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ザルツブルク 2016年夏 ブログトップ
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ドイツ・オーストリア国境越えと帰宅800km [ザルツブルク 2016年夏]

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現在、今年の夏旅の移動の話を連載中。今日はドイツからオーストリアに入り、また出る話などをどうぞ。

ミュンヘンを後にしてアウトバーンに乗り、ガソリンも底をついてきたところでSAに寄る。そこに寄ったのはガソリンのこともあるが、オーストリアに入るのに必要なものを買うためでもあるのだが、たぶん同じような人が多いと見えて、SAのガソリンスタンドは大渋滞。
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うちのドイツ人は機転を利かせてずっとずっと右の方に移動し、バイクが一台だけ待っていたところに並び直し。その人はオランダ人で、そこに書いてあったガソリンを入れる手順の説明が理解できなかったらしく、立ち往生していたのだった。他の車がそこに並ばなかったのは、ずっと右端だったのでそこまで列を確認に行かずに並んでしまったからか、右側のエリアは大型車が並んでいたので普通乗用車向けではないと考えたからか、一番右端はバイク専用のスタンドだと思いこんだからか、理由は分からないが、とにかくそのうちのドイツ人の機転のおかげで割とすぐにガソリンを入れることが出来、支払いと共にオーストリアに入るのに必要なものを買いにいった。ちなみにガソリンはドイツはオーストリアよりずっと高いし、アウトバーン上はさらに高いので、ザルツブルクに着くまでに必要な分しか入れなかった。

支払いも長蛇の列。
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無事に支払いを終え、必要なものも買ってから、ここへ。向こうにまだまだいっぱい並んでるわ~
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めぎたちの後ろに並んだ車の人によると、このアウトバーンにはここまでしばらくSAが無く、ガソリン切れの人がみんなここに寄るのだという。そうか、なるほどね。めぎたちはミュンヘンから乗ってきたので、そんな事情は知らなかった。でも、去年うちのドイツ人が一人でザルツブルクまで走ってきたときは、だいたい同じような平日で同じような時間帯だったけど、空き空きだったのだとか・・・うーん、今日はどうしてこんなに混んでいるのかしら。

とにもかくにも、これからオーストリアに入るのに必要なのはこのシール。アウトバーン通行許可証である。これは10日間有効のもの。
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↑ちなみに左に写っている緑色のはドイツ発行のもので、この車が環境保護に適用する仕様であるという証明。クラシックカーなどはこれが黄色だったり赤だったりし、その場合ドイツの旧市街地に入れないことが多い。

これでオーストリア入国準備万端。いざ、ザルツブルクへ!ちなみにAというのはオーストリア、Iというのはイタリア。ここからイタリアへ抜けることも出来るのよねえ。あっちへ行くとヴェローナなんだわ。
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あと1500mでオーストリア♪
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そして無事国境を越え、表示がオーストリア仕様になった。ドイツと似てるけど、若干違ってて、外国に来たなあと感じる。ここからずっと行くとスロヴァキア、チェコ、ハンガリーとスロヴェニアに、また向こうへ行くと、イタリアとスロヴェニアに抜けるのね。
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そしてザルツブルク到着。なんだかゆっくりして夢のような日々だったな・・・
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そしてあっという間に5日間が過ぎ去り、6日目には早くも帰途に。アパルトメントで夜間と早朝はオーナーのいない宿を前日のうちにチェックアウト手続きし、鍵を指定の場所に置いて7時半頃そっと出発。市内の交通量はまだまだ少なくてすいすいとアウトバーンに乗り、雨の中あれよあれよという間に国境を越え、これはたしか既にドイツに入国してから写したもの。向こうの山が幻想的で撮ったのだけど(20mmで撮ってトリミング。こういうとき、D600のカメラの性能と解像度に感謝する)・・・
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同時に反対車線には、オーストリアに入るためにものすごい渋滞が出来ていた。
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ラジオの渋滞情報によると、どうもオーストリア入国のチェックをしているらしい。ほぉ~やはりあの難民騒ぎ以降、本当に国境チェックをしていたのね!

実は、マイセンの辺りからミュンヘンまで移動中、オーストリアからドイツへ入国する地点でチェックに何分待ちの渋滞、という渋滞情報が何度もあって、それはめぎたちの使うアウトバーンではなかったのだが、それを聞きながらああ本当に国境チェックをしてるんだなあと実感していたのだった。めぎがドイツに住んで以来約15年間、EUのシェンゲン国間のアウトバーンで国境チェックは一度も体験したことがなかったし、去年もそんな渋滞情報はもちろんなかったのだが、あのあと難民が大量にやってきて、オーストリアからバイエルンに入る国境でチェックを始めたというニュースがあり、今はどうなってるかな・・・と興味を持ってやってきたのだった。

6日前にザルツブルクに入ったときは、同じ道だけど何もなく素通りだった。渋滞情報で出てくるのは別のアウトバーンの国境チェック情報ばかりだった。反対車線も特に何もしていないようだったので、このアウトバーンでは国境チェックやっていないのかな、などと思っていたのだが、日によって、または時間によってどこでチェックをするかを変えているのかも知れない。朝の7時台という普通渋滞には無縁のはずの時間帯にドイツからオーストリアへ入るところが断続的に30kmにも渡って渋滞していて、なんとも気の毒に感じながら反対方向へ向かった。めぎたちがドイツに入るときに渋滞が無かったことを幸運に思いながら。
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しかし、この辺まで来たとき、今度はドイツ入国待ちの渋滞情報が入った。おお~早く出発してよかったね~~一体どういう風に決めていつどこで入国チェックをしたりしなかったりしているのか分からないが、とにかく何らかのチェックを日常的にしていることは確かで、EUの逆行を肌で感じる経験となった。
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さて、うちのドイツ人はザルツブルクからミュンヘンを通り過ぎてニュルンベルクへ向かうアウトバーンに乗るまでは超特急で飛ばしてきて・・・
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ニュルンベルクの手前でようやく朝食休憩。ダルマイアーのコーヒー、これは薄くてイマイチ。ザルツブルクのパン屋さんで適当に仕入れてきたパンはとても美味しかった。これは中にPowidelというものが入っている。標準ドイツ語ではZwetschgenmusまたはPflaumenmusというもので、つまりプルーンジャムである。なかなかに美味しかった。
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ミュンヘンからニュルンベルクまでのアウトバーンは結構交通量が多かった。
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ICEも見かけた。
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お!デュッセルドルフのナンバー!この人も長旅をしてるのね~お互い無事に帰れますように!
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ベルリンやドレスデンなど東の方へ行くのとフランクフルトなど西へ行くのとに分岐する頃になると・・・
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またオランダナンバーが多くなってきた。
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そしてワイン畑が見えだして・・・(おお~貨物列車!)
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工事中の区域にさしかかった辺りで・・・
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お昼になったしガソリンも底をついたので休憩。ここはヴュルツブルク近くのSAで、望遠でパチリ。
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今思えば、ちょうどその頃、あそこにrinoさんがいらしたのね~

この辺りはワイン畑がいっぱい。
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ちょっと撮り鉄も。
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そうそう、SAの休憩しかご紹介していないので800kmに2回しか休んでいないように見えるが、実際はトイレしかないような小さなPAで数回休みを入れている(ドイツのPAは売店が無く、自販機もなく、本当にトイレだけ)。

それにしても・・・ホントドイツの女性って、こんなに若いときからこんなにふくよかで・・・しかし、それを隠したり恥じらったりせず堂々としていて、ホント、女性の生きやすい国だと感じる。こうあるべきという理想像に嵌めて生きなくてもいいところ。
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パンの残りを食べてゆっくり休憩し、いざ、我が家へ!

13時半頃フランクフルトの辺りを駆け抜け・・・
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たまに撮り鉄の機会を得てはイマイチな結果にガッカリしつつ・・・
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この辺では既にかなり疲れを感じつつ・・・運転手ももちろん疲れるけど、助手席に座っているのも相当に疲れるわよね・・・だって、助手席って、運転する訳じゃないので何もしないまま、でも全て目に入るのであれこれ反応しちゃうし、でも自分でそれをどうこうすることは出来ないし、さらに運転手のすることには口を挟まず気持ちよく運転してもらえるよう配慮もしなければならないのだもの。
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疲れを撮影でごまかしながら、ひたすら耐えたのであった。
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そして15時半頃帰宅。車の中でうちのドイツ人と二人ぱちぱちと拍手。

ただいま~!
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撮影: D600 + 20mm(F1.8)、D600 + 70-300mm(F4.5-5.6)
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2年前のザルツブルク [ザルツブルク 2016年夏]

今日から思い切って2年前、正確には1年半前のザルツブルクの話を始めようと思う。他にも2年前のポルトガル北部とか3年前のギリシャとか昨年秋のオーストリア東部ブルゲンラントとか色々中途半端な記事がたくさんあるのだが、ザルツブルクは2年前のも去年のもカテゴリーは作ってあるのに手をつけられずにいて、ほんのちょっとでも思い出を書き留め始めたいと思って。冬の季節に飽き飽きして、明るい夏の写真が見たくなったというのもあるかな。

めぎは旅好きであちこちに行っているけれど、ザルツブルクは2015年から飽きもせず3年連続で行っていて、それも5日間から3週間近くと毎回長丁場で、写真の量も膨大だ。2016年は5日間と最も短い滞在だから写真も少なめだけど、それでも5日間だからそれなりにいっぱいある。でも、場所はもう熟知しているので、書くのにあまり調べが必要ないというのがいいところ。ポルトガルやギリシャなどは、春の旅で季節的にも合うしあまり知られていないところばかりで面白いのだけど、もうすっかり地名など忘れてて色々調べ直さないと書けないのに対し、ザルツブルクはあまり確認せずに書けるので、仕事をしながら息抜きに書くのにちょうどいいのだ。毎年同じ場所で撮影しているので、写真の反省にもいいし。

さて、2016年夏のザルツブルクは、その前にドイツ東部の義母を訪ねて彼女の目の手術の世話をして、次にミュンヘンへ行ってそこで合流したほとんど歩けないハンブルクの義父の奥さんの世話をして、ようやく家族の義務から解き放たれてたどり着いた夏の休暇。まずはザ・ザルツブルクという感じのシーンから。
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めぎたちが最初にしたのは、カフェで一休み。めぎはアプフェルシュトゥルーデルというリンゴのパイづつみのようなケーキ、うちのドイツ人はトップフェンシュトゥルーデルという生チーズのパイづつみのようなケーキ。オーストリアに来たわ~~という気分♪
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その日の夜は早速音楽祭。
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音楽祭漬けの5日間を過ごしに来たのだ。
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着飾って音楽祭を見に来た人たちの中を走り抜ける観光馬車。これぞ夏のザルツブルク。
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この日に見たのは現代オペラ。始まる前から幕が上がっていて、何故か羊が舞台に。
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この羊さんに関しては後日新聞にも出ていた。
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演目はトーマス・アデスの「皆殺しの天使」。悲鳴のような超現代音楽にグイグイと惹き込まれて行く不可思議さがたまらない。休憩にホッと一息。
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もう見慣れたザルツブルク音楽祭会場のカール・ベーム・ザール。
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天井には乗馬学校の絵。
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3年前の「メキシコ征服」もそうだったが、現代音楽のオペラは非常に面白い。だから、日程が合う限り、ザルツブルク音楽祭では必ず現代オペラを見に行くことにしている。素人的な感想だけど、あの現代音楽の節を歌うことができるオペラ歌手って、ホント凄い。あれを歌いながら演技できるのも凄い。一日目の夜はこうして凄いな~凄いね~と暮れていった。
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撮影: D600 + 20mm(F1.8), Nikon1 V3 + 18.5mm(F1.8)
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崖の上から [ザルツブルク 2016年夏]

現在、2016年夏のザルツブルクの話を連載中。

ここはザルツブルクの有名なゲトライデガッセというショッピングストリート。
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その突き当りにはブラジウス教会という教会があり、その裏に切り立った崖がある。
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崖の上には3年前の夏にも去年の夏にも上ったが、このとき、この教会の裏に見えるこの細長い筒のようなものはなんだろう?と見に行ってみることにした。
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上からは素晴らしい眺め!
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ゲトライデガッセは海溝のよう。
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地面まで見える部分でもこんなに細い。
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この太い通りは市がたっている大学広場。めぎがいつも買い物しているところ。果物も野菜もチーズもハムも肉も魚介のお惣菜も手に入るので、快適なアパルトメント生活が楽しめる。2016年はたった5日間だったので料理はしなかったけど、夜の音楽祭の前後にレストランに入るのは時間的にも金銭的にももったいないので、この市場で色々と買い物をして宿で食事していた。
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さて、肝心のあの筒のようなものだが、上からは全く見えない。入り口のようなものも見つからない。てっぺんの屋根のように見えた部分はこれかしら。
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ここにはユースのような宿があるので、その施設の一部なのかもしれないな・・・

その宿の前にはレストラン。
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めぎたちはここでお昼をすることに。まずは休暇の定番、昼ビール♪
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↑この頃はうちのドイツ人、タバコを吸っていたのよね~いやはや、懐かしいな。吸わなくなってもう14ヶ月が経ち、いつの間にか吸わないのが普通になって、なんだか不思議。

めぎはオーストリア定番のシュニッツェルを。
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うちのドイツ人は肉の入ったクヌーデルを。
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ビールは美味しかったけど、あとはまあまあ。眺めはいいけどレストランとしては正直そんなにお薦めでもない・・・かな。

つづく

撮影: D600 + 20mm(F1.8)/ 70-300mm(F4.5-5.6)
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