ガチョウのロースト

クリスマス前の食卓は蝋燭の火が暖かく美しい。



冬になると赤ワインが美味しく感じる。赤ワインに合う料理が多いということもあるかな。これはイタリアのプーリア州のワイン。



この日、うちのドイツ人が、ガチョウのローストに再挑戦。めぎの誕生日祝いにレストランのテイクアウトをしてから、あんなふうに肉を柔らかく、でも味が抜けないように焼き上げたい、と。今回は胸肉で。



肉は十分柔らかく、皮もパリッと仕上がった。やったね♪



付け合わせには紫キャベツの甘い煮込みを作るのだが、うちのドイツ人はよくこんな出来合いのをスーパーで買ってきて（有名なメーカーの高いのよりスーパーのプライベートブランドの安いののほうが美味しい）、それを食べる一日前に自分で味付けし直している。大きな鍋でガチョウの脂と玉ねぎを炒めてそこにこの出来合いのを入れ、クローブとシナモンと塩胡椒などを入れ、リンゴのスライスを入れてそのリンゴが消えてなくなるまで数時間弱火でじっくりと煮るのである。



すると、先日の老舗レストランのに負けない味になる。ソースはローストしたガチョウから出た脂のみ。胃腸が弱くて脂はちょっと…と先日お書きになった皆様、ガチョウの脂はその他の肉の脂肪と違って、とても繊細でさっぱりとしてて重くない。脂はすぐに不健康とみなされがちだけど、出来合いやインスタントのソースに入っている様々な化学調味料と比べたら、実はずっと健康的。フレッシュなのを買って作れば、その脂とジャガイモ団子だけでも美味しく食事になるほどである。



ガチョウ料理を食べられる時期はあと少しで終わり。うちではあと一回、クリスマス前にガチョウの肉を予約してある。めぎ家がよく行くマルクト市場では、予約しないともう手に入らない。先週の時点で、クリスマスのガチョウの脚はもう売り切れとのことだった。鴨はいっぱいあるみたいだけどね。ちなみにドイツの場合、ターキーは年中あるのでクリスマスには特に食べない。美味しいガチョウさんたちに合掌。