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グラーベンの宿 [2019年春 ウィーン]

現在、3月中旬のウィーンの話を連載中。

今回泊まるのはウィーンの目抜き通りグラーベンに立つ宿、ペンション・ノセック。1908年創業とのこと。ホームページはこちら
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中に入っていくと、螺旋階段とその真ん中にユーゲントシュティールのエレベーター。ガラスに映り込んでいるのは建物の入口のところにいるうちのドイツ人。
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これは上階から見下ろしたもの。エレベーター自体は新しくなっていた。昔は自分でドアを開けたり閉めたりしたのだろう。20年くらい前はまだそういう手動エレベーターがいっぱいあったが、順次新しくなっているのかも知れないな。
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レセプションのところは写していない。小さなカウンターで、朝6時半頃から夕方21時頃まで誰かが待機している。それ以外は、建物の鍵を渡されるので自分で入る仕組み。非常に親切なレセプションだった。

中はとても古い。廊下を歩くとギシギシと音がする。なにしろもともと創業前に様々な有名人が住んだことのあるところで、なかでもモーツァルトが「後宮からの誘拐」を作曲したところだとのことだから、本当に古い。
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廊下の窓。
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めぎたちの部屋のドア。ドアを入るとホワイエで、片側にバスルーム、もう片側にトイレがあった。
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その奥に入るとベッドルーム。ベッドルームにもドアがあるので廊下の音は聞こえない。
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調度は簡単だけど、昔ながらの雰囲気。
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何と言ってもこの本物の木の床がよかった。なんちゃってフローリングと全く違う趣がある。古くてギシギシと音がするのも素敵。
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そして窓を見下ろすとグラーベン!(グラーベンというのは通りの名前で、ウィーンのど真ん中。パリで言えばシャンゼリゼかオペラ座前に泊まっているような、東京で言えば銀座三越の隣に泊まっているようなイメージかな。)
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この宿のお値段は、2泊2人で310ユーロ(朝食込み)。グラーベン側を指定したのでそのお値段だが、グラーベンに拘らなければ234ユーロ。これは即払いのお値段なので、予約して宿泊時に精算となるともう少しお高めになるだろう。一人一泊78ユーロ程度(約9700円)でグラーベンを見下ろす部屋に泊まれるなんて、単純に凄いと思う・・・ホテルではないのでアメニティなどのサービスはたいして期待できないが(シャンプーはあった)、冷蔵庫もあるし、めぎ的には最高だった。なんで今までここに気が付かなかったんだろう・・・
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