従妹の家での集い

秋休み前の金曜日、つまり仕事を終えてさあこの瞬間から秋休みという日の夜、めぎ家はうちのドイツ人の従妹の家にお呼ばれした。仕事先から直行して家に着いたのは18時ごろ。



前回この家に行ったのは6月中旬で、その時はこのバルコニーで集ったのだが、さすがに10月中旬に差し掛かった今は寒くて外には座れない。



6月当時は3月～4月のロックダウンが終わって緩和が進むころで、それでも念には念をで外に座って語らったのだが、10月の今、コロナは収まるところか再び3月4月のレベルに近づきつつあり、こういう家族の集いも本当は避けるべきなのかもしれない。でも、10万人当たりの7日間の感染者数が50名以上という危険地帯の規則でも、結婚式などの集会は25名までOKで2世帯以上の外での集いは5人までという話だが、そもそもプライベートの自宅等での集いには決まりもなく、従妹と従妹の息子とめぎ家の4人が集まるのは法律的に問題はない。とはいってもクラスターにはなりたくなく、感染を防ぐためには換気が何より大切ということで、寒いけど窓は開けて着込んで集うことに。左上のところ、窓が斜めに開いているのがお分かりいただけるかしら。スースー風が入る。



正直、そうまでして会うか？という気もするが、何でもかんでも自粛するのもどうかと思うし、規則の範囲内で息抜きをすることも必要なことであろうと思う。そうやってコロナと折り合いをつけて行かなければならないということでもあろう。

さて、お招きと言っても従妹とうちのドイツ人の集いはいつものごとく一緒に料理をする集い。今回は仔牛の牛タン料理。牛タンはめぎ家近くのマルクト市場で注文して手に入れたもの。それをまずはさっと洗って、こんな風に玉ねぎとクローブとロリエの葉と塩と一つまみの砂糖を入れて水から火にかける。



それをきっちり沸騰させながら2時間ぐらい煮る。



火にかけてからアペリティフの乾杯。今回はマデーラ。



マデーラで乾杯したのは、牛タンにかけるソースにマデーラを入れるから。45分ぐらい牛タンを煮たところで付け合わせのジャガイモの用意をし始め、同時にソースを作り始める。まずはバターを火にかけ…



小麦粉を入れて炒め、それを牛タンの煮汁で伸ばしていく。伸ばしたのが水分が蒸発して濃くなってとろみが出るとまた煮汁を入れるという繰り返し。6～7回ぐらい繰り返したかな…それにマデーラを結構じゃぶじゃぶ入れてまた水分を蒸発させ、胡椒とナツメグも入れた。塩は煮汁の塩分でちょうどよくて入れなかった。



それから皮を剝いて煮て粉ふきいも状にしたジャガイモを…



牛乳を入れた鍋に潰して入れる。



そして生クリームも入れてマッシュポテトに。



最後に2時間近く煮た牛タンをこうして取り出し…



皮を剝いて…



こうして切って…



盛り付けてソースをかけて出来上がり。



サラダとマッシュポテトの大鉢に盛ってテーブルへ。



そして、やっと20時15分ごろ、いただきます！食事と一緒にめぎ家の差し入れたイタリアのプーリア州のワインを飲んだのだが、撮り忘れ。



窓を開けてて寒くてもこもこに着込んでの集いだけど、そうまでしてもこういう集いで感染が大丈夫だったかは数日たたないとわからないのが困ったところだけど、久々の家族の集いで話が弾んだ。本来ならここに従妹の母親（つまりうちのドイツ人の叔母）やうちのドイツ人の母親も一緒に集うところだけど、彼女たちは歳をとっているので感染したら危険ということで、電車で呼び寄せることもできなければ年若い20台の従妹の息子が会いに行くこともできない。半年以上もおばあちゃんに会うことができなくなるなんて考えてもみなかった、と従妹の息子は言っていたが、この状態ではクリスマスも会えるかどうかわからず、年寄りが孤独に暮らさなければならないなんて、ホント、コロナって困ったものよねえ…

これは牛タンを食べ終わってからたしか22時過ぎにオーブンで焼いて熱々が出てきたデザート。プルーンにクランブルとナッツをかけたオーブン焼き。



生クリームとともにいただく。これ、美味しかった～♪



最後には（夜中12時過ぎ）洋ナシの蒸留酒を飲んだのだけど、その頃はすっかり酔ってたしめぎはもう眠くて、写真は撮っていない。話が弾みすぎて、夜中の1時半ごろまでおしゃべりし、タクシーで帰宅。ちなみにタクシーの中もマスク着用義務で、後ろと前の間に透明の板がつり下がっていた。タクシーの運転手の仕事、大変だわねえ…