旅のダイジェスト [小さな出来事]
今日はこの年末年始の旅のダイジェストを。
ズバリ行先はチュニジア。昨日の飛行機を検索すると、チュニジアの格安航空会社だと分かる。めぎの知る限りでは、miffyさんが以前お出でになったことがある国だ。これは首都チュニスにあるフランス門。

チュニジアはフランスのコロニーだったので、フランス語が通じる(英語はほとんど通じない)。うちのドイツ人がフランス語ができるので基本お任せし、めぎは楽しみがてらアラビア語を事前にDuolingoで2か月勉強した。と言っても文字と挨拶を覚えた程度だが、それと昔日本で第2外国語として2年間勉強したフランス語のおぼろげな記憶の二つを駆使してレストランやお店でそれなりにサバイバル。それが久々に楽しかった。これはチュニスのメディーナ(アラブ系の旧市街)の中。

このチュニスという町もメディーナも、外から見たところ全然美しくない。

が、中に入ると素敵。タイルやモザイクの装飾が素晴らしい。かつてお金持ちだったんだなあと分かる。まあ今も、これをホテルやレストランにしているところは大金持ちなんだろうけど。

たぶんチュニスという首都の名前はもちろんチュニジアという国の名前より有名なのは、カルタゴという言葉ではないかと思う。その昔世界史の初め頃に出てきた町の名前だ。紀元前8世紀から2世紀ぐらいにかけて繁栄し、ローマ帝国と戦い(数回のポエニ戦争)、滅ぼされた町。もしカルタゴが勝っていたら、ローマ帝国の繁栄はなかったわけで、世界史も全く違っていたことだろう…ここはカルタゴ遺跡。

カルタゴ遺跡の近くにはローマ時代の遺跡も残る。

この遺跡のところで日本人のツアー客を見かけた。チュニジア人ガイドが一生懸命チャーミングな日本語で説明してて、みなさん熱心に「へええふーん」と言いながら写真を撮っていた。チュニジアはアラブ国家だし、2010~11年に革命が起こり、2015年にテロ事件で日本人にも犠牲者が出ており、日本からのツアーは長いことストップまたはあまり人気がなかったのではと思う。でも、最近は復活してるのね。5日間もあればチュニジア一周できる小さな国なので、チュニスのメディーナとカルタゴ遺跡を見るほか、砂漠に行ってラクダに乗るとか、スターウォーズのロケ地で穴倉に泊まるとか、他の場所のカルタゴ・ローマ遺跡を見るとか、そういうのがお決まりのコースのようだが、彼らはあの後どこに行ったのかな。

めぎたちは、そういうツアーがほんの2時間ほど立ち寄るだけのシディ・ブ・サイドという町に宿泊。

かつてパウル・クレーやアウグスト・マッケ、ミシェル・フーコーなどが滞在したところ。白と青の建物で有名な小さな町だ。

チュニジアはアフリカだけど常夏ではなく、地中海性気候で年末年始の最低気温は6℃、最高は17℃ほど。昼の長さが9時間50分ほどで、デュッセルドルフより約2時間長く、明るさを存分に楽しめた。

それに、アラブの国なので、クリスマスは全くなく、大晦日のどんちゃん騒ぎもなく、そういうイベントを好まないうちのドイツ人がとても嬉しそうだった。場所はこちら。ドイツからまっすぐ南下するとちょうどチュニジアに行き当たる。宿泊地からカルタゴもチュニスも空港も、全てタクシー圏内。
めぎ初のアフリカ大陸、うちのドイツ人初のチュニジア。もう18年も前のことになるが、2007年にスペインのアンダルシア地方を旅した時にジブラルタルに立ち寄り、アフリカ大陸をかすかに見た(その話は例えばこちら)。その近くのタリファという町からアフリカ行きの船が出ているのも見た(その話はこちら)。その時から、いつかアフリカに行けたらいいなと思っていた。その時見えていたのはモロッコだったのだが、うちのドイツ人は1970年代に既にモロッコへ行って大冒険をしたことがあったので、その楽しくスリリングな思い出を壊したくないと言ってモロッコへ行く計画を立てることはなかった。エジプトに行こうかと考えたことがあったけど、今はどうか知らないが当時やりたいことや見たい場所が制限されるらしかったので計画はとん挫。それきり、長いことアフリカ行きを考えることはなかった。一昨年と去年、たまたまうちのアパートにチュニジア人の若者が相次いで住んで多少話を聞いたので、チュニジアに行くという手もあるなあと思い始めていたところ、予約したイタリア行きの飛行機がキャンセルされてしまったので、それならいっそと具体的に考えたのだった。
直前に日本の有名な写真家の方がチュニジア入国時にカメラとレンズを全部没収されるというハプニングに遭ったと聞いたので、小さいセットにしようと考え、持ち込むカメラはAPS-CのZ50一台にレンズ3つ(標準・望遠ズームと小さな単焦点1つ)に限定。適当に撮っていたので、ピンボケ写真を量産してきた。野良ネコちゃんの多い国なのだが、うまく撮れたのはほとんど無い。これもピントがずれちゃった。この後の一枚は合っているんだけど、猫ちゃんが陰に入っちゃって。まあこれも顔に日が当たってないけど。

そんなわけで、シディ・ブ・サイドに泊まって、行ったのはチュニスのメディーナに2回とカルタゴ遺跡に1回だけ。あとはちょこっと近くを散歩してほぼ宿で海を見て食っちゃ寝の旅。でも今、太陽を浴びてきたことでずいぶん力が湧いたことを実感している。うちのドイツ人など、見違えるようだ。日光ってこんなに大事なんだな。お金かかっても、この時期に頑張って光を求めてどこかに旅をすることには大いに利点があるねと話しているところ。健康維持のためにも。

↑こういう景色、フランスやスペインやイタリアにもあるけど、こういう場所に泊まろうと思ったらめぎには払えない。チュニジアでもこの部屋は高かったけど、払える範囲。そういう意味でも、大いに利点のある旅だった。
移行先はこちら
https://megimigi.seesaa.net/
ズバリ行先はチュニジア。昨日の飛行機を検索すると、チュニジアの格安航空会社だと分かる。めぎの知る限りでは、miffyさんが以前お出でになったことがある国だ。これは首都チュニスにあるフランス門。
チュニジアはフランスのコロニーだったので、フランス語が通じる(英語はほとんど通じない)。うちのドイツ人がフランス語ができるので基本お任せし、めぎは楽しみがてらアラビア語を事前にDuolingoで2か月勉強した。と言っても文字と挨拶を覚えた程度だが、それと昔日本で第2外国語として2年間勉強したフランス語のおぼろげな記憶の二つを駆使してレストランやお店でそれなりにサバイバル。それが久々に楽しかった。これはチュニスのメディーナ(アラブ系の旧市街)の中。
このチュニスという町もメディーナも、外から見たところ全然美しくない。
が、中に入ると素敵。タイルやモザイクの装飾が素晴らしい。かつてお金持ちだったんだなあと分かる。まあ今も、これをホテルやレストランにしているところは大金持ちなんだろうけど。
たぶんチュニスという首都の名前はもちろんチュニジアという国の名前より有名なのは、カルタゴという言葉ではないかと思う。その昔世界史の初め頃に出てきた町の名前だ。紀元前8世紀から2世紀ぐらいにかけて繁栄し、ローマ帝国と戦い(数回のポエニ戦争)、滅ぼされた町。もしカルタゴが勝っていたら、ローマ帝国の繁栄はなかったわけで、世界史も全く違っていたことだろう…ここはカルタゴ遺跡。
カルタゴ遺跡の近くにはローマ時代の遺跡も残る。
この遺跡のところで日本人のツアー客を見かけた。チュニジア人ガイドが一生懸命チャーミングな日本語で説明してて、みなさん熱心に「へええふーん」と言いながら写真を撮っていた。チュニジアはアラブ国家だし、2010~11年に革命が起こり、2015年にテロ事件で日本人にも犠牲者が出ており、日本からのツアーは長いことストップまたはあまり人気がなかったのではと思う。でも、最近は復活してるのね。5日間もあればチュニジア一周できる小さな国なので、チュニスのメディーナとカルタゴ遺跡を見るほか、砂漠に行ってラクダに乗るとか、スターウォーズのロケ地で穴倉に泊まるとか、他の場所のカルタゴ・ローマ遺跡を見るとか、そういうのがお決まりのコースのようだが、彼らはあの後どこに行ったのかな。
めぎたちは、そういうツアーがほんの2時間ほど立ち寄るだけのシディ・ブ・サイドという町に宿泊。
かつてパウル・クレーやアウグスト・マッケ、ミシェル・フーコーなどが滞在したところ。白と青の建物で有名な小さな町だ。
チュニジアはアフリカだけど常夏ではなく、地中海性気候で年末年始の最低気温は6℃、最高は17℃ほど。昼の長さが9時間50分ほどで、デュッセルドルフより約2時間長く、明るさを存分に楽しめた。
それに、アラブの国なので、クリスマスは全くなく、大晦日のどんちゃん騒ぎもなく、そういうイベントを好まないうちのドイツ人がとても嬉しそうだった。場所はこちら。ドイツからまっすぐ南下するとちょうどチュニジアに行き当たる。宿泊地からカルタゴもチュニスも空港も、全てタクシー圏内。
めぎ初のアフリカ大陸、うちのドイツ人初のチュニジア。もう18年も前のことになるが、2007年にスペインのアンダルシア地方を旅した時にジブラルタルに立ち寄り、アフリカ大陸をかすかに見た(その話は例えばこちら)。その近くのタリファという町からアフリカ行きの船が出ているのも見た(その話はこちら)。その時から、いつかアフリカに行けたらいいなと思っていた。その時見えていたのはモロッコだったのだが、うちのドイツ人は1970年代に既にモロッコへ行って大冒険をしたことがあったので、その楽しくスリリングな思い出を壊したくないと言ってモロッコへ行く計画を立てることはなかった。エジプトに行こうかと考えたことがあったけど、今はどうか知らないが当時やりたいことや見たい場所が制限されるらしかったので計画はとん挫。それきり、長いことアフリカ行きを考えることはなかった。一昨年と去年、たまたまうちのアパートにチュニジア人の若者が相次いで住んで多少話を聞いたので、チュニジアに行くという手もあるなあと思い始めていたところ、予約したイタリア行きの飛行機がキャンセルされてしまったので、それならいっそと具体的に考えたのだった。
直前に日本の有名な写真家の方がチュニジア入国時にカメラとレンズを全部没収されるというハプニングに遭ったと聞いたので、小さいセットにしようと考え、持ち込むカメラはAPS-CのZ50一台にレンズ3つ(標準・望遠ズームと小さな単焦点1つ)に限定。適当に撮っていたので、ピンボケ写真を量産してきた。野良ネコちゃんの多い国なのだが、うまく撮れたのはほとんど無い。これもピントがずれちゃった。この後の一枚は合っているんだけど、猫ちゃんが陰に入っちゃって。まあこれも顔に日が当たってないけど。
そんなわけで、シディ・ブ・サイドに泊まって、行ったのはチュニスのメディーナに2回とカルタゴ遺跡に1回だけ。あとはちょこっと近くを散歩してほぼ宿で海を見て食っちゃ寝の旅。でも今、太陽を浴びてきたことでずいぶん力が湧いたことを実感している。うちのドイツ人など、見違えるようだ。日光ってこんなに大事なんだな。お金かかっても、この時期に頑張って光を求めてどこかに旅をすることには大いに利点があるねと話しているところ。健康維持のためにも。
↑こういう景色、フランスやスペインやイタリアにもあるけど、こういう場所に泊まろうと思ったらめぎには払えない。チュニジアでもこの部屋は高かったけど、払える範囲。そういう意味でも、大いに利点のある旅だった。
移行先はこちら
https://megimigi.seesaa.net/
2025-01-05 02:00
nice!(28)
コメント(4)
コメントは Seesaa の方に書きました!
by YAP (2025-01-05 06:56)
素敵な旅ですね。青い扉魅力的、写真も素敵です。
by JUNKO (2025-01-05 11:27)
冬は暖かいところがいいですね。
by Baldhead1010 (2025-01-05 17:09)
カルタゴとローマの戦い、改めて、ネットでチェックすると、カルタゴの名将ハンニバルが、もう一息の所まで、ローマを追い詰めていたのですね。
by テリー (2025-01-07 10:10)