夏時間 [文化の違い]
早くも4月。新しく若々しい葉っぱが生き生きとする季節。
北国ドイツでは一斉に花が咲き初め、目がキョロキョロする季節。こういうちょっと地味な花にはなかなか目が向かない。
プラタナスが緑になるのはもう少し先だけど、光がもうすっかり春。
3月最後の日曜日、今年2019年は31日と最も遅いタイミングでサマータイムに突入。夜中の2時が3時に1時間進み、サマータイムとなった。コンピューターやスマホなどは自動的に時間が切り替わるが、古いアナログの時計は自分で一時間進める。カメラもスマホと同期していない場合は自分で夏時間に切り替える。そんな春を迎える儀式がまもなく終わることになった。2020年4月までには冬時間にとどまるか一年ずっと夏時間にするか各国が決めるらしい。そして2021年のサマータイムを持ってこの切替は終わりとするらしい。と言ってもそれぞれバラバラだと国をまたぐごとにバラバラな時間になるので、隣国同士で話し合って同じ時間にしろ、というEUのお達し。そんなわけで、2年後にはサマータイムはなくなるのかもしれない・・・もしドイツが冬時間のままにすると決定したならば。
めぎがドイツに来たとき、夏時間ってなんて素敵なんだろうと感じた。毎年2回冬から夏へ、そして夏から冬へと切り替えるのが、日本の衣替えのように楽しい儀式だった。1時間ずらすことの健康的被害とか、たいしてエネルギー節約にはなっていないとか、色々と理由があるようだが、めぎにとってはただただ明るい季節を迎える喜びを感じる儀式だったのだ・・・冬時間への切り替えは、よしこれから暗い時間に突入するぞ、頑張るぞ～と気合を入れる儀式だった。夏時間に切り替えて日曜日に一時間睡眠時間が減るのは、明るい時間への嬉しさで帳消しだったし、冬時間に切り替えて日曜日一時間余計に寝られるのも嬉しかった（どちらの切り替えも日曜日の夜中に行われるので、日曜日に店も閉まるドイツでは多くの人にとって問題がない）。それが無くなるなんて。せっかく節目を感じる良い儀式だったのになあ。
3月最後のマルクト市場では早くも白アスパラが売られ始めていた。一番高いランクのがいくらなのか見忘れてしまったが。この細い5ユーロのは一番低いランクのもの。
めぎのようにサマータイムの切り替えで節目を感じたいなどと考えるドイツ人はもちろんいなくて、この年に2回の時間の切り替えをやめることにはドイツ人の73％が賛成しているという統計がある。健康保険会社の統計なのでその数値をそのままドイツの多数派とすることはできないが、廃止はもうEUで決まったので、今となってはどっちの時間になるかというのが次の焦点である。本当の時間は冬時間なのだから、サマータイムをやめて年中冬時間に戻るだけ、というのが一つの考え方。しかし現在、冬時間は10月末から3月末までの5ヶ月間で、夏時間は3月末から10月末までの7ヶ月間。そう、夏時間の期間の方が長かったのだ。つまり一年のうち7ヶ月はサマータイムの方にあった地理的環境なわけで、だから年中サマータイムに統一しようという考え方もある。サマータイムのままにすると、真冬に日の出がものすごく遅くなる（ドイツの場合は9時半頃になる）、夏は夜に明るい時間が長すぎて子どもたちがなかなか寝ないので授業に差し支える等々というのが冬時間に統一するという人たちの言い分。それに対し、夏時間には、夏の猛暑時に午前中涼しい時間が長く、仕事や勉強への支障を減らせる、という大きな利点があるそうだ。どうせ朝の7時半から仕事をする人の多いドイツでは、学校も8時からで、冬時間でも登校時や授業開始時に夜が明けていない。それが1時間遅くなっても大した差はない。そんなわけで夏時間派が一歩リードしているようで、実際冬時間より夏時間のままにしたい国が結構あって、だからEUは各国どっちにしても良いとし、とにかく2020年春までにどっちにするか決定しろという。うーん・・・ドイツがどちらにするか、今のところなんとも言えない。ただ、国内の声だってまだまとまっていないのに、あと1年でさらに隣国と同じ時間に決めろだなんて・・・ドイツはフランスと別々の時間にしようとは思わないだろうが、それにイタリアとベルギーとオランダが絡むと話がややこしくなる。更にオーストリアとポーランドもあるし、オーストリアはチェコやハンガリーと別々にしようとは思わないだろうし・・・ほんとに決まるのかな。北欧と中欧と南欧とで判断が全く異なりそうだが、境界線の国々は判断が難しいわよねえ。
3月最後の週末、金曜から土曜にかけては青空に春を感じる気温になった。
もうちょっとしたら、すっかり夏の木陰になるのだろう。
春だ～とウキウキしたのも束の間、日曜日の午前中から昼にかけては冷え冷えとした寒の戻りで、散歩にダウンジャケットを着て耳あてをして出かけたが、1時間の予定を40分で切り上げたほど寒かった。でも、午後3時頃にはきれいに晴れて、そこそこ暖かくなってバルコニーで植え替えなどができた。まさに三寒四温なのかな。真夏の日陰ができるまではもうちょっとかな。
北国ドイツでは一斉に花が咲き初め、目がキョロキョロする季節。こういうちょっと地味な花にはなかなか目が向かない。
プラタナスが緑になるのはもう少し先だけど、光がもうすっかり春。
3月最後の日曜日、今年2019年は31日と最も遅いタイミングでサマータイムに突入。夜中の2時が3時に1時間進み、サマータイムとなった。コンピューターやスマホなどは自動的に時間が切り替わるが、古いアナログの時計は自分で一時間進める。カメラもスマホと同期していない場合は自分で夏時間に切り替える。そんな春を迎える儀式がまもなく終わることになった。2020年4月までには冬時間にとどまるか一年ずっと夏時間にするか各国が決めるらしい。そして2021年のサマータイムを持ってこの切替は終わりとするらしい。と言ってもそれぞれバラバラだと国をまたぐごとにバラバラな時間になるので、隣国同士で話し合って同じ時間にしろ、というEUのお達し。そんなわけで、2年後にはサマータイムはなくなるのかもしれない・・・もしドイツが冬時間のままにすると決定したならば。
めぎがドイツに来たとき、夏時間ってなんて素敵なんだろうと感じた。毎年2回冬から夏へ、そして夏から冬へと切り替えるのが、日本の衣替えのように楽しい儀式だった。1時間ずらすことの健康的被害とか、たいしてエネルギー節約にはなっていないとか、色々と理由があるようだが、めぎにとってはただただ明るい季節を迎える喜びを感じる儀式だったのだ・・・冬時間への切り替えは、よしこれから暗い時間に突入するぞ、頑張るぞ～と気合を入れる儀式だった。夏時間に切り替えて日曜日に一時間睡眠時間が減るのは、明るい時間への嬉しさで帳消しだったし、冬時間に切り替えて日曜日一時間余計に寝られるのも嬉しかった（どちらの切り替えも日曜日の夜中に行われるので、日曜日に店も閉まるドイツでは多くの人にとって問題がない）。それが無くなるなんて。せっかく節目を感じる良い儀式だったのになあ。
3月最後のマルクト市場では早くも白アスパラが売られ始めていた。一番高いランクのがいくらなのか見忘れてしまったが。この細い5ユーロのは一番低いランクのもの。
めぎのようにサマータイムの切り替えで節目を感じたいなどと考えるドイツ人はもちろんいなくて、この年に2回の時間の切り替えをやめることにはドイツ人の73％が賛成しているという統計がある。健康保険会社の統計なのでその数値をそのままドイツの多数派とすることはできないが、廃止はもうEUで決まったので、今となってはどっちの時間になるかというのが次の焦点である。本当の時間は冬時間なのだから、サマータイムをやめて年中冬時間に戻るだけ、というのが一つの考え方。しかし現在、冬時間は10月末から3月末までの5ヶ月間で、夏時間は3月末から10月末までの7ヶ月間。そう、夏時間の期間の方が長かったのだ。つまり一年のうち7ヶ月はサマータイムの方にあった地理的環境なわけで、だから年中サマータイムに統一しようという考え方もある。サマータイムのままにすると、真冬に日の出がものすごく遅くなる（ドイツの場合は9時半頃になる）、夏は夜に明るい時間が長すぎて子どもたちがなかなか寝ないので授業に差し支える等々というのが冬時間に統一するという人たちの言い分。それに対し、夏時間には、夏の猛暑時に午前中涼しい時間が長く、仕事や勉強への支障を減らせる、という大きな利点があるそうだ。どうせ朝の7時半から仕事をする人の多いドイツでは、学校も8時からで、冬時間でも登校時や授業開始時に夜が明けていない。それが1時間遅くなっても大した差はない。そんなわけで夏時間派が一歩リードしているようで、実際冬時間より夏時間のままにしたい国が結構あって、だからEUは各国どっちにしても良いとし、とにかく2020年春までにどっちにするか決定しろという。うーん・・・ドイツがどちらにするか、今のところなんとも言えない。ただ、国内の声だってまだまとまっていないのに、あと1年でさらに隣国と同じ時間に決めろだなんて・・・ドイツはフランスと別々の時間にしようとは思わないだろうが、それにイタリアとベルギーとオランダが絡むと話がややこしくなる。更にオーストリアとポーランドもあるし、オーストリアはチェコやハンガリーと別々にしようとは思わないだろうし・・・ほんとに決まるのかな。北欧と中欧と南欧とで判断が全く異なりそうだが、境界線の国々は判断が難しいわよねえ。
3月最後の週末、金曜から土曜にかけては青空に春を感じる気温になった。
もうちょっとしたら、すっかり夏の木陰になるのだろう。
春だ～とウキウキしたのも束の間、日曜日の午前中から昼にかけては冷え冷えとした寒の戻りで、散歩にダウンジャケットを着て耳あてをして出かけたが、1時間の予定を40分で切り上げたほど寒かった。でも、午後3時頃にはきれいに晴れて、そこそこ暖かくなってバルコニーで植え替えなどができた。まさに三寒四温なのかな。真夏の日陰ができるまではもうちょっとかな。
