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100年前に思いを馳せる [南西ドイツと北東フランス 2019年秋]

現在、10月中旬の秋旅の話を連載中。

ここは第一次世界大戦のヴェルダンの戦いの跡。
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ここは学校があったところで…
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ここは洗濯屋があったところ。
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ここに人々の生活があったのね…100年前には。平らだったところがデコボコの隆起の地面になるほど爆撃されたわけで、この地形は自然のものではないのだ。
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これは、1916年のここの戦いと、そのまた100年以上前の1800年のナポレオン戦争時のバイエルンのホーエンリンデンの戦いによる犠牲者追悼の碑。ドイツとフランスは互いに何度も戦いを繰り返し、どちらも加害者であり被害者である歴史が長いのだが、つまりはその度に一般の人たちの生活が破壊されてきたのよね。
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ホーエンリンデンの戦いでの犠牲者は独仏合わせて約2万人。その約100年後のヴェルダンの戦いでは約70万人。規模の違いは武器の発展の所為だろうと思うのだが、ヴェルダンの約100年後の現在、ひとたび何か起こったら被害はいったいどの程度になることやら。ここに洗濯屋があった、などと慰霊碑を置けるような規模じゃないわよね。ここに○○という大都市があった、というレベルだわよね…

ちょうどここにフランス人の修学旅行生たちがいた。長い間シーンとしてガイドの話を聞いていた。
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その後ろにある礼拝堂は閉まっていた。
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外から覗いて中を撮ってみた。
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今、ドイツとフランスは手を取り合っているけれど、そこから拡大していったEUは今後どうなるのかしらね…
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