まりの夜で酔っぱらいでうるさいわで、散々だった。とても古くてギシギシ音のする木造の廊下や階段やぎーっと音がするドアは面白かったけど、夜中の3時や4時に帰ってくる人がいるとその音で目が覚めちゃうし。

次の日に本来の高級リゾート地帯に足を踏み入れて、サンタンデルってこんなハイソなオサレなところだったのね~とびっくりした。同じ町でも場所によって全く印象が異なるものだ。




4.4月1日&2日(木・金)
四泊目と五泊目はサン・ビセント・デ・ラ・バルケラ(カンタブリア州の小さな港町)のペンシオンPension Liebana(HP無し)。バストイレ付き。一泊44ユーロ(一人当たり22ユーロ=約2700円)。
b5.jpg
b3.jpgb4.jpg

↑天井に窓がついていて明るかった。ちょうど聖金曜日の頃で、スペイン人は夜通し大騒ぎ。あのキリスト磔の行列の厳粛さとは裏腹に、こんなにお酒飲んで大騒ぎするなんて。かたや磔行列のないドイツのプロテスタント地域の聖金曜日は娯楽施設も閉まって、一昔前は居酒屋もレストランも閉まってて、本当に静か。だって、聖金曜日は磔になった人の死を悼む日だから。単にカトリックとプロテスタントの習慣の違いと言えばそれまでだけど、そのあまりの喧噪にどちらが本当に信仰心が厚いと言えるのか、色々考えてしまっためぎだった。そういえば日本ではお通夜に飲んで騒ぐよな~死を悼むというのは必ずしも静かにすることじゃないのね、とめぎなりの納得をしてからはその喧噪も面白く感じたのだが、うちのドイツ人は気が狂いそうになっていた。もともと人混みの喧噪が嫌いだから仕方がないけど、いちいちその喧噪に反応して眠れないと夜中に文句言いまくって電気つけて本を読み出しちゃうことの方がよっぽどめぎには邪魔だわ、と思ったものだった。そんなこと言ったら火に油を注ぐだけなんで何も言わなかったけど。ホント、めぎってものすごく諦めがよくて我慢強いわ~♪

↓この写真は拡大するとボケボケ。この辺りはあんまり注目されてないのかな。でも、見たところ開発の進み具合はすごくって、ここ5年くらいで相当観光地化が進んでいるという印象。数年後にはここもメジャーになっているのかも。




5.4月3日(土)
六泊目はオンダリビア(バスク州のフランス故郷の小さな港町)の一つ星ホテルHotel Palacete。さすが復活祭直前の土曜日とあってここしか空いているところが見つからなかったため予算を大オーバーし、一泊92ユーロ+7%のTax(一人当たり約6200円)。シャワートイレ付き。朝食付き。ここはちゃんとロビーやチェックインカウンターがあって、若いお姉さんがフランス語話してた。フランス語よりブロークンみたいだったけど、もちろん英語もできた。
a3.jpg
a5.jpga6.jpg
a1.jpga2.jpg

↑階段とかはカッコイイけど、この部屋を見る限り、今までの一泊3千円のと大差ないと思いません?一泊3千円でもテレビついているところがほとんどだったし、バストイレ共同も3部屋で2つのバスルームを共同って感じでほぼ貸しきりだったし、3千円の方がベッド広かったりもするし、朝食なんてスペインでは2ユーロ程度で美味しいコーヒーと焼きたて特大クロワッサンが食べられるし、6千円も出す価値はあんまり無い。一人一泊2万円とかならきっと全然違うんだろうけど。

でもね、一つ星といえどもさすがホテルだけあって、旧市街のホテルのすぐ近くに駐車する特権を与えられた。ホテルから見える路地に、ほら!
a3.jpga2.jpg


ロビーのお姉さんがフランス語話してたのは、入り江の向こうに、ほら、こんなに近くにフランスがあるから。ここが国境と言われてもピンと来ないなあ。ただ、ちょっと向こうの方がお洒落な気がするのは、気のせい?それともやっぱりおフランスは違うのかしら。
a4.jpg




6.4月4日(日)
そして最後の七泊目は再びサン・セバスティアンだが、別のペンシオンPension Amaiur。サンタ・マリア教会の隣の非常に古い建物で、エレベーター無し、シャワートイレ共同。だがキッチン付きだし、バスルームも素敵だった。50ユーロ(一人当たり25ユーロ=約3100円)。ただ、このベッドは二人ではかなり狭かった~
a4.jpg
a1.jpga2.jpg
a1.jpga2.jpg


ホント古くて、傾いた急階段を上るうちに平衡感覚をなくすような感じ。でも、いい雰囲気だというのがお分かりいただけるかしら。
a1.jpga1.jpg


階段踊り場には、上にニューヨーク、真ん中に東京、下にDonostia(ドノスティア=サン・セバスティアンのバスク語名)の時計。ここにはヨーロッパ人の他にはアメリカ人と日本人がよく来るってことが伺える。バスク・カンタブリア地方では最近ヨーロッパで非常に多くなった中国人ツアー客は全く見かけなかったが(というより外国人自体をほとんど見かけなかったが)、サン・セバスティアンには日本人を含め外国人がよく来るのだろう。ヨーロッパ向けにはスペイン語を使わずあえて地名をDonostiaと書いているあたり、さすがバスク。
a0.jpg




みなさま、いかがでした?旅費も宿も食費もお小遣いも全て込みで一人当たり10万円という予算があったら、どこへどのくらいの期間どんな旅をしたいと思います?めぎはね、スペイン7泊8日間貧乏旅行もとっても楽しかったけど、もし東京に住んでたら、ロマンスカー乗って箱根へ向かって強羅の老舗温泉旅館にゆったり2泊くらいしたいな。真鶴や伊豆の民宿に5泊くらいして海の幸三昧の一週間もいいな。でも、ここからは日本への飛行機代だけで10万円飛びますからねえ。
a1.jpg


一人当たり10万円で日本からスペイン7泊8日の旅をするのは不可能だけど、ここから飛行機代を除くと約9万円。二人で飛行機代別で18万円出せばレンタカーして1500キロも走って美味しいもの食べて美味しいお酒飲んで綺麗な景色見てちょこっとチーズと生ハムとリオハワインのお土産買って7泊8日のスペイン旅行ができますよ~バスク・カンタブリア地方に関しては、夏はどうか分からないけど、今回見た限りでは観光客の99%はスペイン人。サン・セバスティアンやビルバオのような観光地でも観光客の80~90%がスペイン人だった印象(単純に辺りの人々の様子と聞こえてくる言葉からの類推)。まだまだインターナショナルにはかなり遠い穴場で、まわり中からスペイン語が聞けて、楽しいですよ♪ 彼ら、ものすごく声が大きいし、バルなんか入るともう賑やかで賑やかで。夜通し楽しげに飲んで歌って騒いでるしね。
a000.jpg


さてさて、2週間のイースター休暇も終わり、月曜からようやく仕事復帰。ここまで休むと、さあ仕事しようっていう気にもなるものですわ。ドイツはこれから夏休みまでが年度末。明日からのブログはきっと文章少なめのいつものようになる予定。本記事までで書きたかったことを一気に書いてしまったので、あとは普通の旅風景になるかな。その前にデュッセルの様子をちょっと書こうかしら。
nice!(54)  コメント(28) 

ドノスティア(サン・セバスティアン) [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

今日からまたバスク話。
a1.jpg


テーマごとにまとめる時間がもう無いので、今日から時間順にご紹介。最初に訪ねたゲルニカの話はもうしたので、次は一日目に泊まったDonostia(ドノスティア)。これはバスク語で、スペイン語ではサン・セバスティアンと呼ばれる町。バスク州では町の名前もバスク語とスペイン語があり、道路標識にも両方の名前が書かれていた。尤もそれはここ20年程度のことで、フランコ時代にはバスク語は禁止されていたわけだし、この町の名前も世界中でスペイン語のサン・セバスティアンで知れ渡っているわけだけど。
a2.jpg


このお方がサン・セバスティアン。
a4.jpg


痛そうですねえ・・・

ここはこの聖人の町。この教会はサンタ・マリアという名前。
a5.jpg


中はとってもカトリック。
a6.jpg
a7.jpg


サンタ・マリア教会の前に建ってまっすぐ向こうを見ると、カテドラル。ちょっと鳥居から神社までの参道を思い出しためぎ。
a1.jpg


ドノスティア(サン・セバスティアン)は高級避暑地として有名だが、なんと言っても海洋貿易で栄えた要塞都市。旧市街の先にある半島突端部のモンテ・ウイグルという小さな丘の上にはその要塞の跡がある。そこにはこんなキリスト像と城が建ってるんだけど、そこへ登ってみましょ。
a0.jpga11.jpg


ほぉ~いっぱい船があるなあ・・・
a3.jpg


・・・と景色に見入ってたら、何か上から落ちてきた・・・犯人はこの子!
a8.jpg


鳥の糞に当たるというのは何か幸運がやってくるということだよ、などとうちのドイツ人が言ってたけど、その後特に幸運なことはなかったわ。

さらに登ってこんなところを抜けると・・・
a12.jpga10.jpg


キリストさんはこんなお顔だった。
a13.jpg


1813年にナポレオン軍とイギリス軍がここで攻防戦をしたということで、ここには大砲がいっぱい。
a17.jpg


町の大半はその戦で燃えちゃったという場所なんだけど・・・若いって素敵ね♪
a16.jpg


ここはスペイン人カップルのデートスポットのようで、どこの隙間もカップルが写真撮影に占領しており、撮影場所を確保するのが大変だった。

でも、その気持ちも分かるわ~だってこんなに綺麗な景色なんだもの。
a14.jpg


折しも雨雲がどこかへ飛んでいってこんな綺麗な光が差してきてたし。
a9.jpg


ここは地図上で見れば分かるように、二つの海岸に挟まれている。こちらが有名なコンチャ湾で・・・
a19.jpg


こちらが裏のスリオラ湾。
a18.jpg


地図で見てみましょ。二回くらいマイナスをクリックして地形を確認してくださいね。左の大きいのがコンチャ海岸で、右の小さいのがスリオラ海岸。




旧市街はぎっしりで・・・
a21.jpg


人々の暮らしぶりも垣間見えた。
a20.jpg


美しく青き大西洋。バスク人が広い広い海に出ていって活躍した時代に思いを馳せた。
a23.jpg


ドノスティアにはまた最終日に立ち寄り、もっとあちこち散歩した。バル(居酒屋)食べ歩きの話も含めその話は後日することとして、明日は第二日目のお話を。
nice!(56)  コメント(18) 

ナバラ州のドライブ [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

cx.jpg

今日のお話はバスク旅行の二日目のこと。昨日ご紹介したドノスティア(サン・セバスティアン)を出てまず数日前にご紹介したザビエル城へ向かい、その後その辺りをドライブしてあるところへ向かうことに。
a1.jpg


ザビエル城のあるJavier(ハビエル)から西の方へ進むとこんな工場があり・・・
a2.jpg


Sangüesa(サングエサ)という町のところでアラゴン川を越え・・・
a3.jpg




こんなところをうねうねとドライブ。
a5.jpg
a6.jpg
a7.jpg


西のTafalla(タファーリャ)という町の方向へ。
a8.jpg


この辺りはきっといつも風が強いのね。この日も走りながら常に強い風を感じてた。
a9.jpg


Tafallaのちょっと手前、San Martin de Unxという村で一休み。
a11.jpg
a12.jpg
a14.jpg


そこからTafallaへ行かずになかなか立派なOlite(オリテ)の方へ抜け、そこから南下。
a15.jpg




今度は太陽発電の地帯を通り抜け・・・
a16.jpg

↑太陽発電の手前にあるのは葡萄畑。この辺りのワインは太陽いっぱい浴びているんだなあと納得。ちなみに上の地図でOliteからN121を南下すると、この太陽発電が写っている。

そしてひたすら走ってぶつかったNA134を曲がっていくと・・・
a17.jpg


こんな寂れた町に着く。
a18.jpg


この町の裏がすごいんです・・・続きはまた明日。
nice!(58)  コメント(20) 

スペインの砂漠地帯 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

cxx.jpg

現在イースター休暇のバスク旅行記を連載中。

昨日の最後に着いた町はArguedas(アルゲダス)といい、その裏から細い道がこんな山の方へ入っていく。
b1.5.jpg


こんな山の中をうねうねと抜けていくと・・・
b3.jpg
b4.jpg


突然ヤギがいるこんなところに抜け・・・
b6.jpg


その先にこんな風景が。
b7.jpg


ほおぉぉぉぉぉぉ~~~~
b11.jpg
b9.jpg
b8.jpg
b5.jpg


この辺りはLas Bardenas Reales(ラス・バルデナス・レアレス)という自然保護区域の砂漠地帯。415平方キロメートルに渡っていてヨーロッパ最大だとか。こんなアメリカみたいな景色がスペインにあったなんて。スペインって大きくて底が知れないわね~
b10.jpg


この砂漠を見下ろす小高い丘の上にはこんな教会が建っていて・・・
b12.jpg


その上をこんな鳥が旋回していた。
b16.jpg


ところで、ここへは地図にもガイドブックにも載っていない真新しい道路が整備されつつあって・・・
b15.jpg


こんな立派な駐車場が出来上がっていて・・・
b14.jpg


EUがお金を出したという表示付きのこんな施設が建っていた。めぎが写真を写したのはこの展望台からで、その裏では子ども達を遊ばせたり、BBQができたりするようになっている。そうか、ドイツの税金はここへも流れているのね、としみじみ。この柱の一本はめぎの税金からかしら~なんて。
b13.jpg


きっと数年後にはガイドブックも改訂されて、この新しい道路がここへのアクセスとして紹介されることだろう。でも、立派な道路を通ってさくっと来ることができても、ここの本当の面白さは伝わらないんじゃないかなあ。Arguedasという寂れた町のいったいどこから後ろへ抜けられるのかとぐるぐる回り、教会の後ろにようやく抜け道を発見し、Yarisも真っ青の細くて曲がりくねったところをそろそろと抜けて、辛うじて舗装してあるという感じの峠道をドキドキしながら走ってここへ辿り着いたあのわくわく感は、こうやってどんどん失われていくんだな・・・そして、観光バスが訪れたり、市民の憩いの場所として家族連れがいっぱい溢れたりするようになるのだろう。そうしたら、あの鳥はもっと奥地へ行ってしまうんだろうけど。

この景色を独り占めできためぎたち。幸せだった。
b17.jpg



nice!(59)  コメント(27) 

イルーニャ(パンプローナ) [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

昨日の砂漠地帯を後にしためぎたちは、二日目の宿を求めてイルーニャへ。
a6.jpg


高台にあるこの町の郊外は、こんな殺風景なアパートやビニールハウスがあって、その後ろにすぐ山が控えているのだが・・・
a7.jpg


高台の上にはナバラ王国の首都として10世紀から16世紀まで栄え、今はナバラ州の州都となっている古い町がある。これはこの町の市庁舎。
a19.jpg


ね、この町、なかなかの建物でしょ。
a8.jpg
a20.jpg
a22.jpg


ちょっと雑な感じもするけれど・・・
a17.jpg


これはこれで整理整頓されているとも言えるかな・・・
a18.jpg


売りに出されている部屋や建物も目立ったけど。古い建物、このまま保存されていくといいな。
a21.jpg


この町はヘミングウェイのおかげで世界的に有名になったとか。
a1.jpg


像があるのは、この人が愛した闘牛場の前。
a2.jpg


その近くにはこんな建物の学校やら桜やら・・・
a4.jpg


ボケもあった。デュッセルドルフは今ちょうど満開だから、2週間くらい早いわね。
a5.jpg


バスク語でイルーニャというこの町は、スペイン語のパンプローナという名で知られている。ヘミングウェイが『日はまた昇る』で描いた闘牛の町で、7月のサン・フェルミン祭にはこんな牛追いが通りで行われるようだ。
a15.jpg


このパンプローナに限らず、ナバラ州は牛追い祭りがあちこちで開かれるようだ。昨日の砂漠地帯へ抜ける前の小さな寂れた町にも牛追い祭りが行われる広場があって、そのための柵が設けられていた。
a10.jpga11.jpg


そして、こちらがヘミングウェイが上記の作品で描いたというカフェ。
a1.jpg


ほら、カフェ「イルーニャ」という名前が。
a4.jpg


中はすっごく豪華。この旅行で入ったバル(カフェの役割も果たしている居酒屋)とは全然違う・・・
a5.jpg
a6.jpg


♪ おまけ ♪
朝の光を浴びた町は、雨のちらつく前日とはずいぶん印象が違いますねえ。
a2.jpg


明日はこの町の食事についての予定。



nice!(47)  コメント(21) 

イルーニャの食事 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

bx.jpg

現在イースター休暇(3月29日~4月5日)のスペイン・バスク旅行記を連載中。昨日はナバラ州のイルーニャ(パンプローナ)の街並みをご紹介。今日は夕飯編。

夜7時過ぎ、多くは8時頃にならないと夕飯が提供されないスペイン。レストランはその時間にならないと開かないし、バルは開いていてもその時間前はピンチョス(タパス)がカウンターに並ばない。おなか空いたね~と言いながら歩いていたら、あら、ここはなんの行列かしら?
b4.jpg


ケーキ?菓子パン?
b3.jpg

↑貼ってある黄色い紙によると、4月1日から5日まで閉店ですって。その期間はスペインでは聖週間の祝日。スペインはドイツと同じように祝日にはお店をお休みするみたいね。

めぎが食べたいのは甘いものじゃないの・・・と彷徨って、7時半頃ようやく食べ物を出してくれるバル(居酒屋)を発見。まず飲んだのは、高いところからじゃじゃーっと注ぎ入れるタイプのシードラことシードル。カタクチイワシ、美味しかった♪
b17.jpgb5.jpg
b7.jpgb8.jpg


スペイン・バスク地方のバルやカフェは喫煙OK。喫煙大国ドイツでもレストランなどでは禁煙になってきているが、バスクはまだまだ喫煙者が大手を振って歩ける国。いや、タバコを吸うことに特に悪気も、煙ったくてごめんね、という意識も全くなくて、王手を振って歩くと言うより吸うのが普通と感じる国。ちなみにこの表示はたぶんバスク語。
b9.jpg


7時半頃食べ始めるのはスペイン的にはちょっと早め。子連れのこの方々は外国人旅行者。だからちゃんと子供に早めに夕飯食べさせている。スペイン人の夕飯は子連れでも夜9時以降。
b18.jpg


バルは梯子するもの。一カ所でおなかいっぱいになるまで食べずに、いくつかお店を梯子いたしましょ。いっぱいこれがぶら下がっているここ、いいわねえ♡
b11.jpg


ほら、純正のハモン・イベリコですよ~ドングリしか食べていないイベリコ豚の生ハム。最高~♡
b12.jpg


足も黒光り♪
b13.jpg


ここではこんな風にカウンターに立っていろんなお皿から色々つまむの。
b15.jpgb14.jpg


ハモンも美味しかったし、ピンチョスも美味しかった~
b6.jpgb10.jpg


なかでもこれが非常に美味しかった。フランスパンみたいなパンのスライスに乗っているのはちっちゃな鰻みたいなの。塩茹でしたような感じだった。その上には赤パプリカをマリネしたもの。
b16.jpg


この頃のスペインの日没は8時40分頃だった。だから、7時半頃から食べ始めると、食べ終わって外に出てもこんなに明るい(バルのカウンターでつまんでいるだけだから、長居をしていない。赤提灯のラーメン屋さんののりかしら)。
b19.jpg


だからそのまま宿に行って寝るのがなんだか勿体なくて、昨日ご紹介したカフェ・イルーニャに行ってみることにした。あのカフェは夜にはこんなに賑やか。
a25.jpg


ネーム入りの砂糖、持って帰りました~♪
a26.jpg


夜になると活気の出るスペイン。まだ2日目のこの日は、これからスペインが祝日に入ってその夜の活気がますます盛り上がっていくということを知らずに静かに寝入ることのできた最後の夜だった。
a23.jpg
nice!(53)  コメント(25) 

ガステイス(ビトリア) [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

bx.jpg

イースター休暇の旅行からもう一ヶ月が過ぎ、GWもないし、夏休みまではまだまだで、仕事の方でも色々山積みで煮詰まっているめぎ。ちょっと旅行記復活して旅行気分でも味わおうかしら(これを逃避というのだろう)。

そんなわけで、今日からまた3月29日から4月5日までのスペイン・バスク旅行記にどうぞおつきあいを。今日はようやく第3日目。イルーニャ(バスク語でパンプローナのこと)を後にして、まずはアウトバーンをガステイス(バスク語でビトリアのこと)へ。遠くに見えた山が綺麗だった。
b0.jpg


ガステイスはバスク自治州のアラバ県の県都であり、またバスク自治州の州都でもある。例によってバスク語ではガステイスという名前だし、スペイン語ではビトリア。このようにバスク地方では地名もバスク語とスペイン語があってたいてい全然違うが、アウトバーンには両方の表示が出ていた。それもつい最近のことで、20年くらい前にはまだバスク語表示はなかったそうだけど。そういえばそういう標識の表記を全然写してこなかったな・・・そういう複数語の表記はオランダやベルギーなどでもあるため、めぎにはもうあまり珍しくない。でも、ブログのためにはやっぱり一枚でも撮ってくるべきだったわね。旗はいっぱい撮ったんだけど。
b11.jpg


ガステイスはこれまでのドノスティア(サン・セバスティアン)やイルーニャ(パンプローナ)と比べるとちょっと落ち着いた印象。
b1.jpg
b2.jpg
b3.jpg


あ、オークの木の紋章ね。
b10.jpg


歴史的建築物と・・・
b8.jpg


洗濯物が町のど真ん中に共存しているところ。
b9.jpg


この辺りにはカフェがいっぱい。
b4.jpg


その一つでハモンサンドのお昼ご飯♪
b12.jpgb13.jpg


歩いていると色々目に入るが、この日は強行軍で移動中。あまりゆっくり見ることができず、雰囲気のみ。
b15.jpg
b14.jpg


でもね・・・
b16.jpg


これは思わずゆっくり時間かけて撮っちゃいましたわ!
b6.jpg


コウノトリさん、めぎが確認できただけでもこの時計塔の上に4羽、巣が2つ。
b5.jpg


飛んでいる姿、優雅でしたわ~
b7.jpg


nice!(62)  コメント(18) 

ビルバオ [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

cx.jpg

現在3月29日~4月5日のスペイン・バスク旅行記を連載中。今日は第3日目の移動中に立ち寄ったビルバオのお話を。

昨日のガステイス(ビトリア)からアウトバーンを北上するとビルバオ。ビルバオはバスクの文化の中心地であり、かつ最も経済力のある工業都市でもある。大都市となったビルバオにはあまり興味がなかったのだが、うちのドイツ人がこの建物だけ一目見たいというので移動途中に立ち寄った。まず対岸に駐車。
c2.jpg


こんな並木道を・・・
c22.jpg


こんな建物のある通り沿いに歩きながら・・・
c3.jpg


まずは橋のたもとまで。(この写真は別の角度から撮ったもの)
c5.jpg


そこには有り難いことにエレベーターがあって・・・
c4.jpg


あっという間に橋の上♪
c6.jpg


なかなか素敵な橋でしょ。この先ずっと行くと空港。
c7.jpg


下るとビルバオの市街。
c9.jpg


そして、この橋の上からはこの建物がこんな風に見えるの!
c11.jpg


グッゲンハイム美術館、面白い造形ですね~
c8.jpg
c12.jpg
c13.jpg


蜘蛛さんも♪
c14.jpg


こうして橋を渡りきると・・・
c15.jpg


そこにはこの有名なワンちゃんが。
c16.jpg


オットー・ゲーリーのこの建物を見ることだけが目的だったので、中には入らず・・・
c17.jpg


入り口付近でお茶して・・・
c18.jpg


それからぐるりとまわってもう一つ向こうの橋を渡って車へ戻ることとした。
c20.jpg


すぐ近くにはこんな建物が建設中。ビルバオに限らずバスク地方は怖ろしい勢いで開発が進んでいる印象。先日ご紹介した砂漠地帯の展望ランドと道路もそうだけど、アウトバーンもあちこちで建設中だったし、地図ではここまでしか高速がないのに実際はもっと先まであったというのがザラだったし、2008年度版の地図には載っていない道がホントにいっぱい。EUは(ドイツの税金は)、ギリシャだけじゃなくてスペインの開発もずいぶん助けている模様・・・
c19.jpg


スペインやらギリシャやらにはめぎの雀の涙の給料から引かれた税金が流れ(バスクの真新しい道路や施設にはどこもかしこもEUが援助したという表示が出ていたし、ギリシャの件はみなさまもご存じの通り)、その一方でめぎたちはお金無くて一晩一人3千円の安宿に泊まり歩いているのって、なんとなく理不尽なような気がするのだけど。

こういうごちゃごちゃしたモザイクのようなパッチワークのような景色がバスクを、そしてまたヨーロッパを表しているような気がした。ホントここは、いろんな文化・民族・様式・習慣・ものの考え方がモザイク状態に存在しているところ。
c21.jpg


こうしてさくっと現代ビルバオのシンボル的なグッゲンハイム美術館を見た後は、めぎたちはこの日の夜サンタンデルという町に入るわけだが、そこからしばらくカンタブリア州の話になる。つまり、バスク地方ではなくなるということ。景色に大きな違いはないが、標識からバスク語が消え、町にバスクの旗が見当たらなくなり、バルに色々なピンチョス(串刺しタイプのタパス)が並ぶ光景もなくなり、やっぱり文化が違うんだなあと感じたカンタブリア州の様子もどうぞお楽しみに。

あ、でも、またちょこっとデュッセルドルフの話がその前に入るかも・・・
nice!(66)  コメント(28) 

サンタンデル [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

本日より3月29日~4月5日のスペインのバスク・カンタブリア旅行記のうちのカンタブリア編に突入♪

まずは、場所を確認いたしましょ。スペイン北部の赤いところがカンタブリア州。その前にいたバスクは右隣。西へ西へと進んでいるところ。
CantabriaLantkarte.jpg


カンタブリア州で最初に訪れたのは、スペイン王室の避暑地だったというサンタンデル。高級避暑地とは無縁の一泊二人で30ユーロ(3500円くらい、つまり一人あたり1750円)の安宿に荷物を置いためぎたちは、まずは美味しい魚を求めて港の方へ。
a1.jpg


サンタンデルの港は街の中心部より西の方。歩いて20~30分くらい。




港近くに美味しい魚のバル(居酒屋)が並ぶとドイツ語のガイドブックに書かれているのだが、ここはスペイン、夕飯のために店が開くのは早くとも7時半、多くは9時からだとかで6時過ぎのこの頃はどこも開いておらず、ちょっと何かつまめるくらいのことを期待していたうちのドイツ人は当てが外れてがっかり。この日はナバラ州のパンプローナからビトリアとビルバオを抜けてサンタンデルまで突っ走ってきたわけで、それから9時まで待つのもしんどくて、結局港の写真を撮っただけでまた街の中心部へと戻ったのだった。
a2.jpg


ここは、街の中心部の海岸。
a4.jpg


こんな人たちも♪
a3.jpg


真っ黒な曇り空の下に、光を浴びた街。なんかおどろおどろしいような、不思議な感じ。
a7.jpg


・・・と見ていたら、ザッブーンと音がして、なんと!
a5.jpg


若いって、素敵ね~♪
a6.jpg


この日はかなり寒かったので、見ている方が凍える気がした。




そして、街の中心部の飲食街で、適当なお店に入った。こういうカウンターにはバスクならピンチョス(串刺しのタパス)が並んでいるのだけど、カンタブリア州にはそれがないようだ。
a8.jpg


仕方がないのでテーブルに座ってタパスを色々頼んでみる。ムール貝にエビに・・・
a9.jpga10.jpg


タコにホルモンにデザートまで堪能。
a11.jpga12.jpga13.jpg


安宿に泊まった分、美味しい物をいっぱい食べました~写真からお分かりいただけるように、非常に簡単な店なのだが、タパスはびっくりの美味しさ。よしよし、カンタブリア州でも生きていけるわ♪

一夜明けて、安宿街を出て・・・
a1.jpg


郵便局やら市庁舎やらの歴史的建造物をフロントガラス越しに撮影し・・・
a2.jpga3.jpg


サンタンデルの東側、高級リゾート地区へ。浜辺が素敵。
a5.jpg


サンタンデルの町自体はこうして殺伐としているけど、遠くの山が美しいですねえ。
a4.jpg


そして、マグダレナ半島の王家の夏の別荘が建つ地区へと向かった。そのお話はまた明日。
nice!(56)  コメント(20) 

サンタンデルのマグダレナ半島 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

cx.jpg

今日はキリスト昇天の日でドイツは祝日。木曜日が祝日って、いいような悪いような。金曜日も休みにできればパラダイスだけど、教育機関はそうもいかないから、学生も嫌そうだしこちらもねえ・・・

さて、今日もスペイン旅行の話の続き。ここはカンタブリア州サンタンデルの東、マグダレナ半島。
b1.jpg


こんな植物が生えているここには・・・
b13.jpg


海に面して動物園がある。
b2.jpg


でも・・・塀の外側はもう海。ザブンザブンと波の音が響く。こうして海の音を聞きながら閉じこめられているのって、拷問だよね。
b3.jpg


可愛そうで、とても見ていられなかった。
b4.jpg


ここには船の展示なども。
b5.jpg
b6.jpg


ちょっと荒れ気味の海がとても美しかった。
b7.jpg
b8.jpg
b9.jpg


ああ海はいいな~~~めぎは本当に海が好き。ザビエル城とかパンプローナとかビトリアとか、どこもとっても興味深かったけど、やっぱり海の近くが一番好き。

ここの近くに有名な高級リゾートの浜辺があって、海の見えるホテルもいっぱい。
b14.jpg


ここには19世紀末にスペイン王室の別荘が建てられ、今は大学の別館となっているとか。
b10.jpg


あ、バスクの旗がないですね~ここはカンタブリア州。バスクじゃないんだなあと改めて感じる。
b12.jpg


綺麗な花壇も。まだスペインでもチューリップが咲き始めたか否かの頃だったんだなあ・・・
b15.jpg


山と海が近い景色は北ドイツにはなく、写真いっぱい撮っちゃった。遠くの綺麗な雪山がなかなかうまく写らなかったけど。
b11.jpg


早朝にここを見た後は、あちこち寄りながらまた西へ移動。明日へ続く。


nice!(61)  コメント(12) 

サンティリャーナ・デル・マル [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

cxx.jpg

現在、3月29日~4月5日のスペイン(バスク・カンタブリア)旅行記を連載中。現在第4日目、カンタブリア州のサンタンデルを出たところ。

サンタンデルを出て少し西へ行くと、こんな緑の風景が広がっている。
c1.jpg


そこに、中世の町がそのまま保存されているとかでスペインの文化遺産に指定されている小さな町がある。
c2.jpg


綺麗にしてますねえ。
c3.jpg
c4.jpg
c15.jpg


中世の頃からのオリジナルもあれば、そのように見えるように改装したのもあるようだけど。
c11.jpg


ここは12~13世紀に建てられたという教会。
c9.5.jpg
c9.jpg


この頃はイースター休暇で、この町も結構観光客が訪れていた。その大多数、99%はスペイン人という印象だったけど、これからはきっともっともっと外国人が訪れるようになるんじゃないかな。小さな町だけど、ホテルが20軒以上あるんですって。それも、三つ星とか四つ星とかの立派なのが。古い貴族の館などの建物を使っているそうで、古い建物だからきっと中は面白いでしょうねえ。
c10.jpg


ちょっと歩くとすぐに町は終わって、外側に広がる緑が見える。
c5.jpg
c12.jpg


あら、ヒツジさん♪
c14.jpg


この旅行の数週間前にはズュルト島で凍える雪の中に摘まれた干し草に群がる羊たちを見たものだった。過酷な環境で育つズュルト島の羊と、こんな美味しそうな新鮮な草を毎日食べられるスペインの羊。同じ羊に生まれても、ずいぶん境遇が違うものですねえ。

外から見ると、町はこんな壁で守られている。
c13.jpg


この町を出る前にちょっと休憩。この町では至る所でシードルのお店を見かけたけれど・・・
c6.jpg


まだまだ移動を控えているめぎたちは、なんてことのない店に入ってコーヒーだけ飲んだのだった。
c7.jpg
c8.jpg


可愛いけれどかなり観光地化した町、サンティリャーナ・デル・マル。一歩外に出れば現実の牧草地帯が広がるとはいえ、町自体は見せることに特化した建物ばかりで生活感はなく、アミューズメントパークみたい。めぎたちが散歩したほんの一時間ほどの間に観光客の数が10倍に増えたようだったし、小さな駐車場も溢れんばかりになっていた。行くなら午前中、早い時間がお勧め。
c16.jpg



nice!(57)  コメント(22) 

アルタミラ [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

cxxx.jpg

昨日ご紹介したサンティリャーナ・デル・マルのすぐ近くに、歴史的に有名な洞窟がある。そこへ向かうには、こんな緑の丘をうねうねと走っていく。
a2.jpg


2キロくらいだから歩いていくことも可能ですね~
a3.jpg


ちょっとスイスの風景を思い出しためぎ。スペインって大きくて、いろんな風景が楽しめるところ。
a4.jpg


そんな丘の上に、その洞窟の博物館が建っている。
a1.jpg


アルタミラ洞窟・・・その昔、学校の世界史で聞いたことがありません?ラスコーの方が有名かしら。アルタミラ洞窟は、1879年に1万5千年前の壁画が発見されたところ。それからたくさんの観光客がその壁画を見に訪れ、洞窟の内部の気温が上昇し、壁画が劣化する畏れが出てきたため、洞窟のオリジナルは公開されていない。レプリカがこの博物館で見られるのだが、1~2時間待ちが普通だとか。めぎたちは45分くらいで済んでラッキーだったけど、午後には混んできてチケット売り場に長い列ができていた。

で、そのレプリカも写真撮影禁止だったので、博物館内部の写真はない。チケット売り場でもらったパンフレットを代わりにどうぞ。
a1.jpg


めぎの率直な感想としては、わざわざ見に行くほどのことはない。だってレプリカだし、洞窟じゃないから雰囲気もないし、失礼ながら待って見るほどのものじゃない。博物館には先史時代の展示があるが、それも特にどうしてもここへ行かなきゃならないというほどのことは・・・というレベル。この近くのサンティリャーナ・デル・マルまで来ることがあったら、せっかくだから足を伸ばしてみてはいかがでしょ。景色も綺麗だし。

Wikipediaによれば、こんな壁画が洞窟の中に。
Altamira1.jpg


本物、見てみたいですねえ。まあ、保存のためなら仕方がないけど。

アルタミラ博物館の建っている高台は本当に眺めがよかった。
a5.jpg


長閑ですねえ。
a6.jpg


場所は昨日のサンティリャーナ・デル・マルのすぐ近く。下の地図の右上にその町がある。



このあとめぎたちはもう少し西へ移動し、海岸沿いの小さな港町に宿を探しにいった。
nice!(51)  コメント(22) 

サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラ [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

aax.jpg

今日からまた4月初めのイースター休暇のバスク・カンタブリア旅行記を。現在4日目、その日の宿を求めて海沿いを西へ移動し、サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラという町までやってきた。
a1.jpg


二つの川が海に流れ込むところなの。
a10.jpg
a11.jpg


振り返ると緑いっぱいで、遠くに山々。
a3.jpg


地図で見るともっと分かりやすいかな。




人口4500人程度だというこのこぢんまりした港町が気に入って、2泊することに。
a8.jpg


この橋は16世紀のものだとか。
a9.jpg


海から川沿いにこんな道があって・・・
a7.jpg


途中にこんな建物があって・・・
a6.jpg


ずっと登っていくと・・・
a4.jpg


突き当たりにこんな建物が。
aa1.jpg


13~16世紀頃に建てられた教会なんですって。
aa3.jpg


廃墟なのか部分的にまだ使われているのかよく分からなかったが・・・
aa2.jpg
aa5.jpg
aa4.jpg


ここからの景色はなかなかのものだった。
aa6.jpg


この頃はまだ新緑の季節。
aa7.jpg


こういう初々しい黄緑色は、春先だけのもの。気温はこの頃とあまり変わりないけれど、緑はすっかり青々と茂ってしまって、この黄緑はもうどこにもありませんね。
aa8.jpg


♪ おまけ ♪
本日のドイツのトップニュース: Kapitän Ballack fällt für WM aus

ドイツサッカーの主将バラックが怪我でワールドカップを欠場することになった・・・なんてことなんてことなんてこと!!!

「全ての夢の潰えた一蹴り」と題したFAZのこの写真が、本当に哀しい・・・ファウルされて怪我して出られなくなるなんて!
ax.jpg

アードラー(怪我で欠場することになった正ゴールキーパー)の代わりはいるけど、バラックの代わりはいないよ~どうなるの????
nice!(63)  コメント(28) 

港の風景 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

aaax.jpg

現在スペイン・カンタブリア州の旅行記を連載中。サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラという港町に来たところ。今回の旅では宿を事前には一切決めずにその場で雰囲気を見て決めていったのだが、この港町は空気感が気に入って唯一2泊即決した。一泊二人で50ユーロ弱の小さなホテルの立地と雰囲気もよかったし。

上からこの町の地理を把握したところで、今度は港の方へ行ってみましょ。
aaa0.jpg


まずはちょっと喉を潤してからね♪
aaa17.jpg


↑このようにカンタブリア州にもシードルはあるにはあるのだけど、バスクのとは全然違った。

外に出ると、橋の上には人がいっぱい。
aaa4.jpg


振り返ると、あの教会が。あそこから見てたのね~
aaa5.jpg


ここの港はなんとなくポップ♪
aaa1.jpg
aaa2.jpg
aaa3.jpg


そこからまっすぐ海の方へ行ってみた。




波がざっぶーん♪
aaa7.jpg


向こうの浜辺にはなにやらいっぱいいるなあと思ったら・・・
aaa10.jpg


サーフィンも楽しそう♪
aaa11.jpg


海はいくら見ても飽きないめぎ。
aaa6.jpg
aaa8.jpg
aaa9.jpg


でも、なにやらもくもくと怪しげな雲行きになってきたので、急いで港の方へ戻った。
aaa12.jpg
aaa13.jpg


そして、夕飯タイム。毎度のことながら観光しているとスペイン人の食事の時間帯とはどうしても合わず、またもや早めの時間帯に夕飯へ。めぎは久々にビールから。うちのドイツ人は最初からリヨハワインだったけど。
aaa14.jpg


ここの食事はちょっと塩が利きすぎてたけど、味は美味しかった♪
aaa15.jpg
aaa16.jpg


こちらは次の日の夜の食事。この日は少しスペイン時間に合わせようと宿で昼寝したんだけど、7時半にはおなか空いちゃって食事へ。
b2.jpg
b3.jpg


食べ終わった頃からようやくスペインの夕飯タイム。この人達、この時間までいったいどこにいたのかしら。
b4.jpg
nice!(52)  コメント(22) 

田舎町の現実 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

cx.jpg

現在4月初旬のスペイン・カンタブリア州の旅行記を連載中。今日は2泊したサン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラという港町の色々な表情を。

ここは一昨日ご紹介したように石畳や古い教会が素敵な町。
b6.jpg
b5.jpg


そんな石造りの壁の合間には、こんな裏通りもある。
b1.jpg


洗濯物が干してある町って、ああ生きているんだなって感じがして、好き。
b2.jpg
b3.jpg


この町の石畳や石の壁は、先日ご紹介した文化遺産の町と同じように古く、部分的にはもっと古いのだけど、今もこのように人々の生活が息づいていて、それがこうしてあちこちで感じられて、とても楽しい。めぎは旅行先で旅行者向けに綺麗に飾ってさあご覧遊ばせと見せられるものよりも、このような何気ない普通の風景の中に入ってその土地の暮らしを感じるのが好きなの。
b4.jpg


石の壁の向こう側には、こんな世界が広がっているところも。
cc1.jpg
cc3.jpg


ね、人の営みが見えるでしょ。このおじさん、ヤギさんたちが一生懸命ついて行ってたからヤギ飼いだと思うのだけど、ものすごく足が速くて(走っているヤギくらいの速さ)、急な登りをあっという間に横切っていくものだから、カメラを構えているうちにほとんど通り過ぎちゃった。ヤギ飼いと言えばめぎの頭に浮かぶのはハイジのペーターだったけど、実際のヤギ飼いはこういうおじさんもいる。そういう本当の姿を知るのも好き。
cc2.jpg


ちりん・からんと首の鈴?鐘?が鳴るのが可愛らしかった。
cc1.jpg
cc2.jpg


しかし、ここにもある現実が。
c1.jpg


先日の似たような写真でお気づきになった方もいらしたかしら・・・?
c3.jpg


そう、川の向こう側は、新築ラッシュ。
c2.jpg


写真を撮っているところはここ。



↑上の地図のマイナスを一回クリックしていただければ分かるのだけど、撮影ポイントの上(川の向こう側)、左、下側には、この地図で見ると緑がいっぱいでしょ。でも、そこには今、上の写真のようにたくさん新築の家が建ってて、まだまだ建設中のもい~っぱい!この地図がいつ頃撮影されたのか知らないけど、来年・再来年には町の大きさが5~6倍くらいになってるんじゃないかしら。

こういう新しい家は、実はバスクでもたくさん見かけてたの・・・
c1.jpg


国が文化遺産にした町と大きく違うところは、こうやってどんどん開発されて景色が変わっていくこと。それによって、人の暮らし方もどんどん変わっていくのだろう。ここに建てている建物の多くがもし普通の住宅なのなら、田舎からここへの人口流出が起こると言うことだし、もし休暇用の貸別荘なのだとしたら、高級避暑地のサンタンデルに収まり切らなくなった人たち&高級すぎて泊まれないけど休暇を海辺で過ごしたい人たちがここへ夏にどっと押し寄せるようになるのだろうし、そうしたら観光客向けの商売ももっと増えるわけで、このこぢんまりした港町の良さはどんどん変質していくんだろうな。
c4.jpg


せっかくの素敵な立地(海沿い、綺麗な浜、二つの川の河口など)を町の発展に利用したいという気持ちはよく分かる。しかし、屋根や建物の大きさが統一されているとは言え、新しい建物が増えることで中世の雰囲気が損なわれるのは事実。緑豊かで石造りの建物が映えるこの景色も、10年後にはどうなっているかしら。
c5.jpg


♪ おまけ ♪
お昼からバル(バー)に座ってテレビのスポーツに見入るおじさん。
b1.jpg

↑めぎもお昼からシードル飲んでましたけど♪
nice!(56)  コメント(21) 

山! [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

現在、4月初旬のスペイン・カンタブリア州旅行記を連載中。今日は2泊しているサン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラという港町から日帰りでちょっと遠出するところ。
a0.jpg


この高台にある教会から向こう側を見ると・・・
a3.jpg


おおおお~あそこへ行きたい!
a2.jpg


ということで、いざ山へ!
a4.jpg


振り返るととっても素敵な景色で・・・
a5.jpg


長閑な時間が流れているし・・・
a6.jpg


ちょっと荒れ気味の海を見ながらぼんやり一日ゆったりまったり過ごしたいという気持ちもあったのだけど・・・
a7.jpg


でも、でも、あの山が!
a7.5.jpg


なんて素敵なの~~~~
a8.jpg
a9.jpg
a10.jpg
a11.jpg


めぎの感動と逸る心が上の連続写真でお分かりいただけたかしら。
a12.jpg


そんなわけで、サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラから南西へ。途中、カンタブリア州からちょこっと西隣のアストゥリアス州に入ったり・・・
a13.jpg


またカンタブリア州に戻ったりを繰り返していた。
a14.jpg


続く。
nice!(52)  コメント(21) 

山の中の村 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

bx.jpg

現在、スペイン・カンタブリア州の旅行記を連載中。今、遠くに見える雪山へ向かっているところ。昨日のコメントに質問があったが、ピレネーじゃなくて、カンタブリア山脈のPicos de Europaという連山。

港町のサン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラから内陸へ向かうと、途中はかなり寂れた田舎。こんな廃墟の教会があったり。
b1.jpg

↑電線が非常に邪魔だけど、これがまたこの土地の雰囲気をずばり表している気もする。

そして、こんな崖っぷちの道を・・・
b2.jpg


うねうねと・・・
b3.jpg


川沿いに走り続け・・・
b3.5.jpg


途中にはこんな急な段々畑ならぬ段々牧草地やら・・・
b5.jpg


村と呼ぶには足りないような数軒の家が固まっているところなどを通り・・・
b4.jpg


山の奥へ奥へ。
b7.jpg


ひゃ~頑張ってくださーい!
b6.jpg


こんな谷間の村もあちこちに。
b8.jpg


こういうところで暮らすのってどんな感じなんだろう。
b9.jpg


高速もない片道一車線の一般道をひたすらうねうねと走り続け、Potesという町を通り過ぎ・・・
a1.jpga0.jpg


車からだったから古くて素敵な石橋がこれしか撮れなかったのだけど、とっても趣ある雰囲気だった。こんな山奥にこんな町もあるのね、とびっくりしたが、ドイツ語のガイドブックによると、夏の登山シーズンにはここにいっぱい人が来るそうだ。
a3.jpg





そして、ようやくビューポイントの一つに到着。向こうに見える山はPena Sagra山脈(2046m)。
b12.jpg


さっき通ったPotesが見える。真ん中に石造りの建物、見えます?
b13.jpg


反対側に見えるのは、Picos de Europa(ヨーロッパ連峰、2600m級)。ずいぶん雲が出てきたなあ・・・
b11.jpg


カップルが幸せそうに寄り添って見ているところに・・・
b16.jpg


やってきた自転車の人たち。この人達は手話で話してた。なんて言ってたのかな~すっごく感動したみたいに大きく腕を動かしていた。
b15.jpg

まだまだ続く。
nice!(61)  コメント(18) 

雪の峠 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

cx.jpg

現在、4月初旬のスペイン・カンタブリア州の山のお話を連載中。

昨日のビューポイントにはこんな教会の一部みたいなのが建っていて・・・
b14.jpg


そのすぐ近くには、修道院がある。
c1.jpg


6世紀か7世紀頃からあるんですって。
c2.5.jpgc2.jpg


中ではミサ中だった。イースター期間だったから、聖なる雰囲気でいっぱいで、そっと立ち去った。
c3.jpg


ここはカトリックの巡礼の道として有名なサンティアゴ巡礼路の近くだけど、ピレネーからパンプローナを通ってまっすぐ西へ延びるサンティアゴ・デ・コンポステーラまでのその道はもう少し南。下の地図で8回くらいマイナスを押し続けると左下にレオンという町が見えてくるが、巡礼路はそこを通っている。めぎたちが寄ったこの修道院は海からその道までの距離の約半分にも満たない辺りにあるが、巡礼路の雰囲気を垣間見ることができた。




日本人のめぎは山の神様に会いたいと目指したのだけど・・・
c4.jpg


Picos de Europa(ヨーロッパ連峰)という2600メートル級の山々を望む絶景ポイントまでのロープウェイは・・・
c8.jpg
c7.jpg


ものすごい人だった。
c5.jpg


いったいカンタブリア州のどこにこんなにたくさんの人たちがいたんでしょ!みんな山用の装備で、登山している人もいっぱいいたようだった。かなり寒いと思うんだけど、すごいな~




大勢の人たちと一緒に待つつもりは勿論無く、別な道を探ることにしためぎたち。
c9.jpg


まずはちょっとバルで腹ごしらえ。おじいちゃんと一緒に食べているこの少年、可愛かったな~
c10.jpgc11.jpg


またうねうねと走り続け・・・
c13.jpg


がんばってえ~~!
c12.jpg


ずいぶん登ってきました!
c14.6.jpg


ここはGlorioという名の峠の頂上。
a3.jpg


ここはちょうどカンタブリア州とカスティーリャ・イ・レオン州との境。
a1.jpga2.5.jpg





春とは言え、気温はマイナス1℃だった。
a4.jpg


Yarisちゃん、頑張って登ったね。ありがとう。
a5.jpg


もうしばらく進めば湖があるのだが、寒いしすっかり曇ってきたし山道走って結構疲れたのでこれで山を巡る旅は打ち止めとし、このあと宿を取っている港町にゆっくり戻った。距離的にはここから宿のある海沿いのサン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラまで70~80キロ程度だが、片道一車線のうねうね山道なのでかなり時間がかかる。運転手さん、お疲れ様。めぎも地図とガイドブック見ながらあっち行けばビューポイントがあるようだ、ここをこっち行けば村があるから何か食べられそう、こんなところに修道院があるから寄っていこう云々とナビして、お疲れ様。旅は共同作業ですねえ。宿に着いたら5時くらいだったかな・・・まったり昼寝して、7時半頃夕飯を食べに行った。

これでカンタブリア州のお話はお仕舞い。7泊8日のバスク・カンタブリア旅行はあと2泊3日を残すのみとなり、本当はガリツィア辺りまで行ってみたかったのだけどそろそろこれ以上西へ行くのを諦め、この次の日には一気にサン・セバスティアンの辺りまでアウトバーンを飛ばして戻ったのだった。そのお話はまた数日後に。
nice!(59)  コメント(21) 

カストロ・ウルディアレス [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

今日からまたバスク旅行のお話を。今、カンタブリア州の旅を終えてバスクへ戻るところで、ちょうどバスクとの境界線近くにあるCastro Urdialesという町で休憩しようとアウトバーンを降りてみた。
a1.jpg





なかなかに綺麗な建物がたくさんあって・・・
a2.jpg
a3.jpg


うーん、立派ですねえ♪
a4.jpg


でも、この辺りには車が全然駐められなくて、海岸線をしばらく走るはめに。
a6.jpg


↑こうやってズームすると近く見えるが、実際はこんなに離れちゃったの。
a5.jpg


でも、この綺麗なビーチ沿いにいわゆるオーシャンビューホテルが建っていて、そこで無料で駐車してホテルのバル(カフェというかバーというか)で一休みし、その後ちょっと浜辺をお散歩♪
a7.jpg


ワンちゃんたち、楽しそう~~♪
a8.jpg
a9.jpg
a10.jpg


やっぱり海はいいなあ♡
a12.jpg
a15.jpg
a14.jpg
a13.jpg


振り返るとこんな景色だった。こういう木の形を見ると、南国という気がするめぎ。
a16.jpg


さあ、いよいよバスクへ。4日ぶりのバスク。目指せピンチョスとチャコリ!と、その味を思い出してウキウキしてくるめぎたちだった。
a11.jpg
nice!(56)  コメント(22) 

オンダリビア  [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

bx.jpg

ようやくバスクへ戻ってきた♪
b0.jpg


でも・・・本当は、最後の2泊をドノスティア(サン・セバスティアン)で堪能しようと思ってたのに、すごい人出で(イースターだったから当然なんだけど)、とても車を駐めてホテルを探しに行ける状態じゃなく退散し、宿を求めてここへ辿り着いたの。
b1.jpg


向こうに見えているのはフランスですよ~
b2.jpg


川の向こう側はフランスなんですよ~
b3.jpg


ほら、すぐそこにフランスの山も♪
b4.jpg


こうやって対岸にフランスを見ながら、でもめぎが立っているのはスペインで、でも対岸に住んでいるのはこちら側と同じバスク人だという現実。国境って、ホント不思議。
b5.5.jpg


フランスにも行きたくなっちゃう距離だけど、うちのドイツ人は楽しみにしていたサン・セバスティアンに泊まれなかったことですっかりむっつりしちゃって、雨もザーザー降ってきたし、予算の倍の値段の宿しか見つからなかったしで、全然やる気無し。せっかくスペイン語に慣れたところでフランス語話したくない、とも。はいはい。まあ火に油を注いでも仕方ないので、フランス・バスクはまたいつかということに。

このHondarribiaという町は、カスティーリャ語(スペイン語)ではFuenterrabiaというらしい。対岸のフランス側はHendayeというらしく、同じ町でも言葉によってこう色々変わってて面白い。




雨があがってから、せっかく泊まることにしたのでちょっと散策に。
b6.jpg


立派なパラドールのある町。
b7.jpg


なかなかに趣のあるところでしょ。
b8.jpg


ちょっとこの城壁が素敵だったので・・・
b9.jpg


鳥さんについて行ってみることにいたしましょ。
b10.jpg


続く。
nice!(59)  コメント(16) 

オンダリビアの街並み [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

cx.jpg

現在、4月初旬のスペイン・バスク地方の旅行記を連載中。ここはフランスとの故郷の町、オンダリビア。
c1.jpg


こんな廃墟みたいな城壁が残っているのだが・・・
c3.jpg


それは順次改修工事されているようだった。
c4.jpg


古い廃墟を見学することもできる。
c5.jpg
c6.jpg
c6.5.jpg


廃墟も面白いけれど、普通のおうちもとっても面白い。ここの人たちも窓を綺麗に飾ったりベランダライフを楽しんだりしているみたいね。
c7.jpgc8.jpg


スペインだけどちょっとスペインじゃないみたいな、フランスの香りもするバスクの町。観光地らしく、人も多かった。
c12.jpg
c13.jpg


あ、洗濯物♪
c14.jpg


これは新しいけどなかなかに面白いですねえ。
c15.jpg


この飾りはイースターのためのものなのかなあ・・・
c9.jpg


イースターの早朝には、教会の鐘ががらんごろんと鳴り響き、町の人はみんなミサへ行ったようだった。
c10.jpg
nice!(50)  コメント(16) 

オンダリビアの食事 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ccx.jpg

今日で5月も終わりですね~それなのに、まだ4月初旬のバスク旅行記をやってるなんて・・・おほほ♪

フランスとの故郷の町オンダリビアの城壁に沿った散歩を終え、そろそろ町の中に入りましょ。
cc0.jpg


ここは旧市街のほぼ中央の広場。
cc1.jpg


ここがめぎたちが泊まったスペイン旅行中唯一の☆ホテル(それ以外の7泊はペンシオンかオスタルでしたの・・・ちなみにパラドールはたぶんめぎ家の予算の6倍くらい)。
cc2.jpg


向かい側にはバルが♪
cc3.jpg


ここでちょっと一休み。
cc5.jpg


久々のピンチョス♪
cc6.jpgcc7.jpg


そして、ちょっとホテルで一休みしたのだけど、やっぱりスペイン標準夕食時間までは待たずに夕飯へ。
cc9.jpg


一階がバル、地下一階がレストランのここで、この旅行の7回の夕食中唯一のコース料理を。と言っても一人23ユーロ(2600円くらい)のだけど。これはコースについてきたリヨハワイン。
cc11.jpg


前菜はバカラオのパプリカ包みって感じのもの。うちのドイツ人は小さなタコのお好み焼きみたいな感じだったかな。
cc12.jpg


そして、めぎのメインディッシュはイカさん♪ うちのドイツ人はフィレ肉のステーキ食べてたという記憶。
cc10.jpg


デザートやコーヒーは別料金。
a1.jpg


こんなちょっとリッチな夕食を楽しみ、外に出ると夜景まで♪
cc8.jpg


ホテルもとっても綺麗にライトがついていた。なんだかエレガントだなあ・・・ちょっと場違いなような。
cc13.jpg


こうして予定外の町で予定外のホテルに泊まり予定外のコース料理も食べためぎたち。サン・セバスティアンに泊まれなかったので自暴自棄になったというか。7泊8日のバスク旅行もあと1泊。なんとしても最後はサン・セバスティアンに泊まりたい、と意気込みながら早く寝ようとしたのだが、イースターのためか広場では夜中ずっと大騒ぎで、うちのドイツ人は発狂しまくっていた・・・続きはまた数日後から。


♪ おまけ ♪
バスク地方のテレビでバスク語で放送されていたこのスポーツ。
cc14.jpg


2人組でチームで戦うスポーツで、こんな空間でこんなの持って壁にぶつけて跳ね返ってきたのをこんな風に打ち返す。交互に打ち返し合って、打ち返せなかったらそのチームの負け、という非常に分かりやすいルールだった。どうやら大きな大会の決勝戦だったらしい。
cc15.jpgcc16.jpgcc17.jpg


「ペロタ」っていうらしい。説明はこちらをどうぞ。これ、見始めるとなかなかにはまってしまうスポーツ。これはバスク内では相当メジャーなスポーツのようで、このようなコートを屋外でもバスク地方のあちこちで見かけたし、子ども達が素手で同じようなゲームをしているのもよく見かけた。この世にはいろんな民族や文化にいろんな知らないスポーツがあって、きっと日本の春の選抜とか夏の甲子園とかみたいに風物詩のような試合があって、それを夢見て頑張って練習したり、誰でも子供の頃にそのスポーツをして楽しんだ思い出があったりするんでしょうねえ・・・
nice!(59)  コメント(21) 

 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

暑いドイツを逃避して、ちょっと涼しい頃の旅を振り返って涼むことにいたしましょ。3月末から4月初めにかけての旅行記が実はまだ終わってなかったし。ここはスペインのバスク地方、サン・セバスティアン。
a1.jpg


サン・セバスティアンには旅の最初に訪れ、その後西へと進み、旅の最後に戻ってきたところ。約一週間ぶりのここは、波がすごく荒れていた。
a2.jpg


どどーん!ざぶーん!という音が響き渡る。海って、とてつもなく怖いところ。
a4.jpg


雨が降ったり陽が差したり目まぐるしく変化する天気で、ちょうど陽が差してキラキラしていて綺麗だな~と撮ってたら・・・
a5.jpg


あら!?
a3.jpg


あの赤いスーツケースの持ち主は一体今どこに??
a6.jpg


ホント、海って怖いですね~
a7.jpg


ここはサン・セバスティアンの二つの浜辺の真ん中に流れる川の河口あたり。
a8.jpg


川沿い&海沿いには細い道があって、一応2時間くらいだったかまで駐車できるようになっていたのだが・・・
a10.jpga11.jpg


2時間を超えちゃう人が続出するようで、警察が駐禁切っていた。
a9.jpga9.5.jpg


この日はイースターで、祝日は駐車料金が無料になるはずのスペインだが、この道路に限ってはそういうことはないらしい。この近くのペンシオンに宿を取っためぎたちは、ここで2時間駐車して荷物をホテルに運び入れ、それから駐車場を探しに出かけた。

なんとしてもただで駐車したいうちのドイツ人は、浜辺の向こう側へ。
a12.jpg


さっきいたのは、ほら、あそこ。
a13.jpg


こんな波を見ながら・・・
a15.jpg


ゆっくりと浜辺を散歩。
a14.jpg


ようやく川のところまで戻ってきたら・・・
a16.jpg


ふと見ると・・・
a17.jpg


あら!
a18.jpg
nice!(61)  コメント(20) 

ピンチョス [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

ここはバスク地方のサン・セバスティアン。
a1.jpg


サン・セバスティアンと言えば、ピンチョス♪
a2.jpg


こんな風にバル(居酒屋というかバーというか)のカウンターにいろんなピンチョスの皿がずらりと並んでいるのは、バスクと言うよりサン・セバスティアンならではのことのようだった。
a3.jpg
a10.jpg


ピンチョスというのは、タパスの様な小さい皿に盛られた軽食で、パンの上に具が乗っていて串が刺してある。
a4.jpg


だから、基本的にはこういうピンチョスもあるわけだが・・・
a8.jpg


なかなか創造的で、見て楽しい彩りとびっくりするような取り合わせが魅力。
a9.jpg


バスクはスペインの自治州。メニューにも、スペイン語と並んでバスク語が表記されていた。
a13.jpg


いろんなのを少しずつ取って楽しみ、いくつかのバルを梯子して食べ歩けるのも楽しみの一つ。
a6.jpg


↑左の黄色い液体は、バスク地方ならではのシードラ。つまりシードルのこと。前にも書いたけど、めぎの好きな白い羽ちゃんの発酵がかなり進んだ感じの味。それは、こんな風に高いところから注ぎ入れるから、こんな広口のグラスに入ってるの。
a5.jpg


ピンチョスだけじゃなくて、こういう小皿料理も充実してた・・・蛸のマリネ、美味しかったな~
a7.jpg


めぎ的にはやっぱりバカラオ(塩鱈)が一番だったけど。
a12.jpg


こんな美味しいものが並んでいるのに、バスクの人たちはいつもテレビに夢中。バルではいつもスポーツが中継されていて、おじさんたちがこうやって見入ってた。
a11.jpg
nice!(55)  コメント(21) 

荒れ狂う波 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

ドイツ、負けました~やっぱりスペインは強かった!スペインったら、これまで力を節約してきたんじゃない?ここに照準を合わせてきたのかしら?と思うほど突然素晴らしいプレイでしたね~でもまあ、あの素晴らしいプレイに対し、若くて経験のないドイツチームが1ゴールに抑えられたのだから、めぎは大満足。うちのドイツ人は、もう二度とスペインには旅をしない!などと言ってますが・・・

そんなわけで、もしかしたらこのバスク旅行が最後のスペイン旅行になるかも?その美しいバスク地方は・・・
a1.jpg


捕鯨で有名だったところ。その昔、ランプの脂として捕鯨していたアメリカに、捕鯨技術を教えたのがバスク民族だったとか。そういう時代もあったのね。
a2.jpg


この日はクジラさんが大暴れしているみたいな荒れ模様。
a3.jpg


こういう荒れ狂う海を見ていると、ワクワクするめぎ。絶対にめぎは前世は魚だったと思うわ。
a4.jpg
a5.jpg
a6.jpg


ワクワクするのはめぎだけじゃないようで・・・
a7.jpg


みなさん、飛沫がかかるのをきゃーきゃー言いながら楽しんでいた。
a8.jpg


カメラにはあまりよろしくない環境だったけど、楽しかったわ~~
a9.jpg


うーん、前世は魚じゃなくて、イカかな?
a11.jpg


否、海星かな~♪
a10.jpg


うん、海星のような気がする。この荒れ狂う波の中でものんびりとくねくねと。うーん、気持ちよさそう。
a12.jpg
nice!(53)  コメント(28) 

上からの眺め [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

一夜明けると、波はずいぶん治まっていた。
a1.jpg


と言っても、浜辺の向こう側では・・・
a2.jpg


サーフィンができる波だったけど。
a3.jpg


気持ちよさそうだったな~
a6.jpg


でもね、実はこんなに寒かった頃のこと。こんな明るい光と青い海を見ると、暑い夏を想像しちゃう。
a5.jpg


オフシーズンの浜辺では、人が思い思いに遊んでた。
a4.jpg


ここまでの浜辺はこちら。




上の地図の浜辺の左側には、川を挟んで半島がある。そこは以前ご紹介した大きなキリスト像のあるところだ。そこからもうちょっと左へスクロールすると、もう一つ浜辺が見えてくる。小さな島が見えるところだ。その向こうにある半島の上に昇ってみた。




こんな塔が立っているところ。
a19.jpg


いい眺め~♪
a9.jpg
a10.jpg


向こうに見える半島の上には、ほら、キリストさんが。
a11.jpg


港も上から見下ろすと印象がずいぶん違うなあ。
a12.jpg


ずっと遠くにはかなり高い山が見えた。ピレネーなのかな~ちょっと近すぎるかな・・・
a8.jpg


あそこが、昨日波飛沫を浴びながら歩いたところ。
a13.jpg


さて、この半島の頂上は、実は遊園地。
a15.jpg


なにやらレールみたいなのがあるなあと思ったら・・・
a16.jpg


トロッコ電車みたいなのが倉庫に並んでた。
a17.jpga18.jpg


大西洋の海。青くて激しくて魅力的だった。
a14.jpg
nice!(52)  コメント(21) 
前の30件 | - スペイン北部(バスク・カンタブリア) ブログトップ