SSブログ
スペイン北部(バスク・カンタブリア) ブログトップ
前の3件 | 次の3件

旅の内訳 その1 交通費&飲食費編 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

今までこういうことを一切書いたことがなかったが、今回初めて旅の詳細をご紹介しようと思う。3月29日から4月5日まで計7泊8日間の旅。いったいいくらかけてどうやってまわったのか。興味あります?
a0.jpg


ドイツ人は旅好きだ。世界中どこに行っても会うのはアメリカ人と日本人とドイツ人、という話もよく聞く。ドイツ人にもパックツアーを好む人は意外に多いが、それは日本のパックツアーと違ってたいてい滞在型のエアー&ステイが多い。そのステイも普通一週間以上、たいてい二週間、なかには一ヶ月というものも。休暇にどこかへ行ってそこでゆっくり過ごし、たまにエクスカーションに参加するという感じだ。(下の写真は修学旅行生だと思う。)
a0.jpg


それに対し、完全自由形の旅を好む人も非常に多い。格安航空券を手に入れ、または電車を乗り継いで、地図を片手に自分で気ままにまわるバックパッカー。めぎ家の旅はかなりそれに近い。みなさんご存じのように、めぎ家は極めて旅行の頻度が高い。今年に入ってもう2回目だし、前回は3泊、今回は7泊である。夏の旅の予定もたてているし、めぎは旅をするために働いているようなものだ。でも、いくらなんでもそんな湯水のようにお金があるわけではなく、一回の旅にかけられる費用は日本のご家庭と同様非常に限られている。バックパッカーと異なるのは、歳をとってきたので無理せず多少の贅沢はすること。すなわち、レンタカーでまわる&ユースには基本的に泊まらない&食事をケチらない、の3点だ。
a1.jpg


今回の旅でかかった全費用は二人で1664ユーロ(一人当たり832ユーロ=約10万円)。これには飛行機代、レンタカー代(保険込み)、ガソリン代、高速代、駐車場代、宿泊代、見学料、飲食費およびお土産代全てが含まれる。内訳は、飛行機がTAX込みで約200ユーロ(TAX高いわね~)、レンタカーとガソリンと高速代と駐車場代が全部で約400ユーロ(約1500キロ走行した)、宿が全部で約360ユーロ、見学料はほとんどどこにも入っていないのでたぶん14ユーロ程度、お土産は自分たちに買ったワイン1本とシードル2本と生ハムとチーズだけだから、40ユーロくらい、残りの650ユーロが飲食費というわけだ。
a0.jpg


飛行機代を抑えるには、早くから計画してさっさと予約してしまうしかない。ガソリン代と高速と駐車場はどうしようもないが、レンタカー代は保険以外は極力抑えるようにしている。スペインは非常に細い路地が多く、とんでもないコの字型の角も多いので、できるだけ小さい小回りの利く車を、とのことで今回借りたのはトヨタのYaris(日本のVitz)。高速の長い上りでは頑張っても105キロ程度で、130~150キロくらいが普通のスペインではびゅんびゅん抜かれたが、それ以外はいたって快適だった。安いレンタカーなのでカーナビはなく、ナビはひたすらめぎが地図を読んで行う(まあ、うちの車も同じだけど)。地図は事前にドイツでミシュランの25万分の1のバスク&ナバラ州のと、35万分の1のスペイン北部のを買ってあった。一緒に買いに行って、うちのドイツ人だけじゃなくめぎも見やすいのを選んである。
a5.jpg


食費は特に抑えたつもりはなく、よく食べよく飲んだ。泊まった宿には朝食がついていないため、この650ユーロは三食×8日間分である(往路は早朝6時半、復路は夜8時半の飛行機だったから、まさに8日間ずっと三食外食した)。一人当たり325ユーロで8日間の朝昼晩の他、休憩に喫茶店でコーヒーも飲んで(スペインには缶コーヒーの自販機などは無い)、夕飯にはワインも充分飲んで、たまにデザートも食べたことを思うと、結構安く上がったかなと感じる。下はめぎ家が食べた典型的な朝食。スペインではクロワッサンをナイフとフォークで食べるの!
A1.jpgA2.jpg


お昼はいつもいつもきちんと食べた訳じゃなく、パン屋でフランスパンみたいな長いパンを買って、スーパーで買ったハモン・セラーノ(生ハム)のどっさり入ったパックを車の中でムシャムシャと食べた日も2回くらいあった。そういうのこそ、ものすごく美味しかったりして、残念ながら手が生ハムでギトギトになるから写真撮影なんてできなかったんだけど、一番ご紹介したい図だったな・・・その他はたいてい適当なバル(居酒屋・・・スペインでは昼からみんなお酒を飲んでいた)でピンチョスをつまんだ。下のはめぎ家の食べた典型的な昼食。うちのドイツ人が食べているのはスペインオムレツ(トルティーリャ)で、めぎが食べたのは生ハムのサンドと串刺しのタコ。
a1.jpg


次の写真はバルの中。串刺しになっているのはオリーブとカタクチイワシ。こういうピンチョスのオリーブオイルベースのソースが美味しくて、パンの切れ端をつけて食べる。まわりは昼からビールやらワインやらマティーニやら飲んでて(聖週間で休みってこともあるんだろうけど、スペイン人は昼からホントによく飲むわね)、運転者に遠慮して昼は飲まなかっためぎだが、最終日のみ最後のチャコリ(バスクの白ワイン)をいただいた。
a2.jpg

↑白ワインなのに大きなグラスにそれもちょこっとだけ注がれているわけは、ちょっと変わった注がれ方をするから。バスク地方のチャコリという白ワインはほんのちょっとだけ発泡性で、味はかなり進んだ白い羽ちゃんって感じ(めぎの造語「白い羽ちゃん」が分からない方はこちらをどうぞ)。それを、大きなグラスにこんな高いところから注ぎ入れ、シュワっとさせて出されるのだ。当然飛沫が飛ぶわけだし、高いところからちゃんとグラスに注ぎ入れなきゃならないわけで、こんなグラスを使うこととなったのだろう。このお姉さんの注ぎ方はかなりおとなしい方。1メートルくらい上から注ぎ入れる人もいる。
a1.jpg


この黄色っぽいのはシードラ(シードルのこと)。これまたチャコリと同じように高いところからグラスに注ぐ。日本のシードルとはかなり違ってあまり甘くなく妙に酸っぱい味だが、病み付きになる。この地で飲むのが美味しいのかも知れないが、なんとなく欲しくなってお土産に買ってきた。バルコニーでグリルをする頃にでも開けようかな。
b2.jpg


夜もめぎ家はその土地の有名な三つ星レストランに行くようなことはしないので(せっかくの休暇にそういうところへ行くような服や靴を持っていくのも面倒なめぎ・・・だらだら~んとしたいの♪)、そこらのバルで立ち食いか、それにくっついたちょっとしたレストランで食べる程度である。それでも土地柄出てくるワインはリオハワインだし、海の幸にも山の幸にも恵まれたスペインのピンチョス(タパスのこと)は非常に美味しかった。下に写っているのは、パンの上に生ハム、その上にアーティチョーク、その上にトマトソースだったと思う。ピンチョスは取り合わせが非常に大胆で創造的なものが多く、このピンチョはおとなしめの方。
a2.jpg


そんなわけで二人で650ユーロ分の飲食を満喫。毎晩美味しい物を食べながら、明日はどこへ行こうか、と打ち合わせ。めぎがどうしても行ってみたかったところは昨日ご紹介したザビエルの生まれ故郷。うちのドイツ人がどうしても行ってみたかったところは、運良くザビエルの町に近いパンプローナという牛追い祭りで有名な町。それ以外は、初日にゲルニカとサン・セバスティアンというのが二人の一致した意見で、あとはその日の気の向くままできるだけ西の方へ海岸沿いを行ってみようということしか決めていなかった。遠くに綺麗な雪化粧した山を見つけて、あそこへ行ってみようか、と話したり。寝る前にガイドブックを読んで、この近くにこんなところもあるみたいだから行ってみようか、と言われたり。どこへ行こうとも泊まるところに関しては、バルを梯子して美味しい物を食べたかったから、そして一日運転して疲れているうちのドイツ人が美味しくお酒を飲めるように(つまり歩いて飲みに行けるように)、ある程度の大きさの町の旧市街に泊まろうということで一致していた。
b7.jpg


内訳を見ると、宿代がダントツに抑えられていることにお気づきかと思う。7泊全部で二人合わせて360ユーロって、日本円にすれば約4万5千円だから、一人当たり一泊3200円。学生の貧乏旅行みたいでしょ。でも、予算が限られているため、どこを削るといえば宿代を抑えるしかないのだ。聖週間だから大幅オーバーってこともあったけど、一泊二人で30ユーロのところに泊まった日もあって、今時のドイツのユースホステルより安くあがったかも。そのお話はまた明日ね。
nice!(59)  コメント(27) 

旅の内訳 その2 宿泊編 [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

これは昨日の記事の続き。昨日のを読んでいない方は、ちらっと先に読んでくださいね~どうしても読めない方、これは、7泊8日のバスク旅行でかかった全費用は1664ユーロ(一人当たり832ユーロ=約10万円)、そのうち宿泊料は二人で360ユーロ=約4万5千円(一人当たり一泊約3千円)だったというところの続きです。
(↓ここは残念ながら泊まれなかったところ。フランスの見える高台のこのペンシオンに泊まってみたかったな~)
a1.jpg


今回の旅では、めぎ家は一泊二人で40~45ユーロ程度(二人で一泊5300円前後)を目標に宿探ししたのだが、現実は大半が44~50ユーロ(二人で一泊6000円前後)だった。それでも、ドイツでは安宿もすっかり値上がりしてオフシーズンでも60~70ユーロ以上(一泊8000円前後)が普通になってしまったことを思えば、スペインではまだその価格帯に抑えられていてラッキーだった。事前にはどこも予約せず、その日その日に着いた町で探したのだが、その際参考にしたのはドイツ語のスペインのガイドブック(Michael Müller Verlagの"Spanien")。余談だが、3センチ以上の厚さのそのガイドブックでめぎたちが必要としたバスク・カンタブリア地方の部分は5ミリ程度しかなかったけれど、85ページにわたって絵や写真などは極力抑えてぎっしりと小さな文字で案内が書かれてて、安宿情報もさることながら町ごとの特徴や歴史の説明なども非常に情報が豊富。結構小さな町のことも紹介されてて、移動中運転手(=うちのドイツ人)に今通っているところの説明をめぎがバスガイドのように朗読する、なんていう楽しみも。下の写真は、ガイドブックには、観光地化した町だけどその度合いが悪くない、などと書かれてて、どんなんだろ、と思ったらなかなか美しかったので、ビューポイントで車を止めてもらったLekeitioという町。ゲルニカからサンセバスティアンに向かう途中の海岸沿いにあった。
c2.jpg


さてさて、宿の話に戻らなきゃ。安宿は英語ができる人が滅多にいなくて、部屋があるか、値段はいくらかを聞く程度のスペイン語ができると便利だろう。たいてい地元のおばちゃんって感じの人がやっていて、宿代も現金手渡し即金払い、次の日は鍵を部屋に置きっぱなしにして出てってね、11時過ぎにチェックアウトするならお金は明日の朝でもいいわよ、というシステムだった(スペイン人の朝は異常に遅い)。ホンのちょこっとでもスペイン語ができればスペイン人は特別にフレンドリーだった。
a1.jpg


ではここで、みなさまにめぎの泊まった宿を全部公開しちゃいます!スペインで一泊一人3千円くらいの宿とはどんな感じか、どうぞご覧あれ。

1.3月29日(月)
まずは一泊目、サン・セバスティアン(バスク最大のリゾート避暑地)のペンシオンPension Loinaz。旧市街の古い建物。バストイレ共同。48ユーロ(一人当たり24ユーロ=3千円弱)。
b3.jpgb2.jpg
b4.jpgb1.jpg

↑ここはエレベーターがないから荷物が多いと大変だろう。ちなみに駐車場もなく、車は自分で駐車料金を払ってどこかに駐めてくるしかない。旧市街には車は入れないため、荷物運びが結構大変だった(これらの件は基本的にどの町も同じ。ただ、駐車場代に関しては、日曜祝日はスペインは駐車無料になるため、それにずいぶん救われた。)。




2.3月30日(火)
次に二泊目、パンプローナ(ナバラ州の州庁所在地)のオステルHostel Bearan。やはり旧市街の古い建物。シャワートイレ付き。エレベーターもあり。46ユーロ(一人当たり23ユーロ=一人当たり2850円くらい)。ここのお兄さんは英語ができた。
a1.jpg
b1.jpgb1.jpg




3.3月31日(水)
三泊目はサンタンデル(カンタブリア州の高級リゾート地)の市街地のオステルHostel Los Caracoles(HP無し)。非常に古い建物でバストイレ共同。エレベーター無し。ダントツの安さで30ユーロ(一人当たり15ユーロ=約1860円)。
b1.jpg
b1.jpgb2.jpg

↑右の写真の椅子が安さを物語ってるでしょ。実は窓もちょっと壊れててきちんと閉まらず、夜中は寒いわ外が聖週間の始まりの夜で酔っぱらいでうるさいわで、散々だった。とても古くてギシギシ音のする木造の廊下や階段やぎーっと音がするドアは面白かったけど、夜中の3時や4時に帰ってくる人がいるとその音で目が覚めちゃうし。

次の日に本来の高級リゾート地帯に足を踏み入れて、サンタンデルってこんなハイソなオサレなところだったのね~とびっくりした。同じ町でも場所によって全く印象が異なるものだ。




4.4月1日&2日(木・金)
四泊目と五泊目はサン・ビセント・デ・ラ・バルケラ(カンタブリア州の小さな港町)のペンシオンPension Liebana(HP無し)。バストイレ付き。一泊44ユーロ(一人当たり22ユーロ=約2700円)。
b5.jpg
b3.jpgb4.jpg

↑天井に窓がついていて明るかった。ちょうど聖金曜日の頃で、スペイン人は夜通し大騒ぎ。あのキリスト磔の行列の厳粛さとは裏腹に、こんなにお酒飲んで大騒ぎするなんて。かたや磔行列のないドイツのプロテスタント地域の聖金曜日は娯楽施設も閉まって、一昔前は居酒屋もレストランも閉まってて、本当に静か。だって、聖金曜日は磔になった人の死を悼む日だから。単にカトリックとプロテスタントの習慣の違いと言えばそれまでだけど、そのあまりの喧噪にどちらが本当に信仰心が厚いと言えるのか、色々考えてしまっためぎだった。そういえば日本ではお通夜に飲んで騒ぐよな~死を悼むというのは必ずしも静かにすることじゃないのね、とめぎなりの納得をしてからはその喧噪も面白く感じたのだが、うちのドイツ人は気が狂いそうになっていた。もともと人混みの喧噪が嫌いだから仕方がないけど、いちいちその喧噪に反応して眠れないと夜中に文句言いまくって電気つけて本を読み出しちゃうことの方がよっぽどめぎには邪魔だわ、と思ったものだった。そんなこと言ったら火に油を注ぐだけなんで何も言わなかったけど。ホント、めぎってものすごく諦めがよくて我慢強いわ~♪

↓この写真は拡大するとボケボケ。この辺りはあんまり注目されてないのかな。でも、見たところ開発の進み具合はすごくって、ここ5年くらいで相当観光地化が進んでいるという印象。数年後にはここもメジャーになっているのかも。




5.4月3日(土)
六泊目はオンダリビア(バスク州のフランス故郷の小さな港町)の一つ星ホテルHotel Palacete。さすが復活祭直前の土曜日とあってここしか空いているところが見つからなかったため予算を大オーバーし、一泊92ユーロ+7%のTax(一人当たり約6200円)。シャワートイレ付き。朝食付き。ここはちゃんとロビーやチェックインカウンターがあって、若いお姉さんがフランス語話してた。フランス語よりブロークンみたいだったけど、もちろん英語もできた。
a3.jpg
a5.jpga6.jpg
a1.jpga2.jpg

↑階段とかはカッコイイけど、この部屋を見る限り、今までの一泊3千円のと大差ないと思いません?一泊3千円でもテレビついているところがほとんどだったし、バストイレ共同も3部屋で2つのバスルームを共同って感じでほぼ貸しきりだったし、3千円の方がベッド広かったりもするし、朝食なんてスペインでは2ユーロ程度で美味しいコーヒーと焼きたて特大クロワッサンが食べられるし、6千円も出す価値はあんまり無い。一人一泊2万円とかならきっと全然違うんだろうけど。

でもね、一つ星といえどもさすがホテルだけあって、旧市街のホテルのすぐ近くに駐車する特権を与えられた。ホテルから見える路地に、ほら!
a3.jpga2.jpg


ロビーのお姉さんがフランス語話してたのは、入り江の向こうに、ほら、こんなに近くにフランスがあるから。ここが国境と言われてもピンと来ないなあ。ただ、ちょっと向こうの方がお洒落な気がするのは、気のせい?それともやっぱりおフランスは違うのかしら。
a4.jpg




6.4月4日(日)
そして最後の七泊目は再びサン・セバスティアンだが、別のペンシオンPension Amaiur。サンタ・マリア教会の隣の非常に古い建物で、エレベーター無し、シャワートイレ共同。だがキッチン付きだし、バスルームも素敵だった。50ユーロ(一人当たり25ユーロ=約3100円)。ただ、このベッドは二人ではかなり狭かった~
a4.jpg
a1.jpga2.jpg
a1.jpga2.jpg


ホント古くて、傾いた急階段を上るうちに平衡感覚をなくすような感じ。でも、いい雰囲気だというのがお分かりいただけるかしら。
a1.jpga1.jpg


階段踊り場には、上にニューヨーク、真ん中に東京、下にDonostia(ドノスティア=サン・セバスティアンのバスク語名)の時計。ここにはヨーロッパ人の他にはアメリカ人と日本人がよく来るってことが伺える。バスク・カンタブリア地方では最近ヨーロッパで非常に多くなった中国人ツアー客は全く見かけなかったが(というより外国人自体をほとんど見かけなかったが)、サン・セバスティアンには日本人を含め外国人がよく来るのだろう。ヨーロッパ向けにはスペイン語を使わずあえて地名をDonostiaと書いているあたり、さすがバスク。
a0.jpg




みなさま、いかがでした?旅費も宿も食費もお小遣いも全て込みで一人当たり10万円という予算があったら、どこへどのくらいの期間どんな旅をしたいと思います?めぎはね、スペイン7泊8日間貧乏旅行もとっても楽しかったけど、もし東京に住んでたら、ロマンスカー乗って箱根へ向かって強羅の老舗温泉旅館にゆったり2泊くらいしたいな。真鶴や伊豆の民宿に5泊くらいして海の幸三昧の一週間もいいな。でも、ここからは日本への飛行機代だけで10万円飛びますからねえ。
a1.jpg


一人当たり10万円で日本からスペイン7泊8日の旅をするのは不可能だけど、ここから飛行機代を除くと約9万円。二人で飛行機代別で18万円出せばレンタカーして1500キロも走って美味しいもの食べて美味しいお酒飲んで綺麗な景色見てちょこっとチーズと生ハムとリオハワインのお土産買って7泊8日のスペイン旅行ができますよ~バスク・カンタブリア地方に関しては、夏はどうか分からないけど、今回見た限りでは観光客の99%はスペイン人。サン・セバスティアンやビルバオのような観光地でも観光客の80~90%がスペイン人だった印象(単純に辺りの人々の様子と聞こえてくる言葉からの類推)。まだまだインターナショナルにはかなり遠い穴場で、まわり中からスペイン語が聞けて、楽しいですよ♪ 彼ら、ものすごく声が大きいし、バルなんか入るともう賑やかで賑やかで。夜通し楽しげに飲んで歌って騒いでるしね。
a000.jpg


さてさて、2週間のイースター休暇も終わり、月曜からようやく仕事復帰。ここまで休むと、さあ仕事しようっていう気にもなるものですわ。ドイツはこれから夏休みまでが年度末。明日からのブログはきっと文章少なめのいつものようになる予定。本記事までで書きたかったことを一気に書いてしまったので、あとは普通の旅風景になるかな。その前にデュッセルの様子をちょっと書こうかしら。
nice!(54)  コメント(28) 

ドノスティア(サン・セバスティアン) [スペイン北部(バスク・カンタブリア)]

ax.jpg

今日からまたバスク話。
a1.jpg


テーマごとにまとめる時間がもう無いので、今日から時間順にご紹介。最初に訪ねたゲルニカの話はもうしたので、次は一日目に泊まったDonostia(ドノスティア)。これはバスク語で、スペイン語ではサン・セバスティアンと呼ばれる町。バスク州では町の名前もバスク語とスペイン語があり、道路標識にも両方の名前が書かれていた。尤もそれはここ20年程度のことで、フランコ時代にはバスク語は禁止されていたわけだし、この町の名前も世界中でスペイン語のサン・セバスティアンで知れ渡っているわけだけど。
a2.jpg


このお方がサン・セバスティアン。
a4.jpg


痛そうですねえ・・・

ここはこの聖人の町。この教会はサンタ・マリアという名前。
a5.jpg


中はとってもカトリック。
a6.jpg
a7.jpg


サンタ・マリア教会の前に建ってまっすぐ向こうを見ると、カテドラル。ちょっと鳥居から神社までの参道を思い出しためぎ。
a1.jpg


ドノスティア(サン・セバスティアン)は高級避暑地として有名だが、なんと言っても海洋貿易で栄えた要塞都市。旧市街の先にある半島突端部のモンテ・ウイグルという小さな丘の上にはその要塞の跡がある。そこにはこんなキリスト像と城が建ってるんだけど、そこへ登ってみましょ。
a0.jpga11.jpg


ほぉ~いっぱい船があるなあ・・・
a3.jpg


・・・と景色に見入ってたら、何か上から落ちてきた・・・犯人はこの子!
a8.jpg


鳥の糞に当たるというのは何か幸運がやってくるということだよ、などとうちのドイツ人が言ってたけど、その後特に幸運なことはなかったわ。

さらに登ってこんなところを抜けると・・・
a12.jpga10.jpg


キリストさんはこんなお顔だった。
a13.jpg


1813年にナポレオン軍とイギリス軍がここで攻防戦をしたということで、ここには大砲がいっぱい。
a17.jpg


町の大半はその戦で燃えちゃったという場所なんだけど・・・若いって素敵ね♪
a16.jpg


ここはスペイン人カップルのデートスポットのようで、どこの隙間もカップルが写真撮影に占領しており、撮影場所を確保するのが大変だった。

でも、その気持ちも分かるわ~だってこんなに綺麗な景色なんだもの。
a14.jpg


折しも雨雲がどこかへ飛んでいってこんな綺麗な光が差してきてたし。
a9.jpg


ここは地図上で見れば分かるように、二つの海岸に挟まれている。こちらが有名なコンチャ湾で・・・
a19.jpg


こちらが裏のスリオラ湾。
a18.jpg


地図で見てみましょ。二回くらいマイナスをクリックして地形を確認してくださいね。左の大きいのがコンチャ海岸で、右の小さいのがスリオラ海岸。




旧市街はぎっしりで・・・
a21.jpg


人々の暮らしぶりも垣間見えた。
a20.jpg


美しく青き大西洋。バスク人が広い広い海に出ていって活躍した時代に思いを馳せた。
a23.jpg


ドノスティアにはまた最終日に立ち寄り、もっとあちこち散歩した。バル(居酒屋)食べ歩きの話も含めその話は後日することとして、明日は第二日目のお話を。
nice!(56)  コメント(18) 
前の3件 | 次の3件 スペイン北部(バスク・カンタブリア) ブログトップ