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4月のめぎ家の食卓 [食べ物・飲み物]

今日は月末恒例のめぎ家の食卓の風景を。

4月初めは、3月中旬にウィーンで食べた牛のタルタルステーキをうちでも食べたくなって、信頼の置けるお店で新鮮な赤肉と卵を買って再現。まあうちでは薬味の種類がずっと少なめだけど、レストランより新鮮。
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↑これを書くと、魚の刺身は食べられるけど肉のナマはちょっと・・・というコメントをよく頂くが、これはなんでも生好きなめぎだからこそ好きなのかもしれない。めぎはステーキはレア派だし、魚も焼き魚や煮付けは特に好まず、食べたいのは刺身のみ。それも、貝の刺身とか、魚卵や白子が最も好き。ホヤとかナマコとかホタテの耳の部分なども好物だった。それらと比べると、このタルタルステーキは臭みもなく極めて退屈で、ナマモノ好きとしては初級レベル。

牛肉と言えば、今月は仔牛のフィレ肉の分厚いのを買ってきて、贅沢なステーキも。
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と言っても一度には食べ切れず、後日薄切りにしてサラダのトッピングにした。さっぱりとして美味しかった。
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お肉に未だ食欲のないめぎでも、ナマ以外では、ミートソースなら食べられる。この日はうちのドイツ人の手作りニョッキと。ニョッキと言うか、どうもじゃがいもを潰してちょっと丸くしたという感じだったけど。
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土曜日のサッカーニュースを見ながらの食事も、菜食主義になったかと思うようなメニュー。豆腐の和え物とクマネギのおひたしとハツカダイコンに塩を振ったものはめぎの準備したもの。うちのドイツ人は甘芋というドイツのオレンジ色のさつまいものサラダとトルコのお店で買ったパンとタブレーを用意。飲み物はうちのドイツ人は相変わらずプロセコにカシスリキュール、めぎは白ワインの炭酸水割。
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↑こういうのをぼかして撮ることに何の意味もないが、実は完全なオートで撮ったもの。サクッと撮ってうまく撮れたかどうかも確認せず、カメラ任せ。カメラは食べ物だと認識しているようなのに、どうしてぼかしを入れるのかなあ。

タブレー、美味しかった。
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うちのドイツ人はめぎのために魚の出汁のスープも作ってくれた。ヨーロッパの魚のスープというのはトマトを入れて煮るので赤くなる。
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後日、身の魚無しで野菜スープになって再登場。
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ラム肉のグーラッシュはめぎの方からリクエストして作ってもらったが、1皿で十分。
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大好きだったレバー団子スープも、団子2つは多かったなあ・・・
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頬肉の酸っぱいゼリー寄せはまあ完食できたけど。
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4月にはめぎは休みの日もあったので、食事も担当してみた。食卓にはバルコニーからここに持ち込んだチューリップ。球根から植えたもの。
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この日用意したのは日本食材店で買った豆腐の冷奴とクマネギのおひたしと豚肉の生姜焼き。あれれ肉じゃん!?と思われそうだが、このペラペラ肉は全く肉という気がしない。ドイツではこういう薄切り肉は売っておらず、市場の肉スタンドでハムのようにと頼んで塊を薄切りにしてもらったもの。
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ドイツ人が肉を避けるキリスト受難の日は、お好み焼き。
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このお好み焼き、たまたま小さいサイズのが手に入った紫キャベツを使い・・・
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中に入れたのはペナン島の市場で買ってきた干した小魚やエビやイカなど。
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もう一つめぎが作ったのは、麻婆豆腐。わかめサラダも作ってみた・・・
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うちのドイツ人はどうやらわかめサラダはあまり好まなかったが、麻婆豆腐は絶賛。まあちょこっと豚挽肉も入ってるしね。
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さて、4月には数日だが25℃まで上がった日もあって、今年のバルコニーライフを開始。酸味があれば食べられるかと、この日はうちのドイツ人が豚の塊をさっぱりとした酸っぱい味付けで煮込んでくれた。茹でたじゃがいもに絡めると美味しいソース。おひたしはこの日もクマネギ。多分今月で終わりの季節物。
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鯉のぼりも飾った。
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その後天気が崩れ、一気に最低が3~5℃程度、最高でも12~13℃程度と寒くなって、バルコニーライフはお預け中。
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そしてあっという間に4月最後の土曜日の食卓。久々に鶏肉を。甘辛のチリソースの味付けで、めぎも3本食べられた・・・まあつまり、肉もしばらく休みを入れれば多分また食欲が復活するだろうということだ。白いのはツァツィキ(ギリシャのソースで、にんにくときゅうりの入ったヨーグルトソース)。トルコのパンに乗せて食べた・・・こんなことをギリシャ人とトルコ人が聞いたら、きっと顔をしかめるだろうけど。ツァツィキをトルコ語で言えば良いのだろうけど、ええと、なんだっけ・・・?
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↑ぼかさないよう絞って撮ってみたが、そうすると床の絨毯とかテレビの配線とかまではっきり写っちゃうのよねえ・・・俯瞰で撮ればいいかもしれないけど、それには脚と腕の長さが足りないなあ・・・

最後に、日曜日に食べた白アスパラのスープ。めぎ家はいつも白アスパラの皮を剥くときに下の部分を数センチ切り落として一緒に茹でておき、それをスープ用に残しておく。おひたしにしたこともあるし、サラダのトッピングにすることもあるが、大抵はスープに入れて食べてしまう。このスープの出汁は、白アスパラの剥いた皮でとったもの。皮をきんぴらにしたこともあるけど、いくら煮ても固くて美味しくなくて、もう長いこと作っていない。で、毎年毎年同じことの繰り返し・・・この繰り返し、歳を取れば取るほど大事で愛おしく感じる。今年も存分に味わっておこう。
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今年もまたこの季節がやってきた [食べ物・飲み物]

これは先週の金曜日、2週間ぶりのマルクト市場。
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↑2週間のうちにすっかり葉が青々と。旅もしていないのに2週間ぶりなのは、この1週間前は聖金曜日、すなわちキリスト受難の日でお休みだったからだ。みんなで喪に服すという感じ。キリスト教信者じゃない人にとってはただのお休みだけど。

イースターが終わり、早くも聖霊降臨祭のバラ(芍薬)が売られ始めていた。5本で3.5ユーロ、10本で6ユーロ。可愛いね~とめぎ家は15本購入。
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そしてこの日に買おうと決めていたものはこちら。
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今年も白アスパラの季節がやってきた・・・3月末か4月始めからすでに売られてはいたのだけど、めぎ家は辛抱強く暑くなって甘くなるのを待っていたのだった。イースターの頃に最高気温が25℃を超える暑さになり、これだけ暑ければもう白アスパラを買ってみても良いね、と5月になるのを待たずに購入。うちのドイツ人的には白アスパラのシーズンは5月からなのだけど、こう気候が変化してくると、いろんなものが前倒しになるような気がする。まあまだ寒暖の差が激しくて、イースター明けは最高気温が13℃いくかいかないかという寒さに逆戻りしちゃったけど。

めぎ家はいつものように一番上のランク(今回は1kg12ユーロだった)を2人分1kg購入。美しいボクたち。
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いつものようにめぎがお洋服を脱がせ・・・(繊維が残らないよう厚めに皮を剥くのが大事!)
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専用の入浴にスタンバイ。入浴シーンはNG♪(いや、ただの撮り忘れ・・・茹でるのはその日の品質や太さによるが、今回は8分位だったかな。塩とほんの少し砂糖を入れて煮る。普通ドイツ人は12分位茹でるみたいだが、めぎは茹ですぎないよう、でも柔らかくなるよう様子を見て茹で上がりを決める。)
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めぎはその間付け合せの生ハムを用意。今回はドイツのを2種類。
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うちのドイツ人は茹でじゃがいもの皮むきをしていた。そして茹で上がったのをまずは3本ずつ盛り付け。
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食卓には芍薬こと聖霊降臨祭のバラ。今年の聖霊降臨祭は6月20日で、まだまだだわね。それまで芍薬、売られ続けるのかな。
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めぎ家はいつも溶かしバターをかけて食べる。パセリを振るのはめぎ家風。ドイツのオーソドックスな食べ方は溶かしバターかオランデーズソースで。焼くとかパン粉を付けて揚げるとかオーブン料理にするとかサラダにするとか、もちろん食べ方は色々あるが、めぎ家は白アスパラに関してはものすごく保守的だ。というのは、一週間に一度だけ金曜日のマルクト市場で買ったその日に食べるというのを基本とし、その限られた日に白アスパラの味そのものを心ゆくまで楽しみたいからだ。シーズンを通して白アスパラの味の変化を楽しむという感じかな。それは同じ調理法でなければ楽しめないと言うか。まるで何かの儀式のように数週間同じことを繰り返す。
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↑白アスパラの撮影って難しい・・・本当はピントをあわせるべきは先っぽなのだと思うのだが、そうすると全体がボケてしまう。もっとF値を上げれば良いのだろうけど。熱々のうちに食べたいのであれこれ設定を変えて撮っている暇はないし。事前に練習しておけばいいのだろうけど。

19時20分頃から皮を向き初め、調理し、食べ始めは20時頃。白アスパラはメインディッシュで、おかわりもする(一人あたり7本だった。まず少し固めのを3本食べ、おかわりに柔らかめのを4本食べた)。食事を終えたのは20時40分頃。それでもまだこんなに空が明るい。
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いつの間にか芍薬が花を閉じていた。
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オールドレンズとミラーレス その2 [カメラのこと]

日本の皆様は昨日から大型連休に入ったところだわね。改元もあって特別な雰囲気なんだろうな。こちらは高校の2週間のイースター休み(日本で言えば春休み)が今日でおしまいになるところ。明日からまたフル仕事。あ、でも、5月1日はメーデーでお休みだけどね。

今日はもう一つ、別のオールドレンズのお話を。
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↑これ、昨日のとほぼ同じだが、撮った日が一日後なので花の開きが大きい。同じ日に撮り比べをすればよかったのだろうが、そこまで気が回らなかった。

今日のレンズはZenit Helios 44-2というので、58mm(F2)が約1万円というお安いレンズ。その昔の東ドイツのカール・ツァイスの1958年設計のビオターをソ連が真似をして90年代まで生産したというものなので、数が多いらしい。写りはとても美しい。
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開放でもピントが合ったところはかなりくっきり。ボケがかなり独特。
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このレンズを買ったのは昨年4月のことだった。その話はこちら。当時は絞りの使い方がわかってなくて、F値の2から16までが実際と反対になっているなどと書いていたが、それはめぎの勘違い。このレンズの絞りのメカニズム(プリセット絞り)は、古の人の知恵が感じられて楽しい。それにしても、4月になると撮影意欲が湧いて、更に色々レンズを試したくなるというのを、めぎはどうやら毎年繰り返してるようだ・・・数年前フルサイズのカメラを買ったのも4月頃だったような気がするし・・・めぎって我ながら単純なんだなあ。
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Zenit Helios 44-2を買った当時、これをアナログカメラのVoigtländer VSL1 TMにつけてKodak GOLD 200のフィルムで撮っていた。撮り終えたのは夏の終わり頃で、その写真をご紹介する機会を失っていたわね。アナログカメラのピント合わせはめぎは未だ下手で、恥ずかしながらこんなのだが、いちごの花を撮ってあった。それにしても、毎年似たような被写体ばかり撮ってるなあ・・・
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さて、せっかくなのでこのレンズを再びパナソニックのミラーレスカメラにつけて公園へ。このレンズはグルグルボケとやらが特徴だそうなので、グルグルボケを作れる場所を探してパチリ。
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ピントが合っても、ふんわりとした写り。昨日ご紹介したスーパータクマーもそうだが、今のくっきり解像する傾向とは全く異なる。これはこれで素敵だなとも思う。雰囲気を撮るというのはこういうことかな、と感じたりする。こういう路線で作品撮りをする人の気持ちもわかる気がする。
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でもここで、ああせっかく来るならデジイチに望遠も持ってくればよかった、と後悔した。というのは・・・
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カナダガンが卵を狙うネズミと格闘していたからだ。これは上のトリミング。ネズミ、わかります?
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ネズミは後ろから横から前から茂みの中をくぐって行ったり来たりして卵を狙っているのだった。こういうのはオールドレンズで雰囲気を撮る云々ではなく、くっきりバシッと撮りたいわよね。
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ところでこの場所も、昨年アナログカメラとこのレンズで撮っていた。超下手だけど。
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同時にD600と58mm(F1.4)でも撮っていた。後で比べるつもりで同じ画角で同じF値(F2)にして撮っていたような記憶。
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↑この解像感、すごいわねえ・・・と言ってもめぎのPCの大画面モニターで見ると差は歴然なのだが、ブログサイズにすると大差ないかな・・・?

さて、大きなドブネズミ(?)をもっと大きく、ガンのいらいらする様子をもっと迫力で撮りたいと思ってもオールドレンズのふわふわ写りでは難しく、と言っても今のカメラと望遠レンズを恋しく思っても持ってこなかったものは仕方がないので、諦めて別のものを撮影。ライラックが綺麗だった。
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こんなのにもチャレンジ。
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で、しばらくして戻ってみると、ネズミは無事撃退したらしく、ガンが落ち着いて座っていて、めぎが近づいても警戒感もなく立ち上がって毛づくろい。
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卵、確認。これは上のトリミング。フォーサーズでもトリミング、結構いけるわねえ。今どきのカメラってすごいな。
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フォーサーズのセンサーに58mmをつけると116mmの中望遠。撮りやすく結構良い写りのカメラなので中望遠も欲しくなったりしているのだが、オールドレンズで足りるかしら、やっぱり解像感を求めて新しいのを手に入れるべきかしら・・・なんてことを考えたり、見方を変えればこのオールドレンズ、せっかく58mmなのにフォーサーズにつけると116mmになっちゃう、やっぱりフルサイズのミラーレスにつけて写りを見てみたいなあ、でも高すぎるなあ、などと思ったり。カメラもレンズも果てしない。
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