ヴァチカンとローマ法王 [旅行]
今年の4月、イースター休暇にローマに行ってきた。
なにしろドイツ出身のローマ法王が誕生したので、彼の初めての大きな儀式、イースターを見物してみたかったのである。
ヴァチカンには約10年前のクリスマスに行ったことがあるのだが、そのときにはずいぶん警備が簡単で、ドームの中にはすんなり入れたし、荷物チェックなど全く無かった。
テロの所為で、何もかも変わってしまった。ヴァチカンにはゲートが張り巡らされ、広場に入る前にも手荷物検査の長い列。しかしここはイタリア、かなりいい加減で、私は他の人たちに混ざって簡単に柵を乗り越えて中に潜り込むことができてしまった・・・
広場は、人人人人・・・
後ろを振り返っても人人人人・・・
法王は前でなにやら儀式をしている。
一通り儀式が終わると法王は一度中へ引っ込み、上のバルコニーへ。
ここから法王は、キリスト教のカトリックの組織がある国々の言葉で一言ずつ挨拶をする。日本語も出てくる。「日本の皆さん、イースターおめでとう」とかなんとか言っていたようだが、周りが騒がしい上に発音が凄くなまっているので、定かではない。ちなみに、クリスマスにも「新年おめでとう」などと言っているようである。このローマ法王の挨拶は、ヨーロッパでは必ず生放送される。うちでもドイツ人がクリスマスに毎年ラジオで生放送を聞いている。イタリア語やドイツ語のときには、相当な支持者が集まっていたようで、地面が揺れんばかりの大歓声だった。
さて、その2日前、準備の進んでいるヴァチカンにも行って来た。その日も何らかのミサが行われるところで、ドームに入る前に手荷物検査が行われた。
これがドームの中。
周りはコスプレ状態。
外の衛兵は結構くつろいでいた。
貴族の館 [旅行]
機会あって、貴族のお屋敷にお呼ばれしたことがある。
ドイツには現在、国王や皇帝はいない。しかしながら、帝国が消滅した今も、貴族の家柄は残っている。伝統的に、ドイツの貴族は名前にvon(フォン)がつく。例えばHartmann von Aueという名前だったら、アウエ家のハルトマンという意味で、苗字はvon Aueなのである。ちなみにHartmann von Aueというのは、中世ドイツ文学上最も有名な詩人の一人である。
ドイツには今も名前にvonがつく貴族が存在しているのである。学生たちの中にもたまにいる。もちろん、お姫様のような格好をして暮らしているわけではない。極めて普通の人たちだ。私がお邪魔した貴族のお宅も、特に贅沢をしているわけではない。お屋敷、などとはもう呼べない小さな家である。でもやっぱり中の雰囲気は違う。日本人が西洋風の家を思い浮かべたときに描くような、絵に書いたような西洋風の家具のある家が、やっぱり貴族の暮らしなのである。
これが門を入ったところから見た家の様子。
家を正面から見るとかわいらしい。
ちょっと暗いが、居間の様子。左にあるのは暖炉である。
ここは食堂。
縁の方々の写真。
もちろんマイセンのコレクション。このほかイギリス好きのお宅なのでウェッジウッドも。
こんなものも。
日本へ! [旅行]
デュッセルドルフはすっかり冬。
明日から日本へ旅行だ。
こちらに来て5年もすると、日本へ「帰る」というよりも、「行く」というほうが正しく感じる。
つまり、日本は私にとって懐かしい故郷だけれど、もう戻れない過去でもあるような、思い出の場所なのである。
日本でしたいこと。
温泉でゆっくり♪
この時期日本はどこもかしこも高いけれど、めげずに温泉でゆっくりしようと思っている。
ドイツでは硬水のため肌はかさかさになるし、滅多にバスタブにお湯を張ったりしないから、ただお風呂に入るだけでも楽しみである。
それに、お雑煮♪
お正月の日本は独特で、その雰囲気はドイツ人にはいくら説明しても想像もつかない。
みんなでお屠蘇を飲んでお雑煮食べて御節をつついて、今年の抱負なんか考えてみたりして・・・ああ楽しみ!
ドイツの元旦は、ただ休みなだけ、特別な料理も団欒も何もないのだ。
日本のお正月を、ドイツ人連れで過ごしに行く。それはここ数年来の夢だった。堪能してこよう。
戻りは1月8日。それまではmoblogでお楽しみを。
みなさま、しばしごきげんよう。