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お別れと出発 [2018年夏 北イタリア]

現在、夏の北イタリア旅行記を連載中。

ワイン畑の朝は美しかった。
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この日の朝の散歩はめぎ一人。妹は例によって朝が弱いし、うちのドイツ人は夜中にあまり眠れず、少しでも長く寝ていたいとのことで。
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というのは、うちのドイツ人はリビングのこのベッドを使ったのだけど、ここはバスルームに隣接していて、遅くまでバスルームをゆっくり使う妹の水音でなかなか眠りにつけず、夜中は犬の遠吠えで目を覚まし、更に暑かったりエアコンを付けて寒かったりで、ぐっすり眠ることができなかったようなのだ。
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最後の夜だからと寝室をめぎと妹とで使ったのだけど、うちのドイツ人を奥の静かなところで寝かせてあげればよかったなあとちょっと反省。アッシー君への配慮をもっとすべきだったな・・・

そんなわけで寝不足のうちのドイツ人はこの日の朝すこぶるご機嫌斜めで、こんなお別れの日に限ってめぎと大喧嘩。妹は泣いてしまうし、散々な朝食だった。
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実は前日の夕食の際に妹からちゃんとしたお別れの言葉がなく、ちょっとがっかりしていたのがうちのドイツ人の機嫌に影響していたのかもしれない。妹の方は朝にお別れの挨拶をするつもりだったようなのだけど、うちのドイツ人的には朝はサクッと支度して送り届けて次の旅へさっさと出発したかったのだ。そんなリズムの違いによる小さな違和感が1ヶ月溜まってここで爆発してしまったと言うか。喧嘩のせいでさらに出発が遅れ、この日に次の地で彼が楽しみにしていたことができないかもしれなくなって、うちのドイツ人はますます機嫌が悪くなっていって手がつけられなくなった・・・

それでもなんとか支度を整え、妹の研修会場のベッルーノへ出発。
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40kmほど走ってベッルーノに到着。
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宿に送り届け、さようなら・・・なんだかギクシャクした最後になってしまったが、あとで振り返ると、うちのドイツ人などは「まあ家族なんだから喧嘩することだってあるだろう」と気にもとめていない。妹の方はこのあとの研修会であれこれあってこの朝のことなど何処かに飛んでいってしまったようだし、まあよかったわ・・・
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二人になっためぎたちはまず、ベッルーノ近くのガソリンスタンドで給油。
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そして、腹を立てて朝食を食べそこねたうちのドイツ人がやっとまあまあ普通になって、ちょこっとつまむことができた。
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ガソリンスタンドのバール。お酒もある。
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こうして1ヶ月ぶりに二人になっためぎたちは、この北イタリア旅行の最後の宿泊地へ出発したのだった。めぎと二人になるとうちのドイツ人は徐々に平静を取り戻していった・・・この人、めぎが妹にかかりっきりだったからヤキモチ焼いていたのかしらねえ。ああまったく手のかかる男だわねえ、もう。
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撮影: D600 + 58mm(F1.4), Huawei p20 pro
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