変わってしまったもの [小さな出来事]
今日もめぎ家の周りで変わり往くと言うか変わってしまったもののお話を。
今日の主役は、めぎがここに住んで17年こんなにたくさん写真を撮ってきたのに、ほとんど撮ったことがなかったもの。
だから、それが写っているものを探すのに苦労した。
と言っても2016年以降の写真しか見返さなかったけど、その間ほぼ毎日何十枚も撮っていたのだ。それでも、ちゃんとそれを写しているものが無かった。覚えもないし。
みなさま、お分かりかしら、今日の主役…
それは、この塀のようなもの。
↑この古い古い塀の向こうはアパートの部屋があるらしい。写真に窓が写っているが、その窓の向こうには隣の建物の部屋があるらしいのだ。
そして、その塀にはめぎ家のアパートの一階の住人が植えた蔦が張っていた。それは夏に白い花を咲かせ、その影に小さな鳥さんたちが巣を作り、とても可愛い囀りを響かせていた。しかしそれを写したことはなかった。そんなに綺麗なものでもないし、いつもそこにあるもので、特別ではなかったからだ。一生懸命探したけれど、辛うじてこの窓辺からの背景に、その蔦の花がぼんやり写っている。そして、上の写真には、もうその蔦がない。切り落としてしまったからだ。
それはめぎ家にとっても一階の住民にとっても大きな出来事だった。隣のアパートがこの塀の改装をすると決め、めぎ家のアパートのオーナーと話をつけ、工事をすることとなったからだ。それで一階の家は綺麗に作っていた庭のあれこれを全て取り壊すこととなった。もちろんそのための保障費をもらったらしいが、ツタを切り落として庭を取り壊してから工事自体が始まるまで一年ほどほったらかしにされ、下のうちの奥さんは怒りまくっていた。
で、いよいよ工事が始まったのは今年の6月のこと。まずは土台を固め…
足場が組まれ…
そして断熱材が張られた。
作業の様子をパラパラで。
そして最後のここも塞がれていった…
もう、こういう姿を見ることはない。古い煉瓦、鳥さん、さようなら…
その次にはこうして紙のようなものを張って下塗りがなされ…
屋根との隙間もキッチリ塞がれた。
それから白い色が3回ぐらい塗られたかな。
そして完成。白く眩しく輝く塀というか、壁。完成は7月下旬だった。足場が外されたのは8月だったかな。この写真は10月の撮影だけど。つまり、長いこと撮る気にならなくて。
ちなみにめぎ家のうちのドイツ人の仕事部屋の窓のすぐそばで鳩が巣作りしていた隣の壁と屋根の隙間もしっかり塞がれた。それは本当によかった。鳩の鳴き声と羽ばたきがうるさかったし、臭うしで、うちのドイツ人は鳩撃退のためその隙間に一生懸命水鉄砲を打ち込んでいたのだ。その必要が全くなくなった。
従って鳩が憩う様子も見られなくなったけど。
しかしこの白い色、眩しくて、照り返しがひどくて、夏はおかげで熱さ(暑さというより熱さという感じ)が増したし、こうして写真を撮るのも難しくなった。まあ反射板代わりにうまく使えばいいのだろうが、背景に馴染む色では全く無いし、ここは昼から夕方にかけて日光をもろに浴びる場所なのだ。
かつてめぎ家バルコニーの目の前にあった大きなポプラの木が5年ほど前に切り倒され、今度は煉瓦の壁がなくなった。いや、すっぱり無くなったのならまあ仕方がないと諦めもつくのだが、主張が激しく日々苛立たせる姿へと変わってしまった。それは本当に大きな出来事だった。だからと言って引越ししようとまでは行かないが、失ったショックは大きい。めぎ、自分でお金を出してあの白い壁の前に煉瓦の壁を作ろうかと結構本気で思うほどである。
今日の主役は、めぎがここに住んで17年こんなにたくさん写真を撮ってきたのに、ほとんど撮ったことがなかったもの。
だから、それが写っているものを探すのに苦労した。
と言っても2016年以降の写真しか見返さなかったけど、その間ほぼ毎日何十枚も撮っていたのだ。それでも、ちゃんとそれを写しているものが無かった。覚えもないし。
みなさま、お分かりかしら、今日の主役…
それは、この塀のようなもの。
↑この古い古い塀の向こうはアパートの部屋があるらしい。写真に窓が写っているが、その窓の向こうには隣の建物の部屋があるらしいのだ。
そして、その塀にはめぎ家のアパートの一階の住人が植えた蔦が張っていた。それは夏に白い花を咲かせ、その影に小さな鳥さんたちが巣を作り、とても可愛い囀りを響かせていた。しかしそれを写したことはなかった。そんなに綺麗なものでもないし、いつもそこにあるもので、特別ではなかったからだ。一生懸命探したけれど、辛うじてこの窓辺からの背景に、その蔦の花がぼんやり写っている。そして、上の写真には、もうその蔦がない。切り落としてしまったからだ。
それはめぎ家にとっても一階の住民にとっても大きな出来事だった。隣のアパートがこの塀の改装をすると決め、めぎ家のアパートのオーナーと話をつけ、工事をすることとなったからだ。それで一階の家は綺麗に作っていた庭のあれこれを全て取り壊すこととなった。もちろんそのための保障費をもらったらしいが、ツタを切り落として庭を取り壊してから工事自体が始まるまで一年ほどほったらかしにされ、下のうちの奥さんは怒りまくっていた。
で、いよいよ工事が始まったのは今年の6月のこと。まずは土台を固め…
足場が組まれ…
そして断熱材が張られた。
作業の様子をパラパラで。
そして最後のここも塞がれていった…
もう、こういう姿を見ることはない。古い煉瓦、鳥さん、さようなら…
その次にはこうして紙のようなものを張って下塗りがなされ…
屋根との隙間もキッチリ塞がれた。
それから白い色が3回ぐらい塗られたかな。
そして完成。白く眩しく輝く塀というか、壁。完成は7月下旬だった。足場が外されたのは8月だったかな。この写真は10月の撮影だけど。つまり、長いこと撮る気にならなくて。
ちなみにめぎ家のうちのドイツ人の仕事部屋の窓のすぐそばで鳩が巣作りしていた隣の壁と屋根の隙間もしっかり塞がれた。それは本当によかった。鳩の鳴き声と羽ばたきがうるさかったし、臭うしで、うちのドイツ人は鳩撃退のためその隙間に一生懸命水鉄砲を打ち込んでいたのだ。その必要が全くなくなった。
従って鳩が憩う様子も見られなくなったけど。
しかしこの白い色、眩しくて、照り返しがひどくて、夏はおかげで熱さ(暑さというより熱さという感じ)が増したし、こうして写真を撮るのも難しくなった。まあ反射板代わりにうまく使えばいいのだろうが、背景に馴染む色では全く無いし、ここは昼から夕方にかけて日光をもろに浴びる場所なのだ。
かつてめぎ家バルコニーの目の前にあった大きなポプラの木が5年ほど前に切り倒され、今度は煉瓦の壁がなくなった。いや、すっぱり無くなったのならまあ仕方がないと諦めもつくのだが、主張が激しく日々苛立たせる姿へと変わってしまった。それは本当に大きな出来事だった。だからと言って引越ししようとまでは行かないが、失ったショックは大きい。めぎ、自分でお金を出してあの白い壁の前に煉瓦の壁を作ろうかと結構本気で思うほどである。