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古い峠道 [2018年夏 北イタリア]

現在、夏の旅行からの帰り道の話を連載中。場所はもうスイスだけど、カテゴリーは北イタリアのままで。

ここはイタリアからドイツ西部に帰ろうとする際に必ず通る峠道。
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必ず、と上に書いたけど、今はこの峠道の地下に作られたアウトバーンのトンネルを使うのが普通。そのトンネルを避ける人も、1977年に完成した立派なバイパスを使うのが普通。めぎたちが通っているのは、昔うちのドイツ人が子供の頃に使っていたという古い峠道。その峠道が作られたのはバイパスより150年くらい前の1830年のこと。
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あれがバイパスじゃないかな。
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めぎたちの通る道は、牛さんたちが直ぐ側にいるようなのどかな峠道。
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ほとんど車も通らないので、ちょっと停まってご挨拶。
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ほ~結構のぼってきたな~♪
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バイパスと時々交差しているのが面白い。バイパスの方はきちんとした舗装道路で、めぎたちの道はこの辺りからずっと石畳。
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うちのドイツ人が子供の頃(1960年代~70年代始め)、夏休みにはいつも父親と妹と父親の新しい奥さんとその奥さんの両親(血のつながらない祖父母)と一緒にイタリアのトスカーナへ休暇を過ごしに出かけていた。夏休み6週間まるまるイタリアにいたそうなのだが(その間もちろんずっとホテルなどに泊まれるはずもなく、海沿いでキャンプ、つまりテント暮らしをしたのだという・・・うちのドイツ人のイタリア語は、そのときに現地のイタリア人の子供と一緒に遊んでいて覚えたもの・・・羨ましいことだわねえ)、休みの最初の数日と最後の数日は移動日。当時はアウトバーンもなく、ハンブルクからトスカーナまで数日かかったのだ。その移動中のハイライトがこのアルプス越えで、その時の道を一度通ってみたいといううちのドイツ人の希望で、ここにやってきたのだった。

ぐるぐるジグザグのぼっていくのがとても楽しかった。
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つづく

撮影: D600 + 70-200mm(F4)
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