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従妹のもてなし [食べ物・飲み物]

今日も昨日に引き続き、うちのドイツ人の従妹の新居でのお話を。

昨日ご紹介したバルコニーからの眺めはリビング側、つまり中庭側なので緑いっぱい、まるで森の中に立っている家のようだったが、ダイニング側の窓からの眺めはこんな感じの閑静な住宅街。従妹の家もそうだが、この辺はだいたい3~4階建てのアパートの並ぶ地域で、従妹の家もアパートの最上階。下に見えている車は道路の駐車スペースに止まっているもの。夜6時過ぎにはほとんど車通りはなく静かだった。
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さて、今日はこの日の料理をご紹介。これは従妹の母親、つまりうちのドイツ人の叔母。母親の異父妹で、今年の2月に80歳になって、めぎたちが家族みんなで彼女の故郷であった旧東ドイツへの旅をプレゼントしたあの叔母。
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料理は超簡単、ウインナーソーセージ。オーストリアやドイツではこのタイプのウィンナーは決して焼かず、茹でる。沸騰させずに茹でるのが大事なポイント。そうそう、本場のウィンナーというのはこのくらい長いもの。
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メインディッシュに備えて赤ワインもスタンバイ。生けられているのは紫陽花だが、ドイツでは秋に紫陽花の切り花が売られている。いつもほしいなあと思いつつ買ってないけれど。
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まずはロゼのスパークリングで乾杯。向こうに座っているのは従妹の息子。自動車セールスの2年間の研修を無事に終え、今は一人前の営業マン。
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前菜はシンプルなサラダとパン。
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メインディッシュはこんなふうに盛られる。真ん中の大きな鉢に入っているポテトサラダとともに頂く。このポテトサラダは叔母の住んでいるシュヴァルツヴァルト風(マヨネーズやヨーグルトを使わずピクルスの漬け酢で味をつける)。
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従妹の息子の皿を写させてもらった。ドイツ人はこのようにウィンナーを切り、その上にどっかりとポテトサラダをかけて食べる。これが家庭料理の食べ方。
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おもてなしはシンプルにこれだけ。何度か今までもご紹介しているけれど、ドイツ人はおしゃべりこそが重要なもてなしで、料理にはそれほど労力をかけない。しかし、ポテトサラダはまさに「おばあちゃんの味」で誰も真似のできない美味しさだし、ウィンナーは肉屋の品質の良いものだし、サラダも有機野菜だし、ドレッシングももちろん手作り。

デザートにうちのドイツ人が作ってきたティラミスを楽しみながら、叔母が旧東ドイツでめぎたちの帰宅後に彼女の父方の家族と会った時の写真などを見せてくれた。こうして家族が集ったときの彼女の恒例Lottoや(当たったことはないけれど)、ここに来られなかった彼女の家族(姉=うちのドイツ人の母親、弟=うちのドイツ人の叔父、姪=うちのドイツ人の妹)への絵葉書をみんなで書いたりも。
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写真を見る・・・というのは、叔母はアナログ時代の人なので、未だフィルムカメラを使っているのだ。彼女はコンピューターも使ったことはないし、もちろんスマホも持ってないし、DVDすら見たことはなく、つまりデジタルのものは何一つなく、今は大量のビデオの整理をしているところだとか。
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私が80になったときにはどんな世の中になっていて、私は何を使い続けているのかなあ。ミラーのある一眼レフにこだわり続けているかしら。SDカードなんてその頃まだあるかしら。まあSDカードは今あるのを使い続けられるけど、パソコンが進化していくとカードリーダーがなくなってしまうかもしれないわねえ。今どきフロッピーディスクのリーダーなんて全く無いのと同様に。そもそも自宅のPCや外付けHDDにデータ保存なんていうのもいつかはなくなって、写真撮ったら即クラウドにアップされるようになったりするのかもしれないな。そして、データというデータが常にハッキングされたり誰かに盗られたり使われたりするようにもなるのかもしれないわねえ。既にアップルやらグーグルやらみんなデータ収集しているわけだしね。

今回はまだトラムのある時間帯に御暇した。停留所まで徒歩7分位で、そこからトラム一本約25分でめぎ家まで帰れるし、ちょくちょく行ったり来たりできそうね。
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撮影: Coolpix A
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