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再びの雪! [新型コロナウィルスのこと 2021年]

今日から数日は旅行記を中断して今のお話を。色を変えて、最近のドイツのコロナのお話も。

日曜日、今年2回目の雪となった。1月25日の今日から、ドイツのロックダウンは若干の変更。
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屋根や窓への積もり具合が建物によって違ってて面白い。1月初旬に1月末までのロックダウン延長が決まったとき、1月25日に再び国と州がオンラインで会議をして2月以降の措置について決める予定だった。それが急に会議を1月19日に前倒しして、もめにもめて夜10頃になってやっとメルケルさんの記者会見が開かれて、ロックダウンの2月14日までの延長と若干の厳しめの変更が発表された。
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こんな風に屋根にも斜めに窓があるのがドイツの住宅の特徴の一つだと思う。それが施行されるのが1月25日の今日である。具体的に言えば、厳しくなるのは、公共交通機関利用時とスーパーや薬局などの店舗や医療機関の中と教会のミサなどではOPマスク(不織布マスク)またはFFP2マスク(日本ではN95マスク)の着用義務となったこと。布マスクはもうダメ。夜の外出禁止が議論されたようだが、それは見送られた。また、通勤や出張や物資の輸送のため、国境も開いている。EUの人はどこの国の人でもEU内どこでも仕事ができる決まりなので、隣の国に住んでいながらドイツに毎日出勤する人がいるのだ。
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その屋根裏が部屋として使われていることも分かる。ほらあそこ、換気している。今までのロックダウンの決まりの延長としては、例えば、会っていいのは自分の世帯以外は1人まで(つまり外部の人とは2人でしか会ってはダメ、離れて住んでいる家族も1人までしか会ってはダメ、14歳以下の子どもはこれにカウントしないが、離れて住んでいる祖父母は片方にしか会えないということ)、23時~6時のアルコール販売の禁止、不要不急の店や劇場やホテルなどは閉鎖、レストランやカフェも閉鎖、美容院や床屋も閉鎖、ホームセンターも閉鎖、パーティーや集会の禁止、学校の閉鎖(対面授業をせずオンライン授業とすること)、保育園は開園するが保育時間は一人当たり10時間ずつ減らす(例えば一週間に40時間預けていた場合は30時間となる)、子どもを預けられず働けない親のために子ども病気休暇を20時間(一人で子育てしている人には40時間)上乗せする、企業にはこれまで以上にホームオフィス化を要請する、等々。
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あの窓はものすごく古いタイプで寒さも遮断しないので、あの屋根裏はたぶん部屋としては使ってなくて、物置とかボイラー置き場とかになっているはず。実はここのところドイツの新規感染者数並びに7日間指数(10万人当たりの7日間の新規感染者数)は減少している。いつも最も多い木曜日の数で言えば、1月14日は新規が25164人(7日間指数は151)だったのが1月21日は20398人(119)、いつも数の少ない日曜日で言えば、1月17日は新規が13882人だったのが1月24日は12257人なのだ(これを書いているのは日曜日なので、もっと数の少ない月曜日の比較については割愛)。減ってきてるんだから2月15日以降は緩和してもいいんじゃない、緩和するでしょ、緩和しようよ、という声も上がっている。
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これはめぎ家の屋根。しかし、今のところメルケルさんたちは、変異種の実態がまだ掴めていないので、そして7日間指数がまだ50以下ではないので、今は緩和を考える時期にあらず、という姿勢をとっている。それに、死者の数は、一週間当たりの死者の数が例年の平均より30%ほど多いという。具体的には一週間当たり5000人以上多いということで、それがコロナでまたはコロナにもかかって亡くなった人の数とほぼ一致する。
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紫陽花に芽が出てる…今日の記事の最初に1月19日の会議はもめにもめたと書いたが、もめたのは学校や保育園のことだとの話。メルケルさんは2月も閉鎖続行を主張したのに対し、いくつかの州は対立政党の知事で、2月からは対面授業とオンラインのハイブリッド授業を主張したのだとか。今回は閉鎖と決まったがその対立政党の州ではいくつか抜け道を作って2月から多少学校の対面授業を始めるとの話。めぎの州はメルケルさんの後任になるかもしれないあのラシェット氏が知事だから、メルケルさんの意向通りにするみたいだけど。そんなこんなで、2月15日以降どうなるのかよくわからない。1月になってからめぎは所用で2回登校したが、2回目にはFFP2マスクが2枚支給された。登校した教員や職員には一日当たり2枚支給されるとのこと。マスクをくれるのはありがたいが、そのマスクをしてこの寒いのに窓を開けて換気しながら授業してください、なんてことにはなってほしくないなあ。めぎは現在のオンライン授業にものすごく満足している。
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午後には晴れてきた!だって、この暗い時期に朝夜が明ける前から登校しなくてもいいし、最後の授業の頃にはもう真っ暗なのだがそれをうちでできるのだから。もちろん、オンラインでは難しいこともあるけど…単語テストとか漢字テストとかもできないし。でもめぎは、オンラインでも十分に対面授業のように一人一人がよく見える。みんなが同じ大きさで画面に現れ、それもマスクなしで現れ、それぞれの表情が均等によく見えるのだ。ひょっとすると対面以上に…だって、対面授業ではどうしても前の席の人が大きく見えるけど、オンラインって本当に画面が均等だから。それはちょっとした発見だった。
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屋根の雪が溶けだした。いつかは対面授業が再開されるべきだし、そうなったらやるんだけど、ハイブリッドは嫌だなあ。同時に2つのことをするのって、本当に大変なんだもの。そこをちょっと考えてほしいよなあ…
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いつまでもつかなあ今度の雪。さて、1月末は半期制のドイツの学期末。今週は成績会議。これまたオンラインで。こうして今までタブーだったことが色々とオンライン化していってて、コロナが過ぎ去った後どうなるのか、ちょっと興味がわくところ。
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パスコリ小広場へ [2019-20年末年始 イタリア・プーリア州]

現在、一年前(2020年1月初旬)の南イタリアのマテーラの話を連載中。

昨日の崖の教会から、また移動中。あちこちに十字架のある街だ。
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洞窟住居はまだ改築中のところも多い。
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だからこんなのもよく見かける。
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この街はまだまだ貧しいだろうな。いや、イタリアって、特に南部は生活水準がドイツとは全く違う。だからEU基準であるはずのイタリアなのに、有毒ガスがそのまま出るような車も極めて普通に走ってるし、こういうのも座席が思いっきり壊れている(上の写真のトリミング)。壊れてても動くから気にしないし、取り締まったりもしないのがイタリアだ。ここにはここの生き方とルールがあるのだ。ヨーロッパって、本当に様々。
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こういうところは中世からほとんど変わっていないのだろうな。電線などをあとで配線しただけで。
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すり減った石。隙間から雑草。こんなところを上がったり下りたりを繰り返す。
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そして、たぶんマテーラのメインストリートの一つではないかと思えるところに到達。見えている建物は国立博物館。
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ここは人が多かった。
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ワンちゃんを連れているってことは、ここの地元の人なのかな。もちろんヨーロッパでは犬連れで旅をする人も多いけど、この二人の感じ、地元っぽい。
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上の写真の突き当りに見える建物の左に、Piazzetta Pascoliというところがあって、そこからこれまで歩いたところの全景が見えた。左上の大聖堂の裏から登ってきて、あの大聖堂を見た後、右の崖の教会に行って、そこからここまで歩いてきたのだ。結構歩いたわね~
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場所はここ。



この場所の名前のパスコリって、ジョヴァンニ・パスコリという人の名前なのだが、どんな人なのか調べてみて非常に興味深かった。よかったらこちらをどうぞ。

素晴らしい景色だったなぁ…バベルの塔のような、ラピュタのような。
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洞窟教会からの眺め [2019-20年末年始 イタリア・プーリア州]

現在、一年前(2020年始め)の南イタリアのマテーラの話を連載中。

昨日のこの車…
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凄い臭いだった。
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さて、あの崖の上に行こうと思っているのだが…
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登り口を探して崖の裏側の方へ行ってみたら、かつての洞窟住居の跡が博物館になっているところがあった。
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面白いのかもしれないが、博物館として展示されているところにはあまり興味が湧かなくて、中には入らなかった。これは外にあったむき出しの空間。
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それからやっと上へ上る階段を見つけた。この岩山は中が教会なのだが、教会の中は撮影禁止だった。洞窟の岩肌にフレスコ画が描かれているという感じのとても古いところだった。この写真はこちらから。
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場所はこちら。



これはその教会の入り口の前の広場から見えた風景。
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その広場も岩山の一部がごつごつと。
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昨日のこの写真でもその広場の場所が分かるかな。
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岩山の上の十字架のところまでも行ってみた。右下に広場とそこで写真撮っている人のシルエットが見える。右奥に見えるのがマテーラ大聖堂。これは今いるところから北北西の方を見て撮ったもの。
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眺めが素晴らしくてあちこちいっぱい撮ったのだが、上の写真以外はもう、どこをどう撮ったのか全然思い出せない…
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緑があるところもたまに見えるのだが、例外って感じで、石しかないところ。あ、雨戸が緑だわね。
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朝から晩まで光の変化を撮り続けていたくなるところだった。
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