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朝の工場風景 [NRW州の風景]

この週末、早起きしてちょっと撮影に出かけた。
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うちのドイツ人が仕事で出かけた際にこの近くを通り、写真撮るのに面白いのではないかと思いつき、めぎを連れ出したのだった。
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現在の夜明けは6時40分頃で、これを写したのは6時54分。朝6時に家を出て車でここまで来たのだが、ここからは山登りで、歩かねばならない。途中にベンチもあるような整備されたところではあるのだが。
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こんな道をてくてく。結構急な上り坂。
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たいした距離ではなく500メートルほどなのだが、登り切ったところからはライン川沿いの工場地帯が見渡せる。
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残念ながら手前に電線。
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そこから右にしばらく行くと、別の見晴らし台がある。
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こちらも電線があるのが残念だけど。
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実はここ、この一週間前にも来てみたのだが、天気が悪くてイマイチだったので、仕切り直して来たのだった。前回に下見をしたおかげで、どこを&何をどう撮ろうかもだいたい考えてきた。
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そして、時間帯も考えて一週間前より30分早く家を出たのだが、それでもちょっと遅くてもうピンクの光は無くなってきちゃったな…
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この話、しばらく続くが、昨年夏のザルツブルクの話と交互にアップする予定。
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蒸気もくもく [NRW州の風景]

今日は、めぎ家から車で30分ほどのところにある工場地帯の話の続きをどうぞ。

この場所であるものが撮りたくて来たのだが、それまで待たなきゃいけなくて…
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その間望遠で撮影。
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よ~く見ると…
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ここまで写ってる。ホント最近のカメラって凄いな。(これはトリミング。)
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この木がなければ向こうの火力発電所も見えるんだけどな…
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などと時間を過ごして、やっと始まった。
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これはコークスを作っているときに出る蒸気。硫黄のにおいが立ち込める。これが写したかったのだ。コークス炉を真ん中にしてもっと望遠にしたり縦にしたりして撮れば良かったのかもしれないが、左の煙や工場全体と一緒に撮りたいと思って上のようになった。煙が空高く広がってからこんなのを何枚か写した。でも、蒸気は迫力あるのだけど、炉が見えないと何がなんだか分からないわねえ。難しいな。
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ここはAlsumer Bergというところ。見ている工場はTyssenkrupp steelで、作られたコークスはその隣の工場で鉄鋼を作るのに使われるのだと思う。それにしてもドイツで未だにコークスを生産していたとは…原料の石炭はどこから来るのだろう。今いる場所はこちら。ルール工業地帯のど真ん中って感じのところ。

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360℃ルール工業地帯 [NRW州の風景]

現在、数日おきにルール工業地帯の朝の風景を連載中。

これは、ティッセンクルップの鉄鋼工場のコークスを作る部門の水蒸気。水蒸気がモクモクと広がり、もうどこにコークス炉があるかわからなくなっているところ。
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風向きも一瞬でガラリと変わる。こう見えていたのが…
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こうなっちゃって…
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こちらにもやってきた。凄い硫黄のにおい。水蒸気から雨もパラパラと。
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そして、コークス炉が再び見えてきた…と言っても写真では見えにくいけど、右の高圧電線の鉄塔の裏にうっすらと。
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鉄鋼の原材料の鉄鉱石もコークスの原材料の石炭も今は輸入に頼っていて、ライン川から船で運ばれてくるはずだ。鉄鋼を作るにはコークスが必要なので、ドイツで石炭採掘をやめた今もどうにかして手に入れてコークスを作り続けているということなのだろう。ドイツはヨーロッパ一の鉄鋼生産国で、年間生産量は約3500万トン(2020年)、ヨーロッパの約4分の1を占めている。世界でも8位なのだそう(ちなみに日本は世界3位で、1位は中国、2位はインド)。ドイツには約6千の鉄鋼会社があるようだが、その中で最も大きいのがティッセンクルップで、年間1230万トン生産しているとのこと。

ちなみにこの辺りでは褐炭がとれるので火力発電所がまだ現役で使われている(太陽や風力に切り替えられつつあるが、褐炭も未だ現役)。その炉もこの近くにあるのだが、ちょうど工場からの蒸気で見えなくて両方を一枚に写すことが叶わなかった。その写真がWikipediaに載っている。めぎが撮った蒸気をあげたコークス炉は下の写真の右側にあるのだが、この写真では奥のコークス炉から蒸気が上がっている。
Duisburg Alsumer Berg 2


さて、すっかり明るくなって、もうピンク色の蒸気など望めなくなったので、蒸気撮影はこれ一回で終了。今見ると色々反省が見つかって、ああ撮れば良かったというのがあるのだが、このときはこれ以上のものがその時点でのめぎに撮れるとも思えなかったし。いい写真を撮りたかったら何度も足を運ばなければならないということだわね。

で、山の上を別の地点へと移動。
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そして、山の反対側が望めるところへやってきた。そこにも工場。
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今いる場所はここ。



ずっと向こうまで…
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工場に次ぐ工場。ほとんどがティッセンクルップの鉄鋼工場の一部。全部でモナコぐらいの広さになるそうだ。これがルール工業地帯。
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あの辺りは、Landschaftspark Duisburg-Nordだと思う。何年か前に行ったところ。どんなところかは、こちら(Wikipedia)こちら(めぎの記事)とその次の日の記事をどうぞ。
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アルズーマーベルクという山 [NRW州の風景]

今日は、しばらく前に連載していたルール工業地帯の朝の風景の続きのお話を。前回の話はこちら

こんな景色を写し…
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空に広がる水蒸気を写したところは…
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小高い山というか丘の上。
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Alsumer Berg(アルズーマーベルク)という名のここは、もともとはAlsum(アルズム)という漁村があったところが19世紀終わりごろに石炭積出港となり、地盤沈下が進んで1925~26年の冬にライン川の洪水で破壊され、その後表土となっていたところに第2次大戦後爆撃で破壊された瓦礫を積み上げてできた山なのだそう。

こんな植物がみられた。
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降りてきたら、こんな工場が見えたので、そっちの方に行ってみることにした。
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河畔まで降りてきた。そこは、デュースブルクという街の中心まで11kmのサイクリングロード。デュースブルクはデュッセルドルフの北にある人口50万人弱の街。
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ライン河を行き交う船。かなり大きな船が通ることがお分かりいただけるかしら。
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続きはまた数日後。
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工場地帯のライン河畔の風景 [NRW州の風景]

数回に分けてお伝えしてきたルール工業地帯の景色の話は本日最終回。

この工場の方へ歩いて行ったのだが…
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そっちよりも周りの景色の方が面白くてあれこれと。鳥がいっぱい飛んでいた。
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ライン河と反対側には蒸気・煙がいっぱい。
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鳥たちはジャグジーがお嫌いのよう。
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振り返ると、この日登ったアルズーマーベルクが見えた。あ、またコークス炉から蒸気が上がり始めたわ。
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で、こんなのを写し、そろそろ戻ることとする。
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途中で、雲や水蒸気でできた影や光の筋が綺麗だった。
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山の登り口のところまで戻ってきた。
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そこからもうしばらく河畔を歩いて駐車場まで戻る。このとき朝の7時50分頃。そろそろ犬の散歩の時間のよう。
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たくさんの犬を連れた人たち。この中の大きな白い犬があそこからめぎたちのところまで駆け上ってきて、わんわんわんわん吠えまくり、かなり気分が悪かった。
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まあ嚙みついたりはしないだろうと思ったけど、何しろこんなに大きいんだもの。飼い主のところから離れてこんなに遠くまで駆けさせるなんて、ドイツ的には躾が行き届いていない犬ということでかなりNG。と言っても、この辺りに住んでいる人は外国人労働者が多いわけで、なかなか昔のようには行かないのかも。でも、うちのドイツ人は、コントロールが利かないなら繋いでおくべきだ、とかなり怒っていた。
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さて、工場のすぐ近くまで戻ってくると、火がついていた。コークスを作る際に出るガスをこうして外に出すらしい。
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ガスが勿体ない気がするわねえ。
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そして最後の蒸気。いっぱいコークス作ってるわねえ…そのコークスで鉄鋼を一日に6万トンを生産しているのだとか。
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以上で工場の写真シリーズは終了。
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