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めぎの仕事部屋の改装~その1~ [めぎ家改装中]

うちのドイツ人がリビングの床の張替えをしてこんなに綺麗になってから、めぎはしばらく考えていたことがあった。
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それは、めぎの部屋の床も張り替えたいな…ということ。

めぎがうちのドイツ人の隣の部屋に引っ越してきたのは2005年2月のこと。ドイツ在住2年半ぐらい経った頃のことだ。大家さんが新しく改装して貸してくれたのでとても清潔で綺麗だったのだが、この床のマットは気に入らなかった。カーペットではないので手入れは楽だし、汚れも目立たないのだが、なんだか味気ないなあと。それまでに住んでいたルームシェアの部屋が板張りだったということもあって、グレードダウンしたような気分でもあった。
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とは言えその頃は非常勤の仕事で食いつないでいて極貧だったし、将来ちゃんと就職できるのかどうかも全く分からなかったし、そもそもドイツにいつまでいるかもわからなかったから、そのまま入居。そしてあれよあれよという間に在独20年を迎え、この家に住むのも17年半近く経った。めぎの人生のこれまでの住まいは、めぎがちゃんと記憶している3歳ぐらいからのを数えると日本で9軒、デュッセルドルフでは今の家が3軒目。その中では札幌の小1から中3まで住んだ家の9年が最長だったから、その約倍の時間をこの部屋で過ごしたのだ。ところでめぎの道楽と言うか収集癖と言うか趣味と言うか、それはカメラでもレンズでもなく実は本で、17年間に買った本はドイツ語・日本語ともに膨大な数に上り、壁一面を使った本棚はどこも2重に本を入れてあって、もう一つの部屋にもさらに本棚があるのだがそこも満杯で、リビングの本棚にも多少移動したがもうどうにもこうにもと言うところまで来ていた。この写真は全体の4分の1ぐらいを写している。
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そろそろ思い切って整理しなければならない時期に来たと数年前から思っていたが、作業量の膨大さを考えるととてもめんどくさくてそのままにして来た。しかし同時に、リビングの板張りがあまりにも素敵で、自分の部屋の床に耐えられなくなってきた。と言っても板張りは手間がかかり、何か月も作業しなければならない。もちろんそんな暇はない。夏休み中に作業を終えられる方法で、でもそこそこかっこよくするには…ということで、めぎは結局お手軽にIKEAのフローリングを選択。夏休みに入る前にすでに用意してあった。費用も板張りの10分の1ぐらいで済むしね。板張りにしたかったうちのドイツ人は残念そうだったけど、フローリングは250ユーロぐらいだから、まあ数年後にもし時間ができたらその時にしてもたいして惜しい値段ではないし、ということで。
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で、夏休みの最初の5日間ぐらいのんびりして復活しためぎは、さあやるぞ~と作業に取り掛かった。床を張り替えるには部屋のすべての家具を撤去しなければならない。まず山と積まれたプリント類の整理から始め、それが終わってから本を別の部屋へ運び、少しずつ少しずつ本棚を空けていった。本の上には少なくとも10年分ぐらいの埃が溜まっていて、一部はまさに17年半分で、掃除機で吸い取ったり拭き取ったりなどしながらで、ここまで3日かかった。
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こんなに空いて、感動~~
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別の部屋に山と積まれた本。漫画もあれば文庫本もあるし専門書もあるし今の仕事のための物も多々ある。昔ならコピーの山がさらにあったのだが、今はデジタル化したからずいぶん少なくなった。本の向こうには隠れて見えないけど実は古いカメラ数台とレンズも30本ぐらいある。
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それにしても表側の本の列を取り除いて裏から出てくる本のなんと面白かったことか…こんな本持っていたんだ!とか、ああこういうテーマを研究しようと思っていた時期があったな~とか、ああこれ2冊ある~とか、若いころこの作家が面白いと思っていたんだよな~とか、自分の歴史があとからあとから湧いてくるという感じなのだった。とりあえずもう要らない古い日本語の教科書を捨てることにしたが、あとは考える余裕がなく、ただただ積んでいった。床を張り替えて戻すときにゆっくりと時間をかけて断捨離しよう。と思っている。数か月かかるかもしれないけど。

やっと本を隣の部屋に移し終わって作業4日目、今度はリビングに仮のめぎの部屋を作った。まず本棚を2つだけこうして組み立て(倒れないようにこうしてリビングの本棚に固定し)…
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そんなにかかる予定ではないが、何かあって作業が数週間かかったとしても大丈夫な程度のどうしても手元に置いておきたい仕事道具と本とカメラとレンズとCDと充電器等だけここに置き(めぎって実はこれだけあれば当座生きていけるんだ!とこれまたビックリ)…
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机とコンピューターとスピーカーとプリンターをリビングに設置し、ソファーの上にはタンスの中の服が積み上げられた。めぎはタンス一つしか持っていないのだが、しかしなんという服の数。着ているものはこの10分の1ぐらいなのに。これまた断捨離しなければ。しかし、例えばだけど、着ないけど香川がいた時代のドルトムントのTシャツとか、なんだか捨てられなくってねぇ…
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本当はタンスを移動して服をまた詰め込むつもりだったのだが、タンスを解体するのがとても大変だったので組み立てるのをやめたのだ。解体した本棚やタンスはうちのドイツ人の部屋に通じる廊下に置いた。ちなみに廊下にも本棚があるけど、それはうちのドイツ人のもの。うちは本ばかり。
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で、やっとのことでめぎの仕事部屋はがらんとうに。うちのドイツ人に手伝ってもらって、解体作業に1日半かかった。タンスや本棚の下や裏の埃のすごかったこと…17年半分の埃って本当に凄い。めぎはこの埃とともにこの部屋で寝ていたのかと思うと、くらくらする。それを全部綺麗に拭き取って、身も心も軽くなったというか、清められた気分。
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ここまで、6月30日木曜日から7月4日月曜日の午前中までかかった。で、この記事は月曜日の夜に書いている。午後にもたくさん作業をしたのだが、長くなったので続きはまた次回に。
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