トヨタ・ドイツ社長が600時間のドイツ語コース受講義務!? [プチ教養]
「誤解」
デュッセルドルフ日本総領事のこの一言で片付けられてしまったらしいこのニュース。
トヨタ・ドイツの社長・社員にとってはきっと「ひぇーマジ?」と大騒ぎだったことだろう。
ドイツでは、2002年に移民法が改正され、2005年1月以降にドイツに入国し一年以上滞在する外国人に対し、最低限必要なドイツ語とドイツに関する知識を身につけることを目標として、630時間の総合コース(そのうち600時間がドイツ語コース、30時間が法律や歴史などについてのオリエンテーション)を受講することを義務付けている。
外国人労働者としてドイツに入国し、そのまま定住してしまうケースが増えたことから、そういう外国人の「統合」を図ろうというのが狙いらしい。
で、ケルンに住むトヨタ・ドイツ社長も、その従業員たちも、みんな本当はその総合コースに参加する義務がある、というのが、ケルン外国人局の見解なのだ。
でも、英語を使って数年ドイツに滞在してまた別の国か日本へ転勤していく彼らにとっては、630時間のコース受講義務なんて想像だにしていなかった。なにしろ、ドイツに「統合」されるべき所以もないのだ。相談されたデュッセルドルフの日本総領事が「その必要は無い、これは単なる誤解だ」と言い切り、義務を免れることになったそうだが。
日本ではこの点、どうなっているのだろう?日本へ出稼ぎに来た人たちや転勤してきている外国人ビジネスマンたちは、日本語コース受講の義務なんてあるのか?それとももっと厳しい条件を課しているのだろうか?
このニュースの記事は、こちら。
http://www.ksta.de/html/artikel/1154434439185.shtml
カラヴァッジョ展覧会 [プチ教養]
デュッセルドルフで現在カラヴァッジョの展覧会が開かれていて、見に行ってきた。
なんでも、ドイツでカラヴァッジョの展覧会が開かれるのは初めてなのだとか。
そりゃまあ、彼の絵はたいていはローマの教会の中に掲げられているから、そう簡単によそへ持ってくることは出来ないのだろう。
行ってみると、ローマのポポロ教会やカピトリーニ美術館で見たものがあった。オリジナルに加え、模写1~3枚も一緒に並べて飾られているのが、この展覧会の特徴だ。
たまに、模写の方がずっとうまく見えるものもある。まあ、オリジナルは色あせたのかもしれないが、コピーも同時代に作られたものなのだから不思議だ。
解説ヴィデオによると、カラヴァッジョ自らが弟子たちに模写させていたのか、彼の作品自体も弟子たちに手伝わせていたのか、謎らしい。
平日に行ったのに、結構混んでいた。土日だったらまたフリードリヒのときみたいに凄まじかったことだろう。
ところで、うちはこのライン・タワーの近くなのだが、
美術館までライン川沿いを自転車で走っていたら、帆船が準備中だった。作業員たちの話す言葉から、どうやらオランダ船らしい。カメラを持ってなかったので、携帯で撮影。