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突然のお別れ [2020年夏~シュペー家の庭園]

11月初旬の貴族の庭園の話は本日最終回。

門のすぐ近くまで戻ってきて、振り返ってReitwegを写した。
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場所は左の赤いところのすぐ近く。この地図はこの公園のHPから。
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そこからこちらへ(地図で言えば下の方へ)行く道もあるのだが、それはこんな森の道。こちらの方が右端の池からは近かったかもしれないのだが、道は砂利道であまり楽しくないので、めぎたちはいろんな風景の楽しめる真ん中を横切ってきたというわけである。
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さて、門のところで愕然とした。入ってきた通用門に鍵がかかってて出られないのだ。どうしましょ、電話してみる?あ、でも、スマホは車のトランクの中だ…困ったねえ、と話しながら、うちのドイツ人が試しに横の車用の門を押してみたら開いたので、無事に外に出てきたのだが、どうして鍵が…?
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…と横を見たら、なんと、11月2日からこの庭園は閉園したと書かれていた!
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この日、実は11月6日。めぎたちはたまたま通用門が8時になぜか開いていたのでいつものように入ってしまったが、実は閉園しているところに無断で立ち入っていたのだった!
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なんてこと…途中で庭師と思われる人の車が通りすぎたりしてたのに、何も言われなかったわねえ。見逃してくれたのかな…この日、この前日のめぎの誕生日祝いも兼ねて、めぎの見たいところをめぎの行きたいように歩いていて、こんな素晴らしい天候で、本当は閉園だったのに思う存分歩くことができて、神なんて信じてはいないけど、カトリックの司祭でもあるシュペー家の神様がめぎにプレゼントしてくれたとしか思えない。

そんなわけで、これがこの庭園との最後のお別れとなってしまったのだった。ホームページには次の開園は来年5月1日の予定、と書かれているので、今年のようなコロナのため4月から毎日朝8時から無料で開園という特別措置は終わりとなって、来年は例年のように5月から10月まで土日のみ10時から有料で公開、というのに戻るのかもしれないな…
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そうなったら、たぶんめぎたちはもうここには来ないだろう。平日朝8時の魔法のような静かな時間が大好きだったのだから。楽しみにしていた冬の凍てつく庭園が見られなくて本当に残念。この後、何度も何度もここが恋しくなったが、そのたびにあの夢のような時間が終わってしまって心にぽっかり穴が開いたように感じた…ホント、今年4月から11月のこの日まで、なんて素晴らしい時間だったことかしら。こんな美しくも切ない時間を体験させてくれて、たくさんたくさん写真を撮らせてくれて、私有地を無料で毎日公開してくれたシュペー家の方々、本当にありがとう。たくさんの表情を見せてくれた庭園、ありがとう。

さようなら…
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