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2019年のめぎ家のクリスマス飾り [文化の違い]

お生まれになりました。
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いえ、実はお生まれになる前、24日のお昼頃に写したフェイク写真なのだけどね。フェイクじゃなくて、前撮り、と言うべきかしら。
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それにしてもいっぱい集めたわねえ…これはクリッペというキリスト生誕の厩をモチーフにした飾りで、毎年うちのドイツ人が必ずプレゼントしてくれたから、それがこんなに集まった。集め始めたのは2003年だったと思う。めぎ家の歴史という感じね。地味にちょっと真ん中を空けてあるのは、今年も多分このシリーズの人形がもらえるだろうから、それを置くために♪
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今年のクリスマス、めぎ家はツリーを飾らないことにした。クリスマス後ちょっと出かける予定なのでせっかく飾っても勿体ないというのもあるし、ツリーを飾るとツリーがメインになっちゃってそれ以外の飾りに目が向かないというのもあって、今年は飾りを愛でることにしようと決めたのだった。

で、持っている飾りを出して並べた。全部だと多すぎるので、思い入れのあるもののみ。
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ここにちょこっと会津のお方が紛れ込んでいるが、このクリスマスピラミッドが暖房の熱でキーキーと回るので、ストッパーをお願いしたのだった。10年前に会津を訪ねてドイツまでお連れしたこの人形、今もめぎ家のリビングに。あ、お顔に埃が…
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クリスマスピラミッドの横には、うちのドイツ人の母親から譲り受けた飾り。これはドイツ東部のザイフェンという小さな村の教会と聖歌隊のモチーフ。クリッペのシリーズとめぎ家のクリスマスの飾りのほとんどはこのザイフェンで作られたもの。
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その横にもうちのドイツ人の母親から譲り受けた古い人形たち。手前に横たわるちっちゃなイエス人形は、デュッセルドルフの教会のクリスマスミサでもらったもの。
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その奥のこれはドイツのだけどザイフェンのではない。どこなのかよくわからないが、多分ビーレフェルトの近くで作られたものと思う。17年前、ドイツに住み始めたばかりの頃に、ビーレフェルトの人から「この近くで作られたもの」としてプレゼントされたものだから。ビーレフェルトというのはデュッセルドルフのあるノルトライン・ヴェストファーレン州の北東にある街。ちなみに4枚上の暖房の上の飾りたちの写真の一番右端にちらりと写っている胡桃割り人形もそう。
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胡桃割り人形の左隣にはザイフェンの辺りで作られた煙を吐く人形(中でお香を焚いて人形の口から煙が吐き出されるようになっている)。エルツ山地地方の鉱山夫とクリスマスの飾り売りのモチーフ。
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これらを24日のお昼にスタンバイし、あとは夜を待つのみ。一般家庭では24日にツリーを飾ったはずだ。昨日も少し書いたが、ドイツでは24日はツリーなどの飾りつけで忙しく、夜教会のミサに行く人も多いし、行かずとも家族でクリスマスの歌を歌ったり、Bescherung(ベシェールンク)という特別な言葉の儀式、クリスマスプレゼントの開封の儀(やることはプレゼント交換というかプレゼントをもらって開けて感謝するだけなのだが、それがドイツ人たちにとってはものすごく感情的にクライマックスを迎える重い感じ)があるので、非常に簡単な食事しかしない(ソーセージとポテトサラダという家が圧倒的に多い)。そのしみじみ感というか、達成感というか、家族みんなが健康で集っていることに感謝して何かが終わりゆき何かを新たに迎える雰囲気というのはまさに日本の大晦日のようで、新年の用意を無事終えて大晦日を年越しそばで簡単に済ますがごとく、ドイツのイブは食事的には簡単に過ごすのである。クリスマスの豪華なガチョウの丸焼きみたいな食事は25日になってから。日本で御節やお雑煮を元旦に食べるがごとく。

アドヴェントリースのモミの枝はすっかり乾いてしまった。クリスマスを待つ期間(アドヴェント)がとうとう終わったのね…そうそう、今年、うちのドイツ人の母親に譲ってもらったもの…この蝋燭を消す道具。この古い古い道具、義母はもうツリーを飾ったりはしないので、要らないと言うのでいただいた。めぎは蝋燭を吹き消すのが下手で、溶けた蝋まで吹き飛ばしてしまってその辺が汚くなってしまうので、被せて消す道具が欲しかったのだ。すすの付いたままの道具、綺麗に磨いたりせずにそのまま使って行こうと思っている。
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めぎ家は教会には行かず、24日の夜は蝋燭の光の中でプレゼント開封の儀とバッハのクリスマスオラトリオ鑑賞の儀のみ行う予定。
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第4アドヴェントと冬至 [文化の違い]

いつの間にやら第4アドヴェント(クリスマス直前の日曜日)を過ぎた。
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今年の第4アドヴェントからクリスマス(12月25日)までは中二日なので、アドヴェント(キリストの誕生を待つ期間)がとても短く感じる。
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日曜日のマウスの番組でも蝋燭の4本目を点火していた。
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先週末の金曜日のマルクト市場はクリスマス前最後の市だったので、生木のツリーを選ぶ人も見られた。
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ちなみに金曜日のマルクト市場はこの日で店仕舞い。彼らもクリスマス~年末年始休暇を取るのだ。次に市が立つのは1月10日。素敵なクリスマスとよいお年を、と馴染みの売り子さんたちとご挨拶。

鶏肉スタンドの行列はとても長かったが(鶏肉よりガチョウやカモや七面鳥を買っていくのだけどね)、普通の肉屋さんはそうでもなく。あ、ワンちゃんが興味津々。でも、見えてないよね。見えなくてもお鼻が利いて利いてクンクンなんだろうな。
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ドイツではクリスマスこそが家族集まってみんなで祝う一年で最大のイベントで、日本で言えばお正月のようなイベント。25日と26日の2日間が祝日で、その間店と言う店がすべて閉まってしまう(それに対しお正月の祝日は元旦の一日だけ)。その閉店の状況は、多くが閉店していた昔の日本のお正月より徹底していて、スーパーもキオスクも本当にすべて閉まってしまい、24日の午後から27日の朝まで街は静まり返る。なので、その買い物できない期間のための買い出しとクリスマスのご馳走などの用意がいっぱいあって、すごく大変。みんな帰省してくるし、帰省しちゃうしね。
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それに対し、その後の年末年始は家族が集まったりもしないし(祝日は一日だけだから帰省もしない)、そのための特別な買い出しもない。まあ特別と言えば年明け瞬間のお祝いための花火とスパークリングワインを買うくらいかな。そして、カウントダウンパーティーは家族とではなく友達と集まってどんちゃん過ごし、元旦はみんな酔いつぶれて休み、1月2日から仕事始め。つまり、日本とはリズムが一週間ずれる。めぎの同僚たちの多くも、まずはクリスマスに帰省してくる子供たちのために大忙しで過ごし、または自らが帰省するので旅立ち、27日以降に帰省期間が終わって通常に戻り、大晦日に友人たちと集まって年越しをし、1月2日ごろから棚上げしてあった採点などに取り掛かるのだそう。

そんなわけで、めぎたちは一年で最も慌ただしい時期を皆様に先駆けて既に終えた。仕事納めに加えて、クリスマスプレゼントを用意して包装してパッキングして親戚に送るといったことも終え(ドイツでは家族内で大人同士がプレゼントを交換するし、基本的にお店で包装してくれないので自分で包装する)、日本の年末年始の料理の買い出しに相当するクリスマスの買い出しを23日で全て終えたのだ。24日は飾りつけして、夜にクリスマスの歌など聞いて過ごす(めぎ家はバッハのクリスマス・オラトリオ)。クリスマスのご馳走は25日になってから。一般的には、24日の夜に教会へ行き(一年に一回だけ24日の夜に教会に行くというドイツ人が多数)、25日は例えば父方の家族と集まり、26日は母方の家族と集まってご馳走を食べるらしい。24日の夜は日本の大晦日と似ているし、25~26日はまさに日本の三が日のよう。
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街の雰囲気もいかにも暮れと言うか、なんとなく何かが終わっていく感じ。これはスーパーへの買い出しに向かう先週土曜日の撮影だが、冬至の頃の日の傾きがよくわかるなあと思って。14時半ごろである。この日の日没は16時27分。冬至の日は16時28分だった(ちなみに日の出は8時35分)。
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その道すがら、なんとこんなものを見つけた…冬至を過ぎれば次は春に向かって進んでいくんだわね。
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でも、ちょっと早すぎない?そういえば12月中旬の公園でも、エジプトガンの雛を見かけたのだった。
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今年はここまで雪もなく、それほど冷え込んでもいない。やっぱり気候がどうかなっちゃったのかもしれないわね。
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さて、早くも今日はクリスマスイブ。のんびりとクリスマスの飾りつけでもしましょうかね…クリスマスとは12月25日で24日ではないし、しかもキリスト教的には三賢者が生まれたイエスのところに贈り物を持って来たと言われる1月6日までクリスマス。で、ドイツでは飾りつけはイブの今日行い、その飾りは1月6日までそのまま。それも、日本の正月飾りが地域によっては1月15日までそのままなのと似てるように思う。

コマドリさんも美味しいものを食べられますように。
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クリスマスマーケットの被写体 [文化の違い]

昨日と似たような写真だが、ここがデュッセルドルフの市庁舎前広場のクリスマスマーケット・メイン会場。
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18時にうちのドイツ人と会い、早速いつもの場所へ。まず、ライベクーヘン。すりおろしたジャガイモののパンケーキ状の生地を揚げたもの。
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これにお好みでマヨネーズかケチャップかアプフェルムースと言うリンゴのすりおろしのようなソースをつけて食べる。ドイツ人の多くはリンゴソースで食べる。マヨネーズとケチャップは普通のフライドポテトを買った人が使っているようだ。
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ここで2年前にばったりInatimyさんご夫妻に会ったんだったなあ…いやはや、2年ってあっという間。また会ったりしないかな、とちょっときょろきょろ。

それからグリューワイン。シナモンやクローブなどのスパイスとラム酒と砂糖やリンゴやオレンジで味を付けてお燗にしたワイン。日本で言えば甘酒みたいなイメージかな。まあもう日本でも結構有名だからお飲みになった方も多いと思う。
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それからめぎの大好きな、焼いた豚肉を挟んだパン。大満足♡
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おなかの満たされたうちのドイツ人はもう帰宅したそうだったが、ちょっと待ってもらって写真撮影。
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この工芸品が大好きなめぎ。これこそがザ・ドイツのクリスマスと言う感じで。
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その売り場に群がっているのは多くがお年寄り。売り子さんも結構なお年。若者たちはアメリカナイズされたクリスマスの飾りに目が移っていっているのだろう。ドイツのクリスマスももしかしたら30年後50年後100年後は今とすっかり変わっているのかもしれない。まあ、今の若者たちも50代60代になったら古い工芸品が素敵だと思うようになるのかもしれないが。
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エルツ山地の工芸品。これはその工芸品を作っている小さな街の教会と聖歌隊。こんな小さなものが全部で50~80ユーロぐらいしちゃうので、これはやっぱりある程度の余裕がある層にしか売れないのよね。
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これは帰りにどこかのショーウィンドウで。よく見るとカエルやイカやタコなどが飾りになっている。銀のブラブラと垂れ下がっている細い線状のものはラメッタといい、ドイツの伝統的なツリーの飾りの一つ。最近すっかり人気が無くなり、久々に見た。でも、こうして見ると意外ときれいだわね~そのうちにまた人気復活するのかもね。
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