生きている墓地 [2019年夏 ザルツブルク]
現在、旅先から旅の話を連載中。
ここは昨日ご紹介し始めたザルツブルクの有名な墓地。

昨日の女性は、お墓を離れてからも途中で立ち止まって振り返って涙をぬぐっていた…

その人がじょうろを泉に戻して去って行ってしまってから、失礼ながらそのお墓へ行ってみた。赤い蝋燭が灯っていた。赤い花が鮮やかで、この下に誰かが眠っているなんて、なんだかイメージが結びつかない。生命って、なんて生き生きと力強く、かつ儚く脆いものなのかしら…

この日、真新しい盛り土のお墓も目に入った。見ればまだ若そうな写真だったし、この観光地化したお墓が今回は全く違って見えてきた。

ここはここの人々に寄り添う生きたお墓なんだわ…

じょうろを使ったあの女性のおかげで、この観光地の墓地がちょっと身近になったような気がした。

まああくまでそんな気がしただけなんだけど。めぎはただの訪問者でザルツブルクの真の姿は知りようがないし、お墓もまだやっぱり遠い先のことで、その時になったらまだまだ何にもわかっていなかったと思うのだろうな。
さて、この墓地の次にはめぎの大好きな聖ペーター教会を見学するつもりだったのだが…あの白い内装の美しい教会は、外側のみならずなんと内部も改装中だった。そっか~今年はあの白い内装の撮影を試行錯誤することができないのね。

今年の音楽祭ではこの聖ペーター教会でのコンサートがなくて、どうしてなのかな、と思っていたのだが、そういうことだったのね。
その後、音楽祭のメイン会場である祝祭劇場へ抜けると、ここには軍隊様方が!一体何事???

と思ってみていたら、吹奏楽のパレードが始まった。その後ろに武器を持った兵隊たちが続いていく。

何のためなのかわからないけど、めぎはついていくのをやめた。で、またその日に食べる食料品の買い物をして宿に戻ったのだった。

この日はなんだか疲れてしまい、そのまま宿でのんびりと過ごした。夜も音楽祭の予定を入れていなかったので、テレビでバイロイト音楽祭の初日のオペラ放映を楽しんだ。新しいタンホイザー、斬新で非常に面白かった。
ここは昨日ご紹介し始めたザルツブルクの有名な墓地。

昨日の女性は、お墓を離れてからも途中で立ち止まって振り返って涙をぬぐっていた…

その人がじょうろを泉に戻して去って行ってしまってから、失礼ながらそのお墓へ行ってみた。赤い蝋燭が灯っていた。赤い花が鮮やかで、この下に誰かが眠っているなんて、なんだかイメージが結びつかない。生命って、なんて生き生きと力強く、かつ儚く脆いものなのかしら…

この日、真新しい盛り土のお墓も目に入った。見ればまだ若そうな写真だったし、この観光地化したお墓が今回は全く違って見えてきた。

ここはここの人々に寄り添う生きたお墓なんだわ…

じょうろを使ったあの女性のおかげで、この観光地の墓地がちょっと身近になったような気がした。

まああくまでそんな気がしただけなんだけど。めぎはただの訪問者でザルツブルクの真の姿は知りようがないし、お墓もまだやっぱり遠い先のことで、その時になったらまだまだ何にもわかっていなかったと思うのだろうな。
さて、この墓地の次にはめぎの大好きな聖ペーター教会を見学するつもりだったのだが…あの白い内装の美しい教会は、外側のみならずなんと内部も改装中だった。そっか~今年はあの白い内装の撮影を試行錯誤することができないのね。

今年の音楽祭ではこの聖ペーター教会でのコンサートがなくて、どうしてなのかな、と思っていたのだが、そういうことだったのね。
その後、音楽祭のメイン会場である祝祭劇場へ抜けると、ここには軍隊様方が!一体何事???

と思ってみていたら、吹奏楽のパレードが始まった。その後ろに武器を持った兵隊たちが続いていく。

何のためなのかわからないけど、めぎはついていくのをやめた。で、またその日に食べる食料品の買い物をして宿に戻ったのだった。

この日はなんだか疲れてしまい、そのまま宿でのんびりと過ごした。夜も音楽祭の予定を入れていなかったので、テレビでバイロイト音楽祭の初日のオペラ放映を楽しんだ。新しいタンホイザー、斬新で非常に面白かった。
ザルツブルク8月2日午前中 [2019年夏 ザルツブルク]
現在、旅の途中で旅の話を連載中。
ザルツブルク2日目の話が昨日で終わり、今日から3日目の話…ではなく、数日飛ばすことにする。というのは、実はその数日間は別の町へ旅していたのだが、そこの話を始めるとうちのドイツ人が来るまでに終わらないし、旅の臨場感を出すにはやっぱりできるだけアクチュアルな方が書いてても面白いなあとも思うし、ザルツブルクの話はまとめて書いてしまった方がいいかなとも思うので。
そんなわけで、これは8月1日、ザルツブルクに戻ってきた日の写真。定宿のご主人に「おかえり~」と迎えられ(オーストリア訛りのドイツ語がチャーミング)、それがまた何とも嬉しい。預けてあった荷物はもう部屋に置いてあるとのこと。スーツケースの中身を全部出してタンスなどにしまい、カメラやレンズなども棚に置き、まさに暮らしているかのようにセッティング。やっと落ち着いたところで部屋からの景色をパチリ。

↑この景色、別のカメラとレンズだとこんな色。上はパナソニックのお任せオートで撮ったもので、下はニコンのPモード(WBはオート)。

その日はそれでワインなど飲んで部屋でのんびりし、さて、今日の記事の本題、次の日のこと。まずはネットで購入した音楽祭のチケットを受け取りに行く。ザルツブルク音楽祭のチケット販売は2段階になっていて、最初は1月初旬締め切りの一次販売。そこでまず売り切れになりそうなオペラや人気指揮者などの演目を予約し、チケットが取れたかどうかの連絡が3月に来る(抽選だが、パトロンの人たちが優先となる、パトロンにもランクがあって、一番安いランクは1300ユーロだが、それでも必ず取れるとは限らない)。パトロンなどではないめぎのようなのは取れたかどうか一喜一憂することになる。取れたチケットは4月に郵送されてくる。次に残席チケットが二次販売になり、それはネットで購入し、チケットは直接受け取りに行くという方式(送ってもらうこともできるようだが、送料がかかるのでめぎはいつも受け取りに行く)。今年は見たいオペラや人気のコンサートのチケットを無事に一次販売でゲットし、残りの日程を埋める形で残席チケット(一次で売り切れるほどではないリサイタルや室内楽など)を購入した。さらに一次販売で取れなかったオペラ一つはゲネプロのチケットをゲットした。で、このとき、それらの後からネット購入したチケットを取りに行ったのである。ちなみに今回のめぎのチケットは一番安いものが25ユーロ(室内楽のコンサートの一番下のランク)、一番高いのが195ユーロ(オペラで、上から4つ目、下からも4つ目のランク。一次販売のチケット申し込みの際にランクの上下限を指定するとその中で割り当てられるのだが、やっぱり一番上のランクのが来た…まあ超人気で先行販売で売り切れだったから、チケットが割り当てられてラッキーだけど)。
チケットオフィスはあの岩のトンネル右の手前にある白い(灰色かな)建物。

その手前に有名な馬洗場がある。そういえばうちにホームステイした学生さん、よくスマホで斜めに撮っていたなあと思いだしてやってみた。うーん、どうかなあ・・・今、斜めで撮るのが流行ってるの?

チケットオフィスにはたまたまめぎの前に日本人の方がいた。人気公演のチケットがギリギリで手に入ってよかったよかったとご夫婦で喜んでいた。そうね、ここでチケットを引き取っているということは、キャンセルチケットを正規料金で手に入れたわけで、ホントよかったわね。ギリギリで行けなくなった人がキャンセルする場合があって、こまめにネットをチェックしていると意外と残席がポッと数席ネットに出たりするのだが、必ず出るとは言えないしね。人気公演は他のチケットセンターでは割高だし(そこでも4月以降は売り切れ状態だけど)、日本のチケットオフィスを通すとマージンでとんでもなく高くなるし、ホテルのコンシェルジュに頼むとまた高いしね。
さて、チケットを引き取って、今度はフランツィスカーナー教会へ。今回は聖ペーター教会が改装中で撮れないから、フランツィスカーナー教会をとことん攻めることにした。その後ほぼ毎日通って撮っている。

そうそう、フランツィスカーナー教会とはイタリアのアッシジの聖フランチェスコを祀った教会のこと。
ゆっくりと時間を取って、どんな風に撮れるか考えて試行錯誤。

太い支柱にはがれたような部分があって、その下から絵が出てきたかのように見えた。教会を建てた人たちかしら…

鉄細工の柵、天井画を突き刺しそう。

また別のレンズつけて来よう…めぎは散歩はレンズを付けたカメラ2台と決めている。途中でレンズ変えるのは億劫でしていない。

この後は食料品の買い物をして、宿に戻ってのんびりした。長くなってきたので続きはまた明日。
ザルツブルク2日目の話が昨日で終わり、今日から3日目の話…ではなく、数日飛ばすことにする。というのは、実はその数日間は別の町へ旅していたのだが、そこの話を始めるとうちのドイツ人が来るまでに終わらないし、旅の臨場感を出すにはやっぱりできるだけアクチュアルな方が書いてても面白いなあとも思うし、ザルツブルクの話はまとめて書いてしまった方がいいかなとも思うので。
そんなわけで、これは8月1日、ザルツブルクに戻ってきた日の写真。定宿のご主人に「おかえり~」と迎えられ(オーストリア訛りのドイツ語がチャーミング)、それがまた何とも嬉しい。預けてあった荷物はもう部屋に置いてあるとのこと。スーツケースの中身を全部出してタンスなどにしまい、カメラやレンズなども棚に置き、まさに暮らしているかのようにセッティング。やっと落ち着いたところで部屋からの景色をパチリ。

↑この景色、別のカメラとレンズだとこんな色。上はパナソニックのお任せオートで撮ったもので、下はニコンのPモード(WBはオート)。

その日はそれでワインなど飲んで部屋でのんびりし、さて、今日の記事の本題、次の日のこと。まずはネットで購入した音楽祭のチケットを受け取りに行く。ザルツブルク音楽祭のチケット販売は2段階になっていて、最初は1月初旬締め切りの一次販売。そこでまず売り切れになりそうなオペラや人気指揮者などの演目を予約し、チケットが取れたかどうかの連絡が3月に来る(抽選だが、パトロンの人たちが優先となる、パトロンにもランクがあって、一番安いランクは1300ユーロだが、それでも必ず取れるとは限らない)。パトロンなどではないめぎのようなのは取れたかどうか一喜一憂することになる。取れたチケットは4月に郵送されてくる。次に残席チケットが二次販売になり、それはネットで購入し、チケットは直接受け取りに行くという方式(送ってもらうこともできるようだが、送料がかかるのでめぎはいつも受け取りに行く)。今年は見たいオペラや人気のコンサートのチケットを無事に一次販売でゲットし、残りの日程を埋める形で残席チケット(一次で売り切れるほどではないリサイタルや室内楽など)を購入した。さらに一次販売で取れなかったオペラ一つはゲネプロのチケットをゲットした。で、このとき、それらの後からネット購入したチケットを取りに行ったのである。ちなみに今回のめぎのチケットは一番安いものが25ユーロ(室内楽のコンサートの一番下のランク)、一番高いのが195ユーロ(オペラで、上から4つ目、下からも4つ目のランク。一次販売のチケット申し込みの際にランクの上下限を指定するとその中で割り当てられるのだが、やっぱり一番上のランクのが来た…まあ超人気で先行販売で売り切れだったから、チケットが割り当てられてラッキーだけど)。
チケットオフィスはあの岩のトンネル右の手前にある白い(灰色かな)建物。

その手前に有名な馬洗場がある。そういえばうちにホームステイした学生さん、よくスマホで斜めに撮っていたなあと思いだしてやってみた。うーん、どうかなあ・・・今、斜めで撮るのが流行ってるの?

チケットオフィスにはたまたまめぎの前に日本人の方がいた。人気公演のチケットがギリギリで手に入ってよかったよかったとご夫婦で喜んでいた。そうね、ここでチケットを引き取っているということは、キャンセルチケットを正規料金で手に入れたわけで、ホントよかったわね。ギリギリで行けなくなった人がキャンセルする場合があって、こまめにネットをチェックしていると意外と残席がポッと数席ネットに出たりするのだが、必ず出るとは言えないしね。人気公演は他のチケットセンターでは割高だし(そこでも4月以降は売り切れ状態だけど)、日本のチケットオフィスを通すとマージンでとんでもなく高くなるし、ホテルのコンシェルジュに頼むとまた高いしね。
さて、チケットを引き取って、今度はフランツィスカーナー教会へ。今回は聖ペーター教会が改装中で撮れないから、フランツィスカーナー教会をとことん攻めることにした。その後ほぼ毎日通って撮っている。

そうそう、フランツィスカーナー教会とはイタリアのアッシジの聖フランチェスコを祀った教会のこと。
ゆっくりと時間を取って、どんな風に撮れるか考えて試行錯誤。

太い支柱にはがれたような部分があって、その下から絵が出てきたかのように見えた。教会を建てた人たちかしら…

鉄細工の柵、天井画を突き刺しそう。

また別のレンズつけて来よう…めぎは散歩はレンズを付けたカメラ2台と決めている。途中でレンズ変えるのは億劫でしていない。

この後は食料品の買い物をして、宿に戻ってのんびりした。長くなってきたので続きはまた明日。
8月2日の午後 [2019年夏 ザルツブルク]
現在、旅の途中で旅の話を連載中。
話は8月2日の午後。この日音楽祭を見に行く予定はなく、同時開催の別のものを見に行こうと思ていたのだけど、雲行きが怪しくなってきた。

直前に雨になってやめようかとも思ったが、その雨がまたギリギリになって小降りになったので、えいっと気合を入れて出かけた。行った先は、一応音楽祭の正規のプログラムなのだけど無料の公演。子供のためのオペラ・キャンプの発表会なのだ。数日間そのキャンプに参加した子供たちのオペラ演劇(子供たちはオーケストラと合唱と演劇をし、主役のオペラ歌手だけ本物のプロが担当)は、とても素晴らしかった。全員がオケも合唱も演劇も全部うまく交互に担当してて、コンサートマスターの男の子が演劇に回ったりなどするのだが、誰が今どの役をやっているか一目でわかるように衣装がうまく工夫されてて面白かったし、合唱はもともとのオペラ通りイタリア語なのだけど演劇部分はその子供たちのお国の言葉で話すので英語やフランス語やスペイン語などが飛び交い、それでも会話になっていて非常に楽しめた。一般には全く知られていない「メデア」というオペラをきちんと解釈してやっていて、なんて素晴らしい催しなのだろうと感心してしまった。

こういうのが日本にもあるべきだよなあ…ホント、ショパンばっかり弾いてないで、こういうのを企画して子供たちに本当のクラシック音楽やオペラを広めていく人は日本に出てこないのかしら。本場で修業したという先生たちも、自分探ししている大人に教える暇があったら、未来の子供たちのためにこういうことしてほしいよなあ…別にオペラに限らず、能でも歌舞伎でもいいんだけど。夏休みに塾に通って受験勉強しているより、こういうのに参加したら、どんなに教養が深まるかしれないのにな。と言うか、こういう夏休みを過ごしていたら、後で自分探しなどしないで済むかもしれないのにな。
16時から1時間で終わり、その後次の無料公演へ。まずはこの橋を渡って新市街の方へ。

いつも人がいっぱいの橋。あの鍵も今も盛況の模様。

橋を渡ってちょっと行ったところにある屋台のボスナ(バルカン風ソーセージパン)をつまんで時間をつぶし、18時からの公演先へ。モーツァルテウムのウィーン・ザールである。

…と思ったら、ワンちゃんを連れた人が入っていった!

先生なのか、職員なのか…ドイツでも大学に犬を連れてくる職員や学生がいるけど、ここでもなのね。

聞きに来たのは、音楽祭と同時開催されているモーツァルテウム音楽大学のサマーアカデミー受講生たちのコンサート。9人の若者たちのピアノやバイオリンの演奏を聴いたのだが、うわわ、アマチュアですねえ…でも、数人は、これは将来きっと活躍するんじゃないかなと思える人たちがいた。若者たちの将来に期待。そうそう、その9名の内訳は、イタリア人(男)、リトアニア人(男)、イギリス人(女)、トルコ人(女)、韓国人(男)、中国人(男2名)、日本人(男女1名ずつ)で、男の子が多かったことになんだか感銘を受けた。音楽って、女の子だけの習い事じゃないのよね…見ている人たちも韓国人と中国人の割合が多かったし、たぶん受講生も増えているのだろう。国の勢いをここでも大いに感じたわ。

そうそう、イギリス人女性が弾いたのはショパンのあのバラード一番だった。あれを聞くと今となっては羽生選手のオリンピック・ショートの演技を思い出しちゃうわねえ。まあ弾き方はあの音源とは全く違ったけどね。このタイミングじゃあのジャンプ飛べないなあ、なんて。
色々と思うことの多い無料公演だった。これで8月2日のお話はおしまい。
話は8月2日の午後。この日音楽祭を見に行く予定はなく、同時開催の別のものを見に行こうと思ていたのだけど、雲行きが怪しくなってきた。

直前に雨になってやめようかとも思ったが、その雨がまたギリギリになって小降りになったので、えいっと気合を入れて出かけた。行った先は、一応音楽祭の正規のプログラムなのだけど無料の公演。子供のためのオペラ・キャンプの発表会なのだ。数日間そのキャンプに参加した子供たちのオペラ演劇(子供たちはオーケストラと合唱と演劇をし、主役のオペラ歌手だけ本物のプロが担当)は、とても素晴らしかった。全員がオケも合唱も演劇も全部うまく交互に担当してて、コンサートマスターの男の子が演劇に回ったりなどするのだが、誰が今どの役をやっているか一目でわかるように衣装がうまく工夫されてて面白かったし、合唱はもともとのオペラ通りイタリア語なのだけど演劇部分はその子供たちのお国の言葉で話すので英語やフランス語やスペイン語などが飛び交い、それでも会話になっていて非常に楽しめた。一般には全く知られていない「メデア」というオペラをきちんと解釈してやっていて、なんて素晴らしい催しなのだろうと感心してしまった。

こういうのが日本にもあるべきだよなあ…ホント、ショパンばっかり弾いてないで、こういうのを企画して子供たちに本当のクラシック音楽やオペラを広めていく人は日本に出てこないのかしら。本場で修業したという先生たちも、自分探ししている大人に教える暇があったら、未来の子供たちのためにこういうことしてほしいよなあ…別にオペラに限らず、能でも歌舞伎でもいいんだけど。夏休みに塾に通って受験勉強しているより、こういうのに参加したら、どんなに教養が深まるかしれないのにな。と言うか、こういう夏休みを過ごしていたら、後で自分探しなどしないで済むかもしれないのにな。
16時から1時間で終わり、その後次の無料公演へ。まずはこの橋を渡って新市街の方へ。

いつも人がいっぱいの橋。あの鍵も今も盛況の模様。

橋を渡ってちょっと行ったところにある屋台のボスナ(バルカン風ソーセージパン)をつまんで時間をつぶし、18時からの公演先へ。モーツァルテウムのウィーン・ザールである。

…と思ったら、ワンちゃんを連れた人が入っていった!

先生なのか、職員なのか…ドイツでも大学に犬を連れてくる職員や学生がいるけど、ここでもなのね。

聞きに来たのは、音楽祭と同時開催されているモーツァルテウム音楽大学のサマーアカデミー受講生たちのコンサート。9人の若者たちのピアノやバイオリンの演奏を聴いたのだが、うわわ、アマチュアですねえ…でも、数人は、これは将来きっと活躍するんじゃないかなと思える人たちがいた。若者たちの将来に期待。そうそう、その9名の内訳は、イタリア人(男)、リトアニア人(男)、イギリス人(女)、トルコ人(女)、韓国人(男)、中国人(男2名)、日本人(男女1名ずつ)で、男の子が多かったことになんだか感銘を受けた。音楽って、女の子だけの習い事じゃないのよね…見ている人たちも韓国人と中国人の割合が多かったし、たぶん受講生も増えているのだろう。国の勢いをここでも大いに感じたわ。

そうそう、イギリス人女性が弾いたのはショパンのあのバラード一番だった。あれを聞くと今となっては羽生選手のオリンピック・ショートの演技を思い出しちゃうわねえ。まあ弾き方はあの音源とは全く違ったけどね。このタイミングじゃあのジャンプ飛べないなあ、なんて。
色々と思うことの多い無料公演だった。これで8月2日のお話はおしまい。
