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最後の夕食 [2018年夏 北イタリア]

現在、夏の北イタリア旅行記を連載中。

ここはベッルーノから40kmほど離れたところにあるワイン畑の中の宿。
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周りにはなにもないところだが、アグリツーリズモなので宿の中で食事を楽しめる。うっかりそのレストランのフロアを写し忘れてしまったが、ガラス張りのとても気持ちのいい空間で、非常に現代的。ぶどう畑を望む見晴らしのいいテラス席に座り、まずはこの宿のワイン畑のぶどうから作られたプロセコで乾杯し、前菜盛り合わせ。
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↑前菜にこういうキッシュみたいなのが出てくるのは、イタリアに何十回も行ったことのあるうちのドイツ人にしてはじめてのことだった。でも、妹によれば、日本で高級なイタリアンレストランに行けばだいたいこういう前菜が出てくるという。へええ。うちのドイツ人の知っているイタリアというのは庶民の屋台のピザレベルか、昔イタリアで家に招かれたときの家庭料理レベルで、実は日本人の知っているイタリアンのほうが高級で今どきなんだろうな。

パスタはそれぞれ別々のにしてみた。うちのドイツ人はニョッキで、リコッタチーズとルッコラの味。妹はマッシュルームのラザニア。めぎは地元料理だという「パスタと豆」というのを頼んでみたら、豆のスープにパスタが泳いでいるという感じのものだった。
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それからフリッツァンテ・セッコを飲みながら・・・
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メインディッシュ。
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うちのドイツ人は仔牛とキノコの煮込み。これが柔らかくて絶品だったと言う。妹はマッシュルームとアシアゴチーズのグラタン。めぎはホロホロチョウのグリル・バルサミコソースにポレンタ。妹のめぎのも美味しかったけど、絶品と言うほどではなく、メインはうちのドイツ人のが最高だった。
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ものすごくお腹いっぱいになってしまったのでデザートは3人で1つだけ。ミント味のなにかだったと思うのだけど、よく覚えていない。
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そして最後にエスプレッソとここのハーブ蒸留酒を。
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ああ、終わっちゃったわねえ・・・あっという間だったね。でも、なんてたくさんのことをしたのかしら。この1ヶ月の走行距離は約4000km。考えてみると凄いことだわね。ドイツと日本の半分の距離を走ったのだものね。
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あまりにもあまりにもたくさんのことが詰まった1ヶ月で、妹にはさらにその前に2週間ちょっと、その後にも3週間ほどのイタリアでの一人の時間があって、彼女の中で全てが消化されて言葉になって発せられるには数年かかるかもしれないわねえ。それほどに中身の濃い旅だった。
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撮影: D600 + 58mm(F1.4)(1枚目のみ), Huawei p20 pro
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