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見慣れた景色に別れを告げる [2019年夏 ザルツブルク]

現在、この夏のザルツブルクの話を連載中。

1時間ほどのメンヒスベルクの岩山上の散歩を経て、見慣れたいつもの景色を見下ろす。真下に見えるのは、祝祭劇場への曲がり角。
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ここはこんな断崖絶壁。
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この前日に山道を歩いたのは向こうに見えるカプツィーナーベルク。その手前にザルツァッハ川。その手前に旧市街。白く大きな教会の左側にわずかに見える空間が大学広場で、いつも買い物をしていたところ。
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ザルツブルク滞在は後一泊を残すのみ。明日(つまりこの日の次の日)には移動である。早朝出発の予定なので、たぶんこれが最後の山登りになるだろうな。あっという間だったな・・・最初にザルツブルク入りしたのはこの約3週間前で、これからどれだけここにいるの?という感じだったのだけど、月日は着々と過ぎていった。そして今やこのとき(8月15日)からもう1ヶ月経つわけで、ホント時の流れって早いわね。でもそれは、次の夏まであと一年ではなくあと11ヶ月になったということで、多分またあっという間に次の夏になるのだろう。

足元にはこんな可愛い花が咲いていた。金網越しに撮影。
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そこから階段を降りて旧市街へ戻っていく。かなり降りてきたわね。すごい緑のおばけが入ったけど、いくつか角度を変えて試したけど結局入るので、もういいやってこのまま。
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今朝最初に登った階段のところ。降りるとフェルゼンライトシューレの搬入口。
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階段から見えるこのレストラン、いつか食べてみようと思いつつ、今年も行かなかったなぁ。
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旧市街の通りに、アメリカナンバーのポルシェが停まっていた。どうやってここまで来たのかな。
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このとき、よく通っていたパッサージュ(通り抜け通路)が何故か閉まっていた。早すぎ?でも、もうそろそろ9時なんだけどな。そうそう、パッサージュって、もともとはフランス語で通行とか狭い通路と言う意味で(もっと言えば渡航とか子午線通過とか、テキストなどの引用した一節とか、音楽用語のパッセージのこととか、馬術のパッサージュという技術の名前とか)、必ずしも商店街アーケードのことではない。まあここでも狭くてもよく商店があるし、店がなくてもショーウィンドウがあったりするけどね。
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昨日のコメントの質問の「マスター」の意味について簡単に言うと、ドイツ語にはもともとはマスターという言葉がなく、最近英語から輸入されたマスターのみで、それは大学院の修士という意味(発音はマースターで、綴りはMaster)。マースターと言うと、日本と同様、バチェラー(日本の学士)を卒業したあと大学院に入って修士号を取ったという意味になる。ちなみにドイツ語には修士という意味のマギスター(綴りはMagister)という単語がもともとあって、こちらは大学に5年以上在籍して取る修士号のことで、その場合には学士卒がなく修士卒しか無いシステム。

それから、巨匠とか親方という意味ならドイツ語ではマスターではなくマイスター(綴りはMeister)。写真の原板という意味ならマスターではなくネガティーフ(綴りはNegativ)。英語のmasterなら、主人、雇い主、所有者、師範、達人、勝利者、征服者、裁判官、大学院修士、跡継ぎ、お坊ちゃま、~長、原盤、オリジナル原稿、マスターテープなど、いろいろな意味がある。

この日の散歩は以上でおしまい。15日のお話は後もうちょっと続く。
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