ボルネオ旅行~序章~ [2013-14年年末年始 ボルネオ]
今日からぼちぼちと年末年始のボルネオ旅行記を。特に何もしないぐーたら旅行だったはずなのに、終わってみたら色々なテーマの写真が山のようにあって、旅行記の全体の構成を考えていたら一か月はかかりそうな予感・・・まあちょうどドイツの2月末までの色のない時期をカバーできるかな。暗さと寒さと忙しさからの逃避もできるし。たまにドイツ暮らしの近況を挟みつつ、ゆっくり書こうと思う。
なぜボルネオに行きたいと思ったか・・・もう6~7年前にその頃よくめぎのブログにコメントしてくださっていたくっさん。という方がボルネオ旅行記をお書きになり、興味を持ったのがきっかけだ。それから月日が流れ、1年ちょっと前にmimimomoさんがボルネオにいらして登山をなさった。おお、あのボルネオだわ~と興味深く旅行記を拝読した。それと同じ頃、めぎがよく読んでいる雑誌でボルネオのオランウータンのことがテーマになった。そんな訳で一度行ってみたいなあというのがここ数年いつもめぎの心の中にあった。
それとは全く別に、1年前のクリスマスを過ごした時点でめぎはどうしても次のクリスマスはドイツを脱出したいと思った。暗く色のないところでずっと過ごしていては鬱になるし、うちでゆっくりしていても身の回りに仕事のものがいっぱいあって精神的に全く休めた気がしないのだ。物理的にどこかに行って距離を置かないとリフレッシュできない。ではどこへ行くか。できれば熱帯地方に行って肌を潤したい。できればアジアに行きたい。到着した空港からまたさらに遠くへは移動したくない。海辺のリゾートがいい。あまりメジャーじゃないところがいい。そのような条件でタイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス・・・と検討していたところ、ボルネオにめぎの目が止まった。そうだ、ここがあったじゃない・・・しかも、空港からタクシーで10分でリゾートホテルに到着するって・・・しかも、ホテルから船で10分で珊瑚礁があるって・・・これよこれよ!と飛行機をとったのが9月のこと。ドイツの格安航空券サイトで検索し、その航空会社のサイトでも値段を確認し、その時点で最も安く行ける飛行機がエティハド航空で、デュッセルドルフ発でアブダビ&クアラルンプール乗り換えでコタキナバルまで片道30時間!でもそれも面白そうだわねえ、全ては珊瑚礁のため、と決定したのだった。
それからホテルの予約。航空券を予約する以前にリゾートホテルの値段と空きをネットでチェックした上で決定したのだが、ホテルをキャンセル無料のギリギリまで2~3重予約して最後まで迷った。2週間もあるのでボルネオ周遊だって楽々できてしまうし、しようと思えば登山だって余裕を持ってできるし、ジャングルトレッキングもできる。海辺のリゾートホテルは高いけど、ジャングルの方に行けば宿泊費も考えられないほど安い。ボルネオに行ったからにはジャングルを見るべきだろうし、コタキナバルから日帰りのトレッキングではなく本格的に数日間ジャングルに入るのも魅力的かつ日程的に余裕だ。しかし、うちのドイツ人は頑として海に拘り、かつホテルを引っ越ししたくないと主張した。自分もめぎも疲れているので、現地でひたすらゆっくり一箇所に滞在して大好きな海を見て過ごすのがよろしい、と譲らなかった。その他のホテル選びのポイントとしては、バルコニーつきであること、海側の部屋を予約できること、屋台が近いこと。
その条件で最後まで残ったのがステラ・ハーバー・リゾート&スパのパシフィックホテルとマジェランホテル、そしてシャングリ・ラ・タンジュン・アル・リゾート&スパだった。これら3つはどれも一長一短あってこれと決めがたく、最後の最後まで迷った。日程の半分はステラの片方に半分はシャングリ・ラに泊まるという案にはうちのドイツ人がホテルを移動したくないと大反対し、でもシャングリ・ラは高くて全日程泊まれる予算はなかったので、まずシャングリ・ラが落ちた。同じステラ・ハーバー内なら一度引っ越ししてもいいとうちのドイツ人の許可が出たので、その路線で今度はどちらを先にするか、どの部屋をとるかなどを検討した。なにしろホテル滞在ぐーたら旅行をすることとなった訳だから、つまりホテルへ旅行すると言っても過言ではなく、ホテル選びはそれだけ重要だったのだ。選んだホテルについてはまた後日に。
尤も、2週間のほとんどの時間を過ごしたホテル滞在がとても快適で楽しかったとはいえ、ボルネオで一番印象に残っていることはと問われれば、やっぱり島と海だけど。最後の3日間は毎日午前中に島へ通って珊瑚礁を撮影した。また、オランウータン見学もナイトマーケットも非常に印象深かった。それらについても追い追いに。
尚、今回の旅行では基本的にNikon 1 V1 + 10mm(F2.8)で撮影した。D600と24-70mmレンズも持っていったが、あまりにも暑くて持ち歩く気力が萎えたのだ。V1の写りが期待以上によくて大満足。
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8), オランウータンのみ+ 70-300mm(4.5-5.6), 水中のみS31
泊まったホテルの概要 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
今日は2週間泊まった2つのホテルのお話を。滞在型の休暇だったので、昨日も書いたがボルネオに旅行したというよりはホテルへ旅行したようなもの。だから、ホテル選びを請け負っためぎはあれこれ悩みまくり、着いてからもあれこれ考えた。結果的にはどちらも快適で楽しかったが、どんなことに悩んだかをここでご紹介。
まず前半に1週間泊まったのがこちらパシフィック・ステラ。リゾートホテルらしからぬこの外観。ネットの口コミでも、リゾートに行くなら同じステラ・ハーバー・リゾート&スパのもう1つのマジェランホテルの方がお勧め、と口々に書かれている。そりゃそうだろうな。このパシフィック自体もビジネスの方にも最適などと謳っているし、どうやらリゾートに来た人にもコタキナバルへビジネスに来た人にも対応できるようになっているようだ。よく調べるとこのホテルは全然悪くない。例えば部屋のネット環境はこちらの方がマジェランよりずっといい。宿泊料もこちらの方が安いのに部屋の設備は同じ。コタキナバルへのバスも出ている(マジェランも同様だが、パシフィック出発なので好きな席に座れそう)。建物が高いから部屋から見える景色が良さそうだ。でも、口コミではみんな(と言っても日本人が主だが)マジェランの方がずっといいという感じなのよねえ・・・英語やドイツ語の口コミはパシフィックも悪くないのだけど。そんなわけで、全日程ここにしようか、マジェランの方がいいか、とずいぶん迷った。(D600)
このステラ・ハーバー・リゾート&スパの良さは、目の前にハーバーがあって、島へ遊びに行きやすいこと。船好きのうちのドイツ人もこの景色を日々楽しめるだろうと考えた。それはマジェランの方に泊まっても同じことだけど、パシフィックの方が船乗り場に近い。(V1)
ステラ・ハーバー・リゾート&スパの良さのもう一つは、どちらのホテルにもプールがあって、どちらでも遊べること。2つのホテルの間には連絡バスもある。歩いてもハーバーを横切って5分だ。ネットの口コミでも両方のプールで遊んだ話が数多くあった。水着でプールに行けてすぐに部屋に帰れるのはリゾートホテルならではの楽しみ。実際、パシフィック側のプールは、ビジネスホテルというより十分リゾートホテルと言えるような、マジェランのプールにもひけをとらない広いプールだった。(V1とD600)
パシフィック側の最大の問題は、普通の価格帯の部屋にバルコニーがないことだった。上階の2階だけにバルコニーがあるが、それはクラブルーム。つまり、クラブルームを予約しなければバルコニーがない。バルコニーはめぎ家的には譲れないポイントだった。なにしろ繰り返しになるが、どこかへ観光に出かけるのではなく部屋でゆったりするぐーたら旅行のつもりだったから。それで海側のクラブルームを予約。ちょっと高いけど、これで上階であることが確実だから、海もよく見えて気持ちがいいことだろう、と楽しみにしていた。すると、到着したらなんとスイートルームへアップグレードされた!こんな混んでいる時期になんてラッキーなの・・・めぎたちの部屋はちょうど建物が折れている部分の角部屋。上から2つめ、11階だった。(D600)
そのバルコニーで1週間この景色を楽しんだ。日々、夜明け前に起きて少しずつ明るくなっていく海と空を見るのが楽しかった。(D600)
このパシフィックの裏側はこんな風になっている。7~8年前に東京のお台場近くの友人の家に泊めてもらったのだが、そのマンションの造りとそっくりだ。まあそのお台場近くのマンションはたしか50階建てで、下を見ることもできなかったが・・・11階でも覗き込むのはちょっと怖いわねえ。(D600)
ロビーには大きなクリスマスツリーが飾られていた。シュトレンなども売られているようだった。でも今回はうちのドイツ人がそれほど機嫌を損ねなかった。中国人と韓国人の宿泊客の多いホテルで、東アジア好きなうちのドイツ人はそれで大満足していたのだ。日がな人間ウオッチングして楽しんでいた。彼としてはこんな遠くまで来てヨーロッパ人には会いたくないということなのだろう。そういう意味でもこのホテルを選んで正解だった。反対に日本から来る日本人にとっては、外国に来た気がしない、という感じかも知れない。めぎにとっては、まわりに自分と同じ姿恰好の人たちがたくさんいるというのが久々で、なかなか楽しかった。(D600)
このホテルには小さいけど庭もあった。熱帯植物を写したのはここだ。ホンの小さな庭の中にたくさんの発見があって楽しかった。暑いのでこの大きさでも途中でホテルで涼みながらの撮影。そういう意味でもこの庭の大きさはめぎにはちょうどよかった。(D600)
部屋の中やクラブラウンジや朝食やプールでの思い出などはまた改めて書こうと思う。結論から言ってこのホテルは思いがけず非常によかった。従業員の接客も上から下までどこにいてもよかったし、でもしつこくなく、食事も美味しく、掃除も完璧、新聞やアメニティの補充などのサービスがゆきとどいていて、海側はしっかり海が見え、山側もゴルフ場やキナバル山などが綺麗に見え、しかも宿泊料がそれほど高くない。もう一度ボルネオに行くことがあったら、是非また泊まりたいと思う。
後半1週間は同じステラ・ハーバー・リゾート&スパのもう片方のホテル、マジェランに宿泊。リゾートタイプでずっといいという口コミにどうしても引っかかり、自分でどちらのホテルも試したくてちょっと高いけど決断した。ハーバーの向こう側。ちなみに昨年7月にTPP会議に使われた会場らしい。(D600)
ロビーにはやはりクリスマスツリーが飾られていたが、ボルネオの伝統的な建物の作り方のロビーで、こちらの方がたしかにリゾートっぽい。こちらは日本人の宿泊客が非常に多かった。アラブ系やロシア系も前のホテルより多く見かけた。(D600)
プールは若干こちらの方が大きいかも、という感じで、雰囲気やサービスには特に大きな差がなかった。滝があるという意味ではこちらの方が素敵かな。でもパシフィックにはプールの中にバーがあったしなあ。(V1)
ここに来てみるまで分からなかったこと・・・それは、マジェラン側が工事中ということだった。到着してすぐパシフィックからマジェランまで散歩したのだが、海際の建物は全部改装中で、ちょっとびっくり。(D600)
しかもその向こうにはさらに何かを建築中。がんがんどんどんと煩そう。(D600)
向こう側に別のホテルが建つのかな、と思ったが、帰りの飛行機で上空から見たところでは、どうもステラの拡張工事みたいね。それにしても、一言工事中とホームページに書いてくれたらなあ。(V1)
そんなわけで海際の部屋はないんだろうな、とがっかりしていたが、案の定通された部屋は海どころか空も見えにくい部屋だった。工事の音は聞こえなくてよかったけど。(D600)
実は年末にうちのドイツ人の誕生日があり、マジェランホテルの部屋はめぎからの誕生日プレゼントを兼ねていて、だから最初からスイートを予約していた。マジェランは前半泊まったパシフィックと反対に普通の価格帯の部屋にバルコニーがついていて、クラブルームにはバルコニーがない。でも、前半のホテルでクラブルームに泊まっていたのにプレゼントのホテルで一般価格帯の部屋に泊まるというのはねえ・・・それまでのホテルで1つの部屋で1週間過ごしてそろそろお互い疲れてきたところでリビングのあるスイートに移れば、プレゼントとして格好もつくし、リゾートタイプのホテルで気分が変わってリフレッシュもできるだろう。そう思っていたのが、前半1週間で思わぬアップグレードがあり、その部屋があまりにも素晴らしくて、ここはそれより高い宿泊費なのにこの景色・・・なんだかすっごく損した気分。リゾートという言葉に惑わされず全日程パシフィックにしておけばよかったな・・・と思っても、もう遅い。
めぎ的に全然納得がいかず、2泊した後部屋を替えてくれるように交渉してみた。非常に混雑した大晦日が過ぎた後、元旦に人々が次々とチェックアウトしてプールもクラブラウンジもがらりと空いたのを見て、チャンスがあるかなと思ったのだ。運良く最上階の部屋が空いたということで、替えてもらうことができた。海も辛うじて見えるし、空が大きく広がって、椰子の木などを上から見下ろせるのがとても気持ちよかった。懐かしのパシフィックホテルもいつも見えるし♪ (D600)
替えてくれたフロントの人によれば、バルコニーに拘らなければクラブルームの海際のスイートがあるのだが、とのことだった。でも、やっぱりどうしてもバルコニーは欲しかったのよね・・・うちのドイツ人の喫煙のためもあるが、めぎの写真撮影のためにも、そして風を感じ波の音と鳥の声を聞くためにも。新しい部屋は海からは最も遠い建物にあったが、そのおかげで廊下側からキナバル山も見えて、毎日早起きして日の出とキナバル山を楽しんだ。(D600)
そして、その部屋にはヤモリがバスルームに棲み着いていて、可愛くて楽しくて♪ ヤモリはドイツ語でGekkoというのだが、めぎたちはゲッコーちゃんと呼んでペットのようにかわいがった。と言っても、ただ毎日どこにいるか探して観察するだけだったけど。(S31)
部屋を替わる前も替わった後も競泳用のプールに面していて、気軽に一泳ぎできたのはなかなかよかった。(V1)
マジェランの部屋の中やクラブラウンジの話もまたそのうちに。最終的にはこちらも悪くなかった。部屋は快適だったし、クラブラウンジの外のテラスが非常に気持ちよかった。でも、次にどちらかを選ぶとしたらやっぱりめぎはパシフィックかな・・・是非是非マジェランにと思うほどのことはなかったというのが正直なところ。価格見合いでもパシフィックの方が(アップグレードのためでもあるが)ずっとずっとよかったし。
以上、ホテルのことばかり書いてきたが、それだけ今回の旅ではホテルが重要だったということである。なにしろ2週間もずっと同じ所に滞在し、午後はほぼ部屋で過ごすことが多かったからだ。そういう極めてドイツ人的な旅・・・ドイツ人はこれを旅行(Reise、ライゼ)といわず休暇(Urlaub、ウアラウプ)と呼ぶのだが・・・観光をほとんどしない完全休暇型の旅をしたのは実はめぎは今回初めてだった。2年前にもペナン島に休暇に行ったが、それは1週間で、あとの1週間は香港で精力的に観光したのだ。めぎもドイツ暮らしの中でドイツ化し、とうとうドイツ人並みに休暇を楽しめるようになったということであろうか。若い頃はあちこち移動して色々なものを見歩いていたうちのドイツ人も、年をとって滞在型休暇を好むようになったということでもある。またいつか2週間滞在型休暇を過ごすとしたら、今度は1つのホテルに居続けるようにしよう。(D600)
でも、次に東南アジアへ行くとしたら、今度はこんな贅沢旅行じゃなくて、もっと現地の人とふれあえるような、海の家みたいなところに泊まって安食堂で1食2ユーロくらいで済ますような旅もしてみたいな。問題は旅の前にその体力と気力を蓄えることなのだけど。今回みたいに1年の疲れを山のように背負って慰安旅行のように行くのでは無理だわね。
撮影: D600 + 24-70mm(F2.8), Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8), S31
パシフィック・ステラの部屋 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
前半の1週目に泊まったのは昨日もご紹介した通りパシフィック・ステラ・ホテル。今日はグレードアップされて泊まることのできたスイートルームをご紹介。ホテルに到着したのは12月23日夜10時半頃。まず部屋のドアを開けると、こんな玄関というか、廊下のような空間が。
この廊下の部分だけで東京の小さなワンルームマンションの部屋くらいの広さがあった。
その向こうに見えるのはダイニングテーブル。簡単なキッチンつき。(コンロはなかったが。)手前の右のドアを入るとお手洗い、左のドアを入るとベッドルーム。
右側のお手洗い。これだけでも広~い!
寝室の前にまずはリビングへ。テーブルの左には広いリビング。突き当たりの窓は足下まである大きさだが、ここにはバルコニーは無し。
長いすの前にはテレビ。左に、振り返った形で廊下とお手洗いが見えている。
廊下に戻り、今度はベッドルームへ。ベッドルームに入るとまたすぐにテレビ。右の向こうに見えているのは先程のお手洗いのドア。
ベッドルームも広々。このカーテンの向こうにバルコニーがあった。
ベッドの左にはさらに広々とした空間があって、大きなクローゼットも。1週間滞在するので服や水着やカメラやレンズや本など持ち物全てをスーツケースから出してクローゼットへ。コンピューターとD600と24-70mmレンズと70-300mmレンズとお金とクレジットカードとパスポートと手帳はセーフティボックスへ。そしてデュッセルドルフから着てきたダウンコートと冬の服と靴をスーツケースに入れて仕舞い、そのスーツケースもリビングのテレビの下の棚の中に入れて仕舞った(大きなスーツケースが入るくらいの棚だった)。これでまさに住んでいるかのように寛げる。
ベッドの壁の裏にはとっても広いバスルーム。
シャワールームもバスタブと別にあるし、ここにもう1つトイレがついていた。
アメニティも期待以上の充実ぶり。ここのシャンプーなどの香りがとてもよく、クリームもべとつかずさっぱりとしていて、めぎのみならずうちのドイツ人が喜んで愛用していた。
もう1つうちのドイツ人が喜んだのがこちら。これ、うちにもあるのだが、とっても便利。
ワクワクしながらバルコニーへ。あ、カメラのレンズが曇ったわ・・・部屋の中は冷房で冷え切っていて、外はむっと蒸し暑い。その湿った空気を感じながら、ああ本当にボルネオに来たんだね、でもまだなんだか信じられないね、と話していためぎたち。
それから荷物を片付けて、シャワーを浴びてさっぱりして、夜中の12時過ぎにバーに行って白ワインを飲んで、大きなキングサイズのベッドでぐっすり。ベッドの硬さといい、掛け布団の快適さといい、清潔で気持ちよかった。
次の日の朝は、日の出を見ようと6時起き。ボルネオの日の出は6時半頃。
太陽の昇る位置は部屋からはちょうど見えなかったが、ハーバーに朝日が差し込んでパッと明るくなった瞬間を見たのは感動的だった。島も見えて、いい景色ねえ。
ここからこの景色を堪能した。
滞在中、夕方からスコールが多くてクッションがずぶ濡れになるので、途中で椅子を屋根のある部分に移動させた。ここは角部屋で、このバルコニーはこんな形に広々としている。植物など何も置かれてなくて無機質だわねえ・・・それに、よく見るとずいぶん傷んでもいる。一年中この湿度だし、海際のコンクリートの建物だから、傷みも早いし激しいのだろう。現地の人の話によれば、どこのホテルも5~10年周期で改装しているという。あっちが終わればこっちという感じで、改装していない時期はほとんど無いような印象だとか。なるほど、だからホームページにも何も書かれていないってことかしらね。改装があまりにも当たり前の日常茶飯事で。
バスルームからも外を眺められるようになっている。外からこのバスルームを覗ける人はめぎとうちのドイツ人以外に誰もいないので、ずっとこのシェードを上げっぱなしにして明るさと解放感を味わった。
それにしても、このバスルームだけで下手したらドイツのホテルの部屋くらいの広さがあるわねえ。ボルネオって土地がいっぱいあるのね。
だからスイートとはいえリビングもヨーロッパ水準と比較して本当に広いし・・・
ベッドルームも勿体ないほど広かった。でも、アップグレードとはいえ、払った一泊の値段はパリのル・グランのあの狭い部屋一泊の半分に過ぎない。
おかげで心身共にのびのびできた。有線LANのケーブルがリビング側にあったので、めぎがブログをやっているときにうちのドイツ人が昼寝するのを邪魔せずに済んだし、時差で目が冷めちゃったときにこれまたうちのドイツ人を起こすことなくリビングでNHK国際放送を静かに見るなんてこともできた。
毎朝、朝一番の色を見るのが楽しかった。
このバルコニーのこの方向だけはちょっと残念だったけど、アップグレードだから文句は言えない。
今でもこの景色を瞼に浮かべると、波の音が聞こえてくる。そして朝のワクワク感を懐かしく思い出す。今日は何しようかな、どんな天気になるかな・・・そんなふうに朝起きてワクワクすることって、普段の生活では全く無いものね。
撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)
クラブラウンジの食事 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
繰り返しになるが、前半一週目に泊まったパシフィック・ステラでは、バルコニーに拘ってクラブルームを予約した。するとこのクラブ・ラウンジでチェックイン&アウト。
中は明るくて開放的。
係の人もとっても親切で、一生懸命で、そして笑顔がチャーミング。一人一人に声をかけてしっかりサービスに努めていた。見ていて気持ちがいいほどだった。
クラブルームとスイートの宿泊客は、朝食を普通の朝食レストランとは別にここで食べてもいいし、昼間はコーヒーなどの飲み物が無料、夕方にも無料のカクテルタイムがある。いや、無料ではなくその分割高の宿泊料を払っているということであるので、そのサービスを毎日堪能させてもらった。
到着した日は夜遅かったので、次の日はちょっとゆっくり起きてこのラウンジでゆっくりと朝食をいただいた。バイキングの他に、卵料理をオーダーで作ってくれた。たしかこの日は目玉焼き・・・という言葉を使うとずいぶん急に日常っぽいはねえ・・・フライドエッグを作ってもらったのだが、撮り忘れ。バイキングの品揃えも、鴨や牛肉のスモークなど結構な高級品。パンがとても美味しかった。
こんな景色を見ながらの朝食。テラスがないのが残念だけど。
クラブラウンジの場所は上の2階分。
その後朝食は一階の朝食レストランでとったのだが、10時近くにラウンジにコーヒーを飲みに行って、そこで朝食バイキングの残りをちょっとつまんだこともあった。
朝はいつも晴れていた。
カクテルタイムには毎晩通った。夜の2時間ほどお酒が無料で飲み放題で、ちょっとしたお料理も出されるのだ。南国の気候で喉が渇いたので、冷えた白ワインをいただいた。白ワインは2種類あったが、どちらもオーストラリアのワインで、1つがシャルドネ、もう1つは・・・なんだったっけ・・・忘れちゃった。バイキングで色々なおつまみも。
数日分をダイジェストでどうぞ。
料理は熱々ではないのが残念だが、どれも美味しくて、アジアの味付けで、毎日少しずつ違って、毎晩楽しめた。それに、イスラム圏で熱帯地方でワインを飲み放題というのは非常に有り難いサービス。
ボルネオは11~2月頃が雨期で、それも11~12月の雨量が多いようで、実際めぎたちが滞在した間でも12月中はほぼ毎日午後雨だった。時には2時頃から夜までずっと雨で、それも相当なスコールだった。ときには5時頃から雨が上がってくることもあったが、こんなどんより曇り空だった。スコールの時は向こうの島が見えなくなったりする。これは雨が上がってきた左側から島が見えだしたが、右側の島はまだ雲の中。
ようやく綺麗な夕焼けが見えた日。滞在4日目のことだった。
かなり暗くなるまでガラスに明かりが写り込まないように照明を落としてくれていた。日が暮れるのは6時半頃。上の写真が6時15分頃で、暗くなるのはあっという間。ゆっくりゆっくり時間をかけて沈んでいくドイツとは大違い。
赤ワインをいただいてみた日もあった。これはオーストラリアのワイン。
滞在日数が増えるにつれてラウンジの係の人たちとすっかり顔なじみになり、この日はなぜか温かい料理を載せたお皿を2回も運んできてくれた。バイキングの果物も非常に美味しかった。
ある日、めぎたちが話すドイツ語を聞きつけてびっくりして係の人がドイツ語で話しかけてきた。その人はドイツ人で、大学でマレーシア語を勉強し、ここに就職したのだという。子どもの頃両親とともにボルネオで休暇を過ごし、魅せられたのだとか。たぶんまだ20代か30代前半くらいの若い男性だ。へええ、そんなドイツ人もいるのね・・・係と言ってもまだ若いのにちょっとお偉いさんのようだったけど。話すドイツ語のアクセントから、たぶんデュッセルドルフ周辺の出身だと思う。その所為もあって、急にドイツに帰ったかのような錯覚を、めぎたちも、そしてその係のドイツ人も感じた。
これは12月29日。
一通りいただいた後で・・・
最後に赤ワインを。この日は2年前に亡くなったうちのドイツ人の父親の誕生日で、赤ワイン好きだった父親の在りし日を忍んで。チリワインだなんて、父親は顔をしかめそうだけど。
その29日がこのホテルでの最後の一泊。楽しかったねえ、ここの係の人たちと離れるの残念だねえ、淋しくなっちゃうねえ、ホテル替えるのやめておけばよかったねえ、としんみりしながら赤ワインを飲み干したのだった。
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
朝食 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。今日は1階の朝食レストランのお話を。
昨日ご紹介したクラブラウンジの至れり尽くせりの朝食はとても心地よかったのだが、建物の中で外に出られないという難点があった。朝食時間はまだそれほど暑くなくて、かつ朝はいつもよく晴れていて光いっぱいで、外の清々しくでも湿り気の多い空気を満喫できる貴重な時間帯だった。それで、1階の朝食レストランを利用することにした。そこだとテラスの席で海風を感じながら食べられるのだ。しかも喫煙席まであり、うちのドイツ人が一服することもできるので、ゆっくり朝食をいただける。(タバコを吸う方ならお分かりいただけると思うが、一服できるとできないとではそのテーブルに座っていられる時間に大きな差が出る。めぎはゆっくり朝食をとりたいので、一服したくてイライラされて慌ただしく急かされるのは嫌なのだ。)
うちのドイツ人の朝食の定番は、牛肉で作ったベーコンを焼いたものと豆。ちょこっとだけ現地らしく中華の蒸し物も。
めぎの朝食はの定番はお粥に麺。
時々コーンフレークも。
卵料理はめぎはいつもオムレツ、うちのドイツ人は目玉焼きの両面焼き。
席からはこんな景色が見えた。
ちなみにレストランの禁煙テラス席はこんな風で・・・
レストランの中はこんな風。
クリスマスのお菓子の家が飾られていた。
以上、豪華で至れり尽くせりの朝と夜をいただいて、別世界にいたかのようだ。ここはまさに別世界で、ホテルの山側の窓からは・・・
こんな家々が見えていた。
ラウンジで出会った係のあのドイツ人も、ホテル内の感覚と外の暮らしの感覚は天と地との差がある、と言っていた。働いている従業員の暮らしも、ホテルの雰囲気とは全くかけ離れていると。彼らもこういう家に住んでいるのだろうか。本当はどんな暮らしをしているのだろう。日々このような豪華な食事を提供し、片付け、ワインを注ぎながら、本当はどんなことを思っているのだろう。あのチャーミングな笑顔の裏に、どんな気持ちが隠されていたのだろう。いつか、今度はもっと人々に触れてみたい。どうすれば触れられるのかは、まだ全然分からないけれど。
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
ホテルのビーチとプール [2013-14年年末年始 ボルネオ]
今日からまた数日はボルネオ旅行記の続きをどうぞ。
ここは一週目に泊まったホテルのプライベートビーチ。
ホテルの建っているところは埋め立て地のため、本物のビーチはない。ホンの小さなこの空間だけ。
昼間には子ども連れがここで泳いでいたことも。
その後ろすぐにホテルのプール。
早朝にはこうして掃除していた。
まだ人がいない朝のプールと浜辺の辺りを散歩するのが好きだった。
飛行場から10分のリゾートだから、時折飛行機が上空を通過する。でも本数がそれほど多くなくて、気にならなかった。
めぎたちはホテルのプールには曇っているときに泳ぎに行くことが多かった。日焼けを多少なりとも防ぐため。曇っていても暑いというのはすっごく嬉しい。そんなこと、ドイツでは一年中ないものね。
ここまでの写真はV1で撮ったもの。
プールで泳ぐときにはいつもS31を持っていった。ここからはS31での撮影。
ボルネオに行くことを決めてからずいぶん悩んだ防水カメラ。体験ダイビングすることも考えて15メートルまでOKなどという本格的な防水カメラにも憧れたし、デジイチのハウジングも考えたが、本当にダイビングするか否かは決めてなかったし、シュノーケルで遊ぶ程度なら小さなS31でも十分だと知人がアドバイスしてくれたので、旅行直前12月に81ユーロで購入したのだった。S31はお子様向けカメラで、見かけも小さくておもちゃみたいだし、操作がものすごく簡単だが、それで水中5メートルまで大丈夫なら、まずはそれで水中撮影に慣れようと。
そんなわけでプールの中から撮影。水面で撮るとこんな面白い写真になった。
水中も練習。前を泳ぐうちのドイツ人。
うちのドイツ人が撮っためぎの脚とかもあるが、非公開にいたしましょ♪
時には本格的に雨になったり。S31で撮ると風景はこの程度。デジイチのような素晴らしさはないが、十分でもある。
防水カメラだからもちろん雨も気にせず撮れる。
トイカメラのような感覚で楽しく使った。
そうそう、ときにはあのビーチが遊泳禁止になっていた。それは波が高いこともあったが、海の色がこんなに変わっていたことも。
なにやら海草がいっぱい押し寄せていた。
ほら、上から見ると、色が全然違うでしょ。海って、ほんの半日や一日で全く様相が変わる。雄大で、デリケート。それが魅力なのだけど。(これのみD600での撮影。)
明日からそろそろホテルの外に出る予定。
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)、S31、D600 + 24-70mm(F2.8)
コタキナバル散策 その1 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
12月23日の夜に到着し、24日はホテルでのんびり、せいぜいホテル内の散歩をした程度で後は部屋で昼寝したりちょっとプールで泳いでみたりして旅の疲れをゆっくり癒した。ホテルの外へ出たのは25日になってから。D600と24-70mmレンズをお伴に出発。
エントランスから見えたキナバル山。
扇みたいね。
ホテルからコタキナバルの町まではバスが出ている。一人往復3リンギット(75セント程度、100円くらいかな)。8時台の朝1番のバスに乗った。
センターポイントというショッピングセンターの所で降ろしてもらい、適当に道を歩く。この白い建物は、ここに泊まることも検討したホテル。手頃な宿泊料だしナイトマーケットに近くて便利でいいなあと思ったのだけど、部屋にバルコニーがないし、海沿いだけど海とホテルとの間に道路があって車通りも激しそうなので見送った。
ちょっと路地に入ると、イスラム系の食事処がいっぱいあった。
それから海沿いのマーケットへ。30℃近くの蒸し暑さの中、卵がこんなに高く積み上げられていた。
市場は準備中。
垣間見える商品たち。この隙間無く並べられぶら下げられている感じ、ザ・アジアだわね~
そんなマーケットの前には・・・
店終いした屋台がいっぱい。これが夜になると賑わうのだ。そこに行こう行こうと言いながら、行ったのは最終日の夜だったけど。
海沿いをしばらく行くと、干物屋さん。
すぐそばで魚を干し始めていた。
その向こうに中央市場の建物があった。せっかくだから見ていきましょ。ここはお肉屋さん。
野菜は青々。
あのサヤエンドウのサヤみたいなのは何かしらねえ。
小さめのバナナがたくさん吊り下がっていた。
この小さいバナナがとても美味しかった。コタキナバルで食べたどんな果物よりも、クラブラウンジや朝食レストランで並んでいるどんな珍しい果物よりも、この小さな種類のバナナが美味しかった。バナナの味が凝縮したような、とっても濃い味だった。これがバナナなんだなあ。ドイツで食べているのは、味の無いバナナみたい。青々とした若いうちに穫り入れてドイツまで運ぶから、熟してないんだろうな。
写真には撮らなかったが、中央市場の2階には服なども売られてて、イスラムの女性が頭に巻く綺麗な布がたくさんぶら下がっていた。そして、まだ少女のような若い女性が売り子として座っていた。
そして、こんな大きな空間があって、とっても美味しそうな麺類などが食べられるようだった。
ここで是非食べてみたかったのだけど、この日はおなかいっぱい食べた朝食から間もなく、とても入らなかった。また行ってみたいなあと思いつつも、日中は暑くてここへ行く気にはならなかった。
市場の2階から道路を渡る形で向かいのK.K.プラザというショッピングセンターやアーケード街まで渡り廊下がついていた。右が市場、左がK.K.プラザ。左のずっと向こうに出発地点の白いホテルが見える。距離はたいしたことないが、この暑さではかなりの距離だった。下に見える車から、コタキナバルの人々の生活水準が垣間見えるかな。
そしてこんな渡り廊下を歩いて・・・
こんなアーケードへ下りてみた。
ここ一帯には中華系の店が並んでいた。ここでうちのドイツ人はキッチン用品を物色。
それからK.K.プラザの中へ入って・・・
その中の中国人がやっている美容院で髪を切ってもらった。めぎも切ってもらい、二人で50リンギットぐらいだったと思う(約12.5ユーロ・・・1700円くらい)。
この日はこれで暑さ負けし、11時半頃ホテルに戻ってプールで泳いで涼み、昼寝し、6時頃にクラブラウンジでワインを飲んで軽食で夕飯を済ませ、一日が終わっていった。滞在は1月5日まで。時間はいっぱい。さあこれから何をしようか。明日は何をしようか。何も決めて行かなかったので、日々天気や体調をみながら話し合い。そんな休暇はまだまだ始まったばかり。
撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)
コタキナバル散策 その2 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
コタキナバルの町へは、2週間の滞在中全部で5回訪れた。2回は日中、後の3回は夜の夕食時。昨日の話が1回目で、下の写真は2回目。この日は銀行へお金を下ろしに行き(めぎ家は外国旅行の際、現金でもトラベラーズチェックでもなくいつも使っているドイツの銀行カードを携帯し、現地の銀行のATMで必要に応じて直接下ろしている)、その後この角のお店でお昼を食べた。昨日の散策の出発地点の白いホテルの向かいである。
中はこんな感じの大衆食堂。
↑上の写真の左に見えているのが、先日うちのドイツ人の作ったラザニアに使われていたチリ&ガーリックソース。ここでふと目について購入したのだった。
この日から外に出るときはV1を携帯したのだが、暗いところでISOを上げて撮ると、やっぱり画像が荒いわねえ。
ここでレモンティーと海鮮ヌードルを食べた。
うちのドイツ人はすだちのようなものの飲み物と焼きそばのような麺。
二人で20リンギット弱。つまり、二人で5ユーロ、一人当たり2.5ユーロ。大学食堂のようなお値段だ。あとで現地の人から聞いた話ではコタキナバルの典型的なお昼+飲み物が一人一食10リンギット程度とのことだったので、極めて一般的な食事をしたということである。
このお店にはスイーツも売られていた。甘そうだわねえ・・・
この日は海の方に行かず、そこから内陸の方へ少し歩いてみた。歩いたと言っても、5分程度だけど。途中に真っ昼間からビリヤードをしているところがあった。かなり広くて台がいくつもあり、それが全てゲーム中で、かなり多くの人が取り囲んで見ていた。
↑ここ、夜に来たときにも同じく人がいっぱいだった。一日中ビリヤードをしているのかなあ。
そこから少し行くと、右側にこんな空間が。
中はちょうど始まったか準備中かという感じ。
そう、ここがあの中華系の魚介レストラン。コタキナバルの旅行体験記をネットで調べると誰もが言及している食事処。明るいときに場所を確認して、これは美味しそう、そのうちに夜に食べに来よう、と話したのだが、夕方になると毎日スコールだし、クラブラウンジでおなかいっぱいになってしまって、ここに食べに来たのはようやく12月30日になってからだった。
この日はうちのドイツ人の誕生日。ドイツのビールで乾杯。いや、本当は現地のビールがよかったんだけど、なぜかダメって言われちゃって。
食事は生け簀の中から選ぶ。見て歩くのが楽しい♪
席にはこんな風に食器が置かれていた。
食べたものはこちら。
イカのバーベキュー(カレー味だった)に赤い魚のスチームに野菜炒めに蒸した(?)牡蠣。
ビール2本込みで145リンギットだった。約36ユーロ。一人当たり18ユーロ。高くもないが安くもない。誕生日に大好きな中華を食べて、うちのドイツ人は大満足。
滞在中もう1回、この中華魚介レストランで食べようと夜に外に出た。それは1月2日。食べる前にちょっとセンターポイントをぶらぶらしてその前に食べたラウンジでの軽食の腹ごなしをし・・・
こんな夜道を5分ほど歩き・・・
ここへ。
またもやドイツのビール。この日は最初から2本じゃなくてまずは1本。そうすれば冷たいのをもう1回飲めるものね。
よく見ると、生け簀ばかりではなかった。今回はここから貝類を選び、魚だけ生け簀から選んでみた。
ハマグリのグリル(オイスターソース炒めという感じだった)と、水玉模様の巻き貝のスチーム(これが絶品)と、グレイの魚のスチーム(これは前回の赤い魚と比べるとイマイチだった)と、前回と同じ野菜炒め。
なぜか今回は178リンギット(約44ユーロ)とお高め。ハマグリが高かったんだろうか・・・でも、前回だって牡蠣を頼んでいるのになあ。
お客の大半は観光客、それも中国人と日本人という感じだったが、とても活気のある店だった。
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
コタキナバル散策 その3 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
2日前の記事でご紹介した海沿いのこの場所に・・・
1月4日の夜、滞在最後の夜にようやく行くことができた。海に向かって左側から入っていくと、まず魚屋さんのスタンドが並ぶ。
豪快ねえ。
なかなか美味しそうでもあるけれど、ここは南国、夜でも25℃くらいあるのに、氷など冷やすものが何もない。鮮度は大丈夫なのかしらね・・・
売っている単位がかなり多い。家族が多いってことかしら。
こんな少年みたいな若者も働いている。
V1は軽くてそこそこの写りで満足なんだけど、やっぱりこういう暗いところでシャカシャカ撮り歩くにはD600と24-70mmレンズの方が圧倒的にいいわねえ。半年前のマドリードの夜道では適当に撮ったのがどれも綺麗に写っていたけど、今回はボケボケなのが多かった。暗いところで画質を落とさずシャッタースピードを稼げるのは、やはりフルサイズと大口径レンズの強み。V1に10mm単焦点のF2.8だけど、夜の歩きながらの撮影で、そんなにじっと立ってはいられないこういう市場の場合、ちょっと無理があったなあ。その反面、仰々しくなくてレンズを向けても構えられずにすんだり、消音できるので邪魔せずにすんだり、利点もいっぱいあった。
魚屋さんのエリアを過ぎると、八百屋コーナーに。
肉もあるようだったが、肉に関しては塊での売り方にドイツで十分見慣れているので、あまり近寄らなかった。
このマーケット、かなり広い。
あ、あの卵の高く積まれているところ・・・まだこんなにいっぱいあるけど、鮮度は大丈夫なのかなあ。10って書いてあるけど、10リンギットっていうことなのかなあ。だとしたら、どの量で10リンギットなのかなあ。
さらに進むと、食堂エリアになった。
煙があっちからもこっちからももくもく!
この鶏肉のグリルのお店で、砂肝のようなものの串焼きを2本買ってみた。まだ少女のような売り子さん。うちのドイツ人が話しかけるととってもうれしそうに笑って売ってくれた。
1本1リンギットもしなかったと思う・・・つまり、25セント(30円)もしなかった。これが、めぎにとってこのボルネオ旅行で最も美味しかったものである。ここで他のものも食べてみればよかったなあ。でもおなかが結構満たされてて、そんなに色々試せなかったのだ。事前にラウンジで軽食とるんじゃなかったなあ。でも、ラウンジではラウンジで、そこのウエイターさんたちと仲良くなって毎日行きたくなるし、行くとどうしてもたくさん食べて飲んでしまうのだった。でもでも、この串焼き1本に優るものはなかったなあ。
さらに進むと、魚介のグリルエリアになった。
少女どころか、こんな小さな子どもまでお手伝いしていた。
こんな風に食堂のような座るところもあって・・・
ここでエビの串焼きとイカ焼きを食べてみた。値段は19リンギットくらいだった(5ユーロ弱、570円くらい)。たしかエビ1本が8リンギット、イカが10リンギット、水が1リンギット・・・魚介は結構高いのね。
↑ここ、面白いことに、プラスチックの食器にビニール袋がかけてある。そのビニール袋の上に取り分けて食べる。これは、食べ終わった後の片付けが簡単だから。残飯をビニール袋ごと大きなバケツに捨て、皿にまた新しくビニール袋をかけてセッティングしていく。つまり皿を洗う必要が無く、衛生的かつ効率的だが・・・毎晩毎晩大量のビニール袋消費量だわねえ。
ちなみにここではイスラム系の人が多く食事していて、手で食べていた。それ以外の人たちのために箸も置かれていた。
そして、こんなお茶ポットのようなものが置かれていたが、これは飲み物ではなく手を洗うためのものだった。ジュース類はあるようだったがアルコールは無し。ぬるいペットボトルの水が置かれていて、それを1本いただいた。
ここで働いている女性たち。みんなムスリム。
それまでも気づいていたが、ボルネオは中華系とマレー系の人たちが完全に別れているように見える。このナイトマーケットはめぎの見たところ完全にマレー系であった。中華系の人は食べにはたくさん来ているけれど、ここで働いている人は見かけなかった。昨日の記事の中華レストランでは、料理を運んできたり片付けたりする人はマレー系(黄色い服)で、生け簀を案内して注文をとる人は中華系(青い服)だった。食べている人にマレー系はいなかった。イスラム食じゃないからだろうけれど。
以上、コタキナバル散策の話はこれでお仕舞い。ボルネオの話は遡ってまだまだ続くが、その前にデュッセルドルフの話を挟む予定。
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
サピ島へ [2013-14年年末年始 ボルネオ]
今日からまた数日間、年末年始のボルネオ旅行記をどうぞ。まだ全部で2週間分の記事になりそうなくらいはあるのだが、近況を挟みつつ2月中に終えたいな。
滞在3日目の夕方、ようやく現地の時間や気候に馴染んできた頃、うちのドイツ人が島へのツアーについてクラブラウンジの係の人に聞いてみよう、と言いだした。ホテルのクラブルームに泊まっている人だけが使えるクラブラウンジがなかなか好印象だったので、そこで情報を得ようと考えたのである。今回のボルネオ旅行に当たって現地での過ごし方については事前に全く決めてこなかったのだが、めぎは事前に日本語のブログや体験記などを検索し、宿泊しているホテルの目の前のハーバーから島への船が出ていることや、ツアーじゃなくても島へ渡って遊べることを知っていた。しかし、いくつかある島の中のどこに行けばたくさん珊瑚礁が見られるのかについては分かっていなかった。ホテルの人に聞けば当然このホテルのハーバーから行く方法を勧めると思っていたし、クラブラウンジなら穴場やいいガイドを紹介してくれるかな、と想像していた。
係の人は、島ですか、それじゃこのツアーはどうですか、と即座にツアーを勧めた。ツアーかあ・・・割高なんじゃないのかな、とめぎはちょっと思ったけど、なにしろクラブラウンジの勧めるツアーなら割高なりのいいものなんじゃないかとも思ったし、島2つに行けると言うし、お昼にBBQがついているというし、入島料やらシュノーケルなどのレンタルも込みで一人170リンギット(40ユーロ程度)だと言うので、それで往復してガイドもついていい場所に連れて行ってもらえるなら、と思ってそれに申し込むことにした。明日の朝8時15分に集合です、と言われ、ハーバーでですか?と聞くと、いいえ、下のロビーです、と言われた・・・へえええ、ロビーからぞろぞろ歩いてハーバーまで連れて行ってくれるのかな、すぐそこなのになあ・・・と思ったが、まあ、そこで確認しなかっためぎが悪かったのかも知れない。
当日、8時15分にロビーで待っていても誰も来ない。ロビーで名前を呼ばれるから、と聞いていたのだが、それらしい人は誰もいない・・・次々といろんなツアーの迎えの人が来て名前を呼ばれてロビーで待っていた人たちがいなくなっていくのに、なぜかめぎたちだけが残ってしまったのが8時20分過ぎ。15分待って、うちのドイツ人が上のクラブラウンジまで聞きに言ったが、既にロビーに来ているという・・・でも、全然それらしい人がいない・・・というすったもんだの末にようやく迎えの人に巡り会ったのは8時40分頃だった。これはその間にエントランスから写したキナバル山。
名前を確認して本当に迎えの人だと分かったが、もちろんすみませんの一言はない。どうして遅れたのかもよく分からない。彼がいつ来たのかも分からない。なにしろ人がほとんどいなくなったロビーにめぎとうちのドイツ人だけが座って待っていたのだから、彼が見つけられなかったなんて考えられない。まあでもここは日本じゃないし、ドイツでもこういうときは謝ったりしないのが普通だから(でも理由ぐらいは普通言ってくれるけど)もうめぎは慣れっこだし、その迎えの若者は見かけとっても人が良さそうで、まあいっか~とそのままツアーに参加することにしためぎたち。なにしろめぎたちもそんなに急いでいないのだ・・・滞在はまだ10日間もあるし、のんびりまったりしているだけなのだから。でも、今度はマイクロバスに乗れと言う。ええ?バス?どうして??外側からハーバーに連れて行くのかなあ・・・などと思いつつ乗り込むと、なんとそのバスはコタキナバル市街を突っ切って、別のホテルへそのツアーに申し込んだ人たちを迎えに行った。その迎えの若者は非常に無口で、こちらから聞かないとその日のスケジュールも、参加人数も、どのようにどこへ行くのかも、何も分からないのであった。突然コタキナバルの路地に入り、あるホテルの前で止まって何も言わず降りていき、そのあとまたどこかで止まってそのピックアップした人の一人だけが降りていって、なんの説明もなく待たされる・・・待っている間にこちらから理由を尋ねると、その中国人の参加者はお金を下ろしにいったのだとか。一言そうやって言えばいいのに、迎えの彼はコミュニケーション能力に欠けるというか、聞かれたことにしか答えないのであった。ありゃりゃ、どうやらめぎたち、馬鹿なことをしたんじゃないかな、と思いながら撮った町中のタクシー。
そして、町の南側にあるハーバーに面したホテルから、町の北側にある別のハーバーまで運ばれていったのであった。この頃には、まあこんなことでもなければこのハーバーを見ることもなかっただろうから、とそれなりに納得して参加することにした。
あ、詐欺、いや、鷺だわね♪
やがて船に乗り込み、出発。ホテルの部屋から遠くに見えた水上の家がよく見えた。ただ、猛スピードで揺れまくる船からV1にFT1で18-70mmレンズをつけての撮影では、特にズームをするとピントを合わせるのが難しかった。結局こんな遠いのしか使い物にならない。これじゃホテルの部屋からV1に70-300mmレンズをつけて撮ったのと大差ないわ。
ずっと向こうに泊まっているホテルも見えた。あそこからすぐに出発できていたら、もう今頃はシュノーケルしていたはずなんだけどなあ・・・ホテルのハーバーからは10分で島に着くのだから。
1つめの島に到着したのは9時半頃。ここはサピ島。
既に人がいっぱいいた。
それからテーブルに案内されて、そこに登場した島の人から遊泳禁止の区域などあれこれ注意事項やらバナナボートの宣伝やら聞かされて、ようやく自由行動になったのが9時50分頃。迎えの若者はテーブルに座ってスマホをいじり始めた。荷物はどこに預ければいいの?と聞くと、そこに置いておけばいいと言う。誰か見ていてくれるの?と聞くと、ぼくがここにずっといます、と言う。そう、こういうことも、聞かないと教えてくれないのね・・・うちのドイツ人がちょっとおどけて本当にsafeなのか?と聞くと、ちょっと首をかしげて笑った。いや、なんというか、可愛くて憎めない雰囲気なんだけどね・・・この子、よくこれでこの仕事で生きていっているわねえ。
ますますどんどん人が多くなってきた。
こっちの方は多少空いているわね~とここでめぎたちはシュノーケルをした。貴重品は何も持ってこなかったので荷物を置いて海へ。めぎはお金を一銭も持ってきておらず、うちのドイツ人もせいぜい100リンギット(25ユーロ程度)しか持ってきておらず、パスポートもホテルに置いてきたし、V1にFT1と18-70mmレンズはあったけど、まあ最悪は仕方がないと予め覚悟を決めて持ってきているので、それは鞄に入れてそこに置きっぱなしにした。例によって迎えの若者はどこに何があるとか、どこで珊瑚礁が見えるとか、何も教えてくれなくてスマホに没頭中。ガイド的にはもう何も期待してないけど、ホントに荷物の番をしていてくれるのかしらね。
めぎはシュノーケル初めてだったので、まずは慣れようと水中カメラを荷物とともにテーブルの所に置いたまま海へ入り、そのまま忘れてしまったのでこの日は海の中の写真は無し。海はそんなに透き通ってもなく、ここには珊瑚はなかったが(遊泳禁止といわれた辺りにあるんじゃないかな・・・ツアーごとに案内する領域が異なっているようにも見えた)、魚は結構いて楽しかった。1時間ちょっと遊んで、疲れためぎは陸に上がった。あの若者は相変わらずスマホに没頭しており、荷物は元通りにそこにあった。11時半にお昼だと聞いていたが、それまで30分以上あり、V1を持ってちょっと島を散歩。あら、クラゲもいるみたいね。
めぎたちのホテル・・・まっすぐあそこから来たらあんなに近いのになあ。あら、だんだん雲行きが怪しくなってきたわね。
11時過ぎには島は人だらけ。
そして、あちこちからいい匂いがし始めていた・・・あ、BBQの準備をしているのね~とちょっと心が躍った。
ところが・・・11時半になると、予め焼いたものを並べたところに並んで取りに行き、順番に少しずつ現地の人がお皿に載せてくれるというシステムだった・・・島でのBBQって、これ?火を囲んで煙にむせながら焼きたてを食べる図を想像していためぎはがっかり。ホント、鷺だわ~あ、いえ、詐欺だわ~~~~!!
食事はそこそこ美味しかったけど。
つづく。
撮影: Nikon 1 V1 + FT1 + 18-70mm(F3.5-4.5)
オオトカゲとマヌカン島とツアーの最後と総括 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。今日の話は昨日の続き、サピ島の昼食後のところから。
がっかりなBBQの昼食後、まだ時間があったのでちょっと散歩していたら、まだ準備中のBBQの向こうに・・・
オオトカゲさんたちが現れた。
V1にFT1 + 18-70mmレンズでズームして写したが、被写体の動きが速くてなかなかうまくいかなかった。
このオオトカゲさんたち、食事に現れたのかと思いきやそうでもなくて、片方がめちゃめちゃやる気いっぱいで・・・
もう片方がちょっと逃げても・・・
すぐにまた♪
その向こうに柵があって、こんな立て札があって・・・
柵の向こうにもトカゲさん。あの2匹はこの柵をどこからか越えて出てきたのかな。彼らは野生のようだが、サピ島では昼食時に出てくるということが有名らしい。
別の場所にもちょっと小さめのが出現。
小さくても、なかなかの迫力。
その後、小雨がぱらついてきたのでV1は鞄に仕舞い、これまで使わなかったS31で撮影。オオトカゲって、木に登れるのね!
海はすっかりどんより。
天気が悪くなったのでもう一つの島に寄らずに帰ります、とあの若者が珍しく予定を伝えてきた。うんうん、それがいいわ、もう一つの島にこんなツアーで行ったって期待できないし、さっさと帰りましょ、と半ばウキウキさえしていたのだが、いざ船に乗り込むとその船はもう一つの島へ。え?ここで降りるの?どうして?雨がとりあえず上がったからかしら?例によって説明もなく(彼は英語があまりうまくなかったし)、はい、降りてくださいとのことで、結局もう一つのマヌカン島へ上陸。そこには戦争のモニュメントがあった。
この島には1時間の予定だという(それだけは伝えてくれた)。もう一度シュノーケルという気分でもなく、ちょっと散歩して、海辺の珊瑚を拾ったりした。
ここで、同じツアーに参加していた人たちともちょっとおしゃべりした・・・参加していたのはめぎたちの他に若いカップル2組。1組は日本人で、もう1組は香港からの中国人。日本人カップルはおとなしくて、文句も言わず二人であとからついてくるという感じで、このツアーについてどう思っているか全く分からない。香港カップルはとてもアクティブで、こんなツアーでもとても楽しそう。二人でキャッキャッと写真撮ったり海辺を走ったり。その香港カップルがめぎたちにいつまでボルネオにいるのかと聞いたので、あと10日間、とうちのドイツ人が答えると、男性の方が10日間!?とびっくりして声を上げた。そうよねえ、10日間なんて、なかなか休めないわよねえ。うちのドイツ人は、なにしろ30時間もかけてここまで来たのだから2週間くらい滞在しないと意味がない、などとそこで説明していたけど、彼はもう上の空で10日間、10日間、と繰り返していた。10日間も2週間も休暇が取れるなんて、日本だけじゃなくて香港でもやっぱりあり得ないのねえ・・・
ここで拾った珊瑚が今めぎ家のテーブルにあって、それを見ると、あのとき目を見開いてびっくりしたあの若い香港の男の子を思い出す。香港からボルネオは近いから3~4日の旅を楽しんでさくっと帰れるけどドイツは遠いから、なんていうことがあのとき問題になっていたんじゃないのよね。彼には、世界には2週間も休暇を取れる国がある、そういう旅をする人がいる、という事実が初めて生きた現実として目の前に突きつけられたのよね。世界観を変えるというか、香港での自分のキャリアと常識では全く計れない生き方があると知ったかのようなあの目の見開き方。初々しかったなあ。彼には今後どんな人生が広がるのかしら。
そうこうしているうちに1時間はあっという間に過ぎていった。うちのドイツ人が、あそこに見えているめぎたちの泊まっているホテルに直接帰れる術はないかとツアーのガイドならぬ付き添いというかただ連れて歩いているだけの無口なあの若者に尋ねたが、もちろん答えはNO。船の業者が違うので無理とのことだった。
そしてまた船に乗ってまたあの町の北にあるハーバーへ戻った・・・のだが、その帰りの船で大雨に遭い、屋根はあるが横は吹きさらしの船で、それが猛スピードでかっ飛ばしていくのでもちろんずぶ濡れになった。小雨が降り始めた時点でV1を仕舞い込んでおいてよかったものの、あのものすごい大雨、ぜひS31で撮りたかったところである・・・これまた仕舞い込んであって、とても鞄を開けて取り出そうなんてことができるような状況ではなかった。しかし、あの大雨の船はこのツアーの中で最もスリリングで最も面白く最も印象に残った時間であった。ああこの雨がボルネオなんだわ、ああこれが熱帯地方のスコールなんだわ・・・船じゃなくとも目も開けていられないほどのスコールだった。それまであまり目立たなかったもう1組の日本人カップルの男性がシュノーケルをつけて乗ったくらいなのだ。それも写したかったなあ。
そしてあの鷺のいた波止場に戻り、迎えのマイクロバスに乗り、ずぶ濡れなので冷房を切ってもらい、ホテルに向かった。車内で、最後にあの無口のガイドならぬ付き添い若者にいったいいくらのチップを渡そうか、とうちのドイツ人がめぎに相談し始めた。あげなくてもいいんじゃないの?いや、でも、事故もなかったし、一応引率という仕事は全うしたのだから、10リンギット?5リンギット?(換算2.5ユーロか1.25ユーロか)と首をひねっていた矢先、他の参加者たちのホテルに到着。するとガイドの若者も降りていき、そのままバスが発車!
つまりそのガイドの若者はめぎたちになんの説明も別れの挨拶もなく、そこで業務終了となったのである。いやあ、チップを渡す必要が無くて良かったね~~と爆笑しているうちにホテルに3時半頃帰り着き、このどうしようもないツアーがめでたく終了。
今こうして思い返してみても、なんだか滑稽で可笑しくて笑えるけど、本当にどうしようもないツアーであった。珊瑚も見られなければ単なるバイキングのようなランチ、ガイドとは名ばかりのコミュニケーション能力0の若者。あの若者はたまたまマレー語の他に中国語と英語ができるからガイドをしているのだろうが、仕事への誇りとか、楽しませようという熱意とか、ボルネオを知って欲しいというような愛情とか、何も感じられなかったな。どんなガイドに当たるかは運かも知れないが、これに一人170リンギット(約40ユーロ)は高過ぎたなあ・・・そもそも、ホテルの従業員がホテルのハーバーから行かないツアーを斡旋するなんて、思いもしなかったなあ。ロビーにたくさん並んでいるツアー専門の別会社のカウンターじゃなくて、ホテルのクラブラウンジなんだから。
まあ、めぎたちが事前にたいして下調べもせずに、クラブラウンジを信用してたいして質問もせずに申し込んだからなんだけど。40ユーロを払って勉強させていただきました、ということかな。今まで海外旅行で現地ツアーに参加したのは、めぎもうちのドイツ人もハワイのビックアイランドでマウナ・ケアに星を見に行くツアーと、オアフ島からカウアイ島に行く日帰りツアーだけで、それはなかなか楽しい思い出が残っていたし、いつもは二人だけで冒険するめぎ家だが今回の旅では一年の疲れを背負っててかなり怠惰で、ガイドに任せてまずは経験しようと思った所為でもある。この日の夜、こうしていつも通りクラブラウンジで白ワインを頂きながら、次回はハーバーから直接二人だけで別の島に行こう、と話し合ったのであった。その成果による島通いと珊瑚の撮影に関してはまたそのうちに。
↑それにしても、揺れる船と同様、暗いところではV1にFT1 + 18-70mmレンズは難しいわね。
撮影: Nikon 1 V1 + FT1 + 18-70mm(F3.5-4.5)、S31、帰宅後の珊瑚を並べたテーブルのみD600 + 24-70mm(F2.8)
シャングリラ・ラサ・リアまでの道のり [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
ボルネオに行くに当たって、特にスケジュールも決めずにただ飛行機とホテルだけ取ってやってきたのだが、やりたいことは決まっていた・・・海でシュノーケルをして珊瑚礁を見ることと、オランウータンを見ること。海の珊瑚礁は一昨日と昨日書いたように1回目のチャレンジで失敗に終わり、旅の後半に持ち越し。あの島へのツアーの夜、オランウータンの方は勉強料を払わずに一発実現させたいと思ってホテルの部屋で色々ネット検索した。
コタキナバルから日帰りでオランウータンを見たい場合、3つの方法がある。1つめは、ワイルドライフ・パークという動物園に行くこと。2つめは、コタキナバルから車で45分程度のところにあるシャングリラ・ラサ・リアというリゾートホテルのオランウータン保護センターへ行くこと。3つめは、飛行機で45分くらい飛んでそこから車で40分くらいのオランウータン保護区へ行くこと。自分でボルネオの熱帯雨林に分け入って自然の中のオランウータンに遭遇するのを待つという手もあるが、とても日帰りはできないし、観光客であるめぎたちには全く無理な話なのでもちろん考えなかった。
動物園よりできれば野生に近い姿を見たいよね、ということで、2つめか3つめの方法の保護区へ行こうと決めた。飛行機で行く保護区に憧れたけど、普段は片道15ユーロ程度で飛んでいるらしいエア・アジアが年末年始は片道100ユーロ前後に値上がりしていて(リンギットではなく本当にユーロ)、コスト的に諦めた。それでリゾートホテルの敷地内にある保護センターへ行く道を当たってみることにした。
しかし、そのリゾートホテルの保護センターでの見学は一日2回しかやってないし、定員制のところ相当な人気でなかなか予約が取れないらしい。そのホテルに泊まっている人が優先と書かれているし、予約は3日前からメールか電話で、とのこと。年末年始だから混んでいて無理かなあ、と思いつつ、とりあえず直接予約お願いメールを送ってみたのが12月26日の夜だった。28~30日のいつでもいいです、と書いてみた。
それと同時に、宿泊ホテルのコンシェルジュに相談してみることにした。クラブラウンジではなく下のロビーのコンシェルジュにである。27日の朝、ラサ・リアのオランウータンが見たいんだけど、とこれまた失礼ながらオランウータンそっくりな顔をしたコンシェルジュに具体的に相談すると、彼は土曜日(28日)ですか、土曜日はもう・・・と困った顔をした。いえいえ、もっと後でもいいんです、我々、まだしばらく滞在しますから、とうちのドイツ人が言うと、そのコンシェルジュは、あなたは救いの神です!と言わんがばかりの嬉しそうな親しみをこめた表情をして手を差し出し、ありがとうございます!みんな土曜日の予約を願い出るものだから本当に大変だったんです。もうすぐラサ・リアの人が来ますから、必ず日曜日の予約を取りますよ!!と約束してくれた。
そしてそのコンシェルジュはこんな案内を書いてくれた。ラサ・リア(ラサラサ)で、そこでベイビーのオランウータンを見ることができて、ここから45分かかると書いてある。午前中に見たいとお願いしたので、10時から始まるのに申し込むとホテルを8時半に出て12時半頃戻ってくる予定になるという。送迎タクシーが往復(ぐるりと回った矢印)で160リンギット。午後だと2時から。見学は一人当たり65リンギット。したがって全部で二人で290リンギット(70ユーロ=1万円程度)。あの島へのツアーよりトータルコストは50リンギットも安い。ところでこれ、コンシェルジュが180度反対向きでめぎたちに向けて書いてくれたもの。きっともう何千回も同じことをして慣れているのだろうが、うちのドイツ人が、あなたは後ろ向きに書くのがとても上手ですね、と言うと、もうすっかりこのコンシェルジュはうちのドイツ人の大ファンになって、あなたのためならなんでもします、という感じ。彼にはここで10リンギット(2.5ユーロ=300円程度)のチップを渡した。さて、吉と出るか凶と出るか。
その後コンシェルジュの奮闘で、午前の見学は無理だったが29日(日)の午後2時からの見学の予約が成立した。午後は雨が降ることが多かったので、できれば午前中にしたかったのだが、まあ仕方がない。これは予約証明書。黒のボールペンで書かれているのがコンシェルジュの字。なるほど、12時半に出発ね。あとから部屋に電話が来て、タクシーが替わったとのことで、車のナンバーとドライバーの名前を聞き、青字でうちのドイツ人が書き加えた。なんでも名前はブラック・ジャックの綴りのジャックさんだという。そう言われたのでそう書いているのだ。
その後、28日昼頃だったか、音沙汰無く期待もしていなかったシャングリラ・ラサ・リアの担当者からもメールを頂き、29日の午後と30日の午前および午後に空きがある、と書かれてあった。へええ、予約が取りにくいとブログや体験記にはみんな書いているけど、意外にも空いているようね。30日だったら午前に行けたのね・・・でもまあ既にコンシェルジュを通して予約成立した後だったので、その旨を書いてお断りした。それにも「予約が取れて良かったですね。ではお待ちしています」というメールを頂き、非常に好印象であった。
さて、当日、12時半に約束通りブラック・ジャックさんが現れた。名前はチン・ジャッキーさんだったけど。トヨタのワゴンだったか、かなり新しい車でお出迎え。残念ながらジャッキーさんも車も写していないのだが、流暢な英語を話し、サービス精神旺盛で、コミュニケーション能力は100点満点。彼は運転しながら休み無くあれこれとボルネオについて、窓から見える建物について、人々の暮らしについて等々話しまくり、様々な質問にも的確にデータを交えて受け答え、さすがだった。もらった名刺によると、ただのタクシードライバーではなく、観光ガイドライセンスも持っているようだ。ライセンスナンバーと、どこをガイドできるというのが詳しく書かれてあった。手配してくれたコンシェルジュさん様々である。
この日はオランウータンのためにカメラは重装備。ジャングルで暑かろうと雨が降ろうと頑張って使おうと、D600と24-70mmレンズを持ち出し、ビニールの雨よけカバーも携帯。さらにV1にFT1と70-300mmレンズをつけて持参。土砂降りに備えてS31も携帯。タクシーの中からは全てD600で撮影した。今日の写真は行きと帰りに写したものを取り混ぜて、往路で見えた順番にしてご紹介する。これは、コタキナバルの町のほぼ真ん中に立つマンションとコンドミニアム。
海沿いでは新たなショッピングセンターやリゾートなどが建設中。
イスラムの国らしく立派なモスクやイスラム系の学校など。
その他、中華系の学校やら、ボルネオに結構いるというキリスト教系の建物やら。ジャッキーさんによると、コタキナバルに関してはムスリムよりもキリスト教徒がずっと多いとか。キリスト教40%、ムスリム30%、仏教10%、その他(ヒンズーやアニミズムなど)20%だったかな。本当かどうかは分からないが、Wikipediaで見てもまあまあ妥当な数字のようだ。サバ州全体で言えばムスリムが65%、キリスト教27%、仏教6%。キリスト教がこんなに多いとは、意外だった。下の写真がなんだったかもう思い出せないが、建物を見る限り、それぞれのバックグラウンドが相当な設備投資合戦をして宗教と教育を担い、棲み分けているようだった。
こちらは大学。キャンパスの建物はその後ろに広がり、相当立派な大学だった。
車は少しずつ郊外へ。
すると、建物の雰囲気が少しずつ変わってきた。
土地がいっぱいあるんだなあ、でも、そこが少しずつ少しずつ開発されていっているみたいだなあ。10年後には全く違う風景になっていそうだなあ。
↑上の写真の右側にはこんな家も。これはトリミング。
平屋でもこんな新しい家もある。
青いのは水のタンクだとか。
コタキナバルの町中はホテルやツアーのバスをよく見かけるのだが、それ以外の公共のバスはほとんど見かけない。郊外になるとさらに見かけない。ジャッキーさんによると、バスはあることにはあるのだが、時間通りには走らないのだとか。ボルネオの公務員(バスの運転手含む)最低賃金は月800リンギット(200ユーロ=28000円程度)で、それだけでは今の物価では食べていけない。バスは乗車率が上がるとその分賃金に加算されるので、バスの運転手は満席になるまで発車しないのだとか。へえええそうなのか。
だんだんと平屋の家が多くなった。
バナナの木が多いですね、と言うと、ボルネオでは男の子が生まれるとバナナを植え、女の子が生まれるとココナツの木を植えるのだと教えてくれた。ココナツの木は食べられるし飲めるし家具にもなるしロープやマットも作れる、と説明してくれたのだが、バナナは?と聞くと、バナナはboyと似ているから、ですって♪
しばらく行くとマーケットのような食堂街のようなところを通った。
そして大きな川も越えた。写せなかったけど、ここには水上の家がたくさんあった。また、野生の動物たちも見えた。サイのようなのとか、鷺とか。
野生の動物についての話になったとき、ジャッキーさんは、めぎたちが行かないことにした動物園をずいぶん勧めた。それは単なる動物園ではなく、怪我などで保護して野性に返そうとトレーニングしたけど元には戻れなかった動物たちを保護しているところなのだとか。そして、その餌代や施設管理費などは、入園料で賄われているのだとか。だから、保護された動物たちを救うという意味で、是非その動物園を勧める、と。ふーん、そうだったのか・・・動物園なんて観光客に見せるために捕まえて閉じこめているようなところへは行きたくない、と勝手に考えていたが、実態は全然違ったのね。それじゃ滞在中そのうちに行ってみようかと話していたが、その後連日島通いになり、結局そこへは行かずに終わってしまった。
ジャッキーさんはなんでも教えてくれるので、島の珊瑚礁のことについても尋ねてみた。すると、彼は、どの島に何時頃行って船を降りたらどの方向へ行ってどこでシュノーケルをすれば珊瑚礁を見られるか、ハッキリと教えてくれたのであった。本当に有益な情報であった。タクシーのチャーターなんてずいぶん贅沢をしちゃったなあと感じていたが、本当に往復160リンギットでいいのかな、と思うほどであった。なにしろユーロ換算すると40ユーロなのだ(5600円くらい)。往復90分走り、全部で4時間くらいは拘束してるのに・・・この人とだったら、あの町の北側のハーバーに連れて行かれて遠回りして島に渡ってもいいと思うほどであった。
45分間×往復の旅の間ぶっ通しでジャッキーさんは以上のように様々に観光案内をしてくれたのだが(うまくいけばまたご指名で別の場所へ送迎する仕事が舞い込んでくるという算段もあっただろうが)、その間にめぎが確信したこと・・・それまでも既にコンシェルジュさんと話したりラウンジの担当者たちと話したりしながら気づいてきていたのだが、ジャッキーさんで絶対そうだと確信したこと・・・それは、この国の人、特に男性たちは、カップルの男性にしか話しかけないということ。どの人もめぎをほとんど見ないし、めぎには最初と最後に挨拶するだけであとは全部うちのドイツ人と話をつける。めぎがサインしようと、めぎの名前で予約してあろうと、めぎが支払おうと、関係ない。めぎが話すことも聞いているが、めぎには直接返事せず、そのめぎの発言を受けてうちのドイツ人が何か言ってから初めて返答するのだ。
その理由はなんだろう・・・ムスリムの国だから男性を相手にする習慣なのかしら(でもジャッキーさんは中華系でムスリムではなかったけど)。もしかしたら日本人があまり好きじゃないのかしら(日本はかつてボルネオを占領したしね)。もしかしたら、めぎがアジア人でオバサンだから、男性たちの興味を惹き付けられなかったのかしら(ボルネオの特にマレー系の男性たちはかなり繊細で女性的だったし)。もしかしたら、ボルネオの男性たちはうちのドイツ人のような白人男性が大好きなのかしら・・・この、最後の予想が最も当たっているように感じる・・・ボルネオの男性たちはアイドルを見るが如くうちのドイツ人を見て幸せそうな顔をするのだ。彼と話ができるのが嬉しくて仕方がないと言うが如く。
さてさて・・・そうこうしているうちにあっという間に45分が過ぎ、シャングリラ・ラサ・リアに到着。立派なクリスマスツリーがボルネオらしいエントランスに飾ってあった。
このホテルは非常に高い。同じクラスの部屋の場合、ここに3泊すると、めぎたちのホテルに一週間泊まれる。町から45分も離れたところだから、本物のリゾートライフが送れる。それはつまり、食事もアクティビティも全てホテルでしなければならないから、さらにコストがかかるということでもあるが。それにしても、ここに入ると、それまでの道のりで見てきた様子とは別世界であった。
あ、バナナ・・・もうboyのようにしか見えないわ♪
さすが綺麗に手入れしている。
目指すはこちら。
ここで、見学料一人65リンギットを支払った。部屋のナンバーはめぎたちのホテルのナンバーが記入されていた。
つづく。
撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)
オランウータン [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
タクシーで45分かけてシャングリラ・ラサ・リアというリゾートホテルのオランウータン保護センターへやってきて、まずは20分くらい保護活動についてビデオを見たり説明を聞いたり。小さな会場は満席で、空きがあるといわれた日曜日の午後も最後には定員いっぱいになったようだった。写真を撮ってもいいがフラッシュはダメとか、触ったり何かを持ち帰ったりしてはいけないとか、オランウータンやその他の野生の動物たちを刺激せず静かに見学しなければならないとか、もしかしたら現れない日もあるのでご理解を等々、様々な注意事項を聞いた後で、いよいよジャングルの中へ。
これは出発地点にいた鳥。
道が整備されていて歩きやすいが、熱帯雨林の中なのですぐに汗びっしょりに。
そして見学地点に到着。すると、ほどなく現れた!
しばらく木の上の方にいて遠くて全然写真撮れないよ、と思っていたけど、やがて餌場にやってきた。
ここでは何らかの理由で親を失った赤ん坊のオランウータンを引き取り、一日に2回(それが10時と2時なのだ)餌をやりつつ野生に戻す訓練をしているところ。餌場にはレンジャーさんが待機(首だけでちょっと怖いけど)。写真はトリミング。
これを、こんなにたくさんの人たちが見ている。めぎはこの一段上の足場にいて、そこにもこのくらい人がいる。
ここまではD600と24-70mmレンズでの撮影。遠くのオランウータンを撮るために、もう一台V1にFT1で70-300mmレンズをつけて持ってきた。そちらも取り出して、首から2台ぶら下げて、途中からうちのドイツ人に片方持ってもらって取っ替え引っ替え撮影。こちらはV1にて。
重いけど頑張って持ってきて良かったな~こんなに良く撮れるなんて!
枚数が多いので、パラパラにした。
この日出てきたオランウータンは2匹。餌にはあまり興味を示さず、直に森の中で遊び始めた。
森の中の撮影は難しい。露出が難しいし、葉っぱや枝が邪魔してなかなかピントが合わないし、合っても顔が隠れていたり背中向きだったり。
それにしても、なんて表情豊かなのかしら。
ここからまたD600にて。
次の2枚はD600で撮ってトリミング。D600と24-70mmレンズで撮ると、トリミングしても十分見られる写真になるのが嬉しい。
24-70mmレンズの望遠側で。
広角側で。つまり、このくらい遠いのだ。
明日につづく。
撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)、Nikon 1 V1 + FT1 + 70-300mm(F3.5-5.6)
レンジャーさんとオランウータン [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。昨日からシャングリラ・ラサ・リアというリゾートホテル内のオランウータン保護センターを見学しているところ。
こんなジャングルの中で一時間くらい見学しているうちに、多くの人はもう十分と次々ホテルに戻っていった。最初60~70人はいたと思われる見学者のうち、最後に残ったのはめぎたちを含めて6~7人だっただろうか。
すると、レンジャーさんが見学者用のスタンドにやってきて、そろそろお仕舞いだと言った。それじゃ帰りましょ、と思った矢先、そこにオランウータンもやってきた。それでこんな撮影タイムが実現。こんなに間近で見られるなんて、粘って良かったなあ。
オランウータンの表情がなんとも可愛い。そして、レンジャーさんと手を絡めるところも。すっごく信頼してるのね。
たくさん撮ったのでパラパラでどうぞ。
これはトリミング。
すると、なにやら上でがさがさと音が。
もう一匹のオランウータンがあそこに。ゆらゆらした感じをパラパラでどうぞ。
するとレンジャーさんの隣にいたオランウータンがちょっと移動して、まるで迎えに行ったかのよう。
ここから授乳のお時間に。そっかーまだ授乳している年齢の赤ちゃんオランウータンなのね。だから餌にはあまり興味がなかったのかな。ねえ頂戴、という仕草が可愛い。
もう片方もするすると降りてきた。
飲んでる飲んでる♪
レンジャーさんは少しずつ交互に授乳した。
最後には取り合いになってたけど。
ああ、なくなっちゃった~~
トリミングだが、この表情!人間の子どもと同じね~
保護センターのオランウータンの見学と言ったって、リゾートホテルの敷地内だし、いい呼び込みだよな、毎日毎日定員を上回る申込があって、お手軽にオランウータンを見せるいい商売なんだろうな、などとめぎは思っていた。でも、実際は、非常に真剣な雰囲気だった。多くの人が途中で飽きてさっさと帰っていったのは、この見学にはショー的な要素が全くなく、レンジャーさんが人々の写真撮影のためにオランウータンを呼び寄せたりすることも全くなく、いわばオランウータンの気の向くままであることによる。彼らはずっと木の上の方や茂みの向こうで勝手気ままに遊んでいて、よほどいいカメラを持ってこなければまともな写真など撮れないし、この最後の授乳だって欲しくなければそっぽを向くのだろうし、実際雨の時は森の奥の木の上の巣の中で過ごすそうで、餌やりにも出てこないのだそうだ。レンジャーさんの真剣な表情、オランウータンを我々観光客に見せるためにこれをやっているのではなく、体調管理や森へ戻る訓練の一環として餌やりをしているのだという毅然とした態度、そして、その餌代や訓練にかかる費用を稼ぐために、そしてこうして人々を啓蒙することでオランウータンの乱獲を少しでも減らすためにこの餌やりを公開しているのだというスタンスが、非常に印象に残った。来て良かったな、と心から思った時間であった。
これで本当にさようなら。見学させてくれてありがとう。いつか無事に森へ戻れますように。頑張ってね。
蝉と思われるが聞いたことのない虫の音がこだましていた。
もう一回つづく。
撮影D600 + 24-70mm(F2.8)、Nikon 1 V1 + FT1 + 70-300mm(F3.5-5.6)
カニクイザル [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
ここは、昨日までご紹介したオランウータン見学の場所。
↑実はこのとき、この餌台のまわりの木の上にはたくさんの別の種類の猿たちがいた。見えます?
オランウータンは餌をほとんど食べないのにこれは自分たちの餌だという意識があるのか、ずいぶん威嚇してこの猿たちを追い払っていた。近くにいた日本人の女の子たちが、可哀想~と言っていたほど、かなりの威嚇だった。
その猿たちは、カニクイザルという名前らしい。
オランウータンよりずっと小さめで、尻尾が長い。
彼らは辛抱強く機会を待ち続けた。
そして、オランウータンが餌台から離れて森の中で遊び出すと、少しずつ近づいていって・・・
もう来ないと見定めるとすっかり寛いで食事のお時間に。
見学者が減り、近くからゆっくり撮影。
近くからと言っても、これだけの写りでこれだけのアップを撮影できたのは、V1のおかげである。ホント、買って良かったわ。
ボルネオにはこの他にも固有種のテングザルというのが有名なようだが、めぎたちはそれには遭遇しなかった。
カニクイザルさん、食べるのはカニだけじゃないのね♪ なかなか良い表情をありがとう。
最後の最後には、カニクイザルもこの餌に飽きたのか好きなものを食べ尽くしたのかみんないなくなって、リス(?)がゆっくり食事中だった。これはトリミング。
これでこのシャングリラ・ラサ・リアでのお話はお仕舞い。ここに泊まると森がすぐ隣にあって、色々観察できるみたいね。でも、めぎたちはこのあとは日々海で過ごし、ジャングルにはこれきり入らなかった。
撮影D600 + 24-70mm(F2.8)、Nikon 1 V1 + FT1 + 70-300mm(F3.5-5.6)
南国のラン [2013-14年年末年始 ボルネオ]
今日からまた年末年始のボルネオ旅行記をどうぞ。
ここは泊まったホテルの敷地内のプールへ向かう道。
V1
見上げると至る所にランの花が。
V1
ランって、こんな風に生える植物だったんだ・・・
D600
V1
D600と24-70mmレンズで写したり・・・
V1にFT1で70-300mmレンズをつけて写したり。
D600
V1
D600
めぎがこうして写真撮影していたとき、うちのドイツ人は部屋で本を読んでいた。特に予定もなく、時間に追われず楽しく撮影。今思うと、なんて幸せで贅沢な時間だったかしら。
D600
V1
ランにも色々あるんだなあ・・・
D600
V1
生き生きとしたランたち。きっと今もこんな風に咲いているんだろうな。
撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)、Nikon 1 V1 + FT1 + 70-300mm(F4.5-5.6)
ホテルの庭園 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
V1
泊まったホテルには小さな庭園があった。
D600
本当に小さな庭園だけど、30℃の蒸し暑さの中ではここをゆっくり撮影するとほんの10分ほどでもへとへとに。
D600
V1
D600
V1
V1には70-300mmレンズをつけていたので、高いところや遠く離れた花を換算810mmでズームできて楽しかった。
なんだか分からないけどとっても印象に残ったこの花は・・・
V1
大きな葉っぱの下に咲いていた。
D600
葉っぱの大きさを写したかったのだけど、これじゃ説明しないと伝わらないわね・・・花は人間の背の高さくらいの位置に咲いていて、その上に傘のように大きな葉っぱが広がっているのだった。
D600
その横にはこんな、ちょっとトウモロコシみたいな実(?)をつけた植物が。
でも、どうやらトウモロコシみたいな実はこんな風に大きくなってとんがっていくみたい。やっぱり花かしら。
2年前にペナン島でも写した記憶なんだけど、南国にはよくある植物なのかな。
緑も綺麗だった。
D600
V1
小さな池も可愛かった。
D600
V1
ああ、南国、よかったなあ・・・
V1
撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)、Nikon 1 V1 + FT1 +70-300mm(3.5-5.6)
マジェラン・ステラ [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在年末年始のボルネオ旅行記を連載中。今日からようやく後半へ。今日の写真はいくつか前に載せたものも。
ボルネオに滞在したのは約2週間。全日程コタキナバルのステラハーバーというリゾートホテルに泊まったのだが、そこにはハーバーを真ん中に向かい合う形でホテルが2つあって、前半7泊を12階建てのビジネスホテル風パシフィック・ステラに、そして後半6泊を5階建てのリゾートホテル風マジェラン・ステラに。ネットの口コミではあまり芳しくなかったパシフィックが思いがけずサービスが素晴らしく居心地よかったのは既に書いた通り。パシフィックは宿泊料も割安なので、全日程ここにしておけばよかったなあ、ここにずっといたいなあ、とものすごく残念に思いながらチェックアウトし、マジェランへリゾート内バスで移動したのが12月30日のお昼過ぎ。ここがマジェラン。
D600
前のホテルのチェックアウトは12時で、ここのチェックインは2時からで、1時半頃には入れるとのこと。荷物はもちろんホテル側が運んでくれている。めぎたちはウエルカムドリンクでまったりと待機。
D600
プールを見下ろしながら、今までのパシフィックの思い出を振り返っていた。
D600
半ば後ろ髪を引かれるような気持ちでパシフィック贔屓でマジェランにやってきたからかも知れないが、このマジェランには最初どうも馴染めなかった。よそよそしく冷たく感じるのだ。たまたまあまり親切ではない人に当たったからかも知れないし、年末年始の一番忙しいときだったからかも知れないが、全てがただただ規則通りマニュアル通りで、個性に欠けるというか。
通された部屋はとても大きかった。なぜかシングルベッド2つのツインルームとキングサイズのダブルベッドの寝室とベッドルームが2つもあって、家族連れの部屋という感じ。それはまあいいのだが・・・
D600
部屋は2階で、眺めがとても悪かった。
D600
海は柱の間にこれしか見えなかった。
D600
バルコニーは2つもあるのだが、どちらもこんな風に木の陰という感じ。
V1
それでもめぎたちの部屋は端っこなので見える風景がマシなのだろうけれど、この奥の部屋の人たちは中庭しか見えないわね。これで普通のダブルルームやツインルームもパシフィックより高いなんて、めぎには納得がいかないな。
V1
めぎたちはこの部屋で年越しをした。大晦日はめぎたちの結婚記念日。外では年越しパーティーをじゃんじゃかやっていたが、ホテルのレストランの年越しパーティーは特別高価格でとんでもないし、うちのドイツ人はパーティー嫌いだし、ルームサービスをとって国際放送の紅白を見ながら部屋でのんびりと。このホテルのルームサービスは、ヨーロッパや日本のルームサービスの価格を思うとずっとずっと良心的だった。
D600
年が明けて1月1日の夕方、一気に滞在客が減ったのを見て、部屋の変更を願い出てみた。そのときの担当の人はとっても親切であれこれと当たってくれて、ちょうどこの日から空いたという5階の部屋を見つけてくれた。たくさんある棟の一番端なので、朝には廊下にこんな光が射して気持ちよかった。
V1
廊下からはこんな景色が広々と見えた。見晴らしがいいだけでずいぶん気持ちがいい。
V1
端っこの棟の端っこの部屋なので、プールへ行くのも簡単だった。ここから水着で降りていくとすぐに競泳用のプール。さくっと一泳ぎしてさくっと戻って来るのに好都合。
V1
そして肝心の部屋は、ダイニングつきだった。
V1
どうやらコネクティングルームで、ドアの向こうから夜に話し声が聞こえてきたけれど、運良くそれほど煩くなかった。1泊目のお隣さんは日本人家族、それ以降は中国人の男性グループのようだったが、つまりそう分かるほど言葉が聞き取れるということである。
V1
部屋にはもちろん湯沸かしポットやお茶などが完備。ペットボトルの水も一日2本置いておいてくれて、その他にも島に行けばまた2本くれ、暑いので結構水を飲んでいたのだけど飲みきれずどんどん水がたまっていくほどだった。
V1
そしてバルコニーからの眺めは・・・
V1
そんなによくもないが、こうして下を見下ろせるだけでずっとずっと幸せ。
V1
木の花やら実やらを上から撮影できたのは楽しかった。
D600
V1と70-300mmレンズ。
マジェラン・ステラは今改装工事中で、本当にいい眺めの部屋は使えない状態。使える部屋の中で最も海に近い部屋には3ヶ月の予定で滞在している客がいるという。どこの国のどんな年齢の人かは分からないが、3ヶ月かあ・・・それはさすがに定年しても無理だなあ。なにはともあれそんなわけでこれが精一杯の妥協点。葉っぱしか見えない前の部屋のことを忘れて残りの4泊の滞在を楽しんだ。
朝には廊下から夜明けの様子も楽しめた。まず1月2日。
D600
1月3日は曇りで日の出は見られず。でも、この日はよくキナバル山が見えた。
D600
4日。この日もよくキナバル山が見えた。
D600
そして5日。
D600
朝の光はリビングにも差し込み、綺麗だった。
D600
この部屋で一番よかったことは、ヤモリちゃんが部屋に棲み着いていたこと。
D600
可愛かったな~♪
V1
とは言え、やっぱり、パシフィックの方が圧倒的によかったと思う。海を上から見下ろすような部屋だったのだもの。
D600
ホテルを見かけで選んじゃダメねえ・・・あの無機質な白いホテルよりマジェランの方がたしかに雰囲気あるけど、部屋の作りはほぼ同じだし、見える景色は段違い。
D600
撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)、Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)または+ FT1 + 70-300mm(F3.5-5.6)
マジェラン・クラブラウンジ [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
旅の後半に泊まったマジェラン・ステラでもクラブラウンジを毎日利用した。
ここは外にテラス席のあるラウンジ。
1階だから眺めもそれほどよくないけれど、海岸のすぐ近くなのでシャッターチャンスは逃さずにすんだ。
ここのラウンジは前半泊まったホテルと違ってビュッフェが無く、予め飲み物の希望を聞き、おつまみが運ばれてくる。
下の段は2つずつあるのだけど、上の段はそれぞれ1つずつ・・・お代わりも下の段のはくれるんだけど、上の段のは無し。ちょっとそれが残念だったな。これは30日。
めぎたちは外のテラス席を好んで利用したけど、中にもいっぱい席があって、大晦日は満席だった。
あのツリーのテーブルのところは朝食時にビュッフェとなる。
壁に昔の写真が掛かっていて、非常に興味深かった。一つだけご紹介。
31日は雨となり、中でいただいた。毎日内容が異なるのがよかったが、大晦日でも特別感はない。
これは1月1日。元旦も全くいつも通り。もうこの頃には係の人がめぎたちの好みを覚え、何も言わなくても好きなワインを運んでくるようになった。
元旦の夜には少しだけ夕焼けが見えた。めぎだけちょこっと海岸へ行って撮影。
カクテルタイムはちょうど日暮れの頃。毎晩少しずつ灯の点っていく様子、プールサイドを片付ける様子などを見ることができた。
1月2日。
3日は雨。
食べ終わったときの空。
そして4日。滞在最後の夕方。
ここで頂き始めたのだけど・・・
その後雨となってしまった。あら、クッションを一つしまい忘れてますよ~
最後の晩が外に座れなくて残念だったなあ。
でも、このあと雨は上がり、めぎたちはナイトマーケットへ出かけたのだった。
ラウンジの話はまだまだつづく。
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
マジェランの朝食 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
後半の6泊の間、最終日の朝以外ずっと毎朝この景色を見ながら朝食をいただいた。
ここはマジェラン・ステラというホテルのクラブラウンジ。めぎたちはシンプルにオレンジジュースにしたが、好みの生ジュースを作ってくれる。絞りたての生ジュース、とっても美味しかった。
クラブラウンジにはビュッフェもあるが、メインはオーダーする形。初日はシンプルに卵料理にしてみた。うちのドイツ人に付け合わせのハムなどがないのはオーダー時の行き違いによるもの。うちのドイツ人は「目玉焼きだけ」と言ったのだが、彼はメニューに色々載っている他のものは要らないよという意味で言ったつもりだったのだが、係の人は付け合わせはいらないと理解したらしい。
ちなみに付け合わせのハムとソーセージは牛肉で作ったもの。ここはイスラム国なので豚肉は出てこない。でも、牛のハムやソーセージって、どうも味が今一つ。
めぎはメニューに載っていた麺も頼んでみたのだが、これはそれほど美味しくなかった。のびていて、冷めていて。
これはビュッフェから。
2回目の朝は元旦。と言っても別に特別料理はない。メニューの中からポーチドエッグを選んでみた。うちのドイツ人は付け合わせ付きの目玉焼きを。
ポーチドエッグの下にはステーキが。朝からかなりのボリューム。
麺を取るのはもうやめて、フルーツを。
いつも朝食は7時過ぎから8時過ぎまで1時間くらいかけてゆっくりと。なかなかの量だが、このあとの泳ぐスタミナ源となった。
3回目の朝は、誰もいないテラスに鳥さんたちがいっぱいいた・・・
うちのドイツ人はサーモンのステーキ。下に敷かれているのはほうれん草。
めぎはワッフルにしてみた。
その後うちのドイツ人はトーストにハムやチーズなどをビュッフェから持ってきていた・・・そろそろドイツ食が恋しくなってきたのかな。でもここはイスラム国だから豚のハムはなく、牛や鶏で作ったニセのハムばかり。ハムに関してはドイツに軍配が大きく上がるわねえ・・・めぎもちょっとドイツの美味しいハムが恋しくなってきていた。
でもフルーツに関しては、もう一生ここにいたいと思ったわ・・・グレープフルーツみたいなオレンジがとても美味しかった。サーモンもなかなかのクオリティ。まあサーモンはドイツでも同じクオリティがスーパーで買えるけど。
4回目の朝はうちのドイツ人は目玉焼きを好みの両面焼きにしてもらって・・・
めぎはまたワッフルを。
そしてお決まりのフルーツとサーモン。
5回目の朝は素晴らしい天気だった。
朝のこのテラス席は影になっていて過ごしやすい。
お昼には暑くてとてもここに座ろうとは思えないが、朝と夕方は陰になり、いい風が吹く。ヨーロッパの人が外の席を好むのは、冬が長く暗く日光が恋しいからというのもあるが、部屋の中が空調で空気が悪いからでもある。めぎの印象では、ドイツ人は特に換気を大事にし、閉め切った部屋を嫌う。
めぎはまたあのポーチドエッグでうちのドイツ人はまたもや目玉焼きの両面焼き。
そしてフルーツとサーモン。この日はサラダもちょっと多めにしてみた。
そして6回目の朝・・・この日が最後の朝食なのだが、一度一般の朝食会場に行ってみることにした。
大規模なビュッフェに、その場で卵料理を作ってくれる人も数人。めぎはまたオムレツを。
コーヒーはマシーンで自分で入れて持ってくるシステム。ジュースもフレッシュじゃなかった・・・
でも、うちのドイツ人はお気に入りの豆料理があって大満足。そうね、これがクラブラウンジにはなかったのよね・・・
ここにはクラブラウンジにはないものがたくさんあったが、例えばカレーなどはめぎたちはあまり興味がないし、朝から点心も要らないし、それほど興味をそそられなかった。ジュースが美味しくなくて、フルーツもめぎのお気に入りのものがほとんど無くて、ラウンジが恋しかった。反対にここにあってラウンジにはなくてとっても美味しかったもの・・・それは、この豆料理と、写してないけどバナナ。なんてことのない小さなバナナがものすごく美味しくて感動的だった。ボルネオで一番美味しかったものは、そのバナナかも知れない。
食べたのはテラス席で・・・
プールサイドにある。
いつも食べていたのはあそこ・・・もうあそこで食べることはないのね、と思いながら最後の朝食を終えた。
しかし旅行記はまだまだつづく。
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
プールで練習 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
ここはホテルのプール。
リゾートっぽく滝があるので・・・
滝に打たれてみた♪
防水カメラ、撮影が楽しい。景色を撮るには役不足だけど、水中で気兼ねなく撮れるのは新しい魅力。
プールの深さは1.4メートルで、なかなか楽しいお遊びプール。
プールサイドでのお昼寝も。
泊まっていたホテルにはざっと数えて4つのプールがあって、そのうち3つはリゾートのお遊びプール。子供用の浅いところも備えられているが、大人も楽しめる広々としたプールだった。
残りの1つは競泳用のプール。50メートルに水深1.8メートルだったか2メートルだったか。
後半泊まったホテルからはその競泳用のプールがすぐだったので、何度もそこへ。これは落ちていた木の実を載せてお遊び撮影。
50メートル、辛かった・・・ちゃんと泳ぐ練習しないとダメだねえ。昔は1000メートル楽々泳いだといううちのドイツ人も300メートルくらいでギブアップ。
あ、ここにも滝がある・・・
こんな風にいっぱい遊んでいるうちに油断して、日差しが強くてちょっと日焼けして赤くなってしまった。
それで、その後は夜に泳ぎに行ったり・・・
雨の時に泳ぎに行ったり。
そうそう、ホテルのちっちゃなビーチにも。
こんな風にシュノーケルの練習をした。
あそこまでは行かなかったけど。
水着でプールへ行って、一泳ぎしてすぐにここから部屋へ。泳いだあと5階まで上がるのは結構足に来るわねえ。ホント、運動不足だわ。
こうして3日間ほどのんびりだらだらプール遊びをして、その後の3日間の島通いに備えたのだった。
撮影: S31、Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
海へ! [2013-14年年末年始 ボルネオ]
ボルネオ旅行記を2月までに終わらそうと思っていたのだけど、早3月も終わりそう。花も咲き出して緑の芽も吹き出して、どれを先に記事にするか本当に悩ましい・・・でも、最後に残っているボルネオの海の話はめぎにとってボルネオで最も楽しかった時間で、やっぱりお蔵入りさせるには忍びない。そんなわけで、今日からしばらく年末年始のボルネオ旅行記の残りをどうぞ。
ここはボルネオで泊まっていたコタキナバルのリゾートホテルのハーバー。
ここから出発。
この日は1月2日。8時半の船に乗ろうと思っていたのが朝食をゆっくりし過ぎ、9時半の船に。ハーバーの船を眺めながら・・・
出発♪
向こうに見えるのは、町の北側の別のハーバーからやってきた船。以前ご紹介したあのろくでもないツアーに参加したのは12月26日のこと(その話はこちら)。
ツアーではサピ島とマヌカン島へ行ったが、今回の行き先は、あのオランウータンを見に行ったときのタクシーの運転手ジャッキーさんが教えてくれたマムティク島(ジャッキーさんのことについてはこちら)。ツアーではなく島往復とシュノーケルレンタルのチケットだけで、個人で島へ。
いよいよ到着!
さて、この島へは1月2日から3日間通ったので、同じような、でもちょっとずつ違う話が3日間分ある。時間順にご紹介しようかとも思ったが、少しずつ場面に分けて3日分ずつご紹介すると違いが分かって面白いかな・・・などと思い、今日はこの到着までをまとめることとする。
というわけで、2日目、1月3日。この日はちょっと曇り空。
こんなハーバーの海でもウニがいるみたい。
この日は前日の反省から頑張って8時半の船に。ここで船のチケットを買う・・・最初の2日間は、一人80リンギット(約20ユーロ、当時2800円くらい)の島一つ往復+シュノーケルの道具一式+入島料のチケットを購入した。
出発し・・・
海を10分ほど横切り・・・
マムティク島に到着。
次は3日目、1月4日。快晴。
最終日のこの日も張り切って8時半の船へ。
この日は島往復だけの一人50リンギット(約12ユーロ、1800円くらい)のチケットを買った。うちのドイツ人がシュノーケルのマスクを海で拾ったので彼はそれを使い、めぎは島の小さな店で10リンギットで借りることにしたのである。
乗っている人は観光客より仕事に向かう人の方が多かった。
この人も仕事に向かう人。
海へ向かうとき、潮風の中でカメラを使うことと、シュノーケルをしているときに荷物を浜に置きっぱなしにすることを考え、D600は持ち出さなかった。12月26日にツアーで島へ行ったときV1に18-70mmレンズをつけて撮影したが、ぶれることが多かったので、思い切って10mm単焦点だけで行くことにした。その他、海の中での撮影に備え、S31を携帯。
そして到着。
明日は上陸後のお話を。
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
マムティク島上陸 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
これは1月2日。マムティク島に到着したところ。
こんなところを通って・・・
こんな綺麗な海に心踊らせながら・・・
上陸。
この日は入島料込みのチケットを買ってあったので、スルー。
島は小規模ながらサピ島と同じようにあのなんちゃってBBQの準備中だった。でも、もう騙されないわよ~この日のチケットは船の往復とシュノーケルの道具一式レンタルと入島料だけで、お昼はもちろんついていない。
小さめながら、オオトカゲさんも。
ダイバーズショップも。
そして、3日間シュノーケルをしたところへ。向こうにキナバル山があるはずなのだが、この日は雲に隠れていた。
今日のシーンはここまで。
ここからはまた同じ道のりを1月3日の分。曇り空の島へまず上陸。
↑この日は一時間早い分潮が引いている。もう一時間頑張って早く来ようと思ったのは、9時半の船だとだんだん潮が満ちてきて、沖の方に行くのがちょっと大変だったから。
ダイバーズショップはちょうど朝のお掃除中だった。
シュノーケルのポイント。この日は曇りなのにキナバル山が見えた。
最後に3日目、1月4日。まず島に上陸。すぐそこにBBQ客用のテーブルが並ぶ。
この日は船往復のチケットしか買ってないので、入島料をここで払う。シュノーケルマスクを借りたお店については数日後に。それにしても綺麗な写真・・・こんな風に珊瑚や魚が見えたかどうかは明日以降のお楽しみ。
上陸すると、緑がいっぱい。
知らない植物もいっぱい。こんな花が落ちていたり。
シュノーケルのポイント。この日のキナバル山はお隠れに。晴れてる方が山が見えないなんて皮肉だなあ。
こんな木が生えていて、その木陰に荷物を置いていた。
さて、ここからはV1は使えない。V1をハウジングすることもずいぶん検討したが、ファインダーがあるためハウジングをするとセンサーが感知して液晶ディスプレイに画像が写らなくなる、するとファインダーを覗かなければピントを合わせられないが、シュノーケルのマスクをしたままファインダーを覗くのはほとんど不可能、という口コミを読み、諦めた。それでニコンのカメラに詳しい知り合いに相談し、S31を勧められたのだった・・・そのS31に持ち替えて、V1は木陰の荷物と一緒に浜辺でお留守番。これはS31で撮った写真。2日目のキナバル山。
これは3日目。
写りはこの通り、V1やD600には到底及ばない。明るい日差し下では悪くもないけど。
さて、海の中はいかに!
つづく。
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)、最後の4枚のみS31
1日目と2日目前半の海の中 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
いざ、海の中へ。
あ、お魚さん♪
わあ、綺麗なお魚さん!
きゃあきゃあ♡
おお~お魚さん、いっぱい!
時々うちのドイツ人の位置を確かめる。
お魚さんはいっぱいいるんだけど・・・
珊瑚はほとんど見あたらない・・・
こんな風にぽつんぽつんとあるだけ。
ここももう壊滅しちゃったのかしら。
この後しばらく探したけど、珊瑚礁と呼べるようなものは見つからなかった。観光客がたくさん来て踏みつぶしてしまったのかも知れないし、温暖化の影響もあるのかも知れない・・・折しもこんな記事が出てたし、ボルネオの珊瑚礁も同じような運命なのかな。
この日、珊瑚礁は見つからなくとも魚が色々いて楽しくビデオ撮影したのだが、S31には2ギガのCDカードしか入れてなく、あっという間にデータがいっぱいに。あららら。(しかも、そのビデオのほとんどがピンぼけで何が何だか・・・泣。S31も使いこなすには練習が必要ね・・・)そうこうしているうちに水位がずいぶん上がってきて、めぎも疲れてきて、この日はこれでお仕舞いに。
明日はもう少し右側に行っていようか、などとうちのドイツ人と相談。
そして2日目。曇り空。
水位が低いので沖に行くのが容易い。方向も変えたのだが、こちらも珊瑚がぽつんぽつんとある感じ。
しかしそれにしても海の中って未知の世界だな・・・
あれ・・・あそこに・・・
クマノミさんが!
きゃあきゃあ♡
こんなぽつんとした珊瑚にクマノミがいるとは、びっくり。
この後が楽しかった・・・クマノミが幸運を呼んでくれたかのよう。それについては明日へつづく。
撮影: S31
2日目後半の海の中 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
今日の話はマムティク島の海の中の2日目。クマノミさんに別れを告げて、もう少し沖へ進む。
ちょっと珊瑚が多くなってきた。
おお!と思うような形もあれば・・・
おお!と思う色もある。
お?なまこ?
なんだかまたぽつんぽつんになっちゃった・・・この辺り、珊瑚は死んでしまったのかしら。
お魚さんについて、沖へ沖へ。
とうとうここまでやってきた。
ロープの向こうに、魚がいっぱいいるなあ・・・
ロープ沿いに移動中。
ああ、向こうにいっぱいいるなあ・・・と思いながら移動していたら・・・
ロープの手前に大きな珊瑚が現れた。
あれ?ウニ?と思って近づいたら・・・
その向こうに!!!!!!
ひゃあ~いたそう~~
おお~綺麗な魚だ~~
あれ?あれ?珊瑚がこんな目の前に・・・
ああ~なんて綺麗な青い魚・・・ちかちかする・・・
おっと~珊瑚に衝突するところだったわ!
なんと、こんな立派な珊瑚礁が目の前に広がったのだった。
しかもすごく浅くて、下手すると引っかかりそう。
間近で見られるとは思っていなかったので、ものすごく感動した。
しばし堪能し、そろそろ帰りましょ。
途中でお遊び。
あともう一日、もう一回あそこを見に行こう、と思いながらこの日のシュノーケルを終えた。
そう、めぎたちはシュノーケルは一日一回のみと決めていたのだ・・・昼過ぎになれば人が多くなるし、満潮になるし、すると光が届きにくくてしっかり潜れないめぎには撮影が難しくなるし、何度も泳げばその分日に焼けるし、昼過ぎに天気も崩れることが多いし、ホテルライフもゆっくり楽しみたかったので。ホテルに戻ってからその日に写した海の写真やビデオを見て、写し方の反省と研究も。だから日を追うごとにうまくなった。
海の様子は、今回のめぎの海の中撮影の集大成3日目につづく。
撮影: S31
3日目の海の中・・・めくるめく珊瑚と魚の世界 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
いざ、3日目の海へ。ちょっと曇っている部分はレンズ(の保護ガラス)に水滴がついた部分。
この日はまっすぐ珊瑚の場所へ。
お魚さんもこんにちは♪
海の中はいろんな形が入り乱れていて、見慣れない雰囲気。
地上の秩序とちょっと違うんだよな・・・
この辺はとっても浅い。ほら、海から透けて珊瑚が見える。
そのおかげで珊瑚がハッキリ見えて・・・
光がちらちらしてとても美しかった。
お魚さんもくっきり。
この細い魚が綺麗だった。
海の中の様子をビデオ撮影もした。まず、これはたくさんの魚たち。群れではないけど、こんな浅瀬の島のすぐ近くにこんなにいるなんて。そして、光のゆらゆらで波の動きが分かる。
珊瑚に差し込む光のちらちらを写したくて撮影したのだけど、波に揺られ、すぐに流され、写したい方向を向くのがなかなか難しく、すぐ下の珊瑚にぶつからないように身体をよけながら。だから全然いい写りじゃないけど、光のちらちらと海の中の幻想的な雰囲気は感じていただけるんじゃないかな。じっと見ていると酔いそうなほど揺れてるけど。
いっぱいいっぱい写真を撮り、たくさんの珊瑚と綺麗な魚を見て大満足。名残惜しいけど、そろそろ戻りましょ・・・
戻りながらも新しく見つけた魚に気を取られる。
あの小さな蛍光青の魚たちもいた・・・それはビデオで。
今回海の中で写真とビデオを撮影したのは小さな子供用の防水カメラとして売られていたS31である。値段も85ユーロ程度。今はその次の世代のS32が出たようだが、コンセプトはほぼ同じで、割安で小さくて子どもでも扱える簡単な操作。そんなカメラで水中をこれだけ撮れるということに感動。もっといい撮影をするには波の中で安定できる泳ぎを身につけ、あまりカメラを動かさずにゆったり撮影できる体勢を作ることかな。もっといい水中カメラを買うのはその後でもいいかな、と思うほどS31は素晴らしかった。ダイビングで15メートル級を潜るならS31では無理だけど、シュノーケルで光の十分届く範囲を撮る分にはこれで十分楽しめる。
そうこうしているうちに水位も上がってきた。さようなら。
3日間楽しませてくれた入り江。またいつか、ここに来たいな。でも、その頃まで珊瑚礁は残っているかしら。
島の話はまだまだ続く。
撮影: S31
島でのお昼 [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。今日は、3日間連続で午前中マムティク島に渡ってシュノーケルを楽しんだあとのお話。
シュノーケルを終えたあとは、いつもこのお店によって一休み。
1日目の11時半頃。
船に乗るときにもらった水を飲みながら・・・
一皿8リンギットくらい(つまり2ユーロくらい=280円くらい)の食事をいただいた。この麺、美味しかった♡
炒飯も美味しかったけど、めぎは麺の方が気に入った。
店の前にはココナツミルクを売るスタンドがあり、明日はこれを買いたいとうちのドイツ人が言っていた。
2日目は11時過ぎにここへ。1時間早く島に渡ったので、お昼も早め。
猫ちゃんを撮ってたら、に゛ゃあ~~~ご!と威嚇されてしまった・・・
この日は汁物にしてみた。熱帯で暑いけど、海で遊んだあとにはこの熱いスープが気持ちいい。麺も美味しくて大満足。
焼きそばの方は別の麺で。これも美味♡
うちのドイツ人は念願のココナツミルクを買いに行った。
その場で切ってくれるフレッシュなジュースで、めぎは好きじゃないけど、うちのドイツ人は大満足していた。
このお店、ホントお勧め。安くて美味しくて。
3日目、隣の店でシュノーケルを借りた。
レンタルは10リンギット(2.5ユーロ程度=350円程度)。船に乗る前に借りるより安上がり。デポジットが40リンギット。(写真はトリミング)
3日目11時半頃。恐ろしくピンぼけだが、この日ここにスウェーデン人と思われるグループが座っていた。うちのドイツ人が言葉を聞いて故郷北欧(北ドイツは北欧に近い)を思い出し、ちょっとホームシックになっていた。
壁に掛かっているメニューの一部。ここで食べた麺がボルネオ旅行の中で一番美味しかった。こんなに安いのに、一番。(写真はトリミング)
写真編集していたら、また行きたくなっちゃったわ・・・
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
島からの帰り [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
せっかく熱帯に行ったのにあまり植物を写していないのだが、マムティク島で写したいくつかをここでご紹介。これは昼食をとったレストランの前にあったきれいな白いブーゲンビリア。
この赤い実は椰子の実なのかな??
これも何なのかな。
これはきっとフルーツよね?どんな味なのかな。
島を去ったのは3日間とも12時過ぎ。ここからはまた3日間を順次ダイジェストで。
これは1日目の島からの帰り。まず波止場に行って・・・
黄色い服を着た係の人に帰ると告げる。
下にはお魚がいっぱい!
こんな風に船に乗って・・・(前の席の二人はムスリムの女性・・・特別な水着で頭から全身をすっぽり覆って海水浴をしていた。)
ホテルのハーバーに到着。島からほんの10分で部屋に帰れる手軽さ。最初からこうやって島へ行けばよかったわねえ・・・帰る頃にはすっかりどんよりと曇り、このあと雨になった。
ここからは2日目。波止場の橋を渡りながら撮影。
若い人たちがたくさんいて、楽しそうだった。
こんな風に出発。
船は貸し切り状態。天気もいいし、12時過ぎに切り上げて帰る人は少なかった。
そして3日目、最終日。
見納めだなあ・・・と思いながら撮影。
こうして記事を書きながらも、ああ、また行きたいなあ・・・と心がこの島へ飛ぶ。
お魚さんたちがキラキラ。
トリミング。
めぎたちの乗る船がやってきた。
さようなら。
船の一番前に乗って、海風を楽しんだ。
ハーバーも見納め。
こうして海での楽しい3日間が終わった。
余談だが、ホテルの沖に、言い換えると島の手前に、いつもこの船が止まっていた。ハーバーには入らず、でも姿を消すことなく、毎日多少場所を変えつつずっとここに停泊していた。あの船は何なんだろうね、とうちのドイツ人と話していたのだが、ある日島への渡し船から割と近く見えて船の後ろを確認したら、なんとロッテルダムからの船だった!!おお~めぎ家の近くからここまで来たのね~~(いや、ロッテルダムはドイツじゃないけど、めぎ家から車で2~3時間で着く距離なのだ。)お互い、はるばると、ここまで旅をしてきたのね・・・この船にめぎたちは非常に親近感が沸いたというか、共感したというか、仲間のような感覚で眺めたのだった。乗組員たちはどこにいたのかな・・・
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
旅の終わり [2013-14年年末年始 ボルネオ]
現在、年末年始のボルネオ旅行記を連載中。
2週間もの滞在型旅行も終わりの日がやってきた。
海も楽しかったけど、ホテルでののんびり滞在も楽しかったな~
立派なプールもあったし。
ハーバーもあったし。
滞在したホテルはとても綺麗だった。
一階の廊下にはこんなツタが。
この花、可愛かった。
そのツタの陰に、こんなものもあった。
木の棒がいくつか立っていて、そこでどうやらランを育てているようなのだ。
部屋に飾ってあったこのランも、こうやって育てたものだったのかな。もしそうなら、このホテルはランを買う必要がないということよね・・・南国って、得ねえ。
そして最終日。めぎたちの飛行機はお昼過ぎで、飛行場はホテルから車で10分程度なので、ゆっくり朝食をとってからゆっくりスーツケースを詰めた。
それからリビングで・・・
朝食会場からもらってきた絶品のバナナなどを間食。楽しかったねえとこの2週間を振り返りながら、しみじみ。
ところで、この部屋にはこんな本が置かれていたのだが・・・
中には素晴らしい珊瑚や魚の写真がいっぱいあって、ああこんな風に撮れたらなあ・・・と見入ってしまった。
こういう景色はめぎが実際に見たのと同じ。でも、こんな風には撮れなかったな~どうやったら撮れるかな~
あまりにも素敵な写真だったので、もしかして売店で売ってないかな、と見に行った。置いていなかったので、フロントで「あの本はどこで手に入りますか」と聞いてみたら、なんと「差し上げます、どうぞお持ち帰りください」!!!!え?ほんとにいいの?「ええ、お客様にプレゼントいたします。」
なんと太っ腹だなあ・・・スイートだからかな。そのような訳で有り難く頂き、スーツケースに詰めた。今その本はめぎ家のリビングに置かれている。
エントランスの空間は、いつの間にか大きなクリスマスツリーが正月飾りに変わっていた。旧正月の頃にも賑わうのだろうな。
そしてタクシーに乗り込み、さようなら。
ああやってまた飛ばなきゃね・・・デュッセルドルフまで、遠いなあ・・・
そして離陸。めぎたちの遊んだ島、さようなら。
泊まったリゾートホテル、さようなら・・・
翼のマークでお分かりのように、帰りの最初のフライトはマレーシア航空。その後ナゾの多い大事件の起きたマレーシア航空だが、乗った印象は悪くなかった。
こうしてコタキナバルからクアラルンプールへ。ボルネオの旅は終わった。
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)、一部D600 + 24-70mm(F2.8)
エティハド航空とアブダビ乗り換えとクアラルンプール乗り換え [2013-14年年末年始 ボルネオ]
ボルネオ旅行記は終わったが、その往復の話がまだ残っている。もう3ヶ月も経ってしまったのでお蔵入りも考えたが、めぎ的には面白い経験だったので、2回に分けてまとめようと思う。
今回の旅ではエティハド航空という飛行機を使った。理由は、それが安かったから。ドイツからマレーシアへの直行便は高く、予算外。安いものでは北京まわりやモスクワまわりがあったが、できるだけ目的地へまっすぐ飛んでいくルートを探すと、エティハドとエミレーツが候補に挙がり、エティハドの方が若干安かったという訳だ。それでもクリスマス休暇期間だからそこそこ高くて一人当たり1200ユーロくらい(約17万円)だったが、デュッセルドルフから飛び立てるというのも楽だ。まずはデュッセルドルフからアブダビへ。
中はなかなかシック。窓側が2席ずつの列になっているところが気に入った。3席だと、2人連れでは1人が真ん中の席になってしまう。うちのドイツ人が窓側を好むので、めぎは居心地悪い。2席だとめぎは通路側でお手洗いにも行きやすい。
さらに気に入ったのは、エコノミーでも各席に電源やUSBがついていて、バッテリーを気にせずに機器が使えること。
座席の足下の余裕も少し大きいように感じた。脚の長いうちのドイツ人がそれほど窮屈そうでなく、そこそこ快適だった。
食事も悪くない。エコノミーにしては十分美味しかった。アラブっぽい食事が出るのも面白かったし、ドイツの料理も味は悪くなかった。
まあ、難点といえば、いちいちメッカの場所を示す映像が流れたり、コーランが聞こえたりすることかな。めぎにはアラブらしくて物珍しくてなかなか興味深かったが。
全部で6時間30分の飛行。これは6時間を過ぎた頃。クウェートの近くを通り、ペルシア湾を飛行中。その昔の湾岸戦争の頃のことを思い出したり。あの頃はめぎ、若かったなあ・・・あ、ドーハも写ってる。あのドーハの悲劇はここね。あのとき決まっていたらカズもW杯に出ていたのにねえ・・・
外はちょうど日が暮れた時間帯で、残念ながら真っ暗。時折オイルマネーの光が見えるだけ。
アブダビ到着。
アラブに来たな~と思う雰囲気に満ちていた。
ここで乗り換え待ちは7時間弱。夜なのでアブダビの町を見に行く気にもならず、プライオリティパスというカードを使ってこのラウンジへ。
ネットで口コミを読んだ通り、ここの食事は素晴らしかった。
寿司ロール♪ ちょっとおにぎりみたいだったけど。
綺麗なデザートも充実。
全く急いでいないので、ゆっくりと何度もお代わりして楽しんだ。
ちょうどクリスマスの直前だったのだなあ・・・
このラウンジは素晴らしいのだけど、横になれる場所がない。夜中2時40分のフライトまで、結構辛かった。ネットも無料で、ここで撮った写真を編集してブログ投稿などもしたのだが、結局は時間をもてあまし、少し早めに切り上げた。ラウンジを出たところにはこんな空間があって・・・
よく見ると、ドイツだった。ノイシュヴァンシュタイン城が28個。なかなかうまい広告だわね。
アラブって、あちこちゴージャスだなあ。
そして2時間くらいここで待った。
ちょうどここで、いつのなんの試合か分からないけどドルトムントとバイエルンの試合を再放送してて、めぎはそれを見ながら時間を過ごした。
それからまたエティハド航空に7時間20分乗ってクアラルンプールへ。飛行機の中は爆睡したので撮っていない。
ここはクアラルンプール乗り換え待ちの5時間を過ごしたラウンジ。
こんな景色を眺めながら・・・
ビールを飲んだり・・・
なかなか美味しいアジアの麺を食べたり♪
その後マレーシア航空に乗って2時間半ほどでボルネオへ。デュッセルからボルネオまで約27時間の旅。遠かった~~でも、降りてからタクシーで10分でホテルに到着できて嬉しかった♪ 乗り換え待ちが長いのがしんどいけれど、一つ一つの飛行時間が短いのは意外と体に優しいという印象。
そしてあっという間に2週間が過ぎ、ボルネオからクアラルンプールへ。これはクアラルンプールの国内線から国際線への乗り換えエアロトレインのレール。
またこのラウンジへやってきた。今回の待ち時間は4時間ほど。
アジアの食事とのお別れに、たくさんたくさんいただいた。
つづく。
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)