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ザルツブルク11日目 [2022年夏 ザルツブルク音楽祭とザルツブルク]

現在リアルタイムで2022年夏のザルツブルクの話を連載中。

滞在11日目、7月27日の朝食はハムエッグ。宿でうちのドイツ人が準備。
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パンもオレンジジュースもその日の朝に買ってきたフレッシュなもの。オレンジジュースはスーパーに専用機械があって自分で絞って自分で1リットルのペットボトルに入れる仕組み。
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それから一日いつものごとく、前の日のオペラの批評を読んだり、この日の演目の予習をしたり、昼寝したりしてゆっくり過ごした。

そして18時過ぎ、色々と買ってきてあったもので夕食に。
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ザルツブルクの牛乳のホイユーベルというチーズ。ホイは干し草のことで、ユーベルは宝石とか至宝とか。味はまあまあって感じだけど、ザルツブルクのを食べるということが楽しい。
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もう一つ、ザルツブルクのブリー。これはかなり美味しかった。
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19時ごろには夕方の光になってきていた。
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そして19時半にここへ。今年の音楽祭のめぎ家的には最後のモーツァルテウムでのコンサート。この日も、写さなかったけど、会場の周りに警官がいっぱいいた。
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演目はヴォルフガング・リームという現代作曲家の室内楽オペラ「ヤーコブ・レンツ」。ゲーテの時代に実在した人物ヤーコブ・レンツの史実に基づく内容で…と言っても真相はゲーテがお茶を濁した書き方しか残していないからはっきりしないのだが…その時代に統合失調症で41歳で亡くなったらしい人の話。これは終わった後のカーテンコール。
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ヤーコブ・レンツ役の比との声と歌い方が素晴らしかった。囁くような声、柔らかい声、凄まじい雄叫び…幻想に追い込まれていくヤーコブ・レンツの様子がよくわかる。弦楽器はチェロだけであとは金管が数台と打楽器とチェンバロという珍しい室内楽で、その音楽は本当にすごい。作曲者リームも来ていたのだが、舞台には上がらなかった。でも、総立ちのスタンディングオベーションで出演者と同様の大きな拍手が送られた。彼のオペラは2015年にも「メキシコの征服」を、2019年に「エディプス王」を見ているが、いつ見てもその音楽が素晴らしく、めぎ的にこの演目を外せない。マニアックなオペラのコンサート形式の演奏で、相当なマニアしか来ないだろうなというものだったが、終わってみれば満席状態で、この日の一夜限りの上演のチケットを買えて本当によかった。
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終わった後はビールでちょっとのどを潤してから…
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宿でフルーツと生ハムとチーズをオーストリアの白ワインとともに楽しんだ。あ、白ワインは辛口で、夏なので炭酸水割をしている。
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こんな風に一日一日終わっていき、楽しみにしていた演目も終わっていく。それは滞在の日数がどんどん減っていくということで、ちょっと寂しくもある。でも、ザルツブルク滞在はもう少し続く。
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