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大工場幹部の社宅街 [小旅行]

現在、4月13日の土曜日の話を連載中。

ここは昨日もご紹介したレヴァークーゼンという街のバイアー(日本だとバイエル)という製薬会社の工場のあるところ。道路の向こうの建物の裏に工場が広がる。
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工場前には道路に沿って広大な駐車場。建物の手前、木と木の間の垣根の向こうが駐車場。
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それと並行して走っている道路がこちらなのだが、つまり工場の道路の反対側はなかなか素敵な住宅街なのだった。
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ね、緑いっぱいだし。この先には日本庭園もある大きな公園が広がる。このすぐ横にあの化学工場があってモクモク煙を出しているなんて、ここだけ見るととても想像できない。
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左へ曲がると、本当に美しい住宅街。一つ一つの建物もかなり大きな一戸建て。ここはかつて1895年頃にバイアー会社のお偉方のために作られた住宅街で、今もバイアーの役職・研究職クラスの人達が住んでいる社宅らしい。
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どこも素晴らしい邸宅なのだけど、唯一残念なことは、上の写真の突き当りの並びの裏庭の・・・
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すぐ裏がICEの線路であること。ICEというのはドイツの新幹線のようなもので、ここはデュッセルドルフとケルンの間でそれほど高速で走らないとはいえ、通るのは頻繁で結構な騒音なはず。しかも、柵が低くて通る電車が見える・・・どうしてなのかしらね。これは上の写真のトリミングだが、ちょうどICEが通っているの、わかります?
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騒音対策をすべきと思うのだけど、ここに住む人達は気にしていないのかなあ・・・大きな邸宅での暮らしと引き換えで、我慢というか気にならないのかな・・・アウトバーンは騒音対策で柵が高くなる一方なのに、電車沿いがこんな状態で放置されているなんて、ちょっと不思議。
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車でぐるりと回って、昨日ご紹介した防空壕のところに戻ってきた。そうそう、防空壕と訳したけれど、掩体壕(えんたいごう)のほうが適切だったかもしれない。ドイツ語ではどちらもBunker(ブンカー)という。
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バイアーにはこんな従業員用の社宅街があちこちにある。レヴァークーゼンという街自体がそれでできたようなものである。社宅街建設の歴史をまとめたミュージアムもあるそうだ。いつかそれを見に行くのも面白いかもね。
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大きな工場とドイツ鉄道の線路との間の小さな隙間に作られた幹部用邸宅の住宅街。ある意味、日本の会社顔負けの素晴らしい福利厚生よね。広い庭もあって、部屋もいっぱいあって、会社は目と鼻の先。バイアー恐るべし。
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防空壕の再利用 [小旅行]

本日はヨーロッパのキリスト教世界ではイースター。キリストの復活を祝う祭日で、ようやく肉断ち(敬虔なカトリックの人は断食!)から復活する日でもある。まあめぎ家はカーニバルから今日までの間にも普通にお肉を食べていたけれど、ドイツ人はイースターに先立つ金曜日(キリスト磔刑の日)には肉料理を避ける人が多いし、その後のイースターにはラム肉などを料理する人が多い。今日はめぎたちはうちのドイツ人の従妹のうちでローストビーフを作って食べる会をする予定。その様子は追々に。

今日の話は、一週間前の土曜日にうちのドイツ人が連れて行ってくれたところの第3段。車でさらに南下し、ついたところはレヴァークーゼンという街のバイアーという化学工場のあるところ。日本ではバイエルというのかな。
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アスピリンを作っている製薬会社なので、ご存知のかたも多いと思う。
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そのど真ん中、第一門。ここではフルサイズカメラ+58mmに加え、Coolpix Aでも撮影。写りが良くてほんと気に入っているコンデジ。広角はレンズを付け替えなくてもこれを持っていけばいい、と安心かつお手軽でもある。
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さてさて、この向こうに工場があるのだが、今回は工場見学に来たのではない。
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門の反対側にはこんなものが建っている。これはドイツのかつての防空壕。ピンク色は後で再利用の際に塗ったもの。
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防空壕という言葉から想像するものが日本と全く違うが、これはドイツの第二次大戦時の防空壕で、こんなのがドイツにはあちこちにある。あまりにも頑丈なので取り壊しもできず(今の技術を持ってしても取り壊せない、もしくは膨大なお金がかかるので取り壊しを避けるほど頑丈!)、そのまま残っているのだ。ロッククライミングのトレーニング施設として再利用した例をハンブルクで見たことがあるが、ここは青少年施設として再利用されているらしい。
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たまたまこんな飛行機が飛んでいた。
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なんか、ラピュタとかポルコ・ロッソとかを思い出す。
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防空壕前から斜め横を見ると、工事中。何が建つのかな。
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防空壕を見に来たわけではないのだけど、ちょっと興味深かった。
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第3段の場所の話は明日に続く。
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ガラートという地区 [小旅行]

今日の話は、先週の土曜日にうちのドイツ人がめぎを連れて行ってくれたところ第2段。

ここはデュッセルドルフの南部、ガラートという住宅街の地区。1961~72年に市のプロジェクトとして建設された新興住宅街で、ドイツの団地などにちょっと興味を持っためぎのために連れて行ってくれた。
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興味を持ったきっかけはその昔デュッセルドルフ大学に研究休暇に来ていた友人がドイツの古い団地の再利用について質問してきたからなのだが、ここは再利用ではなく再開発のところ。閑静で綺麗な住宅街である。
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特にその60年代のテコ入れで再開発した場所を実は2017年6月に訪ねていて、記事にするきっかけを失ったままお蔵入りしていたのだが、この機会にご紹介。木々が青々としているのは季節が6月だから。その再開発場所にはこんな建物が建っている。
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お洒落なアパートね。
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その向こうに見えるのは・・・
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教会なんだって。
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斬新な教会。
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みなさん、こういうところに住んでみたい?
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駅も近くて交通の便はいいみたい。大型スーパーもすぐ近くにあるし。
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一軒家ばかりではなく、こういうアパートが立ち並ぶ区域もある。それが今もどんどん更に広がっているようだ。
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で、最後にまた先週土曜日の写真だけど、新しく更に建ち並んだ区域に行ってみたのだった。こういうところまでくれば庭付きの暮らしができるわね・・・もういい歳になり、将来ずっとずっと死ぬまで家賃を払い続けることを考えれば、今のうちに郊外に家を買ったりすべきなのかも知れないわねえ。でも、今の便利さには替えがたいなあ。ま、デュッセルドルフは郊外もお高くて、先立つものも全く無いから考える余地もないけれど。それに、古い100年以上の建築が好きなうちのドイツ人には全然興味のないところだけど。
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