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移動 [2019年夏 ハルシュタット]

今日から、今年の夏のザルツブルクから一人でちょっと旅に出た話を始めようと思う。写真が大量にあるので長くなりそうだけど、ストレスからの逃避がてらのんびりと。

この夏は、まずザルツブルクで2泊した後、3日目から4泊は近郊のザルツカンマーグートの小さな町へ行って写真撮影にどっぷりつかろうと計画。バスもあるのだが、めぎは電車で移動。これは途中駅。
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綺麗なところ!と思って撮ったここは、トラウン湖と言うらしい。
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ザルツブルクから目的地までは遠い。全部で3時間くらいかかる。やっと目的地が近づいてきたのだが、雨模様…
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この前日までお天気とっても良かったのにな。

目的地は降りた駅の湖の反対側。
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電車の到着に合わせて渡し船が待っている。
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この景色、この辺りへ旅したことのある方ならすぐに分かる有名な景勝地。目的地はハルシュタット。
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3年前の夏、ゴーザウ湖へうちのドイツ人に連れて行ってもらった時、ちらっとハルシュタットに寄ったのだが、雨にもかかわらず朝から観光客いっぱいで、雰囲気のかけらもないからここは見ない、とうちのドイツ人にキッパリ言われて町を遠くから見ただけで終わったハルシュタット。ネットで読んでもとにかく観光客が多いという話で、それも何やらドラマか映画の舞台になったとかで韓国人と中国人が大挙してきているという話で、めぎとしてもヨーロッパでアジア人ばかりの町へ行ってもたしかに雰囲気ないわよねと結構迷ったが、綺麗な街と湖の写真が撮りたい、という希望が捨てきれなかった。古くは7千年前から塩の採掘をしているケルトの町だということだし、興味はいっぱいあったのだ。で、宿泊すれば静かな時間もあるのでは、4泊もすればいい天気に恵まれる時間もあるのでは、と思い、安いアパルトメントを見つけて予約。まあそこが3泊以上からしか予約を受け付けていない、という事情もあるのだが、どうせ行くなら湖側の部屋に泊まりたいし、でも一人で湖側の部屋となるとこのハイシーズンはホテル代が非常に高くてアパルトメントに3泊してもホテル1泊分より安いくらいだったのだ。そして何と言っても、この期間中ザルツブルク音楽祭で特に見たいものがなかったので、隙間を埋めようと。

さて、到着。5日後までさようなら、シュテファニーさん。
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宿までの間に有名な撮影ポイントがある。おお、たしかに韓国人と中国人しかいない。それも、雨なのに結構いっぱい…
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これは宿の部屋の窓からの撮影。それにしても雨雨雨…
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つづく
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綺麗だったもの [小さな出来事]

9月前半はどんより曇りや雨が多く肌寒かったので、たまにきれいな空や光を見ると嬉しかった。
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もう半月以上前だけど、ほっそりとした月の近くを飛行機が飛んでいくのが面白くて、望遠で。
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先週末とても良く晴れたので、近所に買い物に行くついでにカメラを持ち出してパチリ。夏の間に伸びに伸びた歩道の植物が車道の駐車スペースにものびのびと。これはムクゲ?
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バラもまだ元気そう。これを撮っていたら、知らないおじさんに「綺麗だね~」って声をかけられた。みんな綺麗だと思っているんだろうけど、写真を撮って歩く人は少なく、こうして撮っているとよく声をかけられる。
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めぎの場合は花を撮ることが目的ではなく、花の咲いている環境・街並みを撮りたいと思うのだが、なかなか難しいわねえ。
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歩道の花壇のボケに実がたくさんなっていた。ドイツ語でボケは「観賞用カリン」なのだが、確かにカリンみたいな実。これ、取ってきて種を植えたらボケが育つのかなあ。この実、食べられるのかなあ。
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週末は日中に写真を写す余裕があったけど、平日は全く。仕事に追われて一週間はあっという間なのだが、9月という一ヶ月はすごく長く感じる。一日一日がものすごくいっぱいいっぱいで、もう9月のはじめ頃は遥か昔の記憶の彼方という感じ。
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そして一日一日ものすごい勢いで昼の長さが短くなってきてる・・・そろそろ秋分なのだものね。いよいよだなあ。
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めぎ家の土曜日のこと [食べ物・飲み物]

今年もまた羽の季節になった。めぎ家今年最初の羽は赤。
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羽?と思った方、↑この飲み物はドイツ語でFederweißer(フェーダーヴァイサー)と言って、ワインを作る際の最初の過程のぶどうジュース発酵中の液体で、訳すと「白い羽」というような意味なので、めぎが長年このブログで羽と呼んでいるもの。秋の時期にしか飲めないもので、発酵中のシュワシュワ生きてますって感が好きで毎年楽しみにしている。羽には2種類あって、ドイツの羽は白い羽、つまり白ワインになる発酵中の飲み物が主流なのだが、一部赤ワインになる羽もあって、これはバーデン地方のもの。スーパーで買ったお手軽品。

今の時期、朝6時に起きるとまだ夜が明けてなくて(現在夜明けは7時10分くらいで)真っ暗で、ああ秋になってきたなあと実感する。明るさが減ってきた埋め合わせをするかのように、マルクト市場の花屋さんでちょっと色とりどりの鉢植えを買ってきた。
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食卓も、赤いトマトのパスタとグリーンピースの緑でビビットに。これは土曜日の撮影。
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あれれ?土曜日はいつもサッカーニュースを見ながらリビングのガラスのテーブルで食べていたんじゃ・・・などとお気づきの方はものすごく鋭い。実はめぎたち、今シーズンからサッカーを見ることをきっぱりやめてしまったのだ。サッカーというスポーツは好きだけど、今のドイツ・サッカー界の汚職まみれっぷりに辟易し・・・と言ってもいつ誰がどう汚職したのかは煙に包まれたままなのだが、少なくとも前回のW杯であれだけの情けなく恥ずかしい負け方をしたドイツ・サッカーなのに誰が責任取るわけでもちゃんとした説明があるわけでもなく、なにもかもなあなあで一部の選手のせいにしたりでこれまた腹立たしくも情けなく、肝心のヨギものらりくらりで歯切れ悪く、それでもこの一年見続けたけどブンデスリーガも結局バイエルンが勝つようにできているっていう感じで面白くなく、そのバイエルンもインターナショナルにはトップクラスに全く刃が立たなくて問題山積みなのに誰もそれをきちんと指摘せず、とうとう見るのが嫌になったのだ・・・めぎもだけど、特にうちのドイツ人が。

で、代わりに始めたのが、土曜日の夜に二人でクラシックコンサートやオペラの番組を見ること。見たいと思うものがTV番組にあれば放送を見るし、無ければインターネットのオペラのサイトを大画面で。これはこの土曜日、アンネ=ゾフィー・ムッターというドイツのヴァイオリニストがハリウッド映画のスター・ウォーズやETやハリー・ポッターなどのサウンドトラックの音楽を演奏するという番組を見たときのもの。お馴染みの映画音楽(つまり言い方は悪いがちょっと安っぽい音楽)をこの天才ヴァイオリニストが真剣に全身全霊を込めてパーフェクトに演奏し、かつなかなかに映画っぽいすごいコスチュームを何度もお色直しするというショーで、クラシックと映画音楽の融合がなかなかに面白かった。
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↑これに続いてユッカ=ペッカ・サラステというフィンランド出身の指揮者の、ケルンのWDR交響楽団の首席指揮者引退のコンサートも見た。久々にマーラーの第5番をじっくり聴いて、あのヴェニスに死すの映画のシーンを思い出しちゃったわ。

ところで、これまでテレビはテレビのスピーカーだけで音を聞いていたのだが、音楽を聞くとなって、うちのドイツ人が若い頃の自作のスピーカー(これまでレコードプレーヤーとつないでいたもの)をアンプやらなにやらでつないで素晴らしいステレオ音声を楽しめるようにしてくれた。
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かかった費用はアンプの35ユーロとアダプターの6ユーロのみ。こちらが光を電気に変えるアダプターで・・・
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こちらがアンプ。おかげで立派な音響となり、音の広がりと奥深さが素晴らしくて、ちょっと感動。
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しかし、こういう機械は今や何でもすっかり中国製になってしまってて、日本製ってどこにあるのかなと思う。その昔日本製バッシングがあった頃がもはや遠い昔で懐かしいわね。
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なんだかまとまりのない話の羅列だが、今日はこれでおしまい。
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