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2月のめぎ家の食事 [食べ物・飲み物]

今日は久々に食事のお話を。

いくら仕事しても休みにどこに行けるわけでもないロックダウン下の昨今、楽しみと言えば食べることだけ。
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この日のメニューは牛肉のターフェルシュピッツ風煮込み。ターフェルシュピッツというのはウィーン料理の一つで、Wikipediaのこちらの部位(簡単に言えば尻尾の近くの肉)を使った料理なのだが、別の部位を使ったのでターフェルシュピッツ風という訳である。色々な根菜(根セロリ、普通のニンジン、黄色のニンジン)と煮込んで柔らかくした牛肉を、その煮汁で作った西洋ワサビ味のソースで食べる。ジャガイモは一緒に煮ず、別に茹でて、ゆであがってから皮を剝いて熱々を一緒に盛り付ける。
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そんな感じの煮込みばかり食べてて(牛が豚になったり、根菜が蕪になったりパセリの根になったりパースニップになったり、ソースではなくザワークラウトの味で食べたりするという感じのバリエーション)、あまり写真を撮っていないのだが、うちのドイツ人はめぎのためにさっぱりするリンゴとニンジンをおろして作ったサラダを用意してくれたり…
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レアに焼き上げたステーキに、ポテトを炒めてくれたりも。
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時間は前後するが、2月の初めごろにはトマトソースのスパゲティにルッコラを載せて食べたりした。1月末にはまだトマトとルッコラが金曜日のマルクト市場にあったのだ。でもそれが最後で、2月になるとともにトマトもルッコラも市場から姿を消した。たぶん3月終わり頃か4月になるまでどちらも育たない。
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まあスーパーに行けばスペイン産とかが売られているのだが、めぎ家は野菜に関してはできるだけ市場のもので済ますということに拘っているので、真冬はトマトもキュウリもパプリカもない生活となるわけだ。買ってみても水っぽくて美味しくないしね。ほとんどの食事をうちのドイツ人が用意してくれているのでめぎはサラダを用意する程度なのだが、これ、トマトを買ってみたときのなのだけど、高いよさげなのを買ってみたのに、やっぱり水の味しかしなかったわ…
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時折うちのドイツ人に代わってめぎが夕食を用意するのだが、申し訳ないほどいい加減な食事となる。これはめぎが漬けたキムチ(と言ってもあまり辛くないようにしているのでキムチには見えないが)と、1月に送られてきたカニ蒲鉾の残りで…
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メインは炊いたご飯(ヨーロッパで育てられた日本米)に以前取り寄せた鮭フレークを丼のようにして食べたのだが、それはうっかり撮り忘れ、次の日のお昼に残りを普通のお茶碗に盛り付けて再現して撮影。
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ホームオフィスだとお昼もうちで食べる。たいていはパンにハムをつまむような簡単な食事で済ましているのだが、たまに夕食並みに見える食事をとることもある。例えばこれは市場の鶏肉スタンドで購入した出来合いの七面鳥の料理で、そのままオーブンで焼けばいいようになっているのを買ってきて試してみたもの。野菜も入ってるし、もうちょっとチーズが焦げるぐらい焼けばよかったねと言いながら食べたのだが、薄味で美味しかった。
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こちらは市場の肉屋スタンドで売っているグーラッシュスープ。これも薄味で、ドイツの料理も最近は薄味になってきたなあと感じる。昔は買った出来合いのものなんて塩を食べているかと思うほどだったりしたのだが、七面鳥の料理など、塩をかけようかと思ったほど薄味だった。
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昼にはうちのドイツ人が作ったスープを食べることも多かったのだが、これは夕食にしたラーメン。鶏の足を買って、もも肉を使うために骨から外し(ドイツではもも肉は常に骨付きで売られているので、骨なし肉を料理に使うには自分でやるしかない)、その骨で出汁をとり、根セロリとニンジンとリーキを入れ、数年前にマレーシアで買ってきた甘い醤油で味付けしたというスープに、めぎが日本食材店で買ってきた冷凍のラーメン用麵を入れたもの。
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そして切り取ったもも肉はめぎがニンニク醤油で炒め、日本米を炊いて再び丼にした。その盛り付けの写真も撮り忘れ。緑のはRapaという菜の花みたいな味の野菜。それはトルコ系の店で購入。
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ご飯と鶏肉という組み合わせでうちのドイツ人が作ってくれた下の料理は、めぎ的に2月のここまでの料理の中で最も美味しかった。鶏肉のドラムスティックのトマト煮込みなのだが、トマトは缶詰のホールトマトを使い、チリソースを入れて東南アジア風の味漬けになっている。他にもいろいろスパイスが入っていて、ちょっとカレーのような感じでもあった。
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これをインド米(バスマティ)と一緒に食べる。このインド米が美味しくて、ご飯って日本米ばかりじゃないんだよな~と思い知る。このパラパラ感と独特のにおいがこのソースと非常に合うのだ。量が多くて3回ぐらいに分けて食べたのだが、インド米はその都度炊いた。究極を言えば、鶏肉も必要なくて、このソースとインド米だけで夕食になるという感じだった。
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最後に、おやつ。カーニバルになり、ドイツでなぜかカーニバルに食べる習慣の中にイチゴジャムの入ったドーナツのようなパンを買ってきた。
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早くもまた金曜日。市場には何があるかな…
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過ぎていく時間 [小さな出来事]

2月も半分が過ぎた。これを写したのは2月2日のことだが、今はもう枯れてしまった。
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その後こちらの水仙の苗が咲き始め、ヒヤシンスとチェンジ。
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これらの花は実はもう終わり、切り取った。今はその下から育ってきた蕾たちが咲いている。半月って、そういう時間。
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この花は去年の8月終わりか9月の初めに卒業生たちにもらったものだが、その時の花が終わって切り戻したら、再び蕾をつけ、こうして咲いた。みんなどうしてるかな…
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早くも冬至から2か月近く過ぎ、美しい夕日がこの木の幹の右側に見えるようになってきた。
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旧正月となり、美しい細い月も見えた。
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冷え込んでいた時間、あんなに冷えているのに鳥たちは元気で、囀りも多々聞こえた。鳥たちは気温ではなく昼の長さで季節を感じているのだろう。先日の散歩のとき、クロウタドリとコマドリが一緒に何やらほじくり出していた。
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コマドリは位置をすばしっこく変えるので、なかなかうまく撮れなかったけど。
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クロウタちゃんの方はちょっと止まっていてくれるので、目にピントを合わせることができた。
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そしてまた日は過ぎて、今はもう雪がない。一週間もこんな状態で凍りついていたのが…
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雨で一夜で消えてしまった。それとともに、一週間も雪の下だったスノードロップが復活し、クロッカスも傷まずに綺麗な色を留めていることに驚いた。球根植物って逞しいなぁ。
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部屋の中では今、次のヒヤシンスが花を咲かせつつある。
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こうして2月の3週目も後半になっていく。ずっとホームオフィスで日々オンラインと過ごして季節の移り変わりにどうもついていけていないけど、時間は確実に過ぎていく。その間にウィルスはどんどん変異するし、ドイツではつい先日まで7日間指数(直近7日間の人口10万人当たりの新規感染者数)が50以下になったら緩和、と言われていたのが今は35以下にならないと緩和はダメ、いや変異種のことを考えると10以下にならないとダメ等々と言われ始め、今からイースター休暇はどこにも行ってはダメ、いや、今年は夏休みもどこにも行ってはいけないとメディアに書かれ始めている。この分じゃいくらロックダウンしてもいくらワクチンが普及してもどうにもならずいったいいつまでと言う気もするが、いつかはこの時間も過ぎ去っていくのだろう…
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再びライン河畔 [小さな出来事]

今日は昨日の記事の2日後、2月11日のライン河畔のお話を。

洪水になっていたライン河だが、水分が雪に凝縮されたのか、一気に水が引いた。
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ほら、ずいぶん減ってる。2日でこんなに減るなんて。
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9日にはまだ水没していたこちらもすっかり乾いている。
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手すりの上には氷が張っていた。
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柵の向こうの路肩みたいなところも見えていた。
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ホームレスの人は今日もここにいた。タバコを吸った跡があるので、たぶんここにいるのだろうと思う。
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その近くではそり滑りをする人が。
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帽子と手袋をして歩いていても冷える寒さだったのだが、ベンチで熱々のお二人も。
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なんというか、いろんなことを感じる場所だった…
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水が減ったからか、船の往来も多くなっていた。
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赤い車たちはオランダナンバーだった。この黄色のナンバーは軽と言う意味ではなく、オランダナンバー。
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そり遊びをする子供たちの声が響いていた。
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この頃仕事の疲れがかなり溜まっていたのだが、すばらしい青空にちょっと元気をもらった。
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そのうちには雪解けの水がまたいっぱい集まって洪水になるのかしらね…
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