マドリードのアパート [マドリード]
現在マドリードの話を連載中。
ここは王宮近くのアパート。マドリードの典型的なアパートだ。こういう金属製の黒い小さめのバルコニーがついている。おばあさんが外を眺めている・・・その下の部屋は借り手を捜している模様。
町中を歩いていると、そこら中に賃貸募集中の案内を見かけた。この綺麗なアパートも・・・
250㎡はいくらなのかな。
こちらも・・・
使用可能と書いてある。つまり、借り手か買い手を探しているということ。
ここはソルの近く。
アパートは暗い部屋ばかりだし(みんな外に出かけているのかも知れないが)、よく見るとアパート全体が売りに出ていたりもした。
東京でだって賃貸募集中の案内を見かけるし、これが特別経済状況と結びついている訳でもないのかも知れないが、ここは東京で言えば銀座とか六本木とか渋谷とかに当たる訳で、そこに空き家が目立つというのはやっぱりちょっと気になる。
明かりが見えるとちょっとホッとした。
ここの暮らしはどうなのかな。
そしてここは有名なマヨール広場。
ここ、そういえば昔N○Kのスペイン語講座で、この広場を取り囲む建物がアパートで部屋を借りられるなんていう話を聞いたことがあったけど、 ここもあまり電気がついていないわねえ。でも、明かりがついているところは人がバルコニーで涼んでいるみたい。この広場を見下ろしながら生活するのって、どんな感じかしら。
昼間にも行ってみた。折しもオリンピックが決まるか決まらないかの頃だったが、ほとんどそれらしいビラも集会も横断幕も見かけず、この人だかりは大道芸人を見物している人たち。
赤い壁にはなにやら描かれていた。
絵はずいぶん新しそうね。
建物は1619年のものなのだとか。古い建物をずっと使い続けるのはヨーロッパ中どこも同じ。住むとなると、それこそ電気も何もなかった時代の建物だから、その後引かれた電線、電話線、テレビの線、インターネットの線など、どうやってうまく隠してあるのかな・・・
そんなことを考えるのは、100年以上経っているうちのアパートがあちこち線丸出しだから。今から30年前や50年前にここに住んでいた人が行った工事をいつも目の当たりにしてるから。このマヨール広場に住む人は、200年前、300年前の人が行った工事と一緒に住んでいるということなのよね・・・面白そうだなあ。
気に入ったバル [マドリード]
現在、9月初旬のマドリードの話を連載中。
めぎの参加した学会では、当然のことながら連日お昼のお弁当や晩の懇親会などが用意されていたのだが、めぎはそのどれにも参加しなかった。恐ろしくつきあいの悪い人間だが、スペインに行って食事まで拘束されたくはなかったのだ・・・ヨーロッパの中でもスペインの食事はめぎ的には一番好きで、好きなものをどうしてもたらふく食べたかったから。好きなものとは・・・それは料理というより食べ方なのだが・・・バルでタパスを食べること。バルとは軽食付きの酒場で、タパスとは小皿料理のこと。土地のお酒を飲みながら土地のおつまみを少しずついただく・・・ね、魅力的でしょ♪
4泊5日の短期間に3度も通い詰めたバルがこちら。地下鉄のTribunal駅の近く。
マドリードなのに(いや、マドリードだからこそなんでもあるのだろうが)、スペイン北部のアストゥリアス地方の料理店。ちょっと一杯、のつもりが美味しくて長居し、その後2回も行ってしまったのだった。
バルではいつもハウスワインを飲む。バルでハウスワインを頼むとこういうグラスに注がれる。バスク地方のバルでもそうだったね~とうちのドイツ人と懐かしく思い出しながら乾杯。
お通しに出されたのがアンチョビのフライ。これがとても美味しくてびっくり。さらにカウンターから見える料理を適当に頼んだのだが、ムール貝が思いの外美味しかった。
さらにアンチョビの酢漬けも絶品。既にワインは2杯目。
そして〆にハモン・イベリコを切ってもらう♪
それにあわせて赤ワインに切り替えた。
これ全部で40ユーロくらい。おなかいっぱい食べて飲んで、ハモン・イベリコまで食べて、二人で40ユーロ。良心的でしょ。
バルは日本でいえば居酒屋のような所だが、基本的に立ち食い。この若者たちはここで立ち飲み立ち食いしながら誕生日パーティーをしていた。
せっかくラ・マンチャ地方の美味しいハウスワインがあるのに、若者たちはハイネケンのビールを頼んでいる・・・どうやらこれがセットでお安いからなのね。ビール6本追加するごとにカラマリ(イカリング)も出されていた。
さて、別の日には、まずアストゥリアス地方のシードルを。日本のともフランスのとも全く違ってアンモニアの臭いの濃い独特な味で、やみつきになる。
バスク地方やアストゥリアス地方ではこんな風に注がれるのだけど、残念ながらここではレバーを引くと出てくる生ビールなどと同じタイプだった。
めぎたちがこのバルを気に入ったのは、このおじさんが気に入ったから。ちょっとMr. ビーンみたい。シックな綺麗なお姉さんがやっているのではなく、こういうおじさんがやっているバルは美味しい。英語ができる様子ではなかったが、片言のスペイン語でなんとかなるものだ。
この日はガリシア地方(アストゥリアス地方の隣、ポルトガルの北)の蛸の料理と、バッカラオという塩漬け鱈を揚げたもの。料理とともに白ワインを。
これ、さくさくして、中の鱈が分厚くて美味しかった。
白ワインをお代わりしたら、鰻の稚魚のカナッペが出てきた。
ここまではD600と24-70mmレンズで撮影。
そしてもう1回、先日ご紹介した研究者さんとご一緒に。この日はD600にDX用40mmマクロレンズをつけて60mmクロップ撮影。
あの味をもう一度・・・とムール貝。
スペインオムレツはオリーブオイルたっぷり。
海の幸と生野菜のマリネはちょっと味がきつかった。
そして〆はやっぱり・・・
ハモン・イベリコ♡
食事の話はしばらく続く。
その他の入ったバル [マドリード]
現在、9月初旬のマドリードの話を連載中。
ここはホテルの2~3軒隣のバル。
何度か前を通りながらなんとなく美味しそうな気がしていたので、ある日ちょっと寄ってみた。暑かったのでビールを。
マドリードでは入ったバルの全てでいつもなぜかアムステルダムの生ビールが出てきた。ここもそう。ほら、左にぼんやりAmstelっていうレバーがあるでしょ。
美味しそうねえ・・・
ここは当たりだった。野菜も美味しい。
これは焼きたて。マリネされている生ハムみたいなのを指さしてこれが欲しいと言ったら、その場で焼いてくれた。
中は狭い。一般的なバルはどこもこんな感じ。カウンターにほんの少しだけ座るところ。この子どもたちはカウンターのおばちゃんの子どもたち。
人がまばらなのはまだ早いから。スペインのバルが混むのは夜9時頃から深夜にかけて。めぎたちが夕食を食べる頃はどこもガラ空きで、ほぼ独占状態。だからすぐになんでも頼めるし、すぐに用意してもらえるし、数少ない椅子も確保できるし、なかなか快適だった。
泊まったホテルには朝食がついていたのだが、一度だけバルの朝食を経験したくてここに入ってみた。すぐ隣の隣の隣くらいだから気楽だし。典型的なスペインの朝食はカフェ・コン・レチェというミルクコーヒーに甘いパン。
隣の魚屋さんが店を開いていた。スペインは魚屋さんがあちこちにあっていいなあ。デュッセルドルフではこういう魚を買える店は非常に限られている。めぎの徒歩圏内のスーパーには冷凍のムニエル用に既にパン粉などがついているのしかない。
これは別のバルの朝食。昼食に向けて準備中のバルで。目の前に美味しそうな料理があるけど、それはまだ準備中。
これはまた別のもう閉まっているバルだが・・・
朝食の案内が出ていたのでパチリ。写真のようにフルーツなど色々頼むと5ユーロくらいだったかな。もっとしたかな・・・普通は1.6ユーロで一番上のコーヒーとbolloというミルクパン、つまり甘いタイプの柔らかいパンを食べるのだろう。
さて、また夜のバルの話。もう一軒スペイン北部のシードルの店に入ったが・・・
若いお兄さんはやっぱりこういうレバーを引いてシードルを注いでくれた。
そうそう、めぎはほぼ常にD600と24-70mmレンズを持ち歩いてバルを写していたが、誰も全く興味を向けなかった。ヨーロッパ人は人のことにあまりかまっていないのだ。ポーズを取ってくれたのはこのお兄さんのみ。
なみなみ注いでくれてありがとう♪
ここのアンチョビの酢漬けはちょっと味がきつかった。
それから、何度か〆に入ったバル。これは甘めのデザートワイン。
W杯欧州予選のスペインvsフィンランドの試合を見たのもここ。
色々美味しそうなものも並んでいたが・・・
ここでは基本的におなかいっぱいでデザートワインとエスプレッソを楽しんだ。
ああ、よく食べて飲んだなあ・・・食事の話はまだまだ続く。