トラヤヌスの記念柱 [旅行]
wakatateさんの昨日のブログに、アンコール・トムのレリーフが載っていた。
素晴らしい。行ってみたいなー
似たようなレリーフをローマで見たことを思い出した。
これだ。
これはトラヤヌス帝のダキア(ルーマニアのあたり)遠征勝利を描いた記念柱で、皇帝の墓として113年に建てられ、実際に皇帝が死んだ117年にここへ葬られたという。高さは40メートル、19個の巨大な大理石を積み上げて作られたものだ。
よくもまあこんなに精巧に作ったものだ。
ドレスデン・聖母教会 [旅行]
りえさんがこの週末にドレスデンに行ったはずなので、私が行ったときのドレスデンの様子をご紹介。
初めて行ったのは2004年2月。そのときのFrauenkirche(フラウエンキルヒェ=聖母教会)。その当時の姿は以下のようだった。
この教会は、ドイツ最大のプロテスタントの教会で、直径25メートルのドームを持つ立派なものだったのだが、戦争で爆撃されて廃墟となり、その悲惨さを残すため、すなわち当時東ドイツの共産政権がアメリカ・イギリス資本主義国の野蛮さを喧伝するため(実際は東ドイツがお金が無かったからなのかもしれないけど)、そのままになっていた。東西ドイツ統一後から再建が始まり、私が行った2004年2月はあともう少しというところまできていたのだった。なんでも瓦礫の山から石を一つ一つ鑑定し、元の場所に当てはめ、足りない石のみ新しいものを使う、というやり方をしていたそうだ。
180億円に相当すると言う再建費用の一部は、旅行者からの寄付である。私も地下聖堂のガイドツアーに参加し、戦争で爆撃された教会のビデオを見、いくばくかの寄付をした。
そのあたりは工事中だらけで、聖母教会の前にも非常に広い遺跡の跡みたいなものが広がっていた。
その後、2004年6月には外壁工事が完了し、金の十字架がドームの上に据えられる式典が行われ、2005年10月に全ての工事が完了したのである。
2005年12月にザクセン地方を訪れた私は、勧められて再度ドレスデンの聖母教会へ。
外には寒いのにこんなに人が並んでいた。みんな、聖母教会に入るためにきたのである。
中はこんな感じ。
ヨーロッパでは教会と言えば古いものばかりで、このようにきんきらの新しい教会を見るとなんだか不思議な気分になる。教会にいるのに教会ではないような感じなのだ。
ちょっと遠くから全体を写した写真。ドームの上まで完成している。また戦争で爆撃されるなんてことのないよう祈る。
ドレスデン・おすすめ [旅行]
今日はドレスデンのめぎ・おすすめのご紹介。
まず、ゼンパーオペラ。ザクセン州立歌劇場である。
私はここで2004年2月に開かれたアルバン・ベルクのWozzeck(ヴォーチェックと聞こえるが日本ではヴォツェックと一般的に書かれているようである)の新演出の初演を見にドレスデンに行ったのであった。
Wozzeckは、ゲオルク・ビューヒナーのWoyzeck(ヴォイツェック)という戯曲断片をオペラ化したものである。音楽としては、オペラに初めて無調を取り入れたものだとか。
行った感想としては、まあわざわざドレスデンまで交通費をかけて行くほどではなかったかな、というのが正直なところだが、当時の私はドイツにこんなに長居をするつもりがなかったし、少しでも話題のものを見ておこうというがめつさが先立っていたのである。
中は宮殿みたい。
ガイドツアーで中が見られるので、オペラに関心のない方もぜひどうぞ。
次に、私がどうしてもドレスデンに行きたかった理由はここ。
これは、アルベルティーヌムという美術館で、ここにあるC.D.フリードリヒの「山上の十字架」を自分の目で見てみたかったのだ。大学でよく話題になったフリードリヒ。ベルリンやハンブルクにも主な絵があるけれど、この「山上の十字架」は外せない。
フリードリヒについては既に二つ記事を書いたので、興味のある方はぜひ以下をどうぞ。
フリードリヒの絵とドイツの空
http://blog.so-net.ne.jp/megimigi/2006-08-08
C.D.フリードリヒ展覧会
http://blog.so-net.ne.jp/megimigi/2006-08-06-1
その他、宮殿やカトリックの教会などいろいろあるが、やっぱりなんと言っても戦災を免れた奇跡的なこれをどうぞ。
これは長さ101メートルの壁画。君主諸侯の行列の様子である。2万5千枚のタイルでできている。描かれているのは1123年から1904年までのザクセン君主の騎馬像や芸術家たち93名。行列最後にこの壁画の製作者も描かれているとか。
それから、やっぱり忘れてならないのは、瓦礫。頑張って復興しているとは言え、ちょっとよく見るといまだに瓦礫だらけ。アメリカ・イギリスの空襲のひどさを思うと共に、東ドイツの貧しさも。
最後に、エルベ川。ラインとはまた雰囲気の違った感じ。なにしろここは、ザクセンなのである。
ヴァチカンとローマ法王 [旅行]
今年の4月、イースター休暇にローマに行ってきた。
なにしろドイツ出身のローマ法王が誕生したので、彼の初めての大きな儀式、イースターを見物してみたかったのである。
ヴァチカンには約10年前のクリスマスに行ったことがあるのだが、そのときにはずいぶん警備が簡単で、ドームの中にはすんなり入れたし、荷物チェックなど全く無かった。
テロの所為で、何もかも変わってしまった。ヴァチカンにはゲートが張り巡らされ、広場に入る前にも手荷物検査の長い列。しかしここはイタリア、かなりいい加減で、私は他の人たちに混ざって簡単に柵を乗り越えて中に潜り込むことができてしまった・・・
広場は、人人人人・・・
後ろを振り返っても人人人人・・・
法王は前でなにやら儀式をしている。
一通り儀式が終わると法王は一度中へ引っ込み、上のバルコニーへ。
ここから法王は、キリスト教のカトリックの組織がある国々の言葉で一言ずつ挨拶をする。日本語も出てくる。「日本の皆さん、イースターおめでとう」とかなんとか言っていたようだが、周りが騒がしい上に発音が凄くなまっているので、定かではない。ちなみに、クリスマスにも「新年おめでとう」などと言っているようである。このローマ法王の挨拶は、ヨーロッパでは必ず生放送される。うちでもドイツ人がクリスマスに毎年ラジオで生放送を聞いている。イタリア語やドイツ語のときには、相当な支持者が集まっていたようで、地面が揺れんばかりの大歓声だった。
さて、その2日前、準備の進んでいるヴァチカンにも行って来た。その日も何らかのミサが行われるところで、ドームに入る前に手荷物検査が行われた。
これがドームの中。
周りはコスプレ状態。
外の衛兵は結構くつろいでいた。
貴族の館 [旅行]
機会あって、貴族のお屋敷にお呼ばれしたことがある。
ドイツには現在、国王や皇帝はいない。しかしながら、帝国が消滅した今も、貴族の家柄は残っている。伝統的に、ドイツの貴族は名前にvon(フォン)がつく。例えばHartmann von Aueという名前だったら、アウエ家のハルトマンという意味で、苗字はvon Aueなのである。ちなみにHartmann von Aueというのは、中世ドイツ文学上最も有名な詩人の一人である。
ドイツには今も名前にvonがつく貴族が存在しているのである。学生たちの中にもたまにいる。もちろん、お姫様のような格好をして暮らしているわけではない。極めて普通の人たちだ。私がお邪魔した貴族のお宅も、特に贅沢をしているわけではない。お屋敷、などとはもう呼べない小さな家である。でもやっぱり中の雰囲気は違う。日本人が西洋風の家を思い浮かべたときに描くような、絵に書いたような西洋風の家具のある家が、やっぱり貴族の暮らしなのである。
これが門を入ったところから見た家の様子。
家を正面から見るとかわいらしい。
ちょっと暗いが、居間の様子。左にあるのは暖炉である。
ここは食堂。
縁の方々の写真。
もちろんマイセンのコレクション。このほかイギリス好きのお宅なのでウェッジウッドも。
こんなものも。
日本へ! [旅行]
デュッセルドルフはすっかり冬。
明日から日本へ旅行だ。
こちらに来て5年もすると、日本へ「帰る」というよりも、「行く」というほうが正しく感じる。
つまり、日本は私にとって懐かしい故郷だけれど、もう戻れない過去でもあるような、思い出の場所なのである。
日本でしたいこと。
温泉でゆっくり♪
この時期日本はどこもかしこも高いけれど、めげずに温泉でゆっくりしようと思っている。
ドイツでは硬水のため肌はかさかさになるし、滅多にバスタブにお湯を張ったりしないから、ただお風呂に入るだけでも楽しみである。
それに、お雑煮♪
お正月の日本は独特で、その雰囲気はドイツ人にはいくら説明しても想像もつかない。
みんなでお屠蘇を飲んでお雑煮食べて御節をつついて、今年の抱負なんか考えてみたりして・・・ああ楽しみ!
ドイツの元旦は、ただ休みなだけ、特別な料理も団欒も何もないのだ。
日本のお正月を、ドイツ人連れで過ごしに行く。それはここ数年来の夢だった。堪能してこよう。
戻りは1月8日。それまではmoblogでお楽しみを。
みなさま、しばしごきげんよう。
ケルトのお墓 [旅行]
本日は「福袋」のテーマにあわせた旅行記である。
2005年夏、我々はイギリスのコーンウォールで休暇を過ごした。そのときに撮ったケルトゆかりのお墓をご紹介。
場所はイギリスの最西端、ペンザンスという町の近く。セント・アイヴスという小さな町の古い教会。
そのあたりには古いケルト十字のお墓が残っている。
すぐ近くにゴルフ場もある。人気のないお墓に眠る人たちに思いを馳せている私と、ゴルフを楽しむ人たちとが共存する場所。
半島の反対側には新しいお墓も。海の真ん中に浮かぶのは、セント・マイケルズ・マウントという修道院かつ城でもある建物のそびえる島。
特集 「福袋」
♪ ドイツ人の見た日本 ♪
本日は、忍野八海近くのお寺、承天寺。ちなみに私はこのお寺とは全く縁もゆかりもない。
時間も十分あるので忍野八海もチラッと見てみようと車を走らせていたら、ふとこのお寺が目に入り、急遽駐車してお寺参り。
お寺だけど神道のお飾りで新年の準備がなされていた。
いろんなものがフォーカスされている。
お寺の向かいには富士山を望むお墓。
伊勢物語に、かぐや姫が残した不死の薬を帝が山の頂で焼かせたため富士山という名がつき、人間が死ぬ運命になった経緯が書かれているが、お墓から富士山を望むと人間の儚さを思い知らされる。
燈篭に殊の外興味を示すドイツ人。
眠っておられる方々に、お邪魔します、と心の中でつぶやきながら撮っていたそうだ。
人はいつかみんな死ぬんだねえ、と、ここで二人でコーンウォールのケルト十字架を思い出したのであった。
札幌の観覧車 [旅行]
本日はこちらから。
特集 「福袋」
♪ ドイツ人の見た日本 ♪
本日のテーマは札幌。
狸小路近くに観覧車を発見! いそいそ乗りに行くドイツ人と私。
ガラ空きだった・・・経営は大丈夫?
ガラス越しだけれど、札幌がぐるりと一望できる。
こちらが薄野(ススキノ)♪
♪ おまけ ♪
同じ素材を私が捉えると・・・
場所はこちら。
住所もパチリ。
観覧車は空き空き。
ビルの上の駐車場に雪が積もっていた。
この観覧車、札幌っ子には全く人気がないと聞いたのだが、実際はどうなのだろう?
たしかにお客さんは我々だけだったが、札幌を一望できるこのスポット、悪くないと思うのだが。
ライプツィヒ [旅行]
本日は福袋に関連して、ライプツィヒの次の写真をご紹介。
これは一昨年の夏にライプツィヒの町の中心部で撮ったものである。
特集 「福袋」
♪ ドイツ人の見た日本 ♪
横浜に戻ってきた。
古い建物と近代的なのとが混在している。
こんな様子も。
みかんが綺麗だった。
オランダ クローラー・ミュラー国立美術館 [旅行]
本日はアンダルシア紀行をお休みし、オランダ日帰り旅行のご紹介。
moblogでも載せたが、今回の日帰り旅行は、数日後に日本へ帰国する友人とのお別れイヴェントとして、彼女がぜひ見たいと言うゴッホの「桃の木」を見に行ったもの。
デュッセルドルフからICEで北西へ一時間、アムステルダムまでのちょうど半分くらいの距離のところにアーネムという町がある。そこからバスに乗り換えて約30分弱で、その美術館のあるオッテルローという小さな町の中心街の到着。
これがそのバス停。え?中心街?
このバス停からまっすぐ前を見ると・・・
え?ほんとにここ?
2分ほど歩くと教会が。たしかにここは町の中心である。
メインストリートにはこのような住宅が並び・・・
ゆっくりと15分ほど歩くとクローラー・ミュラー国立美術館の入口に到達。そこにはこんな駐輪場が!
実はここは、デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園の入口。クローラー・ミュラー国立美術館はその国立公園内にある。約3キロほどの道のりを、この無料貸し自転車でサイクリング。こちらはもうすぐ帰国の友人。私より一回り以上も歳若い彼女は、娘のように可愛かった。実際、うちのドイツ人は彼女のご両親と同い年。あと数日後に迫った別れは我々にとって本当に淋しいものである。
この自転車、ヨーロッパ人サイズなので、私には高すぎる。車輪はそれほど大きくないのだが、サドルの位置がすごく高いのである。一番下におろしても私には足が地面に届かない(爆笑)。足がペダルにつくだけでは心もとなく、地面につかないと怖くて乗れない私は、やむなく子供用自転車を使用・・・屈辱。この小さい方が私が乗った自転車。
自転車に乗っているときの景色。
ようやく美術館に到着。
中はガラガラ。ここはゴッホの絵の部屋。
そこには例えばこんな絵が並ぶ。
お目当ての「桃の木」。ちょっと暗く写ってしまって残念。
細部も撮影。
以上、お気づきのように、この美術館はゴッホの素晴らしいコレクションが並んでいるのに、ほぼ触れるほど近づける。空いているから好きな絵の前に一時間立っていようと平気だ。素晴らしい環境。
5時間近くをここで過ごしたのだが、途中カフェテリアで美味しい昼食。これはスモーク・ターキー。カモミール茶とあわせて10ユーロ程度。
外にも野外彫刻美術館があるのだが、本日はとても寒かった(5度くらい)ので室内のみ堪能。
この一年半は、彼女のおかげでとても楽しい日々だった。日本へ帰ってからの彼女の成功を祈るとともに、この一年半の親交に心から感謝。
♪ おまけ1 ♪
オランダの電話とポスト。オランダのポストは赤である。ドイツのは黄色だったことを思い出していただけるだろうか。ちなみにドイツの公衆電話は・・・多分銀色だと思うが、イマイチ定かではない。
♪ おまけ2 ♪
アーネムの駅には、本屋や花屋、パン屋などと並んでこんなお店が!
スーパー「の」寿司なのか、スーパー「な」寿司なのか。
中は素晴らしい品揃え。
それにしてもこのポスター、すごい・・・
デュッセルドルフ中央駅から空港へ [旅行]
2007年5月17日木曜日は、キリスト昇天の日。4月に磔刑・復活したキリストは、その後無事に天に召されたのである。そんな日がドイツの祝日であることを、私はドイツに来るまで知らなかった。復活祭の日がいつだったかによって昇天の日も異なるため、この日は毎年同じ日ではない。例えば数年前は5月5日だった。祝日が毎年違うというのも、祝日のほとんどがキリスト教のものであることも、お国柄であろう。昇天の日は木曜日だということだけは決まっていて、これにあわせて金曜日もお休みになる学校もあって、世の中は連休モードである。
しかし別にキリスト昇天の日に一般のドイツ人が宗教的に何か特別なことをしているわけではないようだ。熱心なキリスト教徒のうちでは何かあるのかもしれないけれど、一般的にはこの日は父の日。つまり、ドイツの父の日はキリスト昇天の日なのだ。と言っても母の日と違って、見たところこれまた特別なことがあるわけではなさそうである。
さて、休みつながりの話になるが、あと一ヶ月もすると、デュッセルドルフのあるノルトライン・ヴェストファーレン州は夏休みに入る。ドイツでは州ごとに夏休みの時期がずれていて、全国的に混雑する時期がバラバラになるように工夫されている。ノルトライン・ヴェストファーレン州の2007年の夏休みは一番早い番で、なんと6月21日から8月3日まで!ちなみに一番遅いのはバイエルン州で、7月30日から9月10日までとなっている。
そんなわけで、後一ヵ月後に迫ってきた夏休みに向け、デュッセルドルフから飛行機で飛び立つ場合に最も便利な方法をご紹介。デュッセルにお住まいではない皆様は、ドイツの駅や空港の様子をどうぞお楽しみを。
デュッセルドルフ空港からヨーロッパ国内へ飛ぶ場合、日本人はタクシーを使ったり、RE(レギオナール・エクスプレス)という快速電車でFlughafen(フルクハーフェン=空港)という駅まで行って、故障しがちなモノレールかその代替バスに乗る方が多いようだ。お金がいっぱいある方は別として、電車に乗る場合、一番便利なのはREではなく、Sバーン(普通電車)の方である。
REは一駅で空港に着くから便利そうに見えるが、実際はそこからバスかモノレールに乗らないとならない。でも、Sバーンは、Flughafen Terminalという駅に着くので、実はターミナルの真下に到着し、しかも降りたところからチェックインカウンターまでずっと荷物運び用の台車を使えるから、なかなかに便利なのだ。
こちらはデュッセルドルフ中央駅。
乗るのはS7という電車。行き先はFlughafen Terminalと書かれている。つまり、終点まで乗ればよい。15分程度だ。
電車の中の様子。
到着するとこんな雰囲気。地下に到着する。
こんなところを通って段差の無いエスカレーターを台車後と上ると・・・
こんな表示になる。
出発の方は右側へ、つまり、さらに上へどうぞ。
こちらが出発ロビー。
明日は、お迎えの方のために、またはお帰りの際のために到着ロビーをご紹介。
♪ お知らせ ♪
20日頃まで、コメントへのお返事並びに皆様のブログへの訪問が遅れがちになっております。落ち着いたらまたゆっくり伺います。
デュッセルドルフ空港から中央駅へ [旅行]
昨日のこの表示から左側の到着ロビーへ。
左へ進むとこんな感じ。
ちょっと淋しいけど大丈夫。すぐに到着ロビーへ出る。
誰かをお迎えの場合はこのモニターを見て時間や到着ゲートを確認。
ゲートの番号ごとに出口が違う。
無事到着したら、「S7」という表示の方へ。「S」だけの表示、または「S1」の表示は、モノレール、そしてICEに乗る方のため。デュッセルドルフ中央駅へ向かう場合、ICEに乗る必要は無い。
降りていくと・・・
こんな広いところに出る。その出口へ進んでいくと・・・
乗り場へ。
表示が二つ同じのが並んでいるが、気にしない。こういうことはドイツではよくある。S7はデュッセルドルフ中央駅を通ってゾーリンゲンまで走っている。
乗る前に切符を買う。こちらが自動販売機。
デュッセルドルフ中央駅の番号を探し・・・
番号を押すと値段が出る。この場合2ユーロ10セント。
買ったら、オレンジ色の小さな箱に突っ込んで、チンと刻印を押す。その写真を撮り忘れてしまったが、30センチくらいの小さなオレンジ色または赤色の箱が券売機の近くにあるので、どうぞお探しを。
わずかながらに一等席もある。一等に乗りたければ値段が違うのでご注意を。
♪ お知らせ ♪
6月中旬まで、コメントへのお返事並びに皆様のブログへの訪問が遅れます。落ち着いたらまたゆっくり伺います。
ヘレンベルク [旅行]
めぎがこの週末に行ったヘレンベルクは、シュトゥットガルトの南西30キロにあるプロテスタントの町。
場所はこちら↓
2泊3日の研修中、自由時間は早朝のみ。早く起きても7時半頃まで日が昇らないので、7時半過ぎから研修の始まる9時までの間に散歩に出かけた。
外は雪。
住宅街をしばらく歩いていくと・・・
こんなものが見えてきた。これは教会。
その横にはこんなものも。これは市庁舎らしい。
その横にはこんな魅惑的な階段が!
よし、のぼってみよう!まだ一時間あるから、上まで行って景色を見る時間くらいはありそうだ。
というわけで、めぎはこの階段を上りながら・・・
時々振り返って写真を撮ったりして・・・
するとこんなところに出た。塀の中へ入れそうだ。
そこからももっと上のお城まで道がついていたのだけど、教会を見てみたくてお城は断念。研修じゃなかったらなあ・・・
塀の向こうには、予想通り教会が見えてきた。
下には街並みも。
つづく♪
教会 [旅行]
昨日の塀の反対側を進むと、教会の全貌が見えてきた。
教会の方へは一気に降りていく感じ。
この教会のタマネギ型の部分は、昔は二本のゴシック型の塔だったそうだ。それが1749年にこのバロックのタマネギ型に建て替えられたのだとか。だから、上と下とで色が違うのだろう。
こういう時計って、とっても好き。
教会の前の広場には鐘が置かれている。
ここは鐘の美術館なのだそうだ。
可愛らしい建物が目を引く。
下に降りていきたいなあ・・・
つづく♪
ヘレンベルクの街並み [旅行]
昨日の階段を降りていきたいのを、時間がなくてぐっと堪えためぎ・・・ああ残念だったなあ・・・
代わりに街並みを上から堪能♪
可愛いおうちが並んでいる。
結構綺麗でしょ。
またいつか来られるかしら。
さて、そろそろ戻らねば。
つづく♪
ヘレンベルクの住宅街 [旅行]
ヘレンベルク・シリーズも今日が最終回。
帰り道の風景をどうぞ。
紅葉がまだ残っているところへ雪が降ったので、なかなかの風情だ。
旧市街の塀の外は新しい住宅街だが、なかなか裕福そうな家が並んでいた。例えば・・・
これはもしかしたら民宿かも・・・
この時計はどうやって読むんでしょ?
薪を積んでいるおうちも。
うまく積まれてますねえ。
立派な車も。
ところで、今日、500記事になった。読んでくださるみなさまに感謝。
クリスマス村ザイフェン [旅行]
ドレスデンから車で1時間半くらいの、ドイツとチェコとの国境あたりにSeiffen(ザイフェン)という小さな村がある。クリスマス市を見に行きたいなあと思いつつ時間がないので、今日は2年前にそこへ行ったときの写真をご紹介。
こんなところを走っていく・・・東側はかなり寒い。
途中の小さな村にはこんなものが飾られている。
これは、Schwibbogen(シュヴィップボーゲン)。半円形の蝋燭立てである。ドイツ東部のエルツ山地の辺りで作られた飾りだ。昔、そのあたりの鉱山で働く人たちは太陽の出ている時間は鉱山の穴の中で働き、暗くなってからしか家に帰れなかったので、彼らの明かりへの憧れを込めて作られたとか。モチーフも、鉱夫が家に帰ってきたのを家族が出迎えている、といったものが多い。
いかにもクリスマスという感じですねえ。
これがザイフェンの教会。
教会はちょっと高台にあり、そこから下っていくと・・・
こんなお店がずらりと並んでいる。
店の前の一組の人形は、鉱夫と天使。このペアの蝋燭立てはエルツ山地地方の代表的なモチーフで、蝋燭を両手に持っている。
先日ご紹介したクリスマスピラミッドも。ドレスデンに世界一大きいのがあるが、このザイフェンのも、こんな小さな村にしてはずいぶん大きい。
お店の中にはクリスマスピラミッドがたくさん!
この村では、年中クリスマスの飾りが売られている。ドイツのクリスマス市で売られているものの多くは、この地方で作られているのだ。
あちこちの窓や壁にクリスマスの飾りが。
氷柱も素敵♪
電飾を使った煌びやかさはないが、素朴で温かいドイツの木の飾りが私はとても気に入っている。
3カ国を旅する [旅行]
これはヨーロッパの地図のほんの一部。
一番右端にデュッセルドルフ。そこから西へ西へひたすらまっすぐ行くと、海。
さあ、海を目指して出発!と地図上黄色い線のアウトバーンを飛ばすと、地図上の灰色の線で分かるように、まずはドイツの国境を越えてオランダへ入り、ずっとオランダを通って海まで到達することもできるし、ちょっと下の方へ走ってベルギーを通ってまたちょっと北上してオランダの半島や島の並んでいる辺りへ抜けることもできる。今回めぎたちはベルギーを通るルートを選択。ほら、この辺りはアントワープの港近く。
アントワープといえばフランダースの犬。あの美しく切ない物語のイメージからは、この工業地帯や港としての姿は想像つかないわね。
まっすぐ北上するとオランダのロッテルダムへ。ベルギーのアウトバーンには街灯がいっぱい立っている。
この辺りはちょうど工事中だった。
前を走っている車のナンバーはドイツ。この辺りはドイツ・オランダ・ベルギーの車が普通に入り乱れて走っている。また、アントワープやロッテルダムの港を目指してポーランドやスロバキアの大型トラックも数多く見かける。アウトバーンはEUの、またはシェンゲンの凄さを見せつけられる場でもある。なんてインターナショナルなんだろう。
オランダに入ったところを写して、数カ国語でウェルカムと書かれているのをお見せしようと思ったら、ちょうど道ががたんとして肝心のオランダ語が切れちゃった・・・たぶん上にwelkomと書かれていたはず。
↑このアウトバーンはベルギー側ではA12というが、オランダに入るとA4という名前になる。EU共通のEナントカという番号もあるが、普通ヨーロッパ人たちは昔ながらのAの呼び名を使い続けている。後ろの方の看板には、オランダの制限速度が表示されている。街中は50キロ、郊外は80キロ、アウトバーンは120キロまで。
オランダに入ると、真っ平ら。
あ、オランダの電車だ~♪
オランダのアウトバーンには街灯がない。
あ、オランダの古いナンバープレート♪ 今のは前を走っている車のような黄色いの。昔の方がかっこいいわね。
こうして走ること3時間。目的地に到着。出口のところにafritと書かれているのが楽しい。afritはドイツ語のabreitenと遠い親戚にあるんだろうな。するとドイツ語だと「馬に乗って去る」という意味になっちゃうんだけど、オランダ語のritは英語のrideに近くて、きっと乗馬ばかりじゃなく車にも使えるのね。ちなみにドイツ語の場合、車に乗ることにはreitenは使わずfahrenとなり、出口にはAbfahrtまたはAusfahrtと書かれている。
めぎ家はドライブの場合音楽やラジオをかけず、こういういろんな言葉の相関関係をああでもないこうでもないとおしゃべりしながら過ごしている。看板や道路標識、さらにまわりの車のナンバーや大型トラックに書かれている広告から、話はいつもどんどん膨らんで尽きることがない。今回はAntwerpen(アントワープ)のantとwerpenについて1時間はしゃべった気がする。ラテン語や中世ドイツ語の知識を総動員して色々想像し、こうかもああかもと。めぎはラテン語も中世ドイツ語も勉強したけれど、うちのドイツ人の語感に裏付けされた知識にはかなわない。ただ、外国人だからこそ距離をとって推測できる利点があることも。うちに帰ってきてからちょっと調べてみたが、あながち遠くないところで議論していた。興味のある方はこちらをどうぞ。
さて、目的地のお話は明日以降とし、帰りの風景を引き続き。オランダはとにかく真っ平ら。
その向こうにはもくもくと・・・
ベルギーの工業地帯が。
アントワープへ曲がると・・・
じゃじゃん!
こういうものはベルギーのみならずオランダにだってドイツにだって日本にだってあって、これがなければ今の生活は成り立たないわけだし、この恩恵を享受している身としては少なくともこの現実をきちんと見なくちゃと思う。美しいもの、素敵なものを見るだけが旅行じゃない。
アントワープを通過する際には、ブリュッセルやゲントと並んでLuikという表示が。Luikってどこだかお分かりになります?Liege(リエージュ)ですのよ。ベルギーはオランダ語圏フランドル地方とフランス語圏ワロン地方との仲があまりよろしくないので、括弧書きでLiegeとも表示するような親切なことはしてくれない。
ベルギーは、内部のいがみ合いが激しい上に政府が国全体とあまり仲がよろしくないので、国としてあまりうまく機能していない。でも、外見を綺麗に見せるのがうまい。それが如実に現れているのがアウトバーン。ベルギー中に街灯が立っていて夜になるとこうこうとオレンジ色の灯りが眩しくエネルギーをいっぱい使っていて、一見それはドライバーに親切だし夜景も美しいのだけど、道路が全くもってお粗末。
ベルギーのアウトバーンを走っていると道路の騒音がうるさくて、いつもより大声で話さなければならない。継ぎ接ぎが多くてがたんごとんとするし、道路そのものの質がイマイチなのだ。
さて、そろそろオランダに近くなってきた・・・AkenにはちゃんとAachen(アーヘン)とドイツ語表示が括弧書きされているのに、やっぱりLuikにはLiegeとは書かれてないわ。
オランダに入るところ。その瞬間から道路の質が変わるのが、お分かりいただけます?色がちょっと違うでしょ。
オランダは街灯が全くない。そして、道路がすごく綺麗で走っていると静か。オランダって冬はすごく寒くて凍って道路が傷むはずなのに、こんなにきちんと綺麗に整備しているなんて、やっぱりお金持ちなんだなあと実感。
そして、もうすぐドイツ。あと300メートルでBonds-republiek Duitslandと書かれてるのだが・・・
ドイツに入るとドイツ語でBundes-republik Deutschlandと。
その後ろにはドイツのアウトバーンの制限速度について。街中は50キロ、郊外は100キロ、アウトバーンには制限はなく、お勧めの速度として130キロと表示されている。
そして、ドイツのアウトバーンは幅が広い。車線と車線の間が他の国と比べて少し広めで、スピード出せるように設計されている。
雨の中でも140~160キロ出して平気なドイツのアウトバーン。もっといい車なら200キロも出せるだろう。
ただいま~♪
片道3時間で3カ国の旅。日帰りもできちゃうお手軽さだけど、考えてみれば「海外旅行」。ホンの一昔前まではいちいちパスポート検査していちいち両替していたと考えると、色々問題が山積みとは言えヨーロッパのひたすらな努力の成果に感嘆する。明日から一泊二日のオランダ・ベルギー小旅行のお話を。
フランス土産 [旅行]
パリから・・・
デュッセルドルフまで約500キロを走り抜け、無事に帰り着きました!
パリのお話は写真の整理がついてから。今日はお土産にめぎ家が買ってきたものたちをご紹介。
一本だいたい4~5ユーロ程度のワインと、セールしていたカシス・リキュール。カシスは有名なブランドのじゃないけど、フランスの別のメーカーのはどの程度美味しいのか試してみることに。手前のオレンジ色の箱の中にはエクレアが。
肉屋さんで楽しく選んだ加工品たち。これから少しずつ味わう予定。
残念ながらガチョウのじゃないけどフォアグラ。あるレストランでイチジクのコンフィと一緒に食べたのがものすごく美味しかったので、早速購入。
下の大きいのは買ったもの。上の三つはホテルの朝食から持ってきたもの。
以上のように、めぎ家は食べ物と飲み物しか買ってきていない。本当にこれだけなの。めぎ家らしいでしょ。
そして帰宅後の晩餐は早速戦利品の一部を。
フランスってこういうのがものすごく美味しい。
なかでもこのリエットという豚肉のコンビーフみたいなのがものすごく美味しくて、どうしてこれがドイツに無いのか腹が立つくらいの美味しさ。フランスに足を踏み入れたら必ず買って帰る。パンに塗りつけて食べる。
そしてデザートはエクレア。おフランスのお味。
さて、水曜日は朝8時半から大学で授業。おかげさまでリフレッシュし、楽しく授業ができそう。今週は水曜と木曜日を頑張れば金曜日から月曜日までイースターで休みだし、まだまだ休暇気分。では、明日に備えて早く寝ることといたしますわ。
リンゴ狩りへ~序章~ [旅行]
今日から数日間、土曜日のリンゴ狩りのお話を。9月17日、起きたのは早朝5時。寝惚け眼でシャワーを浴びて朝ご飯代わりのおにぎり作って6時15分に出発。まず向かったのはケルン。ここはデュッセルからケルンへ向かうアウトバーンでちらっとケルンドームが見えるポイント。
先日も書いたように、ここのところの日の出は7時過ぎ。アウトバーンはまだ真っ暗・・・ドイツのアウトバーンには外灯もないので、本当に真っ暗。上の写真はISOを思いっきり上げて撮影し、さらにコンピューターで明るめに加工した。
ケルンに向かったのは、うちのドイツ人の友人を訪ねるため。その友人がリンゴ狩りに誘ってくれたのだ。なんでもその友人の実家はリンゴの木の小さな森(というか林というか)を所有してて、それは売るためにリンゴ作りをしている農園じゃなくてただのリンゴ林なのだが(親にも兄弟にも農家はいない)、毎年一回そこで家族がみんなで集ってリンゴ狩りをするのが習わしなのだとか。彼は毎年うちにそのリンゴのお裾分けをくれて(お裾分けといっても大箱2箱も!)、一昨年、去年とそのリンゴ狩りに誘ってもくれて、今年ようやく、それじゃ是非お言葉に甘えて行ってみましょ、と実現。そんなわけで、彼の案内でそのリンゴ林へ向かうという予定で、ケルンの彼の家に寄ったわけである。これは彼のアパートのバルコニーから7時頃撮影。
ケルン・ドームが一望。5階(日本風に数えると6階)からの眺め、いいわね~
こちら側には・・・
アグネス教会。
空には十五夜を過ぎたお月様。
少しずつ明るくなってきたのを見ながら出発。
ちなみに彼のアパートの辺りはこんなアパートが密集しているところ。これは3階あたりの階段の窓から中庭側を写したもの。
階段はこんな感じ。ちなみにこのアパートにはエレベーターはなく、この階段を6階まで毎日上り下りしているということ。
ドイツである程度の大きさの街の中心部にあるアパートに住みたいと思ったら、エレベーターはたいてい無い。100年くらい、ときには200年も300年も前の昔の建物を、枠はそのまま内装を修理して使っているからだ。階段の部分はもともと狭く、ここにエレベーターを設置するのが難しいのである。つまり街中であればあるほど建物は古くて便利ではないが、趣がある。
出発したものの、ケルンの住宅街に寄り道。ここに彼の息子がお母さんと、つまり彼の別れた奥さんと一緒に住んでいて、家族の集いに息子を連れて行くために迎えに寄ったのだ。
何度か今までにも書いたように、ドイツでは離婚してからも子育ては一緒に行うケースがほとんどで、友人は週に1回平日に、2週間に1回週末に自宅に泊まらせているし、夏休みやクリスマス休みなど長期休暇には1週間から2週間は休みを取って、息子と二人で休暇に出かけている。だから、息子にとってはパパと会うのはそれほど特別なことではなく、この日、ほとんど寝惚け眼でうちを出てきた。
建物は新しめで無機質だけど、広々とした遊歩道と公園があって、緑が多いわねえ。
さて、ようやく本当に出発。これは7時半近くの撮影。前を走るのが友人の車、ではなく、友人の彼女の車。友人の車はヨットを屋根に積みっぱなしなので(友人は医者でお金持ち♪)、彼女の車で行くことにしたんだって。ちなみに彼女のお家は彼と同じアパート。便利ですわね。
アウトバーンを突っ走って2時間45分くらい南下すると、Heilbronn(ハイルブロン)という街の近く、ネッカー川の谷の橋という地名の辺りに差し掛かり、発電所の横を通る。これは石炭の火力発電所。(余談:この近く(25~30キロくらい離れたところ)に原発もあるが、どれも2022年までに全て廃止することになったのは、ニュースでみなさまきっとご承知のドイツの下した決定。)
そのハイルブロンの辺りでアウトバーンを降り、こんな田舎道を走る。フロントガラスが汚れてますわね・・・アウトバーンを走るとどうしても虫が当たってこんな風になってしまう。虫さん、成仏してね。
ワイン畑や果樹園やトウモロコシ畑がうねうねと続くところ。
そんなところでさらに細い道に入り込み・・・
10時半頃、ようやく到着へ。デュッセルドルフから380キロ走行し、寄り道と休憩も入れて4時間15分。
友人の家族がもう集まっているようですわ~
リンゴも鈴なり♪ (ドイツでは喩え売りものでも袋がけなんてしないのよ~詳しくは明日ね)
つづく。
19世紀のリンゴたち [旅行]
昨日から9月17日のリンゴ狩りのお話を連載中。リンゴと言えば、大雨で青森のリンゴに被害が出ているとか・・・今年の台風はなんて多くてなんて惨いんだろう。
台風のないヨーロッパは本当に恵まれたところ。太平洋北西部と南シナ海で発生する台風に対し、大西洋で発生するのはハリケーンというが、それはアメリカ側でしか発生せず、できたハリケーンは地球の自転に影響されて西へしか動かないからヨーロッパには来ないし、ヨーロッパ側でハリケーンが発生すべき熱帯地方はアフリカ大陸で海がないので発生できず、つまりヨーロッパには台風のような熱帯低気圧が来ることはないのである。ただ、数年に一回くらいOrkan(オルカーン)という大暴風が来ることはある。Orkanは中欧で冬に発生する大暴風低気圧で(最大風速64kn以上)、めぎのドイツ滞在で記憶にあるのは2010年の2月と、2007年の1月だった・・・その日は大暴風が来るから早く帰りましょう、と言われ、電車が止まり、ラインが河に架かる橋が通行止めになった。(>ゆゆちゃん)
さてさて、ここはドイツのハイルブロンという街の郊外の一画。ハイデルベルクの50キロくらい南東、シュトゥットガルトの50キロくらい北の辺り。
トウモロコシ畑や葡萄棚や果樹園などがうねうねと続く景色。
昨日も書いたように、その一画に友人の実家がリンゴ林を持っていて、そこの採り入れに誘われたのだった。
採り入れと言ってもここはリンゴ農園じゃなく、家庭菜園とも呼べないような、たまたまリンゴの生えている土地を持っていてほとんどほったらかしで一年過ごし、リンゴを採りに来たこのときに今年はどんな出来なのかを初めて見る、という感じのお気楽なリンゴ狩り。年に一度の家族の集いを兼ねていて、事前に草刈りをし、木のない部分にテーブルなどをセットし、食べ物・飲み物を持ち込んでいて、後でバーベキューをするための準備もしてあった。気の向いた人が自分の家用に好きなだけ採り入れに行き、それ以外の人はここでおしゃべりしながら団欒。
鳥さんの巣箱もあったけど、鳥さんはいなかった。
さて、リンゴ狩りはまずは手の届くところから。
この真っ赤なリンゴはLuikenというんですって。でも、Wikiの写真を見るとどうも違うような気がして調べたら、Gewürzluikenというのがどうもそれっぽい感じ。いずれにしてもこの辺りの品種で、18~19世紀頃からある古い品種。売っている甘いリンゴに慣れた舌には甘みが今ひとつだが、食べやすい。歯ごたえや味の方向はフジに似てるかな。
こちらの赤いリンゴは誰に聞いてもハッキリとした答えが無く、上と同じくLuikenと言う人もいれば、たぶんRenetteと言われたり。Weihnachtsapfel(クリスマスのリンゴ)というのよ、と言う人もいたが、それは赤いからですって・・・そんなわけで、名前はどれも定かじゃない。これは見たところ真っ赤で甘そうだけど、かなり酸っぱいし、切るとすぐに茶色になる。
最初は赤い色のリンゴに目を奪われたし、たいていの人が赤いのをせっせと取っていたけれど、ここには数種類のリンゴの木があって、めぎは色々採って食べてみた。
小振りの黄色いこちらもたぶんRenetteというそう。ドイツでは非常にメジャーな品種で、二つ上の写真のように赤いのもあるが、基本的には上のような黄色や緑で、肌がブツブツしているのが特徴らしい。食べてみると、堅くてかなり酸っぱい。切ったところが酸化してすぐ茶色になる。
ブツブツしているの、分かります?
それからこちらの青くて大きめのはBrettacherといい、この土地のリンゴ(地リンゴ?)なのだそう。訳せばBrettach村のもの、という意味の名前。このすぐ近くにLangenbrettachという人口3600人くらいの町がある。採り入れてからしばらく寝かせておくと甘みが出てくるタイプのリンゴだそうで、採れ立てをかじっても酸っぱくて堅すぎる。地下室に置いておいて、2月頃に食べてね、などと言われた・・・えええ、そんなに待つの・・・
めぎはこうしてあちこち寄り道しながら(味見しながら)丘を上っていったのだが、家のドイツ人は友人に促されて足早にずっと上へ。見下ろすといい景色。
これが友人お勧めのリンゴ。ずいぶん茶色っぽくて、ナシのよう。あんまり美味しく見えないわねえ。
↑このリンゴはBoskopというと教えてもらったのだが、その綴りでは見つからず、どうやらSchöner aus Boskoopという長い名前のものらしい。そのままでは酸味が強すぎて美味しくなく、煮たり焼いたりして加工して食べるリンゴなのだそう。とても大きくて、3月まで保つそうで、いっぱい楽しめそう。
ここのリンゴ林のリンゴはどれも、早いもので18世紀、遅くても20世紀初頭の品種だそうで、今のリンゴと比べると味がかなり野性的。世の中には全く流通しておらず、何種類ものリンゴがたくさん売られているマルクト市場でも全く見当たらない。昔懐かしい味がここにある、これが本当のリンゴの味だ、とみんな自慢げだった。
上の方の実は梯子を使ったり、こんな道具を使ったり。
子供もお手伝い。子供たちにとっては、年に一度従兄弟に会える楽しみなのだとか。
毎年子供の成長を見るのが楽しみ、と話してくれた人も。そうよね、毎年行ったら、この子がどんな風に大きくなるか、見られるということよね。
あ、サボってるオトコ二人♪
こうしてそれぞれが持ち込んだ箱やらカゴやらバケツやらにいっぱいに。そして冬中の楽しみにするのだとか・・・そうね、クリスマスの頃にここで採れたリンゴを飾ったり食べたりしたら、この採り入れの日を思い出して話が弾みそう。
♪ おまけ ♪
友人の実家のリンゴ林は売りもののリンゴを作っているわけじゃないから、たまに剪定する程度で木は伸び放題。それに対し、リンゴ農園の木はこんな風に小さく育てられている。でも、この写真のように、農園でも袋掛けなどしないし、下に反射シートを置いたりもしない。
だから傷物も多いし、歪なのも多いし、小振りなのも多いし、虫食いもあるし、何と言っても安い。ドイツのリンゴは1キロ1.2ユーロとか、90セントとか、つまり100円前後。1個じゃなくて1キロのお値段よ・・・リンゴというのはドイツでは朝食代わりに使われることもあるほど卵や牛乳などと同じように毎日食べる極めてベーシックな食品であって、贈答品として使う習慣もないし、大きくて綺麗なのを買うという意識もない。日本のような立派で甘くて高いリンゴではなく、素朴でそれほど甘くはなくて安いドイツのリンゴ。それでも売りもののリンゴは今回採ってきた野生の古い品種と比べるとずっと甘い。ただ、甘いけど、なんとなく規格品という感じの、工業製品のような味がする・・・野生のリンゴは甘みがもっと少ないが、リンゴ本来の酸味が凝縮されていて、主張が激しく、皮が厚く、生き物のようだった。
家族の集い [旅行]
日本は今日は祝日ですわねえ・・・こちら、秋分の日はお休みではなく、今日も平日。お彼岸にお墓参りという習慣もなく、そもそもお彼岸という概念もなく(仏教の言葉だものね)、秋分の日はHerbstanfang(秋の始まり)という名前がついているだけで、特別なことはない。この日から昼が短くなるという憂鬱な気分が立ちこめるだけ・・・ああ、これから長く暗い冬。早く春が来ないかな。いや、まずは、早く週末が来ないかな。
現在、9月17日のリンゴ狩りのお話を連載中。この日はそういえば一日とっても暖かく、丘の上り下りを繰り返していたら暑くて汗かいて、半袖一枚でOKだった。でも、次の日の日曜日には気温が急降下して、フリース着て震えてた。今はもうすっかり涼しいので、写真を見ると、これがほんの一週間前のこととは思えないほど。
さてさて、さっきまでわいわいがやがやとリンゴを採っていたみんなが、箱を置きっぱなしにしてどこかへ。
いっぱい採りましたねえ♪
大きな箱が既に満杯。
そして、みんなはここに!
予めたき火の用意がしてあったのだが、いつの間にかそれに火をつけていたのね~
みんなが焼いているのは・・・
ソーセージとパンとリンゴ♪
焼くための枝も用意してあった。
パンはこねた生地を持ってきてくれてあって、それを枝に巻き付けて各自焼くという仕組み。リンゴはもちろん採れ立てのを突き刺して焼きリンゴ。ソーセージはみんなそのまま枝に突き刺して焼いていたが、うちのドイツ人はこうして切れ目を入れて・・・
めぎの分もいっぺんに!
切れ目を入れると火が通りやすいし、端っこがカリカリッと仕上がるし、何と言ってもカニさんみたいになって楽しい♪
こうして焼いている間に、実は一家のご主人様(友人の父親)がスピーチなさっていたのだが・・・
誰も聞いていなかった♪
でも、毎年このスピーチをなんとなく耳にするのが楽しみなんですって♪ これがなくちゃリンゴ狩りじゃない、みたいな感じなのだとか。もともとは祖父母の時代から始まり(お父さんのスピーチでもそのことが詳しく説明されていた)、友人が子供の頃からずっとずっと毎年同じことを繰り返しているんだって・・・こういう何気ないドイツの一般的な家族の大事な大事な伝統、素敵ねえ。
でも、赤ちゃんにはいい子守歌になったようで・・・
間もなくこのようなお姿に。
そうそう、自分で焼くパンだけじゃなく、おやつ代わりにBrezel(ドイツ語読みするとブレーツェル、日本では英語のプレッツェル)もあったの。これも毎年繰り返すこの家族の伝統の一つ・・・毎年同じパン屋さんで買って、小腹が空いたらつまむ。つまみながらリンゴ狩り。でも、友人によると、どうもここ数年で味が落ちたんだって。
でも、めぎにはとっても美味しかった・・・プレッツェルがこんなに美味しいものだとは今まで知らなかった、と思ったくらい。パリッとしてて、中がしっとり。あまりに美味しくて、余りをもらってきて日曜日に食べためぎ家。うーん、このためにまた来年も参加したいと思うほど。
一年に一度の家族の大イベントの食事としては、意外に質素だと思いません?飲食は、プレッツェルにソーセージに家族が作って持ってきた生地をたき火で焼いたパンにリンゴに、あとはパン屋さんで買ったプラムケーキ(日本風にいえばプラムタルトみたいなもの・・・写真撮り忘れ)に水とジュースとコーヒーと紅茶と、そして自家製の梨の蒸留酒(これまた残念ながら写真撮り忘れ)だけ。何と言ってもメインはリンゴ狩りで、飲み食いは二の次。でも、誰もおなかを空かせないように、プレッツェルもソーセージプラムケーキも、そしてもちろんリンゴも大量にあって、いつでも好きなときに好きなだけ食べることができた。こういう気軽さが家族のこの集いを何十年も続けていける秘訣なのかも知れないな。
さて、食べ終わった後はうちのドイツ人はさらにリンゴ狩りを続けながら友人とおしゃべり、めぎは一人でちょっと辺りを散策に。明日はぶらぶら散歩のお話を。
葡萄畑 [旅行]
現在9月17日のリンゴ狩りの話を連載中。でも、今日はリンゴ狩りの話じゃないのだけど。
リンゴ林の丘を抜けると、そこにはこんな田舎道。
向こうには可愛い村が。
その手前に広がるのは葡萄畑。
めぎ家がよくドライブに出かけるアール河畔の葡萄棚と比べると、ずいぶんなだらか。
あ、葡萄さん♪
ワイン用の葡萄は、小粒でぎっしり。
手に取ると、房は小さいのに結構重い。
ちょっと腐りかけているのもある。
まだまだこれからのもある。
葡萄っていつ頃採り入れるのかな。
あら、ここだけ葉っぱが赤いわ・・・
これは、ここだけ成長が早かったのか、それとも病気なのかしら。
葡萄の育ち具合を観察しながら葡萄畑の中をうろうろと散策。
ふと見ると・・・
ずっと向こうにここへ来るときにアウトバーン沿いに見えた火力発電所が。
あれは火力発電所だけど、ここから25キロくらいのところに2つも原子力発電所があって、フクシマの事故はとても他人事には思えなかったよ、と友人のお父さんがリンゴ狩りをしながらめぎに語ってくれた。半年以上経った今も尚、この遠く離れた異国で、あなたのご家族は大丈夫だったの?から始まって、地震と津波とフクシマのことにお悔やみの言葉をかけられることが多い。
そうね、本当に何か起こったら、ここに何百年も前からこうして培ってきたものを失いかねない。
この美しい景色がいつまでもいつまでも維持できますように。
リンゴとトウモロコシと電線と・・・ [旅行]
現在、9月17日にリンゴ狩りに行ったハイルブロンという町の近くを散策中。
ここはリンゴ林から5分くらい歩いたところ。昨日ご紹介した今まで歩いてきた葡萄畑の次に広がっているのは・・・
リンゴ畑。
先日もご紹介した写真だが、これがリンゴ農園の木。めぎがリンゴ狩りをした伸び放題の野生リンゴ林とは全然違う。
とは言え、リンゴ農園のリンゴも、丈は低いけど枝にはいっぱい実がなってるわねえ。
緑と畑と集落がうねうねと続く。
この辺りの畑は葡萄とリンゴと・・・
もう一つ別の畑が目につく。
それはこちら。
しかしまあ、すっかり乾ききってますわ~
こんなになるまで採り入れないのは、トウモロコシを飼料として使うから。ドイツではトウモロコシを人間が食べる習慣がほとんど無い。だから、青いうちには刈り取らない。
ちょうど採り入れているのが見えた。ほら、機械で採り入れながらバラバラにしてるでしょ。
青いうちにとって茹でてみたら、どんな味がするのかしら。飼料用のは甘みが足りなかったりするのかな。
ところで、畑の地帯にはドイツには珍しく電信柱や電線が。
でも、村の方まで来ると・・・
電線がここで終わっていた。
ここからは地中に埋められているのかな。
こんな田舎の小さな村が点在しているところで、どんな小さくても村には電線が無く、村の外の畑の中には電信柱がちらほら。徹底した街作りだなあ。
この景色を見たところで散歩は打ち止めに。ちょっと村まで行ってみたかったけど、リンゴ狩りもしなくちゃね。
以上のような綺麗に整地されて農園として人の手が隅々まで行き届いているところを歩いてくると、友人の家族の持つリンゴ林はあまりにも野性的で目立つ。何しろリンゴ以外にもプルーンやら・・・
いろんなベリー系がぐちゃぐちゃに入り乱れて育っているんだもの。
いいなあ、めぎもホンの小さな一画でいいから、小さな土地を買っていろんな実のなる木を植えたいなあ。
♪ おまけ ♪
またまたサッカーの話だが、いきなり健康上の理由で監督が辞めちゃったシャルケがウシダのアシストなどで4ゴールも決めて勝ったり、ドルトムントもアウェイで先制されながらも勝ち越したり、ハンブルクがやはりアウェイでようやく勝ち星を挙げたり、バイエルンが絶好調でなんだか面白味に欠ける話はさておき、今日は2次リーグのお話。
実はデュッセルドルフにもサッカーチームがあり、ブンデスリーガではなく2次リーグに属しているのだが、なんとそのトップに立ったというのだ!(写真はARDより)
明日の他チームの試合結果によってはまた順位変わるけど、でもでも、このままこの調子をキープすれば、来年のブンデスリーガ入りも夢じゃない。そう言えば、めぎがドイツに来た頃ブンデスリーガにいたビーレフェルトは今や3次リーグの最下位。サッカーって先が見えないスポーツねえ。
先が見えないといえば、先日、ナショナルチームの選手でもあるArne Friedrichがやはり健康上の理由で、自ら願い出て所属チームとの契約を解除したというニュースが。(写真は同じくARDから)
彼は去年のワールドカップではディフェンダーながらゴールする活躍の選手だったのに。今年の6月にはEURO2012の予選にも出ていたのに。なんて惨いことかしら。
リンゴ狩り ~終章~ [旅行]
連載してきたリンゴ狩りのお話も今日が最終回。
採っても採っても採りきれないリンゴたち。
この日は夏のように暑くなって、新聞で兜を作ってかぶっていたおじさんも。折り紙できるの?と聞いたら、オリガミという言葉も知らなかったけど。日本の紙の芸術よ、と言ったら、ふーん・・・?だって。
めぎが来ただけで、この家族の伝統のイベントがインターナショナルな集いになったね、などと言われたくらい、外国人には縁の無かった家族たち。めぎの名前、誰も覚えられなかった・・・めんどくさいから、本名じゃなくて「めぎ」にしてあげればよかった。母音2文字ならなんとか。
いろんな種類の野生のリンゴたち。
とても綺麗だけど、売られているリンゴの甘さに慣れた口には、もぎたてと言えどもあまり美味しくない。
だからこそ、焼いて食べるというアイディアが生まれたのだろうな。焼くと甘みが増すんだもの。
煮たり焼いたりして賞味するリンゴ。
しばらく置いておき、冬になってから食べるというリンゴ。
そこに生える植物というのはその場所の文化と大きく結びついているものなんだな、そういう植物があったからこそ、それにあった文化が発展したんだな、などと改めて感じたリンゴ狩り。
林には熟して落ちたリンゴがいっぱいあって、それが腐りかけて独特のニオイを放っていた。リンゴが腐るニオイって、なかなかの芳香。
落ちているリンゴからいくつか綺麗なのを拾ってきたが、一週間のうちに落ちて地面に当たった部分がどんどん変色してきた。綺麗な部分を切り取ってすぐにコンポートにしてしまったが、長期保管しておくには向かないことを実感。でもねえ、勿体ないなあと感じちゃって。木の上にも採りきれないほどあったのだけどね。
さて、この日、真夏のように暑くなっていい天気だったのが、4時過ぎくらいから少しずつ曇ってきた・・・
そして、急に真っ暗になり・・・
きゃあ!
実はすごい雷もゴロゴロ~~~
もともとそういう天気予報だったので、曇ってきた時点で全てを切り上げて手分けしてお片付け。採り入れたリンゴの箱だけじゃなくて、椅子やら机やら食器やらポットやらゴミやら。暗くなってからは急ピッチで各自車に詰め込み、また来年ね、と土砂降りの中でも握手したり抱き合ったりしてお別れし・・・
走って車へ。
こんな雷雨の幕切れとなったリンゴ狩り。非常に楽しく面白い経験だった。招いてくれた友人とそのご家族に感謝。
電車乗り換えの旅 [旅行]
昨日の一枚目の写真は電車の中。11月23日は電車の旅へ。まず乗るのはベルリン行きの電車。
出発時点では遅れがなかったのだけど、この案内を見て嫌な予感がした・・・
通るはずのエッセンとボーフムがなにやら迂回され、ゲルゼンキルヒェンという駅に代わりに停車すると案内されているのだ。めぎはもっと先まで行くので関係ないけど、迂回するときに遅れたりしないかな・・・
とにもかくにも乗り込んだ。電車はぶれちゃった・・・
ICE(インターシティエキスプレス)は2等車でもとっても綺麗。
めぎの朝ごはん。紙コップに入っているのはラッテ・マキアート。作る所をじーっと見ていたら、たしかに泡立てたミルクにエスプレッソを注いでた。
今時のICEは座席にコンセントがついている。おかげで電池切れを気にすることなくスマホを使える。久々にJ-POPを聞いていためぎ。10年くらい前に日本からもってきたCDを7~8年前にMP3プレーヤーに入れたのをそのままスマホにもコピーしている。すっかり忘れていた山下達郎のクリスマスの歌など出てきて、まあなんと懐かしい・・・一人だけ日本にいるみたい♪ 思えばあの時代は携帯など無かったのよねえ・・・クリスマス当日に会えるか否か、出先から出先にいる人に連絡することなどできなかったのよね。
ここがゲルゼンキルヒェン。長閑ね~いつか訪ねてみようと思っているのだけど、なかなか時間と機会が無くて実現できていない。綺麗な可愛い小さな町だと聞いている。
ウシはここに住んでいるのね~この日シャルケはフランクフルトで試合だったのだが、もう向かっていたかな。これから向かうところかな。それにしても不甲斐ない試合だったわね。
ところで最初の嫌な予感は当たり、電車は途中で何度も止まった。検察に来た車掌さんに、乗り換えの電車に間に合うか否か尋ねたら、全く無理だと言われてしまった・・・めぎはこの電車にハノーファーまで乗り、そこで乗り換えるのだが、車掌さんは、ハノーファーで当初の予定の一時間後の電車に乗り換えるより手前のドルトムントで降りて別の電車に乗った方が早く着くだろう(その電車はハノーファーを通らずに別のルートで目的地へ向かう)、と言って、その電車の発車時刻やホームなどを教えてくれた。そして、チケットが無効にならないように書き込んでサインしてスタンプまで押してくれたのだった。(ちなみにデュッセルドルフから約450㎞離れた目的地まで座席指定込みで33ユーロ。早く買えばこんなに安い。)
ところがそのドルトムントで降りてみると、勧められた電車が30分以上遅れているという・・・しかも、もっと遅れるかもって・・・しかもしかも、その電車は目的地の中央駅まででめぎが行く予定だった一つ先の駅までは行かないって・・・つまり中央駅で乗り換えてまた移動しなきゃ。それじゃいったい何時になるか、全く予測がつかない。どうしよう・・・そう思って時刻表を見たら、ライプチヒ行きの電車がもうすぐ来るみたい。それはハノーファーを通過する・・・こんなことならさっきのにそのまま乗っていけばよかったけど、とりあえずハノーファーまで行ってしまおう。そこまで行けばまた別の電車があるかも知れないじゃない?
ということで、やってきた電車に乗ってハノーファーへ。これは途中で写したドルトムントのファンたち。この日はドルトムントでバイエルンを迎えたのよね~結果はもう見たくも聞きたくもないわ。
そして、ハノーファーに到着。電車内で乗り換えの案内もあったけど、また遅れているかも知れないからまずは自分の目で確かめなくちゃ・・・と時刻表を見る。
これが当初乗る予定だった電車で・・・
これがその1時間後の電車だが、それもまた10分遅れているとか。
すると駅のアナウンスで、この電車が10分遅れだって!
おお~それに乗るぞ~~とホームへ。
そう、目的地はハンブルク。なんだか目新しくない目的地だけど、電車での移動は久々でちょっと目新しいでしょ。
10分ほど待って、やってきた。
ああ、これでようやく到着の目処が立ったわ・・・
そして約1時間半後、ハンブルク中央駅を通過し・・・
結局当初の予定の1時間遅れでハンブルク・アルトナ駅に到着した。朝8時20分にうちを出て、2時に到着。長旅だったなあ・・・
ここに、一日早くハンブルク入りしていたうちのドイツ人が迎えに来た。携帯のおかげで事前に遅れを連絡できたのは言うまでもない。ホント、便利な世の中になったなあ・・・そこから向かった所についてはまた明日。
撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
Buon Natale [旅行]
とっても強烈な印象!しっかり気分転換しました~
男のロマン・フィヨルド白夜海釣りツアー [旅行]
6月末の一週間、うちのドイツ人は古いハンブルクの友人とその奥さんの甥とその甥の友人たちと7人でノルウェーの北極圏へ海釣りへ出かけた。
安い飛行機を2回も乗り継いで着いたところはトロムセーという町で、そこからレンタカーで1時間ほど移動してやっと着くところ。ちなみに帰りは1回乗り換えで8時間くらいで帰ってきたが、行きは12時間もかかったとか。同じヨーロッパでも日本に行くのと同じくらい時間がかかる。
そこでこんな家を一週間1200ユーロで借り、ボート2台を一週間850ユーロで借り、自炊しながら釣り三昧を楽しむという旅。いや、旅というより休暇ね。7人で割るからずいぶん安い。
これを企画したのは友人の奥さんの甥で、もう数回目だと言う。最初はめぎも誘ってくれたのだけど、めぎは学期中で無理。彼らは学校の夏休み前の安い時期に旅をしたいので、残念ながらめぎは辞退。でもそのおかげで男7人だけの旅が実現した。
当初うちのドイツ人は自分の古いDXカメラD50を持っていこうかと考えていたようだが、釣り道具はかなり重く、その上寿司を作りたいと言って日本米や酢や醤油なども持っていくので諦めた。で、めぎの丈夫な水中コンデジ、ニコンのAW130を借りていった。かかった魚が水中にいるところが撮れるかな、などと言っていたが、そんな暇はなかった模様。
最初はこんな小さめの魚で喜んで写していたようだったが・・・(この人は友人の奥さんの甥の友人の一人)
そのうちにこんなのになり・・・
どんどんバージョンアップして・・・
オオカミウオやら・・・
オヒョウやら。この人も別の友人。
そして、釣りでへとへとになった後、夜は大量の解体作業が待っている。夜と言っても白夜なので昼間の明るさ。
お腹の中にはうなぎさんたち。
大量のアラ。うちのドイツ人はアラでスープを作ろうなどと言っていたけれど、連日の釣り疲れと大量すぎるこのアラに敢え無くギブアップした模様。それにしてもなんて勿体無いのかしら・・・
せめてこのお頭だけでも持ってきてくれればよかったのになあ・・・
残念ながら料理の写真は一枚も無いが(寿司を作ったのは一日だけで、あとは毎日ムニエルにしたとか)、彼らがノルウェイのビールを飲みながらサッカー観戦をしている様子が一枚、これは7人のうちの誰かの撮影。
魚は釣り放題で、獲ってはいけない保護の魚以外はどれだけ獲ってもお金がかからない。飛行機と宿とボートとレンタカーと食べ物・飲み物(全食自炊)で全部で一人あたり一週間1000ユーロ(13万円弱)もかからなかったという。ノルウェーは物価が高いのだけど、それでもヨーロッパ人の休暇がずいぶん安く上がることがおわかりいただけるだろう。最も高く感じたのはビール代で、うちのドイツ人はもともと缶ビールを好まないのであまり飲まなかったそうだが、7人のうちの1人がものすごくたくさん飲んで、それを7で割るのが割に合わない気がしたけれど、その人はうちのドイツ人より30歳も若く、そんな若者にビール代は自分で出せなどと言うのも大人気ないかと思って結局割り勘したのだとか。
6月も末だというのに連日5~6℃で、ほとんど毎日どんよりと曇っていたそうだが・・・
こんな日もあったようだ。
それにしても、こんなボートで一日海釣りって、凄いわねえ。ちょっと波があると揺れが凄そう・・・
お魚の口の中ってこんななのね。
めぎは釣りはしないけど、一日釣りをする男たちをただただ写真を撮っていられたら幸せだっただろうなあ・・・時折こんな光も指すわけで、一週間きっと撮影三昧を楽しめただろうなあ。
それにしても、コンデジでも、センサーの小さな小型水中カメラでも、こんなに綺麗に写るのね。
なんか自分のカメラやレンズへの執着を反省してしまうわ・・・
これがうちのドイツ人の釣り竿。30年くらい前のを持っていたのだが、今回新しいのを手に入れて行った。最新のってこんなにいいんだ、と大満足だった模様。
そしてスーツケースに詰めるだけの大量の冷凍した釣果を持って帰宅。持ち帰ったのはマダラとシロイトダラで、アカウオやオオカミウオやオヒョウは食べちゃったって。で、現在めぎ家の冷凍庫は、こんなに大量のタラをいったいどうしたらいいの状態に。うちのドイツ人は楽しい一週間で大満足であると同時に、友人のイビキとか今の時期でも毛糸の帽子と手袋とフリースが欠かせない気候とか散らかしっぱなしのリビングとか使おうと思うと常に誰かが使っているバスルームとかやわらかすぎるベッドとかにすっかり辟易して、一週間でもう十分と帰宅が嬉しそう。何はともあれ元気に楽しく終われてよかったわね。
撮影: Coolpix AW130
ここまでの夏休みダイジェスト [旅行]
音楽祭に出かける前10日間くらいめぎ家に滞在する妹を、うちのドイツ人はどうしても北ドイツへ連れて行きたくて、片道500kmを突っ走って義妹のいる村へやってきた。そこの渡し船の代わりの運搬橋と教会の内部はモブログに載せたので割愛。
義妹の家では・・・
庭の水遣りをしたり・・・
猫と戯れたり・・・
薪割りをしたり・・・
焚き火をしたり・・・
そして夜中の2時まで焚き火の周りで語り合った。最初はうちのドイツ人と妹はイタリア語で直接話していたけれど、結局二人とも面倒になり、めぎが通訳をし続ける羽目になってしまった・・・
それから遠浅の北海を見に行って・・・
ズブズブと埋まりながら干潟を歩いてみたり。
そして北ドイツならではの長閑な風景を堪能したり。
一泊だけで帰ってきて、往復1000kmを二日間で駆け抜けるのはのんびりペースの妹にはちょっと辛かったようだけど、遠浅の海と焚き火と猫はいい思い出になった模様。
それから一日休んで、今度は半日だけ近場へのドライブ。うちのドイツ人がこれまたぜひ見せたかった褐炭採掘場。ドイツの現状を見せたくて。
巨大なマシーンと広い広い褐炭採掘場と採掘で消えた街や教会の話にこれまたかなり印象になった模様。
それからお口直しにその近くのディーク城へ。
カラカラに乾いた周りの景色と違って、ここは水場が美しく・・・
水鳥(エジプトガン親子)も元気で・・・
あちこちで水遣りしていて気持ちよかった。
撮影: D600 + 70-200mm(F4), Coolpix AW130
3泊4日の秋の旅 [旅行]
うちのドイツ人の車で行ける距離のところ。前にも来たことがあるところに一泊するのも旅の目的の一つ。ここ、宿にWi-Fiはないし電波が通じないところなので、いつものモブログはやめて予約投稿していったのだ。
だから実は台風のちょうど凄かった時期にネットと無縁に過ごし、後でニュースを読んであらあらあらとびっくり。多摩川が氾濫するなんてね…武蔵小杉の近くに住んでいたことがあって、二子玉川は毎週買い物に行っていたところだし、他人事とは思えなかった。
さて、その後ちょっと行ったことのないところへ足を延ばした。どこまでもどこまでもまっすぐな道路が印象的なところ。
寂れた街がポツンポツンと3つあって、とっても寂れているのに3つともそれぞれものすごく立派な大聖堂がある。その3つの大聖堂を見に行くのも今回の旅の目的の一つ。これが1つめで…
2つめ。
3つめ。
それから今回の旅の目的のもう一つ、かつての悲劇の場に行ってみること。こんなこと、もう繰り返してほしくないなという気持ちを込めて。
これは爆撃の痕。
それから旅の最後の目的、お城で豪華ディナー。うちのドイツ人に日頃の感謝を込めてゆっくりと満喫してもらった。
最後の宿がとっても豪勢なので、あとは慎ましく。こんな景色の見えるところでちょっと駐車して買ったパンをかじってブランチにするような旅。この旅の話は、ハルシュタットの話が終わってからね。