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電気がついた♪ [文化の違い]

先週のある日、めぎが帰宅したら、あの義母から送られてきたSchwibbogen(シュヴィップボーゲン)に電気がついていた。
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直ったのね~やっぱり電球が一つ切れていただけだったのだとか。

そして、びっくりしたことに、真ん中のぐるぐる回る部分がオルゴールになっていた。ねじがついていたので回るんだなとは思っていたが、ただ回るだけじゃなかったのだ。
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オルゴールの音楽はマルティンン・ルターのEin feste Burg ist unser Gottという讃美歌だった。「我々の神は頑丈な城塞」という意味で、日本語では「神はわがやぐら」と訳されているようだ。クリスマスの飾りのオルゴールと聞くと、日本では「きよしこの夜」などを思い浮かべそうだが、それはオーストリアの曲。ルターの讃美歌がオルゴールなっているなんて、ドレスデンの誇りを感じる。どんな曲かはこちらをどうぞ。



週末に、明るいところでもう一度パチリ。
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オルゴールの上のこれはドレスデンの聖母教会。戦争ですっかり崩壊したのが東ドイツ時代にずっと放置されていたのを、1985年頃から再建・修復が始まり、2005年に完成したもの。その話はこちらをどうぞ。その周りにはクリスマスマーケット。一部まだ壊れたままで、見つけた破片をそのうちにうちのドイツ人がくっつけるつもり。
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髪についている白いのは何だろう…雪をかぶっているのかな。それとも帽子でもかぶっていたのかな。
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ママ~あれ食べようよ~なんて声が聞こえてきそう。
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ドレスデンのクリスマスマーケットはドイツ最古のクリスマスマーケットだとのことだが、名前をDresdner Striezelmarkt(シュトリーツェルマルクト)という。この黒いフィギュアは、Pflaumentoffel(プフラウメントッフェル)といい、胴体がドライプルーンでできているお菓子。
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しばらくドレスデンにはご無沙汰だな…ここ10年以上行っていないような気がする。
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今、ドレスデンのあるザクセン州はロックダウン中。東の方もいよいよ感染者数が増えてのだ。この数というのは単純な新規の数ではなく10万人当たりの7日間の数で、それが今やザクセンの方がデュッセルドルフ(12月5日現在で101)より多い。例えばマイセンは370、このSchwibbogenなどの工芸品が作られているエルツ山地地方は448。それは大変。
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今年はクリスマスマーケットも軒並み中止で、こういう工芸品を売るのはほぼネットに限られているのだろうと思う。工芸品も生き延びてほしいわねえ…
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