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気温高めの雨の週末に色々と思うこと [小さな出来事]

これはいつもの金曜日のマルクト市場。今の時期、ドイツで採れるものだけを食べるとしたら、果物は豊富な種類のリンゴと若干の洋ナシだけ。その代わりリンゴはとても安い。1キロ買っても1.9ユーロ、約228円。
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写さなかったけど、デュッセルドルフ近郊の農家によるマルクト市場の八百屋コーナーには今、ほうれん草とラプンツェル(ノヂシャ)以外葉物や青物が無い。ネギもないし(そう、ネギが無い!)、パセリもないし、ブロッコリーもないし、白菜もないし(そう、鍋の季節に白菜が無い!)、とうとうとんがりキャベツも消えた。カリフラワーはあったが今週で終わりかもという感じだったし、紫キャベツも消えた。あるのはザワークラウトにする硬いキャベツとWirsingという名の縮れた葉のキャベツと芽キャベツとポロネギと根菜…ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、ずんぐりむっくりの大きなかぶ(日本の蕪のイメージとは全く違う)、赤ビート、根セロリ、パセリの根…くらいかな。大根はないし(そう、おでんの季節に大根が無い!)、キュウリやトマトやナスやパプリカやレタスやその他のサラダ菜などは、一切無い。
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スーパーに行けばスペイン産などの野菜が並んでいるし、トルコ系の店に行けばトルコやイタリア産の青野菜がたくさん売られているが、ドイツで採れる野菜だけで生きると拘れば、あと1か月半ほどは毎日根菜を食べているしかないという感じだ。まあラプンツェルがあるのでサラダはできるけど、もしそれもなかったら…ラプンツェルのお母さんがあの青い野菜が食べたいと無理を言った気持ち、わかるわあ。
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でも、今の暖冬が普通になれば、ひょっとすると育つものも変わってくるかもね。まあ育つには日照時間も大いに影響してて、それに関してはどんなに気候が変わっても冬の暗さは変わらないので、がらりと変わるという風にはならないだろうけど。
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気候変動の危機に対し何をしているかという話につながる話だが…めぎ家はできるだけドイツで採れるもので食事をすると拘っているので、真冬から3月ごろまではキュウリやトマトとは無縁の生活をする。スーパーやトルコ系の店では年中買えるけど、買っても美味しいと思えないのでやめている。野菜不足は気になるが、でもあの水っぽいキュウリやトマトにそんなに栄養があるとも思えない。それなら蕪や芽キャベツやラプンツェルを毎日食べた方がよっぽど栄養価が高いのではと思う(飽きるけど)。夏の時期に美味しい野菜で作られたという謳い文句の冷凍食品を使う人も多いが、これまたどう頑張ってもめぎは冷凍食品が美味しいと感じられない。野菜・フルーツジュースのような類も、パッキングのゴミが出るので買わない。めぎ家がCO2対策として多少何かをしているとしたら、ペットボトルのものを買わない、プラスチックのパッキングのものもできるだけ買わない、部屋の温度を上げず一枚上に着て過ごす、電気をこまめに消す、というようなことの他にこのように反ハウスもの&反長距離トランスポートの食材で食事するということである。これはエンドウ豆のスープ。ドイツでかなりメジャーなスープの一つで、乾燥したエンドウ豆で作る。ゴロンと見えるのは茹でてから切って入れたウィンナー。ドイツでは伝統的にマギーと呼ばれる調味料(Würze)を数滴振りかけて食べるとのことで、うちのドイツ人が写真用においてくれた。
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それなのにオレンジってどうよ、それこそ輸入でしょ、とめぎも思うが、そこはヨーロッパ産であるものに拘って買っている。あとは恐ろしく長距離輸入ものだとわかって買っているのはバナナ。パッキングを避けると言ってもコーヒー豆や牛乳やバターやヨーグルト等はどうしようもないし、このように結局いくつかは妥協せざるを得ないわけだが、どの辺で妥協するかは、食事に関しては美味しいと思えるか否か、その点にかかっているかなあ。そうそう、オレンジは2㎏が1.49ユーロで売られてて、2㎏7つだったので1つ当たり21セント、26円くらいである。この辺は、EU内で関税が無いのが大きいのかもしれない。日本では1つ80円くらいと先日コメントにあったが、日本はとにかく傷物を売らないので、そのコストが上乗せされているのでは。
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オレンジの値段とリンゴを比べると、オレンジ安いわねえ。と言ってもリンゴも1つ35セント前後だけどね。

さて、この日曜日は結構な雨で、1時間の散歩も中止してうちのバルコニーでちょこっと撮影。
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こうして撮っていても手も悴まないし、耳も冷たくならない。
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たぶんめぎ家がCO2対策に最も貢献したいと思ったら、飛行機や車での移動をやめることだろうなと思う。アジアへの休暇をやめ、車での移動もやめること…ちまちま何かをするよりそっちの方がずっと貢献できるはず。そうは言っても、日本にもう金輪際行かないというわけにはいかないし、車もやっぱり便利だしねえ。ホント、どうしたらいいか、難しいわね。

去年のヒヤシンスの球根は、この程度の花をつけた。
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どうも花芽の様子がちょっとおかしいモクレンは…
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幹がこんな状態に。うーむ…
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2月はどんな天気になるかしら。このまま雪も降らずに終わるのかしら。寒いのはあまり好きじゃないけれど、3月や4月に春の訪れを喜べるような、そんな冬であってほしい。しかし、そう願うだけじゃきっとダメで、自分もそのために何かしていかなければならないんだろうな。
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