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春の光の下で [新型コロナウィルスのこと 2020年]

春分も過ぎて、ドイツでは春の始まり。
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日差しも強くて明るくて暖かそうに見えるけど、実は結構冷えている。土曜日の気温は最低が1℃、最高も10℃だった。
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これからしばらく冷えるとの予報。月火水と最低がマイナスの予報が出ている。でも、道端の花壇では椿が満開。花のもちがいいかもしれないわね。
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これだけ見ていると、コロナ騒ぎが別の世界のことのよう。
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現在ドイツは社交を断つように要請されていて、街によっては外で人と集うことを禁じるところも出始めた。レストランやカフェ(どちらも15時で閉店)で友達に会うのはもちろん、公園のベンチでおしゃべりもダメで、自宅の庭でも人と集ってはいけないという。ケルンなどでは、一緒に暮らしている人(つまりたいていの場合は家族)と以外は外を一緒に歩いても行けないとか(別々に暮らしていても人生のパートナーならOK)。そうでもしないと若者のコロナパーティーを防げないからだというお話…最悪は外出禁止令にまでいくかもしれなくて(ドイツのいくつかの街はそこまでいっちゃった)、そうなると特別な仕事の人と買い物以外の外出は禁止になって、散歩に出ることも禁止されてしまう。現在既に子どもの遊ぶ公園の遊び場なども封鎖され、だから子どもも友達にも会えずずっとうちにいて、人によっては仕事も失って、閉じ込められたうちの中でストレスが溜まって喧嘩やら暴力やらも起こっているらしい。そういう意味でも、せめて外でリフレッシュできる術を残しておいてほしいと切に願う。一部の輩の所為で大多数の人の自由が奪われるのって、なんだかなあ。本当は、うちの中に篭るより外の空気を吸った方がウィルス対策にもいいはずなのに。決断はこの日曜日に下されるとのこと…(そういう段取りだったのにバイエルンが自分の州に早々に金曜日に外出禁止令を出し、他の州から非難囂々…)

はぁ…デュッセルドルフの外出自由はいつまでかしら。
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ここ、影や映り込みが面白かったので。
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小さな白い桜みたいな花の蕊の影。
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いつも金曜日に市場が開かれるところは、金曜日以外はこんな状況。
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山吹みたいな花が咲いていた。
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3月20日までのドイツの感染者数は1万7千人ほどで、めぎの住むノルトライン・ヴェストファーレン州は4千人ぐらい。デュッセルドルフは200人ぐらいで、そのうちの2人はめぎの学校の生徒だという連絡があった。と言ってもめぎの教えている生徒ではなく、従って14日間の自宅待機には幸運にも全く引っかからなかったけど。その生徒たちももう快復したとのこと。

先日から単なる感染者数だけでなく10万人当たり何人が感染しているかと言う統計も出て、デュッセルドルフは30人ほど。ドイツ全体の平均は20人だそうで、それよりは多いが、このパーセンテージがものすごく多いのか、感染症としては普通なのか、めぎはよくわからない。幸か不幸か、もうたくさん感染者がいるので、学校の生徒がかかってももはやニュースにもならない。これだけ感染が広がると、症状が出ないだけでめぎも感染しているのかもしれないな、と思う。仲の良い同僚の娘さんがカーニバルの頃にひどく喉の痛い風邪を長く引いていたと言っていたし、めぎの教えている生徒たちにも長く病欠していた人もいたし。ある意味、感染して既に自ら抗体を作ってあったらかえって幸せかもしれないな、と思う。ドイツでこれだけ感染者数が増えたのは、感染した人(ドイツの場合1~2月ごろ北イタリアにスキー休暇に行って感染して戻ってきた人)が2月20日以降カーニバルをみんなで祝って大量感染につながり、症状が出た人たちの周りの人たち…つまりカーニバルを共に祝った場所にいた人たちやその職場の人たち・家族等の全てがテストされて感染が見つかったという経緯があるので、みんながみんな症状が出ているわけではないのだ。これが、メルケルさんの言う、国民の60~70%が感染する可能性がある、という意味なのだろう。そのうちの1%が亡くなるとすると確かにかなりの数値になり、急激だと医療が間に合わなくなる危険があって、だからこうしてみんなうちにいて感染の周りを遅らせましょってことになっているんだけど。

しかし、症状が出ていない人からも感染するのかしら?潜伏期間中に?そこのところがどうも何を見てもはっきりしないんだけどなあ。同僚の娘さんがひょっとしてコロナだったとしても、それから1か月経っても同僚に症状が出ていない以上、めぎに移る可能性は非常に低いわよね。とすると、やっぱりまだ抗体はないってことかな…

春の光は日に日に強くなってきた。これとともにウィルスも鳴りを潜めてくれたらいいのだけどね。
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