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オールドレンズとミラーレス その2 [カメラのこと]

日本の皆様は昨日から大型連休に入ったところだわね。改元もあって特別な雰囲気なんだろうな。こちらは高校の2週間のイースター休み(日本で言えば春休み)が今日でおしまいになるところ。明日からまたフル仕事。あ、でも、5月1日はメーデーでお休みだけどね。

今日はもう一つ、別のオールドレンズのお話を。
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↑これ、昨日のとほぼ同じだが、撮った日が一日後なので花の開きが大きい。同じ日に撮り比べをすればよかったのだろうが、そこまで気が回らなかった。

今日のレンズはZenit Helios 44-2というので、58mm(F2)が約1万円というお安いレンズ。その昔の東ドイツのカール・ツァイスの1958年設計のビオターをソ連が真似をして90年代まで生産したというものなので、数が多いらしい。写りはとても美しい。
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開放でもピントが合ったところはかなりくっきり。ボケがかなり独特。
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このレンズを買ったのは昨年4月のことだった。その話はこちら。当時は絞りの使い方がわかってなくて、F値の2から16までが実際と反対になっているなどと書いていたが、それはめぎの勘違い。このレンズの絞りのメカニズム(プリセット絞り)は、古の人の知恵が感じられて楽しい。それにしても、4月になると撮影意欲が湧いて、更に色々レンズを試したくなるというのを、めぎはどうやら毎年繰り返してるようだ・・・数年前フルサイズのカメラを買ったのも4月頃だったような気がするし・・・めぎって我ながら単純なんだなあ。
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Zenit Helios 44-2を買った当時、これをアナログカメラのVoigtländer VSL1 TMにつけてKodak GOLD 200のフィルムで撮っていた。撮り終えたのは夏の終わり頃で、その写真をご紹介する機会を失っていたわね。アナログカメラのピント合わせはめぎは未だ下手で、恥ずかしながらこんなのだが、いちごの花を撮ってあった。それにしても、毎年似たような被写体ばかり撮ってるなあ・・・
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さて、せっかくなのでこのレンズを再びパナソニックのミラーレスカメラにつけて公園へ。このレンズはグルグルボケとやらが特徴だそうなので、グルグルボケを作れる場所を探してパチリ。
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ピントが合っても、ふんわりとした写り。昨日ご紹介したスーパータクマーもそうだが、今のくっきり解像する傾向とは全く異なる。これはこれで素敵だなとも思う。雰囲気を撮るというのはこういうことかな、と感じたりする。こういう路線で作品撮りをする人の気持ちもわかる気がする。
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でもここで、ああせっかく来るならデジイチに望遠も持ってくればよかった、と後悔した。というのは・・・
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カナダガンが卵を狙うネズミと格闘していたからだ。これは上のトリミング。ネズミ、わかります?
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ネズミは後ろから横から前から茂みの中をくぐって行ったり来たりして卵を狙っているのだった。こういうのはオールドレンズで雰囲気を撮る云々ではなく、くっきりバシッと撮りたいわよね。
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ところでこの場所も、昨年アナログカメラとこのレンズで撮っていた。超下手だけど。
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同時にD600と58mm(F1.4)でも撮っていた。後で比べるつもりで同じ画角で同じF値(F2)にして撮っていたような記憶。
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↑この解像感、すごいわねえ・・・と言ってもめぎのPCの大画面モニターで見ると差は歴然なのだが、ブログサイズにすると大差ないかな・・・?

さて、大きなドブネズミ(?)をもっと大きく、ガンのいらいらする様子をもっと迫力で撮りたいと思ってもオールドレンズのふわふわ写りでは難しく、と言っても今のカメラと望遠レンズを恋しく思っても持ってこなかったものは仕方がないので、諦めて別のものを撮影。ライラックが綺麗だった。
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こんなのにもチャレンジ。
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で、しばらくして戻ってみると、ネズミは無事撃退したらしく、ガンが落ち着いて座っていて、めぎが近づいても警戒感もなく立ち上がって毛づくろい。
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卵、確認。これは上のトリミング。フォーサーズでもトリミング、結構いけるわねえ。今どきのカメラってすごいな。
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フォーサーズのセンサーに58mmをつけると116mmの中望遠。撮りやすく結構良い写りのカメラなので中望遠も欲しくなったりしているのだが、オールドレンズで足りるかしら、やっぱり解像感を求めて新しいのを手に入れるべきかしら・・・なんてことを考えたり、見方を変えればこのオールドレンズ、せっかく58mmなのにフォーサーズにつけると116mmになっちゃう、やっぱりフルサイズのミラーレスにつけて写りを見てみたいなあ、でも高すぎるなあ、などと思ったり。カメラもレンズも果てしない。
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あるCM [文化の違い]

これは最初今日の記事のおまけにしていたもの。内容があまりにもかけ離れているので途中で別記事にした。

♪ おまけ ♪
先月、ドイツにこんなCMが登場した。ドイツのCMだけど言葉はないので、45秒間、リンク先を最後まで見てほしい。ちょっと汚い感じだけど我慢して。最後を理解するには最初から最後までしっかり見る必要があるのだ。

これはドイツのホームセンターの一つ、Hornbachという店のCMで、前にもコスプレでいじめを受けている女の子のバージョンをご紹介したことがあったと思う(それはこちら・・・2014年の記事だった!)。つまりちょっと問題になりそうな際どいテーマを使ってものすごく創造的なCMを作っている会社だ。しかし今回のはすごい。すごすぎる。ギョギョッとする。しかしあまりにもすごすぎて、当然のことながら抗議が相次ぎ、ドイツ公共広告機構も人種差別に当たると指摘し、CMは打ち止めに。しかしこの会社、この賛成反対の議論を消してしまわないよう、公式Twitterには映像を残してあると言う。それもまたすごい。臭いものに蓋ではないのだ。上のリンクはそこからだ。会社の公式Twitterは
こちら。もし上のリンクがうまく作動しなかったら、この公式Twitterのこんな場面から始まる映像を45秒見て欲しい。
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これは本当にすごい。ステレオタイプを逆手に取ったこのアイディアにめぎはに脱帽した。もとを辿れば、女性の使用済み下着を自動販売機で売り出し、それを買ってニオイをかぐおっさんがいるというのはほかならぬ日本文化だ。ドイツにはそんなものはない。その文化をアイディアとして輸入し、ステレオタイプを逆にしたからこそこのCMは面白い。汚いわ、と顔をしかめる向きもあると思うが、青春時代を思い起こせば、あ、これ、ありかも・・・とギクリとさせられる。だって、好きな人の部活あとのユニフォームの臭いなんていうのは、それこそ漫画にも描かれるほど誰しも知っていることではないだろうか。これが、相手が白人で物が下着だから問題なのだが。それにしても、この白人たちの緑いっぱい自然いっぱい光いっぱいの泥だらけのガーデンづくりと、アジアのこの個性のない背広を着た人しかいない無機質な光のないグレー一色の世界との対比・・・そして最後に画面に浮かぶ「春はこういうニオイがする」という言葉(ドイツ語)・・・ホント、すごすぎる。

そのうちに紹介しようと思っていたら、日本の新聞のこちらが出てしまった。皆様はどうお感じかしら。
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